日本にとって台湾が韓国よりも重要な貿易相手になる日

あなたは台湾パインが美味いと①知っていた、②いま知った

財務省税関は昨日、『普通貿易統計』の最新データ(2021年4月までの貿易統計)を公表しました。この貿易統計を眺めていて気付いたのは、日本にとっての貿易相手国として、台湾と韓国の逆転が生じそうになっているという点と、そして「あの商品」の台湾からの輸入高が激増している点です。とくに後半の論点については、今後、日本社会でさまざまな問題を引き起こす可能性があるため、注意が必要でしょう。

普通貿易統計

問題意識

当ウェブサイトでかなり以前から力を入れている分析のひとつが、財務省税関が公表している『普通貿易統計』を通じた分析です。

先月まに公表済みのデータのうち2021年第1四半期(1-3月期)の輸出高に関しては、『反日不買運動が日本経済に与える打撃は事実上「ゼロ」』で、「韓国の日本製品不買運動が日本経済に与える影響がほぼ皆無である」という議論を展開した際、紹介しました。

ただ、前回の時点では、政府が公表していたデータのうち輸入側の統計に不備があり、まともに分析ができませんでした。

こうしたなか、昨日、4月分までの輸出入データが公表されました。

そこで、本日は以前から気になっているテーマについて検討してみたいと思います。それはずばり、「貿易相手国としての韓国と台湾の逆転」です。

日本にとっての貿易相手国(10ヵ国)

まず、前提条件として、2020年における日本にとっての貿易相手国の上位10ヵ国をリストアップしておきましょう(図表1)。

図表1 日本にとっての貿易額上位10ヵ国
相手国輸出額輸入額貿易収支
1位:中国15兆0819億円17兆4931億円▲2兆4112億円
2位:米国12兆6122億円7兆4369億円+5兆1753億円
3位:韓国4兆7666億円2兆8398億円+1兆9267億円
4位:台湾4兆7392億円2兆8591億円+1兆8800億円
5位:タイ2兆7226億円2兆5387億円+1839億円
6位:豪州1兆2954億円3兆8211億円▲2兆5257億円
7位:ベトナム1兆8258億円2兆3537億円▲5279億円
8位:ドイツ1兆8752億円2兆2660億円▲3907億円
9位:香港3兆4145億円854億円+3兆3291億円
10位:マレーシア1兆3435億円1兆7005億円▲3570億円
その他18兆7236億円24兆4428億円▲5兆7192億円
合計68兆4005億円67兆8371億円+5634億円

(【出所】普通貿易統計より著者作成。なお、「貿易額」とは輸出額と輸入額の絶対値の合計値)

これで見ると、やはり2020年においては中国が貿易相手国で断然のトップで、輸出、輸入ともに1位を占めていることがわかります。

2019年までは、日本にとっての「最大の輸出相手国」の地位を米国と中国が争っていたのですが、昨年のコロナ禍の影響もあったのか、いまは中国が最大の輸出相手国として浮上した格好です。

日本の輸出品目は「モノを作るためのモノ」が中心

ただし、品目別の分解については、『貿易統計①輸出品目は「モノを作るためのモノ」に特化』でも詳細の分析を行っているため、本稿では細かい解説は省きます。

ポイントだけを振り返っておきましょう。

  • 日本にとっての輸出品目は、自動車などを別とすれば、「最終消費財」などよりも、どちらかというと半導体製造装置や半導体等電子部品、化合品など、「部品、装置、素材」、つまり「モノを作るためのモノ」が圧倒的に多い
  • 米国への輸出高は自動車などが多いが、中国、韓国、台湾などへの輸出高については、「モノをつくるためのモノ」が占める比率が圧倒的に高い
  • その一方、中国からの輸入品目は、PC、タブレット、スマホなどの電子デバイスや、衣類・雑貨等の「最終消費財」が圧倒的に多く、その影響により、日本は中国に対し、毎期数兆円規模の貿易赤字を計上している
  • 日本は資源国(豪州、サウジアラビア、UAEなど)から原材料、エネルギーなどを輸入しており、また、東日本大震災以降は原発が停止した影響でこれらの輸入が増え、しばしば年間を通じ、貿易赤字に陥ることもある(ただし、2020年に関しては貿易黒字だった)

中国、米国、韓国、そして台湾

輸出相手国は米中が逆転

そのうえで注目すべきは、貿易相手国です。

日本の輸出高について、米中を月次でグラフ化しておくと、あきらかに2020年第2四半期頃から対米輸出が目に見えて低迷する一方、対中輸出が増える一方であることが確認できます(図表2)。

