基軸紙幣をつかまえろ!コロナ時代のカジュアル通貨論
「現金なしでどこまで暮らせますか?」――。長いことウェブ評論業を営んでいると、過去に自分自身が執筆した論考を読み返し、定点観測的に現在の社会がどう変わったかを見ることができることもあります。こうしたなか、先日、自分自身のフォルダを整理していると、今から約10年前の年末に執筆した論考を発見しました。テーマとしては、「日常のマネーから見る金銭感覚」、といったところでしょうか。
目次
過去論考再発見
長いことウェブ評論業を営んでいると、自分自身が過去に執筆した記事を眺め、現在との違いを改めて発見することもあります。こうしたなか、とくに興味深いのは、「生活者としての金銭感覚から眺めた通貨論」です。
本稿では、今から約10年前に執筆した記事にアレンジを加えたものを紹介するとともに、最新の500円玉の発行予定や電子マネーの普及などの現状について、雑感を掲載したいと思う次第です。
(ここから先が、過去論考です。)
海外旅行とマネー
早いもので、今年もおしまい
本稿を執筆しているのは、年末だ。
早いもので、もう2010年が終わる。あと2日も経てば、2011年だ。来年は、どんな年になるだろうか。
さて、社会人の読者の皆さまであれば、年末のまとまった休みが取れる時期にこそ、海外旅行に出かけたいという方は多いだろう。だからこそ、例年この時期は航空運賃も高いし、ホテルも高い。とくに日本人に人気の渡航先は、年越しプランが暴騰する。
例外は、「リーマン・ショック」と呼ばれる金融危機が発生した一昨年だ。リーマン直後は一部の国でホテルの値段が暴落したと聞く。ちょうど円高が進み始めた時期でもあったため、「円高」+「リーマン・ショック」のコンボで、ちょっとリッチな旅行を楽しむこともできたのだという。
実際、個人的な知り合い(独身)も、香港の某高級ホテルに泊まったらしい。
聞くと、普段はだいたい4~5万円もするようなデラックス・ツインルームが日本円に直して1泊9000円ほどだったらしく、独身の友人どうしで連れ立って香港に出掛け、美味い飯を食べて帰ってきたと自慢げに話していた。香港は総じて飯が美味い街だ。
海外旅行の楽しみは「現地の金銭感覚を掴むこと」
さて、個人的な意見だが、海外旅行で最も楽しい瞬間は、「空港に帰ってきたとき」だと思う。
もちろん国にもよるが、総じて海外では何かと日本と勝手が異なるし、日常のちょっとしたことに不便を感じることが多い。
街中にコンビニや自販機がそこら中にあって、安くて美味い店が豊富で、夜中に1人で歩いても安全な日本がいかに暮らしやすいか、ということだ(※もっとも、飯の美味い、不味いは個人の主観にもよるし、一般に我々日本人の舌に最も合うのは日本の料理であるため、食事の美味さを比べるのは酷であるが)。
では、日本と勝手の異なる不便さ、言葉の壁、狭いエコノミー座席などをおしてまで海外に行くことの意義とは、いったい何だろうか。
これも個人的な意見だが、「海外の金銭感覚」を肌で感じることは、経済を知るうえで非常に役立つからだ。というのも、海外に行き、自分の足で街を歩くことで、報道で見知る為替レートと、生活実感としてのその国の金銭感覚のズレを楽しむことができるのである。
日本の「基軸紙幣」は千円札、では外国では?
