自党の世襲議員に対しては世襲批判をしない立憲民主党

ブーメランといえば立憲民主党のお家芸のようなものでしょうか。安住淳・国対委員長のパーティー券収入の政治資金収支報告書不記載、梅谷守・衆議院議員の「日本酒事件」、あるいは世襲政治家の数々…。ちょっと調べればわかるというレベルのブーメランが、立憲民主党にはあまりにも多すぎます。マスメディアが「報道しない自由」で守ってくれていた時代と異なり、このインターネット時代、こうしたブーメランの数々を隠しおおせるとも思えません。

岸田政権は及第点?落第点?

普段から当ウェブサイトにて申し上げている通り、著者自身は現在の自民党政権に強い不満を覚えており、とりわけ、対韓外交の分野においては、「落第点」を付けて良いのではないか、とすら考えています。

そもそも自称元徴用工問題を巡って、日本企業から現金が事実上没収されてしまったにもかかわらず、岸田文雄内閣には、その被害者たる日本企業の利益を守るために動こうとしている気配が見られないからです。

ただ、これも普段から申し上げている通り、政治家の評価というものは、そもそも是々非々で行う必要があります。自民党政権に対しては、おそらく多くの有権者が強い不満を覚える分野もある一方で、能登半島地震のように、政権としてはほぼ完璧な対処ができたと断言できるような分野も存在します。

いずれにせよ私たち有権者は次回の総選挙でも、政権の功罪をひとつひとつ適切に判断したうえで、「投票」というかたちで、きちんとした総合評価を下さなければなりません。

立憲民主党の日本酒ブーメラン

こうしたなか、岸田内閣が及第点なのか、落第点なのかという視点も重要なのですが、もし岸田首相に「落第点」を付けたとして、「それでは野党(とくに立憲民主党)に政権を委ねることができるのか」という観点からは、ちょっと判断に迷う材料が多々あることもまた事実です。

当ウェブサイトではここ数年、だいたい毎週のように、野党――とりわけ立憲民主党――の話題を取り上げている気がしますが、それは、立憲民主党が自民党議員の不祥事などを普段から舌鋒鋭く追及しているわりに、けっこう頻繁に「ブーメラン」を飛ばす政党でもあるからです。

なかでも最新の話題のひとつが、先日の『立憲民主党議員が「有権者に日本酒提供」のブーメラン』でも取り上げた、同党の梅谷守衆議院議員による「日本酒提供」事件でしょう。

立憲民主党は自民党議員が有権者に線香やうちわを配っているだけで「公選法違反だ!」などと大騒ぎして来たわけですから、その基準に照らしたら、日本酒を有権者に配るなどは、明らかに公職選挙法違反の行為でしょう。

報道しない自由は通用しない時代に

そして、立憲民主党のブーメランは、それだけではありません。

自民党の「裏金」(たとえばパーティー券収入の政治資金収支報告書への不記載など)を舌鋒鋭く追及して来たわりに、昨年11月に報じられた安住淳・国対委員長によるパーティー券収入の政治資金収支報告書不記載についても、沈黙を続けています。

立憲・安住氏もパーティー券収入を不記載 政治資金収支報告書を訂正

―――2023年11月29日 18時00分付 朝日新聞デジタル日本語版より

こうしたダブルスタンダードも、正直、多くの有権者にとっては違和感を覚える以外にありません。

しかし、これも不思議なことに、主要な新聞、テレビを中心としたマスメディア各社が立憲民主党の不祥事を取り上げる際の熱量は、自民党の不祥事を追及するときと比べて、異常に少ないといわざるを得ないのです。

いわば、マスメディア各社は立憲民主党などの特定野党を「報道しない自由」で一生懸命に守っている、というわけです(マスメディア自身がそのような行動をとること自体も理解に苦しむ点のひとつです)が、こうした行動の積み重ねが、今日の「野党不信」と「メディア不信」に繋がっているのではないでしょうか。

しかし、インターネットが存在しなかった時代ならいざ知らず、今日のインターネット時代において、こうした「報道しない自由」を前提とした特定野党のダブル・スタンダードが通用するわけなどありません。

泉健太氏のXポスト

こうしたなかで、なかなかに味わい深いポストを発見しました。立憲民主党代表の泉健太氏によるXへの投稿です。

「次期総選挙で、立憲民主党に自民党を上回る議席を与えてください」。

そもそも論として、いくつかのメディアの世論調査で、自民党に対する支持率が低下するなかにも関わらず、立憲民主党に対する支持率はほとんど伸びておらず、実際、今月の読売新聞の世論調査では、支持率は自民党24%に対し立憲民主党が5%に過ぎません。

お得意の世襲批判はしないのですか?

