同時多発テロからちょうど20年:アフガン撤退と韓国
本日は米国のアフガン侵攻の原因を作った「2001年9月11日」、すなわち「セプテンバー・イレブン」からちょうど20年の節目です。年月が経つことの速さを自身でも実感している次第ですが、それと同時に、ちょうどその「20年の節目」に生じた米国のアフガン撤収を「会計的側面」から確認するとともに、米国の動きに対し、(やや意味不明気味に)熱い視線を注いでいる国があるという点については、気に留めておく価値はあるでしょう。
目次
同時多発テロから20年
早いもので、米国のアフガン侵攻の事実上の原因を作ったとされる2001年9月11日の「同時多発テロ」(いわゆるセプテンバー・イレブン)から20年が経過しました。
「新宿会計士」自身はまだ新宿に居を定めていませんでしたが、すでに会計士としてのキャリアを積み始めていた時期でもあり、くだんの事件についても当時勤めていた会社で大いに話題になっていたことを、昨日のことのように覚えている次第です。
アフガン=埋没原価論
アフガン正規軍の無様な敗北
さて、その米軍はつい先日、アフガニスタンから撤退しました。
ただ、それと同時にやはり私たちを驚かせたのは、米国が訓練したはずのアフガン政府正規軍がまったく機能せず、装備品で遥かに劣るはずのタリバンに対し、無様な敗北を喫したことです。
いや、「敗北を喫した」という表現は、正確ではありません。
「戦わずに逃げた」、と述べた方が良いでしょう。
なにより、アフガニスタン政府の最高責任者であるアシュラフ・ガニ大統領本人が、おそらくは多額の現金を持ち、いの一番に逃げ出したことは、その証拠でしょう。
これについてジョー・バイデン米大統領に対しては、「なぜあのタイミングで、あのような形での撤退を決めたのか」、「せめて在アフガン米人に加え、米軍に協力してくれたアフガン人の脱出まで、時間的猶予が欲しかったところだ」などといった批判が寄せられたことは事実です。
バイデン氏は「埋没原価」を意識か?
ただ、当ウェブサイトでこれまで何度か紹介したとおり、バイデン氏自身が現地時間8月16日にホワイトハウスで発表した談話は、「認知症が疑われる」などとされているバイデン氏にしては上出来だと考えて良いでしょう。
ポイントを整理しておくと、こんな趣旨の内容です。
- 米国がアフガンに出兵した目的はテロ掃討であり、オサマ・ビンラデンを除去したことで米国は第一義的な目的を達成した
- もともと、米国の目的に「アフガンを民主主義国に作り替えること」は入っておらず、それなのに米国は20年間、アフガンの正規軍を訓練し、1兆ドル以上のカネも使った
- 今回の事態においても、アフガンの政治的指導者らはすぐに諦めて国を逃れ、アフガン軍も戦おうとせずに崩壊した
- 米軍をアフガンから撤収させるのに「最も良いタイミング」というものはなく、先週の出来事自体、アフガンに対する米軍の関与を終わらせることが正しい決断だった証拠だ
…。
バイデン氏のこの見解、「『アメリカ・ファースト』を掲げていたドナルド・J・トランプ米大統領と違ってバイデン氏は『同盟国』に優しいに違いない」などの期待を(勝手に)持っていた人からすれば、「ずいぶんと冷たい」、「失望した」、などと思う人もいるかもしれません。
また、「米国のこの決定が欧州を激怒させた」、などと指摘する人もいますし、政策論からは米国の決断が「無責任だ」と言いたくなる気持ちも合理的なものでしょう。
ただ、とくに最後の「撤退するに最も良いタイミングはない」という表現からは、まさに会計学(いわゆる意思決定会計)でいうところの「サンクコスト(埋没原価)」の理論を思い出します。
埋没原価を気にしても仕方がない
人間というものは、得てして「せっかく今までたくさんのおカネを使ったのだから、せめてその投資が実になるまで、もうちょっとプロジェクトを続けるべきだ」という具合に、意思決定ミスを犯しがちです。しかし、「過去にいくらのおカネを使ったかは、将来の行動を決定するのに関係がない」というのが、会計学の教えです。
会計学の世界では、あるプロジェクトに多額の投資をしたとしても、そのプロジェクトから得られるであろう将来の収入が、これから必要となるであろう支出を上回るのであれば、そのプロジェクトは中断しなければならない、とされています。
いや、こんな話、べつに会計学だの、経済学だのという小難しい議論を使う必要はありません。こんな設問を考えてみれば、すぐにわかる話です。
「このプロジェクト、これまで100万円使いました。これからもう100万円必要ですが、そのかわり、80万円の収入が得られます。プロジェクトを続けますか?」
たしかに100万円というおカネを使ったのは手痛い支出ですし、人間の心理的にはあと100万円使えば80万円回収できると思うのなら、「それじゃぁあと100万円使ってプロジェクトを完成させ、80万円の収入を得よう」、などと考えてしまいがちです(「もったいないの精神」でしょうか)。
しかし、バイデン氏の発言は、「すでに1兆ドルものカネを使い、それの投資に意味がなかったのだから、さっさとアフガンとの関係は終わらせよう」というものであり、意思決定会計の観点からは、非常に合理的なものでもあります。
韓国の反応
あらゆる国と国の関係は費用便益バランスで決まる
この点、バイデン氏が「サンクコスト」の概念を意識してこの意思決定を下したのどうかについてはよくわかりませんが、ただ、意思決定会計の観点からは、ありとあらゆる政策決定は「これからの費用対効果」で決められるべきだ、とする考え方は非常に合理的でもあります。
要するに、ありとあらゆる国との関係は、その国との関係を維持するうえで必要な費用と、その国との関係から得られる便益とを両天秤にかけて決定されるべきである、とする考え方です。
もちろん、すべてが「将来キャッシュ・フロー(またはその期待値)」という統一的尺度で測定される企業経営と異なり、国家の場合、「便益」をどう測定するか、という議論はあります。
ただ、ある国との関係を維持するためのコストが大きくなりすぎるのであれば、そのような関係を整理しようとするのは、国としてはある意味で当然の判断です。
たとえば、米国にとって東アジアにおける日本の価値は極めて高いと考えられます。経済力や通貨の実力、あるいは在外米軍の拠点性の高さ、日本人の高い遵法意識などは、米国にとってはいずれも日本が(今のところは)信頼し得るパートナーであることを意味しています。
なにより、日本が提唱した「自由で開かれたインド太平洋」(FOIP)構想は現在の米国のインド太平洋戦略の要でもありますし、日本がFOIPの事実上の事務局として、豪州やインド、英国などを取りまとめ、いまや米国の世界戦略にも影響を与えつつあるほどです。
ちなみにおそらく今月末ごろに辞職するであろう菅義偉総理は、その辞職直前のタイミングで訪米すると見られていますが(『最後の最後まで仕事をする菅総理』等参照)、この訪米も、おそらくはFOIPの実現と密接に関わっているのでしょう(著者私見)。
