日韓スワップ、あえて「日本のメリット」を考えてみる
ここ数日、韓国側で日韓通貨スワップ待望論が高まっています。昨日は韓国ウォンの為替相場はやや落ち着きを取り戻しているようですが、小康状態がいつまで続くかはわかりません。こうしたなか、昨日、『【資料】2014年4月16日の日韓スワップの議事録』という記事を当ウェブサイトに掲載した目的は、本稿を執筆するためです。というのも、当ウェブサイトの『韓国メディア「五輪延期なら日本も韓日スワップ必要」』などでも触れたとおり、韓国側で最近、やたらと「日韓通貨スワップ待望論」が高まっているからです。
目次
今から6年前の議事録
昨日の『【資料】2014年4月16日の日韓スワップの議事録』では、当ウェブサイトにしては珍しく、国会の元資料をほぼそのまま転載しただけ(+それらのコメントを要約した箇条書きを列挙しただけ)の記事でした。
これは、今から約6年前、2014年4月16日に、当時の衆議院議員だった三木圭恵(みき・けえ)氏(「日本維新の会」所属)が日韓通貨スワップについて質問を行い、麻生太郎総理(副総理兼財相)や山崎達雄・財務省国際局長(当時)が答弁した発言録を収録したものです。
具体的なやりとりについては衆議院のウェブサイトで現在でも確認することができるのですが、リンク先が少々長いため、昨日の『【資料】2014年4月16日の日韓スワップの議事録』で該当する箇所をノーカットで転載したうえで、箇条書きで要約をまとめた次第です。
これについては当初、原文が少々長すぎることから、「原文をすべて掲載するのではなく、勝手に原文を箇条書きで要約して紹介するだけで良いかな?」とも思ったのですが、結局、ノーカットで原文をそのまま掲載することにしました。やはり、議論の「トレーサビリティ」を確保するうえで必要だと思ったからです。
(なお、当ウェブサイトが大切にしたいと考えている、議論の「トレーサビリティ(traceability)」については、『ウェブ評論の流儀は「議論のトレーサビリティの確保」』で説明していますので、よろしければご参照ください。)
正確な事実認識
日韓通貨スワップは韓国への支援である
さて、議事録に掲載されている、三木議員(当時)、麻生太郎総理(※安倍政権下での正式な役職は財相ですが、本稿では「麻生総理」と呼びます)、山崎局長(当時)の3者の発言について、表現を整え、言葉を補ったうえで、再構成しておくと、かなり興味深いことが判明します。
まず重要なのは、三木議員の次の指摘です。
日韓通貨スワップは、豊富な外貨準備を持つ日本が、外貨準備が少なく満期1年未満の短期対外債務が多い韓国通貨の暴落リスクを低減させ、欧米の資金が韓国経済へ流入することの後押しになっている(と指摘する経済人もいる)
この「日韓通貨スワップは韓国への支援である」という指摘は、正鵠を射ています。というのも、日韓通貨スワップは、世界でもなかなか例がない、「米ドルでの引出が可能な二国間通貨スワップ」だからです。
現在、韓国が保有している米ドル建てのスワップといえば、引き出すためのハードルが高い「多国間通貨スワップ」であるCMIMと、資金使途が民間金融機関への流動性供給に限られている「為替スワップ」しかなく、いわゆる「米ドル建て二国間通貨スワップ」は1本もありません(図表1)。
図表1 現時点で韓国が外国と締結しているスワップ協定(※「自称」も含む)
相手国と失効日 | 金額とドル換算額 | 韓国ウォンとドル換算額 |
---|---|---|
中国(2020/10/13?) | 3600億元 ≒ 509億ドル | 64兆ウォン≒526.3億ドル |
スイス(2021/2/20) | 100億フラン ≒ 103.3億ドル | 11.2兆ウォン≒92.1億ドル |
UAE(2022/4/13) | 200億ディルハム ≒ 54.4億ドル | 6.1兆ウォン≒50.2億ドル |
マレーシア(2023/2/2) | 150億リンギット ≒ 34.6億ドル | 5兆ウォン≒41.1億ドル |
オーストラリア(2023/2/22) | 120億豪ドル ≒ 72.5億ドル | 9.6兆ウォン≒78.9億ドル |
インドネシア(2023/3/5) | 115兆ルピア ≒ 70.5億ドル | 10.7兆ウォン≒88.0億ドル |
二国間通貨スワップ 小計 | 844.3億ドル | 106.6兆ウォン≒876.6億ドル |
多国間通貨スワップ(CMIM) | 384.0億ドル | ― |
通貨スワップ 合計 | 1,228.3億ドル | ― |
カナダ(期間無期限)※ | 金額無制限 | ― |
米国(2020/09/19)※ | 600億ドル | ― |
(【出所】各国中央銀行等の報道発表などをもとに著者作成。なお、米ドル換算額は昨日夜時点でWSJマーケット欄に表示されていた為替相場を参考に試算。なお、中国との通貨スワップについては実在性は不明。また、※印で示したカナダ、米国とのスワップは、通貨スワップではなく為替スワップ)
韓国の資金調達構造の特徴
では、なぜ韓国は米ドル建てのスワップを必要としているのでしょうか。
これについては、さっそく、麻生総理の次の発言が参考になります。
日本側から見ると、韓国は長期的・安定的な調達手段ではなく、短期的な調達手段で外貨を調達しており、かつ、国際的な大規模銀行も存在しないことから、国際的な金融危機の影響で資金繰りが不安定化しやすいという特徴を有している
これについては、普段から当ウェブサイトでも言及している内容とも整合しています。
というのも、韓国は外国の金融機関から3300億ドル前後のカネを調達しており(図表2)、そのうち「1年以内に満期が到来する外貨建ての債務」の額は1000億ドル前後に達している(図表3)からです。
図表2 韓国がカネを借りている外国金融機関の所在地(2019年9月末、最終リスクベース)
相手国 | 金額 | 比率 |
---|---|---|
米国 | 883.3億ドル | 26.78% |
英国 | 811.0億ドル | 24.59% |
日本 | 539.9億ドル | 16.37% |
フランス | 270.9億ドル | 8.22% |
ドイツ | 152.7億ドル | 4.63% |
台湾 | 103.6億ドル | 3.14% |
その他 | 536.3億ドル | 16.26% |
合計 | 3297.6億ドル | 100.00% |
(【出所】BISのCBSデータ『B4-S』より著者作成)
図表3 韓国の外国金融機関からの1年内外貨建債務(2019年9月末、所在地ベース)
相手国 | 金額 | 比率 |
---|---|---|
米国 | 392.3億ドル | 34.25% |
英国 | 167.1億ドル | 14.59% |
日本 | 103.1億ドル | 9.01% |
フランス | 69.3億ドル | 6.05% |
その他 | 413.6億ドル | 36.11% |
合計 | 1145.4億ドル | 100.00% |
(【出所】BISのCBSデータ『B4-S』より著者作成)
