政党名大喜利~韓国編~

日本の2つの野党は、政策そっちのけで政党名にこだわっていらっしゃるようです。こうしたなか、当ウェブサイトの人気コンテンツのひとつである「政党名大喜利」が、じつはお隣の国でもまったく同様に成り立つのではないか、という仮説を立てているのですが、朴槿恵(ぼく・きんけい)前大統領などの出身母体でもある保守系の政党が現在、「100年続く政党名」を募集しているようなのです。いっそのこと「100年後になくなる党」などと名付けると面白いかもしれませんね。

政策よりも政党名が大事!

いまひとつ、理解に苦しみます。

最大野党である立憲民主党と野党第2党である国民民主党の合流については、当ウェブサイトでも『「政策は後回し、さっさと合流を」=立憲民主・福山氏』などを含め、これまで何度か紹介してきました。

あらためて振り返っておくと、両党が合流するとしたら、「支持率はあるがカネがない立憲民主党」と、「カネはあるが支持率がない国民民主党」の両者の利害が一致した場合であろうと想定されます。

しかし、それにしては立憲民主党側が「合流方式は両党解散、新党名は『立憲民主党』」と通告するなど、やたらと上から目線で傲慢な「申し入れ」が目立ちます。別に国民民主党の肩を持つつもりはありませんが、これだと国民民主党側が激怒してもおかしくありません。

こうしたなか、この論点に続きがあります。

時事通信のウェブサイトに連休中の7月25日に掲載された次の記事によれば、両党合流のポイントが「新党名で合意できるかどうか」にあり、投票での透明決定を主張する玉木雄一郎・国民民主党代表と、「立憲民主党」で譲らない枝野幸男・立憲民主党が対決している状況なのだとか。

新党名「投票で決着」焦点 国民要求、立憲は難色

立憲民主党と国民民主党の合流協議は、新党名で合意できるかが焦点だ。立憲が「立憲民主党」<<…続きを読む>>
―――2020年07月25日07時29分付 時事通信より

本末転倒のこだわりぶり

日本国民のひとりとしては、「もめるべきポイントはそこじゃないだろう」、と呆れる次第です。なぜなら、政党の本業とは、魅力あるビジョンを国民に示し、それによって多くの票を集め、自らのビジョンを実現することにあるからです。

では、立憲民主党、国民民主党が合流したとして、肝心の彼らのビジョンとは、いったいどのようなものとなるのでしょうか。プロレタリアート革命を発生させて「天皇制」をなくすことでしょうか?日本の国土を中国共産党に献上することでしょうか?

結論的にいえば、彼らのビジョンはまったく見えません。

この点、時事通信によると、枝野氏が「立憲民主」の名にこだわる理由は、安倍政権への対立軸として野党結集の核に据えてきたためだ、としています。そして、多数決を受け入れ「立憲民主」の党名が敗北すれば、枝野氏にとっては求心力低下が避けられない、というのが時事通信の分析です。

もっとも、玉木氏の側は22日の記者会見で、「(合流に)何の意義があるか国民に示さなければいけない」と述べたそうであり、「消費税減税と憲法改正に関する方針の一致」も事実上の合流の前提条件だとしているようです。

個人的に玉木氏の支持者ではありませんが、合流の前提条件は「政策ありき」でなければならず、その意味で、「消費税や憲法という重要な問題に関して方針が一致できない限りは合流できない」とする主張は、正論でしょう。

もっとも、国民民主党の側にも、「とにかく数合わせ」で立憲民主党と合流したいという人が多いらしく、個人的には国民民主党の側が立憲民主党の主張を丸呑みする形で合流、という流れもあり得るとは思っています。

政党名大喜利

ただし、その場合には新党名は「立憲民主党」ではなく「帰ってきた民主党」であったり、「元は民主党」であったり、あるいは某国に倣って「共に民主党」であったりするのが良いのではないかと思う次第です。

