韓国次官が日本の輸出「規制」批判、困っている証拠?
以前、『鈴置論考が解く、韓国が「輸出規制撤回」を求める理由』で、日本政府が講じた輸出管理適正化措置を韓国政府が「不当な輸出『規制』だ」などと言いがかりをつけてその撤回を迫って来ている理由を、彼らの歪んだ先進国意識と関連付けて解説したのですが、これに加えてもうひとつ、興味深い話題がありました。韓国の輸出管理を担当している官庁である産業通商資源部の次官が、日本の措置を「輸出『規制』」と断じて批判する記事を、韓国メディア『中央日報』(日本語版)に発見したのです。
ステレオタイプの輸出「規制」論
いつも申し上げているとおり、日本政府が昨年7月に発表した対韓輸出管理の厳格化・適正化措置を巡って、韓国メディアから出てくる議論は、だいたいいつも同じパターンです。というのも、たいていの記事には、次の①~④の要素が含まれているからです。
韓国政府・メディアの輸出「規制」論
- ①日本の対韓輸出「規制」措置は強制徴用問題に対する報復である
- ②韓国は順調に「脱日本化」を進めているため、日本の輸出「規制」では困っていない
- ③日本の輸出「規制」はノージャパン運動を通じむしろ日本に打撃を与えている
- ④韓日両国はお互いを必要としているので、日本は速やかに輸出『規制』を撤回すべきだ
(※「強制徴用問題」とは自称元徴用工問題のこと。)
正直、レベルが低すぎてお話になりません。
当ウェブサイトの主観的意見を交えつつ、状況を説明するならば、『対日WTO提訴が韓国経済の終焉を意味するとしたら…』などで詳説したとおり、日本政府がこの措置を講じた理由は、韓国経由で一部物資が軍事転用される事例が発生したからです。
また、『「韓国とは交渉するな、叩き潰せ」=慰安婦問題の教え』でも申し上げたとおり、対韓輸出管理適正化措置は自称元徴用工問題に対する報復措置ではありません(というよりも、日本政府としては自称元徴用工問題に対する報復措置をまだ一切発動していません)。
それなのに、韓国政府や韓国メディア(あるいは一部の日本の極左メディア、あるいはごく一部の自称保守派論客)は、くどいほど、これらの措置が自称元徴用工問題に対する日本政府としての「意趣返し」のようなものだ、と述べ続けているのです。
中央日報に「量産型記事」…?
ここまでが議論の前提条件ですが、こうしたなか、本日紹介してみたいのは、次の記事です。
【コラム】日本の輸出規制と新型コロナ…答えは強い素材・部品・装備
新型コロナウイルス感染症で「コロナ」は王冠のように出たウイルスの突起の形のために付いた。コロナは放電現象をいう電気・電子用語でもある。コロナ放電と新型コロナは「流れが途切れる現象」という共通点がある。<<…続きを読む>>
―――2020.07.06 07:49付 中央日報日本語版より
冒頭の文章が無駄に文学的であることを除けば、肝心の記事の中身はスッカスカで、だいたい先ほど示した①~④の要素がちりばめられているだけのものであり、正直、大したことは書かれていません。
「昨年7月に日本が半導体・ディスプレーの核心素材3品目の輸出を規制した」、「しかし結果的に3品目のうち1品目も需給に支障がなかった」、「国内技術で生産を拡大するなど確実な変化が表れている」、といった、いつもの「量産型記事」です。
「フッ化水素はSKマテリアルズが5ナイン級(99.999%)の量産に成功した。」
とありますが、以前の『【補遺】韓国で国産化したフッ化水素は5Nに過ぎない』などでも議論したとおり、韓国が量産体制を作ったとかいう「高純度フッ化水素」は、日本製の「12N」と比べて、不純物の濃度は実に1000万倍(!)です。
論旨その他、お粗末というほかありません。
なんと、産業通商資源部次官が執筆した記事だった!
