重症者増加もワクチン接種は1億回超え:出口は近い?
連日、新規陽性者の増加が報告されるなか、東京都ではしばらく小康状態にあった重症者数が増えてきました。その理由はおそらく、新規陽性者の絶対数が増えたことに伴い、高齢(とくに60~64歳)の新規陽性者の絶対数も増えているからではないかと思います。もっとも、当ウェブサイトの見立てが正しければ、コロナの混乱は遅くとも10月には一巡するのではないでしょうか。なぜなら、ワクチン接種対象の全国民のうち、希望するほぼ全員が、9月末までにワクチン接種を終える可能性が出てきたからです。
目次
重症者の増加
東京都の新規陽性者数、昨日は微減も…
東京都の新規陽性者数の分析については、当ウェブサイトとしてもかなり以前から取り組んできたところですが、やはり新規陽性者数が非常に増えていることについては気がかりです。
この点、昨日に関しては、新規陽性者数が前日比、前週比で見ても減少し、また、7日間平均値についても前日比で小幅減少に転じています。
東京都・8月10日(火)の状況
- 新規陽性者数…2612人(前日比▲272人/前週比▲1097人)
- 7日間平均値…3979人(前日比▲157人/前週比+641人)
(【出所】東京都『新型コロナウイルス陽性患者発表詳細』より著者作成)
ただ、これに関しては昨日が3連休明けだったため、一時的な要因で減っているという可能性がある点については注意が必要です。
東京都における重症者が過去最多に
そして、以前から懸念していたのが「重症者数」です。
今般の新規陽性者数の増加局面においては、年末年始の「波」のころと異なり、重症者数と新規死亡者数が新規陽性者数ほどは伸びていませんでした。
しかし、昨日に関しては、「重症者」が176人に達しました。これは1月20日時点の160人を上回り、過去最多です。新規陽性者数と重症者数をグラフ化すれば、図表1のとおり、明らかに重症者数が増えていることが確認できます。
図表1 東京都・新規陽性者数と重症者数の推移
(【出所】東京都『新型コロナウイルス陽性患者発表詳細』、『新型コロナウイルス感染症重症患者数』より著者作成)
もちろん、新規陽性者数の激増具合と比べれば、重症者数の増加自体は大したことがない、という言い方もできるのですが、重症者の「絶対数」が増えていることについては十分に警戒すべきです。
この点、新規死亡者数に関しては、図表2のとおり、現時点では「さざ波」と考えて良いでしょう。
図表2 東京都・新規陽性者数と新規死亡数の推移
(【出所】東京都『新型コロナウイルス陽性患者発表詳細』、『新型コロナウイルス感染症重症患者数』より著者作成)
この重症者数の激増と死亡者数の「さざ波」ぶりをどう考えればよいのかについては、現時点では、まだよくわかりません。もしかするとこれから死亡者数が増えていくということなのかもしれないからです。
ただし、東京都のデータだと、重症者の年齢階層別分析をすることができませんので、これについては厚生労働省のオープンデータが更新されるのを待ち、改めて分析してみても良いかもしれません。
重症者数は高齢陽性者数と相関
もっとも、重症者数については、60歳以上の高齢者の新規陽性者数と、何らかの相関があることは間違いありません。
図表3は、東京都における日次の新規陽性者数を赤線で、その時点の重症者数を青線で示したものです。
図表3 東京都・60歳以上の新規陽性者数とその時点の重症者数
(【出所】東京都『新型コロナウイルス陽性患者発表詳細』、『新型コロナウイルス感染症重症患者数』より著者作成)
(※余談ですが、年末年始の新規陽性者数にかなりの「偽陽性」が含まれているのではないか、といった可能性については、『【読者投稿】ここまで歪んでしまった武漢肺炎状況把握』などの数多くのすぐれた読者投稿を寄せて下さった「伊江太」様というコメント主様の論考などが参考になると思います。)
さて、以前から何度か申し上げているとおり、東京都の新規陽性者に占める60歳以上の「割合」は、しばらく低下傾向が続いていたことは事実です。しかし、新規陽性者の絶対数そのものが増加に転じたことで、「割合」は低くても、「人数」は増えているのではないか、という仮説が成り立ちます。
このあたり、想像するに、「60歳以上」といっても、65歳以上の人たちよりも、64歳以下の人たちの陽性者の割合が増えているのではないかと思います(※この点に関するエビデンスはありません。あくまでも想像です)。