さて、唐突だが、皆さんのサイフにはどんなおカネが入っているだろうか。
勝手な想像だが、「常に財布に千円札を7~8枚は入れている」という人は多いと思うが、「常に財布に100円玉を10枚以上入れて持ち歩いている」という人は少ないのではないか。そう思う理由は簡単で、日本社会では、最も使い勝手が良いのは千円札だからだ。
これは2010年の東京都心部のケースだが、ランチ代はだいたい平均して500円から1000円くらいだろうし、コンビニでちょっとした買い物をしても1000円あればだいたい支払えることも多い。みんなで飲みに行ってワリカンにするときは、千円札を数枚やり取りすることが多いだろう。、
このため、千円札こそが「日本社会の基軸紙幣」だ、と言っても良いと思う(ついでにコインの世界でいえば、「基軸コイン」は100円玉だろう)。
そして、この「基軸紙幣」という考え方は、ほかの国でも当てはまると思う。
たとえば、米国の場合だと、「基軸紙幣」は20ドル紙幣と1ドル紙幣、「基軸コイン」は25セント玉だ。
ちなみに米国には「1ドル玉」というものもあるにはあるのだが、流通量はとても少なく、1ドルはコインではなく紙幣で流通するのが一般的であろう。ニューヨークのスターバックスでコーヒーを買い、20ドル紙幣を出すと、クタクタになったたくさんの1ドル紙幣でお釣りをくれる。
(どうでも良いが25セント玉という中途半端な金額のコインが流通しているというのも、なんだか違和感があるが、この点については敢えて触れない。)
また、日本だとちょっとした買い物は千円札を使う、という感覚があるが、米国の場合は20ドル紙幣が大活躍することが多い。この「2」という通貨単位、我々日本人には違和感があるだろう。いちおう日本にも2000円札というものが存在するが、沖縄県などを除いてほとんど流通していないからだ。
なお、米国の場合は20ドル紙幣が「基軸紙幣」というよりも、高額紙幣がまったく流通していないのだ、という言い方をした方が正確だ。日本だと五千円札、一万円札といった高額紙幣は街中で不通に使用できるが、米国では50ドル紙幣、100ドル紙幣などめったに見かけない。
余談だが、米ドルが世界の基軸通貨である理由のひとつは、物価が安く、自国通貨が信用ならない発展途上国において、1ドル紙幣が大変に重宝されているからだ、という要因もあるのだと思う。日本も100円札を発行すれば、日本円がもっと普及するかもしれない。
人々の生活感覚を決める基軸紙幣
同様に、ユーロ圏でも20ユーロ紙幣が大量に流通している。文化の違いによるものなのだろうか、米国では10ドル紙幣、ユーロ圏では10ユーロ紙幣は日本でいう1000円札ほどには重要視されていないようである。
名目的な為替レートはともかく、人々の生活感覚としては、100円≒1ドル≒1ユーロ、といったところだが、「基軸紙幣」は日本が1000円、米国が20ドル、ユーロ圏が20ユーロであるため、日本人が米国やユーロ圏に出掛けると、物価が高いと感じるのも、基軸紙幣の違いがあるのではないか。
一方、香港や台湾では、日本や米国、欧州と比べ、物価がやや安い。
香港の場合も、最も流通しているのは20ドル紙幣だが、これは米国の20ドルとはまったく価値が違う。香港の為替相場は1米ドル=7.8香港ドルの固定(ペッグ)制度を採用しているため、最近の為替相場で言えば、1香港ドルは10円に相当し、したがって20香港ドルは200円に相当する。
ただし、香港における20香港ドル紙幣の「使い勝手」は、日本の「100円玉2枚」、ではない。物価水準などを考えると、500円玉とほぼ等しい。というのも、香港ではちょっとした昼食なら、20香港ドル前後で食べることができるからだ。東京でも探せば500円ランチというものがあるのと同じようなものだろう。
その意味では、香港の生活感覚の尺度となっている「基軸紙幣」は20香港ドル、というわけだ。
これに対し、台湾の「基軸紙幣」は100台湾ドル紙幣である。最近の為替レートだと、1台湾ドルは3円前後であるため、100台湾ドル紙幣を円換算すれば300円前後だが、物価水準が異なるため、日本の感覚に引き直せば購買力はその3倍程度だ。
つまり、台湾の100台湾ドルは、生活実感としては、日本でいう1000円札とほぼ等しいのである。
こうしたなか、今から十数年前、自民党の小渕内閣のときに発行された2000円札が、もし1000円札に取って代わって「日本の基軸紙幣」となっていたならば、いまごろ日本の物価水準はもう少し高かったのかもしれない。
通貨のいま
今はどうなっているのでしょうか?
