GSOMIA破棄 韓国は本当に「苦悩」しているのか
今月22日をもって終了する日韓GSOMIAを巡って、昨日、韓国メディア『聯合ニュース』(日本語版)に、「韓国政府の苦悩が深まっている」という記事が掲載されました。しかし、当ウェブサイトとしては、こうした見方に対しては懐疑的です。というのも、おもに先週の韓国メディアの記事に接し、韓国政府(というよりも文在寅政権)は本質的には「反日政権」ではなく「反米政権」であり、日韓GSOMIA破棄についても米韓同盟破棄を狙い、「確信犯」として仕掛けているのではないか、とする仮説を持つようになったからです。
目次
協定破棄まであと10日
先週からしばしば言及していますが、日韓包括軍事情報保護協定(日韓GSOMIA)を巡って、最近、韓国メディアからさまざまな報道が相次いでいます。
事実関係だけを改めて確認しておくと、韓国政府は8月22日、日韓GSOMIA(正式名称は『秘密軍事情報の保護に関する日本国政府と大韓民国政府との間の協定』)の破棄を決定し、翌日、書面で日本側にその意思を伝達しました。
これにともない、同協定第21条第3項に従い、日韓GSOMIAの効力は今月22日に満了し、終了します。
日韓GSOMIA第21条第3項
この協定は、一年間効力を有し、一方の締約国政府が他方の締約国政府に対しこの協定を終了させる意思を九十日前に外交上の経路を通じて書面により通告しない限り、その効力は、毎年自動的に延長される。
破棄の「真の狙い」
「韓国政府の苦悩が深まる」、本当ですかね?
こうした状況を踏まえ、韓国メディア『聯合ニュース』(日本語版)に日曜日、こんな記事が掲載されました。
迫るGSOMIA終了期限 韓国政府の苦悩深まる(2019.11.10 15:43付 聯合ニュース日本語版より)
聯合ニュースは日韓GSOMIA破棄を巡り、「韓国政府の苦悩が深まっている」と述べます。
なぜなら、日韓GSOMIA維持を求める米国からの圧力が強まっている一方で、韓国が日韓GSOMIA終了の「立場を変える条件はまったくそろっていない」からだそうです。
聯合ニュースの見立ては、こうです。
- 韓国政府は日韓GSOMIA終了を日本に通告することにより、米国が日本の輸出規制措置に積極的に介入するように誘導しようとした
- 日韓GSOMIA終了決定から実際に失効するまでの90日間で、日韓GSOMIAを日米韓安保協力の象徴と認識している米国がより積極的な役割を果たすとの期待感だ
わかりやすくいえば、韓国政府が「日韓GSOMIA破棄ね!」と宣言すれば、日本政府も米国政府も大慌てになり、日本が韓国に対して適用した「輸出規制(※)」を撤回するだろうし、米国も日本に対し、それを撤回させようとするだろう、と期待していたが、そのアテが外れた、ということでしょう。
(※「輸出規制」とは、正しくは輸出管理適正化措置のこと。詳しくは『総論 対韓輸出管理適正化と韓国の異常な反応のまとめ』参照)
しかし、現実には聯合ニュースが
「しかし、状況は思い通りにはならなかった。米国は韓国に対し『GSOMIAが維持されるべきだ』と圧力を加えながらも、韓日間の対立は両国が解決すべき問題だとして積極的な介入は難しいとの立場を維持した」
などと指摘するとおり、日本は韓国政府による日韓GSOMIA決定を「残念だ」のヒトコトで済ます(『GSOMIA破棄「残念」で終わらす日本に韓国逆ギレ』参照)一方、米国がむしろ韓国に対して激怒している状況にあるからです。
つまり、米国が積極的な仲裁に乗り出そうとせず、日本も「頑として態度を変えない」という状況にあるがために、韓国政府としても原理原則を強調するより方法がなく、結局、日韓の膠着状況を打開するのが容易ではなくなっている、という指摘でしょう。
そのうえで聯合ニュースは、
「残り時間は少ないが、韓米日は最後までGSOMIA終了を巡り激しい外交戦を展開するとみられる」
と述べています。
さて、この聯合ニュースの分析は、正しいのでしょうか?
日韓GSOMIA破棄の目的とは?
