スマホ1台で新幹線に乗れる時代

シニア層のスマホ使用率が上昇してきている

社会のデジタル化・ネット化が進んでいますが、こうしたなかで改めて考えておきたいのが、交通手段のデジタル化です。飛行機にしても新幹線にしても、紙のチケットをいっさい手にすることなく、スマホ1台あれば利用できる時代が到来しています。チケット(航空券や乗車券など)がスマホ上で予約・決済・発券でき、しかも発券したチケットはスマホに搭載できるからです。こうしたなか、LINEヤフーの調査によると、高齢層にもスマホ利用者が広がっているようであり、社会のデジタル化という流れは止められません。

ここまで便利になった!スマホ出張

交通手段にも押し寄せるデジタル化の波

最近、新幹線や飛行機などを利用していて気付くのは、チケット(航空券や乗車券)のデジタル化――もっといえば、「無人化」と「ペーパーレス化」――の進展です。

ひと昔前だと、出張の際には、鉄道を使う場合は事前に駅の窓口に行って目的の切符を購入する必要がありましたし、航空券も街中の航空券カウンターなどで購入する必要がありました。

また、従業員の出張が多い会社などの場合だと、会社が旅行代理店にチケット(切符、航空券など)の手配を依頼している、といった事例もあったようです(この場合は旅行代理店の人がオフィスまで直接チケットを届けに来てくれます)。

しかし、インターネット時代になり、こうしたチケット手配の在り方が、ガラッと変わりつつあるようです。そして、チケット販売の無人化と、チケットそのもののペーパーレス化が、コロナ禍以降、急速に進んでいます。

とりわけ多くの場合、スマートフォンをひとつ持っていれば、自身の端末のアプリ上で必要事項を入力するだけで、いちいち窓口に並ばなくても目的地までの航空券や乗車券を購入することができるようになりました(※ただし、多くの場合はクレジットカードが必要ですが…)。

航空機のネット予約・ネット決済は当たり前:最近だと新幹線も!

たとえばJALやANAなどの航空券については、コロナ前からすでにウェブで航空券の予約・購入などが可能でしたが、最近だとスマホアプリなどの使い勝手も向上していて、たとえばiPhoneの場合はWalletアプリに搭乗券を直接追加することも可能です。

すなわち搭乗口でWalletを開き、搭乗券に掲載されているQRコードをかざすだけで、簡単に飛行機に乗れてしまうのです。

また、こうした「チケットのスマート化」がさらに進んだ分野といえば、なんといっても鉄道――とりわけ、新幹線でしょう。

たとえば東海道・山陽・九州新幹線用だと『スマートEX』を、それ以外の新幹線だとJR東日本の『公式スマートフォンアプリ一覧から『えきねっとアプリ』をそれぞれダウンロードし、クレジットカード情報などを登録しておけば、乗車券の購入や新幹線への乗車が非常に簡単になります。

SUICAやICOCA、PASMOなどの交通系ICカードを持っていれば、これらのICカードに新幹線のチケット情報を登録することができ、あとは新幹線の改札口でICカードをかざすだけで、新幹線に乗車することができます。

しかも最近だと、クレジットカードや交通系ICカードなどもスマートフォンに搭載することができてしまいますので、もしもモバイルSUICAやWalletなどを活用しているという人がいれば、極端な話、物理的なICカードのたぐいが一切なくても、スマートフォン1台あれば旅行が可能だ、ということです。

たとえば東京の赤坂見附から大阪の本町まで行こうと思えば、東京メトロ丸ノ内線で東京駅まで行き、新幹線に乗り換えて新大阪駅まで行き、そこから大阪メトロ御堂筋線に乗り換えれば良いのですが、スマートフォンに必要なアプリさえ入っていれば、紙の切符は不要です(スマホの電源切れなどがなければ、ですが)。

まだまだ課題もあるが…便利な時代になったものだ

難点をいえば、運営主体によって複数のアプリが乱立していて、たとえば同じJRでも『スマートEX』はJR東海、『えきねっとアプリ』はJR東日本、『JRおでかけネット』はJR西日本、といった具合に、それぞれ別の会社が運営しているなど、ユーザー側から見て使い勝手が良いとはいえない点でしょう。

アプリによって操作性が微妙に異なるうえ、たとえば東海道新幹線と東北新幹線などのように、会社をまたいだ乗り継ぎによっては、紙の切符を発券するのと比べて割高になってしまうケースもあるようです。