ただ、この記事に注目した理由は、その執筆者です。記事の末尾には「鄭升一(チョン・スンイル)/産業通商資源部次官」とあります。
この鄭升一(てい・しょういち)氏なる人物、驚くべきことに、「産業通商資源部次官」というお立場でありながら、日本政府が昨年講じた輸出管理適正化措置のことを、堂々と「輸出『規制』」と捻じ曲げて発信しているのです。
日本の経済産業省のカウンターパートであり、かつ、韓国側で輸出管理を管轄している官庁であるはずの産業通商資源部の関係者が、日本政府が昨年講じた措置が「輸出『規制』」ではないことなど、知らないはずがありません。
というよりも、韓国政府が日本の対韓輸出管理適正化措置を「輸出『規制』」だと言い張っているのは、やはり何らかの意図があると感じざるを得ないのです。
その「何らかの意図」とは、ずばり、先ほどの①~④のような考え方を繰り返すことで、「韓国はまったく困っていない」、「困っているのは日本の方」、「だから日本は輸出『規制』を撤回すべき」とする世論を韓国校内(や日本国内)に植え付け、日本の輸出管理適正化措置を「撤回」させることにあるのでしょう。
対日WTO提訴も、昨年8月の『秘密軍事情報の保護に関する日本国政府と大韓民国政府との間の協定』(通称「日韓GSOMIA」)破棄騒動も、すべては同じ文脈に位置付けて良いと思います。
ただ、もう一歩踏み込んで、ではなぜ、韓国が「輸出『規制』」の撤回を求めるのかと考えていくと、なかなか奥が深い韓国社会の「闇」が見えてくるような気がします。
これについては以前、優れた韓国観察者である鈴置高史氏の論考などを手掛かりに、「韓国国内の先進国意識」が大きく影響している可能性がある、とする考察を掲載させていただきました。
鈴置論考が解く、韓国が「輸出規制撤回」を求める理由
当ウェブサイトでは日本政府が昨年7月1日に発表した対韓輸出管理適正化措置について、いくどとなく取り上げて来ました。というのも、韓国政府側がこの輸出管理適正化措置を「輸出『規制』だ」、「貿易報復だ」、などと事実と異なる批判を加えたうえで、この措置の白紙撤回をしつこく求めて来ているからです。ただ、冷静に考えてみたら、「なぜ韓国が(実害もないにもかかわらず)執拗にこの措置の撤回を求めて来るのか」については、これまで突っ込んだ考察をほとんど加えて来ませんでした。<<…続きを読む>>
―――2020/05/20 05:00付 当ウェブサイトより
実際、鈴置氏が指摘する「先進国意識」という概念を使えば、輸出管理適正化のみならず、さまざまな現象をクリアに説明することが可能となります。
たとえば、共同通信が「日本が韓国のG7参加に反対した。韓国の反発は必至だ」と報じたところ、共同通信のマッチポンプ報道に答えて韓国政府高官が「日本は破廉恥水準が全世界最上位圏」などと口汚く罵ってきたのも、明らかにこうした歪んだ先進国意識がもたらしたものでしょう。
(どうでも良いですが、政府高官が「日本は破廉恥水準が世界最上位」などと北朝鮮政府のような暴言を吐くような国が「先進国」を騙るのも興味深い現象ですね。)
理由は「本当に困っている」から?
