「コロナ後」の重要なテーマは製造拠点の中国脱出支援

コロナウィルスの蔓延は、相変わらず予断を許さない状況が続いています。ただ、その一方で、私たちの国・日本は、「コロナ後」を視野に入れ、国を挙げて「サプライチェーンの再構築」について考える必要があります。こうしたなか、政府がまとめている緊急経済対策のなかに、「製造拠点の国内回帰とASEANなどへの分散」が盛り込まれていました。

まだまだ油断ならないコロナウィルス

例の新型武漢コロナウィルスを巡っては、相変わらず予断を許さない状況が続いています。

厚生労働省『国内の発生状況』によれば、4月14日正午時点で7,645人で、国内の死亡者は109人に達しています。また、東京都ホームページの『都内の最新感染動向』によれば、昨日は東京都だけで161人の感染が確認され、累計感染者数は2319人に達しました。

このまま感染爆発に移行するのか、それとも何とか持ちこたえるのかについては、私たち日本国民の今後の行動にかかっています。イーシャ様という読者の方から『【読者投稿】武漢肺炎:「しゅうきんぺいを避けよう」』のなかでもご提言頂いたとおり、「しゅうきんぺい」を合言葉として是非、広めたいものです。

【読者投稿】武漢肺炎:「しゅうきんぺいを避けよう」

中国南部の日系企業、国外移転検討は1割弱に

さて、日経電子版に昨日、少し気になる記事がありました。

中国南部の日系企業、1割弱が国外へ移転検討(2020/4/14 16:08付 日本経済新聞電子版より)

これは、日本貿易振興機構(JETRO)広州事務所などが中国・河南地域の日系企業にアンケート調査を実施したところ、新型コロナの感染拡大を受けて中国業務を中国外に移管するかどうかという問いに対し、8.3%が「検討している」と答えたそうです(回答内容の内訳は下記のとおり)。

  • 「今回をきっかけに移管を検討」…2.9%
  • 「もともと移管を検討中だったが今回の件で加速」…5.4%

といっても、2月末に実施した同様の調査では「移管を検討中」との回答が15.2%であり、比率は大きく下がった格好です。やはり、個別企業のレベルでは、経済合理性などに照らせば、「世界の工場」として機能している中国・華南地域からの離脱は容易ではないのでしょう。

だからこそ補助金が必要

ただし、今回のコロナ騒動では、私たち日本人が疫病そのもののリスクに加え、「チャイナ・リスク」というものを痛感する契機になったのではないかと思います。とくに、サプライチェーンが寸断されるリスクを、日本企業としても嫌というほど認識したのではないでしょうか。

もちろん、当ウェブサイトとしても「反中」「嫌中」を掲げているわけではありませんが、それと同時に、中国が国際社会・自由主義社会のルールを守らないうえに、大事な情報を隠蔽する国であるという事実は、それだけで同国に対する信頼を毀損するものです。

しかし、経済合理性だけで見れば、やはり中国に製造拠点を置いておくことのメリットは非常に大きく、だからこそ、JETRO調査でも「移管検討」とする回答割合が1割を切っている状況にあるといえるのかもしれません。

こうしたなか、政府が先日まとめた緊急経済対策が内閣府のウェブサイトに掲載されており(『「新型コロナウイルス感染症緊急経済対策」について』参照【※PDFファイル】)、この興味深い記述を発見しました。それは、次のようなものです。

サプライチェーン改革

新型コロナウイルス感染症の拡大の影響により、マスク等の衛生用品も含めた我が国のサプライチェーンの脆弱性が顕在化したことを踏まえ、複数年にわたる取組により、国内回帰や多元化を通じた強固なサプライチェーンの構築を支援する
―――内閣府『「新型コロナウイルス感染症緊急経済対策」について』P30より

