米朝首脳会談の「真の目的」は「生体情報の確保」か?
当ウェブサイトでは今年2月頃、ジャーナリストの篠原常一郎さんの動画などをベースに、北朝鮮の独裁者である金正恩の「危篤説」を紹介しました。そして、何らかの「金正恩健康不安説」については、漏れ伝わる情報(あるいは北朝鮮の報道内容)から判断して、あながちピント外れではないように思えてなりません。こうしたなか、本日は韓国メディア『中央日報』(日本語版)に、「金与正体制」の到来を予期させるような記事も掲載されています。
金正恩「危篤説」
北朝鮮の独裁者・金正恩(きん・しょうおん)が脂肪吸引手術の失敗により、危篤にある――。
こんな情報を、当ウェブサイトでは以前、『ジャーナリスト・篠原常一郎氏の金正恩「危篤」説』で紹介しました。
該当する動画については上記記事をご参照頂きたいのですが、ジャーナリストの篠原常一郎氏がその動画で述べた内容について、あらためて当ウェブサイトなりの要約・補足を箇条書きにしておくと、次のようなものです(※ただし、カッコ内は篠原氏の発言ではなく、当ウェブサイトによる補足です)。
- 金正恩の容体悪化にともない、フランスから最近、医師団が平壌(へいじょう)に入ったとする情報が、フランスの関係者から篠原氏に独自に寄せられた
- かつて金正恩はフランスの隣国であるスイスで子供時代を過ごしていたという関係もあり、母親・高容姫(こう・ようき、あるいは「あゆみ」と呼ばれた在日朝鮮人出身の踊り子)が乳腺癌を患った際に診療を受けたことをきっかけに、フランス医師団とのつながりができた
- 高容姫はその後、2004年にパリのキュリー研究所で、おそらく手術と思われる施術を受けたものの、帰国後死亡している
- (フランス医師団は)金正日(きん・しょうじつ)と関係が深まっていたこともあり、1991年には当時の主席・金日成(きん・にっせい)の心臓疾患の際も、要請に基づき訪朝した心臓外科医を中心とする治療が行われている
- 1994年には呉振宇(ご・しんう、朝鮮人民軍の元元帥。1995年死亡)が肺癌で訪仏治療を受けているが、帰国後死亡している
- 1990年代半ば、金正日が落馬した際、北朝鮮国内のCTスキャンデータをもとに、フランス医師団が「緊急の治療の必要はない」との診断を下したこともある
「篠原説」の補強材料
もちろん、これについてはその多くが篠原氏の情報に依存しており、私たち視聴者の立場としては、その情報の妥当性を検証することは困難です。しかし、漏れ伝わる情報を統合していくと、この「篠原説」を無碍に「根拠がない」などと蹴飛ばすのは、ちょっと乱暴です。
とくに、『「コロナ、制裁、金正恩」北朝鮮が直面する「三重苦」』でも紹介しましたが、この篠原氏の動画からほぼ10日後に、脱北者でもある安燦一(あん・さんいち)世界北朝鮮研究センター理事長が篠原氏と同じようなことを指摘しています。
安燦一氏の説明を箇条書きにすると、次のとおりです(情報源については上記記事をご参照ください。また、カッコ内は当ウェブサイトなりの補足です)。
- 昨年10月に金正恩が白頭山(はくとうさん)を訪問した際、随行した幹部に『私の後継者は金与正同志』と話した
- 金正恩の健康状態が良くないため、1月にフランスの医療関係者が極秘で平壌(へいじょう)を訪問して金正恩を治療した
- (後継者指名を急いだ理由は金正恩が)若い年齢であるにも関わらず健康状態が良くない(ためだ)
- トランプ政権が米国に敵対的な人物を相次いで除去している点も意識した可能性がある
…。
いかがでしょうか。両者の説明については異なる情報と類似する情報が混在しているのですが、お互いに矛盾するものではなく、非常に整合しているのです(※もちろん、時系列的に見て、「安燦一氏自身が篠原氏の動画を参照した」という可能性は否定できないのですが…)。
金与正という「キーパーソン」