そして、純然たる外貨建ての債務が1000億ドルを超えているという事実は、なかなか大変です。なぜなら、韓国経済を「突然死」に至らしめるのは、株価の暴落ではなく、金利市場からの資金流出だからです(『「株安」と「資本逃避」は必ずしもイコールと限らない』参照)。
だからこそ、外部者(たとえば日本)から見れば、「いざというときのための備えとして、通貨スワップなどの流動性確保手段が必要じゃないのか」、と心配になってしまうのでしょう。
日本が外国とスワップを締結する意義
ただ、その一方で、日本が外国の通貨当局と通貨スワップを結ぶのは、日本にとっては一方的な信用の供与になりかねませんし、スワップに基づき外貨を引き出されたあとで相手国が破綻すれば、丸ごと日本の損失となりかねません。
これについて、麻生総理が話した内容は、次のとおりです。
- 日本と貿易や投資の関係が深い地域の経済に貢献するという観点からは、為替市場を含めた金融市場の安定の意義は非常に大きい
- 日本としては2013年以降、インド、インドネシア、フィリピンなどのアジアの諸国とスワップの拡大に勤めているが、これには経済関係の深い国との金融協力というものを通じ、日本の成長戦略の重要な柱であるアジアの成長を取り込んでいくという狙いもある
- 通貨スワップには片務的な慈善支援として行っているものであるというだけでなく、新興市場諸国が確実に成長していくことで日本の国益につながるという側面があることは間違いない
…。
以上より、政府としては、通貨スワップについては相手国に対する慈善支援的な事業と位置付けているわけではありません。あくまでも「経済関係が深い国に金融協力をすることで、相手国の市場が安定すれば、その国の経済が確実に成長し、やがては日本の国益にもつながる」、という流れですね。
すなわち、日本のように強い通貨と巨額の外貨準備を持つ国との通貨スワップは、最悪の事態に備えたバックストップとして、相手国の市場の無用な混乱を事前に避けることができる(かもしれない)、という効果が期待できます。
そのうえで、相手国が経済発展すれば、その恩恵はわが国に及ぶだけでなく、相手国の対日感情が良くなるなどの効果が得られるなど、日本の国益にも資するはずです(※もっとも、某インドネシアのように、日本や中国を手玉に取り、双方から有利な支援を引き出そうとする国が存在することも事実ですが…)。
本末転倒になっては仕方がない
ただし、以上の議論は、あくまでも「日本が相手国の金融市場の安定に貢献することで、相手国の経済発展が促進され、対日感情も好転し、それらのことが日本にも恩恵となって帰ってくる」という前提条件がなければ成り立ちません。
ここで参考になるのが、三木議員の次の指摘です。
- しかし、通貨スワップはわが国の産業界と厳しい競合関係にある韓国のファイナンスに対し、日本政府が信用を供与しているという側面があり、結果的に日本の電機産業などの足を引っ張っているという側面があるのではないかと指摘する経済人もいる
- 日本の経済、市場において、韓国に対する輸出は、韓国の輸出よりも非常に小さい割合であり、たとえウォンが暴落したとしても、日本の経済に与える影響というのはそんなに大きくないという分析結果も出ている
この点については、非常に考えさせられます。というのも、『数字で見た、「日韓は切っても切れない関係」論のウソ』でも報告しましたが、ヒト、モノ、カネの往来という観点からは、日本にとって韓国は「重要な国である」とは言い難いですから。
具体的には、日本の金融機関の対外与信総額は4兆5494億ドルに達していますが(2019年9月末時点、最終リスクベース)、このうち韓国に対する与信総額は540億ドルと、全体の1.23%に過ぎません。
また、日本の対外直接投資は1兆6459億ドルに達していますが(2018年12月末時点)、韓国に対する対外直接投資は391億ドルと、対外直接投資全体の2.38%に過ぎないのです。
野田スワップの轍
スワップ増額措置(2008年と2011年)
問題は、それだけではありません。
日本が韓国に対するスワップの増額措置に応じた際の、韓国側からの反応も、とうてい看過できるものではありません。
日本が過去に韓国との間で締結していたスワップとしては、大きく①米ドル建ての通貨スワップ(図表4)と、②日本円建ての通貨スワップ(図表5)があります。
図表4 過去に存在していたドル建ての日韓通貨スワップ
締結日 | 概要 | 日→韓の上限額 |
---|---|---|
2001年7月4日 | CMIに基づく日韓通貨スワップ開始 | 20億ドル |
2006年2月24日 | CMIスワップの増額 | 100億ドル |
2011年10月19日 | 「野田佳彦スワップ」開始 | 400億ドル |
2012年10月19日 | 「野田佳彦スワップ」終了 | 100億ドル |
2015年2月16日 | CMIスワップが失効 | 0 |
(【出所】日銀、財務省、国立国会図書館アーカイブ等より著者作成。なお、日銀、財務省が一部過去データを抹消しており、国立国会図書館アーカイブも不完全であるため、誤っている可能性もある)
図表5 過去に存在していた円建ての日韓通貨スワップ
時点 | 概要 | 日→韓の上限額 |
---|---|---|
2005年5月27日 | 円建て通貨スワップ開始 | 30億ドル |
2008年12月12日 | リーマン・ショック後のスワップ増額 | 200億ドル |
2010年4月30日 | リーマン増額措置終了 | 30億ドル |
2011年10月19日 | 「野田佳彦スワップ」開始 | 300億ドル |
2012年10月31日 | 「野田佳彦スワップ」終了 | 30億ドル |
2013年7月3日 | 円建て通貨スワップ終了 | 0 |
(【出所】日銀、財務省、国立国会図書館アーカイブ等より著者作成。なお、日銀、財務省が一部過去データを抹消しており、国立国会図書館アーカイブも不完全であるため、誤っている可能性もある)
このうち、たとえば2008年のリーマン・ブラザーズの経営破綻に端を発する金融危機の際、同年12月に日本が韓国に対するスワップライン(※円建て)を30億ドルから200億ドルに引き上げてあげたときに、韓国の政府当局者から出てきた発言が、これです。
「韓国が厳しい時、日本が最も遅く外貨融通」
「韓国が最も厳しい時に外貨を融通してくれたのは、米中日の中で日本が最後だ」。尹増鉉(ユン・ジュンヒョン)企画財政部長官は6日、日本有力経済紙である日本経済新聞とのインタビューでこのように指摘し、「世界第2位の経済大国なのに、日本は出し惜しみをしている気がする」と語った<<…続きを読む>>
―――2009年07月07日08時07分付 中央日報日本語版より
何だか悲しくなりますね。
また、2011年10月には、いずれも当時の野田佳彦首相と李明博(り・めいはく)大統領の合意により、日韓通貨スワップを130億ドルから700億ドルに増額する措置が講じられました(いわゆる野田スワップ、うち円建て30億ドルから300億ドル、ドル建てを100億ドルから400億ドルに増額)。
これにより、当時の欧州債務危機の混乱にもかかわらず、韓国ウォンは暴落しないで済んだ格好です。では、この「700億ドル野田スワップ」が締結されて以降、韓国は日本に対し、ヒトコトでも感謝を述べたのでしょうか?
