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【読者投稿】コロナウィルス、まだ慌てる時間じゃない

当ウェブサイトでは昨年から「読者投稿」窓口を常設化しており、韓国在住日本人様による「在韓日本人が見た」シリーズを筆頭に、さまざまな立場の方による興味深い記事のご投稿を頂いて来ました。こうしたなか、とくに読者の皆さまの反応が良かったのが、現役のお医者さんから頂いた、『【読者投稿】新型肺炎、日本は「いつもどおり」で良い』という投稿です。こうしたなか、コロナウィルス騒動については収束の気配がなかなか見えないなか、厚かましくも「そろそろ『第二弾』をいただきたい」と思っていたのですが、ちょうど良いタイミングで昨日、寄稿をいただきました。ハッキリ申し上げて、この論考、有益です。

読者投稿について

金融評論家にウィルスそのものの評論はできません

最近報じられるウィルスは、カッコ付きで何やら難しい名前がたくさんついていますし、「ウィルス性肺炎」などといわれてしまうと、素人発想からすればそれだけで思わず恐ろしくなってしまう人も多いでしょう。

実際、当ウェブサイトでも、コロナウィルス騒動の初期に、「とにかく中国出身者を全員水際でシャットアウトして入国を拒否すべきだ」、といったコメントを書き込んだ読者様が多かったと思いますし、なかには「感染が疑われる人間は片っ端から強制検査すべきだ」、といった主張もありました。

しかし、当ウェブサイトでは一貫して申し上げていますが、日本は自由貿易の原則を採用する法治国家であり、法律に規定がないことをやることはできませんし、また、外為法や入管法でヒト、モノの流れを制限することは可能ですが、基本的にこれらの制限は、それなりの根拠がなければ発動できません。

コロナウィルス蔓延で見えた、日本の入管法制の問題点』でも報告しましたが、安倍政権が中国・武漢を含む湖北省発行のパスポートを保有する中国人などの入国を拒否する方針を打ち出したこと自体、法的にはややグレーです。

もっとも、そもそも論として湖北省や近隣の重慶などで事実上の都市封鎖などが進むなか、今回の日本政府の入国拒絶措置に実質的な意味があるのかどうかは不明ですが…。

※ ※ ※ ※ ※ ※ ※

さて、コロナウィルス騒動で、ひとつ、本当に困ったことがあります。それは、当ウェブサイト『新宿会計士の政治経済評論』を運営している私自身は、本質的に金融評論家であり、医学評論家ではない、という事実です。

このため、コロナウィルスの蔓延によりヒトの流れをシャットアウトする際の法的根拠、それをやることによる経済・金融面に与える定量的な影響の分析などについては自分自身の専門分野なのですが、コロナウィルス自体がどういう性質のものなのか、正直よくわかっていません。

というよりも、少し前までウィルスとバイキンの違いもよくわかっていなくて、「酵母菌を牛乳に混ぜればヨーグルトが出来上がる」というのは何となく知っていたのですが、知り合いから「ウィルスを牛乳に混ぜてもヨーグルトは出来上がらないよ」と言われて、それで初めて両者の違いを認識したほどの医学オンチです。

医師の立場から

こうした著者の欠陥を補って余りあるのが、専門知識豊かな読者陣です。

お知らせ:読者投稿を常設化します』でもお知らせしたとおり、当ウェブサイトでは昨年以来、「読者の皆さまからの記事投稿窓口」を常設化しており、その投稿要領、過去の読者投稿については、それぞれ次のページにまとめております。

必ずご確認ください(2019/12/16日版)
過去の読者投稿

そして、この読者投稿窓口を常設化するきっかけを作って下さった人物のひとりが、「りょうちん」というペンネームのコメント主様(本職はお医者さん)であり、先週は『【読者投稿】新型肺炎、日本は「いつもどおり」で良い』というご投稿を頂きました。

個人的な感想を申し上げるならば、世の中のさまざまなニューズサイト、ウェブ評論サイトに掲載されたものを差し置いて、この論考が最も「すんなり腑に落ちた説明」だったと思います。

りょうちん様は、以前より当ウェブサイトのさまざまな記事にコメントをしていただいているのですが、これらのコメントはじつに理性的で科学的、合理的であり、コメントを読むだけで「科学的思考態度」の大切さを理解することができるのです。