そういえば、コロナ騒動のドサクサに紛れ、最近、西側諸国のメディアに金正恩が露出する機会が激減しています。当ウェブサイトなりに確認した限りでは、1月末頃に、金正恩が平壌で開かれた旧正月の記念講演に次のような者たちと並んで座っている姿が報じられたのが最後ではないでしょうか。
- 金正恩の叔母(※金正日の妹)である金敬姫(きん・けいき)
- 金正恩の妻である李雪主(り・せつしゅ)
- 金正恩の妹である金与正(きん・よしょう)
根拠もなしにあまり断定的なことを主張することは不適切であるとは承知していますが、
「じつは金正恩は容体が非常に悪化(あるいはすでに死亡)していて、表に出ることはできないものの、西側諸国がコロナショックのドサクサで混乱していることに乗じて、『ポスト金正恩』の体制固めをしている」
という可能性について、考えておく価値はありそうです。
こうしたなか、韓国メディア『中央日報』(日本語版)に本日、こんな記事が掲載されていました。
金与正氏、権力の全面へ…党政治局候補委員に1年ぶりの復帰(2020.04.13 10:54付 中央日報日本語版より)
記事の文字数は1000文字を超え、中央日報日本語版に掲載される記事としては長文(?)ですが、これによると、北朝鮮は11日、朝鮮労働党本部庁舎で政治局会議を開催し、金与正を「労働党政治局候補委員」に座らせたのだとか。
これについて、中央日報は次のように指摘します。
- 金与正が復帰するのは昨年4月に政治局から外されて以来のこと
- 北朝鮮では朝鮮労働党が優位に立つ国家であるため、この政治局会議は北朝鮮の馘首政策や人事を決める最高権力組織である
- いわば、今回の人事で金与正氏が権力の全面に登場したという評価だ
また、今回の金与正の人事に加え、金英哲(きん・えいてつ)党副委員長の腹心とされ、今年初めに外相に就任した李善勧(り・ぜんかん)も政治局候補委員となった、などとしているのですが、もしこれが金正恩の死に伴う権力の空白によるものだとしたら、北朝鮮の政治体制も流動化するかもしれません。
陰謀説かもしれないが…
ちなみに、この記事にはこんな「読者コメント」がついていました(文章については修整し、箇条書きにしています)。
- 本物の金正恩は脂肪吸引手術の失敗ないしコロナですでに死亡しており、現在の北朝鮮は金与正と金正恩の「影武者」の2トップ体制
- ただ、この「影武者」は金正恩死亡が公式発表されるまで、習近平(中国国家主席)とも(ドナルド・J・)トランプ(米大統領)とも会えない
- なぜなら、声紋などで「偽者」だと一発で判明してしまうからだ
- 実際、朝鮮の国営メディアでは、金正恩の肉声は昨年末から一切公表されていない
…。
なるほど。
このコメントが正しいかどうかは別として、考察としてはなかなか興味深いですね。
実際、2018年6月12日に、史上初めて、米朝首脳会談がシンガポールで実現しました。
これについて当ウェブサイトでは「米国が北朝鮮に核開発を継続するなと命じることで、時間稼ぎをする意味があるのではないか」との仮説を報告しました(『【昼刊】米朝首脳会談、真の成果は「時間稼ぎ」にあり?』等参照)が、あながちピント外れではなかったのではないかと思っています。
米国のことですから、それまで謎が多かった金正恩本人の生体データを、ここぞとばかりに可能な限り収拾していても不思議ではありません。そして、2019年2月末にベトナムで開催された第2回目の米朝首脳会談で、第1回目会談時に収集したデータの整合性を検証していたのではないでしょうか。
したがって、金正恩が何らかの健康障害を抱えている(あるいは極端な話、「死亡」している)のだとしたら、コロナ騒動を「これ幸い」とばかりに、北朝鮮国内で「金与正体制」あるいは「金一族の集団指導体制」に向けて動いている、という可能性は否定できないでしょう。
また、北朝鮮が3月29日などにミサイルを発射した事案についても、こうした権力承継と何らかの関係があるのかもしれませんね。
北朝鮮の物価はどうなっているのか?