全然違います。というのも、韓国側は、次のような不法行為を日本に仕掛けて来たからです(※文中敬称略)。
- 12月14日…ソウルにある日本大使館前の公道上に、いわゆる「慰安婦像」が設置される(※以降、日本政府が撤去を求めるも韓国政府はこの要請を一切無視している)
- 12月18日…京都で行われた日韓首脳会談で李明博が野田佳彦に対し、いきなり慰安婦問題を蒸し返す
- 8月10日…李明博がわが国固有の領土である島根県竹島に不法上陸する
- 8月14日…李明博が天皇陛下(現・上皇陛下)を侮辱する発言を行う
スワップを締結してあげても感謝してもらえないというのは、本当に悲しい話ですね。
ちなみに、韓国政府はその後、野田前首相が送った親書を書留郵便で送り返すという、とんでもない無礼を働いているのも付記しておきましょう。
韓国、野田首相親書を書留で郵送 返却拒否受け(2012/8/23 20:27付 日本経済新聞電子版より)
財務省のメチャクチャなロジック
以上を踏まえたうえで、日韓通貨スワップの700億ドルへの大幅増額措置について、当時の山崎達雄・財務省国際局長の説明を確認しておきましょう。
山崎参考人の発言(※便宜上、番号を付している)
- ①日韓通貨スワップを初めとする地域の金融協力は、為替市場を含む金融市場の安定を通じ、相手国(韓国)だけでなく、日本にとってもメリットはある
- ②日本と韓国との間の貿易・投資関係、とりわけ日本企業も多数韓国に進出して活動しているという事情を踏まえると、その国の経済の安定というのは双方にメリットがあり、通貨という面では、むしろ通貨ウォンを安定させるという面もある
- ③財務省が当時、日韓通貨スワップの規模を拡大した理由としては、韓国のためだけというよりも、むしろ日本のため、ひいてはアジア地域の経済安定のためという側面があった
このうち①と③については麻生総理の発言とあまり変わるところはありません。
日本が通貨スワップを提供することで、韓国の金融市場・為替市場が安定すれば、アジア地域全体の経済が安定する、という効果を、当時の財務省は期待していた、ということです。今ほど日韓関係が悪化していなかった当時であれば、こうした「屁理屈」も、それなりに説得力はあったかもしれません。
しかし、②については、明らかに数字を見ていない、「机上の空論」と言わざるを得ません(上記図表2、図表3等参照)。さらに、私たちにとってはまことに残念なことに、韓国は支援をして感謝してくれる国でもなければ、反日感情がなくなる国でもありません。
麻生総理「話が通じない国」
さて、こうした財務省のメチャクチャなロジックはともかくとして、もうひとつ紹介しておきたいのが、副総理兼財相である麻生太郎総理の、次のような発言です。
2011年10月に日韓通貨スワップを総額130億ドルから700億ドルに拡充したのは、欧州債務危機による金融市場の混乱を受け、韓国政府の要請に基づいた行われた措置だが、増額措置が2012年に終了した理由は、日韓両国でスワップ増額部分の延長は必要ないとの結論に至ったためである
まず、先ほどの「700億ドルの野田スワップ」については、韓国側の要請に基づいて行われた措置である、という趣旨のことを明言しています(※このあたり、山崎局長の「日韓通貨スワップには日韓双方にメリットがある」、とする見解と微妙に整合していないように思えます)。
そのうえで、野田スワップが終了した理由を、(欧州債務危機が一巡するなど)「スワップ増額措置の必要性がなくなったためだ」、などとしているのですが、自然に考えて野田スワップ終了措置の判断に竹島上陸、陛下侮辱、親書返送などの無礼行為の数々がまったく影響しなかったと見るのは無理があります。
ただ、麻生発言のなかで興味深いのは、次のような「内情の暴露」でしょう。
- 日韓両国が通貨スワップ増額措置の延長は必要ないとの結論に至った時点では、マクロ経済の状況は健全だったが、1997年のアジア通貨危機に際しては韓国の外貨準備は極端に払底し、また、2008年にも似たような状況が生じつつあった
- 「短期の外貨借入で経済を運営している」という韓国経済の構造を踏まえ、日本側から「韓国経済のためには安全弁としての日韓通貨スワップのような協定が必要ではないか」と話すにしても、中央銀行や企画財政部などの事務レベルと政治レベルでは話の複雑さが異なる
- わが国では、そもそも国際金融においては、1997年や2008年のような状況に備え、ある程度は手を打っておかねばならないものだと考えているが、IMFやG20などの場で韓国側と話をしても、中央銀行や企画財政部など、話が通じる相手と通じない相手の違いが極端であり、交渉は難航する
つまり、日本の立場からすれば、国を挙げて、安定的な長期借入金ではなく、不安定な短期借入金に頼っているという韓国の資金調達構造は危なっかしくてならないのですが、それは事務方レベルでは理解できても、政治家レベルでは感情的になって話が通じない、ということです。
そのうえで、決定的なのは、次の趣旨の発言でしょう。
2013年7月3日に30億ドル相当の通貨スワップが失効した理由のひとつは、日本側から「本当に大丈夫か」と問い合わせたところ、韓国側から「借りてくれと言われたら借りてやらないことはない」、といった言い方をされ、日本側で「そんな義理はない」という雰囲気になったこともある
そりゃそうですね(笑)
教訓
さて、日本がアジア諸国などとの間で通貨スワップや為替スワップを推進する意味としては、思いつくまま列挙しても、次のようなものがあります。
- アジア諸国の金融を安定させることで、アジア諸国の経済成長を支援し、ゆくゆくは日本にとっても多大な恩恵をもたらすこと
- アジア諸国に対して通貨の安全弁を提供することで、日本に対し感謝の念を持ってもらうことなどを通じ、親日国がアジア全体に広がること
- 日本円の国際化がさらに進展すること
