台湾が韓国を抜き「3番目の貿易相手」に浮上した意味
台湾は基本的価値と利益を共有する友人でありパートナーだ
基本的価値を共有している相手国同士であれば、自然とお互いに敬意を抱き、未来に向けてともに発展していくことができるのかもしれません。そんな希望を感じるデータのひとつが、最近の貿易統計における台湾の重要性の上昇です。台湾は日本にとって、韓国と非常によく似た貿易構造の相手国ですが、最近、台湾に対する輸出高が、韓国に対するそれと逆転する機会が増えています。これが長期トレンドなのかどうか、現時点で見極めるのは困難ですが、それでも日本にとって台湾の重要性が高まることの「意味」について考えておくことは有意義です。
目次
台湾と韓国の逆転
貿易相手国10ヵ国、台湾と韓国は3位と4位
先日の『貿易統計から見る「脱中国」と「台湾・韓国の逆転」」』では、先週金曜日に公表された『普通貿易統計』のデータをもとに、現在、日本の貿易について生じている変化をいくつか指摘しました。
そのうちのひとつが、「台湾と韓国の逆転」という現象です。
まず、事実関係を確認しておきましょう。
2021年7月における貿易高(速報値)は、図表1のとおり、1位の中国、2位の米国は不動ですが、3位に台湾、4位に韓国が来ており、両者の差は輸入額で約163億円、輸入額だと約721億円に達しています。
図表1 2021年7月における相手国別の貿易(貿易額上位10ヵ国)
相手国 | 輸出額/輸入額 | 貿易額/貿易収支 |
---|---|---|
1位:中国 | 1兆5806億円/1兆6378億円 | 3兆2185億円/▲572億円 |
2位:米国 | 1兆3839億円/7245億円 | 2兆1083億円/+6594億円 |
3位:台湾 | 5381億円/3213億円 | 8594億円/+2169億円 |
4位:韓国 | 4661億円/3050億円 | 7711億円/+1611億円 |
5位:豪州 | 1815億円/4594億円 | 6409億円/▲2778億円 |
6位:タイ | 3477億円/2406億円 | 5883億円/+1072億円 |
7位:ベトナム | 1914億円/2250億円 | 4164億円/▲336億円 |
8位:ドイツ | 1838億円/1924億円 | 3763億円/▲86億円 |
9位:香港 | 3376億円/95億円 | 3471億円/+3282億円 |
10位:UAE | 684億円/2501億円 | 3185億円/▲1817億円 |
上記以外 | 2兆0768億円/2兆5511億円 | 4兆6279億円/▲4743億円 |
全世界 | 7兆3560億円/6兆9166億円 | 14兆2727億円/+4394億円 |
(【出所】財務省税関『財務省貿易統計・国別総額表』より著者作成)
なぜこれに注目するのかといえば、この傾向が偶然生じたものなのか、それとも長いトレンドのなかで徐々に生じてきたものなのかを見極めることが、経済評論的な視点からは「大変に知的好奇心を刺激するテーマ」のひとつとなり得るからです。
もちろん、こうした長いトレンドについては、単月のデータで決めつけることはできません。しかし、①統計的な事実がどうなっているのかを確認したうえで、②そのような数値が出てきた理由を考察し、③今後の動向を予想する、という一連の作業こそ、私たちにとっての知的営みにふさわしいテーマではないでしょうか。
輸出額では2019年7月頃から逆転が始まった
そういうわけで、さっそく、日本と台湾、日本と韓国の、それぞれの貿易データについて確認してみましょう。
まずは、輸出額です(図表2)。
図表2 日本の台湾、韓国に対する輸出額の推移
(【出所】財務省『普通貿易統計』より著者作成)
これで見ると、ここ5年分の長期的なトレンドとしては、毎月の輸出額では常に「韓国>台湾」という状態にあったにも関わらず、2019年9月頃から「台韓逆転」する月が増え始め、今年5月頃からその差がさらに拡大しつつあることがわかります。
次に、輸入額についても確認しておきましょう(図表3)。
図表3 日本の台湾、韓国からの輸入額の推移
(【出所】財務省『普通貿易統計』より著者作成)
輸入額についても同様に、ここ5年分の長期的トレンドとしては「韓国>台湾」という状況が続いていましたが、コロナ禍が本格化した2020年4月頃から「台韓逆転」が生じる機会が増え、台湾が韓国を抜き、韓国が台湾を抜き返す、といった展開が続いています。
貿易総額でも「台湾≧韓国」が定着?
