昨日の『金正恩危篤説は否定されたのか?』でも触れたとおり、北朝鮮の独裁者である金正恩(きん・しょうおん)が5月1日、メディアに姿を表わした(と北朝鮮が報じた)ことで、「金正恩健在説」がメディアの主流になりつつあります。ただ、そもそも論として、2018年6月と19年2月にトランプ大統領と会ったのが、はたして本当に金正恩本人だったのか、という点については、ひとつの「思考ゲーム」として検討しておく価値はあるかもしれません。そして、「経済制裁を通じて北朝鮮の体制を揺さぶる」というのは、国際社会が緩めてはならない基本戦略でもあります。
目次
金正恩健在説
それでも「金正恩危篤説・死亡説」を論じる価値
昨日の『金正恩危篤説は否定されたのか?』では、北朝鮮の独裁者である金正恩(きん・しょうおん)の「危篤説」ないしは「死亡説」をめぐり、「金正恩本人」(?)がメディアに姿を表わした(と北朝鮮メディアが報じた)という事実を紹介しました。
これによって、内外メディアは「本人が健在である姿を見せたことによって、『金正恩危篤説・死亡説』については、いちおうの決着をみた」、「金正恩危篤説・死亡説は誤報だった」、などと報じているのですが、ここには若干の論理の飛躍があります。
なぜならば、これについては昨日も報告したとおり、そもそも「2020年5月1日」の看板を前にメディアの前に姿を見せた人物が本当に金正恩なのか、あるいは、その動画・写真が真実なのか、といった点については、いちおう、疑っておく価値はあるからです。
もちろん、これまでに何度も主張しているとおり、当ウェブサイトはあくまでも「誰にでも手に入れることができる情報をもとに議論をする」というサイトであり、「公表されていない秘密情報を暴露する」、というサイトではありません。
(※もちろん、「公表されていない情報」というものは、分野によっては私自身もいくつか所持していますが、それらについて表ざたにするつもりは一切ありません。)
このため、北朝鮮についても結局のところ、「誰にでも手に入る情報」をもとに議論する以外に方法はないのです。
はて、トランプ氏が会ったのは「本物」か?
ただ、ここでもうひとつ、あるウェブサイトを読み込んでいた際に、重要な「気付き」を入手しました。
その「あるウェブサイト」とは、『新宿会計士の政治経済評論』、つまり当ウェブサイトそのものです。
それはいったい何なのかといえば、読者コメント欄で複数の方からいただいた、こんな趣旨のコメントです。
「そもそも2018年6月12日にシンガポールに出現した人物や、2019年2月27日にベトナムに出現した人物は、本当に金正恩本人だったのか」
という発想です。
これについては当ウェブサイト的にも以前から少し気になっていた論点です。なぜなら、「論理的には考えられる可能性」だからです。
つまり、金正恩(本人=1人目)が存在していることは間違いないにせよ、たとえば裏では影武者A(2人目)、影武者B(3人目)が存在していて、外国広報用には影武者Aを利用していた、といった可能性です。
2018年のシンガポール会談、2019年のベトナム会談では、「影武者A」が金正恩本人から事前に地政学や北朝鮮の立ち位置などについての猛烈なレクチャーを受けて会談に臨んだ、というのは、理屈の上では成り立ちます。
この点、『米朝首脳会談の「真の目的」は「生体情報の確保」か?』でも触れたとおり、米国の情報機関であれば、すでに過去2回に及ぶ米朝首脳会談を通じ、声紋を筆頭に、「金正恩」の生体情報を保有しているのではないか、と当ウェブサイト的には考えています。
しかし、もしこの「影武者A」がトランプ大統領と会話したという仮説が正しければ、米国が得ているであろう生体情報は、金正恩本人のそれではなく、「影武者A」のそれです。
つまり、米国としてはガセ情報を掴まされた格好ですね。
影武者Aは中国を通っている!
