北朝鮮はしょせん、瀬戸際外交の国です。これについては私たち日本国民としても、今年1年間、同族の韓国の瀬戸際外交をじっくりと分析することで、理解を深めることができたのではないでしょうか。こうしたなか、当ウェブサイトでは以前、『「中国が北朝鮮制裁解除を提案」、とんでもない話だ』で「北朝鮮のクリスマスプレゼント」という話題を紹介したのですが、結局、そのクリスマスプレゼントはなかったようです。冷静に考えてみれば、これもただの瀬戸際外交ですから、北朝鮮が一線を踏み越える可能性はさほど高くないと見るのが正解でしょう。
目次
クリスマスプレゼントはまだですか?
当ウェブサイトでは『「中国が北朝鮮制裁解除を提案」、とんでもない話だ』などでも取り上げたとおり、北朝鮮が「クリスマスプレゼント」と称してICBMの発射実験を行うのではないか、といった観測が、以前から出ています。
ただ、クリスマスを過ぎたわりに、待てど暮らせど、北朝鮮がICBMを発射する気配は見えません。
もちろん、北朝鮮がいきなりICBM発射かそれに準じる何らかの飛翔体を打ち出してくる可能性はゼロではありませんが、米軍の偵察機が朝鮮半島近辺を徘徊するなかで、北朝鮮が果たしてそれに踏み切ることができるのかは疑問です。
これについては先日から当ウェブサイトでときどき提示しているとおり、仮説として考えられるのは、
「ICBMを発射するぞ、発射するぞ、今度こそ本当に発射するぞ~!」
と米国や国際社会を揺さぶることで、北朝鮮自身が自分にとって有利な譲歩を獲得しようとする狙いがある、というものです。
瀬戸際外交
外貨不足と中露の支援
では、なぜ北朝鮮が現在、米国を揺さぶろうとしているのかといえば、その理由はずばり、外貨不足だと思います。これに関連して数日前、韓国メディア『聯合ニュース』(日本語版)に、こんな記事が掲載されていました。
どうなる? 北朝鮮の外貨収入源=出稼ぎ労働者の送還期限到来(2019.12.22 11:57付 聯合ニュース日本語版より)
これは、2017年12月の『国際連合安全保障理事会決議第2397号』からちょうど2年を迎え、各国が北朝鮮出身の労働者を強制送還する期限が到来した、とする話題です。
聯合ニュースの記事などによると、北朝鮮出身の労働者は世界に約10万人派遣されており、年間5億ドルに達する外貨を北朝鮮にもたらしています。
聯合ニュースは「送還が徹底されるかどうかは不透明だ」、などとしていますが、送還しなければその国が国連安保理制裁決議違反に問われることにもなりますし、より厳しい措置(たとえば、セカンダリー・サンクションなど)にもつながりかねないため、中露両国も、公然と制裁違反を続けることはできません。
また、中国はロシアと共同で国連安保理に対し、北朝鮮制裁の緩和などを盛り込んだ決議案を提案しているそうですが、逆にいえば、北朝鮮の資金繰りが相当に危ないことを中露両国が強く意識している証拠でしょう。
北朝鮮は中国、ロシアの両国にとっては米軍の駐留地域と直接に接しないための重要な緩衝地帯であり、北朝鮮が開発している核兵器に関しても、これまで自国に向かない限りは容認してきました。
つまり、「北朝鮮・朝鮮半島の非核化」という、私たち西側陣営(とくにG7諸国)が共有する目標を、中国とロシアは共有していない、ということです。
このため、中国やロシアが隠然と北朝鮮に対して、「死なない程度の資金的援助」を続ける可能性はきわめて高いと見て良いでしょう。
同類の瀬戸際外交①日韓GSOMIA破棄
さて、なぜ北朝鮮(や韓国)がこのような瀬戸際外交を好むのかといえば、結局、北朝鮮はこれまで一貫して瀬戸際外交を続け、それによって一定の成果をあげてきたという「成功体験」に縛られているからではないでしょうか。
彼らの行動パターンは、意外とシンプルです。
「瀬戸際外交」というものは、相手が「この一線を越えたら攻撃するぞ」と警告しているときに、その一線をギリギリ超えないところを狙って相手を揺さぶり、譲歩を招くというのが基本的な戦略であり、その意味で彼らの行動は一貫しています。
ここで参考になるのが、北朝鮮と行動パターンが酷似している韓国のケースです。
韓国は今年8月23日、日韓包括軍事情報保護協定(日韓GSOMIA)の終了を日本に文書で通知しましたが、日韓GSOMIAが失効するギリギリ直前の11月22日に、この通告書の事実上の撤回に追い込まれました(『韓国の「GSOMIA瀬戸際外交」は日本の勝利だが…』参照)。
もちろん、この終了通告の撤回を巡っては、韓国政府側は「終了通告の効力の停止」に過ぎないと主張していて、「韓国としてはいつでも終了通告の効力を復活させることができる」などと述べています(その最新の事例については『韓国政府「GSOMIAを3月まで暫定延長」』参照)。
しかし、国際法に照らして「終了通告の効力の停止」なる考え方は存在しませんし、自然に考えて韓国政府の解釈にはかなりの無理があるのですが、韓国がこのように強弁する理由は、ひとえに日本に対して
「日韓GSOMIAを、破棄するぞ、破棄するぞ、今度こそ本当に破棄するぞ~!」
とする「瀬戸際外交」を仕掛けるためにあると考えて差支えないでしょう。
瀬戸際外交②なぜわざわざ差押え困難な資産を差し押さえる?
