立憲民主党・新幹事長、「提案」より「批判」を重視か

立憲民主党が「変えよう。」のキャッチフレーズを提唱した結果、変わったのは立憲民主党の代表だった、というのは面白い皮肉だと思います。こうしたなかで、もうひとつ興味深い現象があるとしたら、同党の原点回帰でしょう。先週金曜日に同党の新執行部が発足しましたが、岡田克也幹事長は就任会見で、「批判は野党の使命」などとしたうえで、提案より追及を重視する考えを示したそうです。同党の場合は「批判」というよりも「揚げ足取り」に近いのかもしれませんが、いずれにせよ、泉健太体制発足から1年弱での原点回帰、というわけでしょう。

「変えよう(党首を)」

昨年の衆院選で改めて思い出すのは、選挙前の報道と選挙結果の大きなギャップです。

選挙前の時点では、「自民党が大敗する」、「立憲民主党が公示前勢力と比べ、議席を大きく上積みする」、といった報道も散見され、酷いケースだと立憲民主党が公示前勢力と比べて30議席ほど上積みする勢いだ、といったものもありました。

しかし、蓋を開けてみれば、自民党は公示前勢力を15議席減らしたにせよ、261議席という「安定多数」ラインに達し、これに対して立憲民主党は公示前勢力を上積みするどころか、むしろ獲得議席は96議席と公示前に比べ13議席も減らすという大敗を喫しました。

さすがに「100議席割れ」は大きな衝撃だったのでしょうか、選挙前に「変えよう。」というキャッチフレーズを浸透させようとした枝野幸男代表(当時)は事実上の引責辞任を表明し、40代の泉健太氏が新たな代表に選ばれました。

【参考】「変えよう。」

(【出所】立憲民主党HP)

批判ばかりで提案がないのに勝てる理由はない

では、いったい何が大敗の原因だったのでしょうか。

これについては、当ウェブサイトにいわせれば、「敗北した原因が存在する」のではなく、むしろ「勝てる理由が存在しなかった」と考えた方が正確でしょう。

「立憲共産党」と揶揄されたとおり、日本共産党との選挙協力を進めたことで、最大の支持基盤だった連合を敵に回したこと。「人罪の宝庫」とも指摘されるとおり、立憲民主党の議員・関係者らの不祥事があまりにも多すぎること…。

そしてなにより、「批判ばかりで提案がないこと」です。

安倍晋三、菅義偉両総理のコロナ対策についても批判ばかりであり、コロナ禍のときにも「もりかけ・さくら」(MKS)にうつつを抜かすような姿を、やはりこのインターネット時代に有権者はしっかりと見ていたのです。

これについては『立憲民主党の前衆院議員のインタビューがなかなか凄い』や『立憲民主議員「理想は国民がほれぼれするような批判」』などでも触れたとおり、「提案よりも批判が多い」ことは、当の立憲民主党関係者自身が認めています。

この体たらくで、むしろ枝野氏ら旧執行部が「勝てる」と思った理由が知りたいところです。

泉健太体制で「提案型野党に移行する」との期待

こうしたなか、昨年12月の『さっそく難しい舵取り迫られる立憲民主・泉健太新代表』でも紹介したとおり、泉氏自身は新代表に選ばれた際、なかなかに良いことを述べました。

泉氏は、まずは「旧・立憲民主党、旧・国民民主党の垣根をなくすこと」に言及するなど、党内融和を図る姿勢を強調したうえで、こんな趣旨のことを述べました。

  • 立憲民主党は「自民党と戦っている政党」というイメージをもたれてきた
  • 原点は国民の皆さまに何をお届けするかということが大事であり、国民に対する説明、発信を強化する

…。

これについて、発言をそのまま読めば、「批判ばかりの政党から脱却し、提案型政党に移行する」というメッセージにも聞こえます。野党が情けない状態だと、与党もだらけてきますので、野党がしっかりと提案する政党に脱皮すれば、それだけで日本の政治をより良いものに変えていく原動力になります。

