韓国「戦犯訴訟却下」はすべて現在の韓国の国内問題だ

韓国メディア『聯合ニュース』(日本語版)を読んでいたら、昨晩、不思議な記事が掲載されていたのに気づきました。先の大戦で「B・C級戦犯」として裁かれた原告側が韓国政府を訴えていた問題で、憲法裁判所は「却下」を言い渡したらしい、というものです。韓国の国内問題として韓国政府が自身でこれを片付けようとするなら、正直、「お好きにどうぞ」としか言えません。ただ、この問題でなぜか外交部が出張ってきているようなのです。

今日から9月!

早いもので、今日からもう9月。「3月決算」の企業にとっては、半期決算の月でもあります。

また、今月が終われば、今年も残すところあと3ヵ月。今年の目標の仕上げを急ぐという人もそろそろ出て来るのではないでしょうか。

著者自身としては、まだ当ウェブサイトに報告はできませんが、来年以降に備え、いくつかの「仕込み」を行っているところでもあります。

それって韓国の国内問題でしょうに

さて、当ウェブサイトにとって、やはり興味・関心のある項目といえば、政治経済に関するさまざまな話題です。こうしたなか、昨日は隣国メディアにこんな報道を発見しました。

韓国外交部「解決に向け努力」 元BC級戦犯の訴え却下で

―――2021.08.31 19:17付 聯合ニュース日本語版より

記事自体は600文字弱の短いものですが、話題としては、韓国の憲法裁判所が下した判決に関するものです。

これによると、同裁判所は31日、「日本による植民地時代(※原文ママ)」に「日本軍に動員され、戦後にBC級戦犯として処罰された韓国人被害者」が「韓国政府が補償問題を日韓請求権協定の手続に則って解決せずに放置している」と韓国政府を訴えた訴訟で、原告の訴えを「却下した」のだとか。

しかも、聯合ニュースによると、憲法裁の9人の判事のうち、結局は「却下」を主張した5人の意見が通りましたが、4人は「違憲」、すなわち韓国政府敗訴の意見を示していたのだそうです(「却下」と「棄却」の違いについては『請求棄却は「韓国が日本の主張を認めたもの」ではない』あたりをご参照ください)。

正直、この記事を読んだ第一印象は、「勝手にすれば良い」、というものです。違憲判決だろうが却下だろうが、日本にはまったく関係ない話だからです。この問題で「気の毒だ」という感情を抱くのは自由ですが、正直、それは「感想を抱く」のに留めるべきであり、日本がこれ以上、何か関わろうとすべきではありません。

なぜなら「法的に解決済み」だからです。

もちろん、朝鮮半島は終戦の時点で日本の統治下にあり、先の大戦では戦犯として裁かれ、処罰された朝鮮人もいましたが、それと同時に日韓間のあらゆる請求権に関しては、1965年の日韓請求権協定において完全かつ最終的に解決済みです。

なぜ外交部が出て来る!?

ただ、この聯合ニュースの記事を読んで、引っ掛かりを覚える記述が含まれています。

記事のタイトルにもあるとおり、韓国政府・外交部の当局者が同日、次のようにコメントしたというのです。

憲法裁判所の決定を尊重し、政府はBC級戦犯被害問題を解決するための努力を続けていく」。

ここでなぜ「外交部」が出て来るのでしょうか。

聯合ニュースの記事を読んでも、短すぎてその趣旨についてはまったく触れられていません。

ただ、万にもひとつ、「日本政府と協議」するつもりなのだとしたら、それは大変な思い違いをしていると言わざるを得ません。

「大韓民国」はれっきとした独立主権国家であり、主権国家である以上、自国で生じた問題は、100%、自国で解決しなければなりません。間違っても、「外国」である日本と「協議」するという選択肢を取ることがあってはならないのです。

この点、非常に残念な事例が、自称元徴用工問題でしょう。

自称元徴用工判決問題に関しては、韓国の最高裁に相当する「大法院」が、日本を巻き込んだ違法な判決を下したことが大きな問題だったわけであり、その限りにおいて、日本政府は日韓請求権協定に基づく問題解決プロセスを踏みました。

