「日本にとっての韓国論」(2018年3月版)
いくつかの理由があって、以前から読者の皆様に約束している「朝鮮半島のシナリオ・アップデート」が進んでいません。ただ、こういうときには周辺論点を突き詰めて考えていく良い機会でもあります。本日は昨日の『平昌五輪で米国が副大統領を送り込んだ理由』に続き、日本から見た韓国を改めて議論しておきたいと思います。
目次
お断り:本日の夕刊はありません
最初にお断りがございます。本日は「夕刊」の配信を行いません。ただし、最近は重要なニュースなどが日曜日にも出てくることがあります。そこで、もし重要な話題があれば、必要に応じてコメント欄などに「自己コメント」を掲載するほか、月曜日以降にアップデートするつもりです。
難航するシナリオ・アップデート
当ウェブサイトの人気コンテンツが「朝鮮半島の将来に関するシナリオ」です。
これは、私なりの歴史観と現状の政治学的・経済学的な所見をベースに、「朝鮮半島がこれからどうなるか」について、具体的なシナリオとその実現可能性をあわせて予測したものです。その最新版ではシナリオは6つあり、概要と実現可能性を示すと図表1のとおりです(詳しくは『平昌直前:「6つのシナリオ」アップデート』をご参照ください)。
図表1 朝鮮半島の6つのシナリオと2月9日時点の可能性
シナリオ名 | シナリオ概要 | 現時点の実現可能性 |
---|---|---|
①赤化統一 | 韓国(南朝鮮)が北朝鮮により赤化統一されてしまう | 25% |
②韓国だけの中華属国化 | 韓国が中国の属国となるほかは、現状がほぼ維持される | 30% |
③クロス承認 | 韓国が中国の属国となり、北朝鮮を日米などが国家承認する | 10% |
④半島全体の中華属国化 | 南北朝鮮が統一され、そろって中国の属国となる | 10% |
⑤北朝鮮分割 | 北朝鮮をロシアと中国が分割占領し、韓国は中国の属国となる | 20% |
⑥現状維持 | 南北朝鮮は、とりあえずはそのまま存続する | 5% |
(【出所】著者作成)
そして、事前の説明だと、私はこの「朝鮮半島の未来」について、その最新版のシナリオと実現可能性について、先月末から今月諸島のいずれかの間で更新するつもりでした。しかし、先日から申し上げているとおり、このシナリオのアップデートは遅れています。その理由は、おおきく2つあります。
1つ目の理由は、朝鮮半島情勢の動きが急速過ぎることです。平昌五輪が終了した瞬間、韓国の文在寅(ぶん・ざいいん)政権は、急速に反日、反米、親北を前面に打ち出してきました(この点自体はある程度、事前に予測できたことでもあります)。
ただし、あまりにも急激すぎる動きには、必ず反動が来ます。この「反動」がいつ、どういうかたちでやってくるのかが、今ひとつ読めないのです。もしかすると韓国国内で「文在寅おろし」が発生するのかもしれませんし、場合によっては軍部がクーデターを起こす可能性 ((実際、当ウェブサイトでは昨年11月頃までは、「軍部のクーデターによる韓国独立派の盛り返し」をシナリオに含めていました。詳しくは『韓国は7割の確率で中華属国化する』をご参照ください。)) も再度、見極めなければなりません。
2つ目の理由は、朝鮮半島の将来を決めるプレイヤーが、増えて来ていることにあります。朝鮮半島が赤化統一するにしても、中華属国化するにしても、現状を維持するにしても、韓国、北朝鮮だけでなく、日本、米国、中国などの動きを勘案する必要があります。
これらのうち、とくに重要な論点は「米国が北朝鮮を攻撃するかどうか」、あるいは「北朝鮮が核放棄に応じるか」、です。もちろん、これらの論点と、「朝鮮半島の6つのシナリオ」は、必ずしもきれいにリンクするものではありませんが、要因としては考慮する必要があります。
さらに、朝鮮半島情勢において、日本が果たす役割の重要性が高まっていることも、問題を難しくしている要因です。「日本の役割が高まっていること」は日本人としては嬉しい話ですが、論点をわかりやすく整理しなければならない政治経済評論家の立場にもあるため、気持ちは複雑です(笑)。
