ワクチン接種回数1.2億回達成で「世界5位」=日本

我が国におけるワクチン接種が、1億2000万回を超えました。現在でも平日は1日当たり150~170万回程度で接種実績が増え続けている計算であり、また、現時点の未入力分も合わせるなら、このペースでいけば8月末に1.3~1.4億回という、当ウェブサイトの1ヵ月前の予想に沿った接種が達成できる可能性が高そうです。こうしたなか、菅義偉総理大臣は「成功事例」とされる墨田区の接種会場を視察したのだとか。

報告

読者の皆さま、いつも当ウェブサイトをご訪問下さり、大変ありがとうございます。

さて、とうとうウェブ主自身にも昨日、ワクチンの接種の順番が回って来ました。本当にありがたいことです。とりあえず本日のウェブサイト更新は、自身の体調を見ながら判断し用途考えていました(余裕があれば「ワクチン接種記」のようなものを掲載してみても良いとは思っています)。

ただ、現時点においては接種した部分に強い痛みを感じるくらいの症状しか出ていません。

そこで、とりあえずはワクチンにちなんで、「誰にでも簡単に取得できるデータ」をもとに、現状の日本のワクチン接種状況について、ごく簡単に状況をまとめておきたいと思います。

ワクチン接種最新状況

日本のワクチン接種回数は「世界5位」!

メディアがめったに報じない「不都合な事実」がひとつあるとしたら、それは、日本のワクチン接種が現在、回数ベースで見て世界第5位である(らしい)、という点でしょう。

最近、当ウェブサイトで紹介し始めたデータが、データサイト “Our Wold in Data” のウェブサイトに設けられている “Coronavirus (COVID-19) Vaccinations” のページからダウンロードした、世界各地のワクチン接種回数や接種率などに関する基礎データです。

これによると、8月25日時点における日本のワクチン接種回数は、世界で5番目です(図表1)。

図表1 8月25日時点における国別の接種回数と接種率(1回目、完了率)
接種回数接種率(1回目、完了率)
1位:中国1,988,433,00043.21%/53.99%
2位:インド597,923,23833.58%/9.75%
3位:米国364,842,70160.55%/51.36%
4位:ブラジル181,908,36861.01%/26.64%
5位:日本122,223,02453.86%/42.78%
6位:ドイツ100,194,06463.89%/58.97%
7位:インドネシア92,105,83821.57%/12.10%
8位:トルコ91,081,54755.67%/42.58%
9位:英国89,865,26470.40%/61.98%
10位:フランス84,986,82270.58%/56.67%

(【出所】 “Our Wold in Data” ウェブサイト “Coronavirus (COVID-19) Vaccinations” からダウンロードしたデータに基づき著者作成。なお、接種率等についても元データどおり。また、データが存在しない場合は最も近い時点のもので代用している)

対象人口が少ない国の接種率が上昇するのは当たり前

もちろん、ワクチン接種「率」で見れば、まだまだ日本より上位の国はたくさんあります。詳細は省きますが、日本は「ワクチンの総接種回数」を人口で割った「接種率」が96.64%で53位、1回目接種率が53.86%で56位、2回目接種率(≒接種完了率)で見て42.78%で49位なのだとか。

(※どうでも良いですが、図表1の中国のデータ、「1回目を受けた人」の割合と「接種を完了した人の割合」が逆転しているなど、なんだか奇妙です。そもそも中国が「ワクチン接種率1位である」といわれても、個人的にはなんだか困惑しますが、この点については脇に置くことにします。)

ただし、後述するとおり、この図表は「8月25日時点」と言いながら、日本に関しては前日のデータが用いられています。

そして、日本が現在、ワクチン接種回数で主要国を「猛追」していることに加え、「ワクチン接種記録システム(VRS)」に入力が済んでいない接種データも数百万回分は積み上がっていると考えられることから、現実には接種「率」で見ても、日本は世界の上位に食い込んできたのではないでしょうか。

ちなみに、一般に人口が少ない国は少ない回数でも接種完了率で上位に食い込むことができます。

たとえば、「総接種率(=総接種回数÷対象人口)」で並べ替えれば、1位のマルタ共和国は総接種回数が793,015回、総接種率が154%に達しており、また、接種を完了した人も410,532人で完了率は80%に達しています。

しかし、「日本はマルタ共和国と比べて接種率が低い」といわれても、困惑します。そもそもの人口が違うのですから、当たり前です(ちなみにこの「793,015回」というのは、日本でいえばVRSの平日1日当たりの増分の半分そこそこに過ぎません)。

