東京都新規陽性者数は減少傾向も重症・死亡者が増える

東京都の新規陽性者数が、見たところ、「若干」ではありますが、減少に転じています。菅義偉総理大臣の強力な指導力により、高齢者向けワクチン接種が7月末で一巡したことに加え、徐々に接種率も上昇していることの影響が出ているのでしょうか。それとも単純に一時的な減少でしょうか。本稿では当ウェブサイトなりの私見も交えつつ、いくつかの最新データについてもまとめておきたいと思います。

東京都新規陽性者数の報告はマスメディアへのアンチテーゼ

当ウェブサイトで「定点観測」的に確認しているデータはいくつかあるのですが、東京都の新規陽性者数のデータはその典型例でしょう。

そのきっかけのひとつは、新聞、テレビなどのマスメディア(または「オールドメディア」)の報道です。

オールドメディアはよく、「感染者数が過去最多を更新した」などとセンセーショナルに報じ、あたかも政府のコロナ対策に何らかの深刻な問題があるかの如く舌鋒鋭く批判していて、実際、各種世論調査でも菅義偉内閣に対する支持率は下がる一方です。

もっとも、実態を述べるならば、東京都の7月以降の新規陽性者急増局面の責任を、菅総理や東京五輪などになすりつけるには、ちょっと無理があります。

とくに、8月8日の東京五輪閉会式直後から翌日未明にかけ、東京都の営業自粛要請などを無視して「闇営業」中のカラオケ店で10人前後のテレビ朝日従業員がドンチャン騒ぎをし、そのうちの1名が早朝にビルから転落して重傷を負うという、信じられない不祥事が発生しました。

これは間違いなく、氷山の一角でしょう。

しかも、この不祥事については、株式会社テレビ朝日はコーポレートサイトの目立たない部分に大変短い文章を(しかもPDFファイル形式で)ひっそりと掲載してお茶を濁しており、現時点においても事実上隠蔽中、というわけです。

普段、政府のことを舌鋒鋭く批判なさるわりに、ご自身の不祥事については徹底して隠蔽を決め込むというのも、なかなか興味深い対応ですし、同業他社(NHK、TBS、フジテレビ、テレビ東京、日本テレビ)の報道ぶりをみても、その追及ぶりは不十分です。

これが政府・与党関係者の不祥事だったら、本人を徹底的に潰すまで追い回すのが日本のマスメディアですが、つくづく、本当に身内に甘い業界だと思わざるを得ません。

それでは、「感染」爆発の真犯人とは…?

さて、メディアが現在の局面を、しきりに「感染」爆発などと述べていることは事実です。

ただ、当ウェブサイトの見立てでは、その「真犯人」は菅義偉総理大臣ではありません。

政府や自治体の営業自粛要請を無視し、ドンチャン騒ぎするテレビ局関係者、深夜外出などの自粛要請を無視して路上でだらしなく呑む一部の若者、五輪反対デモをする日本共産党支持者、さらにはコロナ対策が不十分なまま強行開催された「フジロック」に参加した人たち…。

おそらく実態は、「政府に厳しく自分に甘い」人たちが、「自分だけなら大丈夫」などと過信して、旅行したり、バーベキューをしたり、飲み会をしたりして、陽性判定を受けたのではないかと思うのです(『【案の定】岐阜県が公表した「感染者の行動歴」を読む』等参照)。

では、菅政権がやったこととは、いったい何でしょうか。

まず真っ先に指摘しておかねばならないのは、6月以降、平日で1日100万回を大きく超えるワクチン接種を実施し、累計では公式ベースで1.2億回、著者自身の試算だとおそらくは1.3億回というワクチン接種実績を積み上げたことです。

ちなみに気軽に「1億何千万回」などと言いますが、客観的なデータで見れば、この接種回数は世界5位です(『ワクチン接種回数1.2億回達成で「世界5位」=日本』等参照)。その結果、ワクチン接種率も、1回目に関しては6割弱、2回目も5割近くに達している(※著者私見)、というわけです。

この客観的事実に加え、一部報道では、野党(とくに立憲民主党と日本共産党)がやったことといえば、ワクチン承認の足を引っ張り、ワクチン接種開始時期を2ヵ月遅らせたことだとされています。朝日新聞系の『アエラドット』ですら、6月に次のような記事を配信しているほどです。