日韓関係を議論する
国益と外交の本質を問う
さて、当ウェブサイトの執筆方針は、「何回も連続して同じテーマを取り上げることをできるだけ避ける」、というものですが、やはり、平昌五輪終了後の韓国の動きは不穏であり、多くの方々も気にされている論点だと思います。
昨日は『平昌五輪で米国が副大統領を送り込んだ理由』のなかで、米韓同盟を巡って、米国は文在寅政権と韓国国民をわけて考えているのではないかとの仮説を提示しましたが、同様に、日本と韓国との関係についてもアップデートしておく必要があります。
ただし、本論の前に、私自身のいつもの持論を繰り返しておきたいと思います。
古今東西、国家には常に2つの目標があります。それは、「国民の生命と財産の安全を保障すること(安全保障)」と「国民に豊かで文明的な生活を保障すること(経済的利益)」であり、この2つの目標は、古今東西、ありとあらゆる国にあてはまるものです。
そして、古代のバビロニアであろうが、エジプトであろうが、20世紀のソ連であろうが、国民の安全と経済をしっかりと確保することがもともとの国家の目的であり、それをないがしろにした国は必ず滅亡しています。その意味で、北朝鮮のような邪悪な独裁者の国も、いずれ必ず滅亡することは間違いありません。
(※余談ですが、日本の場合、歴代天皇はみずからの権勢拡大や私利私欲を肥やすことと無縁であり、ひたすら民の幸せを祈る存在でした。日本の天皇家が古代から連綿として存続し、おそらく未来永劫、存続し続けるであろうことは、こうした「国の成り立ち」とは無縁ではないでしょう。)
一方、外交とは、この「安全保障」と「経済的利益」を追求するための、数ある手段の1つに過ぎません。逆に言えば、「自国の国益」を最大化することが外交の目的であり、それ以外に目的はありません。ある国と付き合うことで日本の国益が損なわれるなら、そんな国と付き合うべきではないのです。
日韓は「どう付き合う」のか?
ところで、私の主観的な見立てですが、日韓関係を巡っては、現在の日本には、次の6つの考え方があるように見受けられます(図表2)。
図表2 日韓関係はどうあるべきか―6つのパターン
カテゴリ | 分類 | 概要 |
---|---|---|
日韓友好 | Ⅰ 日韓対等論 | 日韓は対等な主権国家同士、友誼を深め、手を取り合ってともに発展していく |
Ⅱ 対韓配慮論 | 日本は過去の歴史問題に多少配慮し、謝るところはきちっと韓国に謝る | |
Ⅲ 対韓追随論 | 韓国が求める「正しい歴史認識」を全面的に受け入れ、半永久的に韓国に謝罪し続ける | |
日韓非友好 | Ⅳ 韓国放置論 | 韓国が日本に対して突きつけてくる不当な要求を無視し、敢えて日韓関係の改善を先送りにする |
Ⅴ 日韓断交論 | 韓国との関係を断ち切る、あるいは韓国と距離を置く | |
Ⅵ 誅韓論 | 韓国と関わらないだけでなく、むしろ積極的に韓国という国が滅亡するのを助ける |
(【出所】著者作成)
この6つの類型は、私が賛同して書いているわけではありません。あくまでも、私自身が現在の日本の論壇(極左マス・メディア、ネトウヨサイト等を含めて)を眺めていて、「このような考え方があるのではないか」と思って取りまとめているものです。
このうち、Ⅰの「日韓対等論」については、理想論としてはそのとおりでしょう。私だって、日韓は隣国同士ですし、友誼を深め、手を取り合って未来に向けて発展していける関係になれば、それに越したことはないと思います。
しかし、この「日韓対等論」が成立するためには、「お互いに」友好意識を持っていなければなりません。韓国が「未来志向」とは真逆の態度を取り、ことあるごとに、日本に対して「歴史問題」を蒸し返していることは、左派、右派を問わず、衆目の一致するところです。
問題は、「韓国が日本と対等な友誼を深める意思を持っていない」どころか、「日本に対して半永久的な謝罪を求めていること」にあります。そこで、類型Ⅱの「対韓配慮論」、類型Ⅲの「対韓追随論」は、韓国をなだめすかしながら日本としては得るモノを得る、という戦略だと理解して良いでしょう。