いずれにせよ、ここまで短期間で一気に1億回を超え、いまや1.2億回に達したことは、素直に評価して良い点でしょう。

昨日時点の最新データ

次に、昨日時点で首相官邸ウェブサイトに公表されていた総接種回数と、当ウェブサイト側にて試算した「接種率」の最新版についても確認しておきましょう(図表2)。

図表2 総接種回数と接種率
区分総接種回数接種率
全体合計123,412,140 
 うち1回目68,700,55754.04%
 うち2回目54,711,58343.04%
65歳以上合計62,426,767 
 うち1回目31,660,68189.22%
 うち2回目30,766,08686.70%
高齢者以外合計60,985,373 
 うち1回目37,039,87640.42%
 うち2回目23,945,49726.13%

(【出所】VRSオープンデータおよび首相官邸ウェブサイト『新型コロナワクチンについて』データをもとに著者作成。8月26日時点で取得したVRSデータ、職域接種データ・重複計上データなどを使用。「接種率」とは累計接種数を『令和2年住民基本台帳年齢階級別人口』【※エクセルファイル】記載の人口で割った数値。高齢者接種率は累計接種回数を3548万6339人で、「高齢者以外」の接種率は、接種回数合計から65歳以上接種回数を引いた数値を、9164万2566人で割って求めたもの)

これによると、8月26日時点で取得したデータに基づく最新値(つまり8月25日時点の接種実績)は、日本全体で1.2億回を超える接種が行われており、接種率は1回目が54%、2回目が43%ですが、高齢者に限定すればそれぞれ9割弱が接種を終えています。

VRS増分は平日で1日150~170万回

また、職域接種を除外し、純粋にVRSだけのデータで確認しておくと、1日当たりの接種実績データの「増分」は、平日で1日当たり150~170万回で推移しています(図表3。なお、休日には100万回を割り込むことも多いため、1週間の増分は1000万回前後、といったところです)。

図表3 VRS上の接種実績の増分

(【出所】過去にさかのぼって取得したVRSデータをもとに著者作成)

このVRSの増分、著者自身が手元で計算しているものであり、ときどき異常値も出ますが、おそらくデータによっては取得した時点でエラーが含まれているケースもあり、それで「増分」が異常値を示しているケースもあるのだと思います。

だいたい6~8日で1000万回増える

こうした異常値をさらに均すために、「1000万回の節目」を達成した日を過去にさかのぼって確認したものが、次の図表4です。

図表4 1000万回ごとの達成日
区分達成日累計接種回数インターバル
1000万回達成5月21日(金)10,482,680
2000万回達成6月4日(金)20,507,00714日
3000万回達成6月14日(月)30,567,16610日
4000万回達成6月22日(火)40,436,8808日
5000万回達成6月29日(火)50,105,9147日
6000万回達成7月7日(水)61,529,9968日
7000万回達成7月13日(火)70,458,8246日
8000万回達成7月21日(水)81,263,0758日
9000万回達成7月29日(木)90,158,7188日
1億回達成8月6日(金)106,220,1058日
1.1億回達成8月11日(水)111,939,0775日
1.2億回達成8月21日(土)120,164,71510日

(【出所】昨日時点で取得したVRSオープンデータをもとに著者作成。なお、8月6日に1億回を超えているのには、8月4日に7,723,380回分の職域接種データが加わった影響も考えられる)

この図表4自体、過去に何度か作成しているのですが、作成するたびに、1000万回ずつの節目の作成日が前倒し修正され、過去の「インターバル」もどんどんと短くなっています。その理由はもちろん、VRSデータが過去にさかのぼってどんどんと修正されてしまうためです。

現時点で「1.1億回」と「1.2億回」には10日ほどのインターバルが空いていますが、おそらく後日、再集計すれば、これが9日、8日と次第に短縮されていくことでしょうし、過去、1000万回増えるのに必要な日数が6~8日であることを踏まえるなら、じつは「1.3億回」は現時点で達成している可能性すらあります。

いずれにせよ、ワクチン接種は菅総理が目標として掲げた「1日100万回」を大きく凌駕するペースで進捗しており、また、「VRS未入力問題」などを含めて考えるならば、8月末にワクチン接種回数が1.3~1.4億回に達することは間違いないでしょう(※但し、データとして確認できるのは9月上旬にずれ込みます)。