さて、北朝鮮について議論する際、どうしても「現在、あの国はどうなっているのか」ということを「数字面」から把握することは困難です。
ただ、昨今のコロナ騒動にも関わらず、『アジアプレス・ネットワーク』というウェブサイトに掲載されている、『<北朝鮮>市場最新物価情報』というページについては、現在でも更新が続いているようです。
これによると、昨年末から比べ、北朝鮮国内ではガソリンや軽油などの価格が高騰していることが確認できる反面、食品(コメやトウモロコシ)については意外と価格が安定しており、また、為替相場もさほど「ウォン安」状況にはなっていない(らしい)、ということがわかります(図表1)。
図表1 北朝鮮の物価変動(12/27→4/10)
調査項目 | 価格変動 | 騰落率 |
---|---|---|
ガソリン | 8,904ウォン→12,850ウォン | +44.32% |
軽油 | 6,678ウォン→10,240ウォン | +53.34% |
北朝鮮産米 | 4,118ウォン→4,626ウォン | +12.34% |
トウモロコシ | 1,700ウォン→1,900ウォン | +11.76% |
中国1元 | 1,113ウォン→1,285ウォン | +15.45% |
USD1ドル | 7,802ウォン→9,072ウォン | +16.28% |
(【出所】『<北朝鮮>市場最新物価情報』データより著者作成)
自然に考えると、1月下旬にコロナ騒動の影響で中朝国境が封鎖され、北朝鮮が事実上の鎖国状態に陥ってしまった、北朝鮮ではあらゆる物価が上昇していなければおかしいという気がするのですが、実際にはそうなっていないようなのです。
また、直近(4月10日)の物価状況を前回調査時(3月30日)と比較してみると、むしろ物価は全体としてやや反落していることも確認できます(図表2)。
図表2 北朝鮮の物価変動(3/30→4/10)
調査項目 | 価格変動 | 騰落率 |
---|---|---|
ガソリン | 13,100ウォン→12,850ウォン | ▲1.91% |
軽油 | 10,480ウォン→10,240ウォン | ▲2.29% |
北朝鮮産米 | 5,371ウォン→4,626ウォン | ▲13.87% |
トウモロコシ | 1,900ウォン→1,900ウォン | ±0.00% |
中国1元 | 1,310ウォン→1,285ウォン | ▲1.91% |
USD1ドル | 9,314ウォン→9,072ウォン | ▲2.60% |
(【出所】『<北朝鮮>市場最新物価情報』データより著者作成)
そういえば、当ウェブサイトでは先週、『新興国からの資金流出は「落ち着いた」といえるのか?』のなかで、新興市場(EM)諸国からの資金流出がいったんは小康状態に入った、とする仮説を提示しました。
もちろん、これは単なる「嵐の前の静けさ」なのかもしれませんが、それでも事実として、3月末ごろの「パニック」的な状況は、4月に入り小康状態にあるのです。閉鎖経済であるはずの北朝鮮もこれと似たような状況になっているというのも興味深い現象ですね。
しかし、コロナ騒動が終息するまでの間で、
- 韓国の総選挙(4月15日)で「親北派」がさらに議席を伸ばすかどうか(あるいは議席を伸ばさないまでも、引き続き議会で優位を維持できるかどうか)
- 米中両国の緊張が高まるかどうか
といった論点とともに、「北朝鮮における権力移譲」が東アジアにおける安全保障上の「隠れたテーマ」といえるのかもしれません。
本文は以上です。
日韓関係が特殊なのではなく、韓国が特殊なのだ―――。
— 新宿会計士 (@shinjukuacc) September 22, 2024
そんな日韓関係論を巡って、素晴らしい書籍が出てきた。鈴置高史氏著『韓国消滅』(https://t.co/PKOiMb9a7T)。