この「瀬戸際外交」という点でもうひとつ気になるのは、昨年10月30日の大法院(※最高裁に相当)判決などを契機として、韓国側で日本企業を訴えている原告(自称元徴用工やその遺族ら)やその代理人が、日本企業の在韓資産を差し押さえていることです。
具体的には、三菱重工に関しては知的財産権(商標権と特許権)、日本製鉄と不二越に関しては合弁会社株式です。
ただ、知的財産権や合弁会社株式は、いざ換金しようと思うと、一筋縄ではいきません。
とくに合弁会社(JV)の株式の場合は、一般に非上場株式であり、かつ、譲渡制限が付されていますし、こうした株式の譲渡には株式発行会社の取締役会の承認が必要であり、また、多くの場合、売買価格を決めるのに資産査定(デューデリジェンス)が必要です。
(※なお、非上場株式の売買に関しては、今年5月に執筆した『時間もカネもかかる 非上場株式の競売が困難である理由』で詳しく議論しているとおりです。)
売買がきわめて困難な資産をわざわざ差し押さえて
「売却するぞ、売却するぞ、今度こそ本当に売却するぞ~!」
と主張するというのは、パターンとしては「ICBMを撃つぞ」、「日韓GSOMIAを破棄するぞ」とまったく同じです。
北朝鮮を干上がらせる
中央日報の社説はどこか他人事
これに関連して、韓国メディア『中央日報』(日本語版)に今朝、こんな記事が掲載されていました。
【社説】韓半島に戦雲が漂うが、韓国政府は何をしているのか(2019.12.27 07:48付 中央日報日本語版より)
中央日報は「北朝鮮のICBM発射と米国の軍事行動の可能性で緊張がピークに達したクリスマスが問題なく過ぎた」としつつ、「北朝鮮が挑発をやめたという結論を出す兆候は見えない」などとして、引き続き北朝鮮のICBM発射のような挑発に警戒が必要だ、などと述べています。
中央日報の社説の韓国政府に対する要求は、こうです(日本語表現を整えて箇条書きにします)。
- 23日から24日にかけて訪中した文在寅(ぶん・ざいいん)大統領は北朝鮮制裁の緩和や平和経済、北東アジア鉄道共同体構想などを話しているが、こうしたメッセージは北朝鮮の誤った判断と米韓連携の亀裂を招きかねない
- 韓国大統領府関係者は25日、習近平(しゅう・きんぺい)中国国家主席の訪韓を巡り「上半期が確定的だ」と話したが、北朝鮮の戦略的決断を中国首脳の訪韓のような一過性のカードで防ぐという考えには限界がある
- 韓国政府にとっての最優先課題は米韓連携、日本との安保協力を立て直し、北朝鮮に対する交渉力を増やす努力だ。安易な制裁緩和は北朝鮮を取り返しのつかない核武装国にするだけだ
いちおうは、それなりの正論です。
すでに見切られている「瀬戸際外交」
ただ、この中央日報の社説は、どこか他人事にも見えますし、また、分析も若干ピント外れではないかと思われる箇所がありますし、自分たちの国も日本に対して瀬戸際外交を仕掛けているという自覚が完全に欠落しています。
というよりも、韓国や北朝鮮が気付かぬうちに、すでに日米ともに、おそらくは韓国や北朝鮮が得意とする「瀬戸際外交」のパターンを読み切っているのだと思います。
結局のところ、瀬戸際外交はワンパターンです。
瀬戸際外交は、周りから見ていて「コイツは『越えてはならない一線』を本当に越えてしまうかもしれない」という危なっかしさを見せつけることで譲歩を引き出すというものですが、彼らは現実には、たいていの場合、その一線を越えません。
したがって、
「『越えてはならない一線』を越えたときには容赦なく攻撃する」
とだけ警告しておいて、あとは放置すれば良いのです。
たとえば、先ほどの中央日報の社説では、米国が24日、25日に最先端偵察機4機を日本海に出撃させて北朝鮮の軍事行動を監視したことを「慌ただしい対応」と述べているのですが、これは適切ではありません。
シンプルに、偵察機を北朝鮮に見せつけるかたちで、「一線を越えた場合に攻撃する」と警告する目的があると見るべきでしょう。
「放置+兵糧攻め」がいちばん良い
さて、今年1年を振り返るにはまだ少し早いのですが、あくまでも個人的な感想を申し上げるならば、韓国と北朝鮮は、南北揃って今年もずいぶんたくさんの「瀬戸際外交」劇場を見せてくれました。わかりやすくいえば
- 「日韓GSOMIAを破棄するぞ、破棄するぞ、今度こそ本当に破棄するぞ~!」
