岸田首相の隠密外国訪問はゴーン式?クレオパトラ式?
果たして岸田文雄首相は楽器ケースに入り込むのでしょうか、それとも絨毯に巻かれるのでしょうか。ウクライナ戦争からもうすぐ1年が経過するなか、G7首脳中唯一キーウに訪問できていない岸田首相ですが、ツイッター上では「どうやって秘密裏に訪問するか」を巡って心無い激論が交わされているようです。
国会の制約
ロシアが「特殊な軍事作戦」と称し、ウクライナに対する軍事侵攻を開始してから、もうすぐ1年が経過します。
非常に残念な話ですが、日本の岸田文雄首相はG7首脳のなかで唯一、キーウを訪問していません。
これについては「岸田首相自身が無能だからだ」、などという単純な話ではありません。
一般に首相が外国を訪問する際、国会日程中であれば、それを国会に事前に通知しなければならなず、したがって、首相が秘密裏に外国を訪問するというのも難しいからです。首相や国務大臣は要求があった場合、国会に「出席しなければならない」のです。
日本国憲法第63条
内閣総理大臣その他の国務大臣は、両議院の一に議席を有すると有しないとにかかはらず、何時でも議案について発言するため議院に出席することができる。又、答弁又は説明のため出席を求められたときは、出席しなければならない。
国会法第71条
委員会は、議長を経由して内閣総理大臣その他の国務大臣並びに内閣官房副長官、副大臣及び大臣政務官並びに政府特別補佐人の出席を求めることができる。
だからこそ、首相が隠密裏に外国を訪問するならば、国会の日程が始まる前にすべきである、などと指摘されるのでしょう。
ほかにも制約はたくさん!
これに加え、首相などの要人が「戦地」に赴く場合、どうやって警護するのかという問題が出てきます。
ロシア軍のミサイルが飛んで来たらどうするのか。
現地に潜入しているロシアの工作員に危害を加えられそうになったらどうするのか。
誰がどう責任を分担して首相の身の安全を担保するのか。
また、「警護」の目的ならば自衛隊員が武器を携え、首相に随行すれば良いではないか、などと気軽に述べる人もいますが、PKO活動や海上警備などの場合とは異なり、現在戦争が行われている地点にわざわざ首相が赴いた場合、現行法制下でどこまでの活動ができるのかの整理も必要でしょう。
つまり、岸田首相の訪宇が実現していない点に関しては、日本独特の問題が多々あるという事情は無視できません。岸田首相でなくても、菅義偉総理大臣であれ、あるいは故・安倍晋三総理大臣であれ、そもそも「国会の会期中に」、「秘密裏に」、「戦地を」訪問するのは難しいのかもしれません。
誰だ!?情報を漏らしたのは?
ただ、それと同時に、(あくまでも週刊誌などの一部メディアの報道ベースですが、)最近では岸田「宏池会」政権周辺を巡っては、「情報管理の甘さ」を指摘する意見も散見されます。『現代ビジネス』が配信した次の記事などがその典型例でしょう。
また長男がやらかした? 岸田首相「キーウ訪問」をマスコミに漏らした「犯人捜し」が進行中
―――2023/02/02 07:03付 Yahoo!ニュースより【現代ビジネス配信】
これらの報道にどこまで信憑性があるのかは脇に置くとしても、現実に首相のキーウ訪問に関する観測はしばしば報じられていることも事実です。
というよりも、例の「1兆円増税構想」を巡る騒動(『税収3兆円増えているのに「1兆円の増税が必要」の怪』等参照)に代表されるとおり、どうも岸田政権の仕事の進め方自体、全体的に稚拙で雑です。
外交に限定しても、自称元徴用工問題でほぼ何も進展がないにもかかわらず、昨年9月と11月に韓国大統領といとも軽く会談に応じてしまうなど、やはり実務面での弱さは、岸田「宏池会」政権の大きな特徴といえるのではないでしょうか。
問題のウクライナ訪問にしたって、「国会対策が問題だ」、などとする指摘もある一方で、個人的には今回のジョー・バイデン米大統領のように、「ポーランドに行くと見せかけてウクライナに行く」など、いくつかの国を訪問する日程の中に紛れ込ませるなどの手法も取れるのではないか、などと考えてしまいます。
このあたり、2012年12月の政権発足以来に限定しても、在任中に81回もの外国訪問をこなした安倍晋三総理大臣と比較するのは少々酷かもしれませんが、それでも安倍・菅政権時代を覚えている日本国民のなかには、岸田首相の仕事のやり方に不満を覚える人も多いでしょう。
某元CEOや某国の女王の事例
こうしたなか、最近ではツイッター上で、「首相が秘密裏に外国を訪問するにはどうすればよいか」を巡り、大変心無い激論が交わされているようです。
日本の首相がウクライナ訪問する場合に情報がすぐ漏れるという話ありますが、実績のある方法として、首相を楽器ケースの中に入れて隠密輸送すれば良いのに、と思ってしまいました
— MURAJI (@murajidash) February 21, 2023
「実績のある方法」!