輸出額と輸入額について確認したついで、貿易総額(=輸出額+輸入額、図表4)と日本から見た貿易収支(=輸出額-輸入額、図表5)についても確認してみましょう。
図表4 日本の韓国、台湾との貿易総額
(【出所】財務省『普通貿易統計』より著者作成)
図表5 日本の韓国、台湾との貿易収支
(【出所】財務省『普通貿易統計』より著者作成)
貿易総額に関しては、「韓国>台湾」という状況が、2019年9月頃から「韓国≒台湾」、あるいは「台湾>韓国」という状況になる月が増え、今年に入り、とくに5月以降は「台湾>韓国」という構図がクッキリし始めています。
また、貿易収支に関しては、月による変動がわりと激しく、過去に一時的に台湾が韓国を上回ったこともありましたが、やはり、ここ数カ月に関しては明らかに「台湾>韓国」という構図が定着しているのです。
これについて、どう考えれば良いのでしょうか。
品目別分解
基本的な10分類:日本の輸出は「機械」などに集中する
ここで、まずは日本の両国に対する基本的な輸出構造について確認しておきましょう。ここで使うのは、2021年1月から7月までの7ヵ月間の、それぞれの国に対する品目別輸出高です。
前提条件として、普通貿易統計は次の10項目に分類されます(数字はコードです)。
- 00000000…食料品及び動物
- 10000000…飲料及びたばこ
- 20000000…原材料
- 30000000…鉱物性燃料
- 40000000…動植物性油脂
- 50000000…化学製品
- 60000000…原料別製品
- 70000000…機械類及び輸送用機器
- 80000000…雑製品
- 90000000…特殊取扱品
「特殊取扱品」は再輸出品、「輸送用機器」は自動車や鉄道車両などが含まれますが、それ以外の分類については、基本的に私たち一般人が想像するとおりと考えて良いでしょう。
ただ、この「大分類」で見ると、どうにもわかり辛い、という特徴があります。
というのも、日本の輸出品目、金額割合で見ると、圧倒的多数が「機械類及び輸送用機器」、「原料別製品」、「化学製品」などのいずれかに分類されてしまい、それ以外に分類されるものはさほど多くないからです(例外といえば雑製品に含まれる「科学光学機器」や「写真用・映画用材料」くらいでしょうか)。
モノを作るためのモノが非常に多い
さて、上記10分類について、台湾と韓国を眺めておきましょう(図表6)。
図表6 台湾と韓国に対する輸出高と構成割合(2021年1~7月)
品目 | 台湾 | 韓国 |
---|---|---|
機械類及び輸送用機器 | 1兆7393億円(52.58%) | 1兆2799億円(39.99%) |
化学製品 | 6137億円(18.55%) | 7380億円(23.06%) |
原料別製品 | 3897億円(11.78%) | 4626億円(14.45%) |
雑製品 | 2344億円(7.09%) | 2551億円(7.97%) |
特殊取扱品 | 2130億円(6.44%) | 1832億円(5.72%) |
原材料 | 501億円(1.51%) | 1394億円(4.35%) |
食料品及び動物 | 491億円(1.48%) | 198億円(0.62%) |
飲料及びたばこ | 96億円(0.29%) | 18億円(0.06%) |
鉱物性燃料 | 86億円(0.26%) | 1191億円(3.72%) |
動植物性油脂 | 5億円(0.02%) | 17億円(0.05%) |
合計 | 3兆3080億円(100.00%) | 3兆2007億円(100.00%) |
(【出所】財務省『普通貿易統計』より著者作成)
これで見ると、台湾に対する輸出品目のうち、半額以上が「機械類及び輸送用機器」のカテゴリーに含められる品目で占められており、これに「化学製品」「原料別製品」「雑製品」などが続いていることがわかります。