上記は記事本文中にも明記しているとおり、今から約10年少々前に執筆したものです(※ただし、誤字等については適宜修正しているほか、読み辛い部分については改行するなどの加工をしています)。
ここで執筆した、「生活実感としての基軸紙幣」という考え方は、かなり主観的なものですし、また、執筆した時期が今から10年以上前であるという事情もあるため、現時点の生活感覚はこれとは異なっている可能性があるでしょう。
それに、これを執筆した時点と現時点を比べるとわが国でも生活実感としての物価は上昇していると思います。さすがに最近だと、東京都心の「500円ランチ」はテイクアウト(弁当など)に限られるのではないかと思いますし、香港や台湾も物価水準が上がっているような気がしてなりません。
この点、直近の状況について知りたいという思いはあるのですが、昨今のコロナ禍のために外国に行けなくなってしまいましたし、香港では国家安全法などが施行されてしまいました。下手をするともう一生涯で香港に足を向けることはないのかもしれません。
ただ、台湾についてはコロナ禍が落ち着き次第、また出かけたいという気持ちもあります。出かける目的はもちろん、上記記事で「基軸紙幣」と呼んだ100台湾ドル紙幣の購買力がどう変わっているかを検証するためでもあります。
香港は意外と現金社会…らしい
さて、この「現金」に関連し、興味深い話もあります。
かつて、「日本ではクレジットカードがほとんど使えない現金社会だ」、「外国だとクレジットカード社会だ」、などと主張する人がいて、日本社会がいかに遅れているかを強調され、辟易とすることもあるのですが、これについては別の見方もあります。
それは、とくに米国の場合、高額紙幣がほとんど流通していないことにともない、20ドルを超える高額の決済をするのに紙幣がほとんど使えないからだ、という説明です。
これが便利なのか、便利ではないのかは、見方にもよります。
高額の決済をクレジットカードや小切手(※最近ではそれほど使われていないようですが…)などで行えば、取引はそれなりに安全ですが、小売業者にとっては手数料の負担が発生してしまいます。
一方で、日本の場合は、高額紙幣が街中のどこでも安心して使用できるからこそ「現金社会」となったのではないか、という仮説も成り立つのです。
ある人の説明によると、中国本土ではATMから偽札が出てくるそうです(※本当かどうかは存じ上げませんが、その友人は中国で偽札を掴まされたと憤慨していました)。しかし、日本の場合はATMから出てくる紙幣が偽札であるという事例はほとんど聞きません(皆無ではないのかもしれませんが…)。
また、「日本は現金社会だ」とする指摘は、たいていの場合、「日本は遅れている!」という主張とセットで行われるようですが、意外と「現金社会」なのは日本だけではないと思います。
たとえば、欧州では路線バスでクレジットカードなどが使えず、運賃は紙幣ではなくコインでしか受け付けてくれない、という事例があります。また、米国でもひと昔前まで紙幣が使える自販機が、つい最近まで、ほとんどなかったと聞きます。
さらに、香港の友人の説明によると、香港では街中の食堂でクレジットカードが使えるというケースは少なく、現金がなければ生活できないのだそうです。このあたり、香港は「日本よりも先進的」というイメージで語られがちですが、個人的には意外な気もします。
(※もっとも、最近の香港は「オクトパスカード」と呼ばれる電子マネーが使える店舗も増えているようですが…。)
現金なしでどこまで暮らせますか?