その意味で、日本政府は「やるべきこと」をやったのです。

自称元徴用工問題の例もありますから

もっとも、大変残念なことに、韓国側はこうした日本側の努力を完全に無視するという暴挙に出ました(『「河野太郎、キレる!」新たな河野談話と日韓関係』等参照)。

日韓関係が今後、修復されるのか断絶するのかは存じ上げませんが、すべては韓国側がボールを握っている以上、日韓間で今後、請求権協定の解釈問題が生じたとしても、日本政府としては韓国政府を「相手にしない」のでしょう。

いずれにせよ、韓国の純粋な国内問題について、日本政府が「手助け」をする必要はまったくありませんし、そうすべきでもありません。あるいは日本政府として「何らかのコメントを出すこと」自体、控えるべきであるともいえるのではないでしょうか。

※ ※ ※ ※ ※ ※ ※

さて、本日以降は、例の「金銭債権差押え問題」の進捗、あるいは韓国の外貨準備高が為替介入により若干減ったかどうか、など、韓国に関する先月からの話題がもう少し続きそうです。

個人的には心配で心配で夜も10時間しか寝られず、晩ごはんも「炙り醤油風 トリプル肉厚ビーフ」とナックマゲットくらいしか喉を通らないという状況についても、もう少し続きそうです。

読者コメント一覧

  1. 匿名 より:

    日韓関係の問題は、大体韓国の国内問題だと思います。

  2. クロワッサン より:

    >「大韓民国」はれっきとした独立主権国家であり、主権国家である以上、

    しっくりくる形容詞は、「れっきとした」よりは「建前上は」とか「自称」とかなのは私だけでしょうか?(。-人-。)

  3. とある福岡市民 より:

    またカロリーの高いものを……

  4. カズ より:

    >あるいは日本政府として「何らかのコメントを出すこと」自体、控えるべきであるともいえるのではないでしょうか。

    沈黙による無視ではなくて、言うべきは言う積極的無視でお願いしたいですね。

    過去の請求権協定で解決済み。
    韓国の”国内問題”に過ぎない。
    コメント自体を差し控えたい。

    (↑自動音声を流せばいい。)

    1. 迷王星 より:

      カズ様
      >沈黙による無視ではなくて、言うべきは言う積極的無視でお願いしたいですね。

      同感です.我が国に対して不当な言動を韓国がして来た時には,不愉快だからと黙り込むのではなく,言い出しっぺ側である韓国政府や韓国民など韓国側にダメージを与えられるやり方をすべきです.

      シンシアリー風に言えば,日本的な無視(不当なことに対しては相手しないこと)ではなくて韓国式の無視(相手の面子や体面を無視した言動をすること)ですね.

      不当な言動や要求をして来る度に,きちんと韓国側の面子を潰す形で引っぱたき返さないと,相手は図に乗って今後は更にその手の不当な言動や要求をエスカレートさせますからね.

      対等関係という観念がなく上下関係しか存在しない朱子学原理主義に染まっている相手に対しては対等な関係を築くことは不可能だと理解すべきです.

      そしてその手の朱子学原理主義者からの不当な言動への対応としての日本式無視は単に「私の方が下です」と認めるに等しい.韓国式無視で「お前,また間違ったことを言ったら何度でも殴ってあげるよ」と思い知らせてこちらが上だと宣言しておくのが正しい.

      韓国社会から朱子学が消え去るという現実には見通せる将来に亘って不可能な前提が成立しない限り,韓国とは対等な関係など有り得ないのですから.残るは,日本が上になるのと韓国が上になるのとでは,日本の国益にとってどちらが有益かという判断をして,その判断に従って韓国には対処するだけです.

      当然,日本の国益を守りたいならば日本が上にならねばならない.韓国を上にすれば日本に集り放題を許す結果になりますからね.それは戦後からこれまでの韓国を立てて来た日韓関係で明らかです.