一方、韓国に関しては、「機械類及び輸送用機器」のカテゴリーに属する品目の輸出が最も多いという状況は台湾とさほど変わりませんが、構成比でみれば40%前後で、それ以外には「化学製品」、「原料別製品」といった中間素材の割合が台湾のそれよりもやや高いということがわかるでしょう。
台湾に対しては半導体等電子部品、半導体等製造装置
次に、もう少し具体的な品目名で上位順に並べ替えてみましょう。まずは台湾です(図表7)。
図表7 台湾に対する輸出品目(上位10品目)
品目 | 金額 | 輸出全体額に対する割合 |
---|---|---|
半導体等電子部品 | 5648億円 | 17.07% |
半導体等製造装置 | 3613億円 | 10.92% |
自動車 | 1992億円 | 6.02% |
科学光学機器 | 1079億円 | 3.26% |
有機化合物 | 1052億円 | 3.18% |
銅及び同合金 | 1033億円 | 3.12% |
電気計測機器 | 795億円 | 2.40% |
写真用・映画用材料 | 700億円 | 2.12% |
電気回路等の機器 | 671億円 | 2.03% |
無機化合物 | 519億円 | 1.57% |
(【出所】財務省『普通貿易統計』より著者作成)
これらの品目のうち、「最終消費財」などといえるものは、基本的には自動車くらいなものであり、それ以外についてはおそらく、「モノを作るためのモノ」(とくに半導体産業等において品目)で占められていることがわかります。
韓国に対しては半導体等製造装置と化合物等
また、韓国に関しては図表8のとおりです。
図表8 韓国に対する輸出品目(上位10品目)
品目 | 金額 | 輸出全体額に対する割合 |
---|---|---|
半導体等製造装置 | 3546億円 | 11.08% |
有機化合物 | 1712億円 | 5.35% |
半導体等電子部品 | 1662億円 | 5.19% |
科学光学機器 | 1370億円 | 4.28% |
鉄鋼のフラットロール製品 | 1262億円 | 3.94% |
石油製品 | 1130億円 | 3.53% |
電気計測機器 | 959億円 | 3.00% |
電気回路等の機器 | 895億円 | 2.80% |
鉄鋼くず | 879億円 | 2.74% |
鉄鋼の棒・形鋼及び線 | 545億円 | 1.70% |
(【出所】財務省『普通貿易統計』より著者作成)
こちらで見ても、やはり、台湾に対する輸出高と同様、「モノを作るためのモノ」が輸出品目の多くを占めていることがうかがえます。また、台湾では上位に出てきた品目のうち、最終消費財である「自動車」が、韓国に対する輸出品目の上位に入って来ないというのも、ある意味では興味深い点でしょう。
ただ、少なくとも半導体製造装置、半導体等電子部部品などの輸出高は、台湾に対するものが韓国に対するものを圧倒的に上回っているという事実が確認できます。
今年2月の『台湾半導体の日本進出で、さらに深まる「日台連合」』などでも報告したとおり、半導体分野において日台の結びつきが次第に強まっているなか、台湾に対する半導体製造装置の輸出が活発であるというのは何となく想像がつくことでもあります。
日台関係の未来
台湾は輸出優遇対象国ではないらしいが…
さて、以前の『輸出管理の仕組みをまとめてみた』などでも取り上げましたが、日本は自由貿易を採用しており、基本的に何を輸出しても良いこととされていますが、その例外が外為法上の輸出管理(第48条第1項)です。
外国為替及び外国貿易法 第48条第1項
国際的な平和及び安全の維持を妨げることとなると認められるものとして政令で定める特定の地域を仕向地とする特定の種類の貨物の輸出をしようとする者は、政令で定めるところにより、経済産業大臣の許可を受けなければならない。
現在、日本は世界各国を「グループA」から「グループD」までの4つに分類しており(図表9)、韓国は「グループB」の優遇対象国に含まれていますが、台湾は(おそらくは)グループBではなく、グループCに含まれています(著者私見)。
図表9 日本の輸出管理上のグループ別管理