ただし、私は類型Ⅱ、類型Ⅲのような考え方を支持しているわけではありません。いや、話はむしろ逆で、日本が類型Ⅱ、類型Ⅲのような態度を取り続ければ、却って韓国に誤ったメッセージを与えるだけでなく、中・長期的にはむしろ日本の国益を損ねかねません。
現在、韓国が北朝鮮情勢の危機にあって、日本や米国を裏切ろうとしていることも、積年の日本政府・外務省による「事なかれ主義外交」の悪弊に他ならないのです。
嫌だからといって断交が難しい理由
一方で、「日韓友好を積極的に推進しない」とする立場が、類型Ⅳ~Ⅵの考え方でしょう。
このうち類型Ⅳの「韓国放置論」は、現在の安倍晋三政権の立場に近いと思います。これは、「敢えて日韓関係の改善を先送りしつつも、協力できる分野で協力する」という、ある意味でもっとも現実的な姿勢です。私はこれを全面的に支持するつもりはないものの、この立場には一定の合理性もあると思います。
なぜなら、現在の日本は、短期的には北朝鮮の、中・長期的には中国の脅威に立ち向かいつつ、周辺国の協力を取り付けなければならないという状況にあるからです。その意味で、韓国に過度に媚びず、現実的な打開策を取るというのは、外交姿勢としては満点とは言えずとも、合格点ではあります。
ただし、2015年12月の「日韓慰安婦合意」は、この立場の考え方からは逸脱するものであり、どちらかといえば類型Ⅱや類型Ⅲの立場に近いといえます。その意味で、安倍政権が類型Ⅳだけに立脚しているわけではないであろうという点には、注意が必要です。
これに対して、「ネトウヨのサイト」などでよく見かけるのが、類型Ⅴの「日韓断交論」です。これには、たとえば、「韓国なんて腹が立つから今すぐ断交してしまえ!」「在日韓国・朝鮮人を今すぐ朝鮮半島に帰国させろ!」などの暴論もあれば、「日韓は少しずつ距離を置くべきだ」とする穏健な意見もあります。
私自身は、日韓両国が心の底から理解しあえる関係になれない以上、日本が韓国と少しずつ距離を置くのもやむを得ないと考えています。ただ、当ウェブサイトの愛読者の方は意外かと思われるかもしれませんが、私は「今すぐ韓国と断交してしまえ!」といった議論に与するつもりはありません。
もっと厳しいことをいえば、現実を見ずに、「韓国なんて腹が立つ」という理由だけで「日韓断交」などと軽々しく主張すべきではありません。なぜなら、現実を見るならば、韓国は経済的にも日本との関係が深く、軍事的にも朝鮮半島の勢力に対し、日本としては利害を持たざるを得ないからです。
「今すぐ」韓国と断交し、韓国が北朝鮮と統一国家を形成されてしまえば、日本の安全保障にとっては非常に大きな脅威でもあります。機が熟していもいないのに、うかつに「日韓断交」を口にするのは適切ではないのです。
「誅韓論」を検討する意味
さて、図表2の6類型のうち、最後の「Ⅵ 誅韓論」についても触れておきましょう。これは、もともとは『誅韓論 (晋遊舎新書 S18)』という書籍で示された考え方です。
原著では、「韓国が滅亡する(あるいは中華属国になる)ことを、むしろ日本としても支援すべきだ」といった過激な内容を主張しているのですが、主張を「韓国という国は日本に対して悪意を持っている国だから、日本としてもそのつもりで接するべきだ」と置き換えれば、それほど違和感はありません。
むしろ、『【夕刊】見えてきた韓国への「制裁」』や『【夕刊】韓国への金融制裁は可能か』でも議論しましたが、現在、この「誅韓論」は、日本ではなく米国・ホワイトハウスで広く検討されているようにも見受けられます。要するに、韓国が何をするのも自由だが、その結果責任を韓国に負わせようとする考え方です。
そして、最近の私は、どちらかといえばこの「Ⅵ 誅韓論」の考え方を、対韓外交の基本に据えるべきではないかと思うようになってきたのです。手前味噌で恐縮ですが、昨年暮れに発表した『反日韓国は中国に躾けてもらえ』という記事も、こうした考え方を部分的に取り入れたものといえるかもしれません。