そう考える理由は、ちょうどワクチンの優先接種の対象者が65歳以上だったからであり、64歳以下の人たちは「60歳代」でありながらワクチン接種が後回しにされたからです。
実際、京都大学の西浦教授らの研究によれば、ワクチン普及以前において、年代別の重症化倍率が圧倒的に高かったのは高年層であり、若年層はワクチンを接種していなくても重症化倍率は圧倒的に低いことが知られています。
30歳代を1としたときの年代別の重症化倍率(ワクチン普及以前)
- 若年層:10歳未満…0.5倍/10歳代…0.2倍/20歳代…0.3倍
- 中年層:30歳代…1倍/40歳代…4倍/50歳代…10倍
- 高年層:60歳代…25倍/70歳代…47倍/80歳代…71倍/90歳代…78倍
(【出所】厚生労働省『新型コロナウイルス感染症の“いま”に関する11の知識』P4)
ということは、50歳から64歳までの人たちは、30歳代と比べて重症化倍率が10倍以上と高いにも関わらず、ワクチン接種を終えた人はさほど多くなく、その分、社会のなかで重症化リスクが最も高くなってしまっている、というのは、説明としては非常に合理的なものでしょう。
そして、もしもこうした説明が正しいのであれば、今後の政策課題は「50歳~64歳」の重症化抑制に絞られていく、ということであり、言い換えれば「コロナリスクは十分にコントロール可能」、というわけです。
ワクチン1億回の衝撃
「50歳代」までで全体の94%だが…
参考までに、昨日の東京都における年齢階層別の新規陽性者を確認しておきましょう(図表4)。
図表4 東京都・8月10日(火)の新規陽性者の年齢別内訳
年代 | 新規陽性者(前日比) | 構成比 |
---|---|---|
10歳未満 | 106(▲36) | 4.06% |
10歳代 | 225(▲37) | 8.61% |
20歳代 | 844(▲138) | 32.31% |
30歳代 | 560(▲6) | 21.44% |
40歳代 | 420(▲16) | 16.08% |
50歳代 | 296(▲22) | 11.33% |
60歳代 | 82(▲24) | 3.14% |
70歳代 | 40(+4) | 1.53% |
80歳代 | 29(▲1) | 1.11% |
90歳代 | 10(+4) | 0.38% |
100歳以上 | 0(±0) | 0% |
合計 | 2612(▲272) | 100.00% |
(【出所】東京都『新型コロナウイルス陽性患者発表詳細』より著者作成)
昨日に関しては、30歳以下で全体の3分の2に達し、40歳以下で80%を超え、50歳以下で94%程度に達しています。ただ、それと同時に60歳代が全体の3%を占めており、新規陽性者も70歳代の倍、80歳代の3倍近くであるというのは、やはり気になる点です。
ワクチン接種はついに公式ベースでも1億回超
もっとも、『五輪終了・ワクチン1億回で「内閣支持率が低迷」の怪』などを含め、少し前から当ウェブサイトで何度となく申し上げてきたとおり、ワクチンの総接種回数は、8月上旬の時点ですでに1億回に達していた可能性は非常に高いと考えられます。
こうしたなか、昨日は首相官邸ウェブサイトの『新型コロナワクチンについて』のページに掲載された「ワクチンの総接種回数」が、ついに公式ベースでも1億回を超えたことが確認されました。
この総接種回数、先週から突如として出現した「職域接種」の区分が、政府が運営する「ワクチン接種記録システム(VRS)」の生データとどうリンクしているのか、いまひとつ理解し辛い点であり、数字を合わせるのも楽ではありません。
ただ、首相官邸ウェブサイトの数値と一致するように試算してみると、図表5のとおり、総接種回数は1億回を超え、接種率も全体で1回目が43%、2回目が33%、64歳以下の層に限定しても1回目が31%、2回目が15.6%に達していることが確認できます。
図表5 総接種回数
区分 | 総接種回数 | 接種率 |
---|---|---|
全体合計 | 102,913,015 | |
うち1回目 | 59,629,433 | 43.40% |
うち2回目 | 43,283,582 | 33.13% |
65歳以上合計 | 60,052,968 | |