これは某社の元CEO兼指名手配犯がX線検査機にも通せないほどの大型の楽器ケースに忍び込み、検査をかいくぐって関西国際空港のプライベートジェット用ラウンジを通り抜けた、などとする一部の報道に基づくものでしょう。
これに対し、ツイッター上では、「清掃員の格好で出国すれば?」「絨毯でぐるぐる巻きにすれば良いのでは?」、といった、さらに心無い反応も見られるようです。
ちなみに「絨毯」云々に関しては、プトレマイオス王国のクレオパトラ氏(※故人)がローマ共和国の有力者であるユリウス・カエサル氏(※故人)の前に出現した際の運搬方法に関する一部報道によるものと考えられますが、両名ともこの世を去っているため、事実関係については確認できていないところです。
いずれにせよ、岸田首相がさまざまな制約を乗り越えて無事キーウにたどり着けるのか、それとも広島サミットという「花道」を歩むことになるのかについては、引き続き隠れた論点のひとつなのかもしれません。
本文は以上です。
日韓関係が特殊なのではなく、韓国が特殊なのだ―――。
— 新宿会計士 (@shinjukuacc) September 22, 2024
そんな日韓関係論を巡って、素晴らしい書籍が出てきた。鈴置高史氏著『韓国消滅』(https://t.co/PKOiMb9a7T)。
日韓関係問題に関心がある人だけでなく、日本人全てに読んでほしい良著。
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【おしらせ】人生で10冊目の出版をしました
自称元徴用工問題、自称元慰安婦問題、火器管制レーダー照射、天皇陛下侮辱、旭日旗侮辱…。韓国によるわが国に対する不法行為は留まるところを知りませんが、こうしたなか、「韓国の不法行為に基づく責任を、法的・経済的・政治的に追及する手段」を真面目に考察してみました。類書のない議論をお楽しみください。 |
【おしらせ】人生で9冊目の出版をしました
日本経済の姿について、客観的な数字で読んでみました。結論からいえば、日本は財政危機の状況にはありません。むしろ日本が必要としているのは大幅な減税と財政出動、そして国債の大幅な増発です。日本経済復活を考えるうえでの議論のたたき台として、ぜひとも本書をご活用賜りますと幸いです。 |
バイデン氏は多数の警護要員を引き連れてウクライナ入りをしたのではないでしょう。当然事前にウクライナ政府から、身の安全を保証する詳細な態勢を組んでいる説明を受け、それで十分と米側が納得した上で、訪問が実現したのでしょう。
翻って、岸田首相の訪問をウクライナ当局と調整するとしたら。ウクライナ側が、米国大統領と同様の重要性を、日本の首相の訪問に見いだすのかどうか?
「万全を尽くすよう努力はいたしますが。危険性を100%排除できるとは断言できないから、おやめになった方が」くらいで、やんわり断られるか、
下手をすると、ロシアのミサイルがキーウを襲って、岸田首相の身に万一のことがあれば、日本人の対露感情がますます悪化して、ウクライナ支援に対人殺傷能力のある武器まで含まれるようにでもなれば、もっけの幸い、くらいの算盤勘定をされる恐れはないか。
バイデン大統領のウクライナ訪問は、事前にロシアに話を通してあったとする観測が為されているようですが、岸田首相が行くからその間キーウへの攻撃は控えろと通告して、ロシアが言うことを聞くかどうか?
まあ、この露宇戦争で両国にとっての日本の重みが、欧米各国の比ではないことを考えれば、
G7議長国だからという理由で、無理に背伸びする必要はないと思いますけどね。
首相がウクライナに行く方法は
何も楽毅ケースや絨毯にくるまる事でもありません。
自衛隊のトップなのだから、自衛隊の戦闘服を着て
政府専用機で羽田から飛び立てばよろしいのです。
羽田がダメなら、横田もあります。
注:政府専用機は自衛隊が運用しております。
日本の首相が他国と異なり機動的に外国訪問
できないのは、夜盗が足を引っ張るからです。
夜盗問題が解決できないから、ウクライナに行けない
ただそれだけです。
ウクライナに行けば、夜盗が国会軽視だと騒ぎ
マスコミがそれを応援するからです。
特に夜盗は露から指示を受けているので
日本の首相をウクライナに行かせたくないのです。
岸田首相がキーウを訪問するとG7そろってウクライナをサポートしているところを見せつけられる。でも結局その程度。
他の6か国はNATO加盟国、ベルリンとキーウの距離は東京と鹿児島くらい、そりゃあ他人事じゃないよね。
岸田さんがウクライナに行って「頑張ってください」という事以外に何ができるのか。兵器を援助することもできない。
マスコミは:
岸田の長男が漏らした(らしいというウワサがある)と報道。――>これガセくさい。
日本も行くべきだと主張。
アメリカが行ったあと「出遅れ」だ。
その後行けば「遅すぎる」「行く意味あるのか」
帰ってきて「もっと大事なことがあるだろう」
要するに岸田さんマスコミのハンドリングが後手後手。小泉、安倍時代を参考にした方がいい。
西側からウクライナに入ろうとするからロシアに狙われる可能性があるんで、ロシア側から堂々とウクライナに入ればいいんじゃないかな?
