菅総理「日韓関係健全化のきっかけ要求」の本当の意味
昨日の『韓国高官「度量の広い宣言を」/公示送達小出しの狙い』などでも紹介したのが、朴智元(ぼく・ちげん)韓国国家情報院長が来日中である、とする話題です。朴智元氏は昨日、首相官邸に菅義偉総理を訪ね、意見交換をしたのだそうですが、これについて、いくつかの報道を見て気付いた点があります。それは…。
朴智元氏の来日と菅総理の表敬訪問
訪日中の朴智元(ぼく・ちげん)韓国国家情報院長は8日、二階俊博・自民党幹事長に対し、「韓日関係の葛藤を解くために、韓日両国首脳が度量の広い宣言を発するべきだ」と提案したらしい、とする話題は、昨日の『韓国高官「度量の広い宣言を」/公示送達小出しの狙い』でも述べたとおりです。
もっとも、韓国メディアの報道では、二階幹事長自身の反応は明らかではありませんが、おそらくはスルーされたのでしょう。それもある意味では当然の反応です。
こうしたなか、この朴智元氏の訪日に関連し、昨日の夕方にはその続報が出ています。朴智元氏が10日、首相官邸に菅義偉内閣総理大臣を表敬し、自称元徴用工問題や日中韓3ヵ国サミット、拉致事件などで意見交換をした、などと報じられているからです。
ただ、残念ながら、昨日夜時点で首相官邸のウェブサイトには、菅総理自身の会見についての情報は掲載されていません。したがって、会談の内容については報道ベースで判断するしかありません。ここではとりあえず、時事通信と産経ニュースの記事を紹介したいと思います。
菅首相、韓国情報機関トップと会談 徴用工、日中韓サミット協議
―――2020年11月10日18時47分付 時事通信より
首相、韓国側に正常化の「きっかけ」要求 国家情報院院長と会談
―――2020.11.10 18:28付 産経ニュースより
時事通信の方の記事では、協議した内容は自称元徴用工問題と日中韓サミットなどであるとしています。また、産経ニュースの方の記事では、これに加えて日本人拉致事件をめぐり、両国が緊密に連携していくことでも一致した、などと記載されています。
なお、朴智元氏は文在寅(ぶん・ざいいん)韓国大統領のメッセージを菅総理に伝えたようですが、親書自体は持参していなかったようです。
菅総理「日韓関係を健全にするためのきっかけを韓国が作るべき」
もっとも、産経の記事のタイトルにもあるとおり、この話題の最大のポイントは、菅総理が「非常に厳しい状況にある日韓関係を健全な関係に戻していくきっかけを、韓国側が作るべきだ」とする趣旨の発言をしたことでしょう(同じような記述は時事通信の方の記事にもあります)。
これを著者なりに解釈すれば、「現在の日韓関係は、韓国側が作り出した状況により、不健全な状態にある」と述べているのと同じです。
「度量が広い」云々の話以前に、菅総理はボールが韓国側にあるということを示した格好です。
しかも、興味深いのはそれだけではありません。
菅政権になって以降、日本政府が必要最小限のことしか述べなくなっているような印象を抱くからです。
安倍晋三政権下では、たとえば自称元徴用工問題を巡って、「日本企業に不当な不利益が生じてはならない」などと述べ、暗に「日本企業の資産売却をしてはならない」といった点を強調していました。
しかし、菅義偉政権下では、この自称元徴用工問題を巡り、一部メディアが「日本が受入可能な措置を韓国が講じない限り、菅総理は日中韓サミットに参加しない方針だ」、と報じています。
もちろん、「日本が受け入れられる措置を講じよ」という発言は、菅総理らが直接発したものではなく、あくまでもマスメディアの報道ベースのものであり、本件について菅総理や加藤勝信官房長官らは沈黙を守っているという点には注意は必要でしょう。
ただ、それと同時に非常に興味深いのは、この非常に曖昧な物言いです。
「こうやってほしい」などと個別具体的に伝えるのではなく、「解決策は韓国が自分で考えてね」、「日本が納得するような案でお願いね」、と、そのやり方自体を韓国に丸投げするというやり方です。
今回の菅総理の発言も、それと同じ雰囲気を漂わせています。
「日韓関係を健全に戻していくためのきっかけを作ってほしい」というのも、「そもそも日韓間にどんな懸案があって、それらについて日本がどう考えていて、どういう案であれば日本が受け入れられるかを、韓国自身が自分で考えてね」と要求したようにも読めます。
もっと言えば、韓国側が自称元徴用工問題について何らかの解決策を考えてきたとしても、それで日本が納得せず、「2018年のレーダー照射事件についても改めて回答せよ」、「慰安婦合意を反故にした問題についても解決せよ」と要求できる、ということです。
良い意味で、非常に老獪なやり方でしょう。
自分で考えるのではなく、相手に考えさせるのは賢明
個人的な見解ですが、この「わざと曖昧な言い方をして、相手に考えさせる」というのは、菅総理の特徴ではないかと思います。たとえば、最近だと日本学術会議が推薦した会員候補者のうち、6人を任命しなかった件についても、菅総理は多くを語っていません。