うち1回目 | 31,096,194 | 87.63% |
うち2回目 | 28,956,774 | 81.60% |
高齢者以外合計 | 42,860,047 | |
うち1回目 | 28,533,239 | 31.14% |
うち2回目 | 14,326,808 | 15.63% |
(【出所】VRSオープンデータおよび首相官邸ウェブサイト『新型コロナワクチンについて』データをもとに著者作成。8月10日時点で取得したVRSデータ・職域接種データ・重複計上データなどを使用。「接種率」とは累計接種数を『令和2年住民基本台帳年齢階級別人口』【※エクセルファイル】記載の人口で割った数値。高齢者接種率は累計接種回数を3548万6339人で、「高齢者以外」の接種率は、接種回数合計から65歳以上接種回数を引いた数値を、9164万2566人で割って求めたもの)
現実には「1億回」は遅くとも先週金曜日までに到達か
このしかも、図表5の数値は、肝心のVRSデータ自体、数百万回分は過少計上となっている可能性が高く、これに加え、職域接種のデータも少なくない回数分存在すると考えられることから、実際にはもっと上振れしていると見て良いでしょう。
下手をすると、ワクチン接種は現時点で1.1億回を超えているかもしれません。
実際、首相官邸のウェブサイトだと、「1億回を達成した」と表示されたのは昨日時点ですが、著者自身の手元のざっくりした計算だと、先週金曜日、すなわち8月6日の時点で、すでに1億回を超えていたことが明らかです(図表6)。
図表6 ワクチン接種実績データ
区分 | 達成日 | 累計接種回数 | インターバル |
---|---|---|---|
1000万回達成 | 5月21日(金) | 10,462,397 | |
2000万回達成 | 6月4日(金) | 20,432,347 | 14日 |
3000万回達成 | 6月14日(月) | 30,433,475 | 10日 |
4000万回達成 | 6月22日(火) | 40,225,608 | 8日 |
5000万回達成 | 6月30日(水) | 51,141,227 | 8日 |
6000万回達成 | 7月7日(水) | 60,582,500 | 7日 |
7000万回達成 | 7月14日(水) | 70,398,808 | 7日 |
8000万回達成 | 7月23日(金) | 80,244,496 | 9日 |
9000万回達成 | 7月31日(土) | 90,161,863 | 8日 |
1億回達成 | 8月6日(金) | 101,676,670 | 6日 |
(【出所】昨日時点で取得したVRSオープンデータをもとに著者作成。なお、8月6日に1億回を超えているのには、8月4日に7,723,380回分の職域接種データが加わった影響も考えられる)
また、VRSはバックデートでの入力が多すぎるため、この図表6で示したワクチン接種実績も、実際に過去にさかのぼって上方修正されることが予想されます(というよりも、7月末時点で9000万回を達成していたことに、個人的には驚いています)。
ワクチン接種は9月までに完了か
異常より、順調にいけば、9月末をめどに、希望する日本国民のほぼ全員が2回のワクチンを接種するという目標は達成できそうです。
そして、ファイザーワクチンの場合、2回目の接種から7日間程度で免疫効果を発生するとされています。そうなれば、遅くとも10月中には、新型コロナウィルス感染症(武漢肺炎)に関する展開も変わって来るのではないでしょうか。
まさに、菅義偉政権の最大の功績そのものでしょう。
個人的には、五輪を無事に終わらせ、かつ、ワクチンについては医療従事者と高齢者向けをほぼ終了させ、現時点で確実に1億回を達成した菅義偉氏という人物の力量には、心の底から敬意を払うとともに、国民の1人として感謝せざるを得ません。
そして、「ワクチン」に不満があって菅義偉政権を支持していないという人たちは、ワクチン接種が進めば考え方を変えるかもしれませんね(※もっとも、それが自民党総裁選までに間に合わず、結果的に菅義偉総理が9月で退陣してしまう可能性もありますが…)。
本文は以上です。
日韓関係が特殊なのではなく、韓国が特殊なのだ―――。
— 新宿会計士 (@shinjukuacc) September 22, 2024