グループ | 概要 | 具体例 |
---|---|---|
グループA(旧ホワイト国) | 4つの国際的な輸出管理レジームのすべてに参加している国 | ウクライナ、トルコ、韓国の3ヵ国を除く26ヵ国 |
グループB | 4つの国際的な輸出管理レジームのどれかに参加している国 | 経産省はリストを公表していないが、韓国などが含まれる |
グループC | A、B、Dのどれにも該当しない国 | 世界のかなり多くの国がCに該当していると考えられる |
グループD | いわゆる「懸念国」 | アフガニスタン、中央アフリカ、コンゴ民主共和国、イラク、レバノン、リビア、北朝鮮、ソマリア、南スーダン、スーダン、イラン |
(【出所】輸出貿易管理令および経産省『リスト規制とキャッチオール規制の概要』などを参考に著者作成))
いわゆる「懸念国」を除けば、台湾が下から2番目の一般国扱いされているというのも、きちんと調べてみると、やはり意外な気がします。
もっとも、いわゆる輸出管理上の優遇措置は、国際的な輸出管理の枠組み(レジーム)に参加していないと受けられないという側面もあるため、国際的なさまざまな枠組みから締め出されてしまっている台湾がこれらの優遇措置の適用を受けることができないのも、ある意味では仕方がない話かもしれません。
しかし、そうした制約にも関わらず、また、中国や韓国と比べて人口でも面積でも圧倒的に規模が小さいにも関わらず、日本にとっての3番目の貿易相手国に浮上しているというのは、個人的には純粋に「凄い」と思ってしまうこともまた事実なのです。
日台友好は日本の外交方針にも沿っている
こうしたなか、『外交青書:基本的価値の共有相手は韓国ではなく台湾だ』でも紹介しましたが、現在の日本の外交にとって、台湾はいわゆる「FOIP」諸国に次いで、非常に重視されています。『外交青書 令和3年版』【※PDFファイル、大容量注意】)の記述を確認しましょう。
「台湾は、日本にとって、自由、民主主義、基本的人権、法の支配といった基本的価値を共有し、緊密な経済関係と人的往来を有する極めて重要なパートナーであり、大切な友人である」(同P55)。
そんな相手国である台湾との経済的な結びつきが徐々に高まっていることは、動きとしてはまだ小さいとはいえ、日本にとっては非常に意義のある変化ではないでしょうか。
いずれにせよ、日台両国は「自由、民主主義、基本的人権、法の支配」などの基本的価値を共有しているのみならず、それ以前に、「ウソをつかない」、「約束を守る」、「困っているときにお互い助け合う」という、非常に理想的な関係が成立しつつあります。
東日本大震災で台湾から寄せられた温かい支援、そしてそれに対するささやかな恩返しとしての先日の日本から台湾に対するワクチンの無償供与は、こうした証拠でしょう。
いずれにせよ、近隣国に恵まれない日本にとって、台湾は例外的に、「価値と利益を共有し、対等な立場でともに手を取り合い、未来に向けて発展していける関係」を構築し得る相手なのかもしれません(※もちろん、台湾も政治的には一枚岩ではありませんが…)。
こうした意味においても、日台関係については個人的に注目する価値がある分野のひとつだと考えている次第です。
本文は以上です。
日韓関係が特殊なのではなく、韓国が特殊なのだ―――。
— 新宿会計士 (@shinjukuacc) September 22, 2024
そんな日韓関係論を巡って、素晴らしい書籍が出てきた。鈴置高史氏著『韓国消滅』(https://t.co/PKOiMb9a7T)。
日韓関係問題に関心がある人だけでなく、日本人全てに読んでほしい良著。
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台湾の方が韓国に比べてモノカルチャーってことなんでしょうかね。日韓のほうが産業的には幅広いつながりがある。
韓国に対する輸出額、輸入額ともに文在寅政権成立以降長期低落傾向にあるように見えるのは、私だけでしょうか?