岡田新幹事長の「提案より批判」

ただ、当ウェブサイトでは当時、「泉氏がいうような政党への『脱皮』ができるのかどうかについては、個人的にはかなり疑問ではある」と申し上げてしまったのですが、残念ながら当ウェブサイトの懸念は当たってしまったようです。立憲民主党は先週、党執行部の人事を刷新し、岡田克也氏(69)を幹事長に、長妻昭氏(62)を政調会長に、安住淳氏(60)を国対委員長に任命したからです。

これについては『立憲民主党の新執行部人事で明らかになる「人材払底」』でも話題として取り上げましたが、少し厳しい言い方をすれば、民主党政権の悪いところが凝縮されてしまったような人事でもあります。

この3名はいずれも民主党政権時代の閣僚経験者ですし、また、岡田克也氏や安住淳氏は、「(旧)統一教会」との関連があったことが明らかになった人物でもあります。立憲民主党自身が「(旧)統一教会問題」を巡って自民党を舌鋒鋭く追及していることを踏まえるならば、なかなかに精度が高いブーメランです。

しかも、先週金曜日には、さらに強烈な話題がありました。

岡田幹事長「批判は野党の使命」 政策提案より追及重視へ

―――2022/08/26 20:49付 Yahoo!ニュースより【共同通信配信】

『Yahoo!ニュース』に転載された共同通信の記事によれば、岡田氏は26日の就任記者会見で、「きちんとした批判は野党の使命」と述べ、「『追及』を『提案』より重視する考え」を示したのだそうです。

その「きちんとした批判」すらできていないのが立憲民主党ではないか、といった疑問も頭をもたげるのですが、それ以上に驚くのは、泉健太体制が発足してわずか1年弱での「追及回帰」です(※いや、この場合は「追及」というよりも「揚げ足取り」とでもいうべきでしょうか?)。

貧すれば鈍す:立憲民主党は先鋭化へ?

これについて共同通信は、「『提案型野党』を掲げた国会対策が支持を得られなかったとした参院選総括を念頭に置いた発言」と見られる、などとしているのですが、正直、立憲民主党が参院選で敗北したのも、同党が「提案型野党を目指したから」ではなく、「提案型野党と認識されなかったから」ではないでしょうか。

いずれにせよ、「貧すれば鈍す」とはよく言ったものだと思います。立憲民主党も結局のところ、民主党、あるいはさらにその前身の社会党の「原点」である「揚げ足取り」に戻らざるを得ないかったのでしょう。

あるいは、今回の「統一教会疑惑」を巡っても、日本テレビに『24時間テレビブーメラン』が突き刺さったことを思い出すと、やはりこれまで利権にドップリと浸かった人たちに自己変革など望むべくもない、などといえるのかもしれません。

立憲民主党が今後ますます「揚げ足取り政党」に特化・先鋭化していくのは、避けられない運命なのかもしれない、などと思う次第です。

本文は以上です。

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読者コメント一覧

  1. 雪だんご より:

    そもそもまっとうな批判すら出来ず、揚げ足取りを批判と言い張る人達が
    まっとうな「提案」が出来るとは到底思えない……と言うのは禁句でしょうかね。

    未だに”モリカケサクラ!モリカケサクラ!”とわらにすがり続けている彼らは
    「やっぱり提案型なんて無理!新しい支持者を得るなんて無理!
    やっぱり今残った支持者を出来るだけ長くキープする事だけ考えよう!」
    と言う保身に走っているんでしょうかねえ?

