単なる「挨拶」でここまで大きな齟齬が生じる日韓関係

「韓国の特殊性」、尹錫悦政権下でも変わらず

ついに日韓は首脳会談すらまともに開けない関係になってしまったようです。スペイン国王主催の晩餐会で短時間遭遇しただけなのに、韓国側がメチャクチャな内容を勝手に発表したことで、日本政府側が韓国政府側に対し、かなりの不信感を抱いている様子がうかがえるからです。いずれにせよ、韓国を相手にするときは、日韓二国間で会談をするのではなく、可能な限り、米国など第三国を介在させるのが正解ではないでしょうか。

二国間会談を実施せずに「多国間会合」に韓国を引き込んだのは大正解

昨日の『日米韓会合「韓日関係改善」への言及ゼロ=外務省発表』では、NATO首脳会合のサイドラインで現地時間の28日に開催された日米韓3ヵ国首脳会合の内容に加え、その意義について、議論してみました。

詳しい内容については繰り返しませんが、これについて簡単に申し上げるならば、日本が韓国との「二国間の」首脳会談を実施しなかったこと、そして「多国間の」会合に韓国を引き込んだことについては、岸田首相にしては珍しい外交上の大きな得点だった、というのが当ウェブサイトなりの評価です。

これまでの韓国側の言動から判断して、韓国が「密室の二国間会談」に持ち込みたがる狙いが、あわよくば日本側が発言してもいないことを勝手にでっち上げ、「言った・言わない」の議論持ち込んだうえでそれらを既成事実化することにあるのではないか、と考えるのは、ごく自然な発想です。

結局、晩餐会での遭遇の真相は何だったのか?

その典型例が、韓国大統領室の発表です。

韓国大統領室は現地時間28日にスペイン国王フェリペ6世が主催した晩餐会の場で「岸田文雄首相から尹錫悦(いん・しゃくえつ)韓国大統領に近づき、両者が3~4分言葉を交わした」、などと発表しました(『岸田首相「10回の首脳会談」の相手に韓国は含まれず』等参照)。

しかも、この韓国側の発表内容だと、両者がお互いに国内の選挙に関する会話を取り交わしたうえで、岸田首相の側から「より健全な両国関係に発展させるために努力しよう」と述べたとされており、これだと「日韓がお互いに努力しよう」と岸田首相が発言したかの印象を抱きます。

しかし、これについて日本の外務省の側の発表を読むと、まったく違ったことが記載されています。6月28日付の『岸田総理大臣のフェリペ6世スペイン国王陛下主催晩餐会出席』というページには、次のような記載があるのです(原文ママ)。

尹錫悦(ユン・ソンニョル)韓国大統領との間では、ごく短時間、簡単な挨拶を交わしました。岸田総理からは、非常に厳しい日韓関係を健全な関係に戻すために尽力いただきたい旨述べました」(※なお、「ユン・ソンニョル」は「いん・しゃくえつ」の誤りですのでご注意ください)。

こちらの外務省の発表を読むと、岸田首相の発言に主語はないものの、「非常に厳しい日韓関係」を「健全な関係に戻すため」に「ご尽力いただきたい」という表現、主語が「韓国」であることは明白です。少なくとも日本の外務省か、韓国の大統領室のどちらかがウソをついている格好です。

日本側は韓国発表を明確に否定

こうしたなか、これに関してこんな「続報」がありました。

磯崎官房副長官、日韓首脳の会話に関する韓国発表を否定

―――2022/6/30 13:44付 産経ニュースより

産経ニュースの昨日の記事によると、磯崎仁彦官房副長官は30日午前の記者会見で、この韓国大統領府の「岸田首相から尹錫悦氏に話しかけ、『日韓関係がより健全な関係に発展できるよう努力しよう』と呼びかけた」とする韓国側の発表をめぐり、「そういうことは承知していない」と述べ、明確に否定したのだそうです。

