理解に苦しむ韓国の「運転席」理論

韓国でグダグダの平昌(へいしょう)冬季五輪が行われていますが、こうした中、私は1つの興味深い「社説」を発見しました。当ウェブサイトの「大人気シリーズ」である「朝鮮半島の6シナリオ」について、本日時点ではまだ更新できませんが、その代わり、本日は「運転席理論」を紹介したいと思います。

国家の終焉を見つめる

どうなる、「6つのシナリオ」

以前から当ウェブサイトでは朝鮮半島の将来を巡る「6つのシナリオ」という概念を提唱しています。

これは、韓国と北朝鮮が将来どうなってしまうのかについて、私なりに情報を整理・集約した結果、考えられる将来を6つ、確率とともに提示しているものです。具体的には①北朝鮮主導で朝鮮半島が「赤化統一」されてしまう、②韓国が「中華属国化」してしまう、といったシナリオで、その確率に関する最新版は平昌(へいしょう)冬季五輪の直前である2月9日のタイミングで更新しています(『平昌直前:「6つのシナリオ」アップデート』参照)。

平昌直前:「6つのシナリオ」アップデート

私はタイミングを見極めたうえで、平昌五輪が終了する前後でシナリオと確率を練り直してみたいと考えています。ただし、現時点で1つだけ確実に言えることがあるとすれば、平昌五輪直前の南北高官級協議などをきっかけにして、韓国が急激に北朝鮮と接近している、ということです。

これについて、平昌五輪の途中というタイミングではありますが、「朝鮮半島情勢の中間アップデート」を行ってみたいと思います。

時系列でみる、「北に取り込まれる韓国」

本論に入る前に、平昌五輪の約1ヵ月前からの動きを振り返っておきましょう(図表1)。

図表1 南北朝鮮の急接近
日付出来事備考
1月5日米ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が米韓合同軍事演習の延期を報道韓国大統領府は「米国が100%韓国とともにある」と述べたが、ホワイトハウス側は否定
9日平昌五輪の北朝鮮参加等を巡る南北高官級協議が板門店(はんもんてん)で実施される韓国メディアは「米国もこの南北対話を歓迎」と報じたが、これは虚偽報道の疑いが濃厚である
康京和(こう・きょうわ)外交部長官が2015年の日韓慰安婦合意に関して新方針を提示日本政府側は河野太郎外相が「全く受け入れられない、直ちに抗議する」などと反発
10日文在寅(ぶん・ざいいん)韓国大統領は新年記者発表で日本側の追加努力などを求める日本政府は菅義偉官房長官が「ゴールポストは1ミリも動かない」と反応
16日北朝鮮の三池淵(さんちえん)管弦楽団140人が韓国を訪問し、講演会場などを視察この頃から北朝鮮が韓国側に滞在費用や渡航費用等の分担を求め始める
韓国政府、平昌五輪の南北合同入場と「統一旗」を掲げる方針を明らかにする文在寅大統領、「われわれが韓国国旗持てば北朝鮮が北朝鮮国旗持つ」と発言
24日日本人拉致被害者の家族らが国際刑事裁判所(ICC)に金正恩(きん・しょうおん)らの責任追及を求めて申立て実施菅義偉官房長官はこうした動きに対し、「日本政府としても連携したい」と表明
安倍晋三総理大臣が平昌冬季五輪の開会式に出席する意向を表明訪韓方針はまず産経新聞の独占インタビューで明らかにし、その後、主要メディアにも公表
30日トランプ政権が駐韓大使に内定していたビクター・チャ氏の指名を見送るとワシントンポスト(WP)が報道アグレマンを取得している大使候補者の指名見送りは外交慣例上も極めて異例
2月3日米韓首脳電話会談で韓国側が「米国が平昌五輪成功を祈り、韓国を100%支持すると表明した」と発表するホワイトハウス側からはそのような発言など一切確認できず、韓国側による虚偽発表の疑いが濃厚
6日マイク・ペンス米副大統領がオットー・ワームビア氏の父であるフレッド・ワームビア氏を「特別ゲスト」として平昌に同行すると発表オットー・ワームビア氏とは、昨年、北朝鮮に拘束後、昏睡状態で解放され、米国に帰国直後に死去した青年
9日日韓首脳会談で安倍総理は文在寅氏に対し、日韓合意順守と核開発を続ける北朝鮮への最大限の圧力の継続を求める韓国大統領府によれば、安倍総理が米韓合同軍事演習再開を求め、文在寅氏が「内政干渉」だと反発
安倍総理、ペンス米副大統領が、平昌五輪開会式のレセプション兼晩餐会に揃って遅刻ペンス氏は晩餐会に参加せず、わずか5分でレセプション会場を後にする
平昌五輪の開会式で安倍総理、ペンス副大統領は揃って北朝鮮代表団を無視北朝鮮代表団の入場に際し、安倍総理、ペンス副大統領は立ち上がらなかった
10日韓国を訪問中の金与正(きん・よしょう)が文在寅氏に対し早期の訪朝を要請金与正は、金正恩の実妹とされる