まさに、安倍晋三、菅義偉の両総理のもとで、日本の地位は飛躍的に高まったのだと思う次第です。
(※もっとも、余談ですが、日本は自衛権の行使などにおいてまだ法的な課題を多々残していることはたしかですし、米国自身が日本に事実上押し付けた形となっている日本国憲法については、いまだに一言一句、改正できていない状況にあることもまた忘れてはなりません。)
明日は我が身の韓国
ただ、日本以外の国――たとえばフィリピン、台湾など――に関しては、このような便益は得られません。
したがって、米国がコストをかけてまで守ってやる以上、それを上回る何らかのメリットを米国にもたらす必要があります。
そして、アフガン事態を「明日は我が身」と強く認識している国のひとつが、韓国でしょう。当ウェブサイトでも『「アフガンと韓国は違う」」:空虚に響くバイデン発言』や『次に陥落するのが「ソウルではない」という保証はない』などでも触れたとおり、端的にいえば、「今日のカブールは明日のソウル」、というわけです。
こうしたなか、韓国メディア『中央日報』(日本語版)に昨日、こんな記事が掲載されていました。
【コラム】米同時多発テロ20年とアフガン…不安と興奮を越えて(1)
―――2021.09.10 13:51付 中央日報日本語版より
【コラム】米同時多発テロ20年とアフガン…不安と興奮を越えて(2)
―――2021.09.10 13:52付 中央日報日本語版より
リンク先記事は「中央日報コラムニスト」の方が執筆したもので、前半部分はちょうど20年前の同時多発テロと絡めて米国のアフガン撤退について議論しているのですが、後半に至ると、韓国メディアにありがちな「何が言いたいのかよくわからない文章」になってしまう、という、いつものパターンです。
どうでも良いのですが、ジョージ・W・ブッシュ元大統領については「経験よりも軽率さで知られる人物」、ドナルド・J・トランプ前大統領については「荒唐無稽」など、コラム執筆者の方の主観に基づく修飾語が付いているのには辟易します。
長年のコリア・ウォッチャーのひとりとして、韓国メディアに掲載される記事は事実と意見の区別ができていないことが多いという点には慣れているつもりなのですが、それでもやはり、いちいち余計な修飾語を読まされるのは正直きついと思う次第です。
何が言いたいのかよくわからないのはいつものこと
それはさておき、このコラムニストの方は、「カブール空港の惨状」を見ながら、「世界の人々の感情は不安と興奮にわかれた」として、次の2点を指摘します。
- 米国の同盟国は米国を信頼できるのか。米国はいつでも一方的に撤収する同盟かという疑心と不安が浮上した
- 一方で世界のことに関与してきた米国が今では自国の利益確保に追われ、もう米国の時代は終わりつつあるという反米の興奮も、少なからず広がっている
韓国メディアの悪い癖のひとつは、やたら話を広げることにあります。おそらくこの2点は、「世界の人々」ではなくて、「韓国の人々」の間で広まっただけの話ではないでしょうか。
それに、米中二股外交で米国の信頼を踏みにじってきたのは、むしろ韓国の側でしょう。その韓国のメディアが「米国は信頼に値するのか」などとしたり顔で論じている点には、大いなる違和感があります。
ただ、このコラムニストの方の文章は非常にわかり辛いのですが、当ウェブサイトなりに解読すると、「バイデン政権のアフガン撤収はむしろ、効率の悪いアフガン紛争から手を引き、国内の中産層の回復と米国国内の結束を図ることで、中国との対決に資源を集中することにある」、と言いたいのではないかと思います。
実際、このコラムニストの方の文章、末尾はこうです。
「米中競争時代はかなり長く続くだろう。険しい道を進むことになる米中時代に不安や興奮は我々を守らない。それよりも感情の節制、大きな流れの把握を通じてのみ、米中競争の時代を解決していくことができるのではないだろうか」。
あいかわらず、何が言いたいかまったく伝わってこない文章ですが、少なくともこのコラムニストの方がアフガンからの米軍撤収を恐れている(らしい)、という点については、よく伝わって来るとは思います。
核武装論?冗談じゃない!
もっとも、同じ韓国国内でも、この中央日報コラムの執筆者のように、(何が言いたいかは正確にはわからないにせよ)どうやら米軍の撤退を恐れているように見受けられる論者もいれば、もっと「邪悪な」ことを考える論者もいます。
たとえば、先日の『韓国左派メディア「自主防衛論」から垣間見えるホンネ』では、文在寅(ぶん・ざいいん)大統領の側近でもあった文正仁(ぶん・しょうじん)氏が執筆した記事をもとに、どうも韓国の「左派」は、あわよくば「自主防衛路線」を目指しているフシがあるのではないかと説明しました。
いや、もっと踏み込んでいえば、「韓国の核武装論」でしょう。
もちろん、韓国が米国に内緒でこっそりと核武装するということは非現実的ですが、それと同時に、彼らが何とかしてその悲願を達成しようと動いているフシがあるという点については、私たち日本人としても強い関心を持っておかねばなりません。
本当に、厄介な時代になったものだと思う次第です。
本文は以上です。
日韓関係が特殊なのではなく、韓国が特殊なのだ―――。
— 新宿会計士 (@shinjukuacc) September 22, 2024
そんな日韓関係論を巡って、素晴らしい書籍が出てきた。鈴置高史氏著『韓国消滅』(https://t.co/PKOiMb9a7T)。
日韓関係問題に関心がある人だけでなく、日本人全てに読んでほしい良著。
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【おしらせ】人生で9冊目の出版をしました
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中露に対する壁として韓国に、日米は過大なコストを払って来ました。
それに甘えた韓国は、K-何とか、G8に相応しい先進国と浮かれ、中朝工作機関に乗っ取られた状況になり、壁としての機能が低下しています。
維持するためにコストをかけても、パフォーマンスが下がっており、何らかの形で損切りせざるを得ない状況になるでしょう。
武器を置きっぱなしにして撤収したアフガンと違って、韓国から武器や投資を回収するための時間は、アメリカの判断で決める事が可能です。
撤退する際には、看板を掛け替えても店を続ける事が出来ない様に、何から何まで回収、毀損して撤収して欲しいと思います。
丸亀製麺の件は記憶に新しいところですが…
フト思いました
前世紀には広く利用される動力が蒸気機関→内燃機関とシフトし今→電動機へと移行しつつありそうですが、半島はこの技術的転換期に同期させず捨て置く対象となるのかもしれやせん
↑ナンノコッチャ??
