どうなった「韓国運転席論」と「日本蚊帳の外論」
昨日の韓国メディアの報道によれば、日本時間の本日早朝6時過ぎからニューヨーク滞在中の文在寅(ぶん・ざいいん)韓国大統領がホテルでドナルド・J・トランプ米大統領と米韓首脳会談を実施するそうです。「この期に及んで何を話すのか」という冷ややかな気持ちもないわけではありません。というよりも、そもそも論として、いまから約1年半前に韓国メディアを中心に騙られていた「韓国運転席理論」や「日本蚊帳の外理論」がいったいどうなってしまったのかが気になるところです。
日本時間の本日早朝から米朝首脳会談
現在の米韓関係といえば、「在韓米軍基地返還」(『韓「基地返せ」→米「ほら、返すよ」 瀬戸際外交失敗』参照)や「日韓GSOMIA破棄問題」(『もう日本は関係ありません、今後は米韓間で直接どうぞ』参照)、「在韓米軍の駐留経費負担」など、問題は山積しています。
ただでさえ今年4月の米韓首脳会談は実質わずか2分で終了したとされていますし、また、6月のドナルド・J・トランプ米大統領の訪韓時も、文在寅(ぶん・ざいいん)韓国大統領との会談よりも北朝鮮の独裁者・金正恩(きん・しょうおん)との会談のほうが重視されたほどです。
こうしたなか、昨日の『米韓首脳会談の最大の注目点は「何分で終わるか」』でも触れたのですが、国連総会に参加するために訪米中の文在寅氏は、今回の訪米中にトランプ大統領との会談を予定している、とされていました。
その「続報」が、昨日、韓国メディア『聯合ニュース』(日本語版)に掲載されていました。
韓米首脳 文大統領の宿泊先で会談へ=非核化問題など議論(2019.09.23 21:27付 聯合ニュース日本語版より)
リンク先記事によると、米韓首脳会談は9回目で、トランプ大統領が文在寅氏の滞在先のホテルを訪問する形で、現地時間23日午後5時15分(つまり日本時間本日午前6時15分)から行われるのだそうです。
また、聯合ニュースは今回の会談について、
「会談では非核化を巡る米朝の実務協議再開の機運が生じる中、非核化の方法などについて意見交換するとみられる。韓国青瓦台(大統領府)は今回の首脳会談を機に、文大統領が積極的な『促進者』の役割を果たし、米朝実務協議の進展に弾みがつくと期待する。」
と述べています。
これをどう見るべきでしょうか。
食い逃げ外交は北朝鮮に対しても!
奇しくも1年前の9月といえば、文在寅氏自身が北朝鮮の首都・平壌(へいじょう)を訪問して金正恩との首脳会談を開催した時期でもあります(『韓国の文在寅大統領がこの時期に平壌を訪問したことの対価』、『【速報】あまりに予想通りだった南北首脳会談』等参照)。
おそらく、文在寅氏は金正恩から、開城(かいじょう)工業団地の稼働再開や金剛山(こんごうさん)観光事業の再開、あるいは南北鉄道連結といった各種経済協力について、強力に圧力を受けたのではないかと思います。
では、この1年間、これらの事業についてなにか1つでも再開できたものはあったのでしょうか?
結論的にいえば、南北経済協力という意味では、南北鉄道連結の起工式をやったくらい(『米韓チキンレース仮説の正しさ裏付ける南北鉄道連結工事』参照)で、事実上、北朝鮮が死活的に必要としている外貨を送るような事業はほとんど手付かずの状況にあります。
これについて北朝鮮がどう感じているのかについては、優れた韓国観察者である鈴置高史氏が執筆した、次の論考が非常に参考になります。
「四世紀ぶりの孤立」を招いた文在寅、日本と北朝鮮から挟み撃ち(2019年8月20日付 デイリー新潮より)
この論考については当ウェブサイトでも『「素人集団」・文在寅政権の空中分解リスク』で紹介したとおりなのですが、結論的には、韓国お得意の「食い逃げ外交」を米国のみならず北朝鮮に対しても適用した、と指摘されています。
要するに、今回の米韓首脳会談では、「北朝鮮の非核化」を
- 北朝鮮が強硬に主張する「段階的非核化」
- 米国が主張する「CVID」ないし「FFVD」方式での非核化
のいずれの方式で進めるかについて、文在寅氏が蒸し返し、「段階的非核化」を主張する、ということではないかと思います。
(※ちなみに「FFVD」は「最終的で完全かつ検証可能な非核化」(Final, Fully Verified Denuclearization)、「CVID」は「完全な、検証可能な、かつ不可逆な方法での廃棄」(Complete, Verifiable and Irreversible Dismantlement)の略です。)
あるいは、韓国大統領府の異例に強気の発言は、対北朝鮮強硬派とされていたジョン・ボルトン氏が大統領特別補佐官を解任された(『トランプ大統領がボルトン氏を解任 北朝鮮問題は?』参照)という事情も関係しているのかもしれません。
韓国が相手にされているのか?