これを考えるうえで考えなければならないのは、
「なぜ韓国政府は日韓GSOMIAを破棄するという決断に及んだのか」
という命題です。
当ウェブサイトの勝手な見解ですが、その理由としては、
- ①日本政府が7月1日に発表した韓国向け輸出管理適正化措置を撤回させるための瀬戸際外交
- ②米韓同盟消滅をにらんだ韓国政府による動き
という2つの仮説を抱いています。
このうち①が正しかったとすれば、先ほどの聯合ニュースの記事は、正鵠を射ているといえます。
しかし、どうも韓国側の報道などを冷静に読んでいくと、どうも②の理由もあるのではないかと思わざるを得ません。
①と②、どちらが正しいのか。あるいは①と②がどちらも正しいのか。さらには①も②も間違っていて、それ以外に理由があるのか。この正確なについては、正直、よくわかりません。なぜなら、この日韓GSOMIA破棄自体が現在進行形の事象だからです。
一般に「歴史が動くような局面」では、各当事者らがそのときにどういうつもりでどういう行動を取り、その結果、どうなったのかについてトータルで分析しなければなりませんが、残念ながら、現時点においてそれらをすべて正確に理解することはできないのです。
ただし、現時点で何となくわかっているのは、「日韓の歴史問題」(というよりも、「歴史」で日本に言い掛かりをつける韓国という国の問題)もさることながら、韓国が結局のところ米国につくのか、中国につくのかという問題と大きく関わっているらしい、という点でしょう。
左派メディア「中国は脅威ではない」
これを考えるうえでひとつのヒントとなるのが、『GSOMIA破棄で「反米」の正体を現した文在寅政権』でも紹介した、左派メディア『ハンギョレ新聞』(日本語版)に10月17日付けで掲載された『韓日GSOMIA終了、その先にある問題』という記事です。
ごく簡単に内容を振り返っておきましょう。
- 韓日GSOMIAを巡り、保守マスコミは韓米同盟亀裂を理由に、これを元に戻さねばならないとの世論を煽っているし、文在寅政権内にも条件付きで韓日GSOMIA終了を再検討しようとする意見が存在している
- しかし、韓日GSOMIAの終了決定は、「果たして韓国にとって高度な韓日安保協力が必要なのか」という問いに対する返答でもある
- 韓国または韓米同盟が米日同盟と結びつけば、韓国は中国の脅威に対応するための前哨基地に追い込まれてしまう。韓日安保協力が高度化すれば、日本は戦略基地、韓国は最前線の戦闘基地になることを意味するからだ
- 日本政府は米日同盟を「公共財」と位置付けているが、この米日同盟の利益を韓国が「無料」で享受することはできない。米日同盟は韓国の「無賃乗車」を拒否し対価を要求する。韓日GSOMIAはその最初の請求書であり、THAADは2番目の請求書だった
- こうした「米日同盟公共財論」は、冷戦期に米国がアジアに構築しようとしていた反共同盟の延長線上にあり、中国牽制・中国封鎖という意味を持つ。韓国はそのような公共財を享受する必要がないので対価を支払う必要もない
要するに、韓国は中国(あるいは北朝鮮)の脅威というものを認識する必要はないので、日米同盟は韓国にとって恩恵のあるものではない、というロジックですね。
このハンギョレ新聞の記事では、「韓国の安保に必要なのは米韓同盟であり日米韓同盟ではない」などと主張していますが、さすがに「米韓同盟は必要ではない」とまでは断言していません。
しかし、行間を読んでいくと、この記事の著者が本心では米韓同盟まで破棄し、中韓同盟を締結すべし、とでも言いたいのではないかと疑ってしまうのです。
具体的な証拠
韓国大統領府、GSOMIA延長の意思なし?
どうして当ウェブサイトでこのハンギョレ新聞の記事を何度も取り上げるのかといえば、このような記事が出て来ること自体、韓国国内の世論が現在、「親北派」と「親米派」に割れていて、「一枚岩」ではない証拠だからです。
そもそも論として、現在の韓国政府(というよりも文在寅政権)の姿勢は、このハンギョレ新聞の記事に近い立場であるように思われます。というのも、韓国政府は「日本が『輸出規制』を撤回しない限り、GSOMIA破棄を撤回することはない」と言い続けているからです。
その直近の事例としては、聯合ニュースに日曜日に掲載された、次の記事がわかりやすいでしょう。
韓日関係正常化すればGSOMIA延長を検討=韓国国家安保室長(2019.11.10 17:25付 聯合ニュース日本語版より)
リンク先の記事によれば、韓国大統領府の鄭義溶(てい・ぎよう)国家安保室長は10日、合同記者会見でメディア側から「GSOMIA終了を猶予するなどの解決策を模索することは可能か」と問われ、次のように答えたのだそうです。
- 韓日関係が正常化されれば、政府としてはGSOMIA延長を検討する用意がある
- こうしたわれわれの立場は日本に何度も説明した
このあたりは、すでに何度も報じられている韓国政府高官らの発言とさほど異なる点はありません。
なにより、鄭義溶氏は「日韓関係が最近悪化した根本的な理由は日本に由来する」などと述べたそうですが、こうした発言が出て来ること自体、韓国大統領府には日韓GSOMIA破棄を積極的に覆す意思がないという証拠に見えてなりません。
こうした韓国の政権関係者などの発言を読んでいくと、やはり、日韓GSOMIAを巡っては、表向きは「日本が韓国に対して輸出『規制』を仕掛けて来たので、それに対してわが国も報復措置を取った」というふうにみえますが、個人的にはこの日韓GSOMIA破棄が