2001年、あの日は秋の定期異動を終え、単身赴任から帰って来て、休暇を取った日でした。当時はテレビがあったので、食い入るように見つめてました。
とても現実とは思えない。衝撃的な映像でした。一応勤務先には連絡を入れた記憶があります。
韓国人の執筆(そんな立派な表現が値するかな?)した論考は、何が言いたいのかよくわからないのはいつものことです。結局、頭の中で整理しきれないのです。これでは今年もノーベル賞は無理です(嘲笑)。
さて、このチャン・フン/中央日報コラムニスト/中央大教授によると、「韓国は違う」としながらも大いに不安を感じている様子ですね。「米国を信頼できるのか。米国はいつでも一方的に撤収する」?
それは会計士さんが言われる会計学ですよ。支払ったコストに見合わない、価値が更に低くなるなら、撤退するでしょう。いわゆる損切り。極端に言えば、極東の巨大な対中防壁は日本(と台湾と豪と弱小だがASEAN)が有れば良い。
米中二股外交で米国の信頼を踏みにじってきたのは、韓国だ。烏山基地や平沢基地、ゴルフ場のミサイル基地は対中の喉元に突き刺した匕首だが、いつ何時、韓中に妨害されるか分かったもんじゃない。既にミサイル基地へは、道路がしょっちゅう左派系市民により、封鎖されています。
貴方らが(韓国が)、中北の顔色見ていつもふらふらして、内通しているから、またあわよくば南北宥和、北主導の統一、半島全土の核化を企むから、米国・日本はじめ民主主義国の信頼を損うのだ。
更に韓国の、最大のアフガンとの似た点は、アフガニスタン正規軍と韓国軍の、戦う気の無さが同一と見られているからです。韓国軍は米軍が居なくなり、北や中共軍が侵攻して来たら、逃げまどう。或いは朝鮮戦争の時のように、敵軍の服装をする。情け無い話だが、「今日のカブールは明日のソウル」は十分あり得ます。
韓国左派系政治家や教授、ジャーナリストは、あわよくば「自主防衛路線」と言いながら、北主導の統一、「韓国の核武装化」を企んでいるでしょう。そうなればクアッド各国、或いはFOIPメンバー国は半島を許さない。韓国がワールドトレーディングセンターの様に瓦礫になるまで、破壊され尽くすかも知れません。
鈴置氏の「韓国にとって、アフガンは我が身のこと」みたくおっしゃっている通り、アフガン関係の記事が多いですね。いつもは(何かもうけ話のようなことでもない限り)海外情勢の時期が非常に少ないのですが。
香港や台湾のニュースもほとんど見たこともありません。日本の主要メディアも香港・台湾情勢のニュースが少ない方だと感じますが、ブロガーや識者の肩書字を書いてくれたりしてくれています。
ある軍事の識者の方がどこかで書いていた記憶がありますが、米兵を置かず韓国人を使った米軍下の特殊兵団を置いて、朝鮮半島有事の時、韓国が核ミサイルを持たないよう、確保部隊を編成し、北朝鮮の核を先に抑えさせることも考えているみたいな話もありました。核兵器を抑えた後、その韓国人兵士は…みたいな泥臭い話でしたが。
一時、北朝鮮との有事の時のための特殊部隊を編成する計画がある…みたいなことが記事になっていて、その識者の話もあながち大ぼらではないと感じました。おそらくその核兵器確保のための特殊部隊だということを匂わせるような記事でした。ただし、韓国紙の報道では「韓国で特殊部隊作ってやる」みたいにホルホル自慢気に書いていましたが、韓国人兵士が死んでもいい駒になるという事実には気が付いてない様子でしたが。
ベンジャー さまの
お見立てには同意なのですが、
韓国人兵士と将軍様の手先での争いなら
自然界でのハイエナとハゲタカの死闘のように
むしろ自然会の摂理に任し肩入れしないという
考えも理があると思います。
ただ、
ハゲタカとハイエナが手を組んで
人類に牙を向くのが放置できないのと同様に
半島と日本の韓流の人たちの
日頃の立ち位置と言動を見るにつけ
それが懸念されている点だとは思います。
>>世相観望さま
いつもは、意見の元になるネタ元も紹介するよう書くようにしておりますが、混乱させるような文章になってしまって申し訳ありません。
朝鮮戦争をまたやらしてみて様子見、という考え方もアメリカにあるようですが、北朝鮮の軍幹部はバカではないので、実際に軍を動かすということはしないでしょう。
アメリカ軍が邪魔なだけで、北朝鮮は韓国のように貿易立国のようになることなど望んでないでしょう。民が飢えや貧困で何人死んでもキム王朝は何とも思わないでしょう。「正統性」があればあの国はそれでいいのでしょうから。
アメリカも見ているのに、核武装論を広げるなんて、韓国も馬鹿ですね。めんどくさい国にまた一つ、核を持たせることをアメリカも良しとしないでしょう。
ただ、半島からの撤退ムードは静かに進んでいるようで、在韓米軍は、「在日米軍の支店」という扱いです。軍の管理者は全部日本に住んでいて、週一とか月一で韓国に行き、書類に認証のサインして帰ってきているらしいです。いつでも撤退の用意はできていると。
いろいろな意味で、韓国は自国を守る気がないのか?と思わざるを得ません。
世相観望(お魚なのに 蔓防と間違えられるので) 様
朝鮮人は二人寄ると派閥が3つ出来ると言われます。
一つの桶の中で放し飼いにしておくと、李朝期のように、内輪で揉めるのがお約束なので南北朝(在日も入れて)が簡単に融合するとは思えません。
なのでさほど恐れることは無いと思っています。
ただし過去に半島が統一された時は常に大陸の影がありますので、中共が号令を掛けての統一はあるかも知れませんね。
韓国の核武装論に対抗するかたちでの日本の核武装論は、韓国の思う壺になりそうな気がします。韓国の核兵器の効果を減殺する方向での準備を進めるべきでは。SLBM潜水艦は、同じ籠に卵を集めるわけですから、効率的に使用不能にできるとも考えられます。核ミサイルを搭載した時点でこっそり東海で沈めてしまうことはできないでしょうかね。隠密同士の戦いです。誰が沈めたのか分らないようにすれば。誰が沈めたのかわかるようであれば、そもそも隠密ではないので危機が訪れた際に確実に・タイムリーに沈めることができる準備に注力すべきではと。
>「こっそり東海で沈めてしまう」
アナタ、どこの人。 日本人は「東海」などとまず言わないけど、工作員?