以上、「誰にでも簡単に集計できる統計データのお話」でした。

ガースーの視察

こうしたなか、菅義偉総理大臣はちょうど昨日、墨田区役所のワクチン接種会場を視察されたようです。

墨田区役所ワクチン接種会場視察

―――2021/08/26付 首相官邸HPより

墨田区役所ワクチン接種会場視察等についての会見

―――2021/08/26付 首相官邸HPより

【参考】ワクチン接種会場を視察する菅総理(※クリックで拡大)

(【出所】首相官邸HP)

菅総理によると、墨田区は「区長の強力なリーダーシップの下に、地元の医師会の皆さんの協力をいただきながら、2回目の接種分を在庫として持つことなく回転させて接種した」のだそうです。

さらに、「働いている若い人」、「40~50代の人」などにも配慮し、「▼駅前に夜間の接種会場を設ける、▼スカイツリーの中に接種会場を設ける」など、「大変な努力をされている」として絶賛しています。

驚くことに、墨田区では50代や40代の7割近くが接種を完了しているそうであり、9月末までには希望する区民への2回目接種を終えることができる見通しが立っているのだそうです。

菅総理は「墨田区の現状をぜひ、全国にヨコ展開してほしい」と述べたのだそうですが、こうした成功事例は是非とも共有されるべきだと思う次第です。

本文は以上です。

読者コメント欄はこのあとに続きます。当ウェブサイトは読者コメントも読みごたえがありますので、ぜひ、ご一読ください。なお、現在、「ランキング」に参加しています。「知的好奇心を刺激される記事だ」と思った方はランキングバナーをクリックしてください。

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読者コメント一覧

  1. どみそ より:

    ワクチン接種の対応で その自治体の能力が試されているように思えます。
    声だけ大きく文句ばかり言ってるところもあれば 臨機応変 迅速に行動し住民をよく守る自治体もあります。
    ファイザー、モデルナの供給が限られてる中で アストロゼネガの開放に いち早く反応したのが 埼玉県川口市(人口約60万)です。
    8月中旬 アストロゼネガの供給が始まった途端 市民対象に5000人分の募集をし ほとんど予約が埋まりました。
    早くうちたいと思った市民が約1%存在したということです。
    川口市でのアストロゼネガの接種は 既にどんどんとすすんでいます。市民5000人の健康が いち早く守られるということです。

    一方 埼玉県主催では 県民対象に合計2000人分のアストロゼネガ接種を計画しているにすぎません。
    政府では 要求があれば10万件以上供給できますよ といってるのに わずか2000人分の接種。
    川口市の例から 人口の1%ぐらいは アストロゼネガでいいから 早く うってくれ ということのようなので 埼玉県内に7万人くらいの需要はあるのでは とおもいます。

    「接種率が悪いのは わけがある」ということなのでしょう。
    知恵とやる気の差です。

    首長の差が運命を決めるということです。
    ちなみに うちの市は 県主催のアストロゼネガ接種を紹介するだけで やる気全くありません。

    1. りょうちん より:

      ええい、埼玉県人にはその辺の雑草でも食わせておけ!それで新型コロナにはかからなくなる!

      とか思っているのでは。

      1. 悪寅狗 より:

        そーっと…「アストラゼネカ」

    2. 悪寅狗 より:

      気になって調べてみました>ワクチン接種率(2回接種済)

      ・川口市:35.8%(市のワクチンメーター調べ、本日時点)
      ・墨田区:53.8%(区長メッセージより、8月21日時点)
      ・日本全体:43%(日経:チャートで見る日本の接種状況、8月26日時点)

      ガースーも視察したスミダには比べるとキューポラは18ポイント差、
      日本全体から見てもまだまだニダ。
      (ちなみにキューポラの隣の県庁所在地は32.6%で、アラフィフの嫁は予約すらまだ取れない。ウリは職域で2回接種済ニダ)

      現職のS水市長には二度と投票しないと思うのだが、
      前回の市長選は共産党候補と一騎打ちで仕方なく投票。。。

  2. 迷王星 より:

    更新有難うございます.ですが,

    >ちなみに、一般に人口が少ない国は少ない回数でも接種完了率で上位に食い込むことができます。
    >たとえば、「総接種率(=総接種回数÷対象人口)」で並べ替えれば、1位のマルタ共和国は総接種回数が793,015回、総接種率が154%に達しており、また、接種を完了した人も410,532人で完了率は80%に達しています。
    >しかし、「日本はマルタ共和国と比べて接種率が低い」といわれても、困惑します。そもそもの人口が違うのですから、当たり前です(ちなみにこの「793,015回」というのは、日本でいえばVRSの平日1日当たりの増分の半分そこそこに過ぎません)。

    ここのロジックは同意できません.