- 「差し押さえている日本企業の資産を、売却するぞ、売却するぞ、今度こそ本当に売却するぞ~!」
- 「ICBMを発射するぞ、発射するぞ、今度こそ本当に発射するぞ~!」
です。
しかし、これらについては結局、「越えてはならない一線」を示されて放置されると、瀬戸際外交を仕掛けている側としては、デッドロック状態に陥ってしまいます。
たとえば、日韓GSOMIA破棄についても、もはや日本政府は相手にしているフシがありませんし、差し押さえられた日本企業の資産についても、日本政府としては暗に、「それを売却したら対抗措置を講じる」と示唆しています。
北朝鮮のICBM発射も、結局はこれとまったく同じではないでしょうか。
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
もちろん、当ウェブサイトでは以前から何度か申し上げていますが、この「越えてはならない一線」を示すこと自体が適切なのかどうかについては、いまひとつ自信が持てません。現在のところは「放置する戦略」がそれなりにうまく機能してるのは結果論に過ぎないのかもしれないからです。
というよりも、瀬戸際外交に対しては「放置するだけ」ではなく、徐々に包囲網を強める(あるいは兵糧攻めにする)という発想も大切でしょう。
対北朝鮮外交に関していえば、北朝鮮が瀬戸際外交に出ている背景としては、おそらくは資金不足に対する極度の警戒があります(このあたりは『年末の鈴置論考と「2020南北クーデター」への警戒』でも紹介した、韓国観察者の鈴置高史氏の次の寄稿でも指摘されています)。
2020年の朝鮮半島 「帰らざる橋」を渡り始めた韓国 南北クーデターの可能性に注目(2019年12月25日付 デイリー新潮より)
逆にいえば、北朝鮮が瀬戸際外交で米国に対して譲歩を迫っているという事実自体、北朝鮮に対する包囲網がうまく機能している証拠です。
私たち日本としても、もちろん、北朝鮮のICBM発射に対する警戒を解いてはならないにせよ、基本的には2年前の国連安保理制裁を着実に実施すること、瀬取りの監視活動を強めることといった活動を続け、北朝鮮を経済的に干上がらせるのに協力することが、正しい行動といえるでしょう。
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Wikipediaの瀬戸際外交の項目なんですが、
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%80%AC%E6%88%B8%E9%9A%9B%E6%94%BF%E7%AD%96
成功例が4件挙げられているうち、2件が北朝鮮なんですね。
ただ英語版を見るとキューバ危機にフォーカスしていますから各国で重要だと考える事件が違うのも確かのようです。
韓国語版だと北朝鮮という単語すら出ていないのですから、どれだけ韓国のネット空間が北朝鮮に汚鮮されていることやら。
独断と偏見かもしれないと、お断りしてコメントさせていただきます。
確かに『瀬戸際外交』は、結局、無視し続ければ最後は相手が折れると
見られれば、その効力は失われます。そのため、北朝鮮は外交目標達成の
ためではなく、『瀬戸際外交』維持のためにも、何か実際に強硬手段をせ
ざるを得なくなるのではないでしょうか。その結果、どうなるかまでは、
考えていないのかもしれませんが。
駄文にて失礼しました。
結論から言うと、北朝鮮には制裁は効いていません。
つまり商品流通が問題なく行われているかどうか、
物価水準が高騰していないかどうかを観察すれば良い。
北朝鮮自身が公表していなくても、アジアプレスが
内部協力者を使って毎週調べています。
http://www.asiapress.org/apn/north-korea_prices/
これを見る限り、制裁がぜんぜん効いていないどころか、
北朝鮮ウォンが強含みであることすら分かります。
どうやって、大量の生活必需品を輸入しているのか、
まったく謎ですねー。
というわけで、
「制裁が効いていること」を前提に議論を組み立てるのは
大きな陥穽に陥る危険性があると思います。
むしろ、
なぜ制裁が効かないのか。
なぜ制裁が効かないのに北朝鮮はあのような態度を取るのか
という観点から調べなおしたほうが、有益かと思います。