日本から見ると西だ。
日本海を汚すのが嫌だったので。
かぎかっこ付きで『東海』と表記すれば意思が伝わったのではと思います。こんなので日本海を汚したくない気持ちは理解します。
しかし本当に沈められて深刻な海洋汚染が発生したら、某国はしれっと「日本海で汚染!日本海は死の海!」とか殊更に”日本”を強調しだす予感が…
だからこそ、敵基地(地上・海上・海中・宇宙に潜む司令塔)攻撃能力が必要な理由です。また、核による威嚇を受けた或いはその恐れがあるなら、即対抗出来る様に法整備も含めて即刻準備しなければなりませんね。
また、貴方が仰っている「東海」の表現についてですが、
【2004年3月、国連は、「日本海」が標準的な地名であり、国連公式文書では標準的な地名として「日本海」が使用されなければならないとの方針を確認した; 外務省広報より】となっています。正確に表現しないとお里が知れます。
あれから20年たったんですね。
実は私はあの日ニュージャージーにいました。ハドソン川を隔てたマンハッタンの対岸です。
確か3日後くらいにニューアーク空港発の最初の便で帰国しました。ビジネスクラスはガラガラだったのを覚えています。予約はいっぱいでウエイティングの一番後だったのですが、多くの人がニューアークまで来られなかったんですね。機内食のナイフフォークがプラスチックに変わっていたのも印象的でした。(ビジネスクラスのナイフフォークは通常金属)
まさに、日韓の腐れ縁はコンコルド効果(埋没原価)そのものですよね。
損切をできずに”難平買い”で傷口を広げ続けたのが顛末なんですよね。
窮すれば得られる追加出資が、集る(タカル)君には成功体験なのかと・・。
投資(戦死)した”アメリカ兵の価格”というのも考慮せざるをえないのだと思います。「命に値段をつけるなんて!」などというのはナシで。
「アメリカ兵の若者が命をかけて、アメリカの国益や世界の安全のために散っていった」というストーリーを維持しなければ、現状のアメリカの対外政策は成り立ちません。それをスパっと捨てる政治的な余裕や、戦死者の遺族に「彼の犠牲はムダだった」と言える胆力は普通無いでしょう。なのでバイデン氏が有能故の損切りか思慮が足りないのかはわかりかねます。
こういった要素はルトワック氏も指摘していて、「数名の決死隊を送れば瞬時に決着がつく話なのに、莫大な時間とコスト、人員をかけて調査と下準備をして兵の完璧な安全を目指して、結局成果を逃す」といった批判をしていたと思います。
日本の場合は、1人でも殉職者が出れば政治停滞間違いナシ、という無理ゲーなので、同じ状況に置かれたらなおさら難しいでしょう。
蒋介石らとの交渉が決裂し、支那事変が泥沼化した時に戦線の縮小ができなかったのも、戦場で流した血を無駄にするなという新聞の主張(でも世論もそうだったでしょう)が一因らしいです。それで選択と集中ができず、仏印にも手を出した結果、石油の禁輸→ハルノート→真珠湾攻撃、とずるずる戦線が拡大していきました。
戦死した兵士には悪いですが、政府はその損失が例え人命であっても、適切な時期に損切りして事態の悪化を防ぐ冷静さ、冷酷さが必要なのかもしれませんね。人命軽視の謗りは免れませんが、国が滅んだら元も子もなく、子孫にまで敗戦国民の汚名と不利益を被る事になりますから。
アメリカも善意で同盟を組んだり、軍を進駐させているわけではないからですね。メリットがなければ解消するのは仕方がないです。アフガニスタン軍や国民が自分の国を守ろうとする気持ちが少ない中ではやりようもないでしょう。
韓国は第2次世界大戦後、地政学上アメリカが拘っている地域で、多大なテコ入れをしてきました。多少の(アメリカにとって)わがままも片方の同盟の日本に譲歩させてでも聞き入れてきました。
ただそれを続けた結果が今で、経済力だけはつけましたが敵か味方かもわからない異形の存在になってしまいました。
私はアメリカは朝鮮半島に関しての理解が足りないと思うので判断を誤るのではないかと思いますが、アメリカの都合で、米韓同盟のことは決めるでしょう。
日本もはしごを外されたとならないように準備しておかないといけません。法を守ることは大事ですが、竹島を実効支配されても、尖閣諸島に自由に行き来されても、北方領土もいつまでも返還しなくても対応ができない法というのは悪法なのだと思います。平和は御守(憲法)があったから続いているのではなく、怖い番犬(米軍)がいるからだといい加減、日本人は自覚しないといけません。
外交で味方を多く作っておくのは大事だと思いますが、有事の際に法に絡められ、自縄自縛ではどうしようもないと思います。自国を守る為に自分で戦う意思がないと同盟は機能しません。国内でも有事の際の法整備の不備がコロナ禍で顕著になっています。現実に対応できない、キツイ服を着て歩いているようなものです。各候補者は憲法改正が争点だとはっきり主張すべきだと思います。そこから目を背ける人は国会議員として資格はないと思います。
アメリカ視点
1 米中対立のなかで、米日韓の連携が最も合理的であり、韓国はまさに中国に突き付けた匕首で地政学的に圧倒的に有効。
2 「サンクコスト」については、現時点で米軍に大きな被害が出ていないので、逆にかつて朝鮮戦争で払った甚大な犠牲を相殺でき、中国に勝つことで収益を期待できると考える。
3 アメリカは大国ゆえか、相手国の機微や異文化の歴史・文化を理解できず見誤る。または変えられると考える。アフガンや中国、ベトナム等に対し、民主化自由化すべきと簡単に考え失敗してしまう。よって、専門家はともかく、議会や世論は朝鮮半島の本質が理解できておらず、韓国に対してアフガンや中国と違い、「自由主義陣営の友好な同盟国」と認識している。
(蛇足だが、戦前すでに民主的であった日本に対しても全体主義の敵国と誤認定し、わが力で民主化してやったと思っている)
4 韓国の代替となる日本に、その準備ができていない。
アメリカとしては米日韓で中国に対峙したい、その方向にもっていきたいと考えるのは当然で、そう簡単に米軍は韓国から撤退するとは思えません。現時点では左派政権で反米でもあるので、日韓の歴史認識問題等で、あえて韓国につかず、目に余るときはお仕置きもするが、反米しない保守政権(保守でも反日は変わらない)になれば、かえって、米日韓の連携強化のために日本にガマンせよと再び言ってくる可能性が高いのではないかと危惧します。
アフガンに対して結論が出たのは中東に頼らずともエネルギーが確保できるようになったことが大きいといわれますが、それでも20年かかっています。
長期戦が予想される対中戦で決着がつくまでは、FOIPや日本が確実に半島を代替できると判断できるか、韓国が普通のアメリカ国民を怒らせるほどのことをやらかさないとそう簡単に米軍は撤退しないと思います。
>………とそう簡単に米軍は撤退しないと思います
私もそう思いますが、今のまま広大な地上基地が確保さえ出来れば、中北牽制の役割は十分果たす事が出来ますし、要は基地が有り、いざと言う時にその基地が機能さえすれば良いのです。ですから、韓国の内外政問題や反基地デモの有無に関わらず、韓国の自国統治に見かけ上大きな変化(抵抗)が無いなら、誰が大統領になっても撤退は無いでしょう。しかし国民賛同の元に反日反米大統領が選ばれ、中北と手を組み、基地妨害活動に精を出せばアフガン撤退と同じになる。要は次期大統領を選ぶ国民次第と言う事でしょうかが、しかしどう転んでも韓国国民が正道に戻す力は働かないでしょう。それが韓国の悠久の歴史ですから。
失礼、また誤字を書いてしまいました 以下訂正です。
下から2行目 ……でしょうかが→でしょうが
韓国国民が→韓国国民に
青子様
大変申し訳ございません。
第4項の「韓国の代替となる日本に、その準備ができていない」という
点がまったく解りませんので、解説お願いします。
軍事面の事限定なら、一部は解ります。
ちょろんぼさま
あくまで、アメリカからみて、こう見えているだろう、ということですが。
おっしゃるとおり、軍事面が大きいです。現在の自衛隊は中国に対峙できるには至ってないということです。さらに深読みすれば、日本一国にそこまでの軍事力を集中させたくない、と考えて日韓にいい塩梅に分業させたいのかも?