そして、嬉しいことに、昨日は「コロナウィルス・第二弾」のご投稿をいただきました。

といっても、原稿をそのまま転載するのではなく、一部、当ウェブサイトの体裁にあわせている箇所があるほか、表現方法を個人的な好みに修正している部分や、勝手に前後の表現を加除修正している部分もあります。よって、意味が通じない箇所があるとしたら、それはりょうちん様の責任ではありません。

(※これ以降がりょうちん様からの投稿です。なお、当ウェブサイト転載にあたって私自身が勝手に修正した部分が間違っているようでしたら、どうかご指摘を賜ると幸いです。)

コロナウィルス・第二弾

いろいろ新情報が出そろってきたので、第二弾を企画しました。本稿は、

  • 戦況確認
  • 医学的考察
  • 今後の対策・医療者の裏話
  • 社会的パニック

でお送りしましょうと思います。

(※新宿会計士注:下記の小見出しには、オリジナルの原稿にないものを勝手に追加している部分があります)

戦況確認:海外での死亡例はほぼゼロ

今回のウィルス蔓延を巡っては、いろいろと統計のサイトがありますが、図表を多用していて、一般の方にも直感的にわかりやすいのが、次のウェブサイトでしょう。

Geographical distribution of 2019-nCov cases globally

Since 31 December 2019 and as of 5 February 2020, 24 530 laboratory-confirmed cases of novel coronavirus (2019-nCoV) infection have been reported and 493 deaths.<<…続きを読む>>
―――European Centre for Disease Prevention and Controlより

この統計を確認してまっさきに気付くのは、先日のフィリピンでの死亡例を除けば、海外での死亡例がほぼゼロである、という点です。

では、その「海外の死亡例」であるフィリピンの事例がどうなっているのか、その医学的情報を調べたところ、残念ながら現時点で公的機関の発表は見当たりませんでしたので、ここでは『まにら新聞』(英語版)に掲載された次の記事を紹介したいと思います。

Chinese man dies of coronavirus in Philippines, first death outside China

He said the Chinese man, who arrived from Wuhan, China through Hong Kong last January 21, was tested positive for the novel coronavirus. He died on Saturday after developing severe pneumonia due to viral and bacterial infections.
―――2020.2.3付 まにら新聞ウェブ英語版より

少なくともこの記事を読む限り、今回の事例ではウィルス感染単独ではなく、細菌感染との合併で重症肺炎になったようですが、この報道が事実だとすれば、これは通常の「ウィルス性呼吸疾患」のパターンです。この場合、どの細菌感染と合併したのかも重要なファクターですが、詳細は不明です。

この点、中国だけが他国と100桁違う死亡率を計上しているのですが、死因分析の情報がまったく聞こえてきません。意図的に隠蔽しているのでしょうか、それとも単に中国の医療レベルが低くてまともな分析ができていないだけなのでしょうか。

いずれにせよ、中国以外の世界の医学者は、ホンネでは「本物の重症患者をよこせ!」と思っているのではないでしょうか(※現時点では中国は重症患者の出国を禁止しています)。

医学的考察

さて、ウィルス性呼吸器疾患というのは、カッコ書きで難しく書いていますが、その正体は、なんのことはありません。

風邪」です。

「風邪をこじらせて肺炎」というパターンも、よく物語などで耳にしますが、逆にいえば、こじらせないと肺炎にはならない、という意味です。臨床的には、肺炎には、「院内肺炎」と、市民生活の中で感染する「市中肺炎」という大きな分類がありますが、市中肺炎の自然史をマメに研究した論文を紹介します。

成人市中肺炎におけるウィルス感染の関与―単一施設での前向き検討―

―――一般社団法人日本呼吸器学会HP『日呼吸会誌 49(1),2011.』より(※PDFファイル)

「ウイルス性肺炎の現状と治療戦略」

―――2017年2月1日付 ラジオNIKKEI『感染症TODAY』より(※PDFファイル)

これらの文献でわかるように、コロナウィルスは市中肺炎ウィルス「四天王」のなかでも最弱、という位置付けです(もともとコロナウィルスが最弱という位置付けだったからからこそ、コロナウィルス族のSARSやMERSが話題になったという一面があるともいえます)。