これをわざわざ重ねて否定するあたり、日本政府側も韓国の勝手な発表にフラストレーションを感じている、ということでしょうか。

そして、これを韓国メディア『中央日報』(日本語版)も昨夜、記事にしています。

韓日首脳5回遭遇…韓国の発表と違い日本は「ごく短時間、簡単なあいさつ」

―――2022.06.30 18:01付 中央日報日本語版より

中央日報は今回のNATO会合における日韓首脳の「遭遇」と、これに関する日韓の発表内容が異なっている点について、次のように述べます。

韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領と日本の岸田文雄首相がスペインのマドリードで開かれた北大西洋条約機構(NATO)首脳会議で2日間に5回顔を合わせた。だが韓国側が両国首脳の対面を詳しく説明し意味を付与したのに対し、日本側は努めて意味を縮小しようとする姿勢を見せるなど両国の立場の違いが現れた」(※「ユン・ソクヨル」は「いん・しゃくえつ」の誤りですのでご注意ください)。

中央日報は晩餐会での日韓首脳の遭遇について、「日本側が務めて意味を縮小しようとしているものだ」と述べているのですが、これは、韓国側の発表が真実であり、日本側の発表がそれを歪曲している、というニュアンスを伴っていることに注意してください。

正式の首脳会談でもないのに…

ただ、中央日報の記事で興味深い記述があるとしたら、それは次のようなものでしょう。

日本政府は韓国大統領室の発表があるまで両首脳の対面を伝えず、29日午前に磯崎仁彦官房副長官の会見を通じて両首脳が『ごく短時間』簡単なあいさつを交わしたと述べた」。

このあたり、当ウェブサイトとしても、たしかに「日韓首脳が言葉を交わした」とする話題については、当初、「韓国大統領室の発表に基づくもの」のみを取り上げていたのですが、その理由は、日本政府側から当初、これについてほとんど発表が見当たらなかったからです。

外務省ウェブサイトにフェリペ6世の晩餐会の情報が掲載されたのは、韓国大統領室の発表を伝えた韓国メディアの報道から少し遅れていたのです。想像するに、今回の騒動も、韓国が勝手な内容をどんどんと発表したことに対し、日本側も今回はかなり不快感を抱いていたのかもしれません。

ただ、こうしたやりとりを見ていてもうひとつ強く印象に残るのは、正式の日韓首脳会談でもなく、略式会談ですらない、たんなる「晩餐会の会場での遭遇」ひとつとってもここまでの齟齬が生じるという事実です。

正直、韓国側からは「早く韓日首脳会談を実施して韓日間の首脳同士で信頼を醸成すべきだ」、などとする主張も見られるのですが(『「首脳会談さえやれば信頼関係醸成」という考えは甘い』等参照)、その前提となる「信頼を持って首脳会談を開くことができる」という状況にはありません。

韓国は外交交渉記録を勝手に公表してしまう国

そういえば、昨日の『徴用工「300億ウォン韓日共同基金案」浮上=韓国紙』でも取り上げたとおり、韓国の対日不法行為のなかには、「日韓慰安婦合意に至るまでの外交交渉記録を韓国側が勝手に公表してしまった」、とする2017年12月のものが含まれています。

外交機密文書を相手国の了解なく、その国の大統領の政治的判断で勝手に公表してしまう、というのは、あまり聞いたことがありません。そんなことをやれば、そんな国との秘密交渉などできなくなってしまうからです。

しかし、韓国はそれをやってしまいました。

ということは、今後は日本政府が韓国政府と水面下で交渉したとしても、韓国側で政権が代わるなどすれば、それが勝手に公表されてしまうリスクがある、ということを意味しています。

今回の尹錫悦政権による「あることないこと勝手に公表する」という行動も、前任の文在寅(ぶん・ざいいん)政権によく見られたものと行動パターンとしてはまったく同じであり、その意味で、「韓国で政権交代したから韓日関係が『改善』される」とする見方が単なる幻想であるというのは明白でしょう。