さらに国民の意識も中韓への警戒心や嫌悪感は大きくなっていても覚悟まではできていないのではないでしょうか。
青子様
おっしゃるアメリカの視点は、従来から続く旧弊たる国務省の役人の視点かと思います。
今でもランバート国務次官補等の日米韓連携派も多いのでしょうが、幸いにも、最近バイデン政権はFOIPクアッド重視に完全に舵を切ったようです。
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/66894
FOIPクアッドを推進しているのはクアッド担当調整官のカート・キャンベル氏、FOIPクアッドに関する日本政府の後戻りできないコミットメントを得るために、彼が菅総理の今回の訪米をバイデン大統領に強く訴えたようです。
次期総裁候補の吟味と相まって、結果バイデン大統領は菅首相に訪米を強く要請することになったようです。
日本としては大歓迎のアメリカの方針転換であり、日本政府はアメリカ政府に対して、対中政策上日米韓連携はもはや何の実効性もないこと、従って韓国は既にアメリカにとって殆ど価値が無い国であるということを理解させる努力をすべきでしょう。
安保上のみならす韓国との歴史問題争いを有利にするために、「アメリカに韓国に対する執着を捨てさせること」、これこそが日本の外交目標とすべきものです。。
以前より、対中国という観点で見れば、アメリカにとって朝鮮半島南部は、無価値とまでは言えないものの、軍事的にはそれほど大きな価値はないと主張しております。
そのように考える理由を以下に示します。
1. 在韓米軍は、対中国という点では、あまり戦力として計算できない。なぜならば、
1-1. 在韓米陸軍はせいぜい旅団規模でしかないうえに、北朝鮮がある以上、兵力を
中国領に展開できない。増援しても同様である
1-2. 烏山基地に配備されているF-16, A-10では、作戦行動半径から考えると、北京
や上海はほぼ限界であり、現地での滞空時間をほとんど見込めない。
1-3. 結局、F-16に搭載可能なJASSM-ERが、中国本土への唯一の攻撃手段である
1-4. 韓国には、海軍、海兵隊は配備されていない
2. X-bandレーダー、あるいは中距離弾道ミサイルや巡航ミサイルを配備できるのであれば有効だが、THAADのレーダーは2基しか配備されておらず(予定では6基)、増設の見通しもない。また、現在米軍は中距離弾道ミサイルや陸上発射型の巡航ミサイルを配備していない。
3. 韓国軍の戦力は対中国という点ではほとんど期待できない。なぜならば、
3-1. 韓国陸軍(常備兵力約50万人)は、1-1と同様の理由で、対中国戦では無用
3-2. 韓国空軍が保有するF-4, F-5, F-16, F-15の内、JASSMが搭載できるという
前提で、戦力になり得るのはF-16だけだが、韓国空軍がJASSMを保有してい
るかどうかは不明。
3-3. 韓国海軍は、一応強襲揚陸艦を保有してはいるものの、稼働状態はかなり怪しい
4. 韓国軍は、射程1000Km~1500Kmの巡航ミサイル玄武-3B, Cを数百基保有している。これらは中国の主要都市の多くを射程内に収めているため、飽和攻撃を行えれば、そこそこ効果が見込める。
以上から考えると、朝鮮半島南部に展開されているパワーで、対中国戦で有効性がありそうなのは、ほぼ玄武3-B,Cくらいです。従って、開戦劈頭に玄武-3B,Cによる飽和攻撃が行えれば、それなりの被害を中国に与えることができるかもしれませんが、それでオシマイですし、その程度の損害で中国が屈するとも思えません。
また、戦作権をアメリカが持っているとはいえ、そもそも韓国が開戦劈頭というタイミングで中国に対して巡航ミサイルによる飽和攻撃を実施できるとも思えません。
というわけで、あくまでも対中国という観点では、朝鮮半島南部の戦略的価値が全くの無価値だなどというつもりはありませんが、それほど高いとは言えないと考えます。つまり、対中国ということだけで考えるのであれば、日米韓という枠組みは、軍事的には、ないよりあったほうが良い可能性もある程度だと考えます。むしろ、軍事情報が中国側にダダ漏れになる(実績あり)可能性を考えると、固執するほどの根拠はないと思います。
一つ疑問があるのですが、中国と軍事的に対峙するにあたって韓国の重要性を主張される方々は、なぜ北朝鮮の存在を無視するのでしょう? 北朝鮮が存在する限り、朝鮮半島南部から中国を陸伝いに攻めることは不可能です。つまり、どれほどの陸軍兵力を展開していようとも、全く使いようがないのです。まあ、比較的近い場所に”敵”部隊が居座っているのは気持ち悪いくらいはあるでしょうが、それ以上の意味があるとも思えません。
ていうか、今の米軍に中国相手に戦争が出来る状態ではなくなってしまったという方が…。
20年も対テロ戦争で”遊んでた”ツケは大きいのです。
少なくとも、陸軍の大部隊を展開して正面から激突するというような戦争は、もはや政治的にできないでしょうね。たとえ朝鮮戦争パート2が勃発したとしても、前回のように陸軍の大部隊を展開することはまずありえません。
でも、爆弾やらミサイルに関しては、湾岸などで盛大に消費した後に補充したものがそろそろ消費期限も近いでしょうから、どこかで有効な消費を考えているかもしれないとは思います。
なに、中国人や韓国人(や日本人)がどれほど死のうが、米兵さえ死傷しなければ、政治的には全く問題ありませんし。
>3 アメリカは大国ゆえか、相手国の機微や異文化の歴史・文化を理解できず見誤る
CIAやシンクタンクに勤務する2世3世が母国に対する理解が足りず、概してアメリカ市民として育ったという世界観歴史観で母国を成敗、もしくは矯正しようと勘違いな努力をするからと当方は考えています。親を居れなくした母国に対するコンプレクスもしくは優位感がアメリカ合衆国の外交を歪め続ける。そういうことなんじゃないですかね。
はにわファクトリー様
>CIAやシンクタンクに勤務する2世3世が母国に対する理解が足りず、概してアメリカ市民として育ったという世界観歴史観で母国を成敗、もしくは矯正しようと勘違いな努力をするからと当方は考えています。
なるほど!