そして、今回の「2019-nCoV」がSARSやMERSに並ぶような脅威である、という証拠は、中国でしか見つかっていません(もちろん、だからといって現時点で「2019-nCoVはSARS、MERSに並ぶ脅威ではない」と決めつけることはできませんが…)。

それなのに、今回のコロナウィルスを巡っては、なぜか大騒ぎする人が多いです。

「コロナウィルスは一本鎖RNAウィルスだ」、「変異・抗原変化しやすい」、「ワクチンが作れなかったり、有効な抗体がちゃんと作れず、反復感染する」、といったものから、極端なアジテイターに至っては「強病毒性に変異する」などと煽っているほどです。

しかし、それらの特徴はその辺にいる既存のコロナウィルスでも同じなのですよ。

なぜ今だけ騒ぐんですか?注目を浴びて嬉しがりたいんですか?

今後の対策

いま、どこの国でも必死で「水際対策」を行っています。

防疫に携わる医療行政関係者は、決して言えない本音を持っています。

コロナウィルスの蔓延を完封するなんてチョッ無理でしょ

と(笑)。

それでも「水際対策」に血道を上げる理由は、感染被疑者の数を最小化するためです。現状、コロナウィルスを検出するには時間や費用や特殊な試薬が必要なPCR法しかありません。風邪症状を訴える患者が千単位・万単位で、医療機関に飽和攻撃した場合、まったくのお手上げです。

インフルエンザは長年の研究開発により、外来で短時間に結果の出る簡易検査キット、ウィルスの増殖過程を阻害する治療薬などが充実し戦えるようになりました。しかしコロナウィルスは陽性が出たとしても、ぶっちゃけ「栄養を取って暖かくして寝てください」以外に、特に有効な治療法はないのです。

「コロナウィルス+細菌感染」による肺炎になった場合も、人工呼吸器やECMOに繋ぐほかは、基本的には細菌に対する治療しかできません。

したがって、

コロナウィルスの侵入を防げるような心理的マジノ線やバトルオブブリテンのような鉄壁の対応を『演出』し、国民の厭戦感情を抑制しながら時間を稼ぎ、症例数が少ない内にがっちり情報を集めて蔓延後の体制構築までの冬戦争のごとく遅滞戦闘をする

というのが合理的な行動で、日本の行政の動きはこのとおりになっています。

マスクが払底してしまいましたが…

前稿で「日本はいつもどおりで良い」と書きましたが、その「いつもどおり」が不可能になってしまいました。まさかこんなに早く、市場からマスクが払底するとは思いもよらなかったからです。

もともと日本は「マスク大国」で、外国人が観光で冬から春に来日すると、日本人のマスク着用率に驚く、というのが様式美でした(そういえば、花粉症もマスク率の高さに寄与していましたね)。

この点、「ふだんマスクしていなかった人もするようになった」からといって、まさか売り場から消えるほどのことはないだろうと甘く見ておりましたが、「▼中国人の爆買い、▼50倍の値上げ、▼メルカリでのテンバイヤー」などのネットニュースを山ほど見かけるなど、「パニック」手前の狂想曲の様相を呈して来たほどです。

※ ※ ※ ※ ※ ※ ※

さて、感染者がウィルス入りの飛沫を拡散する予防うえで、マスクが有効であることは議論を待ちません。

しかし、逆に、「非感染者がマスクをすることで感染を予防することができる」という効果を証明した論文は存在しません。あったとしても、医療者がN95マスクと不繊布のサージカルマスクを使用した場合の比較を行った研究だけで、しかも、統計的有意差は存在しなかったというオチも付きました。

というよりも、もちろんインフルエンザ患者に濃厚接触する医療者がマスクなしで対応すれば感染するのは自明ですので、「医療者がマスクの有無で感染を防ぐ効果に差があったかどうか」、などとする研究は、明らかに人道に反していて、倫理的に行えません。

実際、WHO(ケッと思った人もいるでしょう)もインフルエンザ対策に一般人の予防マスクは推奨に入れていません(もっとも、WHOが信用できなくてもCDCは信用してやってくださいw)。

インフルエンザ予防の王道、マスクに実は効果なし?(2019年12月10日(火)19時45分付 ニューズウィーク日本版より)