そんな泉氏のアカウントでもうひとつ、なかなかに味わい深いのが、こんなポストでしょう。

ついでに申し上げておくならば、山田勝彦衆議院議員といえば、民主党・菅直人内閣で農水相として入閣していた山田正彦・元衆議院議員の次男であり、立憲民主党的な基準に照らせば、明らかな「世襲政治家」です。どうして泉氏は山田勝彦氏に対し「世襲批判」をしないのでしょうか?

そういえば、「世襲批判」に関連し、昨年の『武蔵野市長選から見える、限界野党としての立憲民主党』などでも指摘したとおり、菅直人元首相の長男が地元で市議会議員選挙に出馬し、当選していることからもわかるとおり、同党にはわりと世襲政治家が存在しているようです。

いずれにせよ、立憲民主党には、「ちょっと調べただけでもすぐにわかる」というレベルでのブーメランが多すぎます。

こうした観点からは、ブーメランはまさに、立憲民主党の「お家芸」そのものであり、有権者が賢明であり続ける限り、立憲民主党が自民党に代わって政権を獲得するという可能性は極めて低いのではないか、などと思わざるを得ないのですが、いかがでしょうか?

本文は以上です。

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読者コメント一覧

  1. nanashi より:

    マスコミが特定野党を徹底的に甘やかしているから「他人がやれば不祥事」であっても「自分がやっても不問」になるのでしょう。
    自由民主党の世襲が駄目ならば、立憲民主党の世襲が駄目であると言うのが本筋ですし、立憲民主党の世襲が良いのであれば、自由民主党の世襲も良い筈なのです。
    何方かが駄目という理窟は不公平だと思います。
    誰を国会に送り込むかは、有権者の個々の判断であり、世襲か否かというのは、別次元の問題だと思います。

  2. 引きこもり中年 より:

    毎度、ばかばかしいお話を。
    オールドメディア:「立憲の世襲議員を批判すると、社内と愛読者が混乱する」
    立憲:「立憲も、自党の世襲議員を批判すると、党内が分裂する」
    これって、笑い話ですよね。

  3. 匿名 より:

    >次期総選挙で、立憲民主党に自民党を上回る議席を与えてください。

    こんなツイートをする立憲民主党代表のセンスは最悪ですな。

    大体これは、誰に向けたお願いなのでしょうか?一般の有権者向けでしょうか?一般の有権者が、自民党を上回る議席を立憲民主党に与えるような投票を自ら調整して行うことなど、出来るわけもないのに、何を戯けたお願いをしてるんでしょうね。

    これが、選挙管理委員会に対して、「(総選挙での得票数を操作して、)立憲民主党に自民党を上回る議席を与えてください。」とお願いする文脈であれば、まだ意味が通ります。というか、こんな怪しからん誤解を招きかねないツイートをする人が代表を務めてる時点で、立憲民主党に政権を担う資質はないのではないかと思います。

    自分は、岸田文雄にはほとほと愛想が尽きているし、岸田政権に対しても何の期待も抱くことができませんが、立憲民主党のような、そもそも政権を担う資質がない連中に日本の政権を任せるとか、アホみたいなお願いツイートをするような人物に執権させるとか、そんなことをしたら、期待を抱けない以前に日本が壊れるので、岸田辞めちまえとか、さっさと政権交代しろやとか、そういうことは申し上げません。

    ただ、最近、立憲民主党のような野党の質がどんどん劣化して腐っていくのに歩調を合わせて、自民党の与党としての質が、腐った野党よりはほんの少しだけマシなレベルに、揃って劣化していってるんじゃないか、という気がしてならず、岸田文雄も自民党も、そういう劣化した状況の中でも容易には自分の立ち位置が脅かされないという現状に、胡坐をかいているんじゃないかと、心配ではあります。

    自民党を「腐っても鯛」と評価する向きもあるようですが、これが、「腐った鯛は生ゴミ」であると有権者から見限られることにならなければいいなぁと思います。

  4. クロワッサン より:

    >普段から当ウェブサイトにて申し上げている通り、著者自身は現在の自民党政権に強い不満を覚えており、とりわけ、対韓外交の分野においては、「落第点」を付けて良いのではないか、とすら考えています