ただ、今回の輸出管理適正化措置に関しては、やはり理由はそれだけではないと思います。憶測を交えて申し上げるなら、ずばり、韓国が「日本の輸出管理強化」によって、「本当に困っている」からではないでしょうか。
もちろん、ここで「本当に困っている」というのは、「日本産のフッ化水素などを第三国に横流しすることができなくなって困っている」、という意味です。
もっとも、この点についてはきちんとした証拠がないため、「そうに違いない」と断定するのはやや踏み込み過ぎです。ただし、韓国政府の異常な反応の数々を見るにつけ、「可能性のひとつ」として疑っておく価値はありそうです。
すなわち、この仮説が正しければ、韓国政府としては「本当のこと」、つまり「日本産の製品をイランなどに横流ししようと思っているのに、日本が輸出管理を強化してしまったからそれができなくなったから困っている」、という「ホンネ」が言えない、ということです。
だからこそ、無関係な自称元徴用工問題を持ち出して、「不当な輸出『規制』だ」というストーリーを捏造し、それを政府、メディアが一体となって全世界に向けて喧伝している、というのが現在の韓国の姿なのだとしたら、じつにすっきりと現状を説明することができてしまうのです。
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
もっとも、ここに挙げた仮説が正しいかどうかは、よくわかりませんし、もしそれが正しいとしても、私たち一般国民がそれを検証することは非常に困難です。というのも、北朝鮮やイランの核開発などと事案が関わっていて、今後、シャレにならないほどの大事件に発展する可能性もあるからです。
輸出管理適正化措置発表から1年が経過するにも関わらず、日本政府が「不適切な事例」について明らかにしていないのは、高度な軍事機密と関連している可能性を強く示唆しているのです。
もっとも、当ウェブサイトのこの仮説が正しいのかどうかについて、個人的には、もしかしたら今年11月の米大統領選までに明らかになるのではないか、とも期待しているのですが、はたしてどうでしょうか。気になるところです。
本文は以上です。
日韓関係が特殊なのではなく、韓国が特殊なのだ―――。
— 新宿会計士 (@shinjukuacc) September 22, 2024
そんな日韓関係論を巡って、素晴らしい書籍が出てきた。鈴置高史氏著『韓国消滅』(https://t.co/PKOiMb9a7T)。
日韓関係問題に関心がある人だけでなく、日本人全てに読んでほしい良著。
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【おしらせ】人生で10冊目の出版をしました
自称元徴用工問題、自称元慰安婦問題、火器管制レーダー照射、天皇陛下侮辱、旭日旗侮辱…。韓国によるわが国に対する不法行為は留まるところを知りませんが、こうしたなか、「韓国の不法行為に基づく責任を、法的・経済的・政治的に追及する手段」を真面目に考察してみました。類書のない議論をお楽しみください。 |
【おしらせ】人生で9冊目の出版をしました
日本経済の姿について、客観的な数字で読んでみました。結論からいえば、日本は財政危機の状況にはありません。むしろ日本が必要としているのは大幅な減税と財政出動、そして国債の大幅な増発です。日本経済復活を考えるうえでの議論のたたき台として、ぜひとも本書をご活用賜りますと幸いです。 |
そういえば、輸出管理にかんして韓国がWTOに
提訴した際、アメリカは安全保障にかんする
ことだから提訴はそぐわない、と日本よりの
発言してましたな
「規制」だと言いつつも、結局、唯々諾々として日本の輸出管理厳格化のを受け入れて対応した韓国
「あなたは私との約束をやぶりましたね。これ以上、今までのような取引はできません。きちんとした管理をしろ。」
「何が管理だと!お前が勝手に決めた取り決めだ、こんなの規制だ。ふざけんな、規制するな。それに俺はお前に何かされたって困らないんだ。」
「・・・」
「ふざけんな1訴えてやる!でも俺は困っていない。」
「・・・」
「訴えるのやめた。な、俺は本気だぞ。訴えるぞ。さっさと規制を撤回しろ。俺は困っていないんだぞ。」
「・・・」