輸出管理適正化措置を撤回させるための「瀬戸際外交」
という性格を持っているだけでなく、
米国との関係を清算するための布石
としての側面があるように思えてなりません。
保守系メディアは先週頃から反発を強める
さて、この聯合ニュースの記事についてはのちほどもう少し深く掘り下げるとして、ここでは先に、もうひとつ紹介しておきたい論点があります。それは、韓国国内で現在、保守派メディアから「悲鳴」にも似たGSOMIA延長論が出て来ている、という話題です。
これについては当ウェブサイトでも先週の『韓国保守系メディアの危機感と「GSOMIA延長論」』で紹介したとおり、日韓GSOMIAを巡る保守系メディアの報道姿勢には、違和感を禁じ得ません。
というのも、普段、韓国メディアは、保守メディアであろうが左派メディアであろうが、「日本が悪い」という議論で凝り固まっていることが多いのですが、日韓GSOMIA延長を巡っては、どうも今までと状況が違うからです。
たとえば、韓国メディア『中央日報』(日本語版)が11月7日付で掲載した社説『韓米同盟基盤であるGSOMIAの廃棄、迅速に撤回を』では、「日韓GSOMIA破棄はやりすぎ」、「韓国政府は今すぐ無条件でGSOMIA破棄を撤回せよ」、と求めています。
また、同じく保守系と見られている韓国メディア『東亜日報』(日本語版)も、11月4日付で掲載した社説『GSOMIA終了目前なのに、韓日対立を放置するのか』で、韓国政府は「日本の態度変化を待つだけでなく、対話の糸口を模索せよ」と述べているのです。
これらの記事に共通しているのは、普段の「日本に対する恨み節」がほとんど目立たず、米国との関係悪化を極端に懸念している、という点にあります。
本質は親米派と親北派の対立
あえて語弊を恐れずに申し上げるならば、日韓GSOMIA破棄は、韓国国内では「親米派」と「親北派」の対立の象徴となっているフシがあるのであり、それに対して日本が勝手にダシに使われているのです。
ここで、先ほどの聯合ニュースの記事に戻り、鄭義溶氏の重要な発言を紹介しておきましょう。
「日本が安全保障における協力で(韓国が)信頼を失ったとの理由で輸出規制措置を施行したため、こうのような状況でGSOMIAを延長できないという立場は国民にも理解してもらえると思う。」
おそらく、これこそが韓国大統領府のホンネでしょう。
韓国側のロジックによれば、日本が「安全保障」の分野で「韓国に対する信頼を失った」などと難癖をつけ、不当な輸出規制を韓国に対して仕掛けて来たので、韓国側も「安全保障分野における協力の象徴である日韓GSOMIAの延長はできない」と判断した、ということです。
そして、そのことを韓国の有権者に対してわかりやすく見せることで、「日韓GSOMIAを延長するためには日韓関係悪化の原因を作った日本政府による問題解決が先だ」、「日韓GSOMIAがなくなったとしてもそれは日本のせいだ」、というロジックで押し通そうとしているのではないでしょうか。
問題は「その次」
さて、マーク・エスパー米国防長官が15日に訪韓する際、韓国政府に対して日韓GSOMIA破棄撤回を促すと見られるなど、これからの10日間で、韓国政府が土壇場になって日韓GSOMIA破棄撤回を表明する可能性は残されています。
これに加えて、『突如浮上の「GSOMIA延長」は米国にとっても悪手』でも報告したとおり、ハンギョレ新聞は先週、「米国が日韓に対し水面下でスタンドスティル協定を締結することを呼びかけている」といった趣旨の報道をしていますので、まだまだ油断はできません。
ただし、現段階で当ウェブサイトとして現在考えられる一番可能性の高いシナリオを提示しておきますと、日韓GSOMIAの破棄は、少なくとも韓国国内では「決定事項」です。なぜなら、日韓GSOMIA破棄は米韓同盟を少しずつ破棄に持っていくための布石でもあるからです。
もちろん、日本に輸出管理適正化措置を撤回させることができれば「儲けもの」ですが、どちらかといえば米韓同盟の終了を加速させる効果が狙いであり、ついでに「米韓関係悪化はわが国が日韓GSOMIAを破棄せざるを得ない状況に追い込んだ日本のせいだ」と強弁するための材料でもあります。
この見立てが正しければ、日韓GSOMIA破棄後に浮上するのは、高高度ミサイル防衛システム(THAAD)の追加配備拒否、戦時作戦統制権の返還加速、在韓米軍基地の用地返還要求、さらには駐留費用負担増の拒絶といった諸論点でしょう。
日本を代表する優れた韓国観察者である鈴置高史氏が著書『米韓同盟消滅』のなかでも説明しているとおり、米韓同盟は現在、何らかの理由をつけて消滅する方向に向かっていると考えられますが、日韓GSOMIA破棄は「日本のせいで米韓同盟が破綻した」と説明するにはちょうどよい材料です。
もっとも、「韓国の文在寅政権が米韓関係を清算しようとしている」、「日韓GSOMIA破棄もその一環だ」といった見立てが正しいかどうかについては、もう少し見極めが必要です。とくに、
- 先月末から今月初にかけて、李洛淵(り・らくえん)韓国首相が日本にやって来て文在寅(ぶん・ざいいん)大統領の親書を安倍晋三総理大臣に手渡した(『日韓会談サプライズなし、一方でリスの銅像問題急浮上』等参照)