具体的には、次のような対策が盛り込まれています(図表)。

図表 サプライチェーン改革にかかる補助率の引き上げ
項目中小企業大企業
一国依存度が高い製品・部素材について生産拠点の国内回帰等を補助する3分の22分の1
マスクやアルコール消毒液、防護服、人工呼吸器、人工肺等国民が健康な生活を営む上で重要な製品等の国内への生産拠点等整備の補助率を引き上げる4分の33分の2
海外依存度が高い医薬品原薬等の国内製造拠点の整備を支援する2分の12分の1
わが国に供給する製品・部素材で一国依存度が高いものについて、ASEAN諸国等への生産設備の多元化を支援する3分の22分の1

(【出所】内閣府『「新型コロナウイルス感染症緊急経済対策」について』P31を参考に著者作成)

また、上記の補助金に加え、

一国依存度が高い部素材の代替や使用量低減、データ連携等を通じた迅速・柔軟なサプライチェーンの組替え等、サプライチェーン強靱化に資する技術開発を行うとともに、レアメタルの確保・備蓄を進める

といった対策も盛り込まれています。

いわば、不十分ながらも、政府はサプライチェーンの再構築のための支援に踏み出した格好です。

そして、「中国」は名指しされていませんが、わざわざ「ASEAN諸国等」と記載されていることを見ると、テーマのひとつが「脱中国」であることは明らかでしょう。

製造拠点の国内回帰と友好国への多極化が正解

もちろん、一般的には経済活動は民間企業が自身の判断で行うものであり、民間企業は経済合理性などを踏まえて経営意思決定を行っていくのが自由経済の観点からは理想的であるとされていることは確かでしょう。

しかし、それと同時に、中国に製造拠点を置いておくことのリスクは、今回のコロナショックに代表される疫病リスクだけではありません。2010年9月に菅直人政権下で発生した、中国漁船の尖閣侵入事件を思い出す必要があります。

これは、中国「漁船」が日本領である沖縄県石垣市の尖閣諸島付近で発生した、日本の海上保安庁の船舶と衝突した事件のことです。

この事件は当時の菅直人首相を筆頭とする民主党政権関係者の事件のハンドリングが非常に稚拙だったという問題もさることながら、その後、中国当局による日本企業などに対するレアメタル類の輸出規制に日本企業が苦しんだことは忘れてはなりません。

当たり前ですが、政治的な理由で経済的な活動に制限を加えることは、国際的なルールに違反します。しかし、それと同時に、中国が国際的ルールを無視して、自国の都合を外国に押し付けてくる国であることについては、よく思い出す必要があるはずです。

※ ※ ※ ※ ※ ※ ※

ただし、先ほどの内閣府の資料を読むと、単なる「国内回帰」だけではなく、「ASEAN等への製造拠点の多角化」なども盛り込まれており、その意味では非常に興味深いところです。

つまり、製造拠点を中国に保持しておくことは構わないものの、それだけではなく、何かあって中国からの輸入が滞ることに備え、重要な製品は日本国内でも作れるようにしておくことと、ASEANなど日本の友好国にも製造拠点を分散しておくべし、という日本政府によるメッセージですね。

いずれにせよ、「コロナ騒動」については、経済合理性と国家安全保障をいかに両立して行けるかについて、国を挙げて考えるきっかけにできるならば、それは不幸中の幸いと言えるのかもしれません。

本文は以上です。

読者コメント欄はこのあとに続きます。当ウェブサイトは読者コメントも読みごたえがありますので、ぜひ、ご一読ください。なお、現在、「ランキング」に参加しています。「知的好奇心を刺激される記事だ」と思った方はランキングバナーをクリックしてください。

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読者コメント一覧

  1. たけ より:

    本当にそう思います。
    しかしそれでも中国市場規模と大量生産拠点としては魅力的過ぎて足抜けしにくいです。
    日本が先駆けて抜けても、欧州などが続くとは限りませんし。
    続くどころか、ライバルが減ったと喜んで参入を深めていくと思います。
    米国は対立状態なので足抜けするほうに動くと思いますが…怖いのは米欧の分断です。
    日米vs中欧という冷戦の形にならないことを祈っていますが…どうなる事やら。
    ヨーロッパ人は思ったよりもアホが多いから。

    1. 成功できなかった新薬開発経験者 より:

      英国人はヨーロッパ人に含まれるのかな???

