安倍総理の発言を「全文、そのまま」転載しておきます

安倍晋三総理大臣の記者会見の様子が首相官邸ウェブサイトに掲載されているとともに、その全文が、首相官邸のフェイスブックに掲載されています。本稿では「資料」として、トリミングなしにその冒頭発言を全文、そのまま転載しておきます。ぜひ、お読みください。

とにもかくにも、まずは、「7年8ヵ月間、大変にお疲れ様でした」、と言いたいと思います。

安倍晋三総理大臣は記者会見で、持病である潰瘍性大腸炎の悪化を理由として、辞任する意向を表明しました。

安倍内閣総理大臣記者会見

―――2020/08/28付 首相官邸HPより

どうせマスメディアの報道では切り取り報道がなされることと思いますので、当ウェブサイトでは『首相官邸フェイスブック』のページに掲載されたその全文を転載しておきたいと思います。

まずは、皆さま、直接これをお読みください。

「国民の皆様。8年近くにわたり、本当にありがとうございました。」

猛暑が続く中、国民の皆様にはコロナウイルス対策、そして熱中症対策、ダブルの対策に万全を期していただいておりますこと、国や地方自治体から様々な要請に対して、自治体の様々な要請に対して御協力をいただいておりますことに心から感謝申し上げます。

コロナウイルス対策につきましては、今年の1月から正体不明の敵と悪戦苦闘する中、少しでも感染を抑え、極力重症化を防ぎ、そして国民の命を守るため、その時々の知見の中で最善の努力を重ねてきたつもりであります。それでも、残念ながら多くの方々が新型コロナウイルスにより命を落とされました。お亡くなりになられた方々の御冥福を心よりお祈り申し上げます。

今この瞬間も患者の治療に全力を尽くしてくださっている医療従事者の皆様にも、重ねて御礼申し上げます。

本日、夏から秋、そして冬の到来を見据えた今後のコロナ対策を決定いたしました。この半年で多くのことが分かってきました。3密を徹底的に回避するといった予防策により、社会経済活動との両立は十分に可能であります。レムデシビルなど、症状に応じた治療法も進歩し、今、40代以下の若い世代の致死率は0.1%を下回ります。他方、お亡くなりになった方の半分以上は80代以上の世代です。重症化リスクが高いのは高齢者や基礎疾患のある方々であり、一人でも多くの命を守るためには、こうした皆さんへの対策が最大の鍵となります。

冬に向けてはコロナに加え、インフルエンザなどの流行で発熱患者の増加が予想されます。医療の負担軽減のため、重症化リスクの高い方々に重点を置いた対策へ今から転換する必要があります。まずは検査能力を抜本的に拡充することです。冬までにインフルエンザとの同時検査が可能となるよう、1日20万件の検査体制を目指します。特に重症化リスクの高い方がおられる高齢者施設や病院では、地域の感染状況などを考慮し、職員の皆さんに対して定期的に一斉検査を行うようにし、高齢者や基礎疾患のある方々への集団感染を防止します。医療支援も高齢者の方々など、重症化リスクの高い皆さんに重点化する方針です。

新型コロナウイルス感染症については、感染症法上、結核やSARS、MERSといった二類感染症以上の扱いをしてまいりました。これまでの知見を踏まえ、今後は政令改正を含め、運用を見直します。軽症者や無症状者は宿泊施設や自宅での療養を徹底し、保健所や医療機関の負担軽減を図ってまいります。コロナ患者を受け入れている医療機関、大学病院などでは大幅な減収となっており、国民のために日夜御尽力をいただいているにもかかわらず、大変な経営上の御苦労をおかけしております。経営上の懸念を払拭する万全の支援を行います。インフルエンザ流行期にも十分な医療提供体制を必ず確保いたします。以上の対策について順次、予備費によって措置を行い、直ちに実行に移してまいります。

コロナ対策と並んで一時の空白も許されないのが、我が国を取り巻く厳しい安全保障環境への対応であります。北朝鮮は弾道ミサイル能力を大きく向上させています。これに対し、迎撃能力を向上させるだけで本当に国民の命と平和な暮らしを守り抜くことができるのか。一昨日の国家安全保障会議では、現下の厳しい安全保障環境を踏まえ、ミサイル阻止に関する安全保障政策の新たな方針を協議いたしました。今後速やかに与党調整に入り、その具体化を進めます。