ただ、個人的には「今回、よく米韓首脳会談の実施に漕ぎ着けたものだ」と感心しています。
というのも、今年6月に板門店で行われた米朝首脳会談については、「トランプ氏が文在寅氏のことを嫌っていて、何とか文在寅氏との会談をしないで済むようにひねり出したのが米朝首脳会談だったのではないか」という仮説も成り立つと思っているほどだからです(※とくに根拠があるわけではないのですが…)。
そういえば、いまから1年半ほど前に流行したのが「運転席理論」、あるいは「蚊帳の外論」です。
当ウェブサイトでは『理解に苦しむ韓国の「運転席」理論』や『【夕刊】「蚊帳の外」なのはむしろ韓国と北朝鮮の方』で「運転席」「蚊帳の外」という概念を紹介したのですが、要するに文在寅氏が北朝鮮非核化問題の「運転席」に座り、日本の安倍晋三総理大臣は「蚊帳の外」に置かれている、とする説明です。
個人的には、昨年の段階でこの「運転席」「蚊帳の外」理論がおかしいと報告していた自分を褒めてあげたい気持ちでいっぱいですが(笑)、当時、韓国メディア(や一部の反日的な日本メディア)の多くは、この「韓国=運転席」「日本=蚊帳の外」論を嬉々として報じていました。
たとえば、昨年は北朝鮮が「核実験場廃棄」というパフォーマンスを実施した際、わざと日本の報道関係者を招かなかったため、韓国メディア『中央日報』(日本語版)は「日本蚊帳の外論」と絡めて、これを嬉々として報じたことがありました。
北朝鮮「核試験場廃棄儀式」に韓国記者団8人を招待…ジャパンパッシング露骨化(2018年05月16日07時25分付 中央日報日本語版より)
また、「日本を抜きにして北朝鮮の非核化交渉が完了し、日本は最大で440兆円の『請求書』だけ突き付けられる」という、まさに無知の極みともいうべき記事が掲載されたこともありました(『ビジネスを知らない記者が「日本は蚊帳の外」と無知を晒す』参照)。
それなのに、この「運転席」論や「蚊帳の外」論について、最近ではさっぱり耳にしなくなってしまいました。
あれだけ自信満々で「韓国運転席論」、「日本蚊帳の外論」を唱えていた皆さん、いったい今はどこで何をしていらっしゃるのでしょうか。
「日韓関係悪化は日本にも打撃」、何か問題でも?