    言い換えると、「落第点を付けることを検討している」って事であって、落第点を付ける事自体は保留している訳ですね。

    うーん、問題を先送りした結果、更に被害その他が拡大しちゃいそうなんですが。

    岸田文雄は一年前に安倍外交の成果を全否定した時点で消え去るべきだったと考えます。

  5. 引きこもり中年 より:

    立憲にとって、民主党時代の前例から何よりも恐ろしいのは、党内が分裂することで、それを避けるために、自党の世襲議員を批判することは許されず、党外からの世襲議員批判をさせないために、先手をうって(?)、自民党の世襲議員を批判しているのではないでしょうか。

    1. 引きこもり中年 より:

      毎度、ばかばかしいお話を。
      (自称)意識が高いオールドメディア:「日本の政治に緊張をもたらすために、立憲を育てなければならない。そのため、立憲の世襲議員への批判は、「しない、させない、許さない」」
      オールドメディアのなかの人、笑えますか。

  6. 世相マンボウ* より:

    私の感想では、立憲民主党支持率が
    まだ5%もあることが驚きです。
    コアな支持者である、
    専従でおまんまさんと韓流さんたちは
    無駄に多いとは言え5%にもならない少数派であり、
    消滅間近い朝日新聞の踏ん張りでの
    偏向報道のおかげかと感じます。

    なんせ、
    『汚染水レッテル貼り』で半島議員と
    原発風評被害拡散活動した阿部知子、
    れいわの ザコニシ川五右衛門と称される
    THE小西議員の大暴れしての立ち回りなど、
    ごまかし言い訳しても国民の目には
    同党のありようは把握されてしまいます。

    一方で支持者が増加する要因などは
    近年ほとんど見当たらなくて、
    もし、あるとしたら、
    先の能登地震で迷惑系政治Youtuberと
    名を馳せた杉尾議員が迷惑動画視聴者層を
    支持者に取り込んだ可能性と、
    義務教育未満のロンパ ールーム王? とやら称される
    はっぴーさんの入党で、
    その手のメール会員が慕ってついて来たかも?
    ぐらいのものしか思い当たりません(笑)
    ので不思議です。

  7. taku より:

      昨年6月時点で、岸田政権を見限っている私からすれば、「立憲民主党のブーメラン」なんぞはどうでもいい=大勢に影響を与えるような話でもない、としか映りません。
     新宿会計士さまも、当初は”アンチ宏池会”だったはずなのにな。
     よく岸田の後任がいないとか、いいますが、自民党のそれなりの代議士であれば、総理になれば、それなりの仕事が出来るもんですよ、第一、総理になる前の岸田なんか、ひよわな印象しかなかったでしょう。安倍元総理が同期の誼で担いだから、総理になれただけの男でしょう。
     岸田政権の功績とか言いますが、他の人が総裁であっても自民党政権ならできたろうなというのを除けば、私の見るところ、①原発の再稼働②旧統一教会の解散請求くらいですよ。能登大地震への対応は可もなく不可もなしではないでしょうか。他の人が総裁の自民党政権でもこれくらいはやったでしょう。

     

    1. クロワッサン より:

      taku さん

      >岸田政権の功績とか言いますが、他の人が総裁であっても自民党政権ならできたろうなというのを除けば、私の見るところ、①原発の再稼働②旧統一教会の解散請求くらいですよ。能登大地震への対応は可もなく不可もなしではないでしょうか。他の人が総裁の自民党政権でもこれくらいはやったでしょう。

      前に其れを読んで感じた違和感をその時は言語化出来なかったのですが、その2つって岸田文雄が政治家としての信念に基づいて、周囲から反対されまくろうとも断行したであろう事と言えるでしょうか?

      私は岸田文雄に政治家としての芯を全く感じなくて、その2つも「うーん…功績?」って感じです。

      1. taku より:

        クロワッサンさま
         岸田文雄は、「首相になったら何をしたいか」と聞かれて、「人事」と答えた人ですよ。「政治家としての信念に基づいて、周囲から反対されまくろうとも断行したであろう事」なんて、もともとあるわけないでしょう。
         私は、そこまでは言いません。「他の自民党の首相ならやらなかったかもしれないこと」を、大勢に押されたのであっても、断行してたら、岸田政権の功績と認めます。

        1. DEEPBLUE より:

          ぶっちゃけ①も②も高市政権でも河野政権でもやれた事でしょうからねえ・・・。
          岸田政権のやりたい事は人事と増税で、その為ならLGBT法でもホワイト国復活でも平気で売り飛ばしてる印象しかないです。