    まず,1人当たりのGDPが同程度であれば,人口が多ければ多い程GDPも大きくワクチンを買う資金も多く用意できます.また,人口1万人当たりの医療機関の整備状況が同程度の国ならば,人口が多ければ多いほど医者や医療従事者の人数も多くなり1日当たりの接種数も多くできます.

    つまり人口が多いことは接種率が低いことの言い訳に出来るとは限らないということです.人口の多寡に関係なく,同程度の経済力(国民1人当たりで見た)を有し,同程度のインフラを整備している国同士ならば,原理的には同程度のペース(接種数でなく接種率で見た)で接種を進められる筈だということです.

    そして接種率でなく接種数で議論することの最大の間違いというか問題点は,重要なのは接種数の多寡ではなくて接種率の高低にあることを無視しているという点です.何故,接種数でなくて接種率が重要なのかと言えば,社会的免疫による感染拡大阻止が成立するか否かは接種数ではなくて接種率で決まるからです.

    但し,日本の接種の現状に関しては,日本がワクチン生産国でない現実の下では,安倍政権とそれを引き継いだ菅政権は良くやってくれていると考えています.安倍総理は生産国が優先的にワクチンを確保し囲い込む状況においてファイザーを中心にワクチン確保の交渉を良くやってくれたと思いますし,菅総理もそれを引き継ぎ更なるワクチン確保を進めると共に,ワクチン接種に関して「1日100万接種」という非常に明確な目標を具体的な数字としてコミットすることで,ワクチン接種に係る人々に対して接種の効率化への強い動機付けを与えてワクチン接種の進捗を大きく向上させたのは間違いありません.(仮に菅総理があの目標接種数を明示しなかったら,今でもワクチン接種が遅々として進んでいなかった可能性が大いにあると考えています)

    必死に頑張れば達成可能な目標を設定し明確かつ具体的な数字を以てコミットし,それによって関係者全ての意思統一を図り効果的に目標達成をする,これはリーダーとして最も重要な仕事の一つであり,菅総理は対コロナ戦争でリーダーとして優れた資質を有することを実証したと思っています.(しかし国民への説明下手というか紋切り型の記者会見という欠点は何よりも御当人自身の為に何とか改善して欲しいとも思っています.その辺は少し喋り過ぎているきらいのあった安倍総理を少し見習って欲しい)

    1. あいう より:

      政府機構には全く不案内ですが、日本政府も、他国のように「報道官」を置くべきではないでしょうか?何が理由でやらない/できないんですかね?今の加藤官房長官は、政治家としての能力は知りませんが、ビジュアル面も含めどう見てもコミュニケーション能力の高い人のようには見えません。

      政治リーダや参謀役にその能力があるに越したことはないのですが、一方で、依然腹芸やアウンの呼吸で合意形成することの多い日本の政治風土では、政治力と大衆向け説明能力が一致しない場合が結構ある気がします(菅さんは歴代首相の中でも代表的かも)。ですから、大衆向け説明には「口の上手い人」を探してきて充てれば良いと素人は思うのですが、どうなんでしょうね?

  3. めがねのおやじ より:

    本当かどうか分からないですが、ファイザーも半年で抗力が落ちはじめるとか。3回目のブースターショットが言われ始めてます。

    しかしまだ1度も接種して無い人も多く、拒否以外の人は全員2回接種してから、もしくは目処がたってから、3回目のプランを出して欲しいですね。

    1. 引っ掛かったオタク@ヤケッパチ より:

      政府としては「11月までに」でメドは立っているのではありませんかね?
      半年で抗体価が低下、どうもソレっぽいですがガチならば医療関係なんてパンピーのメド関係無しにボチボチブースター射ちはじめにゃヤバイ訳ですしおすし
      いわゆるエッセンシャルワーカーにもサッサ射たないと社会をマワスなんて絵空事に帰すんでしょうがドンナカナ~??