実際、日本は自国通貨自体が国際的に通用度の高い「ハード・カレンシー」でもありますし、また、米ドルなどを中心に巨額の外貨準備を保有しています。こうした事情に照らせば、アジア諸国と通貨スワップなり、為替スワップなりを推進する価値はあります。
(※もっとも、財務省が「国の借金を減らす」と騙り、増税に邁進しているほどですから、外貨準備高が実際に必要な金額と比べて多すぎるという問題点はありますが…。)
ただし、日本がこれらのスワップを推進する価値があるとしたら、少なくとも①日本経済と日本企業にとっても恩恵があること、②日本の貢献が相手国から正当に評価されること、などが必要です。
韓国に対して日韓通貨スワップを提供したら、韓国の当局は日韓通貨スワップを「バックストップ」として、安心して為替介入を常態化させ、結果的に日本企業の国際的な競争力が削がれるという意味で、まず日本経済と日本企業にとってメリットがあるのかどうかは疑問です。
また、日本が過去に韓国を助けても、「支援が遅かった」と逆恨みされたり、大使館前に変な銅像を設置されたり、私たち日本人が尊敬している天皇陛下が侮辱されたり、親書を郵便で送り返されたり、といった侮辱を全力で受けるのが関の山だ、というのが、これまでの歴史が教える教訓です。
日本政府が韓国との間で通貨スワップを再開するかどうかを決断するに当たっては、以上を踏まえて判断していただきたいと思う次第です。
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
さて、日韓通貨スワップを再開すべきかどうかを巡っては、先日も紹介したとおり、日本を代表する優れた韓国観察者である鈴置高史氏が『デイリー新潮』に数日前に寄稿した、次の記事が参考になります。
新型肺炎発の韓国の通貨危機 米国の助けも不発で日本にスワップ要求…23年前のデジャブ(2020年3月24日付 デイリー新潮より)
同記事では当ウェブサイトへのリンクが張られているため、当ウェブサイトが同記事を紹介してしまうと「循環参照」のようになってしまうという悩みがありますが(笑)、ただ、正直申し上げれば、日本国民であれば必ず読んでおくべきというレベルの優れた記事でもあります。
まだの方は、是非、ご一読下さい。
本文は以上です。
日韓関係が特殊なのではなく、韓国が特殊なのだ―――。
— 新宿会計士 (@shinjukuacc) September 22, 2024
そんな日韓関係論を巡って、素晴らしい書籍が出てきた。鈴置高史氏著『韓国消滅』(https://t.co/PKOiMb9a7T)。
日韓関係問題に関心がある人だけでなく、日本人全てに読んでほしい良著。
読者コメント欄はこのあとに続きます。当ウェブサイトは読者コメントも読みごたえがありますので、ぜひ、ご一読ください。なお、現在、「ランキング」に参加しています。「知的好奇心を刺激される記事だ」と思った方はランキングバナーをクリックしてください。
ツイート @新宿会計士をフォロー
読者コメント一覧
※【重要】ご注意:他サイトの文章の転載は可能な限りお控えください。
やむを得ず他サイトの文章を引用する場合、引用率(引用する文字数の元サイトの文字数に対する比率)は10%以下にしてください。著作権侵害コメントにつきましては、発見次第、削除します。
※現在、ロシア語、中国語、韓国語などによる、ウィルスサイト・ポルノサイトなどへの誘導目的のスパムコメントが激増しており、その関係で、通常の読者コメントも誤って「スパム」に判定される事例が増えています。そのようなコメントは後刻、極力手作業で修正しています。コメントを入力後、反映されない場合でも、少し待ち頂けると幸いです。
※【重要】ご注意:人格攻撃等に関するコメントは禁止です。
当ウェブサイトのポリシーのページなどに再三示していますが、基本的に第三者の人格等を攻撃するようなコメントについては書き込まないでください。今後は警告なしに削除します。なお、コメントにつきましては、これらの注意点を踏まえたうえで、ご自由になさってください。また、コメントにあたって、メールアドレス、URLの入力は必要ありません(メールアドレスは開示されません)。ブログ、ツイッターアカウントなどをお持ちの方は、該当するURLを記載するなど、宣伝にもご活用ください。なお、原則として頂いたコメントには個別に返信いたしませんが、必ず目を通しておりますし、本文で取り上げることもございます。是非、お気軽なコメントを賜りますと幸いです。
コメントを残す
【おしらせ】人生で10冊目の出版をしました
自称元徴用工問題、自称元慰安婦問題、火器管制レーダー照射、天皇陛下侮辱、旭日旗侮辱…。韓国によるわが国に対する不法行為は留まるところを知りませんが、こうしたなか、「韓国の不法行為に基づく責任を、法的・経済的・政治的に追及する手段」を真面目に考察してみました。類書のない議論をお楽しみください。 |
【おしらせ】人生で9冊目の出版をしました
日本経済の姿について、客観的な数字で読んでみました。結論からいえば、日本は財政危機の状況にはありません。むしろ日本が必要としているのは大幅な減税と財政出動、そして国債の大幅な増発です。日本経済復活を考えるうえでの議論のたたき台として、ぜひとも本書をご活用賜りますと幸いです。 |
おはようございます。
新宿会計士様が書かれている内容をシンプルに投資対効果(自国、相手国および地域の価値及び信頼)として考えた場合、韓国への支援になる通貨スワップはマイナスしか生まないことが明確になりますね。
韓国にある資産の回収としては為替スワップという選択肢もあるけど、米韓の為替スワップがあるのでドルを経由して回収した方がリスクが小さいのでそれも不要かと考えております。
下記の大事な事が脱落しておりました。
マイナス…日本としてトータルな
日韓スワップは言語道断ですが、
世界で日本円の流通量の比率は上がっているのでしょうか?