そんな日韓関係論を巡って、素晴らしい書籍が出てきた。鈴置高史氏著『韓国消滅』(https://t.co/PKOiMb9a7T)。
日韓関係問題に関心がある人だけでなく、日本人全てに読んでほしい良著。
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【おしらせ】人生で9冊目の出版をしました
日本経済の姿について、客観的な数字で読んでみました。結論からいえば、日本は財政危機の状況にはありません。むしろ日本が必要としているのは大幅な減税と財政出動、そして国債の大幅な増発です。日本経済復活を考えるうえでの議論のたたき台として、ぜひとも本書をご活用賜りますと幸いです。 |
60〜64歳を、 65歳以上に継ぐ優先接種対象としているか否かは、自治体によってマチマチのようですね。
初日にネット予約できると、操作に慣れた若者が先に押さえてしまいそうな気がします。64 際以下なら、仕事で慣れているかもしれませんが。
日本では、昨年の超過死亡数がマイナスだったことで予備軍が徐々に増えていることと、肺炎は常に死亡率上位に位置することを考え合わせれば、関連死者数がいずれ増加に転じるかもしれません。
それまでに、インフルエンザ並の対処で済む病気になっていればよいのですが・・・。
パンデミック発生後、一年ちょっとでワクチンが接種されること自体、人類が初めて経験することです。いずれ、過去のパンデミックとの比較が興味の対象になるかもしれません。
東京都や首都圏の場合、新規感染者は過去最高でも、新規死亡者数に関しては、それほど増えてないです。全国的にみても死亡者が極端に増えたわけではないです。
つまり、第2次や第3次の頃は高齢者のワクチン接種が進んでおらず、何らかの呼吸器系疾患とかお持ちの方は、重症化して、既に死亡されたのではないかと思います。
64歳以下50歳迄ならまだ現役世代がほとんどですし、社会参画の機会も多いのでワクチン接種は進んでいると思います。
13歳以上の日本国民は概算で1億1400万人。絶対ワクチン打ちたくない人、打てない人もいるから1億1000万人に打てばおわり。2回打つから2億2000万回。現在1億回ならあと1億2000万回。1日150万とするとあと80日。ただし最後の2-3週間は2回目の人だけなのでペースが落ちて、あと90日ー100日くらいか?ということは11月の末には完了。
コロナ終息。
これで行こう。
夜明けは近い。しかし夜明け前は一番暗く感じることも多い。今後、ワクチン進捗と総裁選や衆院選日程との兼ね合いが一番の懸念です。野党やマスコミ洗脳に踊らされない理性を持つ国民が何割いることか。ワクチン接種開始が先行国より遅延させられたのが本当に残念です。
日経新聞のサイトにワクチン接種などの国際比較データがあって眺めてたのですけど、他国にくらべて日本の新規陽性者と死亡者の比率がダントツで低いなと感じました。ざっくり0.1%。医療態勢の問題で途上国が比率が高くなるのは致し方ないとして、医療態勢もそれなりにあってワクチン接種も進んだ先進国でも0.5%程度。
もちろん、陽性者と死亡者ではタイムラグがあることを考慮しない大雑把な比較ではあります。
私はこれが日本が高齢者接種を優先していち早く高齢者に関しては集団免疫レベルに達した効果と感じています。現役活動層の集団免疫が達成されないので陽性者は増えるが、ハイリスクの高齢者はがっちりワクチンで守られるので死亡者数は抑えられる。
日本の高齢者優先作戦は世界的にも注目されるべきと思いますがいかがでしょう。そこをアピールして外国の評価が来れば、国民の政権に対しての好感度も上がってくるように思います。
日本人は医療への要求水準が高いが、それ相応の対価は払わない。救急車は無料が当たり前、救急対応してもらって当たり前、専門医にすぐ見てもらえて当たり前、な国民ですし、マスゴミもそれが世界的に例外であることを決して報道しませんし、むしろ他国の優秀さを称賛し、日本の医療を貶めることが大好きです。
その基準でいえば、ここ1-2か月は結構、医療崩壊で大騒ぎでしょう。
デルタ株の動向はまだ読み切れませんが、感染者数がここまで増えれば、病床や救急対応が逼迫するのは必至ですから。
菅さんにとっては最悪のタイミングで総選挙を迎えます。
自民党の政党支持率がそこそこなのが救いになるでしょうか?