対韓外交が重要であるわけ
対韓外交は日本外交の試金石となる
当ウェブサイトは「政治経済について議論する独立系ビジネス評論サイト」と名乗っていますが、やはり、韓国に関する話題が多くなってしまうのには、きちんとした理由があります。それは、対韓外交のハンドリングこそが、対中外交、対露外交、対米外交などの試金石になるからです。
考えてみれば当然ですが、日本は世界の中で、決して「小国」でも「中堅国」でもありません。立派な「大国」です。古くから中華文明の影響を受けてきたことは間違いありませんが、独自の文明を開化させ、世界にも良い影響を与え続けているからです。
事実、『BBC世界影響度調査を読む』でも解説したとおり、日本は世界中の多くの国から、「世界に対して良い影響を与えている国」として、強く認識されています。
また、1990年代以降停滞しているとはいえ、依然として世界第3位の経済大国であり、また、日本の通貨・円は世界で3番目に強い通貨でもあります(『日本の通貨ポジションは世界最強』参照)。
金融、経済、文化などの面で日本の存在感は圧倒的であり、この日本が再軍備をすれば、間違いなく世界平和のための主要プレイヤーに躍り出ることになります。私の理想は、日本が米英などと同盟し、希望と自由と繁栄の世界を守るための国になることです。
そんなポテンシャルを持つ強国・日本が、どうして「韓国ごときに」舐められっぱなしなのか。どうして「北朝鮮ごとき」に自国民を拉致されて、泣き寝入りしようとしているのか。どうして「ロシアごときに」領土を取られたままになっているのか。そして、どうして「中国ごときに」尖閣諸島を盗られそうになっているのか。
その諸悪の根源は、やはり日本国憲法にあると思います。そして、日本国憲法を守るように成立した既得権益層であるマス・メディア(とくに新聞・テレビ)、無能な野党、省益にしがみつく官僚・小役人が、この旧弊を必死に守っているのです。
もちろん、今すぐ日本国憲法を廃止することなどできませんし、ましてや大日本帝国憲法を復活させるなど、夢のまた夢であり、非現実的です。しかし、その一方で、日本国憲法の最大のガンである、憲法第9条第2項を、まずは無力化することができれば、日本が戦後のくびきを逃れる第一歩となります。
そして、韓国とは欺瞞に満ちたインチキ国家です。逆説的ですが、日韓関係を維持していれば、日本国民は日本国憲法前文にある「平和を愛する諸国民」というウソを強く認識することができるのです。その意味で、日韓関係は日本にとっての試金石でもあるのです。
慰安婦合意の愚を繰り返さない
私の主観的評価によれば、安倍政権は憲政史上、最も外交上手な政権です。というのも、安倍政権は中国の軍事的暴発リスクを強く認識し、これを抑止するために、アメリカ、オーストラリア、英国、インド、東南アジア諸国連合(ASEAN)、欧州連合(EU)などをうまく巻き込んでいるからです。
現在の北朝鮮危機も、いわば、南シナ海等の海洋に進出するための「目くらまし」として、中国が良いように使っている節があります。また、北朝鮮は中国の旧瀋陽軍区とも強いつながりがある、との情報もあり(※私個人的には未確認ですが)、北朝鮮のバックに中国の存在を疑うのは当然でしょう。
ただ、私が唯一、安倍外交に不満を持っている分野は、対韓外交です。韓国は確かに米韓同盟を通じた米国の同盟国ですが、その一方で、中国や北朝鮮の走狗として、いつでも日本の敵対国になり得る危険な国でもあります。
うえで申し上げたとおり、安倍政権は図表2の類型「Ⅳ 韓国放置論」に近い考え方を取っているように見受けられます。私自身、安倍政権が常に「Ⅳ 韓国放置論」、「Ⅴ 日韓断交論」、「Ⅵ 誅韓論」などの立場を取るのであれば、ケースバイケースで支持します。
しかし、2015年12月の日韓慰安婦合意などがその典型例ですが、ときどき安倍政権は、「Ⅱ 対韓配慮論」、「Ⅲ 対韓追随論」などの考え方を採用している嫌いがあります(なお、日韓慰安婦合意の問題点については、『日本を敵視しているうちに米韓同盟は消滅へ』の『慰安婦問題を複雑にした安倍総理の罪』をご参照ください)。