        2. クロワッサン より:

          taku さん

          >大勢に押されたのであっても、断行してたら、

          大勢に押されて実行したら「断行」とは言えなくなるんじゃないかと。。。

          国語辞典でググると『困難や反対を押しきって強い態度で実行すること』って出て来ますし。

    2. 匿名 より:

      屁理屈使いのtakuよ。お前は去年、散々外務省の肩を持っていたのに何故いきなりキシダガーになってんだよ。クロワッサンといいtakuといい、最近のこのブログのコメント主の主張は滅茶苦茶だな。ブログ主に責任転嫁してんじゃねーよ。

      1. 匿名 より:

        ここにコメント書いている人は、他人と同じ月並みなことを、さも自分の立派で独創的な意見だと思い込んで書いているのだから、目くじら立てる必要もないよ。
        このサイトで読んでもいいと感じるコメント書いている人は、2人しかいない。
        どこにでもある他人と同じ意見を書いている方々には、ご苦労さん、と思ってスルーすればいればいいんだよ。

        1. 匿名 より:

          全く同感。
          クロなんとかとかtak*とかドラゴンとかKYとか塩サバとかのコメントは全く無価値。ちょっと前までいた太郎ちゃんとかネコなんとかってのがいたが暴言ばかりで見る価値ゼロ。いつの間にかいなくなっていたね。
          僕が参考にしてるのは伊江太さんとか農民さんとかカズさんとか元ジェネラリストさんとかかなぁ。あ、あとは新宿会計士さんね。

    3. 魏海獣 より:

      言葉遣いの粗野な方へは、無視が賢明です。論旨もないし。

    4. 匿名 より:

      >他の人が総裁の自民党政権でもこれくらいはやったでしょう。
      だったら、その点については、それを理由に岸田総理を交代させる必要はありません。

      >自民党のそれなりの代議士であれば、総理になれば、それなりの仕事が出来るもんですよ
      その人達が、岸田総理以上に国民の支持を集められるかといったら、そういう評価は見当たらないように思います。
      誰に対しても、少なくない不支持者の声を見掛けるので。交代しても、別の不満が出てくるだけでしょう。それこそ「それなりの仕事じゃダメだ」とか何とか言って。岸田総理に対して、それこそそんな事言っているのを見掛けましたから。

      ちなみに、自分は「安倍総理だから」「岸田総理だから」といった人に依存した属性で日本の政治が大きく動くとは見ていません。
      そこまで、総理の権限というものは大きくないからです。
      だから、対中外交。対ロシア政策。対アメリカ。対西側諸国。FOIP路線や経済政策も、安倍・菅路線を大きく変わったかというと、結果として変わっていません。
      人で依存して見ている人達は、岸田総理が果断に独自力を出して暴走し、日本を崩壊させるとか、そんな妄想を巻き散らかしていましたが。
      そんな事言っていた人達は、不安視する方向には途端に有能視する、実に現実離れした、都合のいい悪役像でものを考えていたと思います。

      対韓外交についても、徴用工問題で韓国が内輪で処理すると各国の前で宣言するまでは、評価もしない、要求は全部突っぱねる、新しい談話も謝罪も無しです。
      輸出管理の問題も、スワップも韓国が日本の要求を飲んだからしているだけという話で説明が付きます。
      ルールや世界情勢といった理由から考えて、すべての結果は安倍・菅元総理らと大差無かったと思います。

      1. taku より:

        匿名さま
         私は匿名の方には、あまり返信しないのですが、きちんとした言葉遣いの方のようなので、反論させていただきます。
         安倍元総理は、私が最も尊敬する政治家ですが、彼には①憲法改正②開かれたインド太平洋といった理念がありました。菅総理は、また敬愛する政治家であり、安倍元総理には及ばないとはいえ、①携帯料金の引き下げ②自助、共助、公助といった「総理になったらやりたいこと」が明確にありました。岸田さんには何がありますか?
         そんなことは単なるロマンだ、どうでもいいと主張される方もいらっしゃいますが、私にとっては、それが首相になるための必須条件なのです。
         やってきたことは大して変わらない(私はそうは思いませんが)としても、それのない政治家が日本のトップに立ってはいけない、と思う次第です。
         岸田を変えても、また変えた人への批判が起こるだけだから、このままでも良い(代り映えしない)というのは、あまりにも消極的だと、私は思います。