さて、この10年間で見て、日本社会も大きく変わりました。最も変わったのは、「現金経済からの脱却」ではないでしょうか。
ひと昔前、日本全国で有名な方が、「買い物をしようと思って繁華街まで出掛けたものの、サイフを忘れた」というエピソードが歌にまでなったという事例があります(個人的には、サイフを忘れたことの何が愉快なのかよくわかりません。ご本人にとっては修羅場でしょう)。
ただ、現代社会においては、サイフを忘れてもあまり困らなくなりつつあります。
著者自身は数年前から、自分自身にとっての一種の社会実験として、わざとサイフを持たずに(あるいはサイフに現金を入れずに)外出することが増えています。いうまでもなく、東京の都心部では、現金がなくても買い物ができるというシーンが増えているからです。
また、最近だと東京以外の街でも電子マネー(たとえばSUICAなど)が使えるという事例が増えています(といっても、昨今のコロナ禍の影響もあり、ここ1年ほどの間は、東京都外に出掛ける機会が激減しています)。
個人的な家計簿を振り返ってみると、2007年ごろには京阪神で、2008年ごろには宇都宮や仙台、盛岡、山形で、2009年ごろには新潟や水戸、広島、長野で、2010年には札幌、福岡、佐賀などで、それぞれSUICAを使用したという記録が出て来ます。
さらには、2009年以降はタクシーでSUICAに乗ったという記録や、全国のコンビニでSUICAを使ったという記録が出て来ますし、2013年以降は北海道、東北、近畿地方、沖縄などのホテルでSUICAを使ったという記録があります。
このように、日本はいまや「SUICA天国」のようになりつつありますが、それだけではありません。各種ペイアプリも最近では盛んに使われるようになっているようであり、個人経営の飲食店でもSUICAなどの電子マネーやペイアプリで決済できる、といった事例も、確実に増えています。
ひと昔前だと、財布の中に現金(紙幣、コイン)が入っていないと不安に感じるという人は多かったのだと思いますが、最近だと携帯電話にもモバイルSUICA(※)を搭載している人は多いでしょうし、社会のキャッシュレス化はさらに進んでいくことでしょう。
(※ちなみに今から10年前の時点で、すでにモバイルは存在していたようです。その意味で、10年かけて、世界が日本に追いついたのかもしれません。)
世界でも高額な500円硬貨
さて、10年前の記事ではあまり触れませんでしたが、日本にはもうひとつ、重要なおカネがあります。
「500円玉」です。
この500円玉、先ほどの記事でも出てきた「基軸紙幣・1000円札」「基軸コイン・100円玉」のちょうど中間の額面ですが、いまや私たち日本人の生活になくてはならない存在でもあります。
ところが、それと同時に非常に困った問題が生じているようです。
偽造五百円硬貨相次ぎ見つかる 新硬貨発行前の駆け込みか
―――2020.12.25 16:39付 産経WESTより
『産経WEST』に昨年12月25日付で掲載された記事によれば、偽造500円玉が相次いで発見されており、なかには自販機で通用する可能性があるほど精度が高い新種まで発見されている、などとしています。一般に、紙幣やコインは偽造と取り締まりのイタチごっこを繰り返すしかないのでしょう。
また、産経によれば、こうした偽造コインラッシュの背景にあるのは、来年に新しい500円玉が発行されるのを前に、犯人が偽造硬貨の使用を急いでいるからだ、という見方があるそうです。
ついでにいえば、500円玉は韓国の500ウォン硬貨と大きさがほとんど同じです。
産経ニュースにはこんな記述もあります。
「偽造五百円硬貨は、韓国五百ウォン硬貨の変造を含め年間数十万枚で見つかった時期もあったが、ここ数年は減少が続いている。警察庁によると、昨年は306枚と前年より229枚少なかった。今年は1~9月の累計で130枚」。
つまり、500円玉の偽造を完全に排除することはできていない、というわけですね。
