【夜刊】どうしてすぐに分かるウソをつくのか
本日、国会前で「2万7千人もの市民が集うデモ」が行われたのだそうですが、2万7千人と主張する割に、人々が車道にはみ出している写真は見当たりませんし、なにより参加者全体を写した写真が1枚も見当たらないのは不自然に思えてなりません。
人数水増しはお手の物
国会前で「数百人」がデモ行進!
日曜日、国会前で「2万7千人もの人々が集う安倍政権の退陣を求める市民の集会」が行われたそうです。その情報源として、毎日新聞のものとロイターのもの、それから主催者と思しき「レイバーネット」によるものを発見することができました。
国会議事堂前/「安倍政権は退陣を」集会に2万7000人(2018年6月10日 19時18分付 毎日新聞デジタル日本語版より)
政権打倒、国会前で市民が気勢(2018年6月10日 18:20付 ロイターより)
「どうにも安倍政権に我慢ならない!」〜退陣もとめ雨の国会前に2万7千人(2018/06/10付 レイバーネットHPより)
2万7千人といえば、ものすごい人数です。これほどの規模の集会は、、「主催者発表で3万人」、「日本共産党の発表で5万人」が集まったとされる、4月14日(土曜日)の集会以来、約2ヵ月ぶりのことです。
ただ、これだけすごい人数が集まったのであれば、少なくとも国会前の歩車道を人々が埋め尽くしているはずです。しかし、レイバーネットの写真を見ると、人々は歩道に留まっていて、車道に出ている人はいません。さらに不思議なことに、いずれのリンクを見ても、「引きの写真」を見つけることができませんでした。
要するに、全体写真を掲載してしまうと、4月14日のときのように、インターネット上で人数をカウントする人が出て来てしまうからでしょう。『【夕刊】超絶悲報:パヨクとマスゴミの倒閣運動、大失敗』でも記載しましたが、実際に数えた人によれば、前回の参加者は、多くてもせいぜい4千人くらいだったそうです。
- 前回は国会前の道路の歩道と車道を人が埋め尽くしていたが、それでも参加者は4千人程度に過ぎなかった
- 今回集まった人々は歩道上に留まっており、車道に溢れるほどの人数は参加していなかったはずである
という、2つの情報を統合するならば、参加者数はせいぜい1千人、下手すると数百人だった可能性があります。
どうして左派の人々は、こういう誰にでもわかるウソを平気でつくのでしょうか?
「土曜集会」は諦めたのか?
もう1つ、私が気になった点があります。
『ろうそくデモが日本で定着しなかったことを歓迎する』でも申し上げたのですが、韓国で朴槿恵(ぼく・きんけい)大統領を引きずりおろすことになった「ろうそく集会」が行われたのは、毎週土曜日でした。
2016年10月29日に第1回目が行われ、そこから徐々に参加者が増加。最後には、警察発表で43万人、主催者発表ベースだと、実に232万人の人々が参加したのだそうです(図表1、ただし、最終回の参加者数については報道によって若干のズレがあるようです)。
図表1 韓国「ろうそくデモ」参加者数
日付 | 主催者発表 | 警察発表 |
---|---|---|
2016/10/29 | 3万人 | 12,000人 |
2016/11/05 | 20万人 | 45,000人 |
2016/11/12 | 100万人 | 26万人 |
2016/11/19 | 50万人 | 18万人 |
2016/11/26 | 150万人 | 27万人 |
2016/12/03 | 232万人 | 43万人 |
(【出所】当時の報道等をベースに著者作成。ただし、主催者発表数値、警察発表数値については、報道によって微妙にズレがある)
ところが、日本の場合は、安倍政権の退陣を求める国会前の土曜日デモは、今年の4月14日に第1回目が行われ、主催者発表だと3万人、日本共産党発表だと5万人が参加したものの、それ以降の土曜日デモの参加者数はゼロです(図表2)。
図表2 日本版「ろうそくデモ」参加者数
日付 | 主催者発表 | 警察発表 |
---|---|---|
2018/04/14 | 3~5万人 | ? |
2018/04/21 | 0人 | 0人 |
2018/04/28 | 0人 | 0人 |
2018/05/05 | 0人 | 0人 |
2018/05/12 | 0人 | 0人 |
2018/05/19 | 0人 | 0人 |
(【出所】著者調べ)
いや、もちろん、首相官邸前、国会前などでは、散発的に小規模なデモが行われていることは事実です。私もつい最近、そうしたデモを見掛けたことがあります。しかし、「土曜日に」安倍政権の打倒を目指すために定期的に集会を開く、というものではありません。
土日にやってどうするの?