釈迦に説法、駄文をお許し下さい。
ワクチン接種をいまだに受けられない層が不安を持っていて、それで内閣不支持、しかし政党はそれなりに自民支持、と回答していると思います。
従って、9月末で国民の7割以上の接種率になるとコロナに対する不安感がぐっと和らいで、内閣不支持の理由としては半数以下ないしぐっと少なくなると期待してます。
これに対して、この先の1-2ヶ月は入院治療の問題が尾を引いていてそうはいかないというご意見だと思います。
ここで素人には判らないのが入院治療期間がどの程度なのか?つまり病床の回転率はどうなのか?という点です。デルタ株拡大で入院必要な患者の絶対数が増えている一方で、症状について、ワクチンの効果、治療法の向上、デルタ株の特性として症状が軽め?などで全般に軽くなって退院が早くなっている、ということはないのでしょうか?
医療関係の皆様のご尽力で、入院治療の実数も大きく拡大して頂いている効果もあって、最近の入院数/退院数が105%以下とかほぼ拮抗しているようで(5月頃と同程度以下)、感染数が減少に入れば以前よりも早く収束する、という期待を持っております。
そうなれば8月中旬で陽性者ピークアウト、9月半ばには入院が落ち着き(1000人以下?)、9月末には接種が概ね7割越えで、10月の公示前に結果を出せると期待しています。
どんな状況にあってもマスゴミは反政府ネタを次々繰り出し、立憲共産党もあの手この手だとは思いますが、せめてコロナくらいは落ち着いていて欲しいです。目の前で、日常的に命に係わることなので。
この2日ほど、東京の新規陽性者数が前の週と比べて増え止まっているように見えるのですが、お盆で検査施設がお休みの影響もあるようで、来週にならないと情勢判断ができないのだそうです。
それで、私も知りたいのは、重症患者で増えていると言われている50〜60歳代の方たちの経過です。
プログ主様が冒頭に「高齢(とくに60~64歳)」と書いておられましたが、サザエさんの時代(波平は54歳だそうです)と違って今の50〜60歳代はかなり元気です。その場合、肺炎で人工呼吸器につながれても回復が早いのか、または高齢者より頑張れるために治療期間が長くなるのか(子供がいる世代だと医療関係者も頑張るでしょうし)、病床の回転率が、高齢者対応が主だった頃に比べてどうなっているのかが知りたいです。
9月末まで1月半以上、このくらいのペースで感染が続くと医療崩壊は進むので、50〜60歳代の病床の回転率がどうなのかが大事なように思います。その点、病院で患者さんをみておられる先生に伺ってみたいですね。でも、お忙しくて今どきとても声はかけられませんよね。
「どこも痛くない幸せって、どこか痛い時にしかわかりませんよね」
最近のアニメのセリフです。
内閣の支持率が低いのは以下のようなことが理解されながらも
1,今の困難な時期は誰がやってもこれ以上はできない(平和ぼけ日本の限界)
2,かといって夜盗に渡すと10年前の悪夢がよみがえる(今度こそ国が無くなる)
3,地方の衰退が止まらない
4,人口減少も止まらない
5,オリンピックはまあまあ成功だ。でもお金がかかりすぎ
以上5点より否定する結果が出たのでは無いでしょうか
支持率調査が来る選挙にどれだけ影響されるかは分りませんが、やはり目新しいことで何かしないと大衆は流されるかと思います。(大衆は考えるのが苦手)
普通の日本人 様
>1,今の困難な時期は誰がやってもこれ以上はできない
この免罪符があれば支持率低下はないと思います。悪くても横這いでしょう。
でも現実はそうじゃない。
つまりガースーより上手くやれる奴が居る、と思う層が一定数居るってことです。
新宿会計士さまの発見された60歳以上の新規陽転者数とのグラフ上の驚くほどの一致には驚きました!