  2. 引っ掛かったオタク より:

    敵失演出出来れば少しでも緩やかに勢力均衡縮小で逃げ切りを謀る…
    いよいよ先が見えてきたのでコア支持層に熱烈アピールする路線で幹部連だけでも最期まで議員歳費を死守しよう、つぅ寸法ですかいな

  3. はにわファクトリー より:

    うんざり政党、うんざりテレビ、うんざり新聞記者

    人気がなくなって当然ですやんね

    1. カズ より:

      >”うん”ざり政党、”うん”ざりテレビ、”うん”ざり新聞記者

      (党を)変えよう。
      アンチの受け皿から”うんチ”の受け皿へ・・。
      *****
      見せ場の存在云々ではなく、揚げ足取りへの呼応が ”声が大きいだけの少数世論” だからこその選挙結果だと思うんですけどね・・。有権者は賢明です。

  4. たろうちゃん より:

    蓮舫がトップ当選から滑り落ち、執行部に噛みつく始末で醜態をさらす。で、その執行部はイオン岡田を執行部に招き入れ、提案型への転換を諦めて批判追及型に、先祖返りをするわけか。自民党の悪政が続くのが確定だな。日本の不幸はマトモな野党が育たないことだ。時代劇じゃあるまいに、私利私欲の塊でしかない、議員が多すぎる。韓国や中国、北朝鮮やロシアみたいな、ならず者国家がご近所だというのに、コップのなかの争いに現を抜かすバカ者ども。山上くんも安倍晋三総理ではなくて、仕事をしない連中を葬ってくれれば良かったのにな。残念じゃ!

  5. 駝鳥 より:

    >同党(立憲民主党)の場合は「批判」というよりも「揚げ足取り」に近い

    そもそも同党のメンバーには、自民党の「揚げ足取り」をする事柄しか思い浮かばない程度の頭しかないのでしょう。彼らの国会議員としての能力は勿論、人間的にも、性格的にも、私は疑義を抱かざるを得ません。

    また仮に的確な指摘を思いついたとしても、法案や施策では自民党が発表する前に党内で既に検討がされた課題である場合が多く、国会で指摘をしても、自民党から的確な返事がされてしまいます。その途端、脱糞民主党は絶句するしかないのでしょう。だから「揚げ足取り」が出来る箇所を探すのです。

    日々の研鑽を怠り、己の黒歴史を見つめるどころか、脱糞の経緯も隠蔽する誤魔化しが何時迄も続くと思い、十年一日の如き変わらぬ行動を続ける脱糞民主党には、未来どころか、衰退しかありません。

    それにしても、こんな政党が曲がりなりにも日本国民の投票により、何人か国会議員に就任している事実が驚きを禁じえません。

  6. 犬HK より:

    野党第一党と言えど、政権交代など夢のまた夢という現状ですからね。

    現政権への批判や揚げ足取りをすることで溜飲を下げ、国会議員というウハウハの立場にしがみつくことしかできないんでしょう。
    心底このような人間にはなりたくないものです。

    つか、こんなクズ政党に投票すんじゃねーよと言いたい。

  7. ちょろんぼ より:

    立憲は「提案」なんかせず「批判」だけでいいのです。
    提案には「疑問」や「こういったどうなるのかの
    視点」が必要ですが、実質義務教育中退の皆様に
    「提案」を求める事自体が間違っているのです。
    マスコミのご指導の下、マスコミ報道による「批判」こそが
    マスコミ政党たる立憲の宿命なのです。
    (考えてはいけません。 全てマスコミに任せるのです)

    誰かが人材はいるのに、それを活用できていないと仰った人が
    おりますが、残念ながら「みんなどんぐり」です。
    いくら背比べしても「どんぐり」は「どんぐり」にしか
    なれません。

  8. 匿名 より:

    党の人罪に、提案力以前に企画力が無いわけですから、出来もしないことをかかげるよりは…ってとこなんでしゃうね。
    そして、同じレベルでしかモノを考えない国民の支持だけは死守すると。

  9. 七味 より:

    >「きちんとした批判は野党の使命」と述べ、

    できるできないはともかく、政府の施策や提出法案が見落としてる問題点をデータや論理で示して改善のきっかけを作るってのが「批判」の中身なら大歓迎なのです♪

    ・・・・ムリなんでしょうね♪モリカケサクラも政治家の行動規範をどうすべきか?って話にはならなかったし、週刊誌片手に個人を攻撃するのが「批判」なんでしょうね♪

  10. 同業者 より:

    そこで、齊藤参議院議員の新代表就任となるのかしら
    こんな人たちが幅を利かせているようでは、いつまでたってもダメ政党でしょうね
    勉強する気が無いのなら、とっとと隠居して欲しいものです

    ABEMAニュース公式
    立憲民主党は批判型?提案型?成田悠輔が忖度なし助言
    https://www.youtube.com/watch?v=zA_K3QZ5dhU

  11. 普通の日本人 より:

    政策論議が出来ない国会議員。
    これって必要?
    国会銀の責務。それは必要な法律の制定にある。それで予算の適切な配分が出来る。
    「1億総白痴化」と以前言われましたが現在は「1億総わめき化」でしょうか
    とにかく言いたい。俺が私が正しい! と
    民主主義はお互いの利害対立を話し合いで落としどころを探りながら進める主義。
    と理解しています。それには「公」の精神が欠かせません。
    いまのところかろうじて「公」が残っていますが野党第一党がこのざまでは「わめきたい」輩だけを見つめてもある程度の議員確保は出来る。
    と言う事なのでしょう。 あげくが多党の発生。
    言いたい事の数と党の数が増え続ける。
    さてはて行き着く先はどうなるのでしょうか

  12. 匿名 より:

    逆張り批判一辺倒なら日本共産党との共闘も容易だし岡田幹事長はその路線に舵を切った当事者だし。
    党勢回復というなら2007参院選、2009衆院選は徹底した政権批判と代案(かどうかはともかくもマニフェスト作成)提示のセットで勝ったのだから、己の戦術を今一度レビューしてみては。当時と違い、よくわからないけど期待できるかもという空気が無党派層にもなさそうだっていう違いも含めて。

  13. 元ジェネラリスト より:

    元の木阿弥ですよね。
    エンドレスループ。
    短期的視野の部分最適のエンドレスループ。
    滅び行く組織です。

  14. 不和琴 より:

    批判もなにも・・・・
    今の国会は与党も野党も茶番ですよね。
    質問の事前通告を官僚が読んで答弁を考える。
    国会での論戦と言いますが論を戦わせている風を装っているだけで、原稿を棒読み。
    だから批判をするにも答弁するにも真剣になれないよ。
    プライムニュースみたいに、しっかりした司会のいるところでの論戦をいちど国会でやってみたらどうかと思います。

    1. 不和琴 より:

      自己レスです。
      外国でも国会は事前通告をする方式をとっているようですね。
      日本の国会が茶番だと感じるのは、野党の質問に原因があるということですね。

  15. 元ジェネラリスト より:

    安住国対がさっそくテレビで喋ってました。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220829/amp/k10013792671000.html

    55秒あたりから。
    感情的な感想で申し訳ないが、私はこの人の話し声を久しぶりに聞いて、得も言われぬ嫌悪感を覚えました。(笑)
    批判のための批判しか口にしませんのでね。

    これからしばらく、鬱陶しいなぁ・・・TVニュースはもう見んとこ。

    1. 通りすがり より:

      脱糞共産党の構成員のレベルが頭の天辺から足の爪先まで悉くこのくらいの低さを誇るのと同時に、その支持者のレベルも同等かそれ以下の低さという地獄絵図。

      「こんな人たち」に再び政権を渡せば今度こそ日本は滅びる。
      安倍さんは民主党政権を「悪夢」と例えたが、アレは醒めれば済む「悪夢」などでは決してなく、実際に日本国民の上に降り掛かった「災厄」であり「凶事」である。
      実際の処、その悪夢の政権が残した爪痕は今現在に至っても色濃く残ったままなのだから。

  16. 匿名2 より:

    私は、2009年に民主党が政権を取った時の国民との選挙公約をたちまち反故にし、逆に消費税率アップを推進したことが全てだと思います。この背信行為が、いわゆる言うところの野党第一党が全く信用のカケラにも値しない茶番集団に過ぎない事として深く国民の胸に刻ませたのは間違いありません。(因みに、このとき党内でそれに反対したのは、鳩山と小沢くらいだったでしょう。両名とも政治家としての評価は周知の通りです。しかし政治家の信用ということについては枝野や岡田などと同列にはしたくない。少なくともそんな感情を抱いています。)だから、立憲民主もクソもなく、もうとっくに烙印を押され、終わっているのです。

  17. nanashi より:

    岡田克也氏といえば「原理主義者」として知られています。
    対話(提案)路線から対決(批判)路線に転じたのも、岡田氏が民主党→民進党の代表だった頃がそうだったからでしょう。
    統一教会ブーメランが突き刺さっている岡田氏でありますが、以前選挙の演説で「シャッター街が増えたのは自民党のせいだ!」と訴えていました。
    しかし、観衆からは「ジャスコ(現・イオン)のせいだ!」と遣り返されていました。
    見事なブーメランですね。
    岡田氏の実家であるイオンは、中四国地方で勢力拡大を図り、平成24年に香川県に本社を持つマルナカを子会社化(後にマックスバリュ西日本に吸収合併)し、令和4年には愛媛県に本社を持つフジを子会社化(同時にマックスバリュ西日本をフジの子会社として、フジの事業部門を分割して、フジ・リテイリングを設立)しています。
    またフジ・リテイリングの傘下には中四国地方の中小規模のスーパーがぶら下がっています。
    (フジマート、フジマート四国、サニーTSUBAKI、ニチエー)
    ドラッグストア業界に於いてもイオンはハピコムグループを形成しており、イオンの子会社であるウエルシアホールディングス、イオンが筆頭株主のツルハホールディングスを通じて傘下に入っているドラッグストアがあります。

    中四国地方にあるイオン系ドラッグストア

    ウエルシアホールディングス
    ・ウエルシア薬局
    ・よどや(高知県)
    ・ププレひまわり

    ツルハホールディングス
    ・ツルハ(高知県)
    ・ツルハグループドラッグ&ファーマシー西日本
    ・レディ薬局(イオングループのフジ・リテイリングとの合弁会社)

  18. WindKnight.jp より:

    立憲民主党が考えないといけないのは、「新しい支持者の増やし方」だと思いますがね。

    ただでさえ、民主党政権としてあれだけの失敗をしたのだから、
    体制がそのままだと支持率の天井って低いままで、まあ増えない。

    加えて、先の参議院選挙みたいに、マイノリティーのほうしか見てないのが、はっきりすると、なおさら。
    労働組合まで逃げ出した。

    今の立憲民主党の議席を支えているのは、
    議員それぞれの支持者であって、政党の支持者じゃない。
    そんな状態では、ジリ貧は当然ですが、どうするんでしょうねぇ。

  19. 隠棲びと より:

    「提案」というものがどう言うものかを知らないで、「提案型野党」と言っても、それは言葉遊びだけになるはずです。
    営業でも企画でもマーケティングでも、提案型のこれらの仕事をやったことがある人であれば、野党にそんな事が出来るはず無いと直ぐに思うはずです。
    そもそも、「提案」は、相手以上に相手の
    事と相手を取り巻く環境と状況と課題と問題を把握していなければ出来ない事です。
    実際、何十年前かに、野党が政策提案型の野党になる、と言った事がありますが、それは出来ない事だと直ぐに気がつきました。
    日本国のあらゆる情報とデータは、官僚と行政機構が保持しています、そして、官僚行政機構は、時の政権党の指揮下にある。
    だから、官僚行政機構が野党からの要請指示に従って、まともに情報やデータを野党に報告する訳がありません。
    実際の情報やデータが無くて、現実的な提案が出来るはずがありせん。
    立憲の泉代表は、現実的な実務の経験がないのかもしれません。
    その上、情報やデータを使って提案するには、卓越した現実認識力と何かを整合性を持ってまとめ上げる現実化力が必要です。
    そして、兎にも角にも猛烈な勉強が必要です。
    そんな政治家は居ないでしょう。
    政権与党になれば、官僚や行政官吏の力でやっとこさ、とやれると言う事です。
    今のコロナ対策が整合性が無くバタバタするのは、その行政官吏達が余り現場の実務に詳しくない事と業務構築力が弱いからだらうと見ています。
    野党が提案型になって存在感を示したいなら、政権党以上に政策力と実務力がなければなりません。
    もし、そのような力が優っていれば、政権党になっていたはずです。
    つまり、野党であるという事は、それらの
    力が劣位にあるという事です。
    てすから、万年野党になる訳です。