たびたび申し訳ございません。
匿名希望のコメント主様からコメントエラーの報告があり、またしても手動でコメントをアップロードします。
匿名のコメント主さま、原因不明のエラーが頻発しておりますことお詫び申し上げます。
ぁ 様
(読者コメント欄に失礼します。)
コメント大変ありがとうございます。
例の北朝鮮の物価素準に関しては、『怪しい通貨・人民元と「北朝鮮制裁の実効性」の関連性』で報告したとおり、北朝鮮では物価や為替相場が(不思議と)安定しているという現象がみられますが、これは「モノ不足が発生していない」(つまり「経済制裁が効いていない」)という意味ではなく、「カネ不足が発生している」(つまり「経済制裁が効きまくっている」)、という現象ではないかと見ています。
https://shinjukuacc.com/20191215-02/
あたりまえの話ですが、経済について議論する際には、「物価」(つまり「モノの単価」)だけでなく「経済規模」(つまり「モノの流通量×物価」)という物差しを併せて使う必要があります。わが国などの場合はGDP統計が整備されているのですが、北朝鮮の場合、経済規模がシュリンクしているという事実があったとしても、そのことは物価だけでは明らかになりません。
もっとも、この点については諸説あろうかと思います。せっかくお題を頂戴しましたので、できれば年内に、この「北朝鮮の物価の謎」について、経済現象から説明する考察を掲載したいと思います。
引き続き当ウェブサイトのご愛読並びにお気軽なコメントを賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。
新宿会計士さま
分析楽しみにお待ちしております。
ハードカレンシーであるドルと、
紙屑である北朝鮮ウォンの交換比率について、
むしろ紙屑側が徐々に強くなっているというのは、
他の破綻国家には例を見ない構図です。
国内の需要が弱くなっているといっても、
大規模な人口削減政策でも取らないかぎり
コメへの需要までが少なくなるとは説明できないですし。
制裁は効いているという思い込みを前提にせず、
もしも効いていないのなら、という観点から、
「背理法」的に行う分析も楽しみにしています。
ぁ様
> むしろ紙屑側が徐々に強くなっているというのは、他の破綻国家には例を見ない構図です。
実はもう一つ例があります。南西ソマリアです。
高野秀行さんの「謎の独立国家ソマリランド」に詳しいのですが、高野さんが「北斗の拳」に例えてる南西ソマリア(かつてのイタリア領ソマリランド)は1991年に政権が崩壊して無政府状態が続いてます。そのためソマリア・シリングはハイパーインフレを起こして価値が下がり、エチオピア・ブル、ケニア・シリング等近隣国の通貨が流通しました。ところが近年は近隣国の通貨がインフレで価値が下がっていくのに対し、ソマリア・シリングは安定して近隣国の通貨よりも強くなりつつあります。
高野さんが「ラピュタ」に例えるソマリア北東部のソマリランドでは中央政府がそこそこ機能しており、政情も安定しれますが、ソマリランド・シリングは高いインフレが続いてます。
政情が比較的安定した国でインフレが、起き、無政府状態の国で物価が安定しているとはどういう事か。
エチオピアやケニアはインフレに伴って紙幣を発行し続けるため、ますますインフレが加速します。逆にソマリア・シリングはどこも発行できる機関がないので、1991年までに印刷された紙幣しか使えず、その流通量は破損に伴ってどんどん減少します。その結果、近隣国建ての物価はインフレ傾向でもソマリア・シリング建てでは安定傾向になるのです。
これは新宿会計士様が記事にされた「カネ不足」そのものですね。
ただ、ソマリア・シリングが安定しているのはその価値を南西ソマリアの人達が信用しているからです。信用しなくなれば軍票のように紙屑と化するでしょう。
同様の事は戦国時代の日本でも起きていたようで、傷みが激しい銭や新しすぎて怪しい私鋳銭は嫌われ、長く流通していてあまり傷んでない宋銭が好まれる撰銭が行われていました。という事は、戦国時代は激しいモノ不足だったにも関わらず、カネ不足のせいで案外物価は安定していたという事になります。そうなると物価は社会や経済の指標の一つに過ぎず、これだけで社会の安定度を決めつけるのは早とちりではないでしょうか?