      あー当方は未だに予約なんてナニソレオイシイノが常態ですので、ソノウチ異世界転生デモシテルンジャナイデセウカネ…
      ソノ場合ハ求ム!チート属性チートスキル

  4. どみそ より:

    ワイドショーでは 接種しても抗体価が上がらない人がいる とか 3か月で抗体価が落ちてくる とかいう 「ワクチン無能論」に 話をもっていこうと していますね。
    抗体価の上がらない人・・・基礎疾患持ちで免疫抑制剤使用中ですって。ワクチンうって抗体価上がっていたら基礎疾患の治療失敗しているということなのにね。
    同様にがん治療中のひとも(治療の副作用で)抗体価上がりにくいはず。
    当たり前のことを曲がって強調。

    抗体価が長持ちしません・・・そりゃ適正範囲で維持されるものですから。接種初期の全力の勢いで抗体を作り続けたほうが異常ですよ。感染を阻止できる程度の量 あるいは 抗原の記憶があり感染で即座に抗体産生がおこれば ワクチン接種が有効だったと 判断できると思いますよ。

    接種率が上がってきて 新たなあら捜しに 一生懸命です。

    1. 引きこもり中年 より:

      どみそ様
      >接種率が上がってきて 新たなあら捜しに 一生懸命です
       ワイドショーでは、(熱狂的視聴者で数字をとるために)自民党政権批判をすること自体が目的で、今回のネタが、たまたま、新型コロナワクチンに過ぎなかっただけではないでしょうか。だから、(極論ですが)「菅総理の顔が、すべての原因である」ネタで、次の数字がとれるとなったら、朝から晩まで、このネタを推すでしょう。
       駄文にて失礼しました。

    2. KN より:

      抗体産生の件、ご指摘のとおりです。
      接種から3か月後には抗体の量が2回目の接種後の4分の1ほどに減少するが、
      「発症の予防効果などは保たれているとみられる」
      ということです。
      https://www3.nhk.or.jp/tokai-news/20210825/3000018088.html

      この部分を意図的に無視している悪質なメディアもあるようです。
      https://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000226759.html

  5. sqsq より:

    NHKの世界のワクチン接種状況というサイトをよくチェックしています。
    現在総接種回数は中国がダントツで19億8800万回。その中国の「少なくとも一回接種した人数」は6億2200万回、「接種完了人数」は7億7700万人。これっておかしくありません?
    他のどの国でも「少なくとも一回接種した人数」は「接種完了人数」より多い。前者には後者が含まれているからです。また他の国のデータでは前者から後者を引いた数に後者の2倍を足すと総接種数にほぼ一致する。中国のデータはそうはならない。これを見て中国各省のGDP報告を思い出した。自分たちの成績を上げるため水増ししたデータを中央に送っているのでは?

    1. 福岡在住者 より:

      >中国の「少なくとも一回接種した人数」は6億2200万回、「接種完了人数」は7億7700万人。これっておかしくありません?

      おかしいですが、これが中国の通常運転です。
      一瞬、一回接種で完了するワクチンか?と思いましたが、そうだとしてもおかしい(笑)
      おかしい、、、ここは笑って無視しましょう。
       

  6. 犬HK より:

    『メディアがめったに報じない「不都合な事実」がひとつあるとしたら、それは、日本のワクチン接種が現在、回数ベースで見て世界第5位である』

    不都合な真実ではなく、そこを切り取っても無意味だからでしょう。
    国民にも「我が国は凄い、頑張っている」といった解釈などされません。
    接種数でなく接種率が肝であること等については、先の迷王星さまのコメントどおりです。

    1. 匿名 より:

      『メディアがめったに報じない「不都合な事実」がひとつあるとしたら、それは、日本のワクチン接種が現在、回数ベースで見て世界第5位である』.

      メディアがめったに報じないのは事実でしょう.それを指摘して何が問題なのでしょうか.

      >不都合な真実ではなく、そこを切り取っても無意味だからでしょう。

      「切り取る」も何も、全くメディアが報じていないのが問題でしょうに.

      >接種数でなく接種率が肝であること等については、先の迷王星さまのコメントどおりです。

      その人物のコメントを引用するまでもなく、ブログ本文で接種率について言及されてますが?もう少し読解力を学ばれることをお勧めしますよ,老婆心ながら.

      1. 犬HK より:

        老婆心さま

        「メディアがめったに報じないのは事実でしょう.それを指摘して何が問題なのでしょうか」
        「「切り取る」も何も、全くメディアが報じていないのが問題でしょうに」

        接種率が重要なのであり接種数にスポットを当てるような報道は、メディアと言えども意味がないと考えているから報道しないのであって、政権を評価することにつながる「不都合な真実」だからではないでしょう、というのが私の意見です。
        記事内容に異議を唱えることは何ら問題ありませんが?