    2. 阿野煮鱒 より:

      ドイツは元より中国とべったりでしたから、日本が抜けた穴を喜んで埋めるでしょう。米国も、AppleがiPhone生産を委託する台湾Foxconnの主力工場は中国にあるなど、台湾を経由して中国依存が続く可能性があります。

      とはいえ、目標は中国を潰すことではなく、サプライチェーンの多様化により危機に強い日本にすることですから、中国依存度をどの程度にするか、各国・各企業の事情次第でよいと思います。

      1. 団塊 より:

         支那のドイツ工場そのものがやっていけますか、日本の製造業が全て撤退してしまったら
         また、ドイツが最初のうちは撤退した後の日本の工場を稼働できてもメンテナンスできますか、資材を作れますか。
        ・・・
        十年前
         ドイツ車大好き男に、今のドイツ車、夏のエアコン効くようになりましたかと聞くと、忽ち
        『ドイツ車の電送関係はクソですよ』

        怒髪天をつく勢い、驚かされた。十年前のことですが、その当時から更に20年前のドイツ車状況(以下の件)を尋ねた時のことでした。
        フォルクスワーゲン
        ・後ろ窓、あけたら閉まらなくなった
        ・買って3ヶ月、高速道路で立ち往生、レッカー代が云々。VWディーラーに苦情を言うと
        『所長、日本車じゃないんですよ、外車なんですよ、新車が高速で立ち往生は当たり前ですよ』

        十年前のこと
        『昔はドイツ車は夏のエアコンが全然効きなかったでしょ』
        『今はもう日本からの提案で日本の夏にあわせて…大丈夫?』

        尋ねたら
        BMWオーナー『ドイツ人は、東洋の猿の言うことなど気にもかけませんよ』
        『夏は背もたれに玄関マットが良い、びっしょりになって汗を良く吸収してくれる』
        『バスタオルなんかダメてすよ。忽ちびっしょりになる』

         あれから十年、当時夏の日本用にアフリカ仕様のドイツ車を輸入と聞きましたが、それでも汗だくのドイツ車、今は汗びしょ濡れにならないエアコンになってるんでしょうか?

         同じく十年前
        新車アウディが数ヶ月ごとに故障しては修理に一ヶ月かかっていた知人がいた。
         車検まで数ヵ月というとき何度も何度も故障するので同情の言葉をかけたらニコニコして
        『だんだん代車のグレードがあがるんですよ』

        アウディの故障を楽しんでました。(開き直り?)
         

      2. 福岡在住者 より:

        阿野煮鱒 様

        まさに その通りですね。 物凄い市場ですから(笑) でもこの国の代替えは今のところありません。
        で、大手製造業とかが更にリスクオンすれば良いのですがね、、、。 4.5年位前から再度米国シフトをやっていますが さすがに今のインドは難しいですよね。 社会生活面で中国以上に根本から変えて頂かないと、、、。

        1. 阿野煮鱒 より:

          インドに期待する日本人は多いのですが、カースト制が隠然と残っている限り、インドが飛躍的に発展する可能性は低いと思います。

          例えば、現地に進出した日本企業が、インド人従業員を技術指導するとします。インド政府の強い方針により、表向きカースト制は撲滅の方向になっていますので、日系企業は普通に現地人を採用します。そして、日本人が工具の使い方を始動したとき、従業員の中の不可触賎民が触ったが最後、他のカーストの従業員は決してその工具を手に持ちません。不可触賎民は、その社会的地位ゆえ、最も勤労意欲が高く、日本人からは好ましく見えます。それでこういう齟齬が起こります。

  2. イーシャ より:

    中国当局からの有形無形の圧力があるでしょうね。だからこそ補助金が必要なのです。
    幸か不幸か、武漢肺炎を契機としてサービス産業を中心に淘汰が進むでしょう。日本国内の人で不足は解消され、逆に人余りになる可能性もあります。受け皿という面でも国内回帰を進める必要があります。

    また、武漢付近は、これまでにも新たな伝染病の震源地になってきました。
    今後も同じことが繰り返されるでしょう。
    そういう観点からも、中国ごと隔離する必要があると考えます。

