岸田首相とハサミは使い様:G7団結で困惑するロシア

G7コミュニケを読んでいて痛感するのは、「日本自身が経済大国として復活しなければならない」という必要性です。今回のG7では、とくに「ロシアによる違法でいわれのないウクライナ侵略」に対する強い非難が盛り込まれ、食糧難をめぐってロシアを批判するとともに、G7がロシアの金取引を禁止する措置を発表しています。本稿ではこれに関連情報を加えて、ロシアの現在の立ち位置、そして日本の有権者の進むべき道についても考察してみたいと思います。

G7のロシア非難

G7コミュニケ

少し遅くなりましたが、現地時間の6月28日に発表されたG7会合の共同声明(コミュニケ)のサマリーが欧州理事会のウェブサイトにアップロードされていましたので、紹介しておきたいと思います。

G7 Leaders’ Communiqué – Executive summary

We, the Leaders of the Group of Seven (G7), met in Elmau, Germany, on 26-28 June 2022, were joined by the Leaders of Argentina, India, Indonesia, Senegal and South Africa, as well as Ukraine.<<…続きを読む>>
―――2022/06/28 13:00付 欧州理事会ウェブサイトより

まず、G7のメンバーは日本、米国、英国、ドイツ、フランス、イタリア、カナダの7ヵ国に加え、欧州連合(EU)ですが、これに加えて最近のG7ではゲスト国が招かれるケースが増えています。

昨年の英国のコーンウォールサミットでは豪州、インド、韓国、南アフリカの4ヵ国が招かれましたが、今年のドイツのエルマウサミットではアルゼンチン、インド、インドネシア、セネガル、南アフリカ、ウクライナの6ヵ国がが招かれています。インドと南アフリカの2ヵ国は昨年に引き続いてのG7参加です。

ウクライナ戦争を批判するG7

G7共同声明は多岐にわたるのですが、本稿ではこれらのうち、ウクライナ戦争にかかわる部分の概要を確認していきましょう。原文とそれに対する当ウェブサイトとしての意訳を示しておきます。

At a time when the world is threatened by division and shocks, we, the G7, stand united. We underscore our resolve to, together with partners, jointly defend universal human rights and democratic values, the rules-based multilateral order, and the resilience of our democratic societies. In doing so, we will address the key challenges of our time:

世界が分断と衝撃に脅かされている時代にあって、我々G7は結束する。我々G7はパートナー諸国と協力し、人権、民主主義、ルールに基づく多国間秩序、そして民主主義社会の復元力などをともに守るという決意を強調したい。そうすることによって我々はこの時代における主要な課題に取り組むだろう」。

最初から、無法国家に対する批判のトーン一色です。そして、この記述は箇条書きの最初のこんな記述に続きます。

  • We reemphasise our condemnation of Russia’s illegal and unjustifiable war of aggression against Ukraine.(我々はロシアに対する違法でいわれのないウクライナに対する侵略戦争を改めて非難する。)
  • We will stand with Ukraine for as long as it takes, providing the needed financial, humanitarian, military, and diplomatic support in its courageous defence of its sovereignty and territorial integrity.(我々はウクライナの主権と領土の完全性を勇気を持って守るために、金融上、人道上、軍事上、外交上の観点から必要な支援を惜しまず、必要な限り、ウクライナとともにこれに立ち向かう決意である。)
  • We are ready to reach arrangements together with interested countries and institutions and Ukraine on sustained security commitments to help Ukraine defend itself and to secure its free and democratic future.(我々は関係国・機関と共同して、ウクライナの防衛と、同国の自由で民主的な未来の確保を支援するために、持続的な安全保障を約束する所存である。)
  • Our financial support in 2022 amounts to more than USD 2.8 billion in humanitarian aid, and we are ready to grant, or have pledged and provided USD 29.5 billion in budget aid.(2022年におけるウクライナに対する我々の財政支援は、人道支援が28億米ドル以上に達するのに加え、供与する用意がある、あるいは供与を約束している金額は295億ドルに達する。)
  • We are strongly committed to supporting Ukranian reconstruction through an international reconstruction conference and plan, drawn up and implemented by Ukraine in close coordination with international partners.(我々は国際的なパートナーとの緊密な連携のもと、ウクライナが策定・実施する復興に関する計画に関し、国際的な会合や計画などを通じたウクライナの復興を強く支援することにコミットしている。)
  • We will continue to impose severe and enduring costs on Russia to help bring an end to this war.(我々はこの戦争に終結をもたらすことを目的として、引き続きロシアに対し厳しく永続的な費用を要求し続ける。)
  • Beyond its direct implications, Russia’s aggression is impeding the global recovery and dramatically worsening energy security and access to food globally.(ロシアの侵略による影響は直接的なものにとどまらず、世界経済の回復を妨げ、エネルギー安全保障や世界の食料供給の状況を劇的に悪化させている。)
  • To this end, we remain steadfast in our commitment to our unprecedented coordination on sanctions for as long as necessary, acting in unison at every stage, and will reduce Russia’s revenues, including from gold.(その結果として、我々は制裁に関連し、前例のない協力を必要な限り継続し、あらゆる面で協力を続け、金地金を含めロシアの収入を遮断することにゆるぎない団結を示す。)