ただし、この場合にはひとつ、留意点が出てきます。
「中国との関係」です。
当時の報道によると、2018年6月の会談では、「金正恩」は平壌・順安国際空港から中国国際航空のチャーター便を使ってシンガポール入りしたそうですし、また、2019年2月の会談では、ベトナムに到着する前に、特別列車で延々、中国領内を通っています。
ということは、そのチャーター便や特別列車に乗っていた人物の生体情報を得ているというのは、中国も同じではないでしょうか。
そして、金正恩自身は、じつは、集近閉(しゅう・きんぺい)中国国家主席と何度か会談をしています。
もしもこの「トランプ氏が会ったのが影武者Aである」とする仮説が正しいのならば、
- (A)習近平主席と会ったのも同じく影武者Aである(つまり北朝鮮は米国だけでなく、中国をも騙した)
- (B)習近平主席と会ったのは金正恩本人であるが、米朝首脳会談で影武者Aを送り込んでいるという事実を、事前には中国に伝達していた
という、2つの仮説が派生します。
もし(B)説が正しければ、中国は北朝鮮に恩を売ったということになりかねませんし、北朝鮮としては中国に弱みを握られた、ということにもなりかねません。なぜなら、中国が北朝鮮について、何か気に喰わないことがあれば、「米朝会談に臨んだのは影武者Aだった」とリークすることをカード化できるからです。
あの狡猾な北朝鮮が、そういう弱みを中国にみすみす握られるようなことをするのかどうか、という点については気になるところです。
理論ゲームと北朝鮮
隠し通せるのか?ウソを突き通すのか?
さらには、「金正恩」が会ったのは、習近平主席だけではありません。ロシアのウラジミル・プーチン大統領や、韓国の文在寅(ぶん・ざいいん)大統領とも会っています(図表1)。
図表1 「金正恩」と首脳会談を行った相手(2018年3月~2019年6月頃)
時点 | 会談相手 | 面会場所 |
---|---|---|
2018年3月26~27日 | 習近平と1回目の会談 | 中国・北京 |
4月27日 | 文在寅と1回目の会談 | 板門店 |
5月7~8日 | 習近平と2回目の会談 | 大連 |
5月26日 | 文在寅と2回目の会談 | 板門店 |
6月12日 | トランプと1回目の会談 | シンガポール |
6月19日~20日 | 習近平と3回目の会談 | 北京 |
9月18~19日 | 文在寅と3回目の会談 | 平壌(へいじょう) |
2019年1月8~10日 | 習近平と4回目の会談 | 北京 |
2月27~28日 | トランプと2回目の会談 | ベトナム・ハノイ |
4月25日 | プーチンと1回目の会談 | ロシア・ウラジオストク |
6月20~21日 | 習近平と5回目の会談 | 平壌 |
6月30日 | トランプと3回目の会談 | 板門店 |
(【出所】著者調べ。「会談相手」については敬称略)
露出回数が多くなれば多くなるほど、生体情報だけでなく、さまざまな情報(ちょっとしたしぐさ、体の表面の傷、歯並びなど)を外国メディアに晒すことが増えて来てしまいますし、もし北朝鮮がウソをついていたのだとしたら、そうしたウソがばれる可能性も高まります。
単純に、北朝鮮がこれを隠し通せるのか、という点については、よくわかりません。
ただし、図表に示したとおり、金正恩本人が4人の外国首脳と会った回数は12回であり、うち5回が習近平主席との会談ですが、冷静に調べてみると、中朝首脳会談のときの写真、動画などは、あまり見つかりません。
ということは、北朝鮮が中国と示し合わせて徹底的にウソを突き通すならば、
- 金正恩は習近平主席とだけ本人が直接会っている
- トランプ、プーチン、文在寅の各大統領とは金正恩本人ではなく影武者Aが会っている
- 中国は影武者Aが米露韓各大統領と会っているという事実を知っている
- 金正恩本人は危篤(あるいはすでに死亡)状態にある
という仮説も、いちおう、説得力はゼロではないのです。
中朝首脳会談は実現できない?または「狐と狸の化かし合い」
以上の仮説が正しければ、北朝鮮は、何ならもう1度、「金正恩健在説」をでっち上げるために、3ヵ国のうちどこかの国(たとえば、ロシアか韓国)とのあいだで、形だけ首脳会談を実施する、ということが考えられます。
ただし、この場合は金正恩本人が危篤または死亡していることになるため、中国との首脳会談については実施できません。