図表2 日本にとっての輸出高(米国と中国)

(【出所】普通貿易統計より著者作成)

ただし、なぜ中国に対する輸出が増えたのかについては、日本の中国に対する輸出品の多くが「モノを作るためのモノ」で占められているためである、とする議論は、『貿易統計②脱中国が遅々として進まぬ状況を直視すべき』などを含め、以前から当ウェブサイトで繰り返し指摘しているとおりです。

つまり、コロナ禍の影響で、中国から世界への製品の輸出高がむしろ増え、その中国に「モノを作るためのモノ」を提供している日本の輸出産業が潤った、という仮説が成り立ちます(そしてその仮説は品目別輸出高により裏付けられているものでもあります)。

中国は日本にとって重要なのか?

この点、巷間でよく唱えられるのが、「中国は日本にとって重要な貿易相手国だ」、「だから日本は中国に配慮しなければならない」、という「俗説」です。

結論的に言えば、この「俗説」は、半分は正解、半分は間違いです。

たしかにいまこの瞬間、中国が日本経済に占める重要性は極めて大きいのですが、それは決してコントロール不可能なものではありません。日本から中国への輸出品目は依然として「モノを作るためのモノ」が多く、基幹デバイスは(辛うじて)日本が握っているからです。

また、日本は中国から莫大な消費財を輸入していることも忘れてはなりません。

いわば、中国が安い人件費をフルに生かして組み立てた製品を、日本の消費者が買っている、とく側面があるのです。このように考えると、現状で日中関係が断絶すれば、困るのは日中双方ですが、その「困り方」は日中で異なるのです。

韓国と台湾に対する輸出も増えているのだが…

こうしたなか、「コロナ禍」で輸出が増えている相手国は、中国だけではありません。

具体的には、東アジアにおける半導体などの製造大国である、韓国と台湾に対する輸出高もまた、同様に大きく伸びているのです。

これをグラフ化したものが、図表3です。

図表3 日本にとっての輸出高(韓国と台湾)

(【出所】普通貿易統計より著者作成)

これで見ると、韓国、台湾ともに、日本からの輸出額が、2020年5月に底を打ち、それ以降は増加傾向にあることが確認できると思います。

ただ、この図表3を見ていて気づくのが、韓国と台湾の輸出相手国としての地位が、逆転しそうになっている、という事実でしょう。

日本の韓国に対する輸出高は、2017年3月にピークを付け、その後は2018年ごろにいったん持ち直すも、2019年以降は低下傾向が続きます。これに対し、日本の台湾に対する輸出高は、横ばいか、じりじりと増え続ける傾向にあることが確認できるでしょう。

もちろん、年度のトータルで見てみると、韓国は台湾をほんの少し上回っているのですが、2019年10月頃から、単月で見て台湾と韓国の「逆転」が生じることも増えてきました。この伸び方を考えると、「台湾と韓国の逆転」は時間の問題ではないかという気がしてなりません。

輸入の世界では台韓逆転、そして…

その一方で、図表1を改めて読むとわかりますが、輸入の世界では、すでに「台韓逆転」が生じています。

これを月次で示したものが、図表4です。

図表4 日本にとっての輸入高(韓国と台湾)

(【出所】普通貿易統計より著者作成)

このあたり、興味深いことに、台湾からの輸入について、直近の伸びが非常に大きいという特徴もあります。

さて、日台交流を象徴するものといえば、やはり『【緊急速報】「酢豚パイン問題」が台湾パインで深刻化』でも取り上げた、「あの商品」でしょう。

図表5 「あの商品」

(【出所】著者撮影)

図表6 HS0804.30-010の輸入額

(【出所】普通貿易統計より著者作成)

「HS0804. 30-010」とは、「生パイナップル」です。

台湾からの食品の輸入額は、貿易額全体から見れば微々たるものではありますが、それでもこのパイナップルの輸入急増は、驚異的です。2021年4月における台湾からのパイナップルの輸入額が異常なほど膨らんでいることがわかるからです。

日本のパイナップル市場は、これまで、フィリピン産がその圧倒的なシェアを占めてきたのですが、例の中国の「セルフ経済制裁」事件以来、日本の台湾産パイナップル輸入量が激増したようなのです。