また、地方によっては依然として、公共交通機関にキャッシュレス決済が導入されていないなどの事例も多く、たとえば空港から市内に向かうためにバスに乗り換えようとすると、現金しか使えなくて困惑することもあります(一般に外国人観光客が多い街などはクレジットカード決済などには対応しているようですが)。

ただ、こうした事例を別とすれば、出発地点と到着地点によっては、最近だと紙の切符、乗車券、搭乗券などをいっさい発行することなしに旅行や出張を済ませることもできてしまうのです。

とりわけ東京や大阪などの大都市間、あるいは最近だと那覇などの人気観光地だと、旅行中、ほとんど紙のチケットを使うことがありません。それらの近郊だと、どこに行くにしても交通系ICカードが1枚あれば大体ことたりるからです。

じつに便利な世の中になったものです。

スマホ時代の光と影

激減する有人サービス

ただ、ここまで便利になったとはいっても、やはりそれは「スマートフォンを持っている」、「クレジットカードや交通系ICカードなどを持っている」、などが前提です。もしもこれらのデバイス、ツールなどを持っていなければ、こうした便利さを享受することはできません。

そして、最近だと人手不足のためか、それとも経費節減のためか、これまではあった有人のサービスが激減しているのです。その典型例が、JR東日本でしょう。

今から約3年前の2021年5月、JR東日本は「みどりの窓口」を2025年までに7割削減し、有人窓口によらない販売体制へのシフトを進めると発表しました(これについては鉄道ジャーナリストの枝久保達也氏がウェブ評論サイト『ダイヤモンドオンライン』に寄稿した次の記事なども参考になるでしょう)。

JR東日本が「みどりの窓口7割削減」に踏み切った2つの理由

―――2021.5.17 4:20付 ダイヤモンドオンラインより

そして、JR東日本は宣言通り、「みどりの窓口」を廃止しており、J-CASTニュースが昨年12月に配信した次の記事では、主要駅では窓口が混雑し、券売機は閑散としているなどの混乱も生じている、などと指摘されています。

「みどりの窓口」どんどん減っている 主要駅では大行列、帰省ラッシュやインバウンドにどう対応

―――2023.12.12 16:25付 J-CASTニュースより

J-CASTは「記者が見た限りみどりの窓口の利用客は少なくない」としたうえで、「券売機の使い方に慣れていない人や外国人観光客にとっては、窓口対応が頼みの綱だろう」などと指摘しているのですが、たしかに有人窓口が減れば、機械に弱い人や外国人などにとっては困惑するケースもあるかもしれません。

現金主義の人には生活し辛い世の中になりつつある…のか?

とりわけ著者自身、知り合いのなかに、まだ若いにも関わらず、「オレは絶対にスマホを持たないぞ!」と宣言している人がいます。

その人は「現金主義」で、クレジットカードなどは絶対に持たず、たとえば出張に出掛けたときにホテル代を支払うときや、夜、お客さんと飲み会をするときなどにも、常に現金で支払うというポリシーを維持しているのだそうです(どうでも良いのですが、酔っているときに多額の現金を持ち歩くのはリスクが高い気もします)。

それはもちろん、その人の自由なのですが、昨今のように、鉄道駅などでは有人窓口が減り、航空券もインターネット予約・インターネット決済が一般化するなかで、かたくなにスマートフォンやカードのたぐいを持たず、現金だけで過ごそうとしていると、いずれ限界が来そうな気もします。

ちなみに先日、この知り合いとたまたま飲み会で再開したのですが、最近だと近所のスーパーやコンビニでセルフレジが増えていることに対する愚痴を聞かされました。

知り合いいわく、「セルフレジは風情がないし、人情がない」。

客が買い物かごをレジまで持って行き、店員さんがひとつひとつ、値段を読み上げながら商品をスキャナーで読み取り、会計済み用のかごに丁寧に商品を並べ、レジ袋を2つか3つ、サービスでつけてくれるのが本物のスーパーだ、というのです。

あるいはコンビニでも、店員さんが商品を読み取り、商品をレジ袋にきれいに入れてくれるのが当然のサービスだったはず、などと言います。

しかし、現代ではスーパーでもコンビニでもたいていの場合、レジ袋は有料ですし、コンビニでも自分で袋詰めをしなければならないケースが増えていて、「味もそっけもない世の中になったものだなぁ」、などとボヤいていたのが印象的です。