        「ブログ本文で接種率について言及されてますが?もう少し読解力を学ばれることをお勧めします」

        繰り返しますが、重要なのは接種数の多寡ではなくて接種率の高低にあるという他者コメントにあるとおり、だと述べています。
        また、ブログ本文の接種率の言及は、対象人口が少ない国の接種率が上昇するのは当たり前である、などの主張であり接種率が重要であることには触れていません。

        老婆心さまこそ、もう少し読解力を学ばれることをお勧めする次第です。

        1. 違う老婆心 より:

          横から失礼します。

          犬HK様の読解力がないとか思いませんが、(というか読解力とか言い出したらそれって罵詈雑言のたぐいですが、)「老婆心」様の仰ることにも一理あります。マスコミが報じないのをこのブログで指摘しているということですから。

          ただ、率が大事なんてことはブログ主さんも百も承知でしょうから、犬HK様のコメントって、まるでブログ主さんが「率を無視して回数を重視していると主張している」ことを問題視しているように読めたのは私も同じです。

          恐らく犬HKさんにそんな意図はないんだと思いますが、念のため読み返されてはどうでしょうか。

          後、「老婆心」さんは「読解力」云々言うのはやめた方がいいですよ?それこそ「老婆心」ながら。

          1. 犬HK より:

            違う老婆心さん来てて草

            わざわざありがとうございます。
            一理あるのは承知しています。
            わたしも言葉足らずの面があったように思います。

            ちなみに
            「老婆心」は基本目上の者が下の者に使う言葉です。
            上下関係が不明の匿名掲示板では使われない方が無難かと。

    2. 農民 より:

       私には、TV新聞の製作者達が、「数より率の方が大事だ」という論理によって、「正しい情報と認識を伝えるために」、数を報じていない、とはとても思えませんが。

       集団免疫の獲得には率の方が大事であるのは、この事態を真面目に観察してき者であれば誰しもがわかっていることだと思います。しかし、ワクチンは全人類分が即時に生産されていくらでも調達できる物ではありません。「どこそこの国には人口何%分を供給する」といった契約ではなく、結局は限りある中を”数量”で調達して、運用して、結果として摂取数と接種率が出てくるわけです。
       数で語るのが防疫の最終目的に対しては無意味であっても、進捗や戦略の有効性の評価に用いるには足る要素だと思います。そもそも「数で世界5位だから、率は低いけど問題解決!」なんてことは誰も言っていないのですから。

      1. 犬HK より:

        農民さま

        もっともなご意見と思います。
        メディアがどのような意図や判断のもとに、世界第5位の接種数という事実を報じないのか、エビデンスもないですしハッキリはわかりません。(私の意見も推測です)

        私も菅政権のワクチン確保と接種のスピード展開は評価しています。
        しかし、なんでもかんでも日本のワクチン接種は凄いぜなどの論調は、いくら誤解を解くためや、正しいデータ発信の一環とはいえ、少々やりすぎだと思ったのです。

        1. 農民 より:

          犬HK 様
           私のメディア評も単なる邪推(物証なし、状況証拠は笑っちゃうほどアリ)ではあるので、その点はハッキリさせようがありませんね。

           菅総理の発信力やワクチン政策評が議論の的になっていますが、日本人の「自分のすごいところを積極的にアピールすると、正当であっても品位が落ちる」というような意識が、せっかくの実務派政治家の評価に繋がらない原因かなとも思います。
           そのため過熱したべた褒めも冷めた酷評も両立しえますが、そのためにも客観評価は様々でもデータによる絶対評価を切り分けなければ、ですかね。

  7. かつ より:

    ADEによる感染増強が心配なので、まだ様子見ですね。イスラエルではそれが起きつつあるのでは?

  8. 頓珍韓 より:

    一昨日、ワクチン2回目の接種をしてきました。
    接種日の夜に発熱があり38度台まで上がり、次の日も37度後半が続きました。
    頭痛と倦怠感があり、一般的な発熱症状といったところ。
    下痢をするなど話も聞きましたが、私は問題ありませんでした。
    今朝は平熱に戻りました。

    ちなみに、モデルナを接種しており、今話題の「異物混入」のロットでした。
    https://www.asahi.com/articles/ASP8V4WGGP8VUTFK017.html
    特に、体調に変化はないので、問題ないとは思いますが。

  9. 元ジェネラリスト より:

    接種率数、接種率ともにグングン上がっていますが、そのうち接種拒否層由来の鈍化・頭打ちが来ると思います。

    7月のアンケートでは、11%が「接種したくない」。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210702/k10013114401000.html
    私の身近にも迷信によって拒否表明する輩がいて驚きました。