「・・・とりあえずお前がいう管理ってやつをやってやったぞ。どうだ、
日本を守るために。
履歴書の本籍の欄は、部落差別の問題があり何十年前かに削除されたと記憶しております。
今は募集工判決という、到底受け入れられない判決が韓国で出た以上、本名、通名、国籍の欄のある履歴書を作り「本社を受ける場合、本名、通名の欄のある履歴書をおつかいください。」という方針にしても良いとおもいます。
フジ住宅の件は、被告、原告、詳しくは分からないですが、ある程度両方理解できます。
最初から、交わらないために。
すみません。
誤送信常連者の頓珍韓です。
「規制」だと言いつつも、結局、唯々諾々として日本の輸出管理厳格化のを受け入れて対応した韓国。
日本「あなたは私との約束をやぶりましたね。これ以上、今までのような取引はできません。きちんとした管理をしてください。」
韓国「何が管理だと!お前が勝手に決めた取り決めだ、今までのような取引ができないだと!それは規制だ!ふざけんな、規制するな。俺はお前に何かされたって困らないんだ。」
日本「・・・」
韓国「ふざけんな!訴えてやる!でも俺は困っていない。」
日本「・・・」
韓国「訴えるのやめた。な、俺は本気だぞ。訴えるぞ。さっさと規制を撤回しろ。俺は困っていないんだぞ。」
日本「・・・」
韓国「とりあえず、お前がいう管理ってやつをやってやったぞ。どうだ、規制を撤回しろ。俺は困ってないけどな。」
日本「そうですか、ではキチンと管理するのか、様子をみましょう。まずは話し合いですね」
韓国「ふざけんな!早く撤回しろ!おれは困っていないんだ!!!」
日本「あなた。今まで話し合いを拒んでいたじゃないですか。まずは話し合いをして、きちんとやっていることを確認したうえでないと、今までの様にはできませんよ。」
韓国「いやいやいや。早く撤回しろ。困っていないんだけど!!!」
日本「・・・」
韓国「訴えてやる!!!!困っていないけどーーー!!!!」
日本「・・・」
韓国「ぼくはー、きちんとやっているのに、あのひとがー、ぼくをーいじめまーす。でもーぼくはーこまっていませーーん」
日本「・・・(やれやれ)」←今ここ
相変わらずおもしろいね。
頓珍韓様
コレは面白いです。
座布団1枚です。
実は内緒です…。
だんな様に鬼のタナカ、仏のタナカを演じてたのを見破られました。
で、ホントは11枚ですが、だんな様の目が気になって…
次回は11枚です…。
タナカ珈琲様
恐縮です。
客観的にみると、こうなんだと。
想像すると韓国のやっていることって、面白いですよね。
支離滅裂ってところが。
座布団の座りが良くって、なんか話を作りたくなりました。
雑談の方に。。。書きます。
私は以前から、
○韓国政府の内、官僚(事務方)は何もかも知った上で愚民を騙している。
○韓国のメディアは政府官僚のブリーフィングを元に同じ論調の記事を書く。
○青瓦台(=大統領府=文在寅と愉快な仲間達)は、聞きたい報告しか聞かない姿勢なので、官僚が握っている情報は一部だけ伝わるか歪んで伝わる。
という説を唱えてきました
今回の鄭升一・産業通商資源部次官の執筆記事は、私の仮説を裏付ける有力な傍証と言えるでしょう。
一方私は、こうした韓国の行動原理を「先進国意識」に求める考えには賛同しません。なぜなら、韓国が自国を先進国と認識できるようになったのは、せいぜい今世紀に入ってからであり、全国民がそれを共有するに至ったのは、今年の「K防疫の成功()」からです。しかし、それ以前から、高麗の時も李氏朝鮮の時も、朝鮮人の行動は一貫して過剰な自己評価と大国への媚びへつらいの複合体であり、現在と大差ないからです。
一言で言えば「夜郎自大」です。
ついでに、
○韓国は順調に「脱日本化」を進めているため、日本の輸出「規制」では困っていない
○韓日両国はお互いを必要としているので、日本は速やかに輸出『規制』を撤回すべきだ = 韓国は日本を必要としている
この矛盾する二つの主張は、以下のように考えると両立するかもしれません。
韓国は、5N程度の低純度フッ化水素を国産化できたため、イランや北朝鮮に日本から輸入した高純度フッ化水素を横流ししなくて済むようになった。だから日本の輸出「規制」では困っていない。
しかし、半導体製造に必要な高純度フッ化水素は日本に頼らなければならない。だから日本は速やかに輸出『規制』を撤回すべきだ。