よって、無症状の人が感染予防のためにするのは、普通の場所でマスクをするよりも、むしろ手洗いの励行が王道でしょう(※もっとも、「風邪かな」と症状を自覚する人がマスクするのは公益上の意味があるといえるかもしれませんが…)。

というか、寒空の中、マスクを求めて店を探し回り、風邪を引いては本末転倒です。

社会的パニック

さて、「社会的パニック」といえる状態にあるのは、現状では中国本土のみです。

そして、この「社会的パニック」は、次の要素で成り立っています。

  • 医療機関に「感染疑い」の患者が殺到していること
  • 武漢の市民の市外への外出禁止
  • 人民解放軍の動員

これに加えて中国独特の要素として、中国人が政府発表など誰も信じていないという特性もありますが、これなどはデマが蔓延しやすい背景でもあります。

当初、武漢市は新型肺炎疑いの患者の受診施設を制限しました。まずこれが悪手だったと言えるでしょう。

そもそも頼みの病院に行って、「診察まで10時間」、「具合の悪い患者も廊下で寝させられている」、「医療者は過労で倒れる」といった光景を見れば、そりゃパニックになりますよ。そのうちどれだけが本当の感染者だったのかは知るよしもありませんが…。

もちろん、2009年豚フルの時も似たようなことを日本の厚生労働省が行おうとしましたから、中国だけが愚かだとは言いません。

しかも、「人民解放軍が動員された」との情報から、「俺たちをスターリングラードのように攻囲して見殺しにするつもりなんだ」と怯えるのも無理はありません(実際のところ、中国お得意の突貫工事で収容施設の建築にかり出し、軍医を派遣したという穏当なものだったようですが…)。

あと、とあるコメントで、「日本は生物兵器に『極端に』弱い」と主張する方がおりました。

正確に引用すると

今回、人民解放軍が学んだ事は、『発病前に感染力を有するウィルスで攻撃すれば、日本は極めて脆弱だ。』という事でしょう。

でしたが、「発病前に感染力を有するウィルス」の下りは本質的ではないので「生物兵器」に丸めさせていたきます。

確かに人口密度が高く、交通機関が発達している日本という先進国は伝播という点では不利な要素を持っています。しかし、人口密度が高く、交通機関が発達している先進国・中進国はたくさんあるので、ことさら日本が弱いと言うことはありません。

(※ちなみにこのコメント主様に「極めて」の意味を問いただしてみたのですが、これについてはまったく合理的な説明がなされず、失望しました。)

最大の利点は日本人の性格

さて、日本が生物兵器に脆弱であるという仮定に対して考察してみるといくつかの反論する余地があります。それは、「国民皆保険制度により医療のフリーアクセスがあり、極めて早期に病気を発見できる」、「早期予防策を打つことができる」、という利点です。

医療行政も正直言って「うぜえ」くらいに充実しており、それこそ「箸の上げ下ろし」にまで文句を付ける勢いのマイクロマネジメントが染みついています。感染症サーベイランスも熱心です。

医療も充実していますが、医学も世界のトップレベルであり、各都道府県でPCRによる検査が迅速にできるなんて国は日本を含めたG7くらいじゃないでしょうか。

後ろめたい過去ですが、化学兵器使用の実戦は山ほどあるのですが、歴史上、実戦で細菌戦を行ったのは確実視されているのは旧日本軍のみで(米軍もやったのかもしれませんが隠蔽されています)、自衛隊ができた直後から、NBC部隊をこっそり再建しています。

現在でもその系譜は受け継がれ、先進国中でもNBC対策の軍備は整っていると言えます。

また、世界で最初に化学兵器テロ(1995年の地下鉄サリン事件)を経験したことで、警察・消防系にも自衛隊の指導の下、NBC対策部隊が整備されるなど行政も学んでいるのです。

そして最大の利点は日本人の性格です。

私は2011年3月11日の東日本大震災における被災地区に居住しており、当時は基幹病院勤めでしたが、あんな激甚災害で社会インフラが毀損した状態でも、人々は助け合いました。コンビニや給水に日本人が並ぶ光景の写真が、世界中の人に驚きを持って受け止められました。

私自身、「性善説」については、日本人という集団に限っては信じて良いと思っています(もっとも、そう思わない人もいるでしょうし、おそらくそんな人を説得しようとしても無駄なんだろうとも諦念を持っていますが…)。