  3. 一国民 より:

    今回の武漢ウィルスの件で、世界、特に先進諸国の信頼を失ったことを、中国はよく理解していると思います。

    これまでのような札束で顔をひっぱたくやり方が通用しなくなると。

    戦略性に富み、諸事万端周到、かつ厳しい姿勢で事に臨んできた中国のことですから、そう簡単に外資の撤退等を認めることはせず、また、信頼回復のために次々と手を打ってくることと思います。

    今朝のNHKニュースでは、ワクチン開発など一歩先んじているような報道がありましたが、こういったものも戦略手段として用い、汚名挽回を図っていくと考えます。

    1. 阿野煮鱒 より:

      > 汚名挽回

      それなら助かります。w

      1. 一国民 より:

        あっ、いやぁ~、言葉の使い間違いでした。撤回します。
        ”汚名挽回”などというのは、善良な国がすること。

        極めて狡猾、世界の覇権を虎視眈々と狙う中国がそのような考えに立つはずありませんね。

        ”これまでどおり中国に従わせる”などでとすべきですかね。

        1. 阿野煮鱒 より:

          誠に失礼ながら、もしかしたらお気づきでないかもしれないので申し上げます。お気づきの上で敢えてお書きになっているのでしたら、平にご容赦ください。

          一般的には、汚名返上、名誉挽回です。汚名挽回は汚名を取り戻す意味になります。

          しかし最近、例えば「疲労回復」は疲労を取り戻す意味ではなく、疲労を脱して回復するという意味であるから、同様に、「汚名挽回」は、汚名を被った状態から平常に戻ると解釈できるので間違いではないという説が出てきました。

          私はこれを意固地な屁理屈だと見ます。マスコミ界隈には、こうやって間違いを支援して日本語を破壊しようとする勢力がいると私は見ています。

        2. 一国民 より:

          阿野煮鱒 様

          いえ~実は<ご指摘のとおりでして、誤った使い方をしておりました。
          昔から国語は特に苦手で(一応、仕事柄、何とか文書は書けるのですが)、誤脱字や用法の誤りがしょっちゅうです。
          大人になるまでは本を読むのが嫌いでした、それが尾を引いているような気もします。

          このブログでも、よくご指摘をいただきますが、そのたびにへえそうなんだ、と大変勉強になっています。(付け焼き刃という言葉を知ったのも、確か40代になってからだったと思います。)

          ご指導、ありがとうございました。これからもよろしくお願いいたします。

        3. ケロお より:

          「感染拡大のための協力は惜しみません」
          などとホンネを言ってしまったR4を思い出しました。

    2. 引っ掛かったオタク より:

      ただ、このところの中共の活動ぶりを観るに、
      なおのこと札束で顔はたく的様相を呈しているやにも…

      1. 一国民 より:

        確かに!

        発展途上国は特にそうでしょう。

        今後、韓国もそうなるかと。
        本日の選挙で、レッドチーム入りにが見えてくるのではないかと、期待しています。

    3. 団塊 より:

      支那『マスク欲しけりゃ支那のG5使え』

      仏独激怒。

      支那は行き当たりばったり。

    4. だんな より:

      一国民さま
      既に90ヵ国以上が、IMFに世話になっています。
      多くの国が、背に腹は変えられず、中国の札束になびくでしょう。
      中国は、先進諸国の信用を無くした等と、思いもせず、気にしないと思います。
      弱った所で、どうやって取り込んでやろうかと、舌舐めずりをしていると思います。

  4. ボーンズ より:

    新宿会計士様の考えに同意で、私も常々考えていた事項であります。

    コスト面ではスケールメリットが出る生産の集約化に大きなメリットがありますが、リスク面では逆の評価となり、どうバランスを取るかが永遠の課題ではないかと考えております。
    しかし昨今の状況を見た場合、リスクヘッジを強く意識した方向に向くのは至極当然です。

    ある程度の持ち駒(生産能力)は自国で温存し、複数の友好国に対しても状況に応じて駒を適宜配置するのは有るべき姿ではないかと考えております。
    (ある意味、真のグローバリゼーションと言えるかも)
    別の見方をすれば、軍事力に依らない覇権とも言えます。