いずれにせよ、今後の日韓関係は、基本的には「北朝鮮問題」などの局地的な政策課題に対処するうえでの必要性がある場合などに限り、米国などの「第三国」とともに交渉する、というのが正しい対応であると思わざるを得ません。

とりわけ『韓国の密室外交封じる多国間会合:「AP4」は大成功』などでも取り上げたとおり、韓国と首脳会談を持つのならば、それは可能な限り、第三国を入れるのが正解でしょう。

日韓はすでに首脳会談すら満足に開けない関係になってしまったのであり、そして、その原因を作ったのもまた韓国側であることは明白なのです。

鈴置論考「韓国の特殊性」を読み返す

このような議論の流れを踏まえるならば、改めてこんな表現を読み返しておく価値があります。

韓国を相手にしなくなったのは日本だけではない。米国も北朝鮮も、そして中国からもまともに扱われなくなった。自らの力を過信した傲慢な外交で、孤立の一途をたどったのだ。日韓関係が悪化したのも『日韓関係の特殊性』からではない。『韓国の特殊性』が原因なのだ」(『韓国民主政治の自壊』(新潮新書)・P165)。

この記述は当ウェブサイトで以前から(無断で)宣伝している、韓国観察者である鈴置高史氏の最新刊『韓国民主政治の自壊』に含まれているものです。

ちなみに同著にはほかにも大変に興味深い記述が大量に出てくるにも関わらず、税込みたった946円という信じられないほどコスパが良い商品です。

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朝鮮半島問題に関心を持つひとであれば、いわば「必読の書」でもありますので、まだの方はぜひ購入をご検討下さると幸いです。

読者コメント一覧

  1. クロワッサン より:

    >外務省ウェブサイトにフェリペ6世の晩餐会の情報が掲載されたのは、韓国大統領室の発表を伝えた韓国メディアの報道から少し遅れていたのです。想像するに、今回の騒動も、韓国が勝手な内容をどんどんと発表したことに対し、日本側も今回はかなり不快感を抱いていたのかもしれません。

    日本政府としては発表しない可能性はかなり低い韓国政府の発表を待てば良く、発表すれば先ず間違いなく韓国政府にとって都合が良い嘘が出て来るだろうから、日本政府は事実を淡々と述べれば良く、内容としてはまさに雑務ですね。

    単純な挨拶ですらこうなるのだから、会談は略式でも真っ平御免でしょうね。

  2. 百十の王 より:

    文でも尹でもやってることは変わりなく、5月10日の大統領就任式からまだ2ヶ月経っていませんが残りの任期も日韓関係に進展は無さそうなことを象徴する出来事だったと思います。

    韓国が変わらないのだから、日韓テーパリング、KOREXITは自然な流れかと。

  3. 匿名 より:

    「日本側も今回は」ではなく「日本側は今回も」ですね。んじゃ、次は日中韓行ってみますか?w

  4. カズ より:

    「言うべきは言う!(即時否定)」ってスタンスは大切ですね。
    受身一辺倒ではない”積極的無視”の方が解りやすくていいです。

  5. 道草 より:

    私たちが肝に銘じておかなくてはならないのは、「韓国の歴代政権の思考と行動が異常である」ではなく、「韓国の有権者を含めた集団としての韓国全体の思考と行動が異常である」でしょう。

  6. 匿名 より:

    こんな具合に、韓国が日韓関係を「改善」しようと藻掻く度に、韓国とは話し合いすら出来ないという実績が積み上げられ、両国の溝の深さが浮き彫りになる。
    そして、韓国はますます泥沼の深みに沈んでいく。
    なので、今後も韓国には頑張って「改善」に励んで貰いたいものだと思います。

  7. kurisyu より:

    引用で『「ユン・ソンニョル」は「いん・しゃくえつ」の誤りです』をいちいち強調する意味ありますかね?
    そういうポリシーかと思ったら「半島を読む」からの引用時は指摘されていないようですし。

    1. はれん より:

      自分も気になったので少し調べてみましたが2018/11/15の記事に「【FAQ】どうして当ウェブサイトで人名を日本語読みするのか」というのがありました。
      また2019/8/21の記事で「文在寅は「ウェン・ザイイン」?」にも見解がありますが、この時から考えが変わっていないなら誤りですとするのが誤りのようです。
      8/21の記事には「日本人が外国人の名前をどう呼ぼうが自由であり、逆に、外国人が日本人の名前をどう呼ぼうが自由です。」という記述がありますので「ユン・ソンニョル」と呼ぶのも良いはずです。
      おそらく「輸出規制」等の表現をいつも直されているので、同じようにしてしまったのでしょう

  8. 浅墓惰朗 より:

    朝鮮通信使の昔から、彼らにとっては「信(誼=よしみ)を通じる」ことが、何よりも重要なのでしょう。

  9. カネコサトシ より:

     鈴置さんの「どこの国も韓国をまともに相手にしなくなった」という言葉にうなづきつつも、日本のメディアはどこもかしこも「韓国韓国」うるさいですね。(テレビは見ませんが他人の見ているテレビの音が耳に入ってきてしまいます。テレビで「韓国」というキーワードが出てくる頻度のなんと高いことか)

     すべてはアメリカによる対赤組の緩衝地帯としての韓国を重視しているため韓国を甘やかしすぎていると見ています。
     軍事専門家の意見では、長距離兵器や遠隔操作兵器、サイバー戦など発達により「緩衝地」としての地位が韓国は薄くなっています。韓国に期待できなくなると、防衛線が日本になります。日本国民がそれを受け入れる気概があるかどうかですが。平和ボケですからね。

     私はアメリカの理解が遅いことに憤ってます。アメリカさえ口を出さなければこんなことにならなかったろうし、拉致問題も早く動けた。遅い、遅い、あまりに理解が遅いアメリカ。真の敵はアメリカ。

    1. 匿名 より:

      外国に責任を押し付ける韓国人的な思考は面白くありません
      はっきり言います、自国の問題は自国民の責任です
      たしかにアメリカに一因はありますが、
      日本の左派マスコミの影響等で日本の有権者が、そういう政治家を選んできたから
      そうなったのです

      1. カネ・コサトシ より:

        >>匿名様
         力の入ったレス、ありがとうございます。
         私も元来は、外国人を巻き込む「韓国人的」な行動が嫌いで、自国民の問題は自国民で解決すべきだと思っております。まさにその通り、経済専門家の渡邉哲也氏も同様のことを言ってました。匿名さんのような胆力の方がいてくれることが、大変うれしいです。コメント、ありがとうございます。

         昔、韓国の仕掛けてくる慰安婦騒動に関するディスカッショングループがあって、「日本人の清い」考え方じゃ中韓のプロパガンダに勝てないと主張する日系ブラジル人のいたコミュニティがありました。
         なのでかつて考え方を変え、当時慰安婦問題に興味を持ち始めた外国人:軍事ジャーナリストのマイケルヨン氏、ケントギルバート氏、トニーマラーノ氏(テキサス親父)とコミュニケーションし、こちら側に導く行動をとりました。結果、韓国側の主張や韓国の主張になびく外国人どもの考え方を変えさせられませんでしたが、上記3名が今は日本の雑誌や新聞で活躍している通り、日本側の味方をさせることには成功しました。外国人を利用して、結果多くの日本人の心を動かすことには成功したと思ってます。

         昔の日本人は「外国語」ができる人が多く活躍してました。伊藤博文、陸奥宗光…もっと多くいて、オランダ語の文書をすでに解読していて、薩摩藩は黒船の2年後に蒸気機関船を作りました。こうした「外国」を利用する人がこの国を作ってきました。