あるいは、中国が「今話している相手は金正恩本人ではない」ということを知ったうえで、北朝鮮の茶番劇に付き合ってやる、という可能性もないわけではありませんが、武漢コロナで米中覇権戦争第2弾が始まりそうななか、習近平氏がこれに応じるほど暇なのか、というのは謎です。
こうしたなか、もうひとつ個人的に単なる「妄想」として思いついているのは、「狐と狸の化かし合い」仮説です。
具体的には、金正恩本人は最初から外国首脳といっさい会っておらず、トランプ、プーチン、文在寅の各大統領とは影武者Aが、習近平主席とは影武者Bが会っている、という可能性です。
つまり、中国に対しては「米露韓の各大統領とは影武者Aが会うことになるが、貴国の習近平主席と会うのは金正恩本人だ」とする説明自体がウソである、という可能性ですね。結果的に米露韓は影武者Aを、中国は影武者Bを、それぞれ本物の金正恩だ、と、まんまと信じ込まされてしまうのです。
- 金正恩本人→外国首脳の前にはただの1回も姿を見せていない
- 影武者A→米国、ロシア、韓国の大統領の前に姿を見せた人物
- 影武者B→習近平・中国国家主席の前に姿を見せた人物
そして、5月1日に外国メディアに対して姿を見せた人物は影武者Aであり、これにより米国などに対しては「金正恩健在説」を見せつけ、中国に対しても影武者Bを見せつけることで、同じく「金正恩健在説」を見せつける、という仮説ですね。
以上、「影武者A」だの、「影武者B」だの、自分自身で書いていて、何やら安っぽいスパイ小説やライトノベルあたりに出てきそうな設定だと思ってしまいますが、ただ、昔からよく「現実は小説より奇なり」とも言われるのも事実です。
単なる理論的な遊びですが、「金正恩健在説」が絶対に正しい、と決めつけるべきではないのかもしれません。
経済制裁論
北朝鮮経済は締め上げられているのか、それとも…
ただし、「金正恩死亡説」、「金正恩健在説」の裏で、もうひとつ重要なのが、北朝鮮経済が置かれている現状です。
昨年、『北朝鮮の瀬戸際外交は経済制裁がうまくいっている証拠』で、北朝鮮が「ミサイルを発射するぞ、発射するぞ、今度こそ本当に発射するぞ~」などと国際社会を脅しているという事実こそ、北朝鮮制裁がうまくいっている証拠ではないか、と申し上げました。
すると、この記事に対して、「北朝鮮では物価が驚くほど安定しており、経済制裁は効いていない」、とする読者コメントを頂いたのですが、この理屈の誤りについては、『北朝鮮の経済制裁は「物価」だけでは測定できない』で議論していますので、ご興味があればご参照ください。
それよりも、「北朝鮮では物価が安定している」とする指摘の根拠として教えていただいたリンクが、『アジアプレス・ネットワーク』というウェブサイトに掲載されている『<北朝鮮>市場最新物価情報』というページです。
これは、ガソリン、軽油、コメ、トウモロコシ、米ドル、人民元という6品目について、北朝鮮ウォンで測定した価格を、約1週間から10日ごとに調査したサイトで、品目は限られていますが、そもそも経済データが公表されていない北朝鮮の内情をうかがい知るうえでは非常に貴重です。
これによると、5月4日時点の物価は、昨年12月27日時点と比べて、ガソリンや軽油などが50%前後上昇しているのに対し、それ以外の品目については、さほど大きく動いていないことがわかります(図表2)。
図表2 北朝鮮の物価変動(12/27→5/4)
調査項目 | 価格変動 | 騰落率 |
---|---|---|
ガソリン | 8,904ウォン→13,420ウォン | +50.72% |
軽油 | 6,678ウォン→9,760ウォン | +46.15% |
北朝鮮産米 | 4,118ウォン→4,500ウォン | +9.28% |
トウモロコシ | 1,700ウォン→1,900ウォン | +11.76% |
中国1元 | 1,113ウォン→1,220ウォン | +9.61% |
USD1ドル | 7,802ウォン→8,050ウォン | +3.18% |
(【出所】アジアプレス・ネットワーク『<北朝鮮>市場最新物価情報』を参考に著者作成)
北朝鮮は、武漢コロナウィルスの蔓延が問題となり始めた1月中旬までに、中国との国境を封鎖しています。ガソリンや軽油の価格の上昇は、この国境封鎖による影響が大きいのではないか、という推察が働きます(この推察が正しいかどうかはわかりません)。
しかし、為替相場や食品価格については、たしかにやや上昇しているものの、この程度だと、「北朝鮮経済が本格的に崩壊に向かい始めた」、という状態とはいえません。
核放棄を実現するためには?