    日本の進むべき道もそこにあり、政府もその方向へ舵を切りつつあると考えております。
    邪魔する奴を排除するのが我々の使命であるとも。

    1. はにわファクトリー より:

      ボーンズさま

      >リスクヘッジを強く意識した方向に向くのは至極当然です

      スケールでライバルを圧倒する時代ではもうありまえん。当方は「どぶ板級製造業」「味噌汁開発」「おばちゃん経理」の世界も知っているつもりの一介の産業人。どれだけ無理な「働かせられかた」で現場が傷んでいるかは身に染みてます。ニッポン製品世界最高とのぼせているひとたちは幸せものと思います。
      当方が夢見るのは、カメレオン製造業スーパーデザイン(シミュレータは設計段階で内蔵になっています)スーパープロダクション。道路を倉庫代わりに使う前世紀型産業の亡霊自動車産業にはご勇退していただきたいです。

    2. 団塊 より:

      チャイナリスクであって、グローバルリスクではない、

      いう方が、どこかにいました。
      『なるほどなあ』

      感心しました。

       所有権がない(特に土地の所有者がない)、その他物件、地上権も借地権もない、こういう制度そのものがない支那に工場を作るなど、まともじゃない。

      1. ケロお より:

        知財侵害もお構いなし、あらゆるリスク管理は強権発動で片付ける、情報は公開されない、法などあってないようなもの、契約なんて知ったこっちゃない、あたりも追加でおながいします。

  5. りょうちん より:

    さすがに新型武漢コロナウィルスはすわりが悪いですな。
    旧型武漢コロナウィルスがメジャーに存在したわけでもないのでw

    1. 団塊 より:

      旧型武漢ウィルスって、SARSウィルスでしょ。

  6. 匿名希望 より:

    いつもありがとうございます。
    やっと気がついたと言うべきか、遅きに失したと言うべきか、世界の工場に比重を置きすぎて、そもそも共産国と言うことを軽く見過ぎていたと考えます。結果技術を盗まれ、逆に死命を制せられるほどにまでなってしまいました。金、金、と言い、グローバル化にだまされたものの、まあこれからでも遅くない、この機会に正常化すべきでしょう。
    本来日本の立場としては、分裂抗争させるようにすべきでした。日露戦争の頃ならそうした人もいたのでしょうが、残念です。

    1. はにわファクトリー より:

      >そもそも共産国と言うことを軽く見過ぎていた

      JETROさんのWWWサイトには膨大な情報が掲出されています。当社(じぶんとこ)にぴったりはなかなかないのですが、どうにも中国進出を特別厚遇しているようにしか読めません。実際困っているので別枠掲載になっているのでしょうけれど。
      潮目は変わった、日本政府はもはや中国進出は推進しない、回帰せよと明快なメッセージですね。産業人としては2手くらい先を読まないと。触れば血がでるくらいの勝負は2021年くらいかな。

  7. 暇人Z より:

    経産省公募一覧
    https://www.meti.go.jp/information/publicoffer/kobo.html

    の、この辺りも当てはまるのでしょうか。
    基金2200億・200件予定
    補助金の管理・執行団体を募集中
    https://www.meti.go.jp/information/publicoffer/kobo/2020/k200408001.html
    金額が多いのか少ないのかは、自分にはよくわかりません。

    ちなみに、過去の採択結果一覧です。
    https://www.meti.go.jp/information/publicoffer/
    saitaku.html

    余談ですが、アリババには中国製装甲車やら鎮圧用放水車やら高速警備艇やら巡視船やらMRIやら掲載されており、もうなんでも来いですね。世界中の物品需要を一手に引き受けたいのでしょうか。。

  8. 在加賀京都人 より:

    いつもありがとうございます。
    いつも質の高い記事を読ませていただいておりながら、なかなかコメントできませんが・・・
    私も政府のこの対策には注目しておりました。会計士様ご指摘のとおり、工場移転は簡単にはできるものではなく、また国内での人手不足を考えると、国内回帰できる工場はこれを機に生産を高度に自動化できるようなものに限られるようにも思います。ただ、そのような高度な生産設備の建設への多額の投資が国内に向けられれば、武漢コロナ禍からの景気悪化からの浮揚効果を持つでしょう。つまり、今回のこの政策がそのような投資の呼び水となれば、それは下手な公共事業よりも効果的な景気対策になるように思います(公共事業が国民の命や財産を守るものであることを否定するつもりはありません)。
    また、この政策はサプライチェーンの再構築だけでなく、上記のように武漢コロナ後の景気対策、そして対中投資を減らして中国の力を削ぐという一石三鳥の効果を持つと思います。対中投資を減らす効果というのは日本だけでは微々たるものでしょうが、おそらくアメリカも足並みをそろえ、現状を考えるともしかしたらヨーロッパにも追随する国が多数出るのではないでしょうか。
    おそらく安倍首相と麻生元首相はこの手札をずっと温めておられたように勝手に思っていますが、このタイミングで出してくるとは、そちも悪よのう、と呟かざるを得ません。平時に行えば、中国利権に雁字搦めになっている人や中共の手先のような人々から総バッシングを受け、モリカケ桜の次が出てきそうなものです。マスクを止められ、部品が入らずに工場を動かせないこの今、そしてそれが過度の中国依存によるものであることに多くの人々が気づいたこの今、正面切って反対できる人はどれほどいるでしょうか(特に与党内で)。蓮舫さんあたりは間違いなく反対しそうですが。

    1. はにわファクトリー より:

      在加賀京都人さま

      >このタイミングで出してくるとは、そちも悪よのう

      慧眼に感嘆いたします。本土回帰施策、これをまとめるために3月下旬以降表向きのらりくらりやって時間を稼いでいたやも知れないと考え始めています。マスク全世界同時到着のタイミングに。しかも「電源プラグ引っこ抜き」をアメリカ(だけ)には事前通告済みの可能も否定できません。

    2. 一国民 より:

      横からチャチャ入れて申し訳ありません。

      >>そちも悪よのう、って台詞は、悪代官などが悪徳商人の越後屋に対して言う言葉。

      安倍首相達が悪徳商人などには見えないものですから、ハイ(^^;) 失礼しました。

    3. ケロお より:

      どっかのトランプのようにちょいちょい口喧嘩をふっかけるのではなく、コツコツジワジワとやるあたりも評価できます。
      どっかの半島国に対して「普通の国扱い」をし始めたときのように、多くの国民が気がつくころには作戦はある程度進行しているのでしょう。

  9. 美しき日本 より:

    【今回の新型コロナウィルスの世界的な流行によりわかった事】

    ①グローバルなサプライチェーンが当然となった現代、世界の製造工場である
     中国の製造ラインがストップしたら、世界各国の製造ラインも止まる。
     マスクなどの簡単な製造物でさえ、中国の供給がストップすると、日本国民
     は、まったく手に入らなくなる。

    ②アジア(中国、日本、韓国)の新型コロナの感染率や死亡者数よりも、欧米人
     の感染率や死亡者数の方が、圧倒的に多いこと。原因は不明。

    ➂新型コロナのような強力な感染力のあるウィルスは、軍事目的で使用すれば
     相当協力な武器となること。
     →クルーズ船などの船の密閉空間では、感染スピードが極めて早い。
     →航行中の米国空母の乗員300人に感染。→おそらく、任務遂行不能に
     →米国のような空母を中心とする海軍に対して、新型コロナは武器として
      有効

    ④新型コロナが突然出現した理由は不明だが、発生場所の中国武漢には、
     中国政府の感染症研究所やウィルス研究所がたくさんあることには、注目
     せざるをえない。

    まだ解明はされていないが、新型コロナにBCGは感染を食い止める、感染
    しても重症化しないなどの効果は、あるのだろうか??