以上、2つのことを国民の皆様に御報告させていただいた上で、私自身の健康上の問題についてお話をさせていただきたいと思います。

13年前、私の持病である潰瘍性大腸炎が悪化をし、わずか1年で突然、総理の職を辞することとなり、国民の皆様には大変な御迷惑をおかけいたしました。その後幸い新しい薬が効いて、体調は万全となり、そして国民の皆様から御支持をいただき、再び総理大臣の重責を担うこととなりました。この8年近くの間、しっかりと持病をコントロールしながら、何ら支障なく総理大臣の仕事に毎日、日々、全力投球することができました。

しかし、本年6月の定期検診で再発の兆候が見られると指摘を受けました。その後も薬を使いながら全力で職務に当たってまいりましたが、先月中頃から体調に異変が生じ、体力をかなり消耗する状況となりました。そして、8月上旬には潰瘍性大腸炎の再発が確認されました。今後の治療として、現在の薬に加えましてさらに新しい薬の投与を行うことといたしました。今週初めの再検診においては、投薬の効果があるということは確認されたものの、この投薬はある程度継続的な処方が必要であり、予断は許しません。

政治においては、最も重要なことは結果を出すことである。私は、政権発足以来、そう申し上げ、この7年8か月、結果を出すために全身全霊を傾けてまいりました。病気と治療を抱え、体力が万全でないという苦痛の中、大切な政治判断を誤ること、結果を出せないことがあってはなりません。国民の皆様の負託に自信を持って応えられる状態でなくなった以上、総理大臣の地位にあり続けるべきではないと判断いたしました。

総理大臣の職を辞することといたします。

現下の最大の課題であるコロナ対応に障害が生じるようなことはできる限り避けなければならない。この1か月程度、その一心でありました。悩みに悩みましたが、この足元において、7月以降の感染拡大が減少傾向へと転じたこと、そして、冬を見据えて実施すべき対応策を取りまとめることができたことから、新体制に移行するのであればこのタイミングしかないと判断いたしました。

この7年8か月、様々な課題にチャレンジしてまいりました。残された課題も残念ながら多々ありますが、同時に、様々な課題に挑戦する中で、達成できたこと、実現できたこともあります。全ては国政選挙のたびに力強い信任を与えてくださった、背中を押していただいた国民の皆様のおかげであります。本当にありがとうございました。

そうした御支援をいただいたにもかかわらず、任期をあと1年、まだ1年を残し、ほかの様々な政策が実現途上にある中、コロナ禍の中、職を辞することとなったことについて、国民の皆様に心よりお詫びを申し上げます。

拉致問題をこの手で解決できなかったことは痛恨の極みであります。ロシアとの平和条約、また、憲法改正、志半ばで職を去ることは断腸の思いであります。しかし、いずれも自民党として国民の皆様にお約束をした政策であり、新たな強力な体制の下、さらなる政策推進力を得て、実現に向けて進んでいくものと確信しております。もとより、次の総理が任命されるまでの間、最後までしっかりとその責任を果たしてまいります。そして、治療によって何とか体調を万全とし、新体制を一議員として支えてまいりたいと考えております。

国民の皆様、8年近くにわたりまして、本当にありがとうございました。

―――2020/08/28付 『首相官邸フェイスブック』より

読者コメント一覧

  1. リャンピ より:

    安倍総理
    ありがとうございました。
    お疲れ様でした。
    体調を治して、影の総理として、影の外務大臣として活躍されることを期待しています。

    安倍総理の記者会見をYouTubeで再度観て、その後、櫻LIVEを観たら、少し元気出ました。

  2. たけ より:

    安倍さん復帰まで菅さん頼む…
    他に適任いないよ。

    1. 匿名 より:

      仰る通りです。余人に代え難しです。
      尚、菅さんよりは、私は麻生閣下に首相就任を切に願います。そして麻生閣下には、新宿会計士殿が的確に指摘している通り、国賊の財務省の長年のウソを暴き、嘘つきを成敗して貰いたいです。

  3. 迷王星 より:

    8年間も連続して日本国の総理大臣として務め続けて下さったお蔭で国際社会での日本の信用度がどれほど高まったか計り知れません。

    しかも日本の政治家としては稀有な戦略眼をお持ちでダイヤモンド構想などの外交戦略を諸外国に先駆けて打ち出し、アメリカをもその方向で動かすことに成功するなんて、従来の日本の政治家では夢にさえ描くことも叶わなかった画期的な業績だと思います。

    このダイヤモンド構想が現実になって対共産チャイナ封じ込めを果たす前に体調で辞任せねばならなくなったことはさぞ心残りであろうと思います。

    安倍総理、本当にお疲れ様でした。そして有難うございました。一日も早く健康を回復され、また政治の場でご活躍なされますよう国民の一人として衷心より願っております。

  4. ケロお より:

    やり残したことがあって無念ではあるでしょうが、最後に国民に「ありがとう」と言えるということ自体が立派です。去り際にそういうことを言える状況じゃないことが続いていた事自体が異常だったと思います。
    次が誰であろうとも、最後に国民にありがとうと言える状況まで勤め上げられるといいですね。

  5. ケロお より:

    お礼を忘れていました。
    いつも大切な一次情報をリンクを辿れる状態で掲載してくれている新宿会計士さんには感謝しております。
    一次情報かそれに近い情報、そうでない情報であればその旨を明らかにしたうえで、多くの人の意見に触れられる場を提供してくださって、ほんとうにありがとうございます。
    新宿会計士さんだけでなく、多くの常連さんと異なる意見を持っていても、きっと「切り貼り編集で事実を印象操作をして事実すら捻じ曲げようとするマスコミは国民の敵」という気持ちは同じだと思います。これからもよろしくおねがいします。

  6. 東京カモノハシ倶楽部 より:

    安倍総理、お疲れ様です。まずはゆっくり療養ください。
    総理を辞任したら矢面に立たなくともよい分、裏からよいアドバイスができるかもしれません。第二次安倍内閣を麻生副総理が支えていたように。

  7. 一会社員 より:

    国を強い力で引っ張ってくれた安倍総理大臣、約8年間、お疲れ様でした。
    計り知れない重責や、途切れない緊張の日々など、少し想像しただけでもよく8年間耐え抜いてくださったと思います。
    いくら健康を保つことも職責の一つとは言え、体調を崩されて当然だと思います。
    体をしっかり休めて、必ず健康を取り戻してください。

  8. とある福岡市民 より:

    安倍総理大臣閣下、長らくのお務め、お疲れ様でした。就任時はここまで長く務められるとは思ってませんでした。全てに賛同する訳ではありませんが、結果は十分に出してきたと思います。
    天より役割がまた与えられる日も来るでしょう。それまではゆっくり休み、身も心も十分に癒して下さい。

    七八年 務めた労苦 労らむ 今は安んじ 三度目を待て

  9. Naga より:

    数年後の再々登板を祈念します。
    いっそのこと石破なんかが首相になれば安部総理がいかに良かったか分かると思います。

    1. 阿野煮鱒 より:

      > 石破なんかが首相になれば安部総理がいかに良かったか分かる

      誰が主語でしょうか? マズゴミやパヨクの皆様でしたら、彼らに学習能力がないことは実証されています。

      特に主義主張のない浮動層が対象でしたら、今は実験をしている時期ではないと申し上げます。

      不謹慎との誹りを覚悟で申しますが、村山内閣の時の阪神淡路大震災、民主党政権の時の東日本大震災など、日本に適さない人物が政権を摂ると、日本が揺れます。文字通り、物理的に揺れます。

      COVID19は、武漢発世界同時です。安倍総理の瑕疵ではありません。習近平皇帝の徳が失われた証です。

      もしも石破内閣が誕生すれば、また日本が揺れます。コロナ禍に耐えるのが精一杯の今の日本では、駄目と分かっている人物を指導者に据える余裕がありません。何としても阻止しないといけません。

  10. Naga より:

    連投すいません。
    石破は世論調査で次期首相候補No.1ですが、どこが評価されているのか全く不明?