さて、先日の『日韓関係を「自然消滅」させるというアイデア』では、現在、日韓間の大きな懸案のひとつである自称元徴用工問題(韓国の最高裁が国際法違反の判決を下した問題など)について議論する際、こんなことを主張しました。
- 自称元徴用工問題については、日韓間で完全に膠着状況に陥っている
- この膠着状況が解消するパターンとしては、(A)韓国が国際法違反の是正に向けて動き出す、(B)韓国側で日本企業の資産売却が実現する、という2つのパターンが考えられる
- (A)の措置が講じられるならば、それはそれで歓迎すべきことだが、これまでの韓国の行動から判断する限りは、これについては「絶対に」実現しないと断言して良い
- ただ、韓国は「瀬戸際外交」を常套手段とする国家であるため、(B)についても実現するとは限らない
すなわち、この論法からすれば、現状の環境などが変わらない限り、日本からの積極的なアクションがなければ、自称元徴用工問題を巡る日韓の膠着状況は半永久的に続く、ということです。だからこそ、
- 韓国側が(A)、(B)のいずれにも踏み出さないのならば、これを逆手に取り、日本政府はその状況を積極的に放置するとともに、消極的経済制裁(相手国が困っているときに、わざと助けないなどの措置)を通じ、韓国を経済的に焦土化すべきだ(「積極的放置」+「消極的制裁」)
という選択肢が成立している可能性があるのです(※くどいようですが、これについて当ウェブサイトとしては「賛成して」書いているのではありません。あくまでも安倍政権の戦略を自分なりに解釈して書いているだけの話です)。
ただ、この状況について、「名無しの権兵衛」様というコメント主様から、こんな趣旨のご指摘を頂きました。
- 北朝鮮の核開発問題については、北朝鮮と国際社会の間で完全に膠着状況に陥っている
- この膠着状況が解消するパターンとしては、(A)北朝鮮が核・ミサイル・大量破壊兵器のCVID(※)に向けて動き出す、(B)北朝鮮がICBMの発射実験に踏み切る、という2つのパターンが考えられる
- (A)の措置が講じられるならば、それはそれで歓迎すべきことだが、これまでの北朝鮮の行動から判断する限りは、これについては「絶対に」実現しないと断言して良い
- ただ、北朝鮮は「瀬戸際外交」を常套手段とする国家であるため、(B)についても実現するとは限らない
【※「CVID」とは、「完全な、検証可能な、かつ不可逆な方法での廃棄」(Complete, Verifiable and Irreversible Dismantlement)の略】
…。
いかがでしょうか。
この文章、「韓国」を「北朝鮮」に、「自称元徴用工問題」を「核開発問題」に、「日韓間」を「北朝鮮と国際社会の間」に、「国際法違反是正」を「CVID」に置き換えるなどしただけのものですが、まったく同じ状況説明が成り立っていますね。
どのみち経済制裁は必要
したがって、北朝鮮の核開発問題についても、次のような解法が成り立ちます。
北朝鮮側が(A)、(B)のいずれにも踏み出さないのならば、これを逆手に取り、国際社会はその状況を積極的に放置するとともに、積極的経済制裁(国連安保理決議に基づく経済制裁やセカンダリー制裁など)を通じ、北朝鮮を経済的に焦土化すべきだ(「積極的放置」+「積極的制裁」)
じつは、これは現在、国際社会が北朝鮮に適用していることそのものであり、北朝鮮が昨年5月以降、しばしばミサイルを発射していたにも関わらず、ドナルド・J・トランプ米大統領などが一切これを無視したことも、まさにこの「積極的放置」と言えるのではないでしょうか。