しかし、集団して秩序を保ち、国家や機関の発表を信じやすい国民性はもし生物兵器による攻撃を受けても「極めて」脆弱な姿をさらすことはないと考えます(というような建設的な議論にしたかったのになあ…)。

最期に陰謀論

流行している陰謀論は、今回のウィルスが生物兵器説というものですが、その騒動については、次のサイトによくまとめられています。

【注意】「新型コロナウイルスにHIVタンパク質が挿入」というインド論文の信憑性

―――2020-02-02付 『事実を整える』より

インド論文著者が撤回表明「新型コロナウイルスにHIVタンパク質が挿入」はフェイク・デマ

―――2020-02-02付 『事実を整える』より

同サイトの解説によれば、この生物兵器説は、査読(※)前の論文を集めたサイトのうち1本の論文を、英語圏と日本の非常に評判の悪いデマサイトが拡散させた、というのが筋です。そのおかげで、もとの論文の執筆者は論文を撤回してしまいました。

(※「査読」とは:有識者が学術論文誌に掲載するに堪える水準かどうかを審査すること。)

ちなみに、この短期間で査読前の2019-nCoVに関する論文は300以上投稿されているそうですが、自戒を込めて申し上げるならば、自分で妥当性を判断する能力に自信がなければ読むだけ無駄です。

また、武漢の研究所にコロナウィルスをコウモリに感染させる研究をしていた研究者がいますが、これは感染性に関する研究だったので、生物兵器としての特性がまったく欠けていることも説明が可能です。

また、「感染させたコウモリを逃がしてしまって、野生のコウモリの間にこの人造ウィルスが蔓延して、海鮮市場の食堂で感染して」…という絵図も描けますが、元の研究者の作っていたウィルスとの類似性が証明できなければ、真実はわかりません。

以上、「まだあわてるような時間じゃない」でお送りしました。<了>

読後感

…。

いかがでしたか?

不肖ながら『感染症TODAY』なる番組があるというのは初めて知りましたが、世の中まだまだ知らないことだらけ、ということですね(ちなみに本文中、太字に変えてある部分は、オリジナルの投稿にはない部分であり、私が勝手にやりました。不都合があれば修正しますのでお申し付けください)。

前稿の『【読者投稿】新型肺炎、日本は「いつもどおり」で良い』から1週間近くが経過しましたが、りょうちん様が「まさかマスクが市場から払底するとは思わなかった」と書かれているのは、「いつもどおり」じゃないパニック的な対応をとった人が多かっただけの話でしょう。

それよりも、「感染者がマスクをするのは有意義だが、非感染者がマスクをして感染を予防することができるという研究結果はない」という指摘については、まさに目からウロコですね。冷静で科学的な議論こそが重要であり、いたずらにパニックを煽るような言説は百害あって一利なし、です。

いずれにせよ、今回の論考につきましては、注意喚起も兼ねて、しばらくの間、当ウェブサイトの冒頭の目立つところに掲載しておきたいと思います。

りょうちん様、本当にありがとうございました。

参考リンク:【読者投稿】新型肺炎、日本は「いつもどおり」で良い(2020/01/31 10:30付 当ウェブサイトより)
新宿会計士:

View Comments (107)

  • りょうちん様
    ウリの様に風邪も引かない「鉄の健康」の持主は、何時もの様に仕事をして、馬鹿を言い、煙草を吸い(体内の燻蒸)酒を呑んで(体内のアルコール消毒)元気に過ごしておれば良いと言う事ですね。🐧

    • 日本が武漢ウィルス感染国認定されてしまうのですよ、嘘でも世界の流れ(支那人入国禁止)に逆らっては。
      60ヶ国以上の国が支那を封印し支那からの入国禁止。
      我が国だけが支那人をずぼらになんら制限なく入国させてきた。今になって武漢ウィルスの検疫とか騒ぎだした。

      れでも未だに支那人の入国禁止をしていない。

      界中の人々は武漢ウィルスは支那人が運び込む死の病と思い込んで支那人入国禁止だ。

      界中が、これだけの騒ぎになっているのに我が国だけが(科学的には正しいのかもしれないが)支那人を無制限に入国させていた。

      うみても悪手ですね。

    • 違うのですよ、SARSのときとは。
      あの頃なん千万もの支那人が我が国に訪れるなんてことはなかった。

      をなんメートル横に掘った溝を跨いで前の女性を見ながら糞をするのだが、溝が糞で溢れていた。困っていたら支那人ほ糞の山をならして盛り上がった糞を平らにして溝を跨いだとのこと