    1. ラスタ より:

      皆様テレビで石破さんを見たと思いますが。
      安倍総理より相当酷い健康状態でないかとお見受けしました。
      赤く腫れてむくんだ顔面、視線が定まらずかなり視力マズい感じな目つき。人前に出れる顔じゃないという印象。

  11. ラスタ より:

    以前にも書きましたが、私はここ三十年ぐらいのあいだにおける歴代総理を振り返って、人柄を最も信用できるのは安倍総理と思っています。

    国民に対して、これほど正面から向き合った宰相はかつて居なかったと思うのですが、未だにモリカケサクラってゴネてる、小沢センセイのおかげな連中は何を考えているのでしょう。
    同じ日本人として恥ずかしい。

  12. 愛読者 より:

    安部氏の辞任は,個人的には9月と予想していたので,8月中の辞任は意外でした。もっとも,時勢を眺めると賢明な選択だったと思います。次期総理が誰かはさておいて,この超難局の船頭になるのは,ババを引く可能性が相当あります。経済・コロナ・外交の舵取りが極めて難しくなっています。特に,対中外交は困難を極めるでしょう。経済は欧米の回復頼みです。それに加え,自民党的には衆議院の任期までのどこで解散しても過半数割れする恐れがかなりあります。誰が就任しても,短命政権に終わる気がしてなりません。

  13. j より:

    安部総理のニュース記事で、一番良い記事でした。
    ありがとうございました。

  14. 心配性のおばさん より:

    安倍総理の記者会見はショックでへたり込みながら、でも最後まで拝見しておりました。

    へたり込んでいたので、その内容がほとんど頭から零れ落ちている状態でしたが、Web主様のご配慮でじっくり読むことができました。ありがとうございます。

    安倍総理は、ご病気と戦いながら、その最後まで私たちの為にご準備下さっていたのですね。やだ、涙が出てきた。

    あなたは、日本近代の政治において、不世出の政治家です。(過去形ではありません。)皆様、口々におっしゃっておられますが、お体を直されて、三選に戻ってきてください。お待ち申し上げております。

    そして、それまで、日本を潰してはなりません。私は、総理から私たち国民にそれが付託されたのだと思います。

  15. 匿名 より:

    お疲れさまでした。
    自民党ではなく自由民主党と書くべきでしたね。

  16. 匿名希望の平民 より:

    8月30日の「日曜報道」に桜井よしこさんが出演され、とてもよいことをおっしゃっていました。
    【安倍首相の考えと功績】
    ①戦後、なんでもかんでも日本が悪いという、日本人に植え付けられた「戦後の自虐史観」
    を根本的にひっくりかえそうとした。
    ②安倍総理は、「戦後70年の談話」で、「これからの日本人には、未来永劫、謝らせる
    ことはしない」と本当に良いことおっしゃった。
    ➂「これからの日本人は、きちんと歴史をみつめて、日本の本当の足跡を見れば
    いいんだ。」「そして、そこから日本の憲法がどうあるべきかを、国民といっしょに議論
    をしたい」とおっしゃいました。
    ④どんな国でも、自分の国の国民と国土を自力で守ることは、あたりまえの話。
    他のどの国に行っても、軍隊を持たないとか国の交戦権を認めないといった憲法を持つ国などない。
    ➄安倍首相は、以上のような、日本における歴史に対する間違った自虐史観を正し、
    主権国家としての日本の正しい憲法に改正しようとした。
    残念ながら、憲法改正には至らなかったが、改正への道筋はできあがったのではないか?

    と、おっしゃった。
    安倍総理の記者会見はショックでへたり込みながら、でも最後まで拝見しておりました。

  17. 簿記3級 より:

    28日の金曜日は大激震でした。9月から日本も大きく動きそうですね。
    YouTubeで総理の会見を見ながら私の脳内では、すぎやまこういち氏のドラクエ5屈指の名曲
    哀愁物語が流れました。
    https://www.youtube.com/watch?v=IGbgicoPlYI

    マスゴミという名の魔王にいわれのない誹謗中傷を一身に受けながらも本当に忍耐強くこんなに長く戦い続けてくれた人はいないのではないでしょうか。結果の出す強運と宣伝下手で誠実なお人柄が好きでした。長い戦いありがとうございます。

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