日本の取るべき対応は「ルールを守れ」で十分です。
阿野煮鱒様へ
>一言で言えば「夜郎自大」です
全く同意します。
今風に言うと「永遠の中二病」ってとこですかねww
Web主様
興味深い話題ありがとうございます。
梶山大臣には、
『韓国の輸出管理を担当している官庁である産業通商資源部の次官ともあろうものが、日本の措置を「輸出『規制』」と断じて批判する記事を、韓国メディア『中央日報』(日本語版)に投稿したらしい。韓国政府に事実関係を確認している。』
『内容が虚偽であれば、中央日報に謝罪・訂正文を出ささせるよう韓国政府に要求する。』
『事実であれば、韓国政府としての文書で、謝罪を要求する。』
『韓国政府の対応によっては、輸出管理を理解できていない国として、「グループD」(輸出貿易管理令上の「懸念国」)への格下げもありうる。』
とやってくれないかなと期待しています。
第三者への横流しが事実でなかったとしても、向こうとしてはグループBに分類される事での問題があります。
それは、「いつでも供給を止められる」「供給量を絞られてしまう」状態にあるからです。
包括許可があり、概ね持ち出しがスルーされていた以前と異なり、個別の案件について審査が入りますので、個々の事案として、不許可とする事が可能です。
不許可にしないまでも、許可を出すタイミングを意図的に遅らせる事も可能です。
「書類の不備」あたりの理由で、なんとでもなってしまいます。
彼らの言う「輸出規制」が、実務的な問題を理由に「サイレント制裁」として実行されてしまうのを恐れているのだと考えます。
その根底にあるのは、「日本と友好的な関係を構築する意思がない」からです。
ブログ主さんおっしゃっているように、第三国に横流しできなくなった韓国が窮地に陥っている可能性は高いと思います。しかし韓国の通商資源部長鄭升一という人が輸出管理についてきちんと理解しているかどうかは疑問です。というのは、この人はどういう経歴なのか、通商資源部長としてきちんと知識を持った人かどうか疑問があります。特に文政権を支えている人たちは、左翼の市民運動家出身者がほとんどで、行政の素人集団ですから。それに加えて思い込みの激しい人は、一旦思い込んだらいくら論理を尽くして説明しても、端から自分の思い込みに固執して、相手の話を聴く耳を持たず、相手の言い分拒否するので、思い込みを修正することができません。韓国の姿勢にそれが見てとれるのは、政策対話の第一回目が8時間を越えるロングランだったことや、その後経産省の担当者の「3分で解ることを8時間説明した。」というコメントが報道されましたから、いかに韓国側の姿勢が拒否的で頑なであったかが窺えます。またその後の政策対話も10時間、11時間という超ロングランでした。(だからこの輸出管理についてては、日本が凄い努力をしていると思います。気の毒なほど。)
ということで、頭から日本の言い分を否定しとにかく輸出管理の厳格化措置を撤回させることしか頭にない韓国側に日本の意図が正確に伝わったとは考え難いのです。
現時点でも、件の3物質は書類さえきちんと整えば問題なく韓国に輸出されています。ただし、高純度フッ化水素は2018年水準の数分の一の数量しか輸出されてないとのこと。韓国政府が主張するように、半導体生産に何ら支障が発生していないのだとしたら、さて、これまでの輸入量はいったい何だったんでしょうね。
韓国政府の主張が支離滅裂なのはいつものことなので、日本としては原則論だけで押し通せば良いでしょう。ただし、韓国は中傷誣告といった宣伝戦にだけは長けてますので、その点だけは注意が必要かと思います。
・生殺与奪件を握られてる事に対する不快感
・それが顕在化してる事を国民に知られて、対処できる事を国民に見せる必要性
・日本が悪いと連呼して責任回避
・日本が反発してきたから単に怒ってる、身の程をわきまえず、自分のことは棚に上げて。
・韓国が上、日本が下なのに日本が正論を言ってきた、だから力で押さえつけようとしてい る。
・それでも日本は優しいのでボロクソ言っても大丈夫。
・如何に日本に不快感を与えるかで韓国の格もそれに応じて上がるから、その様式で日本を貶めてるだけ。
・日本が韓国の命令を聞かないなどあってはならない事!