アメリカ以外の国の中銀同士が結ぶスワップにおいて米ドルが出てくると言うのは特異な、通常のスワップの概念からは著しく外れたものであります。
そもそもスワップとは中銀間で自国通貨を融通しあって、局地的な通貨不足に対応する仕組みです。
中銀にとって自国通貨は、通貨管理は必要ですが、概念的にはいくらでも作れる(刷れる)モノです。無分別にスワップをやって自国通貨がダブついてしまえば、通貨安、インフレになってしまうのですが、まあそれはスワップ相手国での市中への供給状況を見ながら適宜吸収操作をすることで十分管理できる話です。
自分で刷れるんだからなんらかの役に立つならノーリスク。乱暴に言えばそんな話。
ただ関係ないドルが絡む場合、北朝鮮以外の国の中銀は(笑うところ)当たり前ですが刷ることができません。
日本の場合政府が持ち日銀が管理する外貨準備を政府の許可のもとスワップ相手国に供給する。というのがドルスワップの仕組みなんだと思ってます。当たり前ですが無制限じゃない。
日本がするドルスワップはスワップの形を借りただけの途上国金融援助スキームです。締結国も日本にとって援助対象になりうる親密で金融の規模の小さい国に限られてます。
韓国は「親密」でも「金融規模が小さい」わけでもなくドルスワップの対象でないのは明白です。しかも貿易の上ではライバル国であり、彼らへの援助が日本の貿易に悪影響になるリスクすらあります。
援助スキームとしてドルスワップを使うことの相手国のメリット(日韓ドルスワップにとっては日本にとっての致命的なデメリット)は「形式的」に相手国から日本へのドル供給も契約に入れることで、援助スキームでなくて対等な関係での取極に偽装出来ることです。韓国が妙に偉そうにしてるのはこの仕組みを悪用した物です。
東南アジアとのドルスワップは双務のものも片務のものもありますが、事実上逆方向というのは誰しも想定してないのは同じです。
日本がするドルスワップはスワップの形を借りただけの途上国金融援助スキームです。締結国も日本にとって援助対象になりうる親密で金融の規模の小さい国に限られてます。
韓国は「親密」でも「金融規模が小さい」わけでもなくドルスワップの対象でないのは明白です。しかも貿易の上ではライバル国であり、彼らへの援助が日本の貿易に悪影響になるリスクすらあります。
操作ミスです。すみません。
G様の上記の文、分かりやすく納得できました。
こような考えを基本に韓国との付き合いを判断するべきですね。
ドルの通貨スワップがとんでもないことが理解できました。
ありがとうございました。
(新宿会計士注:このコメントは著作権侵害の疑いがあるため、承認を留保しています。)
(新宿会計士注:このコメントは著作権侵害の疑いがあるため、承認を留保しています。)
>2013年7月3日に30億ドル相当の通貨スワップが失効した理由のひとつは、日本側から「本当に大丈夫か」と問い合わせたところ、韓国側から「借りてくれと言われたら借りてやらないことはない」、といった言い方をされ、日本側で「そんな義理はない」という雰囲気になったこともある
この部分を参考にすると、米国に安全保障を依存する韓国が米国に対して「韓国を守らせてくれと言われたら守らせてやらない事はない」的な姿勢で対応している可能性もありますね。
文明的な対応をする日米には傲慢な態度を、非文明的な中国には卑屈な態度をとる韓国の姿を見ていると、人間扱いするのが間違いな国・民族である、との結論に至るのは致し方ないとしか言えないです。
ルネッサンス期のイタリアの政治家、マキアヴェッリは著書でこう書いてます。
「隣国を援助する国は滅びる」
「次の二つのことは、絶対に軽視してはならない。
第一は、忍耐と寛容をもってすれば、人間の敵意といえども溶解できるなどと、思ってはならない。
第二は、報酬や援助を与えれば、敵対関係すらも好転させうると、思ってはいけない」
マキアヴェッリが言っているのはごく普通のことです。
君主論(と呼ばれる著作)は本当に普通のことが書いてあります。
なんかわかる気します。
例えば自分がどうしようもないひもじい状況の時に羽振りの良い友人に援助してもらったとしましょう。
その時の恩を一生忘れないということも世の中には結構あります。ただ、それって少なくとも羽振りの良かった友人と同レベルにまでのし上がれた後に限られるはずです。
援助されてもやっぱりひもじくて、援助してくれた友人はやっぱり羽振りが良かったら、まず妬みが先に来て感謝なんて(口先以外では)出来ません。恨の国韓国のみならず我々だって同じです。
国と国との関係で「一生恩を忘れない」=「同レベルまでのし上がられる」はこれほど危険なことはありません。同レベルまできたら次は攻め滅ぼされるかも知れない。マキャベリさんはそういうことを言ってたのかも。
援助をするときは鬼の気持ちで。もちろん相手から妬みの言葉もたくさんくるがそれは相手が同レベルまでは遥かに達しない証拠だから安心しながら受け流す。まあそういうの面倒だったらはじめから助けない。大事ですね。
マキアベッリが聞いたら今の日本国憲法は願望と手段を一体化するなと叱られそうですね。
日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであつて、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めている国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思ふ。
韓国政府は日本の地方自治体では無いので、日本国から「地方交付税」を貰うのは、✕✕人から見ても可笑しな話ニダ。🐧
「地方交付税」と言われて悔しければ、自力でなんとかするニダ。🐧
というか有耶無耶になってるが、韓国って日本に借金あるよな?借金すら返せない国と通貨スワップするってデメリットしかなくね?天皇侮辱したよな?天皇は国の象徴なんだから日本に対しての宣戦布告に等しいし、ちゃんとした謝罪もないし、発言した奴は処分無しだったから、法整備もまともに出来てない蛮族なのは明らかだしな。通貨スワップって国同士の約束だぞ?約束が守れない国に約束したって無駄。つまりデメリットしかない。
> 韓国って日本に借金あるよな?
主文に日本を含む各国からの借入金額が書いてありますが?
他にあるとおっしゃるなら、具体的な借り入れ方法と金額をお示しください。
自衛隊への兵器レーザー照射を忘れてはいけません。
言い訳の為に動画改ざんまでしています。
そして「主敵は日本」とも発言していますし、
「過去に日本と戦争をした」と歴史改ざんもしています。
なぜ普通に国交が有ると思うのか不思議ですね。
御意!