日本人は舌が肥えています。

やはり、多少値が張るにしても、うまいものに目がない国民性ですので、おそらく今後もパイナップルは売れ続けるのでしょう。

台湾産パイナップル禁輸が中国へのセルフ経済制裁に?』でも議論したとおり、中国が台湾に対する嫌がらせを仕掛けてくれたおかげで、結果的に私たち日本人の口に、美味しい台湾パイナップルが大量に届くようになったのは、皮肉ほかないでしょう。

今年はパイナップル協力とワクチン協力で日台がさらに強く結びつくなか、もしかしたら輸出高でも「台韓逆転」が生じるのかもしれませんね(もっとも、こればかりは予断を許しませんが…)。

再燃するパイナップル問題

もっとも、そうなるとまったく別次元の社会的論争が浮上します。

そのひとつが、以前の「酢豚にパイナップルを入れるかどうか」という議論だったのですが、それだけではありません。

たとえば、肉料理(シュラスコなど)にパイナップルを添えるかどうか、あるいはハンバーガーにパイナップルを挟むかどうか、さらにはパイナップル自体をどうやって調理するか、といった諸論点が社会的な議論を招くことが予想されるのです。

この点、著者自身が以前実施したアンケート調査について、再掲しておきたいと思います。

アンケートの概要
  • 方法:口頭でのアンケート
  • 調査期間:2021年5月3日
  • 対象:東京都在住の30代~60代の男女10名(有効回答数)
質問①あなたは台湾パイナップルがおいしいことを知っていましたか?
  • 知っていた…3人
  • いま知った…7人
質問②あなたはパイナップルを食べるとき、どういう食べ方が最も多いですか?
  • 生で食う…3人
  • 料理に使う…5人
  • その他…2人
質問③上記②で「料理に使う」と答えた人は、いかなる料理に使いますか?
  • 肉料理…4人
  • パイナップルサラダ…1人

質問④あなたは酢豚にパイナップルを入れる派ですか?

  • 入れる…5人
  • 入れない…5人

…。

なお、以前、当ウェブサイトの読者の方のおススメに従い、パイナップルを炭酸水に漬け込んでみたのですが、なかなか素晴らしいデトックスウォーターが出来上がりました。ただ、もったいないので最後はパイナップルを粉砕して美味しくいただいてしまった次第です。

これから夏にかけ、台湾パイナップルの消費量の激増にともなう品薄状態は、この夏にかけて、日本経済が迎える最大級の危機のひとつではないかと思う次第です。

本文は以上です。

読者コメント欄はこのあとに続きます。当ウェブサイトは読者コメントも読みごたえがありますので、ぜひ、ご一読ください。なお、現在、「ランキング」に参加しています。「知的好奇心を刺激される記事だ」と思った方はランキングバナーをクリックしてください。

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読者コメント一覧

  1. イーシャ より:

    台湾パイナップル、美味しいですよね。
    近くのスーパーでも買えるようになりました。
    糖度が高いからか、おやつに 1/4 も食べると、夕食時間になってもお腹が空かないので要注意です。

    輸入食品は、安全で美味しいものに限定して欲しいですね。
    ・水道から赤虫が出てきたり地下水から高濃度ウランが検出される国の
    ・原材料をバキュームカーで運び
    ・重金属が溶け出す工業用の赤いゴムたらいで作られた
    キムチとかいうものは持ち込み禁止で。

    K食品をけなすだけでは悪いので、災害時に必ず売れ残ることで有名な、辛[つら]いラーメンを、美味しくいただく方法を教えてもらったので紹介しておきますね。
    (1) 蓋をあけ、中身を全部捨てる (ビニール袋に3重に入れ、密封するのが望ましい)
    (2) 容器に熱湯をそそいでかき混ぜた後、湯を捨てる。この作業を、異臭がしなくなるまで繰り返す
    (3) お好みの日本製カップ麺の中身を取り出し、辛[つら]いラーメンの容器に入れる
    (4) 熱湯をそそぎ、ラップで蓋をして3分間待つ
    これだけで、美味しくいただけるそうですよ。

    1. 老害 より:

      う~む、その手がありましたか。(棒)
      日本製の方に直接お湯を入れて、そのまま食べると、もっとゴミが減りますかね。
      最初から、ゴミ(辛)を買わないという手もあります。

    2. マスオ より:

      > 美味しくいただく方法

      イーシャ様!、それ、美味しくいただいてないですよね!?
      と、とりあえず突っ込んどきますw

    3. どみそ より:

      そこまで調理に工夫されても
      辛[つら]いラーメンの容器から 怨念が 溶け込んできてしまいますよ。
      私のおすすめ。

      (1) 蓋をあけ、中身を全部捨てる (ビニール袋に3重に入れ、密封するのが望ましい) 可燃ごみに。
      (2) 容器に熱湯をそそいでかき混ぜた後、湯を捨てる。この作業を、異臭がしなくなるまで繰り返す。そして 不燃ごみに 分別処理。
      (3) お好みの日本製カップ麺の中身を 手順に従い準備。
      (4) 熱湯をそそぎ、蓋をして3分間待つ。
      そして なぜ 辛[つら]いラーメンが 手元にあったか 某国の陰謀論を推理。

      災害時のスーパーのガラッガラの商品棚を単独で居残り死守してくれる 辛[つら]いラーメンに 感謝です。(ゴミの元)

      1. 通りすがり より:

        そーいえば、最悪な民主党(いまの立民!)の置き土産の、K国食品ノーチェック政策ってまだ有効なのでしたかね?
        ほんと両者勘弁してほしいですわ

  2. 農民 より:

    (必ず回答者にクローディアが居るんだよなぁ……)

     ちょうど今が台湾産の旬だそうで。中々並ばなかった近所にもやっと入りました。沖縄産も並んでいますがこちらも高品質なので、国産も楽しみたいですね。

     あ、再度荒れるのは承知の上で、生ハムパイナップルを推しておきます。

    1. とある福岡市民 より:

      クローディア?誰ですか?

      1. 農民 より:

         戦場に出た恋人の帰りを、パイナップルサラダ(パインサラダ)を用意して待っていた方です。解説はここらで。
        https://dic.pixiv.net/a/%E3%83%91%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%B5%E3%83%A9%E3%83%80

        嘘マナー講師「大切な人を迎える際にパイナップル料理をチョイスするのは死を連想するのでマナー違反です。」

  3. めがねのおやじ より:

    直近1ヶ月の台湾からのパイナップル輸入が10億円弱とは、凄まじい勢いですね。市場に出回っているのを見ますと、フィリピン、台湾、エクアドル、国内の沖縄、宮崎を見ました。

    でも「芯まで美味しい」という台湾産は、なかなか定期的にお目見えしません。残念!輸送が上手く回ってないのかもしれないですね。応援したいですよ。

    イーシャ様言われる通り、いつもスーパーの棚で埃をかぶっている「辛」麺、誰が買っているのでしょうか?(笑)
    製造は農心、ノーシン?え、クスリじゃないの?とにかくスルーしてます。

  4. イジワルばあさん より:

    2018年の台風19号でしたか、大変な洪水に見舞われましたね。その後ネットで台湾から多く支援があったという記事を見ました。その記事のコメント欄では、下記のようなやり取りがありました。
    日本人のコメント
    台湾からは、東日本大震災のときも多大な支援をしてもらって、日本はまだその恩返しもできていないのに、また今回支援してくれて本当にありがたい。

    これに対する台湾の方のリプライ
    台湾大地震のとき、一番先に駆けつけてくれて救助活動をしてくれたのが日本だったし、一番多くの支援をしてくれたのも日本だった。台湾人はそのことを忘れない。
    (記憶に基づいて書いていますので、文章はこの通りではありません。あくまで主旨です。)

    これを読んで心がほっこりして記憶に残りました。助けを求める側が「困ったときの友人が真の友人だ」と自分を助けるのが当たり前と臆面もなく主張し、自分がした支援は、これでもかとオーバーに恩着せがましくアピールし、見返りがないと不満をいうどこぞの国とは大違いです。
    台湾とは上記のようにお互いが感謝の気持ちを持っているから、中国が台湾のパイナップルの輸入をストップしたとき、我が国がそれを受け入れ国民も待ちわびるようにして、少々お高くても台湾産パイナップルを買ったと思います。そして食べたらとても美味しくてまた買いたいと思ったのだと思います。(私も食べましたけど、とても美味しいので、スーパーで目にしたらまた買いたいと思っているひとりです。)
    こうした下地があるから、今回日本政府が台湾にコロナワクチンの支援を検討しているという報道があってもネット界隈でも、それに反対する声はないし、むしろ賛同する声ばかりが目につきます。
    これが価値観を共用している関係だと思います。だからどこぞの国よりも、これからは台湾との関係がより重要性が増していくと思えます。

    1. マスオ より:

      イジワルばあさん様、前もどこかで掲載しましたが、再掲で。

      ・東日本大震災の義援金(国別)
      https://www.7midori.org/exbokin/2011/201103tohoku/index.html
      台湾:約3億368万円
      韓国:約74万円

      台湾は突出してます。私も恩返ししたいと思います。

      1. 迷王星 より:

        マスオ様
        >・東日本大震災の義援金(国別)
        >台湾:約3億368万円

        その額は各国のセブンイレブンの店舗で集めた義捐金の金額に過ぎません。

        台湾からの義捐金総額は上の額の80倍近い約253億円に上ります。
        この内、約50億円が台湾政府および地方公共団体から、残りの約200億円は民間募金として集められ贈られて来ました。

        ソース:https://www.nippon.com/ja/features/c04918/

        この253億円という総額は台湾の人口が2400万人もいないことを考えると実に驚異的な額です。何しろ生まれたばかりの赤ちゃんや寝たきりのご老人も含めて1人当たり1000円以上を義捐金として贈ってくれたのですから。(日本が義捐金を贈る立場だと、他国の災害に際して1200億円を超える巨額の義援金…しかもその8割の約1000億円は民間募金として国民が自発的に日赤やマスコミ等の募金窓口を通する寄付で集まったことになる…を贈るのに相当する訳です)

        以前から私は「台湾が独立宣言をしない限り、安全保障や通貨スワップ等に関する条約は日本として結べない」と繰り返し主張していますし、その考えは現在も全く変わりませんが、それ(国と国としての条約の類)はそれとして、この巨額の義捐金に台湾の人々が示してくれた人間としての友情は我々日本国民の全てが決して忘れてはならないものであって、万一にも台湾に災害が起こった場合は、我々も総力を挙げて援助すべきと考えています。その意味でも日本で宙に浮いてしまったAZ社ワクチンを感染が急拡大している上に共産チャイナの妨害でワクチン入手に困難を来している台湾に贈るというのは実に良い。

        1. 迷王星 より:

          失礼しました。台湾からの義捐金の内訳で民間募金の約200億円はその通りですが、政府・地方公共団体からの義捐金は50億円でなく28億円です。差額の20億円余りは

          >③長栄集団会長・張氏や日本台湾交流協会など直接日本に届けた個人や団体のもの

          でした。お詫びして訂正させて頂きます。

          いずれにしても国民1人当たり1000円を超える巨額を義捐金として日本を助けてくれた台湾国民の篤い友情や人間性には我々も機会があれば必ず報いねばなりません。尤も我々が恩義に報いることのできる機会がないことこそ台湾の人々にとっては幸せということでもあるのですが。

    2. michi より:

      こんな事もありましたね。

      http://ventoorientale.cocolog-nifty.com/blog/2012/06/asusgod—god-b.html

      私は自作PC等には縁が無く、確かめたことはありませありませんが・・・。

      台湾人の知り合いは数人います。
      引越して遠くになってしまいましたが、時々思い出したように連絡があります。
      みんな良い人ばかりです。

      いつだったかお土産で向こうの月餅が懐かしいなぁ。

    3. イジワルばあさん より:

      マスオさま
      michiさま
      コメントありがとうございました。
      本当に台湾の人々とは心の交流がありますね。
      それからこんなこともありました。
      東日本大震災のとき、在日米軍がトモダチ作戦と言って大々的に支援活動をしてくれました。この時私は、米国の企業のために日本が原発を導入 させられたわけで、原発事故の責任は米国にもあるのに、トモダチ作戦なんてアピールが上手いよねと斜に構えていました。
      でも在日米軍の人たちが物凄いスピードで被災した仙台空港を復旧してくれて被災者に支援物資を届ける重要拠点になりました。また、この支援活動で、自国でさえ身の安全を守るために銃を持つのが当たり前の国の軍人さんたちが、武器を持たず丸腰で日本国内で支援活動を展開してくれました。もちろん日本では一般的には銃を持つことが許されていないことは知っていて国民感情に配慮してくれたものだと思います。でもあの時のような大災害時には、大抵の国では暴動が起こってもおかしくない状況です。なのに武器を持たずに日本国内で支援活動をしてくれたのです。これは日本人はそういうことはしないと信頼してくれたからだと思いました。そして米国並びに在日米軍の方々に日本国民から感謝の声がたくさん挙がりました。そのとき米国の高官から発せられた言葉が「トモダチが苦難にあるとき助けるのは当たり前」というものでした。このときのこの言葉はとても心に染みました。余震が続きいつまた津波が来るかわからない危険な活動でしたからね。
      同じ意味の言葉でも、どこぞの国が発したのとはまるで違いますね。そのあまりの落差にめまいがするほどです。

