「政策は後回し、さっさと合流を」=立憲民主・福山氏
先日の『「速やかに回答せよ」立憲民主党の高圧的で無礼な提案』でも取り上げましたが、最大野党である立憲民主党が国民民主党に対し、あたかも「党名は立憲民主党。政策は後回し。これはもう決定事項だからな」とでもいわんばかりの提案をしたことに対し、続報がいくつか出ています。国民民主党側がこれに応じるのかどうかはよくわかりませんが、立憲民主党側には正直、焦りのようなものも見えており、また、社民党や野田前首相のグループがハイエナのごとく周囲を徘徊しているようなのです。
両党合意の可能性はあるのか?
以前から当ウェブサイトでもしばしば紹介して来た論点のひとつが、最大野党である立憲民主党(所属国会議員89人、うち衆56、参33)と、野党第2党である国民民主党(所属国会議員62人、うち衆40、参22)の合流です。
あくまでも当ウェブサイトの見立てによれば、立憲民主党がかなり強引に国民民主党との合流を進めようとしている狙いは、シンプルに、国民民主党が旧民進党時代から溜め込んだ政党助成金の残金にあると考えています。すはわち、
- 立憲民主党には支持率はあるがカネがない。
- 国民民主党にはカネはあるが支持率がない。
という状況ですね。
ただ、立憲民主党側の国民民主党に対する合流提案は、無礼で高圧的、かつ傲慢です。
「速やかに回答せよ」立憲民主党の高圧的で無礼な提案
先日の『立・国両党合流、政策そっちのけで「党名」でもめる?』や昨日の『民主党復活?立憲民主党が「両党解散・新党結成」提案』で取り上げてきた、最大野党・立憲民主党と第2野党・国民民主党の合流という話題を巡っては、昨日、立憲民主党のウェブサイトに詳細な提案内容が開示されていました。<<…続きを読む>>
―――2020/07/17 05:00付 当ウェブサイトより
極めて無礼かつ高圧的な申し入れ
改めて立憲民主党が提案したとされる、国民民主党に対する「申し入れ」を示しておきましょう(原文ママ)。
2020年7月15日
国民民主党 御中
申し入れ
立憲民主党幹事長
福山 哲郎以下のように、新設合併方式での新党の結成につき、提案を申し入れる。すみやかにご回答いただきたく存じます。
○立憲民主党・国民民主党・無所属(選挙区当選)・無所属(比例復活当選)の衆議院議員、ならびに立憲民主党・国民民主党・無所属の参議院議員、それぞれが入党しやすい環境を整備するため、立憲民主党と国民民主党は、それぞれ解散し、新設合併方式で新党を結成する。
○結党大会において、所属国会議員による代表選挙を実施する。
○綱領は、立憲・国民両政調会長間で、両党の綱領をふまえ、協議の上、作成するものとする。
その際には、連合が検討中の「コロナ時代の社会のあり方」を十分に考慮に入れるものとする。○その他の項目は、昨年12月27日の両党幹事長の確認事項に依るものとする。
○新党名は、立憲民主党・略称通称:民主党とする。
…。
いかがでしょうか。まるで、
「党名は立憲民主党。政策は後回し。これはもう決定事項だからな。」
と言い放っているようなものです。べつに国民民主党の肩を持つわけではありませんが、こういう一方的で高圧的な態度に対し、腹を立てないという人のほうがむしろ少数派でしょう。
余談ですが、福山哲郎幹事長ご自身を含めた立憲民主党関係者は、「調整をしながら落としどころを探る」という、まともな社会人であれば避けては通れないプロセスを、あまり経験して来なかったのかもしれません。だからこそ、こういう傲慢な文章を書いてよこしてくるのかもしれませんね。
玉木代表「党名、民主的手続で選ぶべき」
当然のことながら、こうした立憲民主党側の要求に対し、国民民主党側の玉木雄一郎代表は翌日、党本部で「党名を民主的な手続で選ぶべき」との見解を示しました。事実上、この「申し入れ」の最終項目については拒否した格好です。
新党名「立憲」に難色 民主的な選定主張―国民・玉木代表
国民民主党の玉木雄一郎代表は16日、党本部で記者会見し、立憲民主党との合併による新党結成に関し「党名を民主的な手続きで選ぶ方が新しいスタートを切れる。<<…続きを読む>>
―――2020年07月16日18時38分付 時事通信より
ある意味では、これが当然の反応でしょう。
ただ、この提案から数日が経過したことを踏まえ、産経ニュースの次の記事によれば、福山幹事長は昨日の会見で、「合流する方向で国民に意思決定してほしい」、「速やかになるべく早くお願いしたい」などと決断を促したのだそうです。
立民・福山幹事長、合流慎重の国民・玉木氏に決断促す「なるべく早く」
立憲民主党の福山哲郎幹事長は21日の記者会見で、<<…続きを読む>>
―――2020.7.21 21:25付 産経ニュースより
しかも、産経ニュースによれば、玉木氏が「合流には憲法や消費税減税などの政策的な一致が必要だ」としている点を巡り、福山氏は政策面でのすりあわせについては「合流後でも十分議論できる」などと述べたそうですが、これほど有権者、国民をバカにした話はないでしょう。
有象無象が選挙互助会に集まる?