(【出所】著者作成)

以上、一連の行事を客観的に並べてみるだけでも、米国や日本からの「北朝鮮へ急接近し過ぎるな」という警告を無視して、韓国が北朝鮮にどんどんと取り込まれている姿がくっきりと浮かんでくるようにも思えます。

しかし、日本では北の独裁者・金正恩を国際刑事裁判所(ICC)に告発しようとする動きが出ているほか、米国ではペンス副大統領がオットー・ワームビア氏の父親を平昌五輪に帯同させると宣言するなど、日米は相次いで北朝鮮を牽制する動きに出ています。

つまり、「北朝鮮に取り込まれ、政治利用される韓国」と、「日米を北朝鮮とくっつけようとする韓国」、「南北朝鮮の策動を無視する日米」という構図です。

「運転席」理論に見る韓国の勘違い

謎の「運転席」理論とは?

こうした韓国の行動は、一見、不可解です。

なぜなら、北朝鮮が核・大量破壊兵器の開発に成功すれば、日本だけでなく、韓国も安全保障上の深刻な脅威に晒されるからです。

それなのに、なぜ文在寅(ぶん・ざいいん)韓国大統領は、積極的に北朝鮮を助けようとしているのでしょうか?

その謎を解くキーワードは、「運転席」理論です。そのことがわかる記事が、政権にも近いとされるハンギョレ新聞に掲載されていました。

[社説]南北首脳会談、今こそ本当に韓国が朝鮮半島の「運転席」に座る時だ(2018-02-12 08:38付 ハンギョレ新聞日本語版より)

記事のタイトルに「運転席」とあり、私はこれを「運転席理論」とでも呼びたいと思います。

実は、この「運転席」、文在寅氏がしばしば口にする構想で、いわば朝鮮半島の将来を「乗り物」に見立て、韓国が主導権を握る、という考え方です。

そして、リンク先のハンギョレ新聞は、文在寅氏が「運転席」に座るべきだと力説するとともに、同氏が「運転席に座りつつある」と絶賛しているのです。

もちろん、私の目には韓国が「運転席」に座っているようには見えません。単純に文在寅氏とハンギョレ新聞が、「文在寅氏が運転席に座っている」と勘違いしているだけではないでしょうか?

あるいは、文在寅氏が「運転席に座っている」にしても、その乗り物に乗っているのは韓国のみであり、日米中露などの周辺国は、明らかにその乗り物を無視している、と言い換えても良いでしょう。

ハンギョレ新聞、ペンス氏を叱る!

ただ、このハンギョレ新聞の社説を読めば、現在の韓国政府の心理がよくわかるのも事実でしょう。

ハンギョレ新聞は金正恩(きん・しょうおん)の実妹である金与正(きん・よしょう)が文在寅氏を北朝鮮に招聘したことを、

予想よりはるかに積極的かつスピーディに状況が進んでいる

と絶賛。

様々な議論と憂慮があるが、朝鮮半島の緊張を緩和する決定的な契機になり得るという点で、北朝鮮の提案を歓迎する。首脳会談の実現に向けて韓国と北朝鮮、そして米国・中国をはじめとした周辺国の積極的な協力を期待する。

と歓迎しています。

現実が見えていないとは、非常におそろしいものですね。

ただ、困ったことに、「現実が見えていない」のは、このハンギョレ新聞の社説の主だけでなく、文在寅氏自身でもあるようです。

しかも、ハンギョレ新聞は批判の矛先を、何と米国に向けます。

マイク・ペンス米副大統領が訪韓期間中に見せた行動は失望と共に懸念を抱かせるものだった。北朝鮮が予想外の高官級代表団を送ったのは、機会があれば、米国と対話に乗り出せるというシグナルだったはずだ。しかし、ペンス副大統領は開会式レセプションで、北朝鮮代表団と挨拶も交わさず、5分後に席を立った。外交的非礼であるだけでなく、五輪を祝うために同盟国を訪問した人の行動としては無礼きわまりない」(※下線部は引用者による加工)