- 安倍総理がASEAN+3会合で文在寅氏との「ソファ歓談」に応じたシーンが韓国政府高官(鄭義溶氏?)のスマートフォンによって「盗撮」された可能性がある(『韓国首相、日韓首脳「歓談」を無視する日本に不快感?』等参照)
といった話題を眺めていると、韓国側は現在、日韓関係の改善を無理やり演出しようとしているようにも見えますし、これだけを見ていると、韓国政府の行動は、一見すると本稿の主張内容と矛盾しているからです。
【参考】韓国大統領府による「盗撮」(?)画像(※クリックで拡大)
(【出所】韓国大統領府)
(※もっとも、文在寅政権に首尾一貫した行動を求める方が難しい、という事情もあるのかもしれませんが…。)
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
ついでにいつもの主張を繰り返しておきましょう。
現在の日韓間には日韓GSOMIA破棄問題だけでなく、自称元徴用工問題など、さまざまな懸案が横たわっています。そして、これらの諸懸案を巡っては、究極的には
- ①韓国が国際法や約束をきちんと守る方向に舵を切ることで、日韓関係の破綻を避ける
- ②日本が原理原則を捻じ曲げ、韓国に対して譲歩することで、日韓関係の破綻を避ける
- ③韓国が国際法を破り続け、日本が原理原則を貫き続けることで、日韓関係が破綻する
という3つの帰結しかあり得ません。
日本国内では「日韓関係が破綻して困るのは日本の方だ」、「何があっても日韓関係の破綻を避けねばならない」などと主張する勢力も多く、酷い場合には「輸出規制は安倍外交の敗北だ」などと述べる論客もいるほどです(なぜか保守系の論客にもこの手の主張をする人がいます)。
ただ、当ウェブサイトの見立てでは、日韓関係は日本経済にとってそこまで重要ではないと考えており、それどころか、日韓関係はいまや利点よりも害悪のほうが大きくなっているとすら懸念しています。
もちろん、当ウェブサイトとしては、シンプルな「日韓断交論」に与するつもりはありませんが、それと同時に、日韓関係の破綻を見据えた行動が必要だとも考えています(その典型例が、韓国国民に対する入国・在留ビザの厳格化でしょう)。
したがって、普段の主張の繰り返しで恐縮ですが、日本がこれからやらねばならないことといえば、
- 日韓関係が今すぐ無秩序に破綻することは何とか避ける
- 日韓関係がいつ破綻しても良いような準備を今から開始する
という2点ではないかと思う次第なのです。
本文は以上です。
日韓関係が特殊なのではなく、韓国が特殊なのだ―――。
— 新宿会計士 (@shinjukuacc) September 22, 2024
そんな日韓関係論を巡って、素晴らしい書籍が出てきた。鈴置高史氏著『韓国消滅』(https://t.co/PKOiMb9a7T)。
日韓関係問題に関心がある人だけでなく、日本人全てに読んでほしい良著。
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【おしらせ】人生で10冊目の出版をしました
自称元徴用工問題、自称元慰安婦問題、火器管制レーダー照射、天皇陛下侮辱、旭日旗侮辱…。韓国によるわが国に対する不法行為は留まるところを知りませんが、こうしたなか、「韓国の不法行為に基づく責任を、法的・経済的・政治的に追及する手段」を真面目に考察してみました。類書のない議論をお楽しみください。 |
【おしらせ】人生で9冊目の出版をしました
日本経済の姿について、客観的な数字で読んでみました。結論からいえば、日本は財政危機の状況にはありません。むしろ日本が必要としているのは大幅な減税と財政出動、そして国債の大幅な増発です。日本経済復活を考えるうえでの議論のたたき台として、ぜひとも本書をご活用賜りますと幸いです。 |
こんな中での日韓防衛相会談。会談後またまたウソの会談内容の発表と日本政府の否定という繰り返しでしょうね。
韓国が安全保障において日本を選択する事は、中国に三不の誓いを立てて、日米韓首脳会談で日韓同盟は無いと言った時点で、あり得ないんだと思います。
GSOMIA破棄は、文大統領の選挙公約でもあり、実現したかった所、日本からの輸出管理への対抗カードが無い事もあり、これ幸いと使った。アメリカの行動は、韓国の期待していたものではなく、事態を収拾する振りをしている。
というのが、私の見立てです。
新宿会計士さんとの違いは、私は、韓国が米韓同盟を維持したまま、中国側に行きたいと考えているところですね。
韓国は、米中の選択をしたいのでは無く、日中の選択をしたんだと思います。
文政権の理想は統一ですが、日本を孤立化させて、日本と対峙するようになるというのもあるでしょう。
統一朝鮮は、米中の後ろ盾の有る状態で、日本から統一費用を請求するという理想(妄想)を、持っていても不思議は無いと思います。
韓国人は、目的を実現するのに、HOWが有りません。
GSOMIAを破棄しても、当面米韓同盟を維持するように、アメリカをその場その場で、騙すつもりだと思います。
韓国か中国が脅威で無いのと考えるのは、米韓同盟が有るからだと思います。
文大統領が考える統一朝鮮の理想が、「米中をテコにして、日本に譲歩させる」というのは、皆さんに賛同頂きたいと思います。間違い無く現実とは乖離しますので、理想の話ですけど。
GSOMIAのキープレイヤーはアメリカです。
アメリカが中国と対峙し、日本を牽制する存在として韓国を位置付けているなら、韓国を棄てるならば代わりの存在と手を組む可能性を考慮しなければなりません。