日本は距離的な問題や政府専用機の動向など秘匿しておくのが難しいとかちゃんと理由を述べ
金だけ送るけどすまんなといえば納得してもらえんものだろうか。
先日のウクライナへの55億ドル支援が実はリークでつぶれた極秘訪問時の手土産だったりして。
岸田さん。
スーパーマリオに変身してはいかがでしょうか?土管をくぐってキーウへひとっ飛び。リオでの安倍さんを思い出します。なんたってG7首脳びりっけつですし議長国の立場とか、メンツとか、いやいや、そんな小さなことには関心も無く焦ってはいらっしゃらないと思いますが、せっかくゼレンスキー大統領にもお誘いいただいているようですので、キーウ訪問検討を加速することを頑張って検討してみてください。そういえば自民党のポスターでしたか『決断と実行』と冗談めかしく書いてありましたが、どちらかというと『検討、加速、検討、却下』がよろしいのでは思ってしまいます。岸田さんが行かれたところで、飛び道具一つ提供もできないし、どうなるってものでも無いとは思いますが、G7が一致団結してという姿勢が重要だと思うんですよね。どうしても私は安倍さんでしたらどのように行動されただろうか?昨年の早い段階で英国首相と肩を並べて行かれたかも?と何の根拠もなく思ってしまいます。
「土管方式」は地球の真裏でないと。
新宿会計士様
確かにそうですね。ご指摘ありがとうございます。
ドラえもんにお願いして『どこでもドア』ちょっとお借りしますかね。
外交の岸田さんたるもの先入観に捕らわれない形でゼレンスキー大統領との首脳会談を実現すると思います。
キーウ入りが困難ならば相手に日本に来て貰えば良いのです。外国首脳が日本を訪れる機会、そうG7サミットでです。
欧米経由で広島入りして頂き、ゼレンスキー大統領と首脳会談を行いG7の協調を掲げた上で一区切り付けて頂きましょう。
幸いなことに今年のサミットには丁度オブザーバー招待枠が1つありますので、そこをウクライナにすれば万事解決です。
G7首脳会議が5月に迫ったいま、岸田首相が現実にキーウを訪問することは厳しい状況です。
しかし、日本らしい方法でキーウ訪問を実現することは出来ると思います。
➀ドラゴンボールを7個集め、現れたシェンロン(神龍)に「願いを言え。どんな願いもひとつだけかなえてやろう。」と言われたら「岸田首相のキーウ訪問をかなえて欲しい」とお願いし、「たやすいことだ。かなえられない願いはない」とシェンロン(神龍)が答えた瞬間、岸田首相がキーウを訪問してゼレンスキー大統領と会談する。
➁ドラえもんから「どこでもドア」を借りて、岸田首相がキーウを訪問してゼレンスキー大統領と会談する。
以上の➀または➁のアニメを作成し、キーウでは岸田首相がゼレンスキー大統領に「全ての日本国民はウクライナと共にあります。」と言わせる。
そして、そのアニメをウクライナに送付してテレビで全国放送してもらうのです。どうでしょうか。
①の場合「ウクライナ戦争をロシアの敗北で終わらせてくれ」と言えば済む気がする
新宿会計士様へ
そのとおりですね。異議なしです。
「デス・ノート」に『ウラジーミル・プーチン』と書き込んでも良いですね。
先日、岸田首相は性的マイノリティ関係者と会って謝罪し、今後はLGBTの理解増進に努めると発言されました。
そこで、その関連団体の方々の協力のもと女性の姿となって訪問されたらいかがでしょう?歌舞伎関係者から歩き方や身のこなしの手ほどきもアリかもしれません。
LGBTに理解あるところをアピールしつつキーウ訪問、一石二鳥でしょ?
広島に呼んじゃえば?
岸田さんに意欲があるならそれだと思うのですよね。G7+ウクライナの連帯で外交の岸田として名を残すにも
飯島勲内閣官房参与のように翔太郎さんに特使として出張してもらうのはいかがでしょう。