…。

ロシアの置かれた状況

ロシアの外貨準備はどうなっているのか

正直、今回のサミットで出てきたロシアに対する新しい制裁措置というものは、ほとんどありません。せいぜい、金地金(マネタリー・ゴールド)の換金を遮断するという措置が加わったくらいです。

ただ、それと同時に、これまでにすでにG7諸国がロシアに課した経済制裁措置は大変に厳しいものがあり、これらにはロシアが保有する米ドル、ユーロ、日本円、英ポンド、スイスフランなどの外貨準備の凍結措置が含まれています。

以前の『開戦準備の証拠?ロシア外貨準備でドルが急減していた』でも議論しましたが、ロシアの中央銀行が公表したレポートに基づけば、ロシアの外貨準備は今年1月の時点で、ユーロが34%、金地金が21.5%、米ドルが11%、人民元が17%、英ポンドと日本円が各6%、などとなっています。

その一方で国際通貨基金(IMF)の統計に基づけば、ロシアが今年1月時点で保有している外貨準備のうち金地金は1323億ドルでしたので、逆算してロシアが保有している外貨準備は6151億ドルと仮定し、これに各通貨の割合を乗じたものが、次の図表1です。

図表1 2022年1月時点のロシアの外貨準備の通貨別内訳(想像図)
通貨別構成金額全体の割合
金地金1323億ドル21.50%
ユーロ2085億ドル33.90%
米ドル671億ドル10.90%
人民元1052億ドル17.10%
英ポンド381億ドル6.20%
日本円363億ドル5.90%
加ドル197億ドル3.20%
豪ドル62億ドル1.00%
シンガポールドル18億ドル0.30%
合計6151億ドル100.00%
凍結されたと考えられる金額3777億ドル61.40%

(【出所】「割合」はロシア中央銀行・ロシア下院向けレポートのP123、「金地金」の「金額」はIMF、「合計額」は「金地金の金額÷割合」、各通貨の金額は「合計額×割合」で算出)

金地金の取引禁止の影響度

この点、図表の合計欄は6151億ドルですが、現実のIMFデータによれば、ロシアの外貨準備合計額は6302億ドルであり、金額に微妙な齟齬があります。ただ、この金額の齟齬はIMFリザーブポジションや特別引出権などで説明がつくので、とりあえずここでの議論においては、この祖語については無視しましょう。

とりあえず上記試算に基づけば、ロシアの外貨準備のうち、凍結されたと考えられる金額が3777億ドル、つまり4000億ドル弱に達している、という点でしょう。

この点、ロシアのアントン・シルアノフ財相は凍結された外貨準備が3000億ドルだと述べており(『ロシア財相「外貨準備の半分凍結:利払はルーブルで」』等参照)、上記試算とは1000億ドルほどの差額が存在する計算です。

この微妙な差額の原因については、正直、よくわかりません。もしかするとロシア国内に持ち込まれた外貨の現金(紙幣)が1000億ドルほど存在する、という意味なのかもしれません。

いずれにせよ、ロシアにとって事実上「使い物になる外貨準備」は、1052億ドル相当の人民元建ての資産と、1323億ドル相当の金地金(マネタリー・ゴールド)です。

したがって、この1323億ドル相当のロシアの金塊の取引を禁止すれば、理屈の上では、ロシアの外貨準備高をわずか1000億ドル少々にまで制限することができる計算です(※といっても、ロシアの金取引を完全に禁止することは難しいかもしれませんが…)。

「食糧難」のくだりにロシア外務省が反応するが…

さて、先ほどのG7声明に戻ると、「ロシアの侵略による影響は直接的なものにとどまらず、世界経済の回復を妨げ、エネルギー安全保障や世界の食料供給の状況を劇的に悪化させている」、とする記述が出ていました。