        1. 匿名 より:

          ベストを選り好みしてベターを捨てるのは現実的ではないというのが、自分の考えです。
          理念と能力という軸で掛け算すると、以下の4パターンあると思います。

          ①理念があって、能力がある
          ②理念が無くて、能力がある
          ③理念があって、能力が無い
          ④理念が無くて、能力が無い

          このうち、実用に耐えられるのがどこのラインかと考えると①②でしょう。
          ちなみに、自分の中では岸田総理は②よりで①②の枠内です。
          ③の場合、理念そのものが間違えているという最悪のパターンすら想定されます。
          岸田総理に対しては、③④だと評価していた人も多いですが、それだと現実と乖離が激しいと思います。

          >岸田さんには何がありますか?
          一応、新しい資本主義なるものは言っていましたね。
          それが実現するとは自分は思っていなかったし、大鉈を振るうとも思いませんでしたが。
          また、仮にやっていたらそれこそ安倍路線の否定だ~と騒いでいた人がいたことでしょう。
          これは、岸田総理のインタビューなどを見た自分の感想ですが。
          やりたいことは、歴代政権と同じでしょう。「日本を安定成長させて豊かにしたい」という思いです。そのためなら、独自色を出さない選択も辞さない。
          独自色を出したら「安倍の否定だ~」とか叩いて、独自色を消せば「理念が無い~」とか叩くという人達の態度は理不尽そのものだと思います。どないせえと。
          やり方は少し違いますが、総裁選の宣言と実績から見ると、岸田総理は安倍路線の踏襲をやりたいのだと自分は見ています。

          >私にとっては、それが首相になるための必須条件なのです。
          何故でしょうか?
          その理念とやらが、あなたにとってすべて望ましいリーダーなんてものは、そうそういないと思います。
          ましてや、理念が気に入らなければ能力があっても③の評価となることの方が多いでしょう。
          あなたの目には消極的に映っているのでしょうが、理想の相手を求め続けて③④だと不満を言い続けるより、②を選択し続ける方がよっぽどリスクが低く現実的だと思います。
          自分には、あなたの主張は岸田総理の後継が③④になるリスクを抱えてでも、①を追い求めるべきだと言っているように見えます。
          そうやって、「誰でも出来るはず」の総理を取っ替え引っ替えした挙げ句に、何ら事態は好転せず、民主党政権になった実例を考えても、takuさんの希望が叶う可能性は低いと思います。
          なので、自分にとっては、理念に拘泥することは、万人の支持を得る人物がいつまでも見付からない事に繋がりかねないリスクだと考えます。

          takuさんは、何故理念を必須条件だとお考えなのでしょうか?

          1. taku より:

            匿名さま
            1.その4類型なら、岸田さんは④でしょう。民主党政権とねじれ時代を除く菅、安倍、小泉、森、小渕、橋本の歴代内閣の実務能力と比べてみてください。
            2.なぜ理念にこだわるか、との問いですが、それはあるべきリーダー像だと思うからです。1億人の国民を引っ張る首相は、あるべき社会に自分なりの理想像を持ち、それを国民に語り、国民に納得させるべき、と思うからです(現実に全員が納得することはないでしょうが)。そんな人はいないという人もいるでしょうが、過去を見ても、私から見れば、少なくとも中曽根、宮沢、小泉、安倍、菅にはあったと思います。
            3.大きな失敗がない、実務能力もそこそこ(私はそうは思いません)だから、変える必要はない、というのは、寂しすぎませんか。

          2. 匿名 より:

            1.については、既に述べていますが、やはり自分にとっては岸田総理の評価は①②の中に入ります。
            諸々の政策について、状況に対してどう現実的に対応するかと考え、自分が知っている限りの知識で現実的に対応しようとすると、実績と答えが同じになるので。
            ここで評価が分かれるのは、そもそもリーダーに求める採点基準が、お互いに違うからだと思います。
            だから、自分にとっては①②でもtakuさんにとっては④となるのでしょう。

            2.については、takuさんが評価しているという人達の名前を見ても、個人的には評価出来るところと出来ないところがそれぞれあります。
            理念なんてものを感じない人もいます。名前が挙がっていなくても、民主党政権の体たらくを見たらまだベターだと評価している人がいます。
            結局の所、理念を感じるかどうかなんて、個人の主観でしかなく、またそれが実績に繋がるかどうかも別問題だと思います。
            そういう意味では、takuさんは評価している人に対して、実績の理由を理念に求めているように見えます。