菅首相は戦犯に間違いないが、立憲、共産党もポンコツ過ぎたワクチン国会〈dot.〉

―――2021/06/17 18:36付 Yahooニュースより【AERA.dot配信】

このように考えていくと、菅総理の「何が何でも7月末までに高齢者接種を終わらせよ」という「シャカリキ」が、現在の状況――新規陽性者数の激増にも関わらず、重症者や死亡者が比較的少ない状況――を生んでいたのではないでしょうか。

このことは、正当に評価しなければなりません。

楽観視できない東京都の現状

ただし、東京都の現在の状況に関しては、必ずしも楽観視できるものではありません。

東京都・8月27日(金)の状況
  • 新規陽性者数…4227人(前日比▲477人、前週比▲1223人)
  • 7日間平均値…4196人(前日比▲175人、前週比▲561人)
  • 重症者数…294人(前日比+18人、前週比+21人)
  • 新規死亡者数…18人(前日比+7人、前週比+11人)

(【出所】東京都『新型コロナウイルス陽性患者発表詳細』、『新型コロナウイルス感染症重症患者数』より著者作成)

新規陽性者数自体は、前日比で見ても、前週比で見ても、明らかに減少しました。

この傾向が続くのかどうかはわかりませんし、個人的な希望としては、「ワクチン接種」がひと段落するであろう9月末ごろまで、何とか低下傾向が続いてほしいとは思いますが、今後、テレビ局関係者や高校野球関係者、フジロック参加者などからコロナ陽性者が激増するかもしれません。

ただ、それよりも個人的に心配なのは、重症者数や新規死亡者数の増加です。

ここ数日落ち着いていた重症者数の絶対値は、金曜日になり、前日から18人増えて一気に294人と過去最多となり、もうすぐ300人の大台に乗せるかもしれません(図表1)。また、死亡者数についても明らかに増えており、「二桁」という状況にあります(図表2)。

図表1 新規陽性者数と重症者数

(【出所】東京都『新型コロナウイルス陽性患者発表詳細』、『新型コロナウイルス感染症重症患者数』より著者作成)

図表2 新規陽性者数と新規死亡者数

(【出所】東京都『新型コロナウイルス陽性患者発表詳細』、『新型コロナウイルス感染症重症患者数』より著者作成)

このあたり、決して楽観視できない状況であることは間違いありません。

カギは40歳代~のワクチン接種

もっとも、ワクチン接種が進み、とくに「ワクチン後回し」世代のなかで、重症者が目立つ40歳代以降の発症が抑えられ始めれば、こうした状況も徐々に好転するのではないかと信じたいところです。

実際、東京都のケースだと、重症者と50歳代以上、あるいは60歳代以上の新規陽性者数には(時期によりバラツキはあるにせよ)おおむね何らかの関係が認められます(図表3)。

図表3 東京都における重症者数と年齢階層別新規陽性者数

(【出所】東京都『新型コロナウイルス陽性患者発表詳細』、『新型コロナウイルス感染症重症患者数』より著者作成)

また、厚生労働省が公表する日本全体の重症者数から判断しても、基本的に重症化リスクが高いのは40歳代以降、それが飛躍的に高まるのは50歳代以降と考えて良いでしょう。

図表4 重症者数(日本全国、2021年08月17日・週次データ)

(【出所】厚生労働省『データからわかる-新型コロナウイルス感染症情報-』)

いずれにせよ、新規陽性者数、重症者数などには注意しつつ、ワクチン接種の進捗を期待するのとならび、個人レベルでは「うがい、手洗い、マスク着用の励行、集・近・閉(しゅう・きん・ぺい)の回避、不要不急の外出自粛」といった日常基本動作の徹底に努めるのが正解だと考える次第です。

本文は以上です。

読者コメント欄はこのあとに続きます。当ウェブサイトは読者コメントも読みごたえがありますので、ぜひ、ご一読ください。なお、現在、「ランキング」に参加しています。「知的好奇心を刺激される記事だ」と思った方はランキングバナーをクリックしてください。