ロシアが黒海の封鎖などを通じ、ウクライナからの穀物の輸出を妨げていること、ウクライナからの穀物の窃盗などを批判したものと考えられるのですが、これに対しては、ロシア政府が反応したようです。大変にわかりやすい記事が、ロシアのメディア『タス通信』(英語版)に昨日出てきています。

Russia ready to export tens of millions of tonnes of grain if West lifts bans — MFA

―――2022/06/29 19:43付 タス通信英語版より

タス通信によると、ロシア外務省のマリア・ザハロワ報道官が水曜日の会見で、「ロシアはウクライナ領土からの穀物の持ち出しを妨害していない」などとしたうえで、「西側諸国が食糧の流通を阻害する行為をやめれば、ロシアとしてはただちに数百万トンの穀物を輸出することができる」と述べたのだそうです。

本当に、息を吐くようにウソが出てくる人たちというものが、この地球上には存在する、という事実には愕然とせざるを得ません。

タス通信はザハロワ氏が「もし西側諸国が世界で飢餓が発生することを心配するならば、食糧供給を妨害するのをやめるべきだと述べた」、などとしているのですが、このあたり、自分たちがやっていることを、あたかも相手がやっていることであるかのように言い募るのは、中国や北朝鮮、その他約1ヵ国などとまったく同じです。

ただ、これなども、ロシアが食糧輸出を妨げているという事実が世界中から恨まれるということを、ロシア自身が良く理解している証拠と言えるのかもしれません。

日本の対応は?

ロシアが弱まれば北方領土奪還のチャンスも出てくるが…

いずれにせよ、現在のところ、ウクライナ戦争では局地的なものであるとはいえ、ロシアが占領地を拡大していることについては憂慮すべき問題でもあります。

ただ、それと同時に『欧州で広がるのはウクライナ疲れでなく「ロシア疲れ」』などでも指摘したとおり、ロシアがそれらの「戦果」のために払った犠牲が少々大きすぎたというのも事実でしょう。

もっとも、この戦争をめぐってはあまり楽観視すべきではありませんが、戦力で圧倒的な差があるはずのウクライナが強く抵抗を続けているという事実については、「ロシアの敗北」に向けた希望を抱かせる材料のひとつでしょう。

また、ロシアが明示的に敗北しなかったとしても、さまざまな禁輸措置に基づくサプライチェーンの寸断を通じてロシアの経済・産業基盤が弱体化していけば、そのことは必ずロシアの国力にも影響を及ぼしてきます。

ロシアが弱体化していけば、日本にとってはロシアに不法占拠され続けている北方領土(択捉、国後、色丹の3島に歯舞群島)はもちろんのこと、サンフランシスコ講和条約で「放棄した」とされる千島列島や南樺太についても、いずれ取り返す機会が到来するかもしれません。

ただし、それに備えて、まずは日本としては国力を増強し、経済を復活させることが必要です。

手始めに原発再稼働の促進と再生エネルギー賦課金制度の廃止、脱炭素目標の見直しに加え、製造業の国内回帰の振興、そして可能ならば生活必需品すべてに対する消費税の「ゼロ%軽減税率」の導入など、「経済を強くする」ことを推進していかねばなりません。

岸田政権やハサミは使い様

この点、個人的には「新しい社会主義」を掲げる某氏には2年後の自民党総裁選でご退場願いたいという気持ちは皆無ではありません。

ただ、それと同時に現在の政権が「ステルス安倍政権」としての性格を帯びていること『岸田「ステルス安倍」政権と「FIT廃止・原発稼働」』等参照)を踏まえると、「岸田政権とハサミも使い様」だともいえます。

というのも、岸田政権下でさりげなく原発再稼働が進んでいるからです。なぜか日本のマスメディアは岸田政権にとっても優しいのですが、こうした状況も活用しつつ、党内弱小派閥出身の岸田政権を使って、最大派閥の長でもある安倍晋三総理あたりが自身の政策をねじ込んでいく、という兆候はすでに随所で出ています。

(※このあたりは、『骨太方針に見る安倍総理「院政」』、『自民党の外交安保「安倍路線」に見える岸田首相の限界』などでも詳しく議論したとおりです。)

そして、「ステルス安倍政権」としての性格を強めるうえでは、今回の参院選は我々有権者にとっては大きなチャンスです。今回の参院選における宏池会の候補者(たとえば図表2など)が落選する一方、自民党全体として党勢を拡大することに成功すれば、結果として岸田首相の「傀儡度」がさらに上がるからです。