本来であれば、米ドルを融通するスワップは、アメリカとの間で結ぶべきもの。日本がしゃしゃり出る筋ではない。それが「ドルの覇権」ということ。さらに、日本政府は、特に韓国から取り立てる能力に疑問があるしね。安易に結ぶべきではない。
80年代後半、円の国際化、という妄想を、日本金融当局が抱いて、結局うまくいかなかったんだが、金融というものは武力とセットだからね。
韓国との関係でいえば、日本が年間2兆円くらい(直近だと減ってるかな)儲けているんだから、うまい具合に蛇口を絞めたり緩めたりして、儲けの構造を継続するのが賢い政策だと思う。
この板、韓国きらいな人が多いのはわかっているが、ある意味、韓国というのはわかりやすい国でもあり、これをうまくあやつるのが外交手腕じゃないかな。どの国であろうと、一筋縄ではいかないんだから、韓国相手に外交のトレーニングを積むのがいいだろう。
いやいや。日韓スワップなんて、我が国にとって何もいい事など無いから。助けてやったって後ろ足で砂をかける国だからね。絶対に助けてならない。すり寄って来るな。
私が言うのも何ですが、すごくよくまとまってて読みやすく、わかりやすい記事です。この記事こそ政治家、官僚をはじめ、すべからく多くの人に読んで欲しいと思います。
スワップを通じで、国益とは何ぞや、をもう一度原点に立ち戻り、再考するいい機会の記事だと思います。
ホント、一部の保身政治家、勘違い官僚にも是非読んでいただきたいですね。
スワップが中銀間で行われるようになったのもそんなに昔ではありません。いわば新スキームですから、もちろん利点欠点があってそれらはどんどん改良されています。昔は単純に中銀間で自国通貨を交換するだけだったのですが、それでは市中へ行き渡らない、相手国での目的外利用(介入資金への流用)などの欠点があり、それをカバーする形で現在の為替スワップ=ドル供給ファシリティの形式に落ちつきました。今後また進化するとは思いますが、今の為替スワップがとりあえずの最新形式です。
過去の弱点のある通貨スワップが市中への外貨供給手段として使われることはもはやありません。
日本が手がける援助型通貨スワップ(CMI含む)だけが唯一例外として残り続けるのではないかと思います。
いつかの中央日報の記事でCMIに関する会議で中国が「多国間スワップでドル出さなきゃダメ?ウチは人民元で良くない?」みたいな発言してた記事あったような(記憶のみ)
G 様
どうなのでしょう?
その件は、高すぎる米ドル依存の低減を目指し「(地域内での)貿易決済用の共通通貨を構想しよう」との内容だったかと思います。
ですが、ASEAN地域での通貨覇権を画策するのであれば、日・中のどちらにおいても国際協力等の名目で自国通貨を地域浸透させた方がメリットがありそうな気がするんですよね。
とても、思想も理念も体制も異なる集合体が共通通貨を運用できるとも思えないですものね。
*****
CMIの拠出通貨を米ドルから共通通貨に置き換えることで、もっともメリットがありそうなのは「ASEAN
+3」の枠組みの中で唯一の"支援する国側に立ちながらも貢献国ではない国"なのだと思います。(それなりの拠出を強いられるにもかかわらずCMIからの支援が期待できない国のことです)
きっと、「共通通貨構想」の本当の言い出しっぺは、その国だったのでは?・・と考えています。
軒先を借りて母屋を乗っ取るのが韓国の常とう手段です。人の善意を善意と理解していません。お金を貸せば「日本も我々にお金を貸すことで莫大なメリットがあるに違いない」と考えます。
日韓スワップにメリットなどありません。百億害あって一利なしです。日本は二度と過去の轍を踏んではいけません。今度こそ国が傾きます。
リーマン級を軽く超えた大リセッションの状況で、唯一の利点は韓国がコケても、大勢にほぼ影響しないので、潰す好機だと言うことです。
平時では憚られるラジカルな手が今なら正当化しやすいのです。
しかも反日全開の文政権とか、もう「押すなよ」状態w。
他のアジアの国は助ければ「いやあうちも余力が無くてねえ」と言えますし。
自転車置き場と自転車泥棒と自分の自転車に掛けるカギの話を最近痛感します。
日本にとって韓国は同じ自転車置き場にある隣の自転車。
韓国のカギよりも日本は一段慎重なカギを付けて置けば、日本(自分の自転車)ではなく韓国(隣の自転車)が盗られる事で日本が結果的に守られる。
リセッションが来ても、為替ショックが来ても、貿易摩擦が来ても中共が暴れても、米軍駐留経費負担問題が来ても(笑 、だいたい韓国が先に極端な事になって日本は何とかなる見通しがつく。逆に韓国以下になったり韓国に付け入るスキを与えてしまえば韓国が結果的に日本を盾にして守られる。
世界不況も比較的大きな国の一つである韓国が徹底的につぶれてくれればその土砂降り輸出する全世界的なシェアがカクっと空席になり世界に余裕が生まれます。
以前新宿会計士さまがご指摘あったように、事実上【韓国はずし】を狙った韓国以外へのスワップ措置も有効な手段でしょう。またスワップ措置に【韓国とのスワップ協定ある国とは減額する、締結を遅らせる、何かの条件を加える】なども有効ではないでしょうか。
新宿会計士様
「日韓スワップ、あえて「日本のメリット」を考えてみる」というタイトル.これって読者を惑わすキャッチコピーの疑いがあるのでは(笑)
わたしはてっきり,この問題を上下左右,斜めからはもとより,裏側までのぞき込んで,「なるほどそれならメリットもあるかも」と錯覚させる筋書きを示した後で,それをひっくり返してみせる.そんな展開を期待したのですが,
いつもながらのというか,他に考えようがないよねというお約束のはなしで終始したのはやや残念.経済・社会問題の解釈にもっともらしい詭弁が紛れ込む余地がないというのは珍しいと思うのですが,「日韓スワップ問題」というのは,その希有な例ということになるんでしょうか.