新500円玉の発行延期
ちなみに一般論ですが、コインは偽造が困難であるわりに額面が小さいため、わざわざ偽造をするインセンティブに乏しい、という説があるようですが、500円玉は世界でもとくに高価なコインであり、苦労してでも偽造したいと考える犯罪者はあとを絶ちません。
だからこそ、日本政府は今年から、さらに偽造を困難にした新500円玉の発行を予定していました。しかし、先日の『コロナで新500円の発行延期も記念貨幣5種類発行へ』でも触れたとおり、武漢コロナ禍の影響でしょうか、新500円玉の発行時期が延期される見通しです。
これについては同じく産経ニュースに昨日、その「続報」が掲載されていました。
【経済インサイド】コロナ禍が思わぬ飛び火 新500円硬貨発行はいつか
―――2021.2.1 06:00付 産経ニュースより
産経によると、本来、新500円玉の発行は令和3年度上期、つまり2021年4~9月に予定されていたのですが、新型コロナウィルス感染拡大による移動自粛の影響もあり、ATMや駅の券売機、自販機などの改修作業が遅れている影響が生じているのだとか。
ただし、この記事を読んでいて、個人的に疑問に感じた点が、いくつかあります。その最たるものは、「そもそも最近だと、この新500円玉に対応する作業が、どれほど切実なのか」、という点です。そもそも世の中がキャッシュレス化していけば、紙幣やコインの流通量自体も減っていくように思えます。
実際、街中でSUICAなどの電子マネーが使える自販機も増えてきていますし、そもそも銀行ATMの多くはコインを受け入れる機能を持っていません(某M銀行の場合は、コインの出し入れができるATM自体、ほとんど設置されていません)。
もちろん、新500円玉の流通開始が遅れれば、その分、偽造500円玉が広がる可能性もあるのですが…。
本文は以上です。
日韓関係が特殊なのではなく、韓国が特殊なのだ―――。
— 新宿会計士 (@shinjukuacc) September 22, 2024
そんな日韓関係論を巡って、素晴らしい書籍が出てきた。鈴置高史氏著『韓国消滅』(https://t.co/PKOiMb9a7T)。
日韓関係問題に関心がある人だけでなく、日本人全てに読んでほしい良著。
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【おしらせ】人生で10冊目の出版をしました
自称元徴用工問題、自称元慰安婦問題、火器管制レーダー照射、天皇陛下侮辱、旭日旗侮辱…。韓国によるわが国に対する不法行為は留まるところを知りませんが、こうしたなか、「韓国の不法行為に基づく責任を、法的・経済的・政治的に追及する手段」を真面目に考察してみました。類書のない議論をお楽しみください。 |
【おしらせ】人生で9冊目の出版をしました
日本経済の姿について、客観的な数字で読んでみました。結論からいえば、日本は財政危機の状況にはありません。むしろ日本が必要としているのは大幅な減税と財政出動、そして国債の大幅な増発です。日本経済復活を考えるうえでの議論のたたき台として、ぜひとも本書をご活用賜りますと幸いです。 |
ふと考えてみたら昨年の今頃から今日までの約1年間、現金を使っていません・・・。今、現金なしの生活が当たり前になっていて、日本に帰国したらちょっと戸惑うかも。
日本でも【清銭1文=ビタ銭4文】との時期があったみたいですね。
銭とセントの相似性?
最近、側面にnippon500の刻印がある旧硬貨をみなくなりました。
銀行に入金されると回収されてしまうとのこと。
少し前まで、月に何枚かはレジの釣り銭に紛れてたんですけどね。
中国本土ではATMから偽札が出てくる・・。
日本国内ではATMから偽報が出てくる・・?
銀行口座も徐々に紙の通帳からWEB上のインターネットバンキングが主流になってきています。
我々や商品がデータ化すれば、究極のデータ化社会?