何と、ハンギョレ新聞はマイク・ペンス氏が訪韓した理由を、シンプルに「五輪を祝うため」だと言ってのけるのです。文面から謎の「上から目線」とともに、溢れる奇妙な自信(あるいは勘違い)を感じ取ってしまうのは私だけではないでしょう。

ちなみに、北朝鮮側が米国側と接触しようと画策していたことはほぼ間違いありませんが、米国がこれを拒否したことについて、私は核放棄を前提とした対話の場に北朝鮮を引きずり出すための一貫した姿勢と評価しています。「無礼」とかいう問題ではありません。

え?文在寅氏が調整?無理だって(笑)

こうした「上から目線」は、次の段落でさらに暴走します。

何と、ハンギョレ新聞は米国に対して、「ペンス副大統領の無礼な行動を振り返るべき」と注文を付けるのです。

韓国政府が(略)米国を配慮しながら北朝鮮と接触しているのに、米国が韓国政府と韓国国民の感情は眼中にないように行動するのは、同盟として取るべき態度ではない。文大統領が事実上、朝米関係の進展を北側に提示したから、今度は米国がその糸口をつかむ努力を見せてほしい。「非核化」は結局、朝米対話と交渉を通じて行わざるを得ないということを、トランプ政権は認めなければならない。

つまり、ハンギョレ新聞は、日米が進める「最大限の圧力を通じた北朝鮮の核放棄の実現」という基本戦略を、正面から否定しているのです。

というよりも、韓国が勝手に平昌五輪に北朝鮮を招き、あろうことか安倍総理、ペンス副大統領を無理やり北朝鮮と接触させようとしたことに対し、ペンス氏がそれこそ腸(はらわた)が煮えくり返るような思いをしているであろうことは、想像に難くありません。

おそらく、ハンギョレ新聞の思いとは裏腹に、トランプ政権は「北朝鮮の非核化プロセスは韓国抜きで行うべき」と肚を括る可能性が高まったのが実情でしょう。

しかも、ハンギョレ新聞は

北朝鮮も米国との対話に向け、より積極的な態度を示す必要がある。平昌五輪が終われば、韓米合同軍事演習の再開問題が争点に浮上するだろう。その前に「非核化の約束」まではいかなくとも、「追加の核・ミサイル実験の中断」のような前向きな動きを見せてもらいたい。朝米関係の改善なしに、南北関係だけが前進することはあり得ないという現実を、北朝鮮当局は明確に認識すべきだ。

と、北朝鮮に対しても注文を付けていますが、北朝鮮が核・ミサイルの放棄に応じる可能性が極めて乏しいことは、親北派である文在寅氏自身が最もよく理解している点だと思います。

だからこそ、

結局、米国と北朝鮮を一歩ずつ譲り合わせることで突破口を開く責任は文在寅政権にある。文大統領がしばしば話したように、今こそ韓国政府が朝鮮半島問題の運転席に座る時だ。平昌五輪で作られた和解の気流を、米朝対話につなげ、近いうちに南北首脳会談を開くことを期待する。それが朝鮮半島で軍事的危機を終息させ、滔々たる平和の道を開くことができる最も望ましい解決策だ。

という、現実離れした結論になるのでしょう。

もっとも、文在寅氏が米朝両国の間を取り持ち、現状を打開することができると信じている人は、少なくとも日米両国政府には皆無でしょうが…。

頭が痛くなる「勘違い」

どうしてこういう結論になったのか?

もっとも、ハンギョレ新聞の社説が現在の韓国社会の多数意見であるとは思いません。

さすがに「保守系」(?)とされるメディアの1つである朝鮮日報は、文在寅政権の北朝鮮シフトの動きが急すぎると警戒する社説を掲載しています(もちろん、中央日報のように、同じ「保守系」を名乗っていながらも、どっちつかずな社説を掲載するメディアもありますが…)。

つまり、韓国社会が一致団結して、盲目的に、こうした「運転席仮説」のような能天気な議論に与しているわけではないのです。

ただ、私の見立てでは、「韓国に運転席に座る能力などない」と冷静に気付いている意見も、韓国社会でそれほど多いわけではなさそうです。いや、そればかりか、「運転席に座ってドヤ顔する」ことに、多くの韓国人は憧れを感じている節すらあるのです。