この点、金正恩の危篤または死亡は北朝鮮の体制が揺らぐ絶好のチャンスですが、それと同時に、金正恩死亡説が否定されることは、北朝鮮にとっては体制の動揺を防ぐという効果があることは事実でしょう。
だからこそ、北朝鮮は金正恩健在説を見せつけることで、国内の体制の引き締めを図ったのかもしれません。
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
もっとも、北朝鮮経済は意外としぶといものの、国際社会の厳格な経済制裁に加え、コロナショックは北朝鮮の体制に対し、ボディブローのように打撃を与えていることは間違いありません。
よって、金正恩が生きていようが死んでいようが、基本的にこの「積極的放置+積極的制裁」で北朝鮮の資金源を断ち、さらに追い込んでいくことこそ、非常に重要ではないかと思う次第です。
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更新ありがとうございます。
今日のテーマである、影武者の話で評論できてしまうとはなんだか妙な違和感というか、ミステリーですね(決してネガティブな意見を言っているわけではなく、誤解されなきようお願いします)。
北の幹部の中でどれほどのレベルの人間までが見分けがつくのかも妙に気になります。
日本の戦国時代あたりには影武者がいたとか聞きますが、映画の話かもしれません。
現代の世の中でこんな話をされる国があるなんて呆れてしまいます。
それも日本の隣にあるなんてなんとも悍ましいことです。
早くこの地球から消えて無くなって欲しいです。南も一緒に。
2017年3月にも「金正恩氏はもう死んでいて,今いるのは影武者だ」という説がありました。例えば下記を思い出しましょう。
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/51103
トランプ大統領もこの説を信じて安倍首相に話した,という話が紹介されています。しかし,その後の分析でこの説は否定され,影武者説も画像解析技術の進歩で,容易に真偽が確認できるようになったようです(私はツールを持っていませんが)。耳たぶの形をPhotoshopで修正していた,という話も,後で判明した有名な話です。
金正恩氏が実権を失っていて,高官達の操り人形になっている,という説もありました。これに関しては微妙で,やはり北朝鮮も官僚化が進んでいるので,江戸時代の徳川光圀時代のように,金正恩氏が絶対王制のような専制的権力を持っているとは言えませんが,象徴的な面はあるにせよ,やはり最高実力者でしょう。
金正恩氏の健康状態は決して良好ではないと思いますが,医学の進化のおかげで,30代では簡単には亡くならないでしょう。今回の心臓手術も成功だったということで,米中もほっとしていると思います。
あと,5月4日の金正恩スレの終わりのほうに投稿した,金与正分析をお読みいただけると幸いです。
訂正: 徳川光圀-->家光
あと,細かい誤字は毎度のことなのでお許しを。
耳たぶの形は整形で修正できないから、影武者の存在は耳たぶを見れば判る。なんて言われていますが、特殊メイクという手もありますよね。
少なくとも国家首脳を相手にするなら、そう簡単に尻尾は掴ませないと思うのです。
米朝会談に金正恩氏の影武者を出て来たのが影武者じゃないか、というのは面白いお話だと思うのです♪
ただ影武者って、使いづらいツールなんだと思うのです♪