    BCG接種国の中国、日本、韓国  → 新型コロナによる死者数が少ない
    BCG接種を義務としない米国、欧州→ 新型コロナによる死者数がとても多い

    特効薬やワクチンのない新型コロナウィルスのような感染症には、国民に
    外出禁止命令や都市封鎖を徹底できる国民の人権を命令により制限できる
    国家権力の強い国の方が、感染流行を食い止める可能性が高い。

    特に、医療現場で必要となる、N95マスクや医療用手袋、防護服、ゴーグル
    の生産拠点が中国に集中していることから、 医療資源が、中国にとって
    外交交渉や軍事上の武器となる可能性があること。
     (もし、故意にマスクに新型コロナウィルスを塗り付けたら殺人兵器)
     
      

    1. 団塊 より:


      は、ジャンジャン製造してる我が国の場合はちと違う面もある。
       マスク増産中ですね、我が国の企業は政府の依頼がなくとも。
       それなのに今までドラッグストアにあったmade in Japanのマスクがないのは支那の買い占め。
       我が国に武漢ウィルス蔓延させるためマスクを買いまくり支那に送っているから。
       支那共産党の命令で世界中の支那人が世界中のマスクを買い占めているのは

      界中に武漢ウィルスを蔓延させ、支那が始めた生物兵器(武漢ウィルス)戦争を防御できなくするため。
       

  10. だんな より:

    日本に戻れば、日本人の雇用が戻り、内需拡大になるでしょう。
    アジア親日国に行くので有れば、スワップだけで足らない物を補う、良い政策だと思います。
    このサイトのメインの意見とはずれますが、私は、中国が焼け太りすると思いますので、中国に対して外せる梯子は外した方が良いと思います。

  11. 農民 より:

     既報ですが、世界各国で中国産緊急輸入マスクに不良品が相次いでいます。センセーションナルなのはN95マスクのはずが下着で作られていたと。中共が傲慢だからこそ、マスク特需に目がくらんで粗悪品の大量製造で一儲け、などという浅はかな小悪党とは思えませんが…
     どのみち儲けに走っての粗悪品屋か、緊急時にはこの程度のものしか作れない無能かの二択の印象を全世界に与えたと思います。イマサラ?という気もしますが、今回は特に、あらゆる階層の誰の印象にも強く長く残るでしょう。
     チャイナリスクの、あまり注目されていなかったが致命的なレベルのものが露見したと思います。この世界規模の事態においてはカントリーリスクなどどこでも…という範疇ではない。アメリカなどで中国に法的に責任を求めるポーズを見せていますし、中国自体のリスクに加えて、中国がやらかした時に中国が指弾される、という状況が発生するリスクも追加された。ただしこの動きが日和ったら、中国の暴挙があっても問題にできないというお墨付きを与える事になってしまいますが。

    1. はにわファクトリー より:

      農民さま

      >中国がやらかした時に中国が指弾される

      現地発の英語記事らしいですが「thai 45000 fake kit」検索クリック
      当方は日本翻訳された情報で知りました。
      ・必ず平熱を表示する赤外線式体温検知器
      ・必ずネガティブ判定(陰性)となるCOVID-19テストキット
      英文記事はフェイク製品の実体に言及していないので、当方が目にした日本語情報と合致するのか分からないです。笑い過ぎでECMO早く。
      国内メジャー報道機関はこれを記事にしたのでしょうか? 海外発怪情報として黙殺? それとも。

      1. 農民 より:

        はにわファクトリー様
         記事のご提示ありがとうございます。

        ( ゚д゚)つ検索
        ( ゚д゚)…
        ( ゚д゚;)!!??!?

         …たまげたなぁ。キット45000、マスク35万という内容と数量からしたら2人逮捕といっても組織犯罪でしょうか。何にせよ確実なのは中国人が絡んでいた、と。
         不良品・粗悪品を念頭にしておりましたが、偽キットとかもう開いた口がマスクからはみ出ます。こんなんもう殺人とか国家間攻撃にならないんですかね。

  12. めがねのおやじ より:

    更新ありがとうございます。

    特に「反中」でも「嫌中」でも無いですが(いや、そうやろ笑)、私は「疑中」ですね。サプライチェーンが確立されて久しいとはいえ、やはり中国はいろいろマズイ事を隠蔽するし、今のコロナ感染者の数字もほとんど横ばいって、誰が信用しますか?