伊江太様
> 「日韓スワップ、あえて「日本のメリット」を考えてみる」というタイトル.これって読者を惑わすキャッチコピーの疑いがあるのでは(笑)
タイトルを読み解くと、
日韓スワップ(は百害あって一利なしだが)、(それでもスワップと言うものから)あえて「日本のメリット(=日本の国益)」を考えてみる
と読んでみると、
日本がこれらのスワップを推進する価値があるとしたら、少なくとも
①日本経済と日本企業にとっても恩恵があること
②日本の貢献が相手国から正当に評価されること
などが必要です。
の下りが、しっくりきそうです。
(無理があるかな…)
つまり、日韓通貨スワップを通じて、日本の国益に叶うスワップとは何ぞやを考えさせられる深謀遠慮な記事であると思ってます(笑)
ひねくれ九州男児が駄文失礼しました。
酒が弱い九州男児様
いえいえ、ひれくれどころか、極めて健全かつ論理的な考えをお持ちと拝察いたします。
緊急経済対策会議できめた巨額の財政出動の財源がドル建て高利外債しかなさそうなので、ウォン暴落を防止した旧日韓通貨スワップは必須パーツの一つでしょうねー
あることないことひっくるめて、ウォン安定の通貨スワップを要求するモードに入ってくると思うので、関わらないのが一番ですが、
あえて逆転発想としてここはaiib中共式に、拠出財源を日本が一部面倒見る代わりに缶coke空港港湾のほとんどを半万年期限で権利取得し租借する契約でも結んだらどうすかね。。。
ついでに米軍駐留付きで運用を行うオプション付きで、費用は向こう持ちとかにしますか
伊江太さま
二国間スワップは、一度結ばれれば、大体継続するように思います。
日韓スワップは、額の変化も激しく、継続さえもしていないという点で、異常なのではと思います。
お互いの通貨のレベルに差が、あるスワップは片務的になり、ただの経済援助になりがちです。経済援助をするからには、それなりのメリットが有るからする訳で、韓国に付いてはメリット無しというのが、客観的な見方になるのだと思います。
過去の行い、現在の行いを考えて、日本を敵国扱いする国に援助するのは、馬鹿でしょう。
韓国が、日本を助けられないのは、間違い無い事実ですからね。
だんな様
>過去の行い、現在の行いを考えて、日本を敵国扱いする国に援助するのは、馬鹿でしょう
「馬鹿だから」の国に欺されて馬鹿を見たら,それこそ何と表現すればいいんでしょうね.
馬鹿じゃとても足りないな.認知障害? 精神崩壊?? まさか生ける屍???
伊江太さま
学習しない猿とか、大馬鹿くらいしか、言葉が思い付きませんね。
韓国とスワップしたら、安倍政権が、崩壊すると思います。
私は、無いと確信しています。
有ったら、新宿会計士さんに立候補して貰いましょう(笑)
韓国と通貨スワップなり為替スワップなりを結ぶことが、日本にとって
メリットになるのかという以前に、スワップ契約を結ぶ相手国として、
信頼のおける国であるかどうかという問題点の方が重要だと思います。
韓国は経済が成長することにより国力が増大してきた途端に、日本に
対する外交姿勢が激変してしまいました。そして、韓国民に対して
「反日感情」を植え付け、それを増幅することに熱心で、さらに
世界に対しては日本に対する「悪口外交」を展開。とにかく、世界に
対する日本の信頼度を貶めることに必死です。
そして、ついには、過去に日本との間に締結した条約や合意や約束を
一方的に反故にし、今では、日本に対しては、違法なことを何を
やってもOKという法律無視のスタンスが、一般的な韓国民に定着して
きたように思えます。
そんな国とスワップ契約をしても、大丈夫なのでしょうか?
日本から借りたドルを返済せずに、勝手に、自国の大法院で
「韓国の元徴用工に対する賠償金と日本に返済する借入金を相殺する」
といった判決を出させ、自分たちに都合の良い一方的な論理で、
常識では考えられない違法行為をしてくる可能性が高いです。
あえて考えてみたのですが、日韓スワップにはなんのメリットも無いですね。
逆に韓国視点だとメリットしかないです。
実質的には、一方的な恵受国の側でありながら、はたからは対等な立場で交わされるスワップ協定は、彼らの″狡猾感″が満たされるこの上ないアイテムなのでしょうね。
よく考えたら、韓国から届くのは通過当局や経済界からの「スワップがあるに越したことはない」「スワップの締結が望ましい」といった″秋波″ばかりで、韓国政府から正式に要請されたものは何もありません。
日本は従来のスタンス通りに「韓国から正式に要請があれば協議の復活を検討する」でいいのだと思います。〔彼らからは頭を下げられないのですから、事実上の拒絶表明なんですけどね。
*困ってもいない相手に手を差し伸べて「恩着せがましい」と邪険に扱われるのは愚の骨頂でしかありません。
↓経済支援獲得のハードル
①韓国側からの強い懇願
②外交非礼への深い謝罪
③スワップではなくて借受
④定期返済〔感謝の強要〕
⑤契約不履行時の厳罰取極
*あゝ、無理ですね・・。
あゝ、
"通過当局"になっています
スルー(通過)してください
ハズカシイ・・。
カズさま
フォローが良かったから、セーフだと思います。
だんな さま
やさしいお言葉に救われました。
m(_ _)m
ロイターの記事です。
日本との通貨スワップ締結は望ましい=韓国首相
以下全文です。
[ソウル 27日 ロイター] – 韓国の丁世均(チョン・セギュン)首相は27日、日本との通貨スワップ協定の再締結は貿易や金融安定の強化に資するとして望ましいとの認識を示した。
丁首相は記者団に「日本との通貨スワップは以前(失効するまで)長きにわたってあり、為替市場に多大な貢献をした。したがって(日本との)通貨スワップの締結は正しいといえる」と述べた。
引用ここまで。
で、日本には何の得が、有るんでしょうか?