仮に、金正恩氏の影武者Aさんがいて、そのことを金正恩氏以外が知らないとすると、その他の人からはAさんの指示はそのまま金正恩氏の指示と思われる訳で、それはAさんによるなり変わりが可能だということになると思うのです♪
そうならないように、ごく一部の人が秘密を共有するということも考えられますが、よっぽど忠誠心が高くなければ、影武者のAさんを成り変わらせるという危険は残ると思うのです♪
そうすると影武者Aさんの存在が広く知られていたら、そんな恐れはなくなる訳なんだけど、それこそ影武者の意味が無くなるように思うのです♪
ハノイでの暗殺を避けるため、みたいな一時的な避難のために影武者を使っても、影武者にどんだけ教育をしたからと言っても、自身と完全に同等の権限を渡すなんて怖すぎてできないように思うのです♪
仮に影武者がなんかの拍子に核兵器廃棄とか約束しちゃったとしても、あれは影武者だから無しなんてなのは通じないだろうと思うのです♪
何らかの形で身代わりを用意してるってこと自体を否定する材料は持ってないけど、外部の者の視点としては、ある自然人が金正恩氏でるかか否かということよりも、目の前とか書簡でやり取りしているの相手を金正恩氏として扱うかどうかだけを考えれば良いのかなって思うのです♪
仮に、金正恩氏の影武者Aさんが、金正恩氏として北朝鮮に不利な約束をしたとしたら、北朝鮮としてはあれはニセモノだから約束は無しとかの言うでしょうが、そんなことは取り合う必要はないと思うのです♪
ちょっとまとまりが無くなっちゃって、申し訳ありません。
七味さま
影武者は、何か埋め込んで有るんじゃ無いかなぁ。
個体識別や、万が一の際は、自爆するとか。
だんな様
「自爆」の言葉に、こんなのが浮かんで来たのです。
金正恩1号:ぐふぅっ。まさか、この私が倒されるとは・・・・
CIA:遂に金正恩を倒した。これで世界は平和になる
金正恩2号:甘いぞ、CIA。奴は我らの中で最弱。そいつを倒したくらいで良い気になるなよ。
CIA:くっ、貴様は何者だ!!
金正恩2号:私は金正恩四天王の一人、金正恩2号だ。貴様は、そいつと共にここで朽ち果てるがよい。わーはっはっは。
(ポチッ)
機械音声:自爆スイッチが作動しました。120秒後に本基地は自爆します。基地内の全職員は速やかに退出してください。
(チュドーン)
FBI:自爆しやがった。潜入したCIAは無事なのか?
NSA:CIA。聞こえていますか。聞こえていたら応答して下さい。・・・・ダメです反応がありません。
FBI:くっ、CIA。お前の敵はきっと俺達が・・・・(泣)
・・・
CIA:おっと、勝手に殺さないでくれ。俺は無事だぜ。
NSA:CIAっ。良く無事で。
FBI:俺は信じてたぜ。
ナレーション:敵基地の破壊に成功したCIAたち。たが、新たな敵金正恩四天王が彼らの前に立ち塞がる。負けるなCIA。頑張れCIA。次は巨大ロボだ!!
〜FIN〜
七味様へ
暴走、妄想が過ぎるでしょう…(笑)
いや、笑ってはおれないほどの深刻な事態なのですよ…
金正恩何号かはわかりませんが、『彼』のうちの一人が、日本を含む世界各国へ核弾道弾の発射命令を下したなら、いったいどうなると言うのです?
(いや、自由な発想を止める気はありませんから、完全に責める気はありません)
七味さま
声出して笑いました。
自爆スイッチの入った後の音声が、繰り返しているとなお一層、面白いかなと思いました。
座布団3枚で。
名無Uさん 様
だんな 様
調子に乗って続編なのです♪
くまのぺーさん:ブラックよ貴様の役割はもう終わったのだよ。
金正恩ブラック:ぺー、裏切る気か!? しかし、私にはまだ切り札がある。これを見よ!!
(ドドーン!!)