文章が下手なので思った事を箇条書きしました。
昨日も申し上げましたが、韓国のお相手をしている場合ではありません。米中開戦がいつになっても驚かない状況ですもの。それでも、米中という2大国であり、その開戦が即表面化することは無いのかもしれません。水の決壊は弱いところで最初に表面化します。私は半島ではないかと思っております。
韓国の文在寅政権は親中路線を取っておりますが、米韓同盟で在韓米軍が駐留しており、その兵站部隊として在日米軍が日本に駐留しています。つまり、文在寅政権の路線如何を問わず、米軍は日韓から、北朝鮮ならぬ中国に照準を合わせていることになります。
中国国内には、内戦の兆しが見られますが、中国共産党はなりふり構わず阻止するでしょう。体制の死活ですから。が北朝鮮が国内を押さえられるかは分らない。中国共産党も中国国内で手一杯で北朝鮮どころではないでしょう。その北朝鮮から決壊したら、半島を戦場にした米中開戦となります。
中国は国内不満をとりあえず外に向けるため、アメリカは北朝鮮を取っ掛かりに中国に戦線を拡げるため、半島に参戦する。平時の日本であれば、半島には「丁寧な無視」で結構ですが、有事ともなれば、南北からの難民対策が必要です。
日本海に押し寄せる南北難民をどうするか。受け入れれば、そのまま日本侵略を受け入れることになります。河野防衛相がこれを想定して、どこまで対策されているか不安ではあります。
心配性のおばさん さん
同感です
河野大臣ばかりでなく日本全体の問題です
小野寺元大臣・中谷元大臣等防衛大臣経験者を踏まえ対策を練って欲しいと思います
わんわん様 ご賛同、ありがとうございます。
プライムニュースあたりで、このテーマをやっていただくのは差しさわりがありますかしら。
有事に難民が押し寄せてくる事は間違いないと思いますので、前もって収容じょ・・もとい保護施設を建てる場所を見繕っておく必要がありますね。
個人的には、彼らが大好きな「軍艦島」などが適地ではないかと思いますが、残念な事に立ち入り禁止なのです。
現実的な所では、軍艦島同様に無人化した島などが候補として良いのではないでしょうか?
日本国内には、約80前後の無人化島があるようです。
山間の廃村だと、脱走して悪さをする恐れがあります。
難民は、これだけ国内に同胞がいれば防ぎようがないのでしょう。でもかつてのボートピープルと違い、彼らは反日洗脳の子らです。受け入れたとして、日本の社会はやっていけるのでしょうか?不安です。
ブログ主様
先進国意識、元々の見栄っ張りから出ているのでしょうね。
韓国側のこの手の発言は、全て釣りに思えてきました。
相手にするのも、馬鹿らしい気分です。
疲韓ですかね。
ウラン濃縮には多少純度が低くても良いとのことでした。
それなら韓国で製造したものを密輸すれば良いと思うのですが、実際にはそれも製造できないということでしょうか。
それとも原料の蛍石も厳重に管理されているからでしょうか。
日本のお家芸である超高純度フッ化水素N12は、半導体製造に欠かせないものですが、このフッ化水素は液体(含水)なのではないですか?