アメリカと北朝鮮の連携です。
もしアメリカの準州に北朝鮮が加盟する場合、極東に二つの領土問題が加わります。
中国東北地方の支配権と日本の支配権です。
後者は唐突に思えるかもしれないですが、以下の件をアメリカ準州が日本支配の理由付けとすると思うのです。
対馬の国書改竄と柳川一件。
この場合アメリカは日本の味方ではありません。
単なる断韓では日本が不味くなる可能性は検討するべきかと思います。
アメリカ極東州の終身支配者がキム・ジョンウンの場合には管理人様、当方、サイトの読者様全員の運命はThe Endですよ(笑)
以上です。駄文失礼しました。
柳川一件の情報です。参考に。
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E6%9F%B3%E5%B7%9D%E4%B8%80%E4%BB%B6
パーヨクのエ作員様 アメリカと北朝鮮の同盟があるのではないかというのは、先に某ニュース番組で興梠教授という方が示唆されていました。アメリカが不安定な韓国との同盟を切り、専制君主国家として安定?している北朝鮮との同盟を結ぶのではないかとの推理です。
私もこちらにその懸念を紹介したことがありましたが、速攻、こちらのコメント主様から「アメリカが同盟を結ぶのは民主主義陣営の国家のみ。従って北朝鮮との同盟はありえない。」とのこと。バッサリでした(笑)。たとえ、トランプ大統領個人にその意向があったとして、議会や国防総省なにより、選挙民が許さないでしょうね。
ん?ただイラクやリビアの例もあります。同盟とまでいかなくても、利用できれば援助することは充分ありえます。その場合、日本にとっての厄介者が韓国から北朝鮮に変るということですかしら?アメリカは我儘な国です。いえ、本来、国家とはそういうものですよね。自国の都合のためには、日本に犠牲を強いることは充分ありえます。
これはアメリカと半島国家だけを見るとあり得るシナリオです。でも、中露がそれを黙認するというのも現実的ではないとは思われません?パーヨクのエ作員様のお考えが伺えれば幸いです。
パーヨクのエ作員さま
私への返信か、独立したコメントか分かりませんが、私なりの考えを返信します。
日韓GSOMIAのキープレイヤーが、アメリカだという点は、特に意見有りません。
以下の仮定は、私の現状認識と違います。
1.アメリカが中国と対峙し、日本を牽制する存在として韓国を位置付けている
→アメリカは、日本と韓国と連携して、中国と対峙し政権牽制しようとしていると思います。アメリカが日本を牽制するなら、経済的に圧迫すれば済むでしょう。
2.もしアメリカの準州に北朝鮮が加盟する場合
→ 私は、アメリカがテロ指定国家の北朝鮮を準州とする事は有り得ないと思います。まずは、アメリカ国民が反発するでしょう。
北朝鮮とアメリカが準州となればり米軍基地が駐留する事も想定されますので、中国のみならず、ロシアも反発すると思います。
対馬の国書改竄と柳川一件が、この事に関連する理由は、理解出来ません。
私の考えでは、アメリカは、現在日印豪と連携して中国と対峙しようとしていると思います。
アメリカが中国を牽制する為に、韓国の代わりを選ぶなら、台湾を選ぶでしょう。
ムンジェインの目的は半島統一。一見、非合理に見えても、すべてはその為の行動と考えると分かりやい。例えば、レーザー照射問題をわざとややこしくしておいて逆に煽って来たのも、GSOMIAの破棄を見据えてのことと解釈すると分かりやすい。
記事更新ありがとうございます。どこぞの国民放送はこの動き受けてるのか韓国からの友好アピールしてますね…先日は謎の韓国文学ブーム(あるのかそんなの?)を特集、世論形成狙いでしょうか。
さておきかの国、反応はかつてやってた日本へのオウム返し対応に似たものを感じます。見直し圧迫されたから突っぱねる。そして人のせい政策と。何でも人のせいにして生きてるのは楽でしょうかね…
何時でもかの国があちら側に行っても良いように、との主張は全面賛成です。また交渉は相手あることなので米国内の動きも注視ですね。こちらも一枚岩では無いでしょうし棚上げ策が浮上したのが一度目でない以上、なんとしても韓国権益を残したい思惑の層が米国にいるのもあるでしょうから…
今朝のニュースでは、こんな時だからフリーハグなる見出しが他のニュースの並びにありました。
見てないです。
気持ち悪い
以前から思っていたことですが、
もしも、もしもですよ、韓国が破棄を撤回して、
分かりやすく言えば、ヤメるのをヤメると、決定すれば、
日本政府は、それ待っといてん、言うか、
そんなん、嫌やわ〜、言いながら、アメちゃんも、
賛成してるから、ヤメをヤメるん受け入れる…。
何て、安倍晋三さんゆうと、思います⁇
日本は法治国家やさかい、ヤメるのをヤメて、
ハイそうですか、言うたら、それ合法か?否か?
国会で野党の追及が有る、
鬼の首を取ったように野党が追及が有ると普通、考えませんか?
日本政府はそんな事は考えてると、思うんですがどうでしょう。
但し、今の野党は韓国好きで、良くやった。安倍総理大好き❤…、
で、野党が内閣信任案を提出して、
前代未聞の野党による内閣信任案が可決する…。
妄想してみました。
ちげえんじゃあないか!?
結局は、韓国に嗚呼言わせたアベが悪いにしかならんのではないか??
どんなロジック・論拠・コジツケで、逝くかは、いつも通りの詐欺の手口だろうと思うけど!