CIA:馬鹿な、それが何か分かっているのか。
金正恩ブラック:勿論だとも。この狂った世界を正す神の杖なのだ!
CIA:違う。それは、そんなものではない。
くまのペーさん:何をごちゃごちゃ言っておる。どちらも大人しく滅びるが良い!!
金正恩ブラック:ぐわっあ。
NSA:危ないっ。
CIA:NSAーっ(泣) 何故だ、貴様のなぜこんな事ができる。
くまのペーさん:これで終わりだ!
CIA:ぐふっ。FBIもNSAも逝った。こんな狂った世界は終わらせてやる。
(ポチッ)
機械音声:起動コード確認しました。コバルト爆弾起動まで100秒、90、80・・・・3、2、1、起動
ナレーション:こうして全てが無に帰した。善も悪もない。ただ、静寂だけが残っていた。
〜FIN〜
緊急告知 彼らはどこで間違えたのか?全てはもう手遅れなのか?明かされる真実とは?
せんべいが号泣する。あれな惑星からの脱出。近日公開。
きみは生き残ることができるか?
・・・・あたしは、何をしてるんだろう。(o・ω・o)?ホエ?
ああっ、機械音声の繰り返しを失念していました
(´・-・。)クスン
七味さま
相変わらず、文才ありますね。
朝朝鮮半島が、消えてなくなった話ですよね(笑)。
あまり休みが長いのも、考え物ですね。
座布団2枚で。
だんな様
返信ありがとうございます。
最初のは勢いだけで考え無しに戦隊モノっぽくしたのですが、続編は名無Uさんの
>発射命令を下したなら
の言葉に、何故か「猿の惑星」の2作目を思い出して書いたものなのです♪
だから、消えてなくなったのは全部なのです♪
m(_ _)m
そう言われれば、金正恩に意味があるとすれば、実体というよりもシンボルとしてかもしれません。で、単なるシンボルとするなら、本人であれ、影武者であれそんなに違いは無いでしょう。ただそうなると、北朝鮮を実際に取り仕切っているのは誰か?ということになります。妹?、軍部?、保衛部?、他?、或いはこれらの合議体?、そしてやっぱり本人?
それで、外部に対し、このような疑念を抱かせることに意味があるとすれば、米国の斬首作戦を牽制することでしょう。現在我々が見ている金正恩が、単なるシンボルに過ぎないとすれば、大きなリスクを冒してそれを斬首したとしても、あまり意味が無くなります。いくらでもスペア(影武者)に取り換え可能なのですから。
あぁ~、新宿会計士様も『思考の迷宮』にはまりこんでしまったようで…(笑)
こうした頭の体操は、一面、非常に楽しいものがあるのですが…
2011年、アメリカはウサマ・ビンラディンの殺害に成功しました。その後に語られたことは、金正恩委員長に対しても同様の斬首作戦を実行できないのか、という議論でした。
これに対して、北朝鮮が何らかの対抗措置を採らないはずもなく、その対抗措置が『本物・金正恩』が誰なのかを特定不可能にするというものであっても不思議とは思えません。
こうした『思考の迷宮』に各国がはまりこむと、北朝鮮に対して打てる手が限定されてくることもまた事実でしょう。
これを最後まで追求しだすと、何も前へ進まなくなるということを、李相哲教授は直感的にわかっていたように思えます。その上で事象の研究を進めていましたから、自分は高く評価しました。『思考の迷宮』を延々と引きずると、最終的にオカルトの世界に踏みこんでしまうことを彼はわかっていたからだ、と自分は好意的に捉えています。
と同時に、本物・金正恩は死亡もしくは重態、と主張し続ける篠原常一郎氏の分析も、けして無視することがあってはならない、と自分は考えます。
そして究極のポイントは、核弾頭を起爆させる権限を持つ者が、北朝鮮においては『あやふや』であるという点が、日本や世界の安全保障にとって最も危険であるということでしょう。
もちろんこれは、拉致被害者の奪還という目的を軽んじているわけではありません。
独断と偏見かもしれないと、お断りしてコメントさせていただきます。