人間、得意分野で失敗するといわれます。安倍政権におかれては、2015年12月のような失敗を繰り返さないことを強く期待したいと思います。
日本外交が良い方向で脱皮しつつある
ただし、良い兆候も出て来ました。日本外交が良い方向で脱皮しつつあるからです。
たとえば、3月1日の「三一(さん・いち)抗日独立運動記念日」で、文在寅氏がとんでもない発言を行いましたが(『【夕刊】文在寅氏、反日・反米・親北を全開に?』参照)、これに対して菅義偉(すが・よしひで)内閣官房長官は、ただちに「慰安婦合意に反するものである」と抗議声明を出しました。
日本「文大統領の発言は慰安婦合意に反する」(2018年03月01日16時13分付 中央日報日本語版より)
また、国連で韓国の康京和(こう・きょうわ)外交部長官(外相に相当)が国連人権理事会の総会で慰安婦問題に言及した際にも、在ジュネーヴ国際機関日本政府代表部の伊原純一大使が、「慰安婦問題は日韓合意で解決した問題であり、康長官の発言は容認できない」と即座に反応しています。
日本「国連で韓国外交長官の慰安婦発言、容認できない…解決した問題」(2018年02月27日10時08分付 中央日報日本語版より)
さらに、これに追い打ちをかけるように、堀井学・外務政務官が康京和氏と同じ国連人権理事会で演説。「慰安婦が強制連行されたという見方は、故吉田清治氏が虚偽の事実を捏造して発表し、日本の大手新聞社の一つにより事実であるかのように大きく報道されたことによる」と主張しました。
【歴史戦】/韓国の康京和外相の慰安婦言及に堀井学外務政務官も「『性奴隷』使用すべきでない」「合意は国と国の約束」(2018.2.28 01:17付 産経ニュースより)
従来だと、外務省の事なかれ主義外交のため、こうした韓国側の暴言を日本政府はキッチリとしめず、放置していました。しかし、今回は朝日新聞社の名前を出してはいないものの、慰安婦問題自体が捏造であるという事実を、外務政務官がハッキリと国際社会で主張したのです。
これらのニュースは本当に小さな変化かもしれませんが、それでも日本外交が良い方向に向かっていることは間違いありません。私は、こうした小さな変化であっても、素直に歓迎したいと考えています。
日韓問題こそ戦後問題
私の持論ですが、日韓関係について論じることは、不正常な日本の戦後について論じることでもあります。当ウェブサイトで韓国について取り上げる機会が多いのは、私自身が日本人と在日韓国人のハーフであるという事情とは関係ありません。
(※余談ですが、血縁的には私も韓国と少なからぬ縁を持っているものの、私自身、意識の上では100%の日本人です。日本に帰属意識を持ち、「良き日本人」として生きていくつもりであり、「韓国人である」という意識はゼロ%であると断言して良いです。)
そして、これから私たちは戦後の不正常な日韓関係を清算することを通じて、その裏表の関係にある日本国憲法の問題、日本共産党などの反日政党の問題、マス・メディアの問題、官僚の問題などについても考えていく必要があります。
これこそが、まさに私が独立系ウェブサイトを運営する意義であり、醍醐味なのだと思います。読者の皆様も、これまで以上に、ぜひ、議論に参加して下さると幸いです。
本文は以上です。
日韓関係が特殊なのではなく、韓国が特殊なのだ―――。
— 新宿会計士 (@shinjukuacc) September 22, 2024
そんな日韓関係論を巡って、素晴らしい書籍が出てきた。鈴置高史氏著『韓国消滅』(https://t.co/PKOiMb9a7T)。
日韓関係問題に関心がある人だけでなく、日本人全てに読んでほしい良著。
読者コメント欄はこのあとに続きます。当ウェブサイトは読者コメントも読みごたえがありますので、ぜひ、ご一読ください。なお、現在、「ランキング」に参加しています。「知的好奇心を刺激される記事だ」と思った方はランキングバナーをクリックしてください。