その一方で、国民民主党側が折れて立憲民主党に合流することを見越しているのか、社民党や野田佳彦前首相を中心とする無所属の無所属議員のグループが、この「新政党」(?)に加わろうとしている、という話もあるようです。
福山立憲幹事長、新党名の多数決に否定的 国民反発、野田G合流賛同
立憲民主党の福山哲郎幹事長は21日の記者会見で、<<…続きを読む>>
―――2020年07月21日19時27分付 時事通信より
時事通信によれば、野田前首相は記者団に、「立憲民主党の提案をベースに早く結論を出すことが望ましい。政治決断の時期だ」などと述べ、玉木氏に決断を促すとともに、合流が実現すれば自身もその新党に参加する意向を示したそうです。
また、同じく時事通信によれば、社民党の福島瑞穂党首も昨日の会見で、立憲民主党、国民民主党の両者が新党結成で合流した場合には「前提が変わる」などと述べたそうです。ということは、社民党も合流する可能性がある、ということでしょう。
新党結成「前提変わる」 福島社民党首
社民党の福島瑞穂党首は21日の記者会見で<<…続きを読む>>
―――2020年07月21日19時21分付 時事通信より
なんだか、国民民主党が潤沢に持っている資金に群がるハイエナのようになってきましたね。
国民民主党に敢えて申し上げる
いずれにせよ、野党側の一連の動きを見ていると、どうも私たち有権者の存在を無視し、とにかく選挙が近づいていることを念頭に、「数合わせ」「選挙協力」という、一種の利権の分捕り合いのようなことをしているように思えてなりません。
この点、昨日の『買い物10%アップ署名運動で商店街は再生するのか?』などでも触れましたが、時事通信の最新世論調査残念ながら国民民主党の支持率は1%にも満たない状況です。これで衆参あわせて62人という勢力を、今後も維持できるかは疑問でもあります。
そうなると、焦りを感じた議員がサミダレ式に国民民主党を脱出して立憲民主党に移籍する、といった流れもあり得るかもしれません。
ただし、べつに国民民主党を褒めるつもりはありませんが、玉木氏が頑なに「党名は民主的に決めるべきだ」、「政策のすり合わせができなければ合流できない」と述べている点は、アプローチとしては正しいと言わざるを得ません。
そして、そうした方針に賛同できない、「政策よりも議員としての地位が大切」だという人たちが、国民民主党を離れて立憲民主党に逃げていくことは、じつは、国民民主党自身にとっては必ずしも悪いこととは言い切れないのです。
くどいようですが、企業にとっての本業は「商品やサービスを社会に提供すること」であり、その本業をないがしろにして、「利益だけが欲しい」という姿勢は許されません。
その意味では、国民民主党が「消費税減税/廃止」、「日本国憲法改正」など、前向きな議論を仕掛けて行ける集団となれば、もしかしたらそこに活路を見いだせるのかもしれませんね。
(※本文中、野田前首相らのグループや社民党をハイエナにたとえてしまったことは不適切でした。あらためてハイエナの皆さんに深くおわび申し上げたいと思います。)
本文は以上です。
日韓関係が特殊なのではなく、韓国が特殊なのだ―――。
— 新宿会計士 (@shinjukuacc) September 22, 2024
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>最大野党である立憲民主党が国民民主党に対し、あたかも「党名は立憲民主党。政策は後回し。これはもう決定事項だからな」とでもいわんばかりの提案
これが、北朝鮮と韓国の関係に重なるのは私だけ?
玉木さんは最近よく頭をぶつけるのか、突然まともになったりするので、ここはキッパリ突っぱねてくれれば少しは支持率あがるのではないでしょうかね
更新ありがとうございます。
福山哲郎の国民民主党へのモノの言い方、立憲民主党側の国民民主党に対する合流案は、無礼で高圧的、かつ傲慢です。半ば強制的、我々が上という認識か?