         志、態度や信念も大事です。また同時にどうしてもことを動かせなかったときに「発想の転換」も大事かと思います。

  10. マスオ より:

    > 韓国は外交交渉記録を勝手に公表してしまう国
    この事実から察するに、過去、日本の外務省は「バラされたくなければ俺の言う事を聞け」って脅されてたんじゃないかと察します。
    で、実際にバラされて「どうだ!参ったか!」ってなったのだけど、バラされた方としては、(あぁ、これでもう水面下の交渉は出来ないな)と思うはずです。外務省がよほどのバカか愚か者でなければ、の話ですが。

    こういうことを積み重ねて、健全な関係になっていくことは良いことですね。

    1. 元一般市民 より:

      オフレコの場で、「文氏の対日政策をどう思うか」と問われ、「一人でマスター〇ーションしている様なものだ」と「正直」な感想を述べた相馬公使は、その発言を暴露され更迭されました。現在も閑職におかれたままの模様です。
      既に親韓派の外務省コリアスクールでも、「正直」な意見を述べる人はいないのではないでしょうか。
      「伊氏の対日政策をどう思うか」と問われれば、「対日関係を正常化しようとする姿勢が良いと思います」程度の回答になるのかな、と。そしてその発言を、「日本の政府高官が伊氏の対日政策を評価していると語った」と発表し報道する。それが現状かと、思います。

  11. 美術好きのおばさん より:

    既に、新宿会計士様がご指摘されている箇所ですが…

    >だが韓国側が両国首脳の対面を詳しく説明し意味を付与したのに対し、日本側は努めて意味を縮小しようとする姿勢を見せる

    つまり、韓国側は数分間の両首脳のやりとりの「意味」を「付与」したのに、日本は「その意味」(つまり、韓国側が付与した意味)を素直に受け取らず抵抗する姿勢であるという。韓国側の意味(自分勝手な解釈)に従えとは、なんと上から目線の高飛車な態度なのでしょう。

    【付与】:
    添えること。付け加えて与えること。授けること。

  12. taku より:

    「強制動員被害者が基金による賠償案に反発」とのことで、期待通りの展開かな、と喜んでおります。「ボールが韓国にあると認識していながら、韓国側は国内事情により返せない」この状況が続くことが、日本いや日韓関係にとって、最も望ましい。日韓関係の捻じれた主たる要因は、日本の過度の”植民地支配に対する贖罪意識”と、その反射として韓国の「もめたら日本が譲るべき」意識だと考えています。相手国が変わることを期待するのは時間の無駄ですから、日本人が「韓国は強くあたらないと何も変わらない」ことに気付くべきです。あと10年この状況が続けば、さすがに「韓国には韓国の言い分がある」などとのたまう日本の”進歩派”も絶滅するのではないでしょうか。私は、岸田政権のこれまでの対韓外交を支持します(その他は保留ですけどね、でも内閣支持率はなぜか高い)。

  13. 熊のプータロー より:

    >「ボールが韓国にあると認識していながら、韓国側は国内事情により返せない」この状況が続くことが、日本いや日韓関係にとって、最も望ましい。

    そもそも論ですが、日韓基本条約・日韓請求権協定が締結された時点で二国間でのボールを使ったゲームは終了していて、「韓国側は自分達のみでイキがって、殆どの国民は二国間ゲームが終了している事を理解・認識していない状況」ですから、「行き場所の無いボール」は韓国国内のゲームにしか使用出来ないのでしょう。

  14. 匿名 より:

    韓国との挨拶は、すれ違いざまに「よっ」くらいでいいのでは?