そういう視点は私にはありませんでしたが、今気付かされました。
各種インタビューで出てくるアメリカに亡命した人たちの話す内容は、確かに過度に母国の価値観に対して批判的&否定的で「上から目線」に感じることがあります。
もしそうならば、今後アメリカが他国へ軍事介入した場合、その国の人達に受け入れられるようになるためには、亡命者を受け入れたとしても政府等の影響力ある職種に就かせない方が良いということですね。
PONPONさま
>今気付かされました
乱暴な言い方ですし、ずばり指摘すると反感を生むだろうと十分了解していいますが、アメリカ合衆国とは「nobody たちの国」なのです。
いつも知的好奇心を刺激する記事の配信ありがとうございます。
アメリカがアフガニスタンで民主主義の育成に失敗したのは当方は以下の仮説が成り立つのでは無いかと思います。
(当方の仮説)
アメリカはアフガニスタンを自国の延長にする為に、現地に展開したアメリカ人全てに民主主義のモデルとした模範的行動をさせるようにマニュアル化に失敗した事がアフガニスタンの民主主義育成失敗の原因と思います。
アメリカは日本の台湾統治を参考にしてアフガニスタンでの統治行動を行う必要が有ったと思います。
国家が公共の財産であると言う意識を持たず、部族優先感覚しか保有しない人間達に形だけの傀儡政府を作ってもダメです。
台湾での土地の守り神に当時の日本人巡査が祀られている事例があったようです。国民の安全は国家が提供する事を自らの行動で示した為では無いでしょうか。
また経済成長に成功した西側諸国でアジアの国は民主主義国家と名乗りながら独裁政権の形態を取った時期がありますし、未発展の国家が社会主義国として国家運営が上手くいく状況を考慮すると「民主主義が成立する条件を満たさない」状況で形だけの民主主義体制を与えても機能しないと当方は愚考します。
民主主義体制の構成員として国家の「国民」として如何に振る舞うべきか、それを行う事で国家と自分たちにどのようなメリットがあるか、アメリカと同盟諸国は自ら生命をリスクとして実施するべきだったと思います。
差別意識丸出しの行動やアフガニスタン国民の命を軽視した「周りを巻きこんだ報復行動」等を行う事で民主主義体制は成立しません。
現地の風習、文化を尊重し彼らの安全を保証しつつ、現地の暮らしと民主主義をどう両立させるか、「外国人が現地人同様汗を流して」現地の人間とともに行動する。
かつて自衛隊がサマーワで行動した成功例をアメリカが学んでマニュアル化、システム化させなかったのが問題ではないでしょうか。
以上です。駄文失礼しました。
米国が、20年間にもわたり、アフガンに深入りした理由は様々あるでしょうが、その一つには、軍部(米軍)の事情もあったのではないでしょうか?
当り前ですが、軍隊には「敵」が必要です。敵が存在しない軍隊はムダ飯喰らいの無用の長物だからです。とはいえ、敵が無くなったからと言って、多数の軍人を短期間に退役させれば失業問題を生じさせ、最悪、社会不安につながりかねません。さらに、それ以上の問題は、軍隊は、兵器を始めとする膨大な物的資源を費消するため、軍産複合体のような権益と結びついており、それが巨大既得権を形成し、最終的に国内の政治圧力と化すことです。ということで、敵が消滅したからといって、それに伴って軍隊をリストラするのは極めて難しいようです。
ではこのような場合、敵を失った軍隊はどうするかといえば、往々にして、自身をリストラするよりも新たな敵を創り出します。これは歴史上でもよく見られることです。米軍について言えば、WW2以降も、キューバ・中南米、朝鮮半島、ベトナム、中東などで、ソ連を最終敵とする軍事介入・戦争を戦ってきました。で、対テロ戦争を始めた当時の米軍は、ソ連という大敵を失って間もなく、膨大な予算・人員を維持する名目に苦慮していたと想像します。ですから、中東における「テロ」という名の新たな敵の出現はグッドタイミングだったはずです。
そして年月は移ろい、今や米国軍にとって、中東油田地帯に対する脅威であったソ連はおらず(ロシアは健在だが昔日の国力はない)、さらにそれ以前に、シェール革命により中東油田に対する米国の依存度も低下しました。その一方で、主として西太平洋において、中国という、かつてのソ連にも勝るとも劣らない敵が現れました。その敵は、価値観・世界観共に米国のそれとは真っ向から対立し、パワーも現状の米軍を維持するのに十分すぎる敵です。ですので、最早アフガンという「役目が終わった敵」の必要性は大きく低下したということです。
そのような観点で、朝鮮半島を眺めてみると、北朝鮮は中国という敵の一部と見ることができ、韓国はその最前線の一つ(他は、南シナ海、台湾・尖閣、ミャンマーなど)に位置することになります。ですから米国軍としては、中国が敵である限り、韓国の駐留軍は残したいはずです。むしろ現下の局面では増強(量的に難しければ質的にでも)したいでしょう。ただ、韓国の現政権や世論は、反米的(甘え半分の気もするが)に傾いていますのでそれにどう対処するかです。その見通しが暗い場合、ラチのあかない韓国を切り捨て、最前線を日本列島まで下げることも選択肢にはあるかも知れません。
あと、気が早いと言われるかもしれませんが、米軍にとっての、「次の敵」が誰(何処)なのか?を今から考えてみるのも、知的遊びとしては面白いかもしれませんね。(笑)
はぐれ鳥様
おっしゃるように軍部、より正確に言うならば、軍産複合体企業、及びその企業に雇われた一部OB軍人(含CIA)、何らかの利益供与を受けている一部現役軍人(含CIA)、更にはその族議員が、アフガンからの撤退の障害になっていたものと考えます。
アメリカにおける軍産複合体企業の売上&利益は莫大なものであり、当然ながらアメリカを含む各国が軍備を維持増強しなければ、企業としてのビジネスモデルが成り立ちません。
アフガン撤退については、ずっと前からアメリカの世論は撤退すべきが主流でしたし、アフガンで戦場を経験した現場の軍人及び退役軍人会もほとんどは撤退すべきと考えていたようです。
こういった世論と軍産複合体企業の関係者の間でアメリカの各歴代政権は揺れ動いていたのでしょうが、ようやくバイデン大統領が撤退命令という強い意志を示しました。
アメリカ政界に強い影響力を持つ軍産複合体企業を敵にまわし、今後バイデン大統領の政権基盤は弱くなることが予想されますが、それでもアメリカ国民のために撤退した彼の決断は称賛されるべきものと私は考えます。
なお韓国駐留米軍の撤退についても、軍産複合体企業の関係者の強い反対が予想されます、アフガン以上の強い利権構造が存在しているのでしょうから。。