更新ありがとうございます。
いまの文政権、青瓦台、与党は従北派が主流ですね。穏健と言われる人が居ても、端に置いやられている。
さて、GSOMIAの再締結に向け韓国政府は「日本が『輸出規制』を撤回しない限り、GSOMIA破棄を撤回することはない」と言い続けている。
ここがポイント、韓国は米国の圧力から承諾するとしても、日本の輸出管理緩和を要求し、米国から日本に圧力をかけさせる。で、そのあと、今と同様に北朝鮮、中国にダダ漏れとなる。
トップシークレットは渡して無いと確信するが、それ以外の情報は漏れてます。つまり、GSOMIAを締結しようがしまいが、彼らはやる事同じです。
日本は「残念だ」でこのまま、米国も韓国だけにやるやらないを問いかけ、日本を絡ませずに行くと思います。
>②米韓同盟消滅をにらんだ韓国政府による動き
あたしもこっちだと思うのです♪
最近のドタバタが、「親米派」と「親北派」の対立だとしても、GSOMIA破棄を決めた当初は「親米派」も表立って声をあげてなかったと思うのです
だから、「親米派」とやらも、「反日」では「親北派」と一致してるんだなって思うのです
米国がいくら日米韓連携を唱えても、韓国が反日で一致してたら、絵に描いた餅でしかないと思うのです
米韓だけで、対北や対中が成り立つならともかく、そうじゃ無いだろうから、日米韓の枠組みは遠からず行き詰まるんだと思います♪
ただ、北朝鮮の南進がなければ、南北統一は簡単には成立しないだろうし、韓国は韓国で自由貿易の果実を欲しがって、米中の間をウロウロし続けるだろうなって思います♪
GSOMIA破棄は撤回されずそのまま行くでしょう。
お説はWeb主さんの記事のとおりかと。
李首相の親書、文大統領による強引なソファ歓談について、
>日韓関係の改善を無理やり演出しようとしているようにも見えますし、これだけを見ていると、韓国政府の行動は、一見すると本稿の主張内容と矛盾している
との疑義をWeb主さんは投げかけておられますが、所詮は韓国が日本に歩み寄り対話しようと努力していることをアピールする布石、「周到なアリバイ作り」であり、これらの努力をもってしても日本は輸出管理強化措置を撤回しなかった、故に多くの国民の意思でもあるGSOMIA破棄の撤回は叶わないのだ
完全に日本が悪い、仲裁しない米国も悪い、という屁理屈なのだと思います。
数々の傍証からも、文政権が反米、離米を目指していることは明らか。
これまで、米国との軍事演習や38度線防衛体制の縮小等も段階的に進めてきており、中朝から目を付けられているGSOMIAも破棄したいところ。
しかしながら、そのことで米国に今しばかれると、経済政策の失敗等々の要因が重なって国政の行き詰まりを見せている文政権、もう持たないかもしれないとの懸念もあるのではないでしょうか。
そこで、韓国としては、韓国に酷い仕打ちする日本に対し、やれることはやってきた,誠意も見せてきたと。そういったシナリオで、米国からのしばきの和らぎを狙っているのだと推測します。
彼等(文政権)にとって、GSOMIAは韓日同盟にも通じるような忌むべきものでしょうし、その破棄は意図されたもの、既定路線ではなかったのかと思います。
日本が輸出管理の適正化措置をとったことで、機会が訪れたのだと思います。
確かに、保守勢力はこの先どうなることかと心配していると思いますが、政権側の“苦悩”があるとすれば“進歩”政権維持との関係、今破棄して大丈夫なのかと、それを推し量っているのではないでしょうか。
憶測推測の駄文で失礼しました。
酔拳が拳法たり得るのは、あの酔っ払いの千鳥足が予測不可能だからだと思うのです。
韓国の行きあたりばったりはまさに酔拳。これの真意を読むのは非常に難しい。しかも酔っ払いのふりではなくて無意識の千鳥足。
これを見破るのは結構な熟練を要する。まあ、意図的な千鳥足でないから自分で転ぶ可能性が一番高いですがね笑
> 日韓GSOMIA破棄の目的とは?
> (前略)この正確なについては、正直、よくわかりません。(後略)
正確な見方(?)でしょうか。
ちょこさま
「正確な」の後に「目的」か「理由」かだ入るのだとは思いますが。
ご本人が回答くださるでしょう。
回答は「答え」かも
過日のプライムニュースで、韓日議連の議員から、驚くべき(というか予想はしていましたが)発言を聞きました。それは、現在の韓国(イコール文在寅政権)は、北朝鮮を脅威だと感じていないというものです。
保守政権の時代ですが、休戦中にもかかわらず、北朝鮮から戦争行為を幾度どなく仕掛けられ、多数の死者を出している国の人間の発言とは思えない。あの時、被害を受けた韓国と現在の韓国とは、別の国ということでしょうか(笑)?