ただ、さすがにこの1年半で「日本蚊帳の外論」はすっかり姿を消しましたが、その代わりに出て来たのが、「日韓関係が悪化したら困るのは日本の方だ」とする言説です。
その典型例が、朝日新聞編集委員が執筆した次の記事でしょう。
底なしの日韓関係悪化、「東アジア安保体制の危機」だと気づいているか(2019/09/22付 朝日新聞GLOBE+より)
タイトルだけで何を主張しているのかよくわかる記事です。
リード部分を含めて3000文字を超える長文ですが、1行で要約すると、
「日韓関係は日本の安全保障の基軸だ」
という主張です。
この点については、確かに今までの日本政府の認識もほぼ同じだったと見て良いと思いますが、それと同時に、ここまで日韓関係が悪化してしまうと、いいかげん、認識を変えなければなりません。
これについては先日の『チキンゲームは勘違い 日本の譲歩は筋違い』でも解説しましたが、膠着状況に陥りつつある日韓関係の現状を打ち破るためには、究極的には日本が譲歩するか、韓国が譲歩するか、それとも日韓双方譲らずに関係が破綻するか、という3つしか残されていません。
- ①韓国が国際法を守り、日本に対して譲歩することで、日韓関係の破綻を避ける
- ②日本が原理原則を捻じ曲げ、韓国に対して譲歩することで、日韓関係の破綻を避ける
- ③韓国が国際法を破り、日本が原理原則を貫くことで、日韓関係が破綻する
朝日新聞グローブの記事では、
- 米国のトランプ政権が日韓関係悪化に対し、口先介入以上の関与をしていない
- 東アジアにはヨーロッパのような多国間の安全保障の枠組みが欠けている
- 米国を軸とする二国間関係(日韓関係と米韓関係)に頼る安全保障体制は脆い
と指摘していて、この点はまったくそのとおりです。
ですが、これに対する理想的な解決策とは、上記①~③でいう②(つまり日本が譲歩して日韓関係を元通りにすること)だけとは限りません。
いっそのこと、国際法を守ろうとしない韓国に対し、日本は原理原則を絶対に曲げない状態を貫くことで、行き着くところ(「日韓関係破綻」という状態)に行き着いてしまうというのも、解決策の1つではあると思います。
いずれにせよ、北朝鮮の非核化問題に加え、韓国が日韓関係を破壊している問題を巡っては、いずれも「結論ありき」ではなく、常識を疑いつつ(『常識を疑え 「朝鮮半島は日本の生命線」、本当か?』参照)、最悪の事態(たとえば日韓断交)に備えることも重要ではないかと思います。
このような視点に立つならば、「日韓関係の清算」とは、じつは欠陥憲法・日本国憲法を筆頭とする、「戦後日本の清算」という問題にも直結していることに気付くはずです。日本国民も、そろそろ現状を打破する勇気を持つべきではないでしょうか。
本文は以上です。
日韓関係が特殊なのではなく、韓国が特殊なのだ―――。
— 新宿会計士 (@shinjukuacc) September 22, 2024
そんな日韓関係論を巡って、素晴らしい書籍が出てきた。鈴置高史氏著『韓国消滅』(https://t.co/PKOiMb9a7T)。
日韓関係問題に関心がある人だけでなく、日本人全てに読んでほしい良著。
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【おしらせ】人生で9冊目の出版をしました
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ショッピングモール等でよく見かける、子供を運転席に座らせるタイプのショッピングカートを考えるなら、「韓国運転席論」は当て嵌まっているのではないでしょうか。
文在寅=駄々っ子 と考えればピッタリ。
韓国の運転席理論を写実的に描いたものがこれです。
http://japan.hani.co.kr/arti/opinion/33523.html
韓国の運転する車(一輪車?)には誰も乗ってくれなくて、日本が蚊帳の外に出て見たらお友達は皆蚊帳の外に居た、というオチでしょうかね?
韓国が運転席、日本が蚊帳の外には違いありませんが。
旧い話で、AIIBというバスに乗り遅れるな、というのもありましたね。乗りそびれましたが。
門外漢様
AIIBについては、乗ったけど蹴り出されたんじゃなかったでしたっけ?(笑)
副理事だと踏ん反り返っていたら…(笑)
> 日本が蚊帳の外に出て見たらお友達は皆蚊帳の外に居た、というオチでしょうかね?
それを、「世界が韓国から孤立しているニダ。」というらしいです。
>どうなった「韓国運転席論」と「日本蚊帳の外論」
「韓国運転席論」
どうやら、乗ってたのはエンジンも帆もついていないドロ舟だったみたいですね。
船長の必死の舵取りも甲斐なく、流されるままに漂い沈みゆく木の葉のようです。
危機に際して船長は真っ先に非難する傾向にあります。動向には注意が必要です。
「日本蚊帳の外論」
この論調が展開されなくなったのは、今更ながら「害虫のいる側が蚊帳の外」だと気づいたからなのでしょうか?