日本は、ウォンの安定の為に有るのでは、ありません。
ただ、首相が呟いたらスワップが、湧いて出てくる物でも有りません。
そう言えば、今回は誰も日本側が言い出しませんね。
まず、この手の発言を、英文メディアを通して出してくるのは想定どおりです。
ヲン売りは外国人からなのでソコへのメッセージと、我々は胸元開いているアピールを兼ねているからです。
国内にはこんな金融相場では安易な通貨協定を一国間同士で結ぶのは相手国のリスクを背負い込むデメリットしかない点が、さすがに周知されてるな、と感じますね
また韓国寄り発言や行為が明らかに国益に反する証左をsnsメディア経由で論拠をもって発信されたがゆえに、テレビなどのメディアが逆に胡散臭くてプロパガンダ加担だと認定されはじめているのでは。
ゆえに、ダンマリにみえるのは、もちろん政権側の動きが内部的なものにとどまるのもあるのでしょうが、新聞テレビ側の大部分が、叩かれるのを忌避して、結果ダンマリにはしっているからでねーでしょうか。
昔から反日スタンス、プロパガンダでも継続できた部署は、デスク、プロデューサー、ディレクターの建前上の報道の自由を主張する声が大きいので、執行部も放置なんでしょうけど
常識的な友好国であればメリットはあるでしょう。
そういうスタンス(思い込みや弱さ含む)で過去に締結してきた訳で。
日本が行ってきた数々の対韓施策の失敗、あえてなど考えずとも「今の」日本にメリットは皆無。
朝鮮日報からの連鎖記事です。
丁世均首相「韓日通貨スワップ、やるのが正しいと考える」
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200327-00080269-chosun-kr
具体的になった分を引用します。
丁首相は27日、ソウルのプレスセンターで開催された外信記者懇談会にて、韓米通貨スワップの締結に続く日本との協定の必要性について、このように表明した。
丁首相は「日本との通貨スワップは日本側の立場ゆえに延長されなかったのだから、日本側の立場が重要」と語った。
なお丁首相は、韓日軍事情報包括保護協定(GSOMIA)関連では即答を避け、「GSOMIA問題は未来志向的かつ互恵的関係にしていく中できちんと検討されるべきだと考える」と語った。
引用ここまで。
「日本との通貨スワップは日本側の立場ゆえに延長されなかったのだから、日本側の立場が重要」
>韓国が要らないと言ったからが、日本人のコンセンサスですね。
「GSOMIA問題は未来志向的かつ互恵的関係にしていく中できちんと検討されるべきだと考える」
>話がコロコロ変わって、信用出来ませんね。
GSOMIA破棄は、一方的に韓国が、破棄したはずですがね。
多分他の新聞社からも、同じニュースが出てくるでしょう。
この様に、過去のスワップが無くなった原因の認識や、色々な日本への欠礼の認識に、二国間で大きな乖離が有る話が出て来ると思います。
日本側のメリットを考えるのは、至難の業でしょう。
だんな様
韓国は、「世界は、自分たちを中心に回っている」と妄想する国家
です。
自分たちが捏造・妄想すれば、なんでもかんでも自分たちの
思い通りになると考える国民性。
そのうち、市民団体が、韓国の大法院(日本の最高裁判所)に訴えて、
「日本は、韓国とスワツプを締結するべき」と、
とんでも判決を出させるかもしれません。
そして、それに日本が従わなかったら、今度は日本に対し、
謝罪と賠償金を請求してくるかもしれません。
匿名希望さま
馬鹿らしい話ですが、韓国は「世界は、自分たちを中心に回っている」と妄想する国家ですには、賛同します。
現実には、最高裁判決を出しても、実効性が無く、両国関係が悪くなるだけです。
彼らが思っている事が「違うニダ、アイゴー」となるのを楽しみにしています。
丁世均(Jeong Segyun,정세균)総理”東京に確定診者多くなって..日本入国禁止維持”
https://news.v.daum.net/v/20200327161106863
(ソウル=ニュース1)=入力2020.03.27.16:11
日本との通貨(Cross Currency)スワップもなされることが正しいと考える
題名からもわかるように、通貨(Cross Currency)スワップを隠したいのか、
主題が入国制限のふりしてます。
時事通信も来ました。
通貨協定、日本と再締結期待 「市場安定に寄与」 韓国首相
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200327-00000131-jij-kr
明日あたりは、日本よ新聞社にも波及するでしょう。
本日のプライムニュース、岸田政調会長が消費税下げられない、理由を延々と述べています。
現在の状況が、判っていないのか?
岸田政調会長が述べるということは自民党内での意見を反映している。
それが市場にどんな影響があるか
いきなりに下がると困るので、金曜日にこの、発言を当ててきた。
民主党は日本を弱らせ、失われた20年を作りましたが、
今回は、失われた20年では済まない。
人も会社も死んでしまったら、生き返れないのに。
二日市保養所さま
私も見ました。
元々岸田さんに、期待はしていませんでしたが、リーダーシップの不足感が、印象に残りました。
派閥の論理は有るかも知れませんが、ポスト安倍の観点からは、力不足だと思います。
反日国と締結するスワップに
メリットがあるとは思えません。
しかもまるで日本がやりたがってるような物言いに
腹わたが煮えたぎります。
韓国は、自分たちの利益のために、平気で嘘をつきます。
自分たちの利益のために人を騙すことは、彼らにとっては正義なのです。
逆に「騙される方がバカ」というのが、彼らの社会常識です。
ですから、倫理観も世界的な常識も全く違う民族と、約束や合意や
契約など締結することなど無謀なことです。
世界は、自分たちを中心に回っている。
自分たちこそ正義で、日本は悪!!
そんな国に、お金を貸すなど、自殺行為です。
そのうち、過去の歴史や都合のよい嘘をでっちあげて
日本から借りた借金と、でっちあげの過去の歴史の賠償とを相殺し
借金を踏み倒します。
さらに、それだけではなく、日本に対して
「過去の歴史を強制的に清算させた」
「日本は、真摯に過去の歴史を反省すべきだ」とか
もっともらしいことを言いながら、「韓国が正義で日本は悪」とか
世界に向けてアピールし、日本をさらに貶めていくことでしょう。
韓国の国民は、自分たちの大法院(日本の最高裁判所)に訴えれば、
他国との正式な国際条約や契約や合意、さらに国際規約や規範を
簡単に反故にできると信じています。
韓国政府ではなくとも、韓国の一般市民の一人が、大法院に
「悪徳国家の日本からの借入金は、返済する必要はない」と
訴え出れば、国民感情で判決を出す韓国の大法院が
法律など無視して、「反日」の判決を出します。
デタラメのオンパレードの国と、付き合えるとは思いません。
北朝鮮も南朝鮮も、世界で最も信用のできない民族の国です。
シンプルに韓国人の大好きな言葉を贈りましょう
「歴史を忘れた民族に未来はない」
です。
歴史とは100年・1000年スパンのものだけではなく、
5年前・10年前を含んだ過去の所業が全て未来へと繋がれていくものなのです。
発言や行動が全てネットの海に記録され、必要に応じて取り出される今は尚更に過去ー現在ー未来の悪行や善行が重要視されるかと思います。
韓国や日本という国家単位。マスコミや政党とかの組織単位。コメンテーターや評論家という個人単位。
全て同様のブーメランを受ける可能性を考えながら、行動・発言する必要があるかと感じます。
わかりやすいです。そして納得感にあふれています。会計士さんだけでなく麻生副総理も鈴置さんも。
私が他人の連帯保証人になるかどうかの判断と通じるものが有る、という風に捉えました。その人が私にとって利害を超えた特別な人、その人の人生と私の人生は一蓮托生な関係であればどんなにデメリットがあっても連帯保証人になると思います。逆にそういう関係でない場合は事務的にメリット・デメリットの勘案のみです。
そして日本にとっての韓国はというと、そういう特別な間柄ではないし、トータルでメリットが上回るわけでもないという事実。これ以上何の説明もいらないですね!