日韓関係問題に関心がある人だけでなく、日本人全てに読んでほしい良著。
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あの巨体で脂肪吸引はあり得ないですね。あれは完全に痩身美容目的で一切健康状態を改善するものではないですからね。むしろ非常に高い感染症リスクを負います。もし本当に脂肪吸引なら確実に寿命を縮めます。回りくどい暗殺レベルと言ってもいいくらい。
多分金正恩なら胃を縮小したり小腸をバイパスしたりの減量手術じゃないかなと。あれなら糖尿病の改善効果もありますし。
減量手術、日本だと安心して施術出来ますが、海外だと腹腔鏡手術で非常に繊細な手技を要求され、かつそもそも手術の困難な肥満体に対するものなので結構危険です。韓国で有名人がその手術後死んで問題になった話があったような。
まあ、まず金正恩が側近とともに全員マスク姿での視察映像なり写真なりが出てこないと「死亡説」は覆りませんね。もし巧妙な「マスク合成写真」が出てきたらさらに怪しい。
黒電話の危篤若しくは死亡説、意外とマジな気もしますね。
12日に開催された人民最高会議にも出席しなかったようですし。
北朝鮮の様な特殊な独裁国家で、外部から最高権力者の正確な情報を把握する事は、困難だと思います。
一方で自由朝鮮の続報が有ります。
【コラム】米FBI、自由朝鮮の「しっぽ切り」
https://search.yahoo.co.jp/amp/www.chosunonline.com/m/svc/article.amp.html%3Fcontid%3D2020041080200%26usqp%3Dmq331AQQKAGYAfiomqObyoCXLLABIA%253D%253D
自由朝鮮は、北朝鮮の民主化運動を行なっている団体です。
昨年、スペインの北朝鮮大使館に侵入して、デジタル情報をアメリカ(FBI)に提供したが、その後FBIとの関係が、上手く行って居ないとの話です。
金王朝が続く限り、北朝鮮は大きく変わりません。自由朝鮮に可能性を感じてましたが、それも無さそうな雰囲気ですね。
トランプ大統領が金正恩と握手した時に超マイクロ針で毒を仕込んだのでは
本当に死亡とか回復不能の重体だったら、他にももう少し、それを示唆するような兆候があっていいと思いますけどね。ただ、もし、実際にそうだったら、金王朝は危機的状態です。王朝体制が弱点を表す時とは、往々にして、権力交代時ですから。直系の後継者がいなかったり、幼かったりして跡目争いになれば、そこに権力の空白が生じ、国家の秩序は乱れ、最悪、体制崩壊の無政府状態になりかねません。今の北朝鮮では、秩序はなんとか保たれており、そこまでにはなっていないように思われます。
結局、現時点で可能性が高いのは、正恩は病床にあるものの、回復可能な状況というケースです。ただ回復までに少々時間がかかりそうに見られている、ということでしょう。妹を後継にというのは、回復までの間に、正恩直系以外の他の男系へ権力が移行するのを防止する意図と想像します。日本古代にも同様理由で、女帝が相次いだ時があったように記憶します。無論、政治的才能において優秀と言うこともあるのでしょうが。
以前に韓国が北朝鮮の軍事演習を非難した際の北朝鮮側の反論に驚いた。
いつもの「無慈悲」な調子ではなく「軍隊が演習するのはお互い様だろう」といった意味の反論だったから。
「軍隊のような組織的行動を要求される機関は必ず集団行動の練習を繰り返して練度を維持しなければならない。それは防衛のためだ。韓国軍だってそうだろう。なぜ北朝鮮だけがそれをやってはいけないような非難をされなければならないのか。こう言っては大変申し訳ないような表現だがそれは妄言というより他はない。」