      1. 農民 より:

        イジワルばあさん 様
         非常事態もいいところなのに仙台空港の使用許可がおりないのに業を煮やした米軍が「あー間違って荷物落としたわー、ソレもういらないから処分して?」とか言いながらたまたま救援にピッタリな物資を置いていった、というけしからんエピソードもありました。かたや、米海軍は放射能から逃げたぞ!などと煽る連中も居ましたが……頼りになる友人と、無能+迷惑な身内、な構図でした。

        michi 様
         まさしくそれが決め手でASUSの製品を選びました。仮に、単なる売上のためのひと手間でも売名でも、何でも良いと思います。私には嬉しかったので。
         ちなみにsamsungのメモリは判別可能な限り絶対買いません。

         好ましい相手には言われずとも手助けしたくなりますし、お互いにそうだと何も無理せずとも良好な関係が維持されます。
         その点、カの国は、一般社会でも無理に露骨な友達アピールが必要だったりするようですね。一人メシをすることすら許さないそうですし。

  5. だんな より:

    >あなたは台湾パインが美味いと①知っていた、②いま知った

    ③食べた事がないのでよく分からない。
    アンケートの設問、おかしいですね。

    台湾と韓国の貿易額が似たような金額になるのは、半導体素材など、貿易の内容が構造的にも似通っているように想像します。
    韓国は、日本が韓国に対して貿易黒字が大きいから、日本から関係を切られる事は無いと考えています。また日本の貿易黒字が減ると日本が損して、韓国は得するという単略的な思考から、NO JAPANも始まりました。
    台湾と韓国の順位が入れ替わる事は、日台、日韓関係の重要度が入れ替わった事の象徴になるのではと思います。
    韓国経済界が、「韓国を特別扱いするニダ」と騒ぐかもしれません。

    1. 匿名 より:

      >アンケートの設問がおかしい

      元ネタはこれと思われ

      https://dic.nicovideo.jp/t/b/a/大川隆法/271-

      272ななしのよっしん
      2012/01/17(火) 20:23:08 ID: B4sKItTOop

      昔ポストに入ってた幸福の科学のアンケートハガキ

      Q 大川隆法がブッダの生まれ変わりだということを知っていますか?
      ・知っていた ・今知った

      なんだこの二択w

      1. だんな より:

        幸福の科学は、一緒に冊子を入れて来ますからね。それに書いてあるんでしょう。

    2. 伊江太 より:

      だんな様

      >韓国経済界が、「韓国を特別扱いするニダ」と騒ぐかもしれません。

      あちらの「経済研究院」なる組織が、

      >韓国最高裁が2018年に新日鉄住金(現・日本製鉄)に元徴用工への賠償を命じた判決による日韓関係の悪化が、「両国の貿易規模を明確に萎縮させる悪影響を及ぼした」との分析結果を公表し、両国政府に関係改善を促した
      https://news.yahoo.co.jp/articles/ab482201b25fe5beb9eb0b6067fe4b4626927ffc

      んだそうですよ。

      今頃になってなに言ってんだ、のレベルのはなしではありますが、まあ「韓国を特別扱いするニダ」とはとても言いだせない状態にある、くらいは分かっているのでは。

      もっとも、関係改善を促す相手が「両国」政府という時点で、おとといおいで、ですが(笑)。本当に肌身に寒さがしみるまでには、もう少し時間がかかるでしょうが、そうなったときには、もうすでにゲームオーバーになっちゃってるんでしょうね。

      1. だんな より:

        伊江太 さま
        私は、分からいまま「日本が悪いニダ」と言いながら滅びる事を願ってます。
        お分かりと思いますが、価値観の乖離が年々広がって、それが経済にも影響しているんだと思います。
        台湾との逆転は、「韓国が無くても困らない。他の国に変わるだけ。」という日本の立場を証明していると思います。

  6. 匿名29号 より:

    >質問②あなたはパイナップルを食べるとき、どういう食べ方が最も多いですか?
    >・生で食う…3人
    >・料理に使う…5人
    >・その他…2人

    生や料理に使う以外にパイナップルの使い道とはどんなものがあるか興味が湧きました。炭酸水漬けもそのひとつですね。あとは何があるのでしょう?
    ・パイナップル酒
    ・パイナップル パン・・・これは「料理に使う」に分類される
    ・パイナップル スィーツ・・・これも「料理に使う」だよねー
    ・パイナップル ジャム
    ・飾っておく・・・熟してくると部屋一杯に甘い香りが漂います。でもねー、、、

  7. 匿名 より:

    ①知っていた
    ②今知った

    大川隆法かな?