国民民主党にもヘンな奴が居ますので、庇いだてはしませんが、まともに議論しようとするだけ、マシです。
コレに無職いや無所属の野田や岡田、更に社民の趙モトイ、福島瑞穂が乗って来たら、最悪です(失笑)。アレ?そしたら、今以上に半島系の議員さんがまとまる事になる(爆笑)。
党名は『朝鮮民族を日本で考える会』(笑)。鳩山さん、貴方もご一緒に。確か母方が、、、。
誤解されがちですがハイエナは
とても優秀です。餃子ツイート
とはレベルが違います
会計士様のハイエナへの謝罪は
当然だと思います
https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/16/b/053000040/?ST=m_news
国民民主には悪いが、怪しい議員を立憲へ押し付けるチャンス。
まともな議員はここで合流せず、離脱して(変な紐の付いていない)新たな政党を作るべき。
ついでに、無能政権(旧民主党)の「正当な後継者」という不名誉な座も立憲に熨斗つけて渡してしまえる。
立憲民主は、既に「アッチ側」の政党として多くの国民にも認識されているので、無党派層の取り込みは困難。
(※共産党に普通の人が投票しないのと同じ理論です)
自民党一党の状態に嫌気がさしている保守層も、自民に替わる投票先を探している。
彼らは、現状では自民に投票しているが、自民党以外に投票できる「まとも」な政党が無い事に不満を抱いています。
政策内容で支持を得られれば、大量議席は取れないまでも、ある程度の議席数は獲得できると思われる。
特に小選挙区は狙い目です。
中選挙区と異なり、ほぼ単一候補しか出てこないので、どうしても投票したく無い自民議員が居る場合、票のフリ先が無いのです。
匿名@ さま
共産党に普通の人は投票しないものなのですか?
友人にも「共産党はヤバイ(中共や北朝鮮を見れば当然ではありますが)」といって普段は立憲民主等(旧民主系)に投票しているようですが、共産党推薦が加わるといきなり他党へ投票先が変わる方がいます
また、社民、新社会も党是が反日政策で共産党に近い存在と認識しているみたいです
このような方は少なからず存在しているようです
社民を含めて合併をすると立憲は更に支持を失っていきそうな感じがします
国民民主で心ある議員は立憲との統合に加わらない方が賢明と私も思います
国民民主はここが1つの正念場でしょうね。
まっとうな野党育成のためにも、是非とも頑張っていただきたいです。
〇〇民主の支持母体として労働組合がありますが、
・立憲民主 旧総評系≒官公労
・国民民主 旧同盟系≒民間企業
と個人的に感じています。
ユニオンショップ制を採るほとんどの民間企業では共産排除は組織原理と言っていいもので、
共産勢力の浸透を許している立民候補の場合は組織として支持が表明されても実際に組合員の
投票には繋がらないだろうなと思っています。
逆にそのうち連合は空中分解して総評、同盟が蘇る可能性もあるかと。
国民民主支持の労組(同盟系)は、労使共生を目指す比較的マトモな組織が多いですね。
社会主義・共産主義の思想に強く寄らない分、選挙という意味では集票力が弱いのだとも言えますが。。。
組織票が弱いのが国民民主の弱点ですが、カルト的な影響が薄い分、まともな政策を打ち出せる余地を残していますので、無党派層を取り込む際には強みにも成り得るえます。
ここが、利権・・・もとい、立憲と共産との大きな違いですね。
ここで、旧社会党系列の労組(総評系)に支持を受ける立憲と合流しようものなら、正常な政策提案が出来なくなりますので、おそらく詰みます。
また、匿名様の仰る通り、連合はそのうち分裂するでしょう。
方向性が違いますので。
同盟系は企業側に優遇されて生き残ると思いますが、総評系は社会からの忌避感が強いので、立憲が議席数を減らしていくように、組合員数が時間経過と共に減っていくと思われます。
立憲民主党の米びつがそろそろ空になるのでしょう。もち代も配れないのでは空白区に候補者を立てられるはずもない。このまま解散カードを切られたら戦わずして敗けが確定。国民民主党内の小沢や原口らの合流推進派とは既に握っているから、あとは玉木に数の圧力をかけてやるだけ、そんなところでしょう。
原発政策にこだわるのは両党の股裂きにあってる連合で、玉木はそれを代弁してるだけでしょうね。国民民主党も昨年の参院選では日本共産党と手を握ってる訳で、玉木に立憲民主党とは違う筋が通っているかのような評価は事実誤認だと思われます。
こんなん見つけました。
“立憲民主、国民民主の合流協議に衝撃!? マック赤坂氏が略称「民主党」を登録済み” (Yahoo ニュース 7/18(土) 16:56配信)
イーシャ様
ご紹介頂いた記事ても少し触れられてるけど、マック赤坂氏のとこに合流する事で、もう話はついているんじゃ無いのでしょうか?
・・・・・いや、なんの根拠も無いんですけどね♪