もし「米朝首脳会談の金正恩委員長が影武者かもしれない」と言い出し
たら、「トランプ大統領こそ、偽物だった」と言われるのではないでしょ
うか。もっとも、トランプ大統領の場合は、本人でも「昨日と今日で、言
っていることが違う」こともありますが。
駄文にて失礼しました。
「思考ゲーム」の題材としてなら「今回の 金正恩死亡(重体)説 は北朝鮮の自作自演」というのはどうでしょう。ざっと考えただけでも以下のメリットがあげられます。
①国内の不穏分子の炙り出し。
経済状況悪化やコロナ渦で北朝鮮国民の不満が溜っているでしょう。
②文政権の忠誠心を確かめる。マウンティング。
文政権は即座に健在を唱えました。銃弾を撃ち込んでも「四発だけなら誤射かもしれない」とかばいました。
③国外の都合の悪い人物の社会的信用の失墜。
彼の国では金正恩健康異常説を主張した脱北者2人が猛攻撃を受けているそうです。
④本当に 金正恩 に何かあったときのシミュレーション。
健康状態の悪化や手術をしたのは本当なのかもしれません。肥料工場の竣工式では電動カートに乗って敷地内を移動していたようです。
他の幹部に内緒で,こっそり心臓手術と治療をしたために,普段だったら伝わってくるはずの金正恩氏の指示が急になくなって,幹部の間で噂が流れ,それが外部に伝わってきた,という可能性が高いように思います。
米朝首脳会議のときも,自分が留守中に北朝鮮国内でクーデターが起こることを,金正恩氏は異常に恐れていたらしいです。幹部に話してから手術すると,その間にクーデターが起こることを心配したと思います。暗殺未遂事件も複数回あったそうので,それくらい疑心暗鬼になっていると思います。
前にも書いたように,文在寅政権内には北朝鮮工作員がいるとしか思えない行動や発言が以前から多いです。
愛読者様。レスありがとうございます。
そうですね。何某かの手術が行われた可能性は高そうですね。
ただ、クムスサン太陽宮殿参拝や朝鮮人民革命軍創建記念行事に参加しなかった事が気になります。術後の回復が予想より遅かったのか、タイミング調整出来ないほど急だったのか、あるいは他に何か理由があるのか…。
七味様へ
暴走、妄想が過ぎるでしょう…(笑)
いや、笑ってはおれないほどの深刻な事態なのですよ…
金正恩何号かはわかりませんが、『彼』のうちの一人が、日本を含む世界各国へ核弾道弾の発射命令を下したなら、どうなると言うのです?
(いや、自由な発想を止める気はありませんから、完全に責める気はありません)
記事の更新お疲れ様です。
いつも興味深く拝読させていただいております。
コメントされている皆様もいろいろな角度から論考され、レベルが高いなと感じております。
さて、今回の「影武者」説ですが 以前は早稲田大学の重村教授が父親の金正日氏に複数存在すると、公表されたことがあります、その後はテレビなどで見かけなくなりました。
影武者というのは、ネタとしては面白いのですが、存在については疑問視しております。
その一つの根拠としているのが、高須クリニックの息子さんの動画です。
形成外科の専門医の目から、個人的にと前置きされていますが、影武者には否定的です。
アメリカや中国、韓国との会談で画像データーや音声データーがあり
解析機関で調べれば分かると思います。
中国の天網などは有名ですよね、日本でもテロリストの入国判定に画像が使われていたような?
ただ、体調不安説には同意で、肥料工場での様子など、歩き方を見てもそれがうかがえました。
国内でも安否がうわさされ、出てこざるを得ない状況だったのかもしれません
北朝鮮は一次情報に触れることがほぼ出来ないので、どうしても周囲の動向から読み解くことしかできないので、予測がずれてしまうのは仕方のないことだと思います。
センセーショナルな情報ほど高く売れるでしょうし
北が意図的に流す場合もあるかもしれません