こうしたなか、「政党名大喜利」は当ウェブサイトの人気コンテンツのひとつです。『立・国両党合流、政策そっちのけで「党名」でもめる?』の末尾を含め、これまでに何度か提示させていただいたのですが、短い名称から長い名称に至るまで、1文字ずつ増やしてみた結果が、次のとおりです。

  • 残党
  • 民主党
  • 旧民主党
  • 共に民主党
  • 新党もりかけ
  • やっぱり民主党
  • 帰ってきた民主党
  • 立憲国民野合民主党
  • 新党コロナよりさくら
  • 議員としての生活が一番
  • 新党#宇都宮の#ギョーザ
  • 民主民進希望立憲国民民主党
  • 枝野幸男と玉木雄一郎と仲魔たち

個人的に気に入っているのは「共に民主党」や「新党もりかけ」ですが、冷静に考えれば民主党が民進党になったり、希望の党になったり、立憲民主党と国民民主党に分裂したりして、まるでアメーバだかプラナリアだかの生態を見ている気分になります。

(※アメーバやプラナリアを立憲民主党と国民民主党などにたとえてしまったことについて、アメーバやプラナリアの皆様には心より深くお詫び申し上げる次第です。)

「100年後に終わる党」

さて、政党名大喜利つながりで、こんな話題もお届けしましょう。

政党名ロンダリングという意味では、お隣の国も負けていません。先週金曜日、『Wow!Korea』というメディアが配信した記事によれば、野党である「未来統合党」という政党が、「100年続く政党名の公募」に踏み切った、とする話題があるようです。

「100年続く党名を求めます」韓国野党の未来統合党、新政党名を公募開始

未来統合党は24日、「求めています! 新政党名」というプロジェクトで新たな政党名の公募を開始した。<<…続きを読む>>
―――2020/7/24 18:34付 Yahoo!ニュースより【Wow!Korea配信】

個人的な記憶で恐縮ですが、たしか李明博(り・めいはく)元大統領や朴槿恵(ぼく・きんけい)前大統領らの出身母体でもあった保守政党がその母体であるものの、肝心の政党自体が「ハンナラ党」、「セヌリ党」、「自由韓国党」などと次から次へと党名を変えているのではないでしょうか。

政党名をコロコロ変えるというのは、日韓ともに事情は同じなのか、それとも日本の特定野党がそのような国と同じメンタリティなのかはよくわかりません。

それに、「大韓民国」という国自体が100年続くという保証がないのに(下手したら数年後に北朝鮮の領土になっているかもしれませんね)、「100年続く政党名」というのも、なにやら意味がわかりませんね。

※ ※ ※ ※ ※ ※ ※

ただし、あえて未来統合党に対して「100年続く政党名」を提案するならば、やはり「自由民主党」一択ではないでしょうか(笑)

というのは冗談として、この「政党名大喜利」は「未来統合党」にも成り立つようですね。ネット上では、

  • 悪党
  • 千年恨む党
  • 立憲民主党
  • 朝鮮労働党
  • 反日無罪党
  • 自由ろうそく党
  • 100年後に終わる党
  • 新党日本の謝罪と賠償を求める党

などのこころない書き込みも散見される模様です。

本文は以上です。

読者コメント欄はこのあとに続きます。当ウェブサイトは読者コメントも読みごたえがありますので、ぜひ、ご一読ください。なお、現在、「ランキング」に参加しています。「知的好奇心を刺激される記事だ」と思った方はランキングバナーをクリックしてください。

にほんブログ村 政治ブログ 政治・社会問題へ

このエントリーをはてなブックマークに追加    

読者コメント一覧

  1. だんな より:

    「統合失調党」

  2. だんな より:

    どちらも「通名」で、味をしめているのでしょう。

  3. イーシャ より:

    ・ウリナラファンタジー党
    ・七転八党

  4. 七味 より:

    まぁ、立憲の枝野さんのこだわりもわかる気がするのです♪
    細かいことは置いといて、せっかく「民主党」の悪行三昧と無関係と主張してるのに、党名を戻しちゃったら、元も子もなくなるってことなんじゃないでしょうか?