    従って、野党から政権党になるためには、敵失を狙って、「批判」をするしかないのです。新幹事長は、これが分かっているのでしょう。
    それに、批判するだけなら、何も勉強する必要がないから楽です。
    自分の感覚だけで批判していればいいのですから、事前準備も最小限で済むでしょう巨大な敵失が発生するまで、安泰として野党を続けられるから楽です。

    しかし、実際は、官僚行政機構からの情報やデータが無くても、猛烈な調査と猛烈な勉強と現実的な実務力があれば、提案は出来るのです。
    しかし、そこまで政策提案に猛烈になれる政治家は、与野党とも殆どいないのでは?と感じます。

  20. 青雲 より:

    「提案」というものがどう言うものかを知らないで、「提案型野党」と言っても、それは言葉遊びだけになるはずです。
    営業でも企画でもマーケティングでも、提案型のこれらの仕事をやったことがある人であれば、野党にそんな事が出来るはず無いと直ぐに思うはずです。
    そもそも、「提案」は、相手以上に相手の
    事と相手を取り巻く環境と状況と課題と問題を把握していなければ出来ない事です。
    実際、何十年前かに、野党が政策提案型の野党になる、と言った事がありますが、それは出来ない事だと直ぐに気がつきました。
    日本国のあらゆる情報とデータは、官僚と行政機構が保持しています、そして、官僚行政機構は、時の政権党の指揮下にある。
    だから、官僚行政機構が野党からの要請指示に従って、まともに情報やデータを野党に報告する訳がありません。
    実際の情報やデータが無くて、現実的な提案が出来るはずがありせん。
    立憲の泉代表は、現実的な実務の経験がないのかもしれません。
    その上、情報やデータを使って提案するには、卓越した現実認識力と何かを整合性を持ってまとめ上げる現実化力が必要です。
    そして、兎にも角にも猛烈な勉強が必要です。
    そんな政治家は居ないでしょう。
    政権与党になれば、官僚や行政官吏の力でやっとこさ、とやれると言う事です。
    今のコロナ対策が整合性が無くバタバタするのは、その行政官吏達が余り現場の実務に詳しくない事と業務構築力が弱いからだらうと見ています。
    野党が提案型になって存在感を示したいなら、政権党以上に政策力と実務力がなければなりません。
    もし、そのような力が優っていれば、政権党になっていたはずです。
    つまり、野党であるという事は、それらの
    力が劣位にあるという事です。
    てすから、万年野党になる訳です。

    従って、野党から政権党になるためには、敵失を狙って、「批判」をするしかないのです。新幹事長は、これが分かっているのでしょう。
    それに、批判するだけなら、何も勉強する必要がないから楽です。
    自分の感覚だけで批判していればいいのですから、事前準備も最小限で済むでしょう巨大な敵失が発生するまで、安泰として野党を続けられるから楽です。

    しかし、実際は、官僚行政機構からの情報やデータが無くても、猛烈な調査と猛烈な勉強と現実的な実務力があれば、提案は出来るのです。
    しかし、そこまで政策提案に猛烈になれる政治家は、与野党とも殆どいないのでは?と感じます。

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