アチラの国もようやくN5を製造したようですが、液体のフッ化水素は化学兵器やウラン濃縮には不向きであり、無水が用いられるのだとか。
イランなどへの横流し疑惑が、大量破壊兵器の製造のためだと仮定するならば、高純度とは言え液体のフッ化水素であれば論説に矛盾が生じるように思いますが。
間違ってたらスイマセン、教えてエロイ人。
おっしゃる通り、ウラン濃縮に必要なのは「無水フッ化水素」だそうで、
日本の高純度フッ化水素は水で薄めたものだそうです。
ただ、高純度品のすべてが含水なのかどうかはわかりません。
ご専門の方のコメントがあると嬉しいですね。
一応参考記事です。
https://www.chem-station.com/blog/2019/09/hf2.html
>超高純度フッ化水素酸のような含水フッ化水素は悪用するのに相当不適な材料であることが推定されます
この点はずっとシックリ来てません。
匿名様
参考記事ありがとうございます。
私もそれは見ていたのですが、あくまで推定ですね。
あと、このウェブサイトでも「韓国が欲しがったのはフッ酸よりも「容器」だった?」という仮説記事があったようですね。見逃していました。
そこでのコメントに無水議論もありましたし、ここの皆さん方には先刻承知の件だったようです。
不適切な事例については、CISTECの日韓輸出管理問題の中の「WTO適合性」や「安全保障輸出管理に関する誤解」などを読めば、違法とまでは言えないが是正しなければならない事案であることが推測できますね。
横流し先はイランじゃなくて中国じゃね。
中国なら半導体製造で高純度フッ化水素使うだろうし、
中国からの突き上げなら焦るのもよくわかる。
更新ありがとうございます。
「規制には何にも困ってないが、元に戻せ〜」というのは、北朝鮮やイランの核開発に関わっていて、相当北朝鮮はお困りだと思います。
ホント、ヘタしたら会計士さんの言う通り、「シャレにならないほどの大事件」(ウォーターゲート事件、ドイツ壁崩れ統一、中東戦争勃発、ケネディ暗殺級か)になりそうです。
私も1年が経過するにも関わらず、日本政府が「不適切な事例」について明らかにしていないのは、高度な軍事機密であり、米国は既に承知、個人的にはそろそろ産経辺りを使ってリークしないかな、と思います。
あ、大統領選の頃か!まだ先やな(笑)。
彼らにいくら「輸出規制」ではない、と言ったところで聞く耳持たずで、詮無いことかもしれませんね。
理屈などどうでもいい、自分たちが輸出規制と言ってるのだから輸出規制なんだ、とこれが韓国。
ところで、
韓国人の対日感情は米国、中国、北朝鮮よりも悪い! 韓国の最新世論調査結果
https://news.yahoo.co.jp/byline/pyonjiniru/20200706-00186805/
この記事、邪悪な韓国とのきっぱりした手切れに向けて、機が熟しつつあると好意的(?)に受け止めています。
こうした輸出規制などの発言は、先日のBSプライムに出演していた進藤さんの「アイデンティティーの喪失」という話の内容が当てはまるのではないのでしょうか。
現政権内で生きていく為には半日姿勢をとり、日本をわるものにしなければならない。
勿論様々な要因はあるでしょうが、一義的には半日姿勢でないと、ブタ箱行きの政権ですし。。
貿易管理問題では、日本が「韓国の貿易管理に不適切な事例があったので、韓国に対する貿易管理適正化措置を実施する。」と言うと、「韓国の貿易管理は適正に行われている。日本の措置は不当な輸出規制で、強制徴用判決に対する報復措置である。」と言ってWTOに提訴する。その裏には、韓国からイランや北朝鮮に対する戦略物資の不正輸出事件があった。
自衛隊哨戒機へのレーダー照射事件では、日本が「韓国海軍駆逐艦から火気管制レーダーの照射を受けた。」と言うと、「荒天で高波の中、北朝鮮の遭難船を捜索するため、全てのレーダーを稼働させていた時に、たまたま自衛隊哨戒機に一時的に照射しただけだ。」と弁明し、日本が自衛隊機が撮影した当日の晴天で穏やかな現場の動画を公開すると、「最初に、自衛隊哨戒機が韓国海軍駆逐艦に対して、危険な低空威嚇飛行をした。」と反論する。その裏には、韓国に北朝鮮に対する国連決議違反の何らかの便宜供与事件があった。