といった調子の反論で、その声明を出したのは金与正氏だった。
それに対して韓国はヒステリックな再反論をしたのだが、この件に関してだけは北朝鮮側の方が冷静な対処で理路整然としており、仮に金与正氏が権力を握ったら韓国は南北関係において北朝鮮より論理性を欠いた独善的な国、となりそうだな、と思わされました。
ブルー様
なんと「金与正」は軍事行動を「おバカなランボー者」と違いチームプレーだと理解しているのですか。🐧
その通りなのです、たまに私が言う「4秒躍進」(最近はりょうちん様への返信に使いました)も実は、バディーシステムにチームプレーの一環なのです。🐧
侮れない「ネーチャン」ですね。🐧
早く、ブルー「チームプレー」の犠牲になる事を期待します。🐧
「金正恩」も「金与正」も本当に頭が良いですね。決して侮れません。少なくとも「文在寅」より数等上です。韓国も吸収合併されるかも知れません。
匿名様
韓国の声明は日本の左翼マスコミと似ていて、「まず結論有りき」なんですね。結論とは「妄言を弄する他国と正しい自国」です。
それが韓国マスコミの北朝軍事演習への非難にも出てた。要は
「正しくない国は何をするにも遠慮しろ」
といった内容のものです。非難にしろ上から目線の押し付けがましさだけしかないんですね。
ところが金与正氏の反論はそれに対して「軍隊が演習するのはそれが任務なんだから当たり前だろう。」です。
韓国マスコミはならず者に道理を説かれた格好になってしまった。
ハゲ親父様。
しかしながら実際の北朝鮮人民軍の場合、燃料や糧食物資の補給、といったチームプレイが不可能なので朝鮮戦争の再開、といったマネは無理でしょう。
ロケット弾や砲弾といった弾薬や恐らく中共から供与を受けているロケット燃料ジメチルヒドラジンといったものは補給可能なので砲撃やミサイル発射テストといった軍事的嫌がらせだけが可能なんでしょうな。
国境から40㎞ちょっとしか離れていないソウルを侵攻を伴わない嫌がらせ攻撃する事だけは可能であるため、風水的な理由や「ソウルに首都を置く国こそが正統な朝鮮国家」などの理由で遷都をしようとしない韓国はどうかしてます。
金与正氏の登場で「非合理な自由陣営国」と「合理的な共産主義的独裁国家」という妙な関係が朝鮮半島にだけ現出してる。
もし、金正恩が危篤もしくはすでに死亡していたとしても、北朝鮮は国の内外に厳重に秘していますね…
労働新聞、朝鮮中央通信、ハンギョレ、朝鮮新報、いずれも平壌運転中です。
また、わざと表面に出てこない可能性も濃厚です。
金正日は、1994年に最高指導者として実質的な権力を掌握してから2000年に至るまで、国の内外にほとんど姿を現しませんでした。肉声すらほとんど伝わっていなかった状態でした。そんな中、金正日の姿を知ろうと、『闇からの谺』(申相玉・崔銀姫『将軍様、あなたのために映画を撮ります』)というノンフィクションが人気を博したものでした。
こういう状態の時は、北朝鮮国内で苦難の行軍があり、深化組事件のような粛清がありました。こういう時に下手に人民の前に姿を現すと、人民の怨嗟の的となりかねない危険があったのかもしれません。
金正恩は父正日の顰みに倣い、雲隠れをしている可能性も考えられます。そして現在、苦難の行軍の再来があり、新たな血の粛清が進行中であることも考えられます。
しかし北朝鮮の物価を参照すると、本当に苦難の行軍の再来があるのかという疑念が湧いて来ますね…
1990年代の苦難の行軍時は、韓国が保守派の金泳三政権でした。これが終了するのが1998年、韓国で金大中政権が立った時です。金大中は、盧武鉉、文在寅などの左派の棟梁ですから、南侵トンネルを通して十分な量の物資を北朝鮮に供給できたことも考えられます。そして今も、文在寅が北朝鮮に供給を続けていることも考えられます。