北朝鮮ウォン建ての物価が安定している理由はよくわかりません。ただ、食料品や生活必需品の北朝鮮ウォン通貨建ての価格変動だけで制裁の効果を判断するのは適切とは言えないのではないでしょうか?そもそも北朝鮮では核心階層と言われる特権階級向けと、それ以外の人民向けで別々の経済になっていると言われており、食料品や生活必需品の対中貿易が軸となっている人民向けの経済を見ても制裁の効果が判定できるかどうか疑問です。また核兵器やミサイル開発の資金は北朝鮮人民から搾り取ったもので賄われているのではなく、核心階層に属する人達のビジネスによる収益から賄われていると言われます。
対北制裁の本当の意味は瀬取り監視強化、北朝鮮労働者の送還、海外の北朝鮮関係の会社の閉鎖、海外口座の凍結等、違法薬物や軍事転用可能な物資の貿易ルート封鎖等、核心階層の貿易ルートと資金源を断つ事にある、と私は考えてます。その効果があったかどうかは今後明らかになるでしょう。
ぁさま
私も経済制裁の効果に疑問がありますが、制裁の効果を2つの視点で考えるべきかと思います。
一つは、金正恩を中心とした、支配者層の外貨が減ってるか?
もう一つは、一般市民の生活が、どれだけ悪化しているのか?
平壌の映像を見る限り、地下鉄やエレベーターが動いており、スマホ見ながら出勤溶かしてました。
一般市民の生活が、それほど変わらない(もう下がらないとこまで来ているのかもしれません)印象がありました。
問題は支配者層が、裕福な生活を送れなくなったときに、金王朝崩壊の可能性が出てくると思います。
海外で労働した北朝鮮人の賃金などの外貨は、殆ど支配者層に回り、それに影響が有るから、瀬戸際外交になっているのだと思います。
支配層は、一般市民の生活に興味なく、一般市民も国に頼って生きていけないと思ってるのではないでしょうか。
あさんへ
効いてるよ。
そ
もそも北朝鮮にはまともな通貨制度ない。だから物価とへったくれもない。
シンプルに食料や燃料の輸入量で見るしか無いんじゃないかね。
北朝鮮と韓国に共通する「瀬戸際外交」、本当にそのとおりだと思います。
また、金正恩と文在寅というコンビは、日本国民に朝鮮民族の本質を「これでもか、これでもか」と教えてくれたという意味で、今年のMVP賞を贈呈したいと思います。来年も引き続き活躍を期待したいと思っております。
(管理人様へ:このコメントがヘイトに該当するのであれば、削除していただいて結構です。)
当然かもしれませんが、瀬戸際外交への対処方法は、現状を維持したまま放置したいのか、状況を思う方向へ変化させたいのかで作戦を変えるべきと思います。
日本の対応は、放置するから好きなだけやってくれというもので、特に何も困ることが無く、時間が経過することで有利になっていく、あるいは不利にならない。つまり守り。
韓国を相手にしていてもメリットが無いので、あくまで今のところは、これで正しいと考えます。
北朝鮮に対する日米の対応は、望ましい方向以外に逃げ道が無いように包囲網を敷き、十分に圧力を掛けて誘導する。つまり攻め。
北朝鮮は放っておくと状況がどんどん悪化して行きそうなので、これで正しいと考えます。
他にも色々とパターンがあるんじゃないでしょうか。
例えば、GSOMIAはSTR極振りの米国が瀬戸際外交自体をその剛腕で一線ごとまとめて「ぶっ壊す!」してしまったように見えます。今も失敗から何も学んでないようですが。
更新ありがとうございます。
南朝鮮、北朝鮮は同一民族。思考パターンは同じでしょう。「ラクして儲ける」「弱い奴からタカル」「宗主国や強い国には恭順の意を表す」「優しい奴には強く出る」です。
瀬戸際外交はパターンを見破られたら、終わりですが、この枠を縮める事が大切です。特に北には何のエサも与えない。外国人労働者が帰って来たら、その人達約5万人だか10万人だかの食糧さえ無い。