これについて、日本共産党や立憲民主党、特定メディアなどは「任命拒否の理由を明らかにせよ」などと声高に叫んでいますが、そのように叫べば叫ぶほど、一般の国民からすれば、「むしろ日本学術会議の側になにか問題があるのではないか」、との疑念が高まります。
日韓関係についても、じつはこれとまったく同じではないでしょうか。
自称元徴用工判決問題で「日本にとって受入可能な措置を韓国が講じなければ日中韓サミットに応じない」と報道機関に言わせ、自身は「(サミットの日程などについて)何ら決まったことはない」とだけ述べるというのも、考えようによっては韓国に対するかなりのプレッシャーです。
なにが「日本にとって受入可能な措置」なのかについては、日本側はほとんど何も述べていませんので、韓国が自分自身で考え、説明しなければなりません。そして、日本はそれを見て、「これだとまだわが国にとって受入可能な措置ではありませんね」、などと文句をつけていればよい、というわけです。
菅総理にそのような意図があるのかどうかは、よくわかりません。しかし、少なくとも戦後の日韓関係において、「韓国が納得できる解決策を日本が考え、実行してあげたものの、韓国が後になってそれをひっくり返す」というパターンが常態化していたことは間違いありません。
言い換えれば、「相手の立場に立って、相手が要求する最適な解決策を自分自身で考えて実行する」というのは、韓国が最も苦手とする行為なのであり、それを韓国に求めるというのも、菅総理はなかなか意地悪な(※この場合は誉め言葉です)人物だと思う次第です。
本文は以上です。
日韓関係が特殊なのではなく、韓国が特殊なのだ―――。
— 新宿会計士 (@shinjukuacc) September 22, 2024
そんな日韓関係論を巡って、素晴らしい書籍が出てきた。鈴置高史氏著『韓国消滅』(https://t.co/PKOiMb9a7T)。
日韓関係問題に関心がある人だけでなく、日本人全てに読んでほしい良著。
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自称元徴用工問題、自称元慰安婦問題、火器管制レーダー照射、天皇陛下侮辱、旭日旗侮辱…。韓国によるわが国に対する不法行為は留まるところを知りませんが、こうしたなか、「韓国の不法行為に基づく責任を、法的・経済的・政治的に追及する手段」を真面目に考察してみました。類書のない議論をお楽しみください。 |
【おしらせ】人生で9冊目の出版をしました
日本経済の姿について、客観的な数字で読んでみました。結論からいえば、日本は財政危機の状況にはありません。むしろ日本が必要としているのは大幅な減税と財政出動、そして国債の大幅な増発です。日本経済復活を考えるうえでの議論のたたき台として、ぜひとも本書をご活用賜りますと幸いです。 |
更新ありがとうございます。
「深く考える」というのは、韓国のみならず左派系全体が苦手とする所
ではないかと考えております。
高い調整力、そして時として妥協(泥をひっかぶる)が必要になるからです。
民主党の残党が今になっても選挙で負けた理由について総括できないのも
その辺に有るのでは無いかと。
日本としては、韓国の政権がいくら倒れようとも関係が破壊されなければ
問題無いですので。
(意地悪な考え方になりますけど)
そうですよね。そもそもルールも約束も守らない相手とは話をすれば交わしもしない約束をでっち上げられるは、妥協すれば妥協するだけ こちらが100%損をすることが判ってきたので、もうその手は桑名の焼き蛤でしょう。
同感です。
「水を飲む時に、その井戸を掘り当ててくれた人を忘れるな!」
と言う古い言葉がありますよね。
韓国と言う国、韓国の人達の感じ方、思考力など、全てに於いて、上記の言葉と真逆の生き方しか出来ない民族ですね。
お小遣いたくさんあげて、求めることは何でも叶えてあげた。
甘やかして子供を育てると、大人になって子供からしっぺ返しを食う…
「もうお前は独立し一人前になったのだから、自分で考えろ」と言ったところで
子供の親への依存症は想像以上に重篤だった。
そんな時の最後の解決策は、思い切って勘当することだ。
「今後は困っても助けんし、ここにも来なくてよろしい」
そうなって初めて親の重要性に気づく。それしかないでしょ。
その辺の人 さま
もし重要性に気づいても、勘当した親を逆恨みして、親を殺して家を乗っ取るのを正義だと考えると思います。
今のところ日本として日中韓サミットが必要な理由が思いつきません。拉致問題にしても韓国・中国は何かしてくれたのでしょうか。
「察してチャン」戦略ですか…
韓国が日本に構って貰いたかったら格下として日本のご機嫌伺いに汲々しなければならないと言う事ですよね。
これは日本にマウントを取りたい韓国にとっては屈辱的な措置ですな。
GJ.