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【おしらせ】人生で10冊目の出版をしました
自称元徴用工問題、自称元慰安婦問題、火器管制レーダー照射、天皇陛下侮辱、旭日旗侮辱…。韓国によるわが国に対する不法行為は留まるところを知りませんが、こうしたなか、「韓国の不法行為に基づく責任を、法的・経済的・政治的に追及する手段」を真面目に考察してみました。類書のない議論をお楽しみください。 |
【おしらせ】人生で9冊目の出版をしました
日本経済の姿について、客観的な数字で読んでみました。結論からいえば、日本は財政危機の状況にはありません。むしろ日本が必要としているのは大幅な減税と財政出動、そして国債の大幅な増発です。日本経済復活を考えるうえでの議論のたたき台として、ぜひとも本書をご活用賜りますと幸いです。 |
≪ 毎日の更新ありがとうございます。
≪ 安倍総理はじめ河野外務大臣らが、あれだけなんども『歴史認識』について韓国側に説明し、その時は了承あるいは少なくとも「日本の意見を承った」、と言いながら、別の場所では思いっきり反日、捏造した嘘の日本軍の残酷さを吹聴する、泣いて同情を寄せようとする。これがアチラの「恨」の見せ方。
≪ 「三・一抗日独立運動記念」などというふざけた日を特定に作り、侮日、卑日を愚民にセンセーショナルに吹き込む。その間にも李韓銀総裁が「日本とのスワップに興味がある」などととぼけた事を体制側マスゴミにアドバルーン上げさせる。もうすぐしたら『日本は締結すべきだ」なんて言いそう。言い換えればそもそも民族として常識がない、幼稚な行動発言が多い、すべて他人のせいにして、自分は結果に責任持たない。
≪ こんな非常識な連中と、付き合いたいですか?日本人なんてイチコロです。
≪ さて五輪前後から韓半島の動きが急伸してます。極端な親北シフト、従中国、半面米国、日本、豪、加、印などには。
≪ 現状、
<すみません途中で送信してしまいました。
<〜印などには太平洋インド洋自由主義連合として結束が求められます。その中心は日本です。本来の正敵、中華を見据えて韓国北朝鮮に対しますが、即断交、と言いたいところですが得策ではないです。
< 会計士様の朝鮮半島のシナリオ6分類では、半島は今後赤化による統一、韓国のみ中華の属国になる、北朝鮮の分割、が可能性として高いとなってます。現状維持、クロス承認はほとんどないと思います。というか現状維持になって欲しくない(笑)。変化、新枠組みの方が、日本にとってより良い方向と思うからです。この中では赤化統一は、国内が相当混乱するのではないですか。韓国の中華属国が一番軟着陸しそうです。
< で、日本はこれからどういうスタンスで半島に臨むか。私は正直、最近の失礼千万な態度からⅥを押そうという気持ちです。但し露骨にするのは狡猾な韓国、北、中、露に揚げ足取られるかもしろない。彼らはソコに長けてます。慎重にやるにはⅤ。韓国とは距離を置く。話に乗らない。米国がなんだかんだと、対韓で日本を使おうとするでしょうが、日本の国益に合うのか、熟慮して欲しい。で、将来的には半島とは関わらない。どうせシナに呑み込まれるなら、窓口は北京に一本化にさせる。経済的損失など、痛いが日本国の体力なら我慢できる。韓国は我慢出来ない。それと、これが肝心ですが官僚、議員、財界の親韓派、媚中派を重役職に付けない、方針を理解した人に交代する。
< これでややこしい、生産性のない半島との腐れ縁を断ち切って貰いたい。もちろん憲法改正は前提です。
< 失礼します。
三・一抗日独立運動記念を日清戦争で、清からの独立を日本に勝ち取って貰った記念に制作した独立門でやるとか、何かと認識がおかしいお隣の国ですが、左右分裂とか日本よりデモ活動が盛んな土地柄ですから大変そうですね。
村意識の高く建前を重んじる日本は自己主張が下手です。匿名性の暴力とも言えるかもしれませんが、ネットでの世論形成のお陰か建前より本音を政府機関も拾いやすくなっているのもあるのでしょうか?それともWGIPの呪縛が解けて来ているのでしょうか?
