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GSOMIA破棄で「反米」の正体を現した文在寅政権

一見すると文在寅政権のスタンスは反日に見えますが、その正体とは、反米です。韓国政府の高官が昨日、日韓GSOMIA延長を巡って「日本の態度次第」と述べた、という話題があります。これについて報じた共同通信の記事によれば、GSOMIAの終了「期限に向け日韓のせめぎ合いが続きそうだ」、などと記載されているのですが、この点については日本側、韓国側いずれの事情に照らしても、おそらくは「あり得ない」と考えています。そう考えるようになったきっかけは、文在寅政権にも近いとされる韓国メディア『ハンギョレ新聞』(日本語版)に掲載された、「日米同盟に韓国を巻き込むな」という記事です。

GSOMIAと瀬戸際外交

軍事同盟関係にない日韓両国が日韓連携・日米韓3ヵ国連携を進めるために役立つとされている協定が、秘密軍事情報を円滑に交換するための『秘密軍事情報の保護に関する日本国政府と大韓民国政府との間の協定』です。

一般に「日韓包括軍事情報保護協定」(あるいは「日韓軍事情報包括保護協定」)、さらには「日韓GSOMIA」などと略されますが、これは今月22日をもって終了することが、すでに韓国政府により、8月22日の時点で決定されています。

あらためて、なぜこの協定を韓国政府が破棄しようと考えたのかについて考えてみると、直接のきっかけは、日本政府が7月1日に打ち出した、韓国に対する輸出管理適正化措置にあります。

当ウェブサイトではこれまで何度も報告しているとおり、韓国(や北朝鮮)は、何か困ったこと・実現させたいことがあれば、決まって

  • ①あることないこと織り交ぜて相手国を揺さぶる「ウソツキ外交」
  • ②国際社会に対してロビー活動をして、ウソを交えつつ「相手国の不当性」を強調する「告げ口外交」
  • ③国際協定や国際条約の破棄、ミサイル発射などの不法行為をチラつかせる「瀬戸際外交」

といった外交を取って来ます。

そして、輸出管理適正化措置を韓国政府や韓国メディアは「輸出規制」だの、「貿易報復」だのと決めつけて猛反発しているのですが(『総論 対韓輸出管理適正化と韓国の異常な反応のまとめ』参照)、日韓GSOMIA破棄決定も、こうした瀬戸際外交の一環ではないでしょうか。

もっとも、『GSOMIA破棄「残念」で終わらす日本に韓国逆ギレ』でも報告しましたが、日本政府側はこの韓国によるGSOMIA破棄決定を「外交カード」とはみなしておらず、韓国の「GSOMIA破棄通告」は完全に空回りしている格好です。

瀬戸際外交に対しては無視するのが最善の選択肢であり、その意味で、現在の日本政府の対応は、「GSOMIA破棄への反応」としては、現在のところは理想的といえるでしょう(日本政府の対韓外交全体が理想的とは申し上げませんが…)。

また、日本にとっては今回の輸出管理適正化措置により、仮に日本が今後、韓国に対して何らかの経済制裁を科した場合に彼らがどのような反応をするかというシミュレーションができたこと(『輸出管理適正化は関係破綻に備えたシミュレーション?』参照)も、日本にとっては良いことだったに違いありません。

「日韓GSOMIA継続は日本側の態度にかかっている」

こうしたなか、昨日は共同通信にこんな記事が出ていました。

GSOMIA延長は「日本次第」/韓国高官発言(2019/11/1 19:47付 共同通信より)

共同通信によると、韓国の鄭義溶(てい・ぎよう)大統領府国家安保室長は1日、GSOMIAを巡って

延長できるかどうかは日本側の態度にかかっている/日本が輸出規制強化を撤回すれば前向きに再検討する用意がある

などと述べたのだとか。

この共同通信の報道が事実なら、韓国政府側の発言、まるで壊れたレコードのようですね。日本政府はかなり初期の段階で、GSOMIA破棄を「外交カード」として取り扱うつもりがないことを明確にしていますが、今さらこんなことを言われても戸惑う限りです。

ただ