竹島を返せ、仏像を返せ、史実に基づいて歴史を認識せよ、も含まれるかもしれませんね。
別解として、日本企業の資産を売却してしまうのも正解なんですけどね。
イーシャ様
>別解として、日本企業の資産を売却してしまうのも正解なんですけどね。
ビビりのチキン屋さんとしては、そんなことをしたら腰が抜けてしまいます・・・。
外務省の発表です。
朴智元韓国国家情報院長による菅総理大臣表敬
https://www.mofa.go.jp/mofaj/page3_002920.html
中央日報から。
菅首相に会った韓国国家情報院長「徴用賠償問題、両国首脳が解決共感」
https://news.yahoo.co.jp/articles/1af259ebb6246d15e6f6ea331fad1b6f92fad3ae
面談時間を長めに言うのは、いつもの事。
表敬訪問で、会談では無い事は、共通してます。
比べてみると
外務省
「日韓関係を健全な関係に戻していくきっかけを韓国側において作ることを改めて求めました。」
中央日報
「とにかく両国首脳が解決しなければならないということで共感した」
が、大きな違いでしょう。
中央日報に書かれていますが、韓国側は「新たな首脳間宣言で韓日関係を解決していこうということだ。」と考えているようです。
可能性が無いという事では無く、韓国側が徴用工問題できっかけを作れば、新たな首脳宣言は、あり得ると考えていた方が、良いと思います。
韓国ネット民の反応は、徴用工問題のきっかけと思われる、韓国政府が賠償することについては、ネガティブな意見ばかりで、全体的に薄め(弱め)のようです。
散々ゴールポストを動かしてきた韓国が、動かないゴールポストにシュートを打てるのか見物ですね。止まっているゴールポストも動いて見えるくらい平衡感覚失っている気がしますので。
めたぼーん 様
狙ったつもりでも、シュートを打つ時の反動制御ができなくて
曲がった方向にシュートが飛ぶのかも知れません。
当然、次のシュートを狙うのも時間が掛かる。
次にシュート打てるのは、政権が変わってからではないかと。
ボーンズ様
かの国はバナナシュート、いやブーメランシュートが得意なことを忘れておりました笑。
めたぼーん様
まるでボーリング大会のようですね。
どうも止まっているゴール(10本のピン)に向かって投げているらしいのです。
でも投げたボールはガーターの溝に向かってまっしぐら??かと思いきや(自称おばあさん)、勢いがすこぶる弱く(No!Japan)、挙句に変なスピンをかけてふらふら揺れ動いた挙句に(自称徴用工連中)、ガタン・・・・・コロコロ・・・ボテンっ(「国際法を守れ」の前に日和見状態)。
ボール(解決策)はピン(菅総理)に向かってしっかりと投げましょうね~(笑)
隣のレーンに投げている場合もありますね。隣の客のクレームに日本がたまに巻き込まれますから。
ゴールポストを動かすのではなく、ゴールポストそのものが存在していない国なんでしょうね。
何しろ、恨みは1000年続ける権利がある旨を主張するのですから。
確かにそうかもしれません。もし有っても私達が考えも付かない形のゴールポストなのかもしれませんね。
更新ありがとうございます。
どうせまた、韓国メディアは朴智元の訪日、菅総理面会を大風呂敷で言ってない事まで報道するのでしょう。そして日本が動かなければ「日本はけしからん!友邦国では無いのか?情の無い国だ」(嘲笑)とでも言うと思う。何時もの譲歩要求の手口ですやん。それに引っかかる日本人は居ませんよ(居るかもネ)。
菅総理が「非常に厳しい状況にある日韓関係を健全な関係に戻していくきっかけを、韓国側が作るべきだ」と述べた。手短に言っているが、重要です。韓国人にも分かるように意訳すると、『自分の始末は自分で考えよ』『日本はアンタラの出方次第、まず国際法を守らんかい!』『日本は一連の件で譲歩しない、帰れ』(一部不適切な表現がありました 笑)。
「度量が広い」というような曖昧な言葉は使うな、国対国はルールを守る事から信義が生まれます。朴智元には、分からんいや朝鮮半島には分からんでしょうね。
答えを相手に考えさせるのはいいですね。
国際法違反の状態を是正する
=大法院のあり得ない判決を何とかする
ですかね?