図表2 岸田派(宏池会)
候補者氏名選挙区当選回数
小鑓 隆史(こやり たかし)滋賀県1回
宮沢 洋一(みやざわ よういち)広島県2回(衆3回)
磯崎 仁彦(いそざき よしひこ)香川県2回
足立 敏之(あだち としゆき)比例代表1回
藤木 眞也(ふじき しんや)比例代表1回
水落 敏栄(みずおち としえい)比例代表3回

(【出所】候補者氏名は参議院ウェブサイト等、選挙区・当選回数は自民党ウェブサイト)

とくに比例では少なくとも3名の「宏池会候補」が存在しています。

他派閥の出身者については『【資料】参院選・自民党「宏池会所属候補者のリスト」』などでもふれていますので、是非ともご参照下さると幸いです。

本文は以上です。

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読者コメント一覧

  1. りょうちん より:

    爆撃機からパンを落としてくれる国ですからねえ。

    >millions of tonnes of grain

    何を暗喩しているのかおわかりでしょう。

  2. 数の子食べたい より:

    北方領土を取り返す案
    樺太、千島列島の住人にロシアからの独立をさせて、親日国家を樹立
    住人がロシアからの弾圧を受けたら治安維持の名目で派兵
    あれ、どっかの国の遣り方か~
    北方領土の住人には経済封鎖により、西側からの資材が手に入らなくなって、資源採掘が出来なくなって困窮が進んだときに、マックが復活するよ、ナイキの靴が買えるよって言えば、モスクワより東京の方が近いし、弾圧しないんじゃね、となって独立運動のモチベーションにならんかね
    まーそこまで行える胆力のある政治家は出てこないかな、維新のおじいさんは全力反対に回りそうだな
    この遣り方は沖縄でも実行されてるから、要注意かな

  3. haduki より:

    「岸田政権とハサミも使い様」的な考えだと
    今回の参議院選で宏池会は壊滅しない程度に議席を減らす
    神輿として担がれる程度の力は維持するが、これまで以上に他の派閥の意向を無視できなくなる
    が理想といった感じでしょうか?

    1. 迷王星 より:

      岸田政権がステルス安倍政権つまり安倍さんの傀儡政権として本当に機能するのであれば,宏池会が消滅しても何も問題ありませんよ.

      岸田さんが安倍さんの傀儡となるのを受け容れるのならば,宏池会が壊滅してようがしていまいが安倍派などが岸田さんを首相として担げば良いだけの話です.

      しかし私が見たところ,岸田さんは安倍さんの傀儡となるのを良しとしていない.それどころか安倍路線からの逸脱のチャンスを虎視眈々と狙っている.特に対中および対米外交や経済政策や防衛政策ではね.(防衛費倍増の約束も反故にしようとばかりに財政健全化をわざわざ明記したことなどを見れば,岸田さんの本音としては岸田政権が安倍さんの傀儡政権であるよりも財務省の傀儡政権としての比重が大きくありたいと考えていることが分かります)

      なので宏池会を壊滅させるだけでなく,自民党の議席を少し減らして「参院選で敗北」というレッテルを岸田首相に貼り付けて可及的速やかにお引き取り願うのが日本のためでしょう.

  4. はにわファクトリー より:

    雲隠れ議員に対する追及もないし、マスゴミって本当に恣意的な活動してますな。

  5. とある福岡市民 より:

    ✖️
    西側諸国が食糧の流通を阻害する行為をやめれば、ロシアとしてはただちに数百万トンの穀物を輸出することができる


    西側諸国が食糧の窃盗を阻害する行為をやめれば、ロシアとしてはただちに数百万トンの穀物を収奪することができる

  6. sqsq より:

    >ロシアの金取引を完全に禁止することは難しいかもしれませんが

    ロシア産の金は色がうすいなら別だが、ゴールドはゴールド、しかもゴールドは国際商品。
    ベラルーシあたりに流されたら制裁の意味はないのでは?