まるで、名探偵コナンの推理を聞いているようで、完結編の公開が待ち遠しいです。
いつも楽しく、読ませていただきありがとうございます。
初めて返信投稿させていただきます。(文中に誤字脱字が多いと思いますが、ご容赦ください)
名無しの権兵衛様
>その裏には、韓国からイランや北朝鮮に対する戦略物資の不正輸出事件があった.....。
読ませていただいた時に、数十年前ニュースとなった、ココム違反の輸出問題とあわせて、当時ココムで社内学習した内容を思い出しました。
韓国と日本は半導体材料3品目で争っていますが、これは表向きの話で、「戦略物資の不正輸出問題が隠されている」と言うのは正しい推理ではないかと思います。
当時のココム教育の記憶を元にした推理(妄想かも?)なので、間違っているかもしれませんが、輸出管理の、グループA・B・Cの相違は、輸出時の書類だけでなく、対象となる輸出品目すべてが輸出できるグループAに対して、グループBは減らされていると思います。(減らされている品目には、兵器を作る最新の工作機などがありそう)
昨年7月のグループB降格で、韓国から品物が入らなくなった、北朝鮮・中国は韓国の頭を叩きますよね。
韓国は、日本に対して不正輸出を認めるわけにはいきませんから、定番の慰安婦、徴用工に加えてあらゆるものを探し出して、グループAに戻せと難癖を付けているのではないでしょうか?
以上、年金生活老人の妄想です。
朝鮮交渉はトランプに学べ
半島との交渉は、 トランプ大統領の様に まず締め上げる。 次に行動したら緩める。
約束だけでは、絶対に緩めない。
この3点を押さえないと、失敗します。
日本の間違いは、ずっと人と交渉しているつもりで動いている事。
相手は言葉の通じないものとして対処しないと、ずっと同じ過ちを繰り返します。
日本の過ちは、去年の8月以降、書類が揃ったら輸出を許可した事です。
というより、許可のおりやすいグループBにした事です。
Dは許可がおりない。Cは手続きすればおりる。そして、Kは国際条約を守るまでおりない。というグループKをつくり、彼らが音を上げるまで許可をおろさない。
途中、サムソン等に日本に工場を作らせる。
向こうに生産力が無くなるまで続ければ、約束を守れる様になるのでは。
法を守らなければ、法に守られない事を躾なければ、何時までも何時までも、粘着されるだけです。
ここで止めることで、子孫にストーカー被害を受けない様に出来るのです。
今までの対K国との関係を見ると、常に受身に回らされてしまっています。
基本的な構図として、向こうが問題化して(難癖をつけて)きて、日本が対応するという関係が出来上がってしまっております。
相手に対してどのように対応するかという現実的なアクションを考察する事はとても重要ですが、それとは別に、如何にこのサイクルから脱却するかについても考えていかなければなりません。
そろそろチェンジ(野球的な意味で)の段取りを考えてみても良いのではないでしょうか?
守備だけでは試合に勝てません。攻撃のターンが必要です。
例えば、
満州・半島からの引き揚げ時に起きた、民間人に対する襲撃・暴行を問題化
太平洋戦争時の問題を取り上げる(自称)人権団体などは、ほぼ全てが日本を攻撃する立場に立って活動しています。
ですが、皆様ご存じの通り、日本人(民間人)も中共・ソ連・朝鮮人から非人道的な行為を受けています。
なんとか、こちらから攻撃するネタを育てて、カウンターとして相手国内での社会問題化していけないものでしょうかね?
すみません、妄想の垂れ流しでした。
そういやISD訴訟で敗訴して韓国がイランに支払わなければならなくなった日本円にして69億円というのはどうなったのか。以前にこのブログで指摘されたように金地金で払ったのか。
横流しなら高純度品でなくてもいいんじゃなかろうか。
>日本製の「12N」と比べて、不純物の濃度は実に1000万倍(!)です。
5Nと12Nの違いについて、某サイトのコメントにこんなのがありました。
5Nは、ゴジラ松井(100キロ)の体中に1グラムの不純物。
12Nは、ゴジラ(2万屯)50頭の体中に1グラムの不純物。
これならよく分かります・・・ね?