  8. マスオ より:

    私の周りのスーパーにはまだ見かけないです。
    見かけたら買ってみます!

  9. ひろた より:

    パイナップルが脚光を浴びましたが、台湾は果物が美味しい。
    マンゴーは種類がたくさんだし、ライチ、龍眼、パパイヤ、パッションフルーツ。
    個人的には、中華料理には、中国産の大量生産の調味料ではなく、香港製を使っていますが香港に買い出しに行けなくなってしまったので、台湾にも買い出しにいきたいと思います。
    そして台湾茶も大量に。
    台湾も韓国も10回以上は行ってますけど、韓国は罰ゲームでしかないですね。
    ハンバーガーにパイナップルはたまに食べます。
    私の行く店だとクラシックハンバーガーにトッピング。
    プルドポークの付け合わせでにしてもよいのですが、プルドポークバーガーにパイナップルはどうでしょうか。
    シェラスカリアではパイナップル焼き頼んでしまいます。

    1. より:

      台湾は果物王国ですね。とにかく種類が豊富で、安くて美味い。
      折しも、そろそろ生ライチのシーズンです。冷凍ではない生のライチは、それはもう劇的に劇的に美味いです。一応、国内からでも通販で買えますが、現地価格の約10倍……(-.-;
      それでも、以前我慢ならずに買ってしまったことがありますが、やはり素晴らしく美味かったです。あー、今年はどうしようかなぁ……

      今年はもう無理ですが、来年の今頃は自由に台湾渡航ができるようになっていることを切に願います。そろそろ香港で仕入れた各種調味料も切らしつつありますし。

      1. 老害 より:

        龍 さま

        な、生ライチとな。
        なんて美味しそうな響。もう、その存在を知らない自分に戻れません。
        ああ、知ることの悲しみだ~。

        1. より:

          生ライチの味は格別です。楊貴妃の伝説は私も知っていましたが、冷凍ライチしか食べたことがなかった頃は「確かに、まあまあ美味しいけど、それほどのもんか?」と思っていました。
          しかぁし、20年ほど前に、香港で枝付きの生ライチを食べた時、本当に目から鱗がトン単位で落ちました。そして楊貴妃伝説の真実味をつくづくと噛み締めました。それほど瑞々しく、甘かったのです。

          ということで、「危険な」URLを貼っておきましょう。

          https://store.shopping.yahoo.co.jp/seikaokoku/s-fs2807.html?sc_i=shp_pc_search_itemlist_shsrg_title

          ポチるかどうかはおまかせします(^.^)

      2. タナカ珈琲 より:

        老害様。龍様。ひろた様。

        ライチって、楊貴妃の好物ですよね。
        今度、(生きていたら)バンコクに行ってタラフク食べてきます。
        (あの時は確か、)シーロムの珈琲屋さんで差し入れのライチが有りました。
        内気なワタシはふたつだけ頂きました。
        差し入れたのは、若い方の美人のお姉ちゃんでした。
        美人のお姉ちゃんに見とれていて、味の方は記憶にありません。

        1. ひろた より:

          ライチ、龍眼、ランプータン等ありますよね、
          バンコクもですが市場や八百屋で買ってホテルの冷蔵庫に入れておきます。飲み物やツマミになってます。
          当然ながら安くて、量も多いので食べきれませんから最後にはチップとメッセージと一緒にホテルに置いてきます。
          関係ないですがバンコク帰りは空港で花買うのが定番です。

        2. 老害 より:

          タナカ珈琲 さま

          ライチ→美人(楊貴妃) の連想ですね。

          >内気なワタシはふたつだけ頂きました。

          内気でいらしたとは存じませんでした。

          >美人のお姉ちゃんに見とれていて、味の方は記憶にありません。

          これは納得できます。

        3. より:

          記憶の限りでは、香港で売ってたマンゴスチンはほとんどタイ産でした。確か、ドリアンもタイ産が多かったように思います。
          ドリアンは好き嫌いがありますが、マンゴスチンは上品な甘さで、タナカ珈琲様にはピッタリであるように思います。生ライチはもちろん素敵ですが、タイにお出での際は、ぜひマンゴスチンも。