便利な生活は顧客の設備投資を前提としている

そういえば、以前の『サービスが劇的に進歩した飛行機、全く進歩しないTV』などを含め、当ウェブサイトではしばしば、「飛行機の機内サービス」について言及することがあります。

調べたところ、国内路線だと少なくともJAL、ANAの両社に関しては、最近は多くの機材で空の上でインターネット接続が可能であり、機内エンターテイメントもお客さんが自身の所有するスマホ端末などで楽しめる、というわけです。

ただ、こうした最新の機内サービスに対し、一部の読者の方からは、「それって結局、お客さん自身がスマホなどを所持していることを前提としたサービスですよね?」、といった反応が来ました。

これについては、まったくその通りです。

極端な話、航空会社がいくら便利なサービスを導入し、いくら魅力体なコンテンツを準備しても、肝心の乗客がスマートフォンなどのデジタルデバイスを所持していなければ、せっかくのサービスを、お客さん自身は享受することができません。

このように考えていくと、現代社会では「スマートフォンを持たない」という選択をすることによって、受けられるサービスの質、あるいは「生活の質」自体が落ちてしまう恐れがあるのです。

(それが良いことか悪いことかは別として)現代社会ではスマートフォンを持っている人の生活はどんどんと便利になっている反面、スマートフォンを持たない人の生活はどんどん不便なものとなっているというフシがあります。

スマートフォンがない人などは、飛行機に乗る際もいちいち予約番号をカウンターで伝えるなどして航空券の発券を受ける必要がありますし、新幹線に乗る際も自動券売機ないし有人窓口で乗車券を購入しなければなりません。

しかし、有人カウンターや有人窓口はかつてと比べて減っているわけですし、駅によっては有人窓口自体が存在しないこともあるわけですから、やはりスマートフォンを持たない人の生活は、飛躍的に不便になりつつあるわけです。

高齢者は実際のところ、不便な生活を強いられているのか

そうなってくると気になるのが、高齢層の人々の利便性です。

とりわけ、直感的には「高齢者層などでスマートフォンを持たない人が多いのではないか」、「高齢者層はとくに『みどりの窓口』廃止で不便を被っているのではないか」、といった想像が働くわけですが、現実に高齢層はスマートフォンなどとどう付き合っているのでしょうか。

これに関して興味深い話題がひとつあります。

インターネットの日常的な利用「スマホのみ」の人が最多、60代以上シニア層の増加傾向が顕著に

―――2024.03.05付 PR TIMESより

『PR TIMES』に3月5日付で掲載された記事によると、LINEヤフーは2016年4月以降、半期に1度の割合でスマートフォン等でのインターネット利用に関する定点調査を実施しており、その最新版である2023年下期(10月)分の結果をグラフと図表にまとめて発表したのだそうです。

これによると15~79歳全体でインターネット利用者は92%に達していて、内訳は「スマホのみ」が54%に達し、次いで「スマホ・PC併用」が37%、「PCのみ」が1%だったのだそうです。

  • スマホのみ…54%
  • スマホ・PC併用…37%
  • PCのみ…1%

個人的には、やや意外な気がします。「インターネット・ユーザーはPCをもっと使用しているのではないか」、といった印象もあったからです。

LINEヤフーによると、直近3年間に関しては、「スマホのみ」のネット利用者が増加傾向にあり、とりわけ2021年4月(46%)と比較して、23年10月は8ポイント上昇し、54%という結果になったのだそうです。

シニア層も60代で86%、70代で65%がスマホを利用

とりわけ興味深いのは、年代別では60代以上のシニア層のスマホユーザーの増加です。

2023年10月の調査結果において、10~50代の『スマホ』の利用者は、95%以上の高水準となった」。

60代以上のシニア層においては、『スマホ』でのインターネット利用者の増加傾向が顕著。2023年10月の調査で、60代は86%、70代は65%の利用率となった」。

現代社会では、70代でも65%の人々が、そして60代だとじつに86%もの人々が、スマートフォンを手にしている、ということです。いわば、「高齢者だからスマートフォンはわからないに違いない」、といった単純な話ではなくなってきている、という実態が浮き彫りになります。