文大統領運転手が、車から降ろされてしまい、再びその車に乗り込もうとしているのでしょう。
どうしても、関わりになりたいのですね。
朝日新聞グローブの記事に、日韓関係の悪化が、日本の安全保障体制を揺るがすと有ります。実際に揺らぐ部分は有りますが、揺るがしている原因を、作っているのは日本では無く、韓国です。日韓関係の悪化の原因を、ナショナリズムやポピュリズムとして、韓国の国際法違反については、言及されておらず、韓国側の責任を隠しています。
韓国は、戦艦に独島の名前を付け、旭日旗を戦犯旗と言い、反日姿勢を取っています。その様な国と安全保障上の協調は、難しいと思います。60年前の日米安保条約を持ちだして、現状の変化が書かれているのは、中国、ロシアが敵国だと言う古い論理で、整合性を取ろうとしています。
全体として韓国側の非を隠して、日韓が日米韓として安全保障上の協調をしなければならないという論調ですね。
相変わらず文在寅叩きですか・・・
流石に鈍い私でも、日韓の元凶が、政治家ではなく売国派であることがわかってきました。
戦後70年、左翼メディアが政治家を叩いても、日韓関係は良くはならなかった。
21世紀に入って、ネトウヨという存在ができた。
ネトウヨは今度、左翼政治家ばかりを叩いた。
共産党や親韓派勢力を叩いてきた。
しかし日韓関係は一向に良くならない。
原因は、用日派と売国派にあったからだろう。
そして、ようやく、こちらのブログのように、真の敵は用日派と売国派であると喝破する政治ブログが出てきた。
しかしながら、その用日派売国派と同じように「民間交流」は守ろうとする。
ビジネス嫌韓論者と同じだ。
結局、みんな、資本家が怖いんだ。
スポンサーの方ばかり向いてるブログばっかりだ。
そして安易な政治叩き。
文在寅を叩いとけば、どこからも苦情はこないでしょう。
しかし、私には退屈です。
まあ、ブログ主様の自由なので、私の口出しすることじゃないですけど、やってること、オールドメディアと変わりませんよ(笑)
カニ太郎様へ
>文在寅を叩いとけば、どこからも苦情はこないでしょう。
>しかし、私には退屈です。
>まあ、ブログ主様の自由なので、私の口出しすることじゃないですけど、やってること、オールドメディアと変わりませんよ(笑)
文在寅は、所詮、韓国側が使い捨てる兵隊に過ぎませんが、兵隊を叩かなければ負けてしまいます。
文在寅とその奥にいる真の敵、その両方を並行して叩いていく必要があると思います。
更新ありがとうございます。
日韓関係が以前のように曖昧な手打ちをして、日本が譲歩し韓国が国民に上下関係を知らしめる、みたいな形に戻すことは、二度と日本側はありません。
運転手論や日本蚊帳の外論も、韓国と日本のATMはじめ反日マスゴミ、野党が煽っていた話。しかし、文政権がここまで悪手指しとは誰も思わなかった(笑)。日本に対する挑発と嘘の連発、経済ボロボロで国民も沸点に近いです。
韓国を擁護する発言は、一年前に比べてかなりコアな層に絞られて来ました。もう日韓関係は③の【韓国が国際法を破り、日本が原理原則を貫くことで、日韓関係が破綻する】か、文体制が曺国スキャンダルでドミノ式に崩れるか(次期大統領にも何の期待も無いが、いっそのこと国体が崩壊して欲しい)になると思います。
日本はまず改憲の雰囲気作り、隣が狂人国で、その北が核保持国。自国で安全保障を強伍にするべきです。無論、米国との安保は必要です。
日朝交渉は日韓交渉の二の舞となるのか?
15年もめにもめた挙句があの条約です。同じ「成果」を北朝鮮にもと一部に期待されていますが。当時と今は状況が違います。重要な点は
1 半島における(南朝鮮ではない)正当な政権は韓国だけということがうたわれている。
言い換えれば朝鮮の代表として交渉した結果だということ。
2 抑留された漁民を早期釈放しなければならなかった。人質外交だった弱み。
3 永住権付与(2世まで)と犯罪者の放免。(そこまでやるか??)