何かと屁理屈をつけて撤退反対を叫ぶでしょう、日米韓連携派の多くもこの利権構造の中にいるものと推測されます。
PONPON様
レス有難うございます。
軍を、自己保存と増殖が目的の利権構造として見る場合、そのような軍は、自己を大きく損耗させる大敵との直接対決を避けようとするはずです。即ち、大敵との間で緊張を高めることで予算&人材獲得には努めるでしょうが、自軍の存亡を賭けた大敵相手の大規模交戦は回避しようとするのではないでしょうか?これは米・ソ対立時代がいい例です。キューバ、ベトナム、朝鮮、中東他で代理戦争はありましたが、米・ソ軍の直接交戦は、キューバ危機がその直前までいったのを除けば、無かったと記憶します。
WW2以降、核兵器の存在が大国同士の交戦を難しくしたと言われますが、上記のような軍産の利権構造もそれを大きく助長している気がします。ですから、これから米国が正面敵として対する中国軍にも同様の利権構造があれば、米軍との大規模・直接対決は極力避けると思いたいです。そして仮にそうだとすれば、中国軍の当面のターゲットは、台湾ではなく、米軍が介入しづらい(米国民の理解が得にくい)尖閣に向くのではないかという気もします。日本としては十分心したいですね。いずれ、今後の、米中軍事対決の行き方から目が離せないです。
はぐれ鳥 様
どの国でも軍の利権構造があり、その構造が軍事行動に与える影響を分析する必要があるとういう御説、その通りかと思います。
ならば、確かに、米国民の理解が得にくいゆえに費用対効果の良い尖閣に攻撃が向けられる可能性が高いいうのは、確かにこれまたおっしゃる通りかと思います。
アメリカどうのこうのでなく、まずは日本が自主独立の精神で国土を守り抜くという覚悟が必要なんでしょうね。
「アフガン軍がだらしないから一気に崩壊し、混乱した。」
というストーリーが語られていますが、本当でしょうか。
長年帝国と戦っていたムジャヒディーンを近代戦術化するとは聞こえが良いですが、結局のことろ、アフガン軍は米国依存の兵器体系を強制され、航空支援などに依存した西側戦術に移行したのに、夜逃げの様に米軍と軍属がいなくなり、戦闘行為に一気に支障を来したのが本当のところでしょう。
政府のトップが逃げ出したのも、本来ならムジャヒディーンは、上意下達の組織ではなく、ゲリラ戦を展開し遅滞戦闘できたはずだった。
旧来の戦い方をするタリバンに対抗する力が失われていたと思われます。
確かにそうなんでよすよね。 そもそも国もどきの地域に国軍とか、、、。
各部族があり、少し前はイスラム寺院(ここにそれがあったのかは知りませんが)の指導者(山本太郎さんみたいな曲解し扇動が得意な勘違いした人)に騙されていただけの殺人集団がいて支配されていた地域。
どこからの寄付かは分かりませんが、金(食料)を与え戦士を雇い、戦士が死んだ後も家族の面倒をみて、いざとなったらその人達を「自爆テロ戦士」として送り出すという新しい戦術モデル。
イスラム教は総本山が無いという致命的欠陥があると思うのです。 代表された意見の集約がなければ、対スンニ派、対志位亜派の国レベルでの対応が難しい。
福岡在住者 様
> イスラム教は総本山が無いという致命的欠陥があると思うのです。
それは致命的欠陥ではありません。
プロテスタント、仏教、ヒンドゥー教にも総本山はありませんが、昔はともかく、今は異教や異宗派と宗教戦争を起こしているわけではありません。
イスラム教の致命的な欠陥は別のところにあります。
とある福岡市民 様
>イスラム教の致命的な欠陥
知識豊かな「とある福岡市民」に質問です。
意見の統合(統制)が無いというのが私の意見ですが、、、。
何時も通りの びやぁ~っての長文の投稿ではなく(紆余曲折なく)端的どこが致命傷なのですか? ポイント(短め)で。
> 意見の統合(統制)が無いというのが私の意見ですが、、、。
意見が統合されてない宗教は多々あります。信者が多くなればなるほど意見の統一は難しくなりますから。
キリスト教も仏教も宗派や教団によって見解が分かれている物事は山のようにあります。そこをいちいち書いてたら本が何冊書けるかわかりません。
>端的どこが致命傷なのですか? ポイント(短め)で。
私は宗教学の専門ではありませんので、イスラム教の致命的欠陥を正確に指摘できる自信はありません。だから1つだけ書きます。
「クルアーンに書いてある他者への暴力を肯定、正当化する部分を削除、死文化できない」
ポイントだけだと言葉が足りないので、解説も書きます。
オマル三田氏のクルアーンの訳にこんな内容があります。
↓ ↓ ↓
クルアーン第2章191節より抜粋
「もし戦うならばこれを殺しなさい。これは不信心者ヘの応報である」
クルアーン第47章4節より抜粋
「不信心な者とまみえる時は首を打ち切れ。多くを殺すまで戦い、捕虜には縄をかけなさい。その後は戦いが終るまで情けを施して放すか、または身代金を取るなりせよ。アッラーの道のために戦死した者には、決して行いを虚しいものになされない(6節には「楽園に入れる」とある)」
本来は侵略者、迫害者に対する自衛を説いたものですが、これが狂信者、テロリストに取って非常に都合の良い文句です。
また、「不信心者」という言葉は自分と少しでも考えの違う人に対するレッテルとして、テロの正当化としてムハンマドの時代からずっと使用されてきました。
しかし聖典に暴力的な記述があっても、それを無視したり違う解釈をしたりして真似しないようにする事はできます。旧約聖書にはヘブライ人による虐殺がしばしば登場しますが、キリスト教の社会に於いてそれを引き合いにした虐殺は慎まれてきました。
しかし中東に於いては慎まれる事はなく、むしろテロや戦争の正当化に利用されてきました。これは中東の社会の問題もありますが、そういう社会に於いて悪用される隙をクルアーンが許しているのも事実です。
クルアーンのこの教義を削除ないし死文化できない限り、イスラム社会はテロの絶えない社会となり、現代社会と相容れないものとなります。
とある福岡市民 様
分かりやすい短め(笑)のコメント誠に有難うございます。
>クルアーンのこの教義を削除ないし死文化できない限り、イスラム社会はテロの絶えない社会となり、現代社会と相容れないものとなります。
あえてコメントは致しません。 丁寧な回答有難うございます。
>アフガニスタン政府の最高責任者であるアシュラフ・ガニ大統領本人が、
おそらくは多額の現金を持ち、いの一番に逃げ出した
駐アフガン日本大使が当地滞在日本人及び日本政府協力者のアフガン人の方々
を一人残らず置き去りにして真っ先に逃げ出した。
このことを日本人としてどう思いますか?