    韓国の方は、まぁ何でも良いんじゃ無いでしょうか♪
    「100年党」くらいで如何でしょうか? 1引いて「白党」も良いかも♪

  5. ハゲ親父🐧 より:

    「恨党」
    これ1択ニダ。🐧

  6. ハゲ親父🐧 より:

    更に、
    「朝鮮恨党」
    「朝鮮近未来統合党」。🐧

    1. イーシャ より:

      ハゲ親父 様

      「朝鮮恨党」に座布団一枚進呈します。

      1. ハゲ親父🐧 より:

        イーシャ様
        ありがとうございますニダ。🐧

  7. めがねのおやじ より:

    [政党名大喜利日本国野党版]
     「金欠と不人気の仲間達」
     「ET党」(枝野、玉木の頭文字 笑)
    「半島大陸人党」(出自が)
     「新党アベガー」(そんなあからさまに 笑)
    [政党名大喜利韓国保守党版]
    「恨党」(ハントウ 笑)
    「用日党」 以上です。テヘッ。

  8. パーヨクのエ作員 より:

    いつも知的好奇心を刺激する記事の配信ありがとうございます。

    党名に行う政策を余すことなく表記することは重要ではないでしょうか(笑)。

     国家社会主義韓国用日党

    これに党名を変更すると一年位党名が持つと思います。

    駄文失礼しました。

    1. 阿野煮鱒 より:

      南朝鮮民主主義人民共和党

  9. 芽島津 より:

    金平党 (こんぺいとう)
    アルかニダ党
    また民主党
    野合党(野党が合同した党)

  10. 猫足らず より:

    100年続く党名ですか。
    実は日本共産党の設立は1922年7/15とのこと。もうすぐ100年ですね。

    1. 匿名 より:

      追記です。
      中国共産党の設立は1921年7/23とのこと。来年100年です。

      1. 猫足らず より:

        名前を入れ忘れました。
        先の追記は猫足らずでした。

  11. カズ より:

    「半奴赤党」でしょうか・・?
    ハンドレッドと読めば100年続きそうです・・。

  12. わんわん より:

    「大韓民国臨時政府党」
     言うまでもなく役に立たないの意

    「あつまれ反日党」
     どうぶつの森から 
    ちょっとはかわいくなるかと思ったが気持ち悪くなった w

  13. だんな より:

    政党名大喜利は「昇天」です。

    1. 嘘は韓国の始まり より:

       嘘つきは閻魔様に舌を抜かれますので、天に昇ることはあり得ません。せいぜい「妾転」程度でしょう。

      1. だんな より:

        そっか、駄目か。

  14. 匿名 より:

    妄託痘

  15. 匿名 より:

    立憲・国民の両民主ですが、両党共に労働組合が主な支持母体でいらっしゃるので、有権者にも分かり易く「共に+労働党」。
    更には、半島ルーツの方もいらっしゃるので、そのルーツに敬意を表して「朝鮮」もプラス。
    並びを入れ替えて連結をすると「共に朝鮮労働党」or「朝鮮労働党と共に」このどちらかが推しです。

    一方、韓国保守はどうでしょうね。。
    既に共産化が完了しつつある中で、100年も存在を許されるのですかね。

  16. sey g より:

    立憲も国民も選挙での票が欲しいのでしょう。
    特に小選挙区では、相手より一票でも上回りさえすれば当選出来るのだから。
    立憲は、国民の金と票が欲しく 国民は立憲の票が欲しいのでしょう。
    ただ、おそらくですが立憲は国民のカネをてに入れたら選挙後に国民残党をポイ捨てしそうな気がします。
    国民は、それを予測し党を二つに割って、金のない方が合流する方が国民にとって得だと思います。
    その際、どちらが金を持っているグループかハッキリさせずにするのです。
    カイジのエスポワール号の敗者部屋の様に。
    自分は、騙されてカネを巻き上げられる国民が可哀想と思います。立憲は立憲で、あの金は元々俺達のもんだと思ってそうなので、えげつない事をしてくるのでは。
    国民の方は次の選挙の為に足もとみられて、衆院と参院で意見が分かれていると見ています。
    なので、この合併はあと二転三転すると思います。

    1. 匿名某 より:

      民民党。

      蝉のように命短そうだから。

  17. 関西ナマコを支援するチュチェ思想研究貝ニダ より:

    「落ちぶれたら統合党」
    あ、100年も持たないわ(笑)。

  18. クロワッサン より:

    恨・民主党
    朝鮮民主主義人民共和党

    はどうでしょうか?