      1. カズ より:

        迷王星様
        詳しく解説ありがとうございました。

        「沈黙は金」は美徳ではなく言葉に詰まった時の方便です。
        正論で対峙するのなら、大切なのは「雄弁は銀」の方です。
        (言われっぱなしで、いいわけないんですよね)

        *先人も「金より良い?」って書いてるし・・。(銀)
        m(_ _)m

  5. j より:

    賛成です。
    毎回はっきり公式に言った方が、良いと思います。

    タイミングとしては、記者会見で質問に答えるかたちで良いのではと思います。

    1. 匿名29号 より:

      某社の記者質問に「過去の請求権協定で解決済み。韓国の”国内問題”に過ぎない。コメント自体を差し控えたい。」と自動音声で回答させたら、むちゃ怒るでしょうね。でも一度やってほしいな。

      1. カズ より:

        j様
        匿名29号様
        ご賛同いただきありがとうございました。
        不謹慎ではありますが、
        ATM社:見解をお聞かせください・・。
        政府筋:「ポチッとな!」→自動音声
        を見てみたい衝動に駆られています。

  6. PONPON より:

    外交部が出てきたのは、明らかにこの問題を日韓間の外交課題としてテーブルに上げる意図があるからでしょうね。

    なお他の方のコメントへも返信しましたが、私は原告側の訴えの法的根拠がいまいち解っていませんでしたが、シンシアリーさんのブログに記載されていた以下の文章を読んでようやく腑に落ちました、憲法訴願なのだと。

    ~韓国のB・C戦犯たちは、「連合軍捕虜を虐待した罪などで有罪になったけど、それは日本から強制徴用されてやったことだから、日本は私たちに被害を賠償すべきだ」とし、「なのに、韓国政府が日本にこの件を要求しないのは、韓国政府が違憲(基本権の侵害)を犯しているのだ」という主張です。
    バカバカしいと思われるでしょうけど、実は、慰安婦問題も、最初はこの憲法訴願から始まりました。『慰安婦問題について、韓国政府が日本政府に積極的に問題解決を要求しないのは、違憲だ』という憲法訴願があって、憲法裁判所でそれが「違憲だ」と受け入れられました。韓国で、慰安婦賠償問題が法律的に未解決だとする判決が出たのは、この憲法裁判所の判断からとなります。~

    明らかに、韓国側大勝利となった慰安婦問題の二番煎じ、二匹目の泥鰌を狙ったものなのですね。

    但し、世界の同情を買いやすい女性の人権侵害というテーマに比べて、自ら行った中国等同盟国側に対する蛮行の責任転嫁とも捉えられかねないテーマ なので、世界から同情を買うことは無いでしょう。
    従って、日本側にとっては当然ながら完全無視でOKです。

    なお、もしこの訴訟で原告側がもし勝っていたならばさすがに世界は韓国司法に疑問を持ったでしょうが、5対4のギリギリの原告敗訴であったことは驚愕ですね。
    日本政府はその「5対4のギリギリの原告敗訴」であったという事実を世界に発信すべきかと思います。

    そのうち、南北分断に関する損害賠償訴訟も起こされかねませんね。

    1. はるちゃん より:

      >5対4のギリギリの原告敗訴

      これも相変わらずの瀬戸際戦術ですね。
      予め5対4になるように調整していたのだと思います。
      相手にしない事ですね。

      1. PONPON より:

        はるちゃん様

        >予め5対4になるように調整していたのだと思います。

        全裁判官をコンロールしうる、まさにタリバン政権をも上回る独裁、といったところでしょうか。

  7. H より:

    念のため突っ込んでおきます。

    会計士様はわりと寝てるね、ナック?
    自虐的な楽心配の書き込みはOKニカラグア?

    〉心配で心配で夜も10時間しか寝られず、晩ごはんも「炙り醤油風 トリプル肉厚ビーフ」とナックマゲットくらいしか喉を通らないという状況についても、もう少し続きそうです。

    1. りょうちん より:

      たしか元ネタはパタリロだっと思うのですが、探せませんでした。
      60巻くらいまで読んでたんですが。

      1. 新宿会計士 より:

        念のため “ナックマゲット” でダブルクオーテーション検索したら当ウェブサイトが上位に表示される模様w

  8. マスオ より:

    > 今日から9月!
    > 今月が終われば、今年も残すところあと3ヵ月。
    イヤー!!!!(ノll゚Д゚ll)
    時のたつのは早いですね。。。

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