それも無理はないかもしれません。

周辺の大国の思惑に振り回されるばかりだった韓国社会にとって、史上初めて、自分たちが「主導権を握った」(※)からです。

(※もっとも、本当に「主導権を握っている」のではなく、「そう思っているだけ」というのが実情に近いと思いますが…。)

無能な働き者こそ最大の脅威

昔の戦略家の格言に、「無能な働き者こそが排除されなければならない」、という鉄則があります。

これは、「有能か、無能か」という軸と、「働き者か、怠け者か」という軸を掛けあわせて出来上がる、4つの象限をベースに人材を判断するという方法です(図表2)。

図表2 排除すべきは「愚かな働き者」
有能無能
働き者有能な働き者:組織のリーダーとしての役割が期待される無能な働き者:組織からは排除されなければならない者
怠け者有能な怠け者:下士官くらいの役割は期待できる無能な怠け者:「鉄砲玉」としての役割くらいは期待できる

(【出所】著者作成)

「有能な働き者」とは、優秀でありながら努力を惜しまない者という意味であり、組織にとっては非常に望ましい人材です。

これに対して「有能な怠け者」とは、持って生まれた才能に恵まれているにも関わらず、努力が嫌いというタイプですが、このようなタイプの人材は少なくとも愚かな判断を下さないため、軍隊でいえば下士官クラス、会社でいえば中間管理職か末席の取締役くらいの役割が期待できる、という人材です。

一方、「無能な怠け者」とは、愚か者でありながらも、自ら積極的な努力をしないので、余計なことをしでかすリスクが少ないことから、下っ端として「鉄砲玉」くらいの役割を期待することができます。

これに対し、「無能な働き者」とは、自分自身が愚か者であるという自覚を持っておらず、しかもなまじ「働き者」であるがために、余計なことばかりしでかし、組織全体を壊滅に追い込んでしまう人材です。

日本でいえば、戦前は近衛文麿、戦後は鳩山由紀夫、菅直人あたりでしょうか。あるいは、余談ですが、某総合電機大手企業で粉飾決算に手を染め、倒産寸前に追いやった歴代経営者も、こうした「無能な働き者」ではないかと私は思います。

それはさておき、文在寅氏も、私に言わせれば、典型的な「無能な働き者」です。

日米陣営にとっても、このような人物が「余計な働き」をすることによって、却って窮地に陥ることを警戒しなければなりません。

韓国は間違いなく暴走する!

すでに文在寅氏は、日米両国の足並みを乱しまくっており、北朝鮮に対しても誤ったメッセージを与えています。日米両国、あるいは韓国自身にとっても「やってはならない仕事」に熱心に取り組む文在寅氏は、まさにこの「無能な働き者」に他ならないのです。

そして、「無能な働き者」は、得てして暴走します。

おそらく、文在寅氏は「運転席に座って、日米中露の周辺国に対してドヤ顔をする」こと自体が、1つの目的になってしまっているのでしょう。放っておけば勝手に訪朝し、金正恩と勝手に「米朝対話の場を設ける」といった約束をして来るかもしれません。

つまり、韓国を同じ同盟国の地位に留めておくこと自体、すでに日米両国にとっては有害であるとしか言いようがないのです。

無能な味方は有能な敵を上回る脅威

いつもの持論を繰り返しておきます。それは、

無能な味方は有能な敵よりも大きな脅威

です。

文在寅氏が極端に「無能な働き者」であることは間違いないと私は思いますが、そもそも論として、そのような人物が大統領に選ばれてしまうこと自体、この韓国という国が、何か根源的な問題を抱えているように思えてなりません。

この点、往時の米国であれば、韓国にスパイを送り込み、文在寅氏を除去するくらいのことは、やっていた可能性があると思います。

しかし、文在寅氏を排除したところで、いったん北朝鮮に傾いた韓国を米国側に揺り戻すのは非常に難しいと思います。なぜなら、韓国という国はもともと芯がなく、米国、中国、北朝鮮などの間を、ふらふら、ふらふら彷徨っているからです。

