雇用統計が堅調なのに、なぜか中韓通貨が下落
ちょっとした「ショートメモ」です。またしても、人民元や韓国ウォンの下落基調が始まったのでしょうか。
コロナウィルス騒動の影響でアジア主要国通貨のなかでは韓国ウォンが(中国人民元よりも)大きく下落した、という話題を巡っては、先週の『市場ではあたかも韓国が「一人負け」の様相を呈する』などでも触れました。
ただ、その後は今週を通じてある程度は買い戻される展開が続いていたのですが、気が付いたら金曜日深夜から土曜日にかけて、再び韓国ウォンやオフショア人民元が下落基調に入ったようです。土曜日深夜0時過ぎにおける、米メディアWSJのマーケット欄に掲載されている為替相場は、次のとおりでした。
- USDKRW…1195.07(前日比0.74%のウォン安)
- USDCNH…7.0037(前日比0.36%の元安)
- USDJPY…109.64(前日比0.33%の円高)
毎月1回、外為市場の動向に大きな影響を与えるイベントといえば、米国労務省が毎月最初の金曜日に発表する非農業部門雇用者数(NFP、または「雇用統計」)ですが、むしろ雇用統計の数値は堅調であり、リスク選好が後退する要因があるとは思えません。
U.S. Economy Added 225,000 Jobs in January(米国時間2020/02/07(金) 08:31付=日本時間2020/02/07(金) 22:31付 WSJより)
ちなみにWSJがまとめた事前の予測値は、雇用者数の伸びが+15.8万人、失業率が3.5%だったそうですが、ふたを開けてみたら雇用者数の伸びは22.5万人と予想を上回る一方、失業率は3.6%と微妙に予測を上回ったようです。
これに加え、とくに韓国ウォンに関しては、ちょうど「国際的なハード・カレンシー」であるはずの豪ドルとの通貨スワップ協定が更新されたばかりです(※これについては昨日の『豪韓通貨スワップ増額更新、だが米ドル換算したら…?』などでも触れたとおりです)。
雇用統計の数値自体はほぼ堅調といって良く、さらには、先週と比べてコロナウィルス騒動もかなり落ち着きを取り戻しているため、中韓のような「新興市場諸国」(EM)通貨は上昇し、日本円のような「安全資産」通貨は下落すると思われるのですが、実際のマーケットの動きはそれと反対になっているのです。
すなわち、このタイミングで中韓の通貨が下落し始めるという点に引っ掛かりを感じてしまう次第です。
もっとも、韓国の場合は「張子の虎」として外貨準備高や通貨スワップの残高を大きく見せようとしてるフシがありますが(『コベナンツで読み解く、韓国がウォン安を恐れる理由』参照)、肝心の日本や米国との通貨スワップが存在しないことについて、国際的な投機筋がどう見ているかは別問題でしょう。
いずれにせよ、通貨市場の動きについては引き続き要注意、といったところでしょうか。
本文は以上です。
日韓関係が特殊なのではなく、韓国が特殊なのだ―――。
— 新宿会計士 (@shinjukuacc) September 22, 2024
そんな日韓関係論を巡って、素晴らしい書籍が出てきた。鈴置高史氏著『韓国消滅』(https://t.co/PKOiMb9a7T)。
日韓関係問題に関心がある人だけでなく、日本人全てに読んでほしい良著。
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人民元の方は知りませんでしたが、ウォンドルは飛んでゆくのメロディーは昨夕から気になっていました。
韓国の実体経済がボロボロになりつつある報道が多数ある中、虚勢を張れば張るほど逆効果なのでしょう。
嘘を100回繰り返しても無駄だと気付くのと経済崩壊と、どちらが先でしょうね。
ウォンは、人民元と一緒に動いているだけの様に思います。
株価は、個別案件で動くかも知れませんが、当面はこのトレンドが変わらないと思います。
更新ありがとうございます。
日本時間11時で、
ドルウォン 1192.39
ドル中国元 7.002
ドル円 109.73
ウォンはこのぐらいが定位置、何かあればまたまた低落でしょうね。
韓国は中国と今後は共に生きていくので有ろうと市場も理解したと言うことでしょうか。サプライチェーンも中国一本足打法と言うことも露見されましたし。
まあ過去のコメントで、自分は単なる普通の嫌韓ではないことを宣言した上で、国際投機筋には『韓国国民とっては通貨危機にトラウマがある』と警告しておいたのですが…
国際投機筋が4月の総選挙で文在寅政権率いる与党を勝たせおきたいならば、間違ってもドルウォンが崩壊することはありますまい…(笑)
その後のことは自分も知ったことではありません…(笑)
後は野となれ山となれ…
韓国を煮るなり焼くなり好きにしてくれ…(笑)