カードやスマホで支払いをすることが多くなり、財布やポケットに小銭がなくともあまり不便でなくなりました。
かみさんはインターネットバンキングとやらをやっています。
私のような引退爺はついて行けません。
500ウォンには相当やられました。偽造方法がメディアに載った後大量に出て来ました。タバコの自販機から商品と釣銭を出す詐欺です。受け銭の精度を上げると旧500円が使え無くなり、最終的に自販機廃止レジ前とサービスカウンターの販売に変更しました。当然販売量は減りました。でも利益のまるっきりでないし管理が大変なので良かったかな?
私は現金利用で、カード使用は控えています。
理由は、衝動買いをすぐしてしまうので....。
1年ほど前のことですが、「2千円札」を使用した所、スーパー/GSスタンドの支払い機では返却され使えませんでした。
> タクシーでSUICAに乗った
残念ながら、こんなに珍しい体験はしたことがありません。
阪急タクシーだとPiTapaで決済できますね。
Suicaは使ったことはありませんが、表示されるのは見たことあります。
なんとかペイやiDも表示されてました。最近見たのは苫小牧市のタクシーで、助手席のヘッドレスト裏にタブレットがついていて、ドライバーとやりとりなしで決済できます。
タブレットにICカード読み取り(磁気リーダもかな?)とタッチ部分がついています。ただレシートは運転席の方から出て手渡しですが…
ここ2年ほど香港には行ってませんが、以前は年に2,3度行ってました。香港滞在中はオクトパスはほぼ必需品に近いです。そうでなくとも日本より大幅に安い地下鉄料金がさらに割引されますし、コンビニで使えば、10セント以下の小銭をジャラジャラとお釣りで貰うこともありません(香港での買い物は端数を切ることが多いですが、コンビニでは律義にきっちりとお釣りをくれます)。
とは言え、オクトパスが使えるのは、地下鉄、バス、フェリーなどの公共交通機関とコンビニくらいで、他では現金またはクレジットカードでした。ストリートマーケットなどでも、当然使えません。その意味では、香港はまだまだ現金社会だと思います。
無駄な豆知識:
香港の最高額紙幣は1000香港ドルですが、街中で見かけることはほとんどなく、それなりのレストランでも、うっかり使おうとすると、店員が矯めつ眇めつ確認しようとするので、結構面倒です。店によっては、そもそも受け取ってもらえない可能性もあります。
一方、マカオのカジノに行くと、1000香港ドル紙幣がそれはもう怖いくらいにビュンビュン飛び交っております。1000香港ドル紙幣は、カジノ専用くらいに思っておいた方が良いかもしれません。
日本で現金が重宝されているのは日本円(札)には偽造が少ないからと思います。海外生活で日本人旅行者と一見では分からない格好で、手の切れるような新札を出すと怪しまれて突っ返されたことがあります。かえってボロボロ、手垢のついた紙幣の方が本物として流通してきた証で信用されるのかもしれません。でも、触ったあと手を洗いたくなります。
それにしても、消費税導入以降 財布が100円玉他コインでどんどん膨むのには閉口します(コインを探すのが面倒でつい千円札を出してしまう)。セピア色の板垣退助100円札が復活しないかな。大倉具視の500円札は青っぽいので一目で分かりました。500円は紙幣のままでよかったのにと思います。
今の紙幣は千円も5千円も一万円も同じような色調でうっかり別の紙幣をだしても気づきにくいと感じます。
オクトパス懐かしいですね〜。
香港に行く事は今後もう無いですけど、当時とデザインは変わったのかどうか。
香港に着いたらまずオクトパスにチャージしてます。因みに1000日間チャージが無いと使えなくなりますがMTRなどの窓口でReactivate してもらえます。タクシーでも使えるようになりましたが現金はやはり必要。
デザインは変わりないのもありますけど数年前にシステム改修があり古いカードは使えなくなりました。
日本では妻は日常の買い物もクレジットカード利用ですね。500円玉は貯金してます。
100ドル札が嫌がられるのは偽札があるからって聞いた
2005年頃の話ですが
でも割と受け取ってくれましたよ
ペンみたいなので鑑定?されたことありましたが