  15. はるちゃん より:

    韓国では、「日本が日韓関係関係改善に大きな期待を寄せている」という事になっていると思いますよ。
    日本のマスコミが、新大統領は関係改善に前向きだと連日大騒ぎしていますので。
    勘違いしてもらっても日本側としては特に困りませんが。

    1. より:

      韓国側の設定では、「大方の日本人は本当は韓国のことが大好きでならないのだが、一部の極右政治家が政治的な思惑で嫌韓を煽動しているため、それに乗じた極右の連中が大騒ぎして見せているだけだ」ということになっています。つまり、「日本人は本当は韓国と仲良くしたいと秘かに熱望しているのに、一部極右が騒ぐため、それを言い出せないでいるのだ」というわけです。ここからさらに、「極右であるアベはどうしようもなかったが、極右ではないキシダならば、本心では韓国との関係改善を熱望しているに違いない」という誤謬そのものでしかない発想が生まれるのですね。

      さて、今のところ、尹錫悦大統領が対日関係の「改善」を図り、いろいろと模索しているところであるという点については、疑う余地はありません。もちろん、単純な二国間関係の改善を考えているというよりは、対米関係の改善を進めるためには、アメリカからの要求である対日関係改善を推し進めざるを得ないという側面はあるでしょうが、とりあえず対日関係改善を望み、進めようとしているという点では間違いないでしょう。
      また、あくまでも一般論としては、隣国との関係は良好であるに越したことはないので、隣国の新政権が対日関係改善を望んでいるというのは、日本としてもけして悪い話では本来ないはずです。

      しかしながら、尹錫悦政権は、日本側が理解して納得できるような提案をすることはできず、結局何も進まないでしょう。文在寅政権が5年間で築いた「虚像としての韓国」を今なお半分近い国民が信じ込んでいるからです。そんな彼らには、「マトモな提案」など、一方的に日本に譲歩した屈辱的提案としか映りません。尹錫悦政権としては、常識的な国際法解釈に基づく提案ですら行うことは非常に困難でしょう。
      こうしてみると、日韓関係という一局面においてすら、文在寅政権の「功績」は絶大なものと言えます。日韓関係悪化の全ての責任が文在寅政権にあるわけではないのですが、転回不能点を遥かに突破し、固着化させてしまったのは、文在寅政権の仕業です。ゆえに、尹錫悦政権がマトモであればあるほど、文在寅政権の巨大な負の遺産に苦しむことになるでしょう。南無。

      1. はるちゃん より:

        私も、日本側が受け入れ可能な提案は韓国からは出て来ないと思います。
        国会議員を含めて、多くの韓国人は、日本が関係改善を希望していると思っていますので、韓国側の譲歩が含まれた提案などあり得ません。
        韓国側は、明らかに日本の譲歩を期待しています。
        参議院選挙後に日経やNHKなど、日本のマスコミが譲歩の大合唱を始める予感がします。
        岸田内閣を厳しく監視する必要があります。

  16. 元日本共産党員名無し より:

    ハンギョレの東京特派員キム・ソヨンは登録:2022-07-01 03:43 修正:2022-07-01 08:58の日本語版の記事「韓日首脳、初対面したが…日本「韓国が解決策を提示すべき」」で比較的歪曲なしに書いてました。
    野党側に回ったのでハンギョレとして政府に忖度しなくて良かったのと、東京発という事で主な仕事は日本のマスコミのコピペという事で、韓国内の論調とはだいぶん違った書き方になったのかも知れません。つまり絶え間なく韓国政府側から「新聞記事のネタ」が新聞記者には送り込まれており、それをワンメイクしてみて来たように書くのが韓国マスコミの仕事で、東京特派員はごくたまに、日本のマスコミ記事をコピペするだけの場合(でなおかつ東京でも韓国でもない欧州の話の場合)にはこのぐらいの記事になるという事なのでしょう。

  17. 引きこもり中年 より:

    毎度、ばかばかしいお話を。
    韓国から日本に、「韓国の発表したように、日本も合わせてくれなければ困る」という文句が来たんだって。
    この話は、2022年7月1日時点では、笑い話である。

    1. 七味 より:

      引きこもり中年様

      よそのブログからだけど、実話みたいなのです♪

      姜昌一 前大使「岸田政権が尹政権と違う発表をして、こちらはプライドに傷ついてしまった。そんな発表はすべきでなかった」
      https://sincereleeblog.com/2022/07/01/k-izu/

      1. カズ より:

        七味様
        ミサイル発射情報の件でも同様の理由でプライドが傷ついてるのかもですね。
        情報公表で日本に遅れを取れば、「不甲斐ない!」と国民に叩かれて、
        情報に齟齬があれば、米国に答え合せされてしまうんですものね・・。

  18. ダージリン より:

    韓国の事、かつては日本人と似たような価値観を持ち、似たような行動をする人たちだと思っていましたが、知れば知るほど価値観が異なり、全く日本人と違う行動をするということが分かってきました。
    価値観・文化が全く違うのですから、共に歩むのは不可能でしょう。ただ不幸にして、近くにある国ですから、まあ当たり障りない程度にある程度距離をとって付き合っていくのがいいのかもしれませんね。深く付き合っても、メリットはありませんし。

    1. 匿名 より:

      同意です。
      さらに言い難い事を言うと日韓間では、「価値観」どころか、「思考様式」、「現状認識能力」と「読解力」、「実証・論理的考察能力」さえも共有していないし、もっと根本的な次元で「韓国は集団としての思考では妄想・願望と現実・推論の違いさえも理解していない」と思います。

  19. トシ より:

    もし密室的な日韓首脳会談が実現したら

    ・岸田は日本の過去の植民地試合について改めて日本を代表して謝罪することを表明した
    ・慰安婦問題についても誠意をもって謝罪と補償することを約束した
    ・同じく徴用工問題についても誠意をもって謝罪と補償することを約束した
    ・日韓によるより緊密な経済連携のため通貨スワップの締結に合意した

    こうやって韓国は勝手にでっちあげを発表して既成事実化しそうだ。

    このサイトの住人なら冗談でないとわかるだろう。
    そのうえで上から目線で日本に実行を求めてくる。

    日本は韓国に不用意に近づくべきではない。

    1. より:

      相手が岸田総理であろうがあるまいが、韓国がその手の大嘘を勝手に発表し、既成事実化を図ってくる可能性は大いにあるでしょう。でも、これらのうち一つでも「事実」としてしまったら、岸田内閣は即日吹っ飛びます。今度の参院選で岸田派が多少増減しようが、依然として小派閥であることには変わりなく、安倍・麻生・茂木の各氏に見捨てられたら、とてもじゃないが政権など維持できません。いくらなんでも、その程度のことは岸田総理も弁えていることでしょう。もし本当に弁えてないのだとしたら、直ちに辞めさせるべきでしょうね。

      # なお、「どうせ弁えてないに決まっているのだから、今のうちに辞めさせろ」
      # という議論には与しません。悪しからず。

      > 日本は韓国に不用意に近づくべきではない。

      一々「そんなことは言ってない」というのも面倒なので、基本的には同感なのですが、現時点で日本から断交するという選択肢が(事実上)ない以上、外交ルートの維持と最低限の外交儀礼の遵守はせざるを得ません。でも、裏を返せば、それ以上のことは不要であるということでもあります。今のところ、岸田政権も外務省もそのような線で動いているようなので、そこから明後日の方向に逸脱しないよう期待しましょう。

  20. 普通の日本人 より:

    たかり文化でたかり国家。
    その結果がこれですね。
    日本を欺すまで、韓国民を欺しつづける。
    だからいつまでも変わらず太鼓を叩き続け、望まないことには「後頭部を叩かれた」
    キッシーさんも今回は慎重ですねえ。
    欺されまいとしてますねえ。
    八方美人系統だからいつまで辛抱できるのか。
    参議院選挙で自派閥が伸び悩んだら辛抱期間が延びるかもしれませんね

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