にほんブログ村 政治ブログ 政治・社会問題へ

このエントリーをはてなブックマークに追加    

読者コメント一覧

  1. ポプラン より:

    感染のピークは越えてそうですね。
    重症者も死亡者もこれから増えますが、あと10日ぐらいで今回のピークは越えると地元のデータ的には思います。

    1. 市井の内科医 より:

      お盆時期の人流減少の一過性の影響、という見方もあるようです。
      東京以外の感染がむしろ増悪しているのがその証左ではないかとのこと。
      ただ、ピークアウトしたとしても、現状水準が続くと医療は苦しいですね。
      野戦病院作るにしても、人手の確保がネックです。

  2. どみそ より:

    数日前までは ニュース、ワイドショーでは 「新規感染者(陽性者)数過去最大」と 騒いでくれてました。
    いまは「重症者数過去最大」  と 強調してくれています。
    両方とも事実ですが 若干ながらも新規陽性者が 減ったことにはほとんど触れません。
    怖さ煽りで なんか意図的に感じてしまいます。

    1. 匿名 より:

      そして最後に「死者数が過去最大」と報道が始まったら、第5波の終息です。
      短期間に何度も繰り返された事なので、今回は国民の学習効果が高いと思います。

      1. 匿名 より:

        あっ書き忘れた。第5波とともに報道も終息します。

  3. いつも拝読している平民 より:

     いつも勉強させて頂きましてありがとうございます。
     菅内閣のワクチン接種推進は、もっともっと評価されていいと思います。
     ついに、全国の新規陽性者数が、前週の同じ曜日を二日続けて1倍を下回りました。
     8月27日 24、200人 20日比0、94倍
       20日 25、876人 
     8月26日 24、976人 19日比0、99倍
       19日 25、156人
    2日続けて新規陽性者数が減少したのは、5月16日0、89倍から6月21日0、93倍まで連続して以来、実に2カ月以上前です。

  4. めがねのおやじ より:

    更新ありがとうございます。

    新規陽性者は高止まりから、やや今後緩いカーブを描いて下がって来そうですが、死者や重症者は増えますね。でも1日に15万人陽性者を出す国もありますし、日本の死者も失礼な言い方ですが、驚くほど少ないです。政府・菅総理の采配はもっと評価されるべきですね。

    職場絡みで言うと、子供さんを抱えた人たちは「これで遠足がなくなりそう」「発表会が中止になった」「給食無しの短縮授業が続く」と、嘆いておられます。しかし、それが「だからスガが悪いんだ~」「国が悪いんだ~」とはならないのは、皆さん情弱ではなく、コメディカルだから状況を理解されているのでしょう。エライな~。

    1. どみそ より:

      某国にコロナばらまかれて 国も非常事態宣言をだしているのに、自分の日常をかえるのは けしからん とおもうのは 結構わがままですよ。
      学校での感染が心配だから夏休みを延長しようとすると、
      子供の面倒を見るのがたいへんだ と さわぐ。
      学校休みにしても 親は放課後学習スクールに押し込み 学校より密状態。
      過大な要求で何でも反対の 野党と一緒です。

    2. どみそ より:

      すいません。
      めがねのおやじ  さまの 応援です。

  5. 名無しのPCパーツ より:

    >それでは、「感染」爆発の真犯人とは…?

    一部に自粛を守らない人がいるのは確かですが、お願いレベルなんですから
    「そういう人もいる」と織り込むしかないと思います。

    高齢者への摂取までは抑え込んだのですからベストではないにしろ、
    ベターな結果を得られたと言えるでしょう。
    重傷者も8月上旬を山にして下落傾向ですからこれから改善していくと思います。

    1. 匿名 より:

      感染爆発の真犯人は「デルタ株(感染力の強さ)」でしょう。一部自粛を守らない人(守れない人)がいるので、総理が誰であったも感染爆発は防げなかった。
      一方、現在の悲劇は感染爆発(陽性者数)ではなく病床逼迫だと思う。諸外国と比べて病床総数が遜色ないのに、COVID-19に対応できる病床が少ないと聞く。1年以上あったのだから政府が何らかの緊急施策を講ずることができたのではないかと残念です。
      菅総理は1日あたりの接種数など事務処理には抜群の能力を発揮したが、「戦時のリーダー」としては顔が見えなかった。ただし他に適任者が居なかったのは日本の不幸でしょう。野党などもっての他!