4 何より米国の仲介(圧力)があった。米国の意図は「日本の負担で韓国を共産主義に対する防波堤にする」という大目的であった。無理が通れば道理が引っ込む。これがすべてです。
今との共通点は人質外交ということ。15年もかけた交渉と比べて(タナカ何某がこそこそやって一回の首脳会談で簡単に決めちゃうなんて・・・ありえません。
米韓同盟を破棄して、南北格差をなくし、北の進行を容易にして、国民の支持を集め、退任後の報復を受けないよう司法を改革し、ってな感じで、南北統一に向けて着々と手を打ってます
中国はよくわかんないけど、日本は仮想敵国みたく振る舞うしかないように追い込まれ、米国は在韓米軍を縮小・撤退に動いてる
状況を見てるだけだと、文大統領はしっかりと運転席に座って、彼と韓国人の望む未来に向けて着実に向かってるように思うのです
ただそれが、皆が望む未来かと言うと疑問が残るとこですが ꉂ(ˊᗜˋ*)アハハ
今朝のニュース(SBS)は時間帯をずらして米韓首脳会談の会見を報道していました。出勤のため途中までしか見ていないのですが、北朝鮮関連では米朝首脳会談の話しがあり、トランプ大統領は「金正恩委員長はいいやつだ」と言ってました。
また、韓国から米国への投資、武器購入の話がありました。
小生の話しより、新聞等のほうが正確性は高いですね。
駄文にて失礼します。
朝日新聞とかの「原理原則を無視した韓国のイチャモンに付き合い、日本が原理原則を曲げる選択をする政治的決定が必要である」という見解は、安全保障のみならず日本社会での日韓の価値観の衝突で使われていると思います。
個人的には、約束を守る事が立派な事である日本的価値観と、約束を守るのは愚者か弱者のする事である韓国的価値観は真逆で、相性は最悪で、日本社会でこの日本的価値観に従わずに生きるケースの韓国人であれば朝鮮半島に強制送還するのは差別でも人権侵害でも無いと考えています。
米朝首脳会談が、行われたという報道がありました。
時間は、1時間を超えるもので、記録を更新する事は、出来なかったようです。
会談の主要議題は、予想通り米朝首脳会談の開催が中心で、日韓関係が議論された報道はまだ有りません。
米韓同盟も同様で、アメリカの武器を買えという話が有ったようです。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190924-00000006-yonh-kr
>このような視点に立つならば、「日韓関係の清算」とは、じつは欠陥憲法・日本国憲法を筆頭とする、「戦後日本の清算」という問題にも直結していることに気付くはずです。日本国民も、そろそろ現状を打破する勇気を持つべきではないでしょうか。
お説の通りだと思います。しかし、「戦後日本の清算」の主要な事項として安倍政権が最後の仕事として憲法改正の国会通過を成し遂げた場合、国民投票で承認され「めでたく憲法改正」となるかどうか疑問が残ります。
憲法を改正するということは周囲の国からの攻撃を跳ね返すことが目的でしょうけど、某宗教団体婦人部や多くの女性は「支那と争ったら日本は破滅です。話し合いで解決すべきです」と言う状態ですから、果たして国民投票で認められるでしょうかね。
https://nenji-toukei.com/n/kiji/10007/%E7%94%B7%E5%A5%B3%E6%AF%94
によれば国民の半数以上は女性です。問題は女性の全てが憲法改正に反対ではないところにわずかながら希望が持てるところですが、女性のうち憲法改正に賛成する女性の数が読めないことです。同様に共産党のように男性でも憲法改正に反対する確信犯も相当数おり、憲法を改正しようとする国民投票で政府提案が認められるか否かが分からないと言うことでしょう。
そのような戯言もさすがに尖閣が強奪されたら影をひそめるのではないかと言う気がしますけど、うまくそのタイミングで国民投票が行われるかどうか?
次の機会は沖縄強奪が行われるタイミングでしょかね。しかしこれはまだまだ時間がかかるでしょうね。その間に日本と近郊国との軍事バランスはどんどん開いていき、その結果として周辺国と争って勝てる可能性がどんどん少なくなるということのように思いますが。
誰しも戦争は嫌ですが、そのような感情的なことだけで物事の判断をするのではなく、そろそろ日本国民は日本の置かれている危険な状況を正しく認識すべきではないでしょうかね。
いわゆる「蚊帳の外」論は、「朝鮮半島統一が日本抜きで実現しそう」という「予想(私に言わせれば妄想)」があった上で出てきたものです。北朝鮮に全くその気がなさそうだとわかった今では、何の意味も持ちません。
安全保障上で言えば、日米は同盟国ですが日韓はそうではありません。朝日新聞が何を持って重要視しているのか理解できません。ことさら朝鮮半島を重要視するのは、明治期に大陸に足がかりを持とうとした(今となってみれば)間違いと同じです。