    11%ならざっくり、1000万人くらいでしょうかね。
    他に接種対象外の12歳未満ざっくり1000万人がいます。
    事情で接種できない人もいるでしょう。

    先月末くらいから話題になっていたようですが、デルタ株の基本再生産数が5~9だそうで集団免疫率は80%~90%。
    ワクチンの有効率を踏まえると、ワクチン接種のみの集団免疫は達成不能と言われているようです。
    この2000万人に十分な免疫がつくまでの間、未接種者のコントロールと、ブースター接種の繰り返し、という状況が長くそうです。
    ちなみに、日本の累計の陽性者数は137万人(しかいない)そうで、いったいどれくらいかかるのやら。そのうちさらなる変異種も出てくるのでしょう。

    迷信による接種拒否者、この人たちはどうにかできないもんでしょうかね。

    とりあえずは、日本の接種率が頭打ちになったころの景色がどうなるか、とても気になります。

    1. 元ジェネラリスト より:

      参考にした情報
      【緊急寄稿】デルタ株は極めて感染力が強く重症化しやすい─米国CDCの見解(菅谷憲夫)
      https://www.jmedj.co.jp/journal/paper/detail.php?id=17780

    2. ad より:

      希望者への頭打ちは近いのかもしれません
      特に抜きんでた動きをしているわけでもない私の居住市がいきなり新規7000件予約(人口からすればかなり多い)すると言い出し、何か外部環境が変わったのかと考えています。

  10. より:

    昨日ファイザーの1回目を打ってきました。
    今のところ発熱はなく、接種箇所あたりの筋肉痛は若干ありますが、腕が上がらないというほどのことではありません。いくぶん下痢気味ではありますが、このところ暫く腹具合はあまりよろしくなかったので、これが副反応によるものであるのかどうかはよくわかりません。

    まあ、今日一日は安静に過ごそうと思います。どうせこの暑さじゃ外出する気にはなれませんし。

  11. めたぼーん より:

    不安ばかり煽り、その責任を政府に全て押しつけるマスゴミは、この事をちゃんと報道すべきだと思いますが。放送法に抵触しないのかな、偏向ばかりやっていて。

  12. 福岡在住者 より:

    新宿会計士様が提示されていますこのワクチン接種回数(接種率)の「順調な伸び」については、本来、官房長官が積極的にアピールすべきことだと思うのですが、私が知らないだけなのかな。

  13. とある福岡市民 より:

    > 菅総理は「墨田区の現状をぜひ、全国にヨコ展開してほしい」と述べたのだそうですが、こうした成功事例は是非とも共有されるべきだと思う次第です。

     世田谷モデルが失敗し、自分の失敗を国のせいにして悪態をつく区長がいる世田谷区の失敗事例もぜひ全国にヨコ展開して欲しいですね。
     もし立件と共産が政権を取ったら、日本は世田谷区のようになるでしょう。

  14. 七味 より:

    ワクチンの接種状況の比較に回数を使っても意味ないんじゃないかって思うのです♪
    人口の多い国は、打ち手も多いだろうから回数を稼ぎやすいだろうって思うのです♪
    それに、最終的な順位は、多分人口順になる訳だから、接種率との比較がだめでも、せめて人口順との比較とかのが良いんじゃないでしょうか?

    あとは、計画に対する進捗リツイートなんかがあればわかりやすいんのかもだけど、そんなにしっかりとした計画がある国がどれほどのものかと思うと、国際比較にはあんまし使えないでしょうね♪

    1. 七味 より:

      誤 進捗リツイート
      正 進捗率

      誤字ごめんなさいなのですm(_ _)m

  15. いつも拝読している平民 より:

    いつも高度分析で勉強させて頂きありがとうございます。
     わが国政府のワクチン接種に関しては、もっともっと評価されるべきです。
     ついに、昨日、陽性者数が前週の同じ曜日を僅かに下回りました。
    26日陽性者数 24。876人 19日比0、99倍
    19日     25、157人
    1倍を下回りのは、8月10日 0、88倍 お盆休みでこの日の陽性者数が少なかった為だと考えられます。7月24日も 0、92倍でこれも連休で陽性者数が減少した影響。
     それ以前ですと、6月29日の 0、96倍になります、実に2カ月近く前です。
     まだ一日だけなので、何事にも慎重なわが国政府は発表していないですけど。
     陽性者数はNHK発表に基づいています。