      1. りょうちん より:

        >諸外国と比べて病床総数が遜色ないのに、

        これどのどの統計で言っていますか?
        私は日本の病床数は先進国水準から言えば「水増し」されていると思っているのですが。

        1. りょうちん より:

          これどのどの統計で言っていますか?
          →これはどの統計で言っていますか?

  6. M1A2 より:

    >個人的な希望としては、「ワクチン接種」がひと段落するであろう9月末ごろまで

     本文の内容とは全く関係ないのですが、ちょっと気になってしまいまして。
    階段の段数を数えるときに「ひとだん、ふただん、みだん」なんて数えたりしませんよね。
    もしかしたらそんな数え方をする人もいるかもしれませんが、普通は「いちだん、にだん、さんだん」と数える事が多いかと思います。
    そんな細かい事どうでもいいじゃないかと思われるかもしれませんけど、「一段落」の読みは「ひとだんらく」ではなく「いちだんらく」が正解です。

    1. 名無しのPCパーツ より:

      >ひとだんらく
      NHKのQ&Aでも取り上げられる誤用みたいですね。
      ただ1977年には登場していたので、あと50年くらいしたら定着してくるかもしれません。

      個人的には「巧遅は拙速に如かず(孫子の兵法)」の方が問題だと思っています。(意味が変質してしまっているので。)

  7. より:

    ちょうどいいタイミングで、拙ツイッターでもファクトチェックをしておりました。
    https://twitter.com/Gensbloghissya/status/1431427902457794564

  8. 愛読者 より:

    たぶん,感染拡大の真犯人は,アルファ株までと異なり,デルタ株が空気感染するためでしょう。空気感染は会話をしなくても,感染者と同じ部屋にいれば,10mくらい離れていてその人が見えなくても感染することがあります。アルファ株までの以下の対策は,空気感染にはあまり役に立ちません。
    1. ポリウレタンマスクは空気感染にはまったく役に立たず,不織布マスクを2枚以上重ねて使うと僅かに効果がある。
    2. テーブルなどのアルコール消毒は飛沫感染には効果があるが,空気感染には無意味。
    3. パーティションも無意味。逆に空気の対流を遮断してしまう可能性がある。
    インドでは,非常に強力なロックダウンを行っても,結局国民の7割が感染してしまいました。通勤電車での感染防止のため,通勤客を7割減らそうとしていますが,そんなに簡単ではないでしょう。1ヶ月くらい学校をお休みにするのも難しそうです。そろそろ,観念することが必用です。
    ただ,最近の計算結果だと,インド人と違って,日本人はデルタ株に対しても自然免疫を持った人が結構いるようです。家庭内で濃厚接触しても,感染しない人が多いのは,世界的にはめずらしいと思います。それから補正後の数値で計算しても,東京都はピークに達した可能性があります。タイミング的にもそろそろのはずですが。ある意味よかったですね。

    1. より:

      >日本人はデルタ株に対しても自然免疫を持った人が結構いるようです。

      自然免疫というのは、ウイルスの配列に特異的に効くものではないです。相手がデルタだろうがイータだろうが同じです。ただ、強さに個人差はあると思います。

      計算が違うのは、基本再生産数の仮定(5~8)が間違っているからではないかと思います。あるいは、家庭内でも欧米人ほど濃厚接触していないのではないかしら? 若い夫婦はともかく(この場合は実効再生産数)。

      ところで、先日の愛読者さんのお見立てでは、市中(都内?)に未捕捉の感染者がうようよしているのではなかったですか? 試算は見逃してしまったので、また書いて下さると助かります。というか、私もまた再上昇する気がしないでもないのです。

  9. 匿名 より:

    酸素ステーションってどんなのかと思ったらこんなのね。

    酸素ステーションの設置について(第2403報)