      のような支那人が何千万も我が国に訪れる現在はSARSのとき大丈夫だったから武漢ウィルスも我が国は大丈夫との言を信じるのは油断であり死を招くんじゃありませんか。

    • 文中にも書きましたが「遅滞戦闘」の概念をお調べすることをお勧めします。

      • 「遅滞戦闘」ググりました。
        うーん、私の環境の場合、読解力の無いヒトには悪い印象しか与えない感じの記事がTOPに出てしまって残念。
        今は、概念そのものが大事なワケであって、歴史上やなんやらの運用失敗の事実は要らんのですが、それが判断できない人には燃料が入ってしまうかも....

      • 昔の空挺団の主要任務ニダ。🐧
        第7師団の進出を支援する為(時間稼ぎ)、お前達は〇〇。🐧
        人数も少なかったし、それ以外にやりようも無かったしな。🐧(第1空挺団が正面から露助自動車化狙撃連隊に攻撃を仕掛けられる訳がない)

  • 更新ありがとうございます。
    そしてりょうちんDr.様、ありがとうございます。

    ご投稿の記事を読む限り(小職個人の妄想ですけど)、
    ウイルスを使用したバイオテロは、とてつもなく非論理的非効率かつ無意味でウィルスを開発するだけ無駄、企図するだけクルクルパーなんじゃないのと強く感じました。

    もしも何らかのテロを目的としてウイルスを開発するとした場合、対論として論議されるかもの標準案、すなわち個人で体に爆弾巻いて何処かの施設に突っ込んで破壊するほうが社会的インパクト強いんじゃないの、めっちゃ効率ええやん。ていうか、そもそもテロリストさん個人の安全を考えてウィルス開発伝播目的と考えている自体「なにかちがうんでねーの?」と妄想して遊んでおります。(※あくまでも個人の妄想です)
    敵国侵略目的で生物兵器の開発、しかもウイルス依存の場合だったら、一般人が何らかの病気を発症するまでに14日くらい罹るんだったら、それまでの間に兵站整備して直接突っ込むほうが効率的にいいんじゃねーの、無駄な開発に莫大な時間と費用を投入することと比べて絶対に楽やんけ、と妄想してしまいます。

    正しく分析して正しく怖がろうかなと、妄想しながら安全に活動します。
    お目汚し失礼致しました。

    ※個人の妄想です。

  • 先日、BSフジのプライムニュースで防衛医大教授が話していましたが、
    「人の往来を90%止めてもピークが1週間遅れるだけ、99%止めても3週間遅れるだけ」
    だそうです。インフルの水際防衛に関するイギリスの調査の様です。
    りょうちん様の述べられる通りですね。

    現状の政府の動きは法、人権の制約を考えれば仕方が無い面もあります。もっと危機感は持ってもらいたい所ですが。
    加藤大臣ももっと前面に出て陣頭指揮すべきです。河野大臣も世耕前大臣もそれで評価を得ました。働いている姿を国民に見せつけてほしいです。

    政権を統括する官房長官失脚の影響が大きい様です。悪い時期に重なったな、という感想です。

  • 新型コロナウイルスの推移を見て常々考えていた事は、りょうちん様の発言通りでした。
    患者数は発生源と接する機会、死亡率はその国の医療水準と能力に相関しますね。
    ここの所メジャーな季節性疾患はインフルエンザですが、米国の死者数が半端ない状況であるのに驚かされます。
    (毎年かなりの数が…との話でもあるみたいだけど)

    身近なものとしては、弊社の職場の近く(棟続きになっている隣の建物)でインフルエンザが流行っておりまして、そこら中に消毒用アルコールが設置されております。
    (私も自分の食事の前やデスクに戻るときに使用しております)