しかし、それが現在の韓国ということでしょう。反政権派の人たちはむろんいるのでしょうが、日韓GSOMIA破棄を支持する国民が過半数ということなので、多数はこの政権を支持しているのです。彼らは、北朝鮮により、ごく最近に起こっている悲劇や現在起こっていることを無いものとしてでも、民族の統一が重要なのでしょう。
只今、TVで東西ドイツの統一の番組を見ています。東西ドイツ分断当時は、戦闘行為はありませんでした。が統一後も心理的な分断が続くドイツの現状も語られています。
「統一すれば、全てうまくいく」。韓国に限らず左派政権は理想を掲げておしまい。それ以上は考えることはしません。ともあれ、そもそも、民主主義陣営に属することにムリがあった民族です。彼らの悲劇は彼ら自身が選択しました。知ったことじゃないわ!日本は彼らの悲劇に巻き込まれてはいけません。その筋合いにもありません。
日本国内で故国を憂えて活動をされている在日の方々にお願いします。もういいかげん、自分たちの問題は自分たちで解決して下さい。
心配性のおばさん 様
>現在の韓国(イコール文在寅政権)は、北朝鮮を脅威だと感じていないというもの
文在寅や多くの国民は、同じ民族が核やミサイルはさすがに撃ってこない(はず)、という自信(願望)があるようです。
あるいは、ゆくゆくは「民族の核を持つ」という夢(妄想)があるからなのかもしれませんね…
新茶狼様 しんちゃろう様?どうお呼びするのかしら。レスありがとうございます。
先般、NewsU.S.様から、こんな記事が紹介されていました。
韓国が原潜保有を準備 識者は「日本が狙われる可能性」指摘
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20191109-00000010-pseven-kr
アメリカは原潜技術を韓国に渡すことを拒否したそうですが、それを諦められない韓国海軍はフランスにそれを求めたとのこと。北朝鮮といい、韓国といい、つくづく、自分の力だけでは、何一つできない国ですのね。ただ、原潜技術については、すでにフランスから技術を得ているとのことで、後は作るだけらしんですの。何のため?もちろん北朝鮮の核を運ぶためですわ。日本攻撃のためらしいです。
だから、日本としては、それを造らせない。現代重工と大宇造船の合併は絶対に阻止し、これは日本だけではできませんが、韓国経済崩壊に力を貸すということです。
心配性のおばさん 様
コメントありがとうございます。しん ちゃおおかみ と言います。
動物占いはご存知でしょうか?
12ある動物タイプのうち、各々が5色のカラーで更に細分化されていて、私はタイプが「狼」でカラーが「茶」で茶狼、それに新旧の新を頭にくっつけたのがHNの由来です。
新茶好きの狼ではありません。
(まあどうでも良いですね、すいません…)
さて、原潜の記事読みました。
なるほど、やはり仮想敵国からマジ敵国として原潜に核を搭載する野望(妄想)があるようですね。
造れるかどうかは別にして、造る可能性や条件を排除していこうとする考え方は重要となりますね。
NewsU.S.私も好きで良く見ています。
コメディタッチでネタ的議論が多いですが、結構鋭い考察もあります。
心配性のおばさん様
現在の韓国に原潜が必要だとは思えないのです。
北は軍事衛星を所持していませんので、地上発射(又は海上からの発射)で十分対応が可能かと思います。
技術を取得して北への横流しを考えている可能性が高いかと思います。
匿名様 そうなのぉ
>現在の韓国に原潜が必要だとは思えないのです。
ええ、アメリカも同意見のようです。北朝鮮に対峙するのであれば、陸軍のはずですし、空軍は米軍の担当です。であれば、韓国に潜水艦や戦闘機は必要ないはずです。
いったい、誰と戦うつもりなんだってことです。誤魔化しているつもりらしいですが、韓国が主敵と考えているのは日本と考えられます。何故?わかりませんよ(笑)。
>技術を取得して北への横流しを考えている可能性が高いかと思います。
ありえないとは思いますが、今の北朝鮮に原潜を造る経済力はさすがに厳しいかと。
ありうる形としては、原潜を製造して後、要員つきで北朝鮮にプレゼントかしら。
どうせ韓国のことなので、ぎりぎりになるまで何も決められないし決まらないでしょう。
そして自分たちで責任を負おうとしないし、外圧や国民感情を使って言い方を整えるだけでしょう。
日本は今のまま放置で、米国も一週間ぐらい前になったら発言をストップして静観することを勧めたいです。
しかし、文政権は仮にGSOMIAを破棄したいと考えていても、このまますんなりと終了するのは面白くないでしょう。何かおかしなことを言いだすと予想しています。
ピークを過ぎたソフトエンジニアさま
韓国、GSOMIA再検討に含み 「まだ時間ある」と報道官
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191111-00000088-kyodonews-int
韓国は、壊れたテープレコーダーのように、同じ発言を繰り返しています。報道官は、誰に向けて話をしているのでしょうか。ただのお仕事ですかね。
まあ、後一週間くらいは、このままですよね。
だんな 様
なんというか、言い続けないと死んでしまう病気なのかと言いたくなってきますね。
エスパー国防長官の訪問中に何もなければ、そのまま終了だと思っていますが。
>後一週間くらいは、このままですよね
期限が迫るに従い捏造記事がわんさか出てくると思います。
ピークを過ぎたソフトエンジニアさま
韓国で良く出て来る「泣く子は、餅を一つ多く貰える」という奴ですかね。
もう周りには、誰も居なくなると思うんですけどね。まあ、日本を悪者にして「韓国は、被害者ニダ」までは、決まりと思いますけどね。
当初の目論見と異なった流れになっているのは確かな様です。
GSOMIA破棄は文政権の公約ですので、元々破棄という意思は持っていました。