    東京都では、新型コロナウイルス感染症の現下の感染状況を踏まえ、自宅療養中の患者で自ら救急搬送を要請した者のうち、軽症等の方を一時的に受け入れ、酸素投与等を行う「酸素ステーション」を、新たに整備することといたしましたので、お知らせします。
    https://www.metro.tokyo.lg.jp/tosei/hodohappyo/press/2021/08/27/26.html

    こういうのでいいんだよ。もっと増やして、野戦病院も併設してくれ。つかこうなることはオリンピック前からわかってたのに対応が遅すぎ。

    陽性率も下がってきてるから、検査しきれてないせいで陽性者が減ってきているというわけでもなさそう。この分だと、重症者病床はあふれること無くこの波は乗り切れるかな。
    https://stopcovid19.metro.tokyo.lg.jp/cards/positive-rate/

  10. Sky より:

    この前のスレッドで、交通渋滞になぞらえて、COVID -19感染状況を説明しました。あの例の続きで、新規陽性者数がピークアウトし、(今ここ)、その後1日あたりの退院数>1日あたりの入院数になれば、入院患者数は減少に転じます。その時点では、新規陽性者数がピークアウトした頃より大分新規陽性者は減っていることが予想されるので、あっという間にベット不足は解消されると予想します。夜明けは近いです。

  11. namuny より:

    https://www.news-postseven.com/archives/20210829_1686842.html?DETAIL

    ファイザー社によるワクチンの効果、4万人規模の調査結果です。
    ワクチンの有無により死亡率は変わらない、という結果です。

    ワクチン打って重症者は減らせても、死ぬ人は死ぬ、ということだそうです。

    1. アラ還じじい@混乱中 より:

      そして恐らくは、コロナに感染しようがしまいが、
      もうお迎えが近くまで来てる方は、自然の摂理によって天に召されるってことでしょ。

      コロナでもインフルでもただの風邪でも、死ぬ人は死ぬってだけ。
      そのきっかけが何であろうと、それを騒ぎ立てることに意味はない。

      但し、ワクチンで死んでしまうってのは、だいぶ意味が違うような気がするけど。

      1. namuny より:

        ワクチンは結局は弱めた毒なので、弱めた毒で過剰反応して死んでしまう場合、弱める前の毒であるコロナに感染した時点で結果は大きく変わらない様に思いますが。

        問題は、今後その過剰反応、ADEが広く起こるかどうかだと思います。
        https://www.amed.go.jp/news/release_20210525-02.html

  12. バルログ より:

    先週私は陽性と判断され自宅療養中です。

    東京都の検査体制はザルです。
    先ず体調が悪くても37以上の熱がない時点で相談センターは相手にしてくれません。
    上司から37度以上で申告する様アドバイスがなければ私も弾かれてました。
    37度以上ないとPCR検査は受けさせてもらえません。

    私は症状はデルタ株と同じで体調が悪かったのですが体温だけは平熱でした。
    なので会社からも出社する様に言われました。
    出社後、感染の疑いがあると再度上司に申告し漸く検査となったのです。

    今回の経験で知った事は、発熱がないと周りはコロナだと思わない。
    37度以上ないと公的機関を通してのPCR検査は却下される。
    保健所の聞き取り調査もいい加減で、殆どが濃厚接触扱いにされず(笑)
    嫁と二人暮らしだが自宅療養選択しかなかった(病院もホテルも空きがない)

    感染疑いがあっても発熱がなければスルーです(笑)
    保健所も人手が足りないのかPCR検査を積極的にしようとはしてません。
    これでは
    意図的に検査数を減らし表向きの感染者数も減らせますよ

    1. 匿名の研究者 より:

      バルログ様

      コロナ感染とのこと、お体に気をつけてお過ごし下さい。

      PCR検査の対象者を絞りすぎ、コロナ患者の見落としが相当数発生していると
      感染症関連の研究者と話をすると、話題になります。都内だと、マスコミ発表の
      倍以上の感染者がいる可能性がある、と言っています。

      五輪以降のコロナ患者の増加は、政治の判断ミスが、大きいです。ワクチンを
      過信しすぎだと思います。

      しばらくは、Stay Homeを徹底するしかないのかもしれませんね。

  13. 匿名の研究者 より:

    会計士さんの文章は、一定の説得力がありますが、見落としがあります。
    ワクチン接種により発熱など症状が出ない、無症状の感染者の増大しており、
    潜在的なコロナ感染者は報道以上の数と思われます。

    ◆コロナワクチンの効果は
    1)コロナに感染しにくくなる。
    2)コロナに感染しても症状が軽い。(→PCRを受けない人が増え、患者を見落とす)
    ワクチンの接種は強く推奨されますが、患者数の見積は注意が必要です。

    ◆PCR検査を受けない、潜在的な感染者の増大。
    ワクチン接種の恩恵で、症状が軽く、あるいは無症状の感染者も当然増えています。
    現在のPCR検査は、発熱が続いた人を対象にし、検査件数を絞っています。
    ワクチン接種で、発熱しない患者が増えると、PCR検査の対象外となり、患者数から、
    漏れてしまいます。

    コロナ関連の研究者(複数)と雑談すると、異口同音に、
    『報告されている患者数の倍以上のコロナ患者がいると思う。(PCR検査を受ける
    ための条件が厳しく)検査数を絞っているので、検査から漏れた患者が多数いる。』
    といいます。一番厳しい見方をする人だと、都内では数十人に1人ぐらい、
    コロナ患者がいてもおかしくないと言います。

    ◆ウイルスの変異について
     変異株が報告されていますが、ワクチンにより、ウイルス耐性を持つ人が増えると、
    感染できないウイルスは淘汰され、耐性を持つ人にも感染できる、変異ウイルスに
    置き換わることが知られています。大学の学部の講義にも出てくる話です。
    コロナも、変異株への置き換えが進むと、一定のところで、ワクチンの効果は
    頭打ちになり、さらに変異株用のワクチン接種が必要となる可能性があります。

    今回の2回のワクチン接種のみで解決できず、今後も、何らかのコロナ対策が
    続く可能性が高いと思います。

    1. 匿名の研究者 より:

      補足

      上記の『感染症の研究者』は医学部の教授級の、感染症の専門家の方々です。

      1. より:

        仮に数十人に一人が本当だとすると、区部では潜在感染者約20万人となり、基本再生産数5と仮定すると二週間後には100万人感染者がいることになります。
        無治療の致死率1%としても、その4週後ぐらい(10月前半ごろ)には区部だけで1万人も自宅?で死亡することになりますが、これが妥当な推論なんでしょうか? 

        1. 匿名の研究者 より:

          現さんが上げた数値は間違っています。再生産数5、及び、致死率1%の
          根拠は何ですか?致死率1%というのは、昨年度末の数値で、現在の
          数値ではないと思います。

          私の書込は、感染症の研究者との雑談で、聞いたことですが、
          大まかな計算で、桁違いでないと、確認し、書込ました。
          数値(患者数)は下記の厚労省HPのエクセルシートの8月20日(東京都)を
          参照下さい。
          https://covid19.mhlw.go.jp/public/opendata/requiring_inpatient_care_etc_daily.csv
          上記(厚労省HP)の『入院治療等を要する者の県別データ(エクセルシート)』から、
          東京都の入院治療等を要する者: 44503人 (8月20日時点)
          東京都の人口: 1396万人

          入院治療等を要する患者は
          1396万人/44503人 = 313.6人
          で、東京都では約300人に一人が入院治療等を要する患者です。上記の44503人
          という患者数には、症状が軽い感染者(入院等を要しない)は含まれて
          いません。仮に、『入院治療等が必要な感染者』と同数の、『入院を要しない
          感染者』がいると仮定すると、東京では、150人に一人がコロナ感染者と
          なります。

          数十人に一人が感染者というのは、大げさだと、私も思いますが、
          実際の数値を元にした、簡単な計算で、全く荒唐無稽ではないと
          思いました。

          1. 匿名の研究者 より:

            追記
            『入院を要しない感染者』とは、発熱等の症状がなく、
            PCR検査の対象とならならず、見落とされた感染者も含みます。

          2. gen より:

            数字が間違っているも何も、あなたが挙げた数字で計算しているだけの話ですから。

            つまり、最初の書き込みの文脈から判断して、「数十人に一人」は捕捉されていない感染者と読み取り、上記のような計算を“仮に”してみたまでの話です。

            基本再生産数5は、デルタ株のそれとして最近“定説”になっている数値で出所はCDCでしょう。
            致死率1%も適当に仮定しただけの数値です。

            >仮に、『入院治療等が必要な感染者』と同数の、『入院を要しない
            感染者』がいると仮定すると、

            これの根拠はなんですか? と問うようなもので、ナンセンスです。

            まあそれはともかく、お暇なときに拙ツイッターにでも遊びに来てください。
            https://twitter.com/Gensbloghissya

          3. より:

            上は現です。

            英数字になっているのを気づかずにリターン押すとやっちゃうんですよ・・・

          4. くろだい より:

            匿名の研究者様

            コメントありがとうございました。検査対象とならない多くの無症状感染者の存在は、昨年から問題視されてきましたね。

            さて、私としては、あくまでも議論の前提として基本再生産数5の根拠となったであろう資料をお示ししただけです。肯定も否定もしていませんが、私も地方都市の医療機関におりまして、例のCDCの資料と今いる地域との違いについては実感しています。

            なお、CDCの資料にある基本再生算数5と、日本の実態との相違については、現様も本スレッドのコメント(2021/08/28 20:24 20:24)のとおり、ご認識されています。それも懐疑的に。それでも、他者と議論するうえで、入手可能なデータに基づき、あくまでも仮のお話をなさっているだけです。

            ご自身のご意見に自信をお持ちなのであれば、それでいいではないですか。国の委員のオフレコの話なんて書く必要もありません。ましてや、赤の他人に数字が弱いなどと品のないことをおっしゃる必要はないでしょう。せっかくの議論が台無しになってしまいますよ。

        2. くろだい より:

          現さま

          ご指摘のとおり、基本再生算数5は、ワシントンポストが掲載したCDCの内部資料にありましたね。
          https://www.washingtonpost.com/context/cdc-breakthrough-infections/94390e3a-5e45-44a5-ac40-2744e4e25f2e/?_=1

          上記の資料を日本語でまとめたものもございました。
          https://www.jmedj.co.jp/journal/paper/detail.php?id=17780

          地方都市にある勤務先の病院も、それなりに受け入れが続いています。昨年から、空床確保しないと完全に赤字ですが。

          1. 匿名の研究者 より:

            くろだい さんへ
            Gen さんへ

            あなた方が上げた数値は、確かに報道された数値です。この点は
            正しい。
            但し、それは、特定のウイルス株について、CDCというアメリカの
            機関が、ワクチン接種をしていない人を念頭に調べた値です。

            その値を、『ワクチン接種がかなり進み、それでもなお感染が
            続いている。』、という全く条件が異なる、東京都の実効再生算数
            として当てはめたのが、間違いです。日本国内で実効再生算数が
            5なんて、あり得ません。数字に弱い人なのですね。

            なお、私の書いた話は国のコロナ関連の委員を務める方々から
            オフレコで聞いたものです。その話を、公表されている数値を
            使って自分でも確認してみました。自分の頭で考えてみることを
            お勧めします。

          2. 匿名の研究者 より:

            【追記】
            Genさんへ:

            都内で、数十人に1名の感染者という話は、感染症の専門家の方々との会話(8月20日頃)で出ました。本日、また別の研究者の方と話をしましたが、東京都の区部では、8月中旬で、数十人に一人がコロナ感染者という数値が、出ていた様です。

            さて、都内の患者数は減り始めています。この事実は、実効再生算数5 は、東京都に当てはまらないことを示しています。

          3. より:

            あなたも少し頭冷やしたら? 
            ちなみに、ここではGenではなくて現です。

            私が「仮の計算」をしてみせたのは、未捕捉の感染者についてなんです。
            それは、あなたの最初の書き込み

            >『報告されている患者数の倍以上のコロナ患者がいると思う。(PCR検査を受ける
            ための条件が厳しく)検査数を絞っているので、検査から漏れた患者が多数いる。』
            といいます。一番厳しい見方をする人だと、都内では数十人に1人ぐらい、
            コロナ患者がいてもおかしくないと言います。