結局、なぜ土曜日ではなく、日曜日に唐突なデモが行われたのかについては、よくわかりません。いずれにせよ、日本版「韓国デモ」は、土曜日の実施を諦めたのか、それとも土日の区別をさほど意識していなかったのか、そのいずれかであろうと思います。
何より不可解な点があるとすれば、国会は土日が休みであるにも関わらず、その休みを狙って、わざわざ国会前で集会を行っていることです。私など意地悪ですから、「どうせデモに参加しているのはまともな職に就いている人ではないのだから、堂々と平日にやれば良いではないか」、と思ってしまいます。
本音は「北朝鮮と仲良くしよう」
さて、レイバーネットのホームページから、今回の安倍政権退陣デモの狙いが透けて見える下りを紹介しておきましょう。
学者の会の佐藤学さんは「12日の米朝会談に期待している。現在、世界で北朝鮮と国交がないのは米・韓・日の3か国だけだ。米・韓が国交回復し、日本だけが孤立する可能性がある。安倍は和平の妨害ばかりしていて今や平和の脅威になっている。アジア平和のためにも、一刻も早く安倍政権を終わらせよう」と訴えた。(※下線部は引用者による加工)
これがおそらく、主催者のホンネでしょう。
安倍政権が北朝鮮に対し、極めて厳しい対応を取っているため、主催者側としては、北朝鮮を支援するために、何が何でも安倍政権を引きずりおろさなければならない、と考えているのでしょう。ただ、この点を前面に打ち出すと、さすがに一般国民の支持を得ることはできないと思います。
(※余談ですが、佐藤学さんは、韓国も北朝鮮から孤立していると言いたいのでしょうか?文在寅(ぶん・ざいいん)大統領がこれを知ると泣くと思います(笑))
非常に申し訳ないのですが、「日本だけが孤立している」という主張は、トンチンカンです。本日も『【夕刊】カナダG7の米欧対立と、限りなく高まる日本の存在感』で指摘しましたが、G7は北朝鮮の非核化でがっちりと団結しています。
彼らのロジックでは、「北朝鮮に敵対する日本は孤立している」ということだと思いますが、そのロジックが正しければ、いまや「G7全体が北朝鮮と韓国から孤立している」、ということでしょう。少なくとも私を含めた大部分の日本国民は、彼らのロジックにはついていけそうにありません。
本文は以上です。
日韓関係が特殊なのではなく、韓国が特殊なのだ―――。
— 新宿会計士 (@shinjukuacc) September 22, 2024
そんな日韓関係論を巡って、素晴らしい書籍が出てきた。鈴置高史氏著『韓国消滅』(https://t.co/PKOiMb9a7T)。
日韓関係問題に関心がある人だけでなく、日本人全てに読んでほしい良著。
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毎年よ彼岸の入りの寒いのは 子規
「お彼岸だというのに寒いねえ」と言うと子規の母は、
「毎年よ・・・」と応えるのが常で、それがそのまま句になった
・毎回よ主催者発表多いのは
・人数は半値八掛けあたりまえ
・嘘八百なら元値はいくつと指を折り
・分かってはいるけどやはり嘘は罪
https://www.youtube.com/watch?v=wcWfuo7MNlU
労組系がからむデモの動員は基本土日なんです。
副業ができない職種の人にとって、日当も出るからはいいお小遣い稼ぎです。
でも最近は報道カメラ等があるから帽子被ったりマスクしたりします。
誰のおかげで基本給アップできてるんだ?と圧力うけて嫌々参加してる人多いです。
遠くの動員行かされるが嫌なので、、
近場の集会に数多く参加して点数稼いでおく傾向があります。
まぁでも選挙では自民党に投票しちゃいます(笑
< 更新ありがとうございます。
< 佐藤学氏という学者らは、北朝鮮のシンパですね、発言からして。どうしてそんなに仲良くなりたいのかな?世界の『暴力装置』の愚連隊国と、このまま友邦になることなど100%ありえない。なんなら、代わりに拉致被害者になって貰ってもいいですよ。強制労働して貰ってもいいですよ。
< そんなこと考えない浅はかな『安倍嫌い
=倒せ=北朝鮮を擁護』などという理論に共鳴するのは、およそロクでもない左巻だけです。
< 1回目が4,000人、今回 が200人〜300人。日本人の賢さを物語ってます。さあ、3回目やるか(笑)。およそ、混乱期以外、デモが有効だった事は無い。今の日本では情報弱者にも『近づいてはいけない人』と思われるだけ。それでもやるなら、どうぞ互助会組織でやってなさい。
以上。