こればかりは、なんとも言いようがないですね…
もし、金正恩が危篤もしくはすでに死亡していたとしても、北朝鮮は国の内外に厳重に秘していますね…
労働新聞、朝鮮中央通信、ハンギョレ、朝鮮新報、いずれも平壌運転中です。
また、わざと表面に出てこない可能性も考えられます。
金正日は、1994年に最高指導者として実質的な権力を掌握してから2000年に至るまで、国の内外にほとんど姿を現しませんでした。肉声すらほとんど伝わっていなかった状態でした。そんな中、金正日の姿を知ろうと、『闇からの谺』(申相玉・崔銀姫『将軍様、あなたのために映画を撮ります』)というノンフィクションが人気を博したものでした。
こういう状態の時は、北朝鮮国内で苦難の行軍があり、深化組事件のような粛清がありました。こういう時に下手に人民の前に姿を現すと、人民の怨嗟の的となりかねない危険があったのかもしれません。
金正恩は父正日の顰みに倣い、雲隠れをしている可能性も考えられます。そして現在、苦難の行軍の再来があり、新たな血の粛清が進行中であることも考えられます。
しかし北朝鮮の物価を参照すると、本当に苦難の行軍の再来があるのかという疑念が湧いて来ますね…
1990年代の苦難の行軍時は、韓国が保守派の金泳三政権でした。これが終了するのが1998年、韓国で金大中政権が立った時です。金大中は、盧武鉉、文在寅などの左派の棟梁ですから、南侵トンネルを通して十分な量の物資を北朝鮮に供給できたことも考えられます。そして今も、文在寅が北朝鮮に供給を続けていることも考えられます。
こればかりは、なんとも言いようがないですね…
普段は威勢よく瀬戸際外交をやってるのに、こんどは穴熊ですかね。
飛車や角のようなミサイルを頼りに穴熊戦法をやるのは自殺行為です。金や銀で固めないと。派手な飛び道具に頼って、堅実な実務家を粛清していった金正恩政権は、金も銀も残ってない状態なのですが、まあ、どんな持ち駒があっても、王がないんじゃ将棋になりませんが。仮に王が生き残っていても、将棋では歩を相手に取られると、と金になって責めてくる。飛車を守るために歩を何枚もとられてたら駄目。王と飛車角だけではどうにもならない。穴熊は、と金の物量攻撃にめっぽう弱いわけなので。独裁者の最期が民衆に吊るされるというのは、現実世界でも将棋でも同じです。
もし彼が生存しているなら、穴熊は悪手です。崩れるときは前兆もろくになく一瞬かもしれません。
奥さん失脚したのかな?モランボン楽団の運命やいかに。
半島は、「いったい、何故?」と問いたくなるほどの儒教世界です。
儒教世界ということは、男性優位であり、長幼の順位が絶対です。
なので、金正日氏の三男それも在日であった第二夫人腹であった金正恩さんの後継にはかなりのムリがあったハズであり、それをようやく軌道にのせたこの時機に同腹の妹を後継指名というのは、相当なムリがあり、そのムリを通そうというにはそれなりの切羽詰まった事情があるのでしょうね。第二夫人腹で三男であった金正恩さんを後継者とするムリを通せたのも、最高権力者であった父親が存命中に準備ができたからではないでしょうか。
なので、金正恩さんは、かなり危険な状態ではあっても存命している。影武者に後継者指名なんてできません。その前にクーデターが起きてしまいます。
こちらの都合を申し上げると、このややこしい時期に半島有事はご遠慮いただきたい。ムリでもなんでも、スムーズな後継継承をしていただき、せめてアメリカ大統領選まで、耐えて頂きたいものです。
実は
金正恩「冗談はよせ」
金与正「兄上も案外甘うございますな」
だったりして。
しきしま様へ
ギレンとキシリアとは…
これは意表をつかれてしまいました。(笑)
そういえば 金正男の息子さん 如何してるのでしょうか?