          ついでに書くと、日本ではあまり見かけませんが、生のスターフルーツも美味しいですよ。よくあるドライフルーツだとただべったりと甘いばかりですが、生のスターフルーツはリンゴと梨を混ぜたような爽やかな味わいです。

  10. カズ より:

    >日本から中国への輸出品目は依然として「モノを作るためのモノ」が多く、基幹デバイスは(辛うじて)日本が握っているからです。

    原材料(「モノを作るためのモノ」を作るためのモノ)の調達ルートの多角化を実現し、中国に対する依存度を小さくして欲しいですね。

  11. 奥の細道 より:

    早く確実に台湾の皆さんに日本はワクチンを届けるべし、我々も日本政府が的確に早くそれを実行に移すべくこれから何を行っていくのか、それを注視していきたい。
    ところで、東日本大震災時、コリアの多くの人々がざまあみろ的な言動を行った事から推測するに、それを言動で示さずとも心の中でそのように思っていた人間がコリアにはかなり多かったと推測しています。それを考えると今でも一人の日本人として吐き気がするような気持ちになります。きちんと自国の歴史を捏造せずに客観的な視点も忘れずに国民に教育する事が出来ずに、反日的人間を意図的に生み出そうとするような教育をしているコリアという国には率直にいって内心軽蔑はしても、共感するのがなかなか難しいです。
    これに対しての台湾の人々は、物心共々日本に多大なる支援をしてくれました。7-11を通じての義捐金をみても一目瞭然。人の道として、我が日本はそれを決して忘却してはならないし、やはり自由、法の支配といった基本的価値観を共有するのは台湾であるとつくづく納得するこの頃です。台湾を応援したい。

  12. CB223 より:

     「金サン(金偏+先を2つ+貝)パイナップル」をググっていたら、Wikipediaでは「フリーダム・パイナップル」なる項目が出来上がっていました。

    フリーダム・パイナップル[1](英語: Freedom Pineapples、中国語: 自由鳳梨)は、2021年2月末に中国政府の検疫政策によって引き起こされた台湾産パイナップルの国内外における購買運動。
      ・・・・・ 以下、各自閲覧のこと。

     ちなみに私は、実家の兄嫁、従弟、伯父、叔母などに各10㎏(6玉)を送りつけましたが、皆が皆、子や孫を呼び寄せたり、訪問をするなどの良い「口実」になったようです。

  13. 理系初老 より:

    「日本が台湾にワクチン援助」についてバ韓国はおそらく「日本人が避けた在庫処分ワクチンだ」とイチャモンつけるでしょうが、台湾の人々は、有効性も保存が簡単なこともジョンソン首相はじめイギリスがこれで助かったことも知っています。で、つぎに韓国は、「差別ニダ。ウリによこせ。」と言ってくるでしょう。中国はこれについてはぎゃあぎゃあ言うほどのバカではない気がします。もし言ったら、中国の韓国化(おバカ化)が進んだと心の中で嘲笑しながら無視すればいいでしょう。
    フォーカス台湾より以下引用:
    (台北中央社)日本政府が台湾への新型コロナウイルスのワクチン提供を検討しているのを受け、外交部(外務省)や游錫堃(ゆうしゃくこん)立法院長(国会議長)、コロナ対策を担う中央感染症指揮センターが相次いで謝意を表明した。
    日本の茂木敏充外相は28日の記者会見で、「台湾は東日本大震災の時、いち早く義援金を募り、さまざまな支援をしていただいた」とし、国内の接種対象を上回る分のワクチンの台湾への提供について「しっかり検討していきたい」と述べた。
    外交部は同日、報道資料を発表。自国も深刻なコロナ禍に見舞われている日本が自主的に台湾を支援する意向を示してくれたとし、「まさかのときの友こそ真の友」という言葉通りの友情が十分に発揮されたと喜んだ。
    游氏は29日、自身のフェイスブックで「台湾は過去1年間、ワクチンの購入を試みてきたが、中国共産党に妨害されてきた」と指摘。台湾内での感染拡大が深刻化する中で伝えられた「日本の善意に感謝する」とつづった。
    中央感染症指揮センターは29日、報道資料を通じ、「もし日本政府が手を差し伸べてくれるのなら、台湾はとてもうれしく思う」と感謝。一切は日本側の意向を尊重するとした上で、今後の手続きが早めに進められることを願った。
    (鍾佑貞、温貴香、江慧珺/編集:塚越西穂)

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