    1. クロワッサン より:

      朝鮮民主主義人民共和党
      は阿野煮鱒さんが同じようなのを書いてますね(;^_^A

    2. クロワッサン より:

      三跪九叩党

      なんてのもありますね。

  19. ラスタ より:

    まずは「民主党」という名前を外すこと。
    政権担当の思い出に浸るのはもういいだろう。

    自民党が「自由民主党」だからね。自由以外のどんな民主党にしても名前じゃ勝てない。
    かつて小沢さん主導で自由党と民主党が合併したときの、小泉総理のコメントが思い出されます。
    「自由党・・・民主党・・・自由民主党(半笑い)」。

    皆さま「立憲」の語義を辞書で調べてみてほしい。

    枝野民主党は「立憲民主党」という政党名がウソをついている。
    およそ立憲を名乗る資格のない連中がそのような党名を看板に掲げている欺瞞は糾弾されて良いと思います。

    ところで私は積極的な改憲派ではなく、解釈運用派です。
    国際法上の権利があっての憲法と考えていますので、いわゆる九条は「国防しなくてもいい権利」を言っている(そのような憲法を作った態度はかなりインチキくさい)のであって、自然権で保証された防衛行為を日本の憲法で禁止する理屈はないと考えています。

※【重要】ご注意:他サイトの文章の転載は可能な限りお控えください。

やむを得ず他サイトの文章を引用する場合、引用率(引用する文字数の元サイトの文字数に対する比率)は10%以下にしてください。著作権侵害コメントにつきましては、発見次第、削除します。

※現在、ロシア語、中国語、韓国語などによる、ウィルスサイト・ポルノサイトなどへの誘導目的のスパムコメントが激増しており、その関係で、通常の読者コメントも誤って「スパム」に判定される事例が増えています。そのようなコメントは後刻、極力手作業で修正しています。コメントを入力後、反映されない場合でも、少し待ち頂けると幸いです。

※【重要】ご注意:人格攻撃等に関するコメントは禁止です。

当ウェブサイトのポリシーのページなどに再三示していますが、基本的に第三者の人格等を攻撃するようなコメントについては書き込まないでください。今後は警告なしに削除します。なお、コメントにつきましては、これらの注意点を踏まえたうえで、ご自由になさってください。また、コメントにあたって、メールアドレス、URLの入力は必要ありません(メールアドレスは開示されません)。ブログ、ツイッターアカウントなどをお持ちの方は、該当するURLを記載するなど、宣伝にもご活用ください。なお、原則として頂いたコメントには個別に返信いたしませんが、必ず目を通しておりますし、本文で取り上げることもございます。是非、お気軽なコメントを賜りますと幸いです。

カズ へ返信する コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

【おしらせ】人生で10冊目の出版をしました

自称元徴用工問題、自称元慰安婦問題、火器管制レーダー照射、天皇陛下侮辱、旭日旗侮辱…。韓国によるわが国に対する不法行為は留まるところを知りませんが、こうしたなか、「韓国の不法行為に基づく責任を、法的・経済的・政治的に追及する手段」を真面目に考察してみました。類書のない議論をお楽しみください。

【おしらせ】人生で9冊目の出版をしました

日本経済の姿について、客観的な数字で読んでみました。結論からいえば、日本は財政危機の状況にはありません。むしろ日本が必要としているのは大幅な減税と財政出動、そして国債の大幅な増発です。日本経済復活を考えるうえでの議論のたたき台として、ぜひとも本書をご活用賜りますと幸いです。
関連記事・スポンサーリンク・広告