私はむしろ、韓国で文在寅氏が大統領に選ばれたという事実を尊重してあげるべきだと思います。なぜなら、それも韓国国民の選択だからです。

韓国が北朝鮮の味方に付くのか、中国の味方に付くのか、私は現時点で知りません。

しかし、韓国がどうなったとしても、私たち日本がやらなければならないことは、自力で国防できるだけの体制を整え、しっかりと国難に対処することにほかなりません。

そのことを、私は何度でも強調しておきたいと思います。

本文は以上です。

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読者コメント一覧

  1. 宇宙戦士バルディオス より:

    >「有能な働き者」とは、優秀でありながら努力を惜しまない者という意味であり、組織にとっては非常に望ましい人材です。
    >これに対して「有能な怠け者」とは、持って生まれた才能に恵まれているにも関わらず、努力が嫌いというタイプですが、このようなタイプの人材は少なくとも愚かな判断を下さないため、軍隊でいえば下士官クラス、会社でいえば中間管理職か末席の取締役くらいの役割が期待できる、という人材です。

     残念ですが、上記は逆です。
     「有能な働き者は参謀にせよ」、「有能な怠け者は指揮官にせよ」と言われています。ちなみに、「無能な怠け者は連絡将校にせよ」何故なら、余計なことはしないから。そして、「無能な働き者は銃殺にせよ」です。
     有能な怠け者は、楽して勝つことを考えます。そのため、組織全体としては、最も労力少なく任務を達成することができます。また有能な働き者は細部まで仕事を詰めますので、大組織を動かす上で、役に立つのです。最も、歴史上上記のルールが守られることは少ないのですが。

    1. 通行人 より:

      そうですかね?
      ブログ主さんのはモルトケの議論を主さんなりにアレンジしてるのでは?私は少なくとも主さんの説がすっきり理解できましたけどね。

  2. 何となく より:

    ハンギョレと聯合はどちらも客観視が得意でなく、政権寄りの主観視の記事が多いですよね。韓国は大学進学率は世界でもトップレベルなのに、余り客観視する文化がないのでしょうか?
    韓国の各新聞社の発行部数を知らないので、影響力の大きさは把握出来ないですが、鵜呑みにする層は必ず要るので非常に危ういですね。

    別の報道でもありましたが、文大統領は中国への旧正月を祝うメッセージを送ったみたいです。THAAD報復の解消を暗に願っての事なのですかね?米国が韓国案に協力的ではないので、北朝鮮問題を中国主導で解決目指すのですかね?
    三不の誓い不履行で中国が甘やかしてくれるとは到底思えませんし、同盟国である米国からの乗り換えは非常にハードル高いですけどね。

    韓国は米国の同盟国だから甘やかされている現実が見えない様なので、1度地獄を見るべきなのでしょうが、日本への余波を考えると非常に迷惑ですね。

  3. 匿名 より:

    韓国を動かしているのは、自分にとって得か損かですね。今は朝鮮が統一されれば経済規模・人口でも日本と遜色なくなり、北朝鮮を開発することで経済発展できると言う、統一大当たり構想が根底にあります。

    歴史的経緯からの国民認識は、大東亜戦争時の日本と同じ様に、国内至上の中心主義であり自分たちが世界の中心であるという感覚から、中国、日本、米国も虐げられてはいるけれど、あくまで利用する存在として認識しています。だから運転席理論であり、運転出来ないことに焦りを感じます。

    確かに韓国は運転席に座ろうとしていますが、使っているナビは北朝鮮製で、行き先は中国。

    ところで、無能な働き者マトリックスは面白いですね。
    これを自民党の人物にあてはめて、現在を解説できれば、今後誰を支持すれば良いか非常に判りやすい。

    今現在、自民党の無能な働き者に該当するのは、石破茂氏、二階俊博氏ではないかと思います。

    この調子で、小野寺五典氏、山本一太氏、野田聖子氏など分類してみるのも興味深いと思われます。

  4. 清明 より:

     北朝鮮問題で日米韓は同じ方針で向かうべきはずと日米は思っていたわけですが、文在寅氏が大統領になったら、勝手に向う方向を違えて抜け駆けしてゴールに行こうとしている。
    今の日米韓の足並みの乱れを言い表せばこんな感じでしょう。

     北朝鮮問題の意識でも日米が非核化が絶対条件なのに対して、文は実際にはそのことに触れたがらないで北との融和(統合)が目的ですから、目指す方向が90°も違ってしまっている。
    これでは日米がいくら文大統領を説得したり脅したりしても、日米韓が足並みを揃えることは無理です。