20年前では到底不可能であった現在の外交政策を鑑みると、一部の声の大きい人々(既存メディア)から、その他大勢の主権者(ネットメディア、個人ブログ等)へ確実に移り変わりつつある事は大変好ましく思います。
ただ一方で既存メディアにはエビデンスの質を確保する事が前提ですが、弱者救済の為の議論の一石を投じる意味で変革をしつつ生き残って貰いたいとも思ってます。
民主主義の基本は多数決だが、少数意見の汲み取りの為に議論の必要はあると思っているので、民主主義がただの多数決になり衆愚化するのだけは避けれればと思ってます。
いつも知的好奇心を刺激する記事の配信有難うございます。
将来の友好を前提として誅韓論に1票入れたいと思います。
要は中国のように自国が韓国より上位であると認識させる状況で
国交を維持するために、米朝交渉前に韓国に対して1つ以上の「致命的な軍事制裁」を加えるべきです。
以前の再掲ですが・・・
室谷克実・加藤達也氏の「韓国リスク 半島危機に日本を襲う隣の現実」に書かれていた
南北朝鮮の行動、思考は以下の3原則です。当方の論理はこれに則り展開します。
1 信じるものは力のみである。
2 人命価値は低い。
3 約束とは時間稼ぎである。
韓国国内は朱子学的序列社会です。「対等という言葉はありません」
国際社会への観点もそうです。韓国は日本を下位の相手にしか見ていません。
それでもってアメリカ及び北朝鮮より上位に立つために・・・。
上記3原則に則り、以下の戦術を考えていると思います。
・アメリカと北朝鮮間の中を取り持つために仲介者の立場を取る。
・交渉中に北朝鮮の核技術(者)・核兵器本体を韓国国内に移す。
・北朝鮮は核を放棄。一方で韓国が核を秘密裏に保有。
・核保有国として高麗連邦成立。南主導で南北統一。
・核兵器を利用して日本を経済封鎖。
・日本の主権を高麗連邦へ譲渡により日本人を搾取し大量の戦略核兵器運用能力を取得。
・核兵器大国として米中露に対抗する。
機甲戦術の維持の為にソ連を利用しようとした、ドイツ国防軍のアイデアの2番煎じ。
みえみえに見えているのですが。お気楽すぎて、ため息出ます。
アメリカも読み済みでしょう。米朝交渉に韓国の介入は害悪なのです。
よって誅韓論が必須となるわけです。
敵国条項を廃止させて各国了解の下、軍事制裁を発動すべきです。
「信じるものは力のみである。」なのだから力で韓国は米中露日より
下の存在と認識させるべきなのです。謂わば犬の躾。
日本が韓国より上位に立てれば、後は中国のように振舞えば良いのです。
韓国が「絶対的平等観」の下の相対的不平等における契約を遵守する行動を理解すれば
通常のお付き合いに戻せば良いと思います。
現実的制裁としては空軍と海軍の主要軍備の破壊かな。
日米いれば陸軍以外不要ですからね(笑)
今回は仮想敵として、韓国様から見て、どこまで日本を隷属させるべきか考えます。
あくまでもロールとしての仮想敵ですから、敢えて日本に侮蔑的言動で書きますが
当方の本意では無いので、反論は構いませんが、石投げないでくださいね(笑)
>韓国が「未来志向」とは真逆の態度を取り、ことあるごとに、日本に対して「歴史問題」を蒸し返していることは、左派、右派を問わず、衆目の一致するところです。
上記文章は今や皆様の常識ですが何故でしょうか?
それは韓国様より日本猿が下の存在にも関わらず、猿の御神体様に対する「態度がなっていない」からです。
では最も日本猿が自らの分を弁えた時代を考えると、1970年から1986年の待遇を上げれば正しい待遇が
分かると思います。以下は「ファンタジー込み」の待遇と()内は現状での不満である。
・日本猿はウリナラに朝貢として金銭を持ってきていた。
(ODA、スワップどっちも無限に出すべきだろう)
・日本猿は現代ポニーのサターンエンジンを只のような値段でライセンスしたように偉大なウリの為に
技術を無条件で差し出していた。
(K2名品戦車のパワーパック改善に日本の技術を只で出せよ。同じ三菱だろ!)
・日本猿のボスはウリナラの言うことに従って、閣僚(藤尾 正行)を罷免していた。
(何でいまだに極右のヒトラー安倍がいるのだ。さっさと反省文書いて辞任しろ!)
この通り、「金、技術、人事の罷免権を偉大な韓国様に無条件で提供」することが
日本猿が出来る正しい対応なのです。
さっさと反省して二度と韓国様に逆らえないシステムを自ら適用した上で
「偉大なウリナラ韓国様に従え」。
以上仮想敵のロールプレイ終了。こりゃ付け上がるよな(笑)。
南北統一に向け、着々と進展している。韓国は近々、閣僚級を特使として派遣する、とのこと。中央日報等左派系メディアはともかく、朝鮮日報あたりからも反対論、批判論は出ていない。それほど赤化が進行している証左であろう。では今後、どう進むのか?