  7. sey g より:

    ロシアが日本に対して、色々と文句を言ってるようです。
    日本も対抗して
    「人の土地を不法占拠しながら、仲良くしてもらえると思ってたなら、余程おめでたいオツムをしてますなぁ」
    くらい返すべきです。

  8. 世相マンボウ_ より:

    私は岸田さんと宏池会には
    ここのブログのみなさんとともに
    大丈夫かなあと心配をしている
    考えは同じです。
    そうしたなかで
    『岸田首相とハサミは使い様』との
    今回の記事には大いに賛同します。

    国際政治の場でなくて
    どこかしこにある企業においても
    皆が真面目に働く中で
    おかしな縄張り作って
    みんなから鼻つまみ者人たちは
    いてしまうものです。

    それを管理監督するリーダーの
    あるべきふるまいとしては
    ①まっこうから相手にしない姿勢で改善
    は鼻つまみ者の猛反発を受けるので
    よほどのかくごが必要です。
    一方で、自分の意見を明らかにせず
    ②鼻つまみ者にも近づいて会話するアプローチは
    鼻つまみ者からは非難されません。
    ただ、②のアプローチは 
    ギリギリのところでミイラ取りがミイラ
    になってしまう危険があり
    心配されるのです。

    今のところ 、
    安倍、菅(スガ)さんの①に対して
    ②の岸田さんはいまのところ
    うまくやっていると感じます。

    ただ、最後の最後まで
    鼻つまみ者的画策繰り返す韓流撃退に
    いたるかどうかがちょっと心配です。

  9. はるちゃん より:

    ロシアを甘く見てはいけませんよ。
    今回のウクライナ侵攻は確信犯です。
    経済制裁やスウェーデンとフィンランドの参加によるNATOはプーチン大統領にとって大きな問題では無いと思います。
    ロシア帝国の復興という大義のために、アメリカ帝国主義と戦うという固い決意があると思います。ウクライナ国民にとっては迷惑千万かも知れませんが。
    プーチン大統領が腹を括っている割には、アメリカを始めNATO諸国の腰が引けているように感じられるのは私だけでしょうか?

    1. 世相マンボウ_ より:

      はるちゃんさまのお感じの
      危惧を私も感じています。

      国際社会と人々は
      おめでたいもので確信犯の
      プーチンはたじろがないでしょう。

      それは台所における攻防で
      ホイホイの出現で解決と思っていたら
      なんのことはない、台所侵略目指す
      赤黒い住人さんのしぶとさに
      今も悩まされているのと同じ構図かも
      と感じます。

      アザラシの皮はいで
      口銭稼いでいた元来のロシアに
      戻るならいざしらず
      思い上がって
      野蛮なピヨートルや
      当たり前に崩壊したソ
      連の幻影目指して
      国連憲章ないがしろに侵略している
      思い上がりのプーチンと
      怠惰ロシア国民には
      きっちりご自分たちの
      しょもない位置づけを正しく
      認識いただく必要があると感じます。

      これまでどさくさで戦勝国気取りで
      大国気取りをしてきたロシアさんは
      これからは 国際社会から見放された
      蛮行働いての敗戦国さんであるとの
      位置づけでしかないのです

    2. 匿名 より:

      >ロシアを甘く見てはいけませんよ。

      そうですね。戦争ごとは相手を見くびった方が負けるのが歴史の相場ですから。
      しかし、相手の置かれている状態や立場を冷静に気極めることも悪くないと思います。
      思うのですが、ロシアってTakeばかりでGiveは少ない国ですよね。そんな国と根本でつきあいたい国っていますかね?ロシアのGiveって、天然資源の切り売りを除けば、兵器(ケチ臭くモンキーモデルのみ)、独裁者国家に残忍な国内統治法のノウハウを指導すること、あとレフランダウの理論物理学教程くらいしか思い浮かばない。そして中国も含めてすべての国に、きわめて信用できない国と認識されている。宮娑いまー見たくNATOの東進に危機感などとロシアに同情し、アメリカを非難する人もいるが、根本はロシアが警戒され信用されていない結果に過ぎないと思います。カザフスタンやウズベクスタンなんかもウクライナを見て、内心は明日は我が身と思っているはず。BRICsなどといっても倫理、秩序に劣る、互いに信用できない強権国家ばかりで、こんな国々が深く協力し合えるとは思えない。ロシアはウクライナ侵略を当初の予定通り2週間でできなかったことがもう、それだけで終わりの始まりになったと思う。ウクライナが降伏しようとしまいと、歴史に決定的な、絶対に埋められない溝を作り、爆弾を抱え込んでしまった。今後、ロシアはテロとの戦いに骨身を削られることでしょう。ある意味、ロシアはこれまでのつけが回ってきたように思えますし、間違ってもロシアに未来は無いように思えるのですが・・。

  10. 匿名2 より:

    良くも悪くも独裁者がいなければ政治は進まない。
    安倍さん、独裁者になる意欲満々ですね。
    いいですね。応援します。

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