大法院の判決があのままでは、(日韓併合が不法な植民地支配だったと認めることになるので)日本としては何もできないですから。
その答えを持って来た上でなら、度量の広い宣言とやらも出せるかもねー(棒)
でも韓国式三権分立で手が出せないんでしたっけ?
じゃあ無理だなー(棒)
菅総理、国会質疑等でのヤジ対応もその手でイケばイイのに
うるさくなったら発言中止して黙る→ある程度おさまったら議長なり委員なりに「答弁続けてよろしいですか?」「発言続けてよろしいですか?」とクールに一声して続ける
小学校みたいw
引っ掛かったオタクさん
総理だけでなく、与党議員みんな本当はそうしたいでしょうね。
ただ質疑にはあらかじめ決められた時間があり、ヤジの間も時間はどんどん削られるので
現状では発言する時間だけが少なくなってしまうだけなため難しいでしょう。
ヤジそのものを禁止するか、ヤジでうるさい場合は当人間の質疑時間として換算しないなど
根本的にルールを見直すしか解決しないような気がします。
だからこそ、マスコミや野党は自身のヤジは言った分だけ得をする正当な武器として使いたいし
反対に与党のヤジは不当でけしからん行為として何としても封じたいのでしょう。
ヤジは所詮不規則発言ルール違反行為なわけで、ルールに則ってきちんと論する姿勢をアピールすると地味に効きそうじゃないかなあと思ったのですが…
時間の限られた一問一答だからこそ、ヤジってたら引き出したい言質どころか答弁そのものが止まる、という状況がオイシイのではないかと。
それで後刻「政府が答えない」なんてお仲間ぶら下がりで宣っても「テメーらうるさくして発言止めてんじゃんよ」ってなもんで…
それこそ小学校かw
「また、菅総理大臣から、旧朝鮮半島出身労働者問題等により非常に厳しい状況にある日韓関係を健全な関係に戻していくきっかけを韓国側において作ることを改めて求めました。」
⇒菅総理の要求は、小学生に対して「大学入試問題を解け」というのと同じで、実現不可能な要求だと思います。
韓国は、一応、問題の回答を提出するでしょうが、日本政府を納得させることはできず、そのうち、「私の言うことを聞いてくれないのなら、私の手首を切る(差押財産の現金化をする)わよ」と言うしかなくなると思います。
お疲れ様です。
この菅総理の答えをボカす戦略はある意味、韓国側が日本を散々悩ませた
「真正性のある謝罪要求」と似ていますね(笑)
こちらは感情という曖昧な要素ではなく、実際に韓国側が起こした数々の問題を
韓国自身が責任持って解決し結果を残すという明確な答えはありますが。
その代わり、自身に問題があるという韓国側にとっては屈辱的な自覚を持つ事からがスタートなので
それが出来ないと絶対に答えに辿り着けないところが何とも巧妙で良い感じです。
菅総理と面会したということは、やはり国家情報院長は文在寅の特使。菅総理との面会日程を韓国が公表できなかったのは、外務省が国会出席の可能性を理由に確約しなかったからだろう。国会に答弁者として菅総理出席を要求するのは国会マターなので、当日国会出席がなければ表敬は可能という条件で韓国側に面会を受諾していたはず。
面会した場合の双方(菅総理、国家情報院長)の発言、及び面会後に両国が公表する内容は両国外交当局間で予めセットするので当日の不規則発言はない。その調整過程で韓国が持ち出したのが、朝日新聞が抜いた「日本企業が補償に応じれば韓国が後から補填するよ」案だろう。これは請求権協定では未解決の問題があると日本政府が認めることになるので外務省が蹴飛ばし、国家情報院長が文在寅からの提案ですと菅総理に持ち出す機会を失った韓国がこれを朝日新聞にリークし書かせた。韓国が譲歩の姿勢を示しているのに日本は一顧だにしない、日本政府には問題解決の意思がないと日本国内の親韓派に訴え世論誘導するために。
河村が訪韓した際に文喜相案にダメ出ししておきながら、(韓国側から見れば)そこからさらに譲歩した「日本企業に損はさせないから案」を持ち出してくる辺り、小賢しいがなかなかやるものだ。一連の流れが全部つながりスッキリ。
>ここはやはり菅義偉総理のような「関係を健全化するためのきっかけは
韓国が作るべき」という発言が欲しかったところです。
ホントそう思います。いろいろと落ち着いた後に菅さん勉強会が
あるらしいので期待しています。
隣国に譲歩することなど最先端半導体の線幅ほどもないのです。