    1. どみそ より:

      新規陽性者が減っていくことを不愉快に思う輩が 先週苗場で 大活動してくれました。
      1週間経ちましたので そろそろ成果が出てくる頃です。
      決して フジロックに行きましたと言わないでしょうから すべて感染経路不明 でおしまい。
       医療従事者のご苦労を感じていただきたいものです。
      まあ そういう気持ちのある奴は 参加してないわけですが‥。

      1. ポプラン より:

        フジロックに行かれた方は、「特殊なタイプのウイルス」に感染しているので他の患者さんと治療法が異なります。正直に申告して頂かないと命に係わります。
        と院内掲示して炙り出ししますか。

        1. あいう より:

          >「特殊なタイプのウイルス」
          一瞬、特殊なウイルスというのが「思想・信条」とかに誤解しそうになりました。こちらのウイルスも、人から人に感染し、今流行中のウイルス以上に予防・治療が大変ですから。(笑)

        2. 匿名 より:

          特殊なウイルスは若年層だけで、たいていは社会経験を積み年齢とともに完治するのですが、そのまま関知せずにいる人も多いようです、大流行した団塊の世代、マスコミに結構いるようです。

  16. オケラのケンチャン より:

    朝日新聞の本日(8月28日)時点、「データで見るコロナワクチン日本の接種状況」では、
    2021年8月25日時点(昨日から進んでいないように思われます。)
    接種済み46.12%、5863万5872人
    うち2回接種36.16%、4596万8876人
    未接種53.88%、6850万2161人
    となっています。
    私なりに調べた後の結論ですが、
    分子から医療従事者等の接種済み人数を除外、
    分母は総人口、(医療従事者等の総人数は分からないから、まだしょうがないか?)
    未接種者人数からは医療従事者等の接種者人数を引いていません。(こうなるともう故意としか思えません。)
    朝日が引用する政府CIOポータルは、ここが主導するワクチン接種記録システムのみを所管し、医療従事者等の接種状況は官邸サイトを見てくださいとチャンと書いてリンクも貼っているのに、何故このようなことをするのか理解出来ません。

    1. オケラのケンチャン より:

      訂正、今日はまだ27日でした。

  17. 名無しのPCパーツ より:

    ベストではなくでもベターな結果に満足したいと思います。

    感染が拡大したとは言え、重傷者は激増していません。
    医師会も感染症対策に前向きになってきました。
    実効再生産数も1を割らないものの下落傾向です。

    一部、ワクチン接種や自粛に協力的でない人もいますが、
    全体としてはよくやっているわけで、無駄に目くじらを立てる必要も無いでしょう。

    (ちなみに東洋経済のコロナデータベースは見やすいです。)

  18. PONPON より:

    ワクチンの接種回数をもって目的とするのはおかしい、という意見があるようですが、私はそうは思いません。
    集団免疫を獲得するためには接種率を上げることを最終目的とすべき、というのは全くその通りでしょう。

    しかし、最終目的たる「接種率」を上げるためには、「接種回数」を上げなければならないのは当然であり、接種の現場で用いるKPI(大目的を達成するための小目的)として、また即時の業績評価の指数としては、接種回数がより現実的、かつリアルタイムな指数としてふさわしいからです。

    接種率はあくまで計算によって出てくる指数であり、現場の接種業務時からはタイムラグが生じます。より現場のリアルな実績を示す指数として、また現場の具体的な目標指数としては、接種回数の方がよりふさわしいと考えます。

    しかしここでの論点は、接種率、接種回数のどっちが重要か、といったことでなく、現場で菅政権の指導下で順調に行われている接種(回数)を、マスメディアが「報道しない自由」を行使して報道しないことにより国民に誤解を与えていることであり、そこが大問題なわけです。

    1. 匿名 より:

      接種回数と接種率は同列に扱うものではありません。
      いわば、方針管理と日常管理の違いで、接種率は接種回数の上位の概念ではないでしょうか。
      ワクチン接種を進め、集団免役を獲得する事が方針管理、目標は○○日までに接種率○%。
      その目標では現場での管理が出来ないので1日当たり○○回数に置き換えてたのが日常管理。
      更にそれを達成するためにワクチン確保の日程や打ち手の確保等の下位の管理項目へと繋いでいきます。

  19. KY より:

     菅内閣の実績を正当に評価しても「ネトサポ」のレッテル貼りを支持者に対して止めない連中の脳内はどうなっているのでしょう。

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