     北は文を取り込み、ますます核保有にこだわり米国に屈服することを拒むでしょう。
    これでは米朝対話はますます実現不可能になり、トランプは軍事制裁以外にとるべき手段がなくなるのは明らかではないんですか。
    もしトランプが腰砕けし北朝鮮の核保有を認めれば、日本にとっては最悪の状況に立ち至ります。
    ですから日本は犠牲を強いられても、トランプの尻を叩いて軍事制裁を促すべき時に来ていると思います。

    安倍さんは訪米してでも、トランプ大統領に決断を迫るべきです。

  5. めがねのおやじ より:

    < 毎日の更新ありがとうございます。
    < ハンギョレ新聞は極端な左派系色の強い有力紙ですが、いつも文大統領のやる事なす事を褒め、同盟国のペンス副大統領だろうが、安倍首相だろうが敵意むきだしで、上から目線でモノを言う。あるいは与党機関紙として一歩先に行く、数日後には報道通りになるという、完璧なプロバガンダ紙です。逆に言えば、反日反米が最も酷い。韓国保守系勢力にも辛辣な意見をする。論調も我田引水で、真理の追求はしない、現実に起きた事を直視し、分析できず、『とにかく政府、文大統領のすることすべてが正しい』をムリクリ引っ張って来るから、反日韓国の日本への要求と同じで、矛盾がありすぎる。これが無知蒙昧な読者には我が意を得たり、なんでしょう。
    < さて『運転者理論』ですが、文本人が言い出したそうで、休戦後64年以上迷走していて、韓国が運転席などありえません。文は自分が有能、働き者と、就任以来錯覚しているフシがある。だから打つ手が全て悪手である、『一番選んではいけない』チョイスをしてしまう、ズバリ『無能な働き者』です。でも選んだのは北の朴下ろし工作があったにせよ、韓国愚民らです。
    < このまま行くと、文大統領のマイカーは後席に金正恩、金与正でその指示のまま北南宥和、勝手に統一までフルスピードて行ってしまいます。もはやブレーキ踏んだり、左右にターンする事はありません。昔ならクルマもろとも爆破できましたが、今そんなあらっぽい事したら、米国も非難を受ける。あまり残された日はないですが、経済制裁が効いて、ガス欠になるのを見届けたい。
    < まずは五輪後にどの手を打つか、訪北、米韓軍事演習再延期なら、赤組ですから対韓国へは赤帯の実弾が大量に必要ですね(青帯は練習用、殺傷力が低い)。
    < 失礼しました。

  6. a4 より:

    朴槿恵の傾中に続き文在寅氏も同じ事してますね、韓国人の頭の中は皆同じと言う事でしょう。
    結局情緒最優先で動きますから軸も戦略も有りません、運転していてもブレーキは踏みませんし、ハンドルも自分の情緒でコースを選んでいくのでしょう。
    韓国人は、今現在気持ち良ければ良いのですよ。
    アメリカも、今回は韓国に対する勘違いに気がついて貰えたのでしょうか。
    韓国を無理矢理民主主義の殻に閉じ込めて、奴隷の様に扱うのは少し無理がある様に思います

  7. 歴史好きの軍国主義者 より:

    出所は眉唾ですがスターリンが行ったとされる”砕氷船のテーゼ”と言うのがあります。

    一言で言えば「漁夫の利狙い」の戦略です。

    今回の記事を読むと、半島の西の国に操られて半島の南北が、謂わば「砕氷船」として日米民主主義陣営という「氷山」にぶつけているような・・・気がします。北はアメリカに。南は日本に。

    上手くいけば、朝鮮半島+日本が、ダメでも朝鮮半島の一部が黒幕の国に転がり込むでしょう。
    朝鮮半島に非核化と平和をもたらした国、中国という世界からの賞賛付で。

    「やるな、中国」という感じです

  8. 歴史好きの軍国主義者 より:

    >北はアメリカに。南は日本に。
    蛇足ですが・・、南は一応日米に当たっているつもりでしょうが、ペンス副大統領の行動は韓国仲介に対して「完全スルー」ですから・・。
    真面目に応じてくれる安倍首相と河野外相しか相手をしてくれません。

    故に上記表現になります。

    北朝鮮とアメリカの仲介をどこかの国がする必要があるならば、韓国よりもマレーシアにお願いするほうがましでしょうね。

  9. とらじろう より:

    自分は「無能な怠け者」かな・・・

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