台湾が韓国を抜き「3番目の貿易相手」
JETROの統計調査でも、この傾向が近年進みつつあることは確認できました。
韓国
https://www.jetro.go.jp/world/asia/kr/basic_01.html
台湾
https://www.jetro.go.jp/world/asia/tw/basic_01.html
ただJETROの資料では品目別の調査までは窺い知ることができないため、今回の新宿会計士様の詳細なデータは非常に参考になるものでした。改めて感謝致します。
その上で、新宿会計士様も指摘されているとおり、車と半導体等電子部品の輸入額に相当大きな開きがある点に注目しました。車については、韓国には現代・起亜グループの他にも外資系のルノーサムスンや韓国GM等もあり、台湾にはそれに相当する企業がないことからも説明できようかと思います。
しかし、半導体等電子部品に於ける両国の対日輸入金額の差に関しては、よく分からない点があります。台湾のそれは5648億円で、韓国の1662億円を大きく上回っています。この差が今後どうなっていくのか、その辺りに台湾そして韓国との関係性を考える上での重要な鍵があるような予感がします。
個人的な話をさせてもらうと、以前自作のPCを組むことに熱中していた時期があり、その際にはASUSやGIGABYTEそれにASRock等台湾ののマザーボードメーカーの製品を使用していました。当時こうしたメーカーに中には、日本製の半導体や電子部品の搭載を謳い文句にしていたところもありましたから、その分野に関して云うと、台湾の日本製電子部品に対する評価は、もしかすると依然としていまでも高いものがあるのかもしれないのかな、等と夢想してしましました。
いずれにしても、JETROの資料から見ても、年間ベースでの台湾と韓国との貿易金額は、前者とは年々増える傾向にあり、後者は逆のようです。これが良いことなのかどうかについてはいろいろと議論もあろうかとも思います。しかし、こうした流れが今後も継続されるのも致し方のないことかとも感じられるのは、最近些か韓国をウォッチし過ぎたせいでもあるのかとも正直思ったりもします。
ともあれ、統計や実体経済の詳細な分析という観点から見えてくる、この複雑な世界の現状把握と将来への予測、という新宿会計士様のポリシーを改めて実感させてもらいました。有り難うございます。
お疲れさまです。
今日、近藤大介さんのヤフー記事を見ました。
中国の文化大革命が始まったということです。
ヴィキーチャオ(超微)さん、フォロワーが8500万人いるのに、突然アカウント、映画なども消されたそうです。
他の有名人も。
習近平主席が人民服を着てたので嫌な感じがしてましたが、かなり危険な国です。
台湾にも香港の法律を適用するのは、時間とタイミングの問題だと思いました。
台湾に対しては、輸出が半導体等電子部品で5648億円(構成比17.07%)、半導体等製造装置で3613億円(同10.92%)と合計9,000億円を超え、韓国の2倍弱です。だいぶん日本は、韓国からは引き上げているのでしょうか。
また台湾の自動車輸入は1992億円(6.02%)との事ですが、台湾は独自のメーカー等作らなくて正解。日本車種を大量に購入した方がいいでしょう。確かに現地ではトヨタ、そしてなんと三菱も結構多い気が。
車先進国の欧米に対抗出来るのは、戦前から作っていた日本だけです。あと伸びそうなのはインドかな(私見)。中国や韓国は、台数は多いものの、、、欠陥多く、燃えることが多い(笑)。リコールばかりしてます。物真似では真贋を見抜くユーザーは買いません。
日本の自転車製造業は台湾によって駆逐されましたね
台湾メーカーの台頭が日本のバブル景気崩壊と被っていたのもマア今となっては懐かしい…かナ
部品に関しては、台湾び場合鴻海やASUSが主な輸出相手と思われます。一方サムスンのスマホはベトナム等韓国以外で組み立てられてます。
半導体製造装置に関しては他でも書きましたが科学光学機器を含めて韓国、台湾ともほぼ同レベルです。tsmcとサムスン+SKの投資具合であって日台の結び付きとかは関係ないと思います。両国はしばらく抜きつ抜かれつになると思います。それより中国にバンバン輸出しているのが気になります。
グループCで何か動きがあってもおかしくない気がします。そうなると韓国がぐぬぬとなるかもしれません。
反日政策をしないだけでもイイと思ってしまいます。
台湾の人は日本の統治時代に対して「良かったことは良かった事、悪かったことは悪かった事」とみてくれて韓国のように捏造はしていません。
日本人の感覚では普通の事が、相手国の人も普通だと思ってもらえる幸せ、これが「共通の価値観」というものだと感じます。
なにか物を買う時もどんな人達がつくっているのか、わかると台湾製を選んでしまいます。
これからますます日台友好が末永く続きますように。
「輸出貿易管理令の運用について」等の一部を改正する通達について:特定品目の包括許可から個別許可への切替え…令和元年7月1日 経済産業省安全保障貿易審査課