    流行性疾患に対する国レベルで見た対処力って、国民の意識と予防を含めた十分な医療サービスが幅広く受けられるようになっているのかが現れているのではないかと考えております。
    新型コロナウイルスに関して日本の場合、比較的安価に医療が受けられる国民皆保険制度になっているので、早期に治療を開始すれば極端に恐れる必要は無いですね。
    (非科学的な理由で予防及び医療を拒否する人が日本人でも増えているのが気になりますけど)
    これが米国の場合、医療費が極端に高い上、特に低所得者層の保険加入率が低いため、脅威になる余地はありそうかも。
    (インフルエンザの場合、このケースに該当するのではないかと)

    良く考えると、今の時点で新型コロナウイルスに関係して人の流入を完全に停止する国は、一般向け医療の水準及び体力が低いと言っているのと同義ではないかと。

  • > どの細菌感染と合併したのかも重要なファクターですが、詳細は不明です。
    複数のメディアの報道によれば,フィリピンの死亡例では,肺炎レンサ球菌とB型インフルエンザウイルスと2019-nCoVが検出されたとのことです。
    香港の死亡例も基礎疾患のある患者と書かれていますが,詳細は不明です。
    > 中国だけが他国と100桁違う死亡率を計上しているのですが、死因分析の情報がまったく聞こえてきません。意図的に隠蔽しているのでしょうか、それとも単に中国の医療レベルが低くてまともな分析ができていないだけなのでしょうか。
    両方の可能性があると思いますが,報道を総合的に判断すると,主に死亡しているのは高齢者か基礎疾患のある健康状態の悪い方々で,貧しい人達が多く,病院でも必ずしも十分な治療が受けられていない,という状況が想像されます。また,公衆衛生状態が悪く,国民の医学知識が乏しいので,感染拡大が激しかった。
    下手なことを言うと叩かれるのですが,ウイルスが変化しないという仮定の下では,日本で大流行しても被害はインフルエンザ程度ではないかと想像しています。ただ,海外からの風評被害のほうが怖い。

    • >複数のメディアの報道によれば,フィリピンの死亡例では,肺炎レンサ球菌とB型インフルエンザウイルスと2019-nCoVが検出されたとのことです。

      ありがとうございます。探し方が悪かったのですね。

      さて、それではコロナウィルスのせいで無くなったのか、コロナウィルスに感染したせいで、弱ってインフルエンザと肺炎球菌で肺炎になったのかが判別不可能ですねえ。
      どっちにせよ、憂慮すべき死因の候補ではありますが。

  • 厚生労働省のHPからの、最新情報です。
    新型コロナウイルス感染症の現在の状況と厚生労働省の対応について(令和2年2月5日版)
    https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_09329.html
    ◆国民の皆様へのメッセージ
    ○新型コロナウイルス感染症は、我が国において、現在、流行が認められている状況ではありません。国民の皆様におかれては、風邪や季節性インフルエンザ対策と同様にお一人お一人の咳エチケットや手洗いなどの実施がとても重要です。感染症対策に努めていただくようお願いいたします。
    ○湖北省から帰国・入国される方あるいはこれらの方と接触された方におかれましては、咳や発熱等の症状がある場合には、マスクを着用するなどし、事前に保健所へ連絡したうえで、受診していただきますよう、御協力をお願いします。また、医療機関の受診にあっては、湖北省の滞在歴があることまたは湖北省に滞在歴がある方と接触したことを事前に申し出てください
    以上です。
    国立感染研究所のインフルエンザウイルスの流行情報です。
    https://nesid4g.mhlw.go.jp/Hasseidoko/Levelmap/flu/new_jmap.html
    1週間で65万人が感染し、今シーズンの累積の推計受診者数は約567.8万人とななったとの事です。
    20人に1人が感染して、感染者の1万人に1人程度が亡くなっている訳ですが、インフルエンザ感染予防の為に、防護服を着用する人は、いないと思います。
    何事もリスクは、適正に評価しなければなりません。
    新型コロナウイルスと、インフルエンザウイルスの予防法は、同じですので、感染する確率の高い、インフルエンザの予防をきちんとしていれば、防護服を着る必要は無いでしょう。
    りょうちんさんが言う通り、今まで通り、慌てる事も無く
    、冷静に確実な情報が出て来るのを、待つのが一番だと思います。