今から厳冬の北朝鮮で何が栽培出来るねん(笑)。朝鮮陸軍も農家で食いもんを略奪してお咎めナシ。という事はまたEEZ越えて密漁か?(笑)
北朝鮮が年末年始にICBMを撃つか、というと私は太平洋越えてピンポイントでのハワイ越えや米国西部海岸沿いへの精度は無いと思う。だから撃てない。せいぜい短距離ミサイルか中距離迄でしょう。
どだい外貨が乏しい王様は、いつ倒されてもおかしくないです。【クーデター】。一番手っ取り早く、金正恩倒す確率が高いんだがな〜。朝鮮労働党最高幹部で軍人を1,000万ドルと生命の保障を付けて、金委員長をやっちまえ!とそそのかす。
勝ち目はあると思いますね。
朝鮮人は、北も南も同じだという事です。
中央日報の米中非核化に関する記事が、追加されました。
【コラム】座礁危機の非核化、交渉維持して非核平和の進展を
https://s.japanese.joins.com/JArticle/260956
米中非核化交渉が、暗礁に乗り上げており、韓国が困っているニダという話しです。
「米朝が徹底的に事前準備をし、韓国はここに深く関与しなければいけない。」らしいですね。
韓国が、関与したから、米朝協議が混乱して、米朝から韓国が外されているという、自覚も無いようです。
瀬戸際外交は確かにそのとおり
と思いますが、制裁が効いてるか
どうかになると怪しい
独裁国家ですから不足した分は
国民にツケが回るだけで
政権、軍幹部クラスは安泰
このあたりまで苦しくなると
内部崩壊もあるかもしれない
経済は本当のところは分からない
ですが、160ヵ国超と国交が
あるという状況は抜け道が多く
ありそうと考えるのが妥当
まあ、表には出ないでしょうが
なんせ日本はナメられてるので
中距離弾道弾発射はありえると
(日本を飛び越えるぐらいの)
予想します
これも次は長距離撃つぞの
瀬戸際そのものですね
北に核放棄させるには
私は金一族を海外に逃がし
軍事攻撃して新たな国をつくり
中国に管理させるのがよいと
考えます
これなら米中で妥協できるの
ではないでしょうか
日本には費用の支払いがかなり
来ると思います
ちなみに韓国がどうなるかは
考えません
孫子に「敵を包囲するときには必ず一方向を開けておく」というものがあります。完全包囲すると「背水の陣」となって死に物狂いの力を出されることになりかねないですが、逃げ道を作っておけば、敵の士気も挫け、敵の被害を極大化する追い討ちがかけられるという意味だとされています。
北鮮をあまりにも追い込むと「窮鼠猫を噛む」となってミサイル乱射となる危険性があります。ネズミ年だけに。
かと言って、いまさら北に甘い顔をすると、今までの失敗体験のリプレーになるだけです。
ここは被害担当国を決めておくのが良いでしょう。日米で強固な報復方針を明示すれば、包囲網に自動的に弱い一角が出来ます。主に南方向に。他になんの役にも立たない恰好の八つ当たり相手が、ちょうどそこにあるのです。
韓国は犠牲になたのだ
古くから続く因縁…その犠牲にな
韓国軍は本日、不法占拠している竹島の防衛訓練を実施しました。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191227-00000039-yonh-kr
これも瀬戸際外交のひとつだと思います。
それとは別に、韓国軍は「海軍は現地の天候を踏まえ、艦艇などを投入せず、シミュレーションで訓練を行った。」そうです(笑) 悪天候だったら戦争はできないのかな?
それともう一つ、天気予測という重要な軍事情報を扱う組織が存在しないのでしょうか。
多分天候が悪いってのは言い訳ですよ。天候悪い日をわざと選んでシミュレーション演習したか、そもそも竹島近辺の天候なんてだれも知らないだろうと言うことで嘘ついて実はピーカンか。
波は高かったみたいです。韓国海軍の艦船は波に強い外洋艦が少ないですし、中東への海外派遣で使うので壊したくないのだと。