一之助 様
「日本政府協力者のアフガン人の方々」
雑談版にも書いたのですが、保護する対象者は、「邦人等」とされており、
範囲が不明確だったのが致命的だったのかな…。
来日時の資格も不明。
協力者が大使館の掃除人から、情報提供者までどこまで含めるのか、
家族は、子、親、兄弟、一族、どこまで含めるのか。
来日時には、難民扱いになるのか。
いろいろ具体的に決めておかなければ、対応は困難。
戦前のユダヤ難民対応と比較して、外務省が責められていますが・・・。
与野党のイデオロギー対立は置いといて、現実的な対応を準備する必要が
ありそうな。
アフガンの失敗は、オサマ・ビン・ラディンの殺害時点で撤収できなかった事です。
ベトナム戦争時の失敗を、再度アフガンで世界に見せただけにすぎません。
ベトナム戦争末期も米軍が戦場から引き上げると、南ベトナム兵士は逃げ去りました。
ただ、惜しむらくは米軍の最新装備がアフガンからソ連・中共にわたり兵器の問題点を
探られる事ですね。 今迄は戦場に遺棄・破壊された兵器が新品又は新品に近い状態で
確保できた事は重大な問題です。
一神教の人達が多神教や他の一神教の人達を教え諭す事はできません。
日本が台湾・内南洋・イラク等で問題を起こさなかったのは、日本が多神教国家で
ある事から、他宗教の神々も日本の神々の一部とできたからです。
同じ神又は同じ神の違った出現方法だとしたから、他宗教の神々に礼を払ってきたからです。
(例:十一面観音の観音は全て同じ観音の違った出現方法)
又、地域住民と一緒に生活し、地域住民の困り事を解決しようとしてきた事です。
例外は朝鮮半島です。 必要とされなかった教育を施したからであり、態々ハングル文字と
いう隠れた文字を探しだし、教育した事が、彼等の怒りをかっているのです。
他地域は教育を施した事で喜んでいました。(第二次大戦の南洋地域、軍の宣撫活動で
教育を受けた事を喜んでいる事例もあります。)
なんでなんすかね?
イスラムの神とキリスト教の神は同一なはずなんですがね
まー他人の祀りかたは気に入らないんでしょうね
♪あぶらは~むにはしちにんのこ~
それを言ったら、ユダヤの神だって同一です。
中世以来、ユダヤ人はヨーロッパ社会において差別され、迫害され続けてきました。ユダヤ人の隔離や虐殺も、なにもナチス・ドイツの発明や専売特許というわけではなく、ヨーロッパの各地で起きています。ナチスはただ徹底的かつ効率的に実施しただけで、ユダヤ人への迫害や虐殺で手を汚してない国のほうがむしろ少数なくらいです。
まあ、そういう後ろめたさがあるからこそ、すべての悪をナチスとヒトラーに押し付けなければならないのでしょうが。
龍様
結構好きで、応援していたブログです。 コロナ被害者(笑)ですね。素敵な人ですよ。
定年バックパッカー海外放浪記
https://wedge.ismedia.jp/category/teinen
マルタ島訪問の記事の中の、第一次世界大戦時の日本人戦没者墓地の話や、フランス~スペイン巡礼の旅、韓国自転車旅などその他イロイロ。
巡礼でのフランス人との会話は印象的でした。 まあ それが事実なのでしょうが、設定が変わったから無かったことにしている。(ナチス問題)
元商社マンさん魅力的です!
韓国では 慰安婦が 最高神になりました。
だれも逆らえない。
各地に礼拝の銅像が・・。
アメリカが韓国の価値をどのようにみているか ということですね。
アメリカが なにがあってもどんな代償を払ってでも阻止しないといけないのは 中国艦船が北太平洋に我が物顔に作戦行動を許すことです。
このため 日本、台湾、(ちょっと怪しいけど)フィリピンには 常に関心があるでしょう。
一方韓国は 太平洋戦略には役に立たず、レーダーサイト、ミサイル基地、空軍基地・飛行場という役割。韓国を守るというより対中国拠点です。
陸軍の駐留意味はなくなってきているように思います。
朝鮮戦争時 李承晩はとっとと逃げ出し、韓国軍は自国を守らずアメリカ・国連軍の後ろに逃げ込みですから アフガンは韓国を見習ったということです。
>ただ、日本以外の国――たとえばフィリピン、台湾など――に関しては、このような便益は得られません。
「台湾」は、半導体ファウンドリーの世界シェア70% 特に10nm以下先端ロジックでは92% https://www.jetro.go.jp/biz/areareports/2021/dbd0fa7223039355.html
今 米国が中国に対して取っている「半導体兵糧攻め」は 台湾が中国に取られたら逆転しかねません。
インテル、(サムソン)、マイクロン、グローバルファウンドリーズ、ルネサス等ではTSMCを代替でないようです。https://news.goo.ne.jp/article/jbpress/business/jbpress-64715.html?page=6
台湾は米国(や自由主義諸国)にとって死守すべき「便益」がある国なのでは?