    コロナを機に経済面でも日本に何か「負」になる事を言って来るかもしれない。

    でも背に腹は変えれないから、大企業始め中小も中国シフトが未だに続いてます。経営者の考え方を根本的に変えないと、ドラスティックには変えれません。

    まず、サラリーマン社長では無理。一代で築いたオーナーか、経営陣が変革を求める方で揃ってないと、中途半端になります。日本、ASEAN、中国の3カ所展開でサプライヤーをツバ付けておくのも効率悪いし。やはり、行く行くは共産党独裁の中国切りでしょうね。5分割ぐらいの中華5国ぐらいなら、与し易いですが。

    1. ポプラン より:

      めがねのおやじ 様
      人口も減っていくことですし、機械化してコスト的に国内生産
      できるものはできるだけ国内でどうしても低人件費でないと
      無理なものは相手の人柄を見て依頼する。
      緊急時に値段を上げたり、品質を下げてくる国でいかに安く生産
      しても長期的にトータルのコストは、高くなりますよね。
      中国分割論ですが
      中国とは小国に分裂すると分割された小国の中で大中国復活を
      求める理想主義者が出て、建国が成功するとそれを簒奪する
      独裁者が出てまた国が荒れて分裂しての繰り返しではないですか。
      離韓3原則も大事ですが対中国三不関も必要かと。

      1. めがねのおやじ より:

        ポプラン様

        なるほど。分割したら大中国復活を求める、ですか。確かに大陸はその通りですネ。関知しないが一番です。寄るなッ(笑)。

  13. オブ より:

    生活していても無意識のうちに中国に依存していたことに気付かされますね。結局、国際的なルールと言っても説得力を持つのは結局、数や力、量ですからね。言葉でいくら違反と指摘し抗議しても、具体的なペナルティがなければ、相手にとっても痛くも痒くもないのは昨今の中国や朝鮮半島、ロシアとの関係で明白です。これからは国際的な枠組みよりは弱肉強食の傾向が強まり益々「自助、自衛」の意識が求められると思いますし「離中」は必須だと思います。中国に依存したビジネスモデルだけではなく大元の国の枠組みにも危機感を持たないと教訓にしたとは言えないと思います。

  14. 名無Uさん より:

    はぁぁぁぁ?
    移管を検討中が8.3%?

    よし、言ってやろうじゃないか。(怒)
    万が一戦争があれば、全員日本に帰ってこれないものとの覚悟があってのことなんだろうね…
    それとも、中共の戦争遂行のための道具となることを決めているのかな?
    ダイムラーベンツやポルシェがナチスドイツのために戦車を製造したように、トヨタは中共のために戦車を製造するおつもりなのかな?

    戦争があるならば、日本の大企業の数々は財務省の中の人や経団連などと枕を並べて討ち死にすることは必定。
    アメリカですら、守ってやることは不可能。
    これは共産主義・間接支配者層代替計画の一貫なのでしょう。(人類補完計画とか、そんなあやふやなものではないぞ)
    朝日新聞と同様、アポトーシスをプログラムされているならばもうどうしようもない…
    戦後、日本が永々と築いてきたありとあらゆる資産は灰燼に帰すことになるでしょう。
    (その資産が帰化朝鮮人によるものとか、日本人によるものとかは一切関係がなく)

    いや、日本が中共や北朝鮮から核を落とされる可能性に比べれば、まだマシなのかも…
    そのために死んでくれますか?

  15. ブルー より:

    最近、コロナ禍に関連してタレントぶぜいが一般人を批判してるのが目につきますが、連中は自分たちにカネがあり取巻きも居るから上から目線の説教が出来るがカネも物資も外に出ていかなきゃ確保出来ない一般人を悪しざまに言ってどうするんでしょうか。
    タレント様は余裕があってお宜しいですな、としか思わない。

    1. ケロお より:

      偉そうにしていたタレントやマスコミ業界に武漢肺炎が蔓延しつつあるようです。
      口では威勢のいいこと言っていても実際には何一つできないということを身をもってお知らせしてくれる有能な人柱ですね。

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