  • 私の勤務先ビルの一階には、大きめのドラッグストアがテナントで入っています。
    医薬品以外にもいろんな食料品が販売されているので、飲み物やら昼ごはんやらをちょくちょく買いに行くのですが、やはりマスクはずっと売り切れ状態です。
    顔なじみの店員に聴いてみると、「毎朝開店の10時に合わせて、複数の中国人が店頭に並んで、オープンと同時に在庫を全て買っていく」とのことです。
    一人一箱という条件をつけても、大量に入荷しないので、すぐに払底するそうです。
    その後、日本人の奥様たちや老人が、まばらに残った、小さなタイプのマスクを購入して、綺麗にマスクが店頭から消える日々が続いているそうです。

    来日している中国人、在日中国人、迷惑な存在になっています。

    まぁ、彼らには、日本人に迷惑かけてもなんの痛みも感じないだろうし、中国のの家族や親戚に送ったり、はたまたネットで販売して儲けたり、自分都合が優先される生き物なので、しょうがないでしょう。

    これも移民問題の一種でしょう。
    日本人だけなら、譲り合うとか、必要な分だけ手に入れるとか、そういう和の文化や良識が通用しますが、中国人に言わせると、「日本人はバカ」らしいです。
    育ちの違う民族を受け入れていくと、こんなことがたくさん発生していくんだろうと心配になります。
    今回の騒ぎで、日本にいる中国人に対する嫌悪感が高まりました。
    誰とでも、どこの国の人とでも仲良くしていきたいのに、嫌悪感が発生してしまうのです。

    ちなみに、アルコール除菌液も同様に長期間、売り切れ状態です。

    • オーストラリアでは乳幼児向けにミルクを買い占めて転売するので地元の人達がミルクを手に入れられなくなり、「中国人お断り」ってなったスーパーがあったと記憶してます。

      良く言えば利に聡い、悪く言えば他人の弱みに付け込んで暴利を貪る、それが中国人の気質と言うことなのでしょうね。

  • 私個人としては、現在の死亡率を見て少ないというのはまだ早いような気がします。

    2月6日本日の時点で、死亡者数564、回復者数1124とのことですので、中国という環境ではあるものの、
    病気を終了した人数でいうと死亡率は1/3です。

    病気の発生数から見ていくと、この合計1700人ほどの人数が病気と判定された(多分、発症した)
    のは、1月25日(約2000人)になりますので、発症から治癒、ないし死亡までの平均日数は12日間です。

    中国外ではおそらく発症前に見つかる例が多いと思われるのでこの12日に多少追加した、2週間強
    たった後での死亡率、快癒率を見るのが正しいと思います。

    とはいうものの
    実は私は昨年九月ごろ、出張で行った武漢で肺炎を患っていましたが、(日本から持って行った、細菌性の肺炎)
    彼方の環境は悪いですね。湿度が低すぎてどんどん悪化しました。あんなところで肺炎になったら、それは死ぬだろうと思います。

    • 私も予防法・治療法のあるインフルエンザウィルスに比べて、母数の関係・病毒性の桁が違うとして、数千人程度の死亡例が出るのかなとワーストケースを想定しています。
      しかし、その場合は、ほとんどの場合、ほっといてもインフルエンザで死んでしまう人だとも思っています。

      ワーストケースでも、正直、「まあそんなものかな」という感想になってしまうのは毎年インフルエンザで慣らされてしまっているためでもあります。

  • 編集権はお任せしているうえに、文章力(わかりやすく書く能力)が劣っているのを実感させられるのですが

    >コロナウィルスは市中肺炎ウィルス四天王の中でも最弱・・・

    は、リーダーの部分を含めてのネタだったのですがw

    • りょうちん 様

      今回もダントツにわかりやすい論考をご寄稿賜り、大変ありがとうございました。

      >>コロナウィルスは市中肺炎ウィルス四天王の中でも最弱・・・
      >は、リーダーの部分を含めてのネタだったのですがw

      そうだったのですね。
      意味が分からなかったので削除してしまいました。大変失礼しました。

      引き続き何卒よろしくお願い申し上げます。

    • りょうちん先生、今回も執筆ご苦労様です。

      >コロナウィルスは市中肺炎ウィルス四天王の中でも最弱・・・

      であればコロナウイルスは「人間ごときに負けるとは市中肺炎ウィルスの面汚しよ…」という感じなんですね~

      まあそれでもインフルエンザの対処法での予防を実践するしか今のところなさそうですね…

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