            からそう読み取りました。
            あなたが必死になって挙げて見せた

            >東京都の入院治療等を要する者: 44503人 (8月20日時点)

            は捕捉された感染者のことでしょう(しかも中身を誤認している)。

            最初から論点がずれているんですよ。あなたは。

            >東京では、150人に一人がコロナ感染者と
            なります。

            これに至っては、未捕捉の感染者と捕捉された感染者を合算して話をすり替えています。しかも日付を十日以上繰り上げているし。

            なお、基本再生産数については、仮の数字として既知の数字をあげただけで、変に絡まれても困惑するだけです。
            ちなみに私も5より少ないと考えていますが(過去の書き込みを参照)、今のところ日本の計算値を知らないので書かないだけです。あなたの計算値があるなら、出していただいて結構ですよ。

            要はその「感染症の専門家」の見立て(未捕捉の感染者が数十人に一人≒20万人)は過大では?と言っているだけの話です。

            未捕捉の感染者が、それだけの数(数十人に一人≒20万人)いるというなら、もう一度根拠と計算を書き直してください。

            それが、新規の感染者が減ってきている今の状況と合っていたのかどうか、自分のアタマで考えて書き込んでいただければ、より好ましいですよ。

    2. くろだい より:

      匿名の研究者様

      以下、新型コロナ感染者のうち、無症候性感染者の割合について調べた文献です。
      https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/34376550/

      以下の記述がございまして、概ね3-4割は無症状のようです。
      By analyzing over 350 studies, we estimate that the percentage of infections that never developed clinical symptoms, and thus were truly asymptomatic, was 35.1% (95% CI: 30.7 to 39.9%).

      デルタ株の影響、ワクチン接種の影響がどこまで反映されているかは流動的ですが、ワクチン接種後も、引き続き追跡調査等の従来の感染対策の必要性が指摘されています。

      日本や東京に限定した研究ではございませんので、ご参考にはならないかもしれませんが。

※【重要】ご注意:他サイトの文章の転載は可能な限りお控えください。

やむを得ず他サイトの文章を引用する場合、引用率(引用する文字数の元サイトの文字数に対する比率)は10%以下にしてください。著作権侵害コメントにつきましては、発見次第、削除します。

※現在、ロシア語、中国語、韓国語などによる、ウィルスサイト・ポルノサイトなどへの誘導目的のスパムコメントが激増しており、その関係で、通常の読者コメントも誤って「スパム」に判定される事例が増えています。そのようなコメントは後刻、極力手作業で修正しています。コメントを入力後、反映されない場合でも、少し待ち頂けると幸いです。

※【重要】ご注意:人格攻撃等に関するコメントは禁止です。

当ウェブサイトのポリシーのページなどに再三示していますが、基本的に第三者の人格等を攻撃するようなコメントについては書き込まないでください。今後は警告なしに削除します。なお、コメントにつきましては、これらの注意点を踏まえたうえで、ご自由になさってください。また、コメントにあたって、メールアドレス、URLの入力は必要ありません(メールアドレスは開示されません)。ブログ、ツイッターアカウントなどをお持ちの方は、該当するURLを記載するなど、宣伝にもご活用ください。なお、原則として頂いたコメントには個別に返信いたしませんが、必ず目を通しておりますし、本文で取り上げることもございます。是非、お気軽なコメントを賜りますと幸いです。

匿名の研究者 へ返信する コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

【おしらせ】人生で10冊目の出版をしました

自称元徴用工問題、自称元慰安婦問題、火器管制レーダー照射、天皇陛下侮辱、旭日旗侮辱…。韓国によるわが国に対する不法行為は留まるところを知りませんが、こうしたなか、「韓国の不法行為に基づく責任を、法的・経済的・政治的に追及する手段」を真面目に考察してみました。類書のない議論をお楽しみください。

【おしらせ】人生で9冊目の出版をしました

日本経済の姿について、客観的な数字で読んでみました。結論からいえば、日本は財政危機の状況にはありません。むしろ日本が必要としているのは大幅な減税と財政出動、そして国債の大幅な増発です。日本経済復活を考えるうえでの議論のたたき台として、ぜひとも本書をご活用賜りますと幸いです。
関連記事・スポンサーリンク・広告