            例えば、人によっては宮沢内閣については河野談話関連で評価しないという人もいるでしょう。
            理念があれば、慰安婦問題を炎上させなかったはず? そんな事は無いわけです。
            実際の所は、あれは内容が分かりにくくとも事実を書いている談話そのものは問題無くて。読み上げたペーパーを中身も理解せず逸脱して、嘘八百の個人的解釈を言い放った河野洋平の発言が問題なんですけどね。
            河野談話と河野発言については、区別して取り扱って欲しいと個人的には思います。

            3.については、個人的には寂しいとはまったく思いません。
            次に期待出来るだけの人材が控えているというならともかく、その名前が挙がってこない以上はリスクしか感じません。
            民主党政権を知っていたとしたら、福田内閣や麻生内閣を引きずり下ろそうとは思わないだろうみたいな感じです。
            平成の短命政権もそうですが「お前の代わりなんて幾らでもいる」と言わんばかりに人を扱ったところの末路が、その後どうなっているかを見ているので。

          3. taku より:

            匿名さま
            1.岸田政権の実績をどう評価するか
            2.あるべきリーダー像(そんなものが必要かも含めて)
            については、見解の相違がある、ということで、よろしいんじゃないでしょうか。
            無理に一致させる必要のあるものでも、ありませんし。

          4. 匿名 より:

            そうですね。これについては、相違があるというだけで、それでいいと思います。
            自分としては、takuさんのような価値観だとそう見えるんだなあという風にしか思っていないので。
            ただ、異なる価値観を持つ人間として、興味関心を持ち、もう少し深く知りたかったというだけです。

            何を理由にそういう価値観を持つ事に至ったのか?
            その価値観にどのような利点を感じているのか?
            何を以て理念の有無を判断しているのか?
            何を以て意義の有る実績だと判断しているのか?

            もし仮に答えていただけても、恐らく自分は賛同は出来ないとは思います。
            自分の価値観の採用理由は既に述べているので。
            ただ、教えて頂けたなら、自分の知的好奇心が少しは満たされる気がした。それだけの話ですから。

  8. カズ より:

    >けっこう頻繁に「ブーメラン」を飛ばす政党でもある

    立憲民主党の”やらかし”は、まさに自傷口撃。危機回避の真髄は、未然の防止にあります。
    具体的には、恨み節(おのれ~!)を吐き出す前に、己(おのれ)を見つめ直すことです。

  9. 雪だんご より:

    オールドメディア「ダブルスタンダード?馬鹿言っちゃいけない。ちょっとは考えろよ。
    俺達がこれだけ蝶よ花よと甘やかして保護しまくってもこの体たらくなんだぞ?
    自民党と同じ基準で扱ったら一か月だって持たないだろ?

    鞭を惜しめば子を損なう?優しい虐待?そりゃそうだよ。でもこいつ鞭を打ったら即死する
    虚弱体質なんだよ。だからせめて甘やかして、自民党のお邪魔虫にするしかないじゃん」

    とまあ、勝手に彼らの内心を想像してみましたが……
    いつかは彼らの本音が書籍化されないかな。既存の新聞社もテレビ局も軒並み倒産した頃に。

  10. 簿記3級 より:

    世襲は三代で潰れると聞きます。
    立憲民主党は才覚ある初代が苦心してブーメランを投げ、事理弁識能力に欠く2代目が国会でパフォーマンスを行いFラン大学を卒業した3代目がヤクザのような暴力を国会で振るう、このような未来になってはいけません。
    党是である、他責思考こそ民主主義の敵です。

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【おしらせ】人生で10冊目の出版をしました

自称元徴用工問題、自称元慰安婦問題、火器管制レーダー照射、天皇陛下侮辱、旭日旗侮辱…。韓国によるわが国に対する不法行為は留まるところを知りませんが、こうしたなか、「韓国の不法行為に基づく責任を、法的・経済的・政治的に追及する手段」を真面目に考察してみました。類書のない議論をお楽しみください。

【おしらせ】人生で9冊目の出版をしました

日本経済の姿について、客観的な数字で読んでみました。結論からいえば、日本は財政危機の状況にはありません。むしろ日本が必要としているのは大幅な減税と財政出動、そして国債の大幅な増発です。日本経済復活を考えるうえでの議論のたたき台として、ぜひとも本書をご活用賜りますと幸いです。
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