使うなら効果的な時に使いたい、と思っていたはずです。
韓国にとっての最高の勝利は日本に輸出管理強化を撤回させた上でGSOMIAも破棄する事です。
1.GSOMIA破棄をチラつかせる。
2.驚いた日本が輸出管理強化を撤回する、米国が日本に圧力をかける。
3.日本の輸出管理強化撤回を見届けてから裏切ってGSOMIAを破棄する。
というのが本来の想定だったと思います。
台湾とも、国交維持という餌を見せて現代自動車の車を買わせる、という利益を得た上で、裏切って国交を破棄してます。
想定外な事は米国がここまで圧迫してきた事でしょう。
彼らには覚悟も度胸もありませんので、純粋に圧力に恐れおののいているだけかと。
前からそもそも疑問に思っていたのですが、メディアでも取り上げられていることを見たことがないので、こちらに投稿させて頂きます。
記事にありますように、韓国政府はGSOMIAは8月22日に終了の意思決定をし、翌日に書面にて日本に送達されております。
これにより日韓GSOMIA第21条3項により、韓国の意思表示は完了しております。
法律行為において、完了した意思表示を一方的に撤回(取消)することは、原則としてできないはずです。
例外的に一方的に撤回(取消)が許される場合は、本人に意思能力や行為能力がない場合や意思表示に瑕疵・欠缺がある場合に限られます。
韓国政府に意思表示をした時点で、意思能力が無かったとか行為能力が制限されていたということもないでしょう。
※慰安婦合意をした朴槿恵政権時の意思表示は無効という声も上がってはいますが。
とすると、意思表示の瑕疵・欠缺となります。
意思表示の瑕疵は、強迫・詐偽、心裡留保、通謀虚偽表示などが日本の民法では規定されています。
韓国政府も、「日本から強迫された」や「日本に騙された」、「更新するつもりだったが嘘ついた。でも日本政府も知ってたでしょ」、「韓国政府と日本政府の裏取引があった」などを主張して、撤回(取消)を宣言することはないでしょう。
また、意思表示の欠缺として錯誤を主張することも考えられますが、「終了するとは思わなかった」とか「終了させる動機に錯誤があった」との動機の錯誤を主張することもないでしょう。
としますと、韓国によるGSOMIA終了の意思表示の一方的な撤回は認められないはずです。
では、意思表示を撤回するにはどうすればいいかと言うと、相手との撤回の合意が必要になるかと思います。
ですので、韓国政府がGSOMIA終了の意思表示を撤回するには、日本政府の同意が必要になるかと思います。
としますと、韓国政府がGSOMIA終了の意思表示を撤回したい場合は、日本政府にどうして頂ける様にお願いする必要があるのではないでしょうか。
一度した意思表示を自分勝手に撤回できると思っているところに既に甘えがあり、それをそもそも許される風潮自体が間違っていると思います。
日本政府としては「GSOMIA終了の意思表示を撤回したければ、頭を下げてお願いに来い!」という毅然とした姿勢を求めたいですね。
如何でしょうか?
たとえ「ひとりよがりの」という形容詞を付けたとしても、彼らなりの思惑だの計算だのってのが本当にあるんですかねえ。むしろ、このサイトに寄せられるコメントの中にときどき見られる、カノ国を扱うには歴代中国王朝がずっとやってきたように叩いて躾けるしかない、というアレ。目下でなければいけないはずの日本が採った輸出管理適正化措置にその匂いを嗅ぎ取って、カッとなって脊髄反射的にやらかしたという方が、GSOMIA破棄だの、撤回だのと右往左往、勝手に独り相撲を取ってる今の状況がよく説明できるような気がするんですが。
学生紛争世代の私には、カノ国の現左翼政権の思考、行動様式が、当時新左翼とよばれてた連中のそれと重なって見えます。私なんぞは典型的体育会系ノンポリ学生ではあったが、通っていた大学で紛争が始まった当時は、クラス討議だの全学集会だのと、そういう運動にハマった連中がなにを言ってるかってことは、散々見聞きしました。まだ世間知に乏しい若輩者ではあったけれど、そんな私でも感じたのは一言で言えば「この連中ホンマのアホ」でしたねえ。毛沢東だ、ゲバラだ、マクルーハンだと、一知半解、借り物の理論?を声高にしゃべり散らしているだけで、熟慮も内省の跡もない(自己批判という言葉は大好きでしたが)。警察に逮捕された学生の多くが、一流企業の重役の子弟だったなんてのも当時よく言われたはなしだったが、労働者階級を搾取する人民の敵=資本家階級を打倒して革命云々などと、ブルーカラーのなんたるかも知らず。今の恵まれた境遇を捨てる気もない人間がなにを言うってところでしたね。
突拍子もなくこんな話を始めたのは、テロに走ったり、内ゲバ殺人なんかをやらかしたりしたコアな部分を除けば、私も知っている人間も含め、ヘルメットかぶりゲバ棒を振り回していた連中のほとんどは、社会人ともなれば常識を身につけて普通の市民として今を生きているって事実を改めて考えてみたからです。治安維持法なんかで徹底的に弾圧されたとか、公安のブラックリストに載せられたとか、特別な事情があったわけじゃない。いわば社会の矯正力が自然にはたらいたとみるべきだと思っています(サヨク界隈ではこれこそ日本社会の欠陥と批判する人が多いようですが)。で、カノ国のムンちゃんやらタマネギ君やら、見るところ、血気だけは盛んだけど知識も経験も不足、未熟な学生活動家のまんまで今に至ってるとしか思えないんですよ。たいした実力も見識もないくせに、リーダーの座を争って党派争いを繰り返す自称エリート階層と、無気力で、そのくせ社会への不満だけは山ほどため込んで、右であろうが左であろうが威勢のいいことを言う連中に付和雷同する大衆。まあ、そんな社会的背景の元にカノ国の現在があるとしたら、まあ社会的矯正力なんかはたらきようがないだろうし、われわれ日本人には到底理解不能な珍現象がこれからもまだまだ出てくると思ってた方がいいんじゃないでしょうね。