中にはさまざまな例外事例もあるでしょうに。勿論若い人にも高齢者にも重症者はあるはずなのに。こう言う見立てが逆に個別事例を離れて、しかも当たっていると言う凄さ。
高齢者のブレイクスルー感染を最近経験しました。実際、抗体価の低下も高齢者では早いという話もありますし、高齢者の場合、ブレイクスルーであっても重症化しないかどうかはまだわかりませんので、ワクチン接種が進めばすんなり沈静化、と行くかどうかは、やや先行き不透明になってきました。ブースター接種を行うとしても、そのワクチンの手当や、対象の決定で、またひと悶着あるでしょうし。
日露戦争の前、連合艦隊長官を当時閑職にあった東郷平八郎と決定した旨を大山巌が明治天皇に上奏した際、説明は「運がいいので」「そうか」で片が付いたとかいう話がありますが、やはり連合艦隊長官だの総理大臣だのリーダーに一番大事なのは能力より運なのかなあ、菅さんは総理としてはあんま「持ってない」ひとかも。
市井の内科医 様
門外漢なので良く判りませんが。
インフルエンザのワクチンも、「罹るかもしれないが、酷くはならないよ」と言われて、「それでも重症にならないなら有難い」で、打って貰うんです。
ブレークスルーは想定内なのではないんですか?
https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa2108891#:~:text=In%20the%20test%2Dnegative%20case,was%20approximately%2088%25%20with%20two
結構、Google翻訳で読めるのでお勧めです。
ファイザー社製のワクチンでもデルタ株の突破率は5%ほど高いですが88%の有効性は十分な効果だと思います。
しかし、AZ社製のは微妙に議論を呼びそうな…。
最初はそのつもりだったと思うんですが、初期のデータが感染予防効果もmRNAワクチンは90%超とか出て、しかも効果も結構持続するとか言われたんで、ワクチン打てば万事解決!的な期待感が政治家やマスゴミに蔓延しちゃった感があります。だからこそ、医師会などの既得権益層の抵抗が明らかな医療体制の再構築とか、非常事態法制とか、ぜ~んぶ放り出して、ワクチン一本足打法に。ところが、デルタ株だのブレイクスルー感染だの、ブースター接種だの、形勢は再び不利に、だから一本足はダメなんだっちゅうに。どうせまた想定外とかいうんだよ。
菅さんが悪いのか、ブレーンがアホなのか、パンデミックはコロナで終わりとは限らないんだぞ!
ワクチン接種は、コロナ対策における前提、あるいは必要条件と考えるのが適切と思います。
それにしても、あと一か月早かったらと愚痴が出るんですけどね・・・
>ブレークスルーは想定内なのではないんですか?
ブレークスルー感染もブースター接種も想定内でしょう。
しかし、前者の問題は頻度と重症化の度合いであり、また後者はどの株を選ぶか、接種の手間暇・掛かる時間などが問題になってきます。
そのあたりのことは、なかなか今の段階で想定しにくいですし、現状でこれだけ自粛要請に従わないで感染を広げられてしまうことも想定外だったかもしれません。
菅総理が発信力に劣ることや、ここぞという野党やマスコミの攻撃も火に油を注いでいる感がありますね。
しかし、ワクチンはデルタ株に対して疫学的には確かに効いているので、今の感染増加も夏休み期間がピークではないかと思います。
ま、本命は低分子の経口抗ウイルス薬ですが。
想定内の程度でおさまるか、思ったより拡大するか、現時点では何とも言えんのではないですか。死者は減ってますが、意外に中~重症者は増えてますから、現状でも結構都内はベッドヤバいっすから。
ブースターも現行で行くのか、新たなmRNAを作成するのか、イスラエルのデータ次第でしょうか。しかし、ブースター分をすんなり確保できるかは、予断を許さないんじゃないですかね?半年とすれば、そろそろ医療関係者分は開始しなければなりませんが、まだ、国民全体の接種が完了してない現状では、国民感情が許すかどうか。その場合、最悪また病院内クラスターが発生?悲観的になりすぎか。でも、想定しておく範囲だと思うんですが。