文在寅の米国同調姿勢は仮想(=フリ)だと思う。更に言えば文は北の傀儡であり、工作員(=その意味では優秀…)だ。北は文を大統領に担ぐために、崔スキャンダルを画策した。朴槿恵が反証できなかったのは擁護勢力と、そのブレインが弱かったためだ。
2トラック外交などと喧伝するが、2タン(=舌=tongue)外交が正しい。平昌五輪での首脳会談をほんの数日でちゃぶ台返し。「その場のYes=後日のNo」では何を協議しても無駄だ。ゴールポストが云々とかの次元ではない。そもそもゴールなど日本が「絵に描いた餅」に過ぎない。
統一に向けてまず必要なのは「金+技術」だ。誰にも悟られずに大量の資金と持ち前のIT技術をお土産に、北の老獪どもに阿りを重ねる。いま、北は瀬取りと裏資金で凌いでいるが、南北平和統一を表看板に愚衆の賛意を画策、集積し、同時に保守派不穏分子を完全に押さえ込む。
米国はどう出るか? いまのトランプのチカラでは、北攻撃を容認できる議会工作は無理だと思う。朝鮮半島にはトンキン湾も真珠湾も、追い詰めるべきハルノートも無い。米国議会は自国将兵の消耗を是としないであろう。マッカーサーが朝鮮戦争で首になった歴史もある。
当然、在韓米軍は撤退するであろうが、時勢は大東亜戦後とは違う。東西のイデオロギー拮抗は既にない。「米国が創った韓国」という恩義を今の韓国に求めても無駄だ。国内主要中枢に赤化が進んだ今、保守派、軍部にそれを覆すだけの余力は、最早無いと見る。
静かに粛々と統一は進む。受話器と取り巻き老獪には既定路線が絵に描いたように進行しているだろう。核保有したくとも米国のせいで、できないジレンマの韓国と、カネも技術も無く自製でICBMが作れない北が結託して、世界に冠たる核保有国が完成する。
この危難に日本は何かできるのだろうか? 対韓経済制裁など幾らやってもザルだろう。北向けに40兆円産業を潰す気も無い。在日米軍の強化も一策であろうがカネが掛かるし、そもそもアメリカにやる気が無い。国内、議会、国会、ともに艱難辛苦が待ち受けている。
統一後は全世界に向けて「対日冷戦」を激化させる魂胆だろう。日本国内同族を巻き込んでアノ像が蔓延していく。アメリカはWGIPで日本を隷属したが、その朝鮮版が再び日本を襲う。いま、多くの、ほとんどの日本人にそんな危機感は無い。テレビを点ければ、お笑い芸人オンパレード、新聞は一般受け、お涙頂戴記事一辺倒…(…しかも広告ばっかり…)。
そんな「おめでたい国」になっていくのか…。
誅韓論ですか、懐かしいですね。
緩衝地帯として韓国が重要、というのは海洋国家の戦略として間違いである、という指摘は、当時目から鱗でした。
この指摘が正しいかどうかはともかく、
韓国を影響下に置くことは日本やアメリカにとって有益だ、という見解を、議論の余地なく正しいと決め込むのは危険でしょう。
韓国という国のアイデンティティは、反共と反日でしたが、ソ連崩壊で反日だけが残りました。
朝鮮半島がどのシナリオを辿るのか未だはっきりしませんが、対馬海峡が最前線になるのはほぼ確実でしょうね。
貴殿のコメントこそ、目から鱗、だな。
>韓国を影響下に置くことは日本やアメリカにとって有益だ、という見解を、議論の余地なく正しいと決め込むのは危険でしょう。
>韓国という国のアイデンティティは、反共と反日でしたが、ソ連崩壊で反日だけが残りました。
>朝鮮半島がどのシナリオを辿るのか未だはっきりしませんが、対馬海峡が最前線になるのはほぼ確実でしょうね。
なるほどね。理想論だ何だじゃなく、現実に南朝鮮は反日(米)であること、何れは支那か北鮮に呑み込まれること、否応無しに対馬海峡が最前線になること、朝鮮半島が敵方になることは必然であることを認識しろってことだね。そりゃそうだわ。
シナリオの中で北朝鮮又は中国による赤化統一の確立が高いようですが、日本の国防上韓国全域が赤化されるのは望ましくなく、せめて釜山だけでも米軍の占領化に置いて欲しい。ソウルは要りません。ロシアがクリミヤを確保したように釜山は日本、ひいては在日米軍防衛の要ですから。
文大統領が統一を急ぐのはドイツと同様に安い北の労働力と石炭等資源を手に入れることによって、韓国経済を立て直すことにあると思います。北と南では人種が違いますので南による北の搾取が文大統領の描いた未来ではないかと思います。ドイツの例を見てもそううまくいくかは疑問です。文明国は野蛮国に乗っ取られるのが普通ですから。