もちろん、これらのシニア層が、スマートフォンなどのデジタルデバイスをどこまで使いこなしているのか、といった点については、今回の記事を読んでもよくわかりません。

スマートフォン・ユーザーには、単にスマホを使って検索をしたり、メールをしたり、あるいはゲームをしたりするという人もいるでしょうし、なかにはおサイフケータイ機能などを使いこなしていたり、自宅にネット回線を引いてWiFiを設置したりする人もいるでしょう。

もしかすると高齢層のなかにも、大手キャリアでスマートフォンを購入するという人もいれば、自身でSIMフリーのスマートフォンを購入し、別途格安SIMを契約してSIMカードをスマホに組み込む(あるいはeSIM契約をする)くらいの人もいるかもしれません。

ただ、シニア層でも、意外とスマートフォンを使用する人が増えているようであるということに関しては、間違いありません。

(※以上とは全く関係ない余談ですが、おカネ持ちの人ほど、大手キャリアではなく格安SIMを利用する傾向にある、などと聞いたことがあるのですが、これは果たして本当でしょうか?研究テーマとしては面白そうです。)

デジタル化の流れは止められない

さて、本日の「結語」です。

正直、当ウェブサイトの読者の皆さま方のなかでも、昨今のデジタル化については「あぁ、便利になったものだなぁ」、と感心する人もいれば、「何でもかんでもデジタル化」という風潮に眉をひそめている人もいるのではないかと思います。

正直なところ、何でもかんでも電子化し、その代償として有人サービスを削減していくというのは、事業者にとっては経費節減につながる反面、デジタル化に取り残される人を生むという負の側面があることもまた間違いないからです。

本稿で取り上げたとおり、「チケットの予約・購入から発券、公共交通機関の利用」がスマホ1台で完結するという利便性の反面、公共交通機関の有人カウンター・有人窓口の廃止という流れは、スマホを持たない人にとっては大変な不便をもたらします。

これに加えて困るのが、トラブル対応です。

おりしも8日には東海道新幹線で事故が発生した影響により、ダイヤが終日乱れるという珍事があったようです。

これについてはXなどのポストで大混乱の様子がタイムラインにも流れてきたりしました。

著者自身もかつて鉄道に乗ろうとして、人身事故で鉄道ダイヤが大幅に乱れる、といった事態に直面したこともあるのですが、こうしたトラブルに際しては、ただでさえ少ない窓口の職員が対応に大わらわとなります。

きっと昨日も東海道新幹線の各駅で大混乱が生じていたのではないかと想像しますが、こうしたトラブルにデジタル化が弱いのではないか、といった疑念は尽きません。

ただ、社会全体がデジタル化すること自体が良いか悪いかは別として、社会のデジタル化の流れは止められません。やはり、キャッシュレス決済、スマートフォンアプリなどを使った旅行は、利便性が大変に高いからです。

本稿でも指摘したとおり、鉄道会社のスマホアプリの使い勝手は万全とは言い難く、やはり使っていくと細かい不満もたくさん出てくるわけですが、結局、これらに関しても時間が経てば徐々に改善が進んでいくものです。

社会の隅々までネット化・デジタル化が進むのは、やはり時代の流れではないか、などと思う次第です。

本文は以上です。

読者コメント欄はこのあとに続きます。当ウェブサイトは読者コメントも読みごたえがありますので、ぜひ、ご一読ください。なお、現在、「ランキング」に参加しています。「知的好奇心を刺激される記事だ」と思った方はランキングバナーをクリックしてください。

にほんブログ村 政治ブログ 政治・社会問題へ

このエントリーをはてなブックマークに追加    

読者コメント一覧

  1. はにわファクトリー より:

    今の60代はPC98もワープロもDOS/VもWindows95もiMacもiPodもW2000も使い倒して稼いで来た「かつての経済主戦力」ですので新しい機械の使い方を憶えてよろしくやるのにまるで慣れています。余計な機能に振り回されない生活術は心得ているものです。

  2. sqsq より:

    頻繁に新幹線を使っていた時期があったが予約をして乗るという事は稀だったように記憶している。今日中に大阪のホテルに投宿すればよい、午前中の会議の後名古屋に行くというようなレベルのタイムラインで動いていた。東京駅まで行き、間に合った新幹線にのればOK。
    回数券を持っていた。駅に駆け込み自動改札に回数券を通し飛び乗る。時間の余裕があれば窓口で席をとり、余裕がなければ自由席。それもなければ立っている。新幹線など山手線のレベルで使っていた。

    1. はにわファクトリー より:

      初めて東京へおぼりさんしたら精算窓口が複数ならんでおりしかも人が行列を作っていたのでびびりました。自由席を確保するためホームに座り込んで辛抱強く列車の到着を待つ時代に戻って旅行したいです(たまに)

  3. こんとん より:

    新宿会計士様

    >社会の隅々までネット化・デジタル化が進むのは、やはり時代の流れではないか
    >鉄道会社のスマホアプリの使い勝手は万全とは言い難く、やはり使っていくと細かい不満

    私は数年以内の近未来には、スマホに高性能AIによるコンシェルジュ・アプリが搭載され、多種多様の要望を代行すると考えています。のび太くんがスマホ内の仮想ドラえもんに話しかければ各種の希望を4次元ポケット(インターネット回線+サーバー上の各アプリに実行命令)を通して結果生成物を出してくれるイメージですかね。
    決済実行許可や個人権限譲渡や本人認証のなんかの法的な問題、各種アプリ間連携受け渡しAPIなどの技術的な問題、AIによる権限委任・代執行の倫理的な問題なんかがクリアできれば、完全でない部分的な先行パイロットVer.は本年中に実装されても驚きはありません。

    コンシェルジュ的なAIアプリであれば、到着希望時刻などを話すだけで、東京メトロ・大阪市営地下鉄や各種私鉄・JR東日本から東海まで全てのAPI窓口方式に対応した切符購入を日本語対話形式で代行してくれるということが可能になると思います(技術的にはw)

    >読者の皆様
    そんな未来的な「生成AIの創造する新たな価値」について梶谷健人氏がnoteで判りやすく解説してくれています。興味のある方はご一読を
    https://note.com/kajiken0630/n/n0ba8f4631a9a

    本サイト読者投稿記事でも投稿しましたが、
    https://shinjukuacc.com/20240305-00/#comment-307300
    AIと人間利用者の、日本語での対話は「6. 言語障壁の軽減」部分、
    鉄道各社の窓口APIの操作代行は「2-2. インターフェイスの自然言語化による操作コストの低減」、
    等々を参考にすると理解はしやすいかと思います。

    また自然言語(日本語や英語など)での対話方式による問題解決を行うので、外国人が日本語構成されたシステムを利用する場合や、高齢者やシステム操作に不慣れな人が利用する場合でも対応は可能だと思います。
    (上手く論理思考や判断ができない人は、対話方式でも難しく必要以上・必要以外のサービス選択をしてしまう懸念はありますが、それは対人対話でも同様であり、セーフティネットが必要かもしれません)

    近未来でのAIコンシェルジュにより提供される社会に知的好奇心が刺激されれば幸いです。

    1. はにわファクトリー より:

      こんとんさま

      >本年中に実装されても驚きは

      ついに観念してシャープのなんとかというスマホに取り替えてこれは進化だなと感じたのは指紋認証の自然さでした。それ以前に海外旅行と割り切って買ったスマホはデカすぎるうえ指紋認証の判定率が低かった。シャープのなんとかは日本人の手の大きさに合わせた設計になっている。そしてサイトがログイン確認、決済確認、などここぞというタイミングで指紋認証を求めてくる。ほかに代替確認方法はいくらもあって、4桁なり6桁なりの使い捨てコードを別通信チャネルで送り付けて来てつじつまが合うか逐次チェックしているので、本人であることはログ前後関係からもほぼほぼ間違いないだろう。ということで、本人であることを確実にする仕掛けはもう完成の域に近づいていると思います。だからこそ、裏をかくスパイ技術が競われるわけで。

  4. 匿名 より:

    >現代社会ではスマートフォンを持っている人の生活はどんどんと便利になっている反面、スマートフォンを持たない人の生活はどんどん不便なものとなっているというフシがあります。

    これを読んで、自分が約3年前に、FOMAのガラケーから5GのiPhoneに乗り換えた時のことを思い出しました。

    周囲の人が軒並みスマホを使うようになる中で、自分はガラケーで踏ん張っていたわけですが、ある時、PCでAmazonのページにログインする際の多要素認証に、ガラケーが対応しなくなっていたことに気が付きました。具体的には、PCでAmazonにログインする際、これまでは、SMSで5桁の数字がガラケーに送られてきて、その数字をPCに打ち込むことで、ログイン成功となっていたわけですが、ある時、SMSに送られてきたメッセージが、「ログインを承認するなら、画面の承認ボタンを押せ」に変わっていたわけです。

    スマホであれば、画面に表示された承認ボタンを押せば、PCでのログイン成功となるんでしょうが、ガラケーではもう、どうしようもありません。速攻でDOCOMOショップに駆け込んで、半泣き状態で「スマホ下さい、iPhone下さい」って言ってました。DOCOMOの店員さんは、「FOMAから5Gとは、えらい出世ですなぁ」と言ってました。

    で、iPhoneに切り替えてからは、あっという間にスマホの便利さの恩恵に浴することになりました。個人的には、PASMOやSUICAをiPhoneに登録しておくことで、通勤定期の使用も、新幹線指定席の乗車も、コンビニでの買い物も、iPhoneだけで完結する便利さは、本当にありがたいと感じています。

    「やっぱスマホがないといろいろ不便ですよねぇ」と実感した、ということを説明するために、えらく長々とした文章を書いてしまいました。そう思っていながら投稿してしまう厚かましさを、どうかお許しくださいませ。

  5. 土地家屋調査士 より:

    スマホが便利になる程に、相続の問題があると思います。
    決済機能があるために、相続での解約や承継だと相続証明情報が必要。プライバシー保護のためのパスワード、生体認証の解除の問題。
    当方の母親は、今更に面倒なスマホ操作を覚えてまで持ちたいとは思わない。当方も相続を考えれば、母親にスマホを持たせたいとは思わないので、高齢者にスマホが普及しない理由の一つかと思います。
    終活を考えるに、デジタルデータの承継、パスワードや生体認証の解除が問題になるかもしれません。
    当方は、個人パソコンは廃品処分して貰えれば十分ですが、スマホは解約があるので、見られて困るデータの処分を考えなければいけません。

  6. Blue Color より:

    個人事業主となった今年、初めて青色申告をしました。e-Taxです。最初は白でいいやと思っていましたが、特別控除が65万となれば、がぜんやる気が出て、何とか乗り切りました(というか提出はできました)。七転八倒しましたが、わからなければネットで検索、無料ツールを利用で費用も安くあげることが出来ました。予約することもなく、税務署に出かけることもなく、自由な時間に入力と、便利でした。ちょっとだけ自慢したくて投稿しました。

    1. CRUSH より:

      会計士にとっては、ゴハンのネタが消えることになりそうな??

    2. はにわファクトリー より:

      Blue Color さま、個人事業主、おめでとうございます
      すでにそうしていないのならクレジットカードを分けて支出を明確に分離し、さらには銀行口座も別なのを獲得してデビットカードを手に入れてしまいましょう。決して後悔しません。

  7. 引きこもり中年 より:

    毎度、肝が冷えるお話を。
    悪の組織:「日本征服のため、スマホを使えなくしよう」
    どこかの次回作であるそうです。

    1. はにわファクトリー より:

      携帯電話通信網を破壊されることに備えてバックアップ通信手段は持っておいたほうがいいと思います。狼煙でもいいです。事業者側もそれなりに対応しているとは思いますが、華為のスイッチでネットワークを構築しているようでは甘すぎます。
      「見ておれ仮面ライダーめ こんなことで諦めるワシではない
       この紀伊半島の南端に必ずやショッカー基地を建設してみせる」

    2. 裏縦貫線 より:

      もう40年以上前だったと思いますが、戦隊ものかヒーローもので、悪の組織が交換機を前に「東京中の電話をぐちゃぐちゃにしてやる」とやっていた記憶があります。子供向けゆえ死傷者を出さずに世界征服を画策する、当時の脚本家や制作スタッフは良く考えたなあと、今更ながら思った次第です。

  8. ぴよすけ より:

    >現代社会では「スマートフォンを持たない」という選択をすることによって、受けられるサービスの質、あるいは「生活の質」自体が落ちてしまう恐れがあるのです。

    そろそろ、消費税の軽減税率の適用対象を見直した方が良さそうですね。

  9. 匿名 より:

    スーパーのレジ、電子決済でスマホをかざして支払のバーコードを読み取らせようとして、何度も読取り操作をやり上手く読み取らせられなくて、モタモているのは、若い連中。一方、腰が曲がって歩くのも覚束なそうなシニア、レジでの支払もモタモタするかと思いきや、さっとスマホを取り出し、サッとレジにかざして、一瞬にして支払が終わり。それまでヨロヨロ歩いていたのに支払のためにレジにスマホをかざすときは、それまでとは打って変わって機敏な動作。
    細かい解説は省くが、シニアの方が実生活の場面では、スマホを機敏に使っているように見える。スーパーの支払、スマートウォッチでサッと支払いをするシニアもいる。
    今の若者は、段取りというものを考えないから、実生活ではモタモタが多いように見える。オタク化が激しく、一般素養が欠けている。スマホもゲームにばかり利用しているのではないか。
    社会的なデジタル化への適応、心配すべきは、シニアではなく、一般教養の無い若者だろう。
    その意味で、この記事、世の中の実相を反映していない。

  10. 三門建介 より:

    意見を取り上げていただきありがとうございます。

    遅ればせながら、勤め先のケアハウスの入居者15名のスマホ事情です。
    前提条件として、平均年齢が84歳です。

    14名の方が、固定電話でなくスマホです。そのうち3名の方がガラホですね。
    1名は認知機能低下で電話機能さえ使えません。

    電話機能以外での利用はLINEが2名相手はお子さんやお孫さんです。
    クレジットカードはもう少し多く4名ですね。何たらペイをしている方が2名です。

    導入しているアプリは基本無し。ポイント付与のサービスもカード止まりですね。
    植木の写真を撮って名前や育て方を検索している方が1名。お店の場所や営業時間、定休日の検索が音声でできると話した場合チャレンジするのは3名ほどです。
    ブラウザで調べものをする人は1名ですね。

    ちなみに、マイナンバーカードも3名ほどです。ポイントを付与のサービスを使っていないのでそのままです。歯医者に通っている方は不便なのでマイナ保険証は考えてません。

    自家用車所有者も3名いますが、そんな感じです。株式投資をしている方が1名いますが、電話のみのようです。
    余分な買い物をしないので、現金で事足ります。75歳以降の後期高齢者は、買い物や外食ぐらいしかしないので電話連絡ができればわざわざ覚えないで済みますから。

    使用頻度が上がりそうなのは団塊の世代からでしょうか?ただ奥さん方は電話機能があれば事足りているようです。現在の80代、90代の使用状況です。

※【重要】ご注意:他サイトの文章の転載は可能な限りお控えください。

やむを得ず他サイトの文章を引用する場合、引用率(引用する文字数の元サイトの文字数に対する比率)は10%以下にしてください。著作権侵害コメントにつきましては、発見次第、削除します。

※現在、ロシア語、中国語、韓国語などによる、ウィルスサイト・ポルノサイトなどへの誘導目的のスパムコメントが激増しており、その関係で、通常の読者コメントも誤って「スパム」に判定される事例が増えています。そのようなコメントは後刻、極力手作業で修正しています。コメントを入力後、反映されない場合でも、少し待ち頂けると幸いです。

※【重要】ご注意:人格攻撃等に関するコメントは禁止です。

当ウェブサイトのポリシーのページなどに再三示していますが、基本的に第三者の人格等を攻撃するようなコメントについては書き込まないでください。今後は警告なしに削除します。なお、コメントにつきましては、これらの注意点を踏まえたうえで、ご自由になさってください。また、コメントにあたって、メールアドレス、URLの入力は必要ありません(メールアドレスは開示されません)。ブログ、ツイッターアカウントなどをお持ちの方は、該当するURLを記載するなど、宣伝にもご活用ください。なお、原則として頂いたコメントには個別に返信いたしませんが、必ず目を通しておりますし、本文で取り上げることもございます。是非、お気軽なコメントを賜りますと幸いです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

【おしらせ】人生で10冊目の出版をしました

自称元徴用工問題、自称元慰安婦問題、火器管制レーダー照射、天皇陛下侮辱、旭日旗侮辱…。韓国によるわが国に対する不法行為は留まるところを知りませんが、こうしたなか、「韓国の不法行為に基づく責任を、法的・経済的・政治的に追及する手段」を真面目に考察してみました。類書のない議論をお楽しみください。

【おしらせ】人生で9冊目の出版をしました

日本経済の姿について、客観的な数字で読んでみました。結論からいえば、日本は財政危機の状況にはありません。むしろ日本が必要としているのは大幅な減税と財政出動、そして国債の大幅な増発です。日本経済復活を考えるうえでの議論のたたき台として、ぜひとも本書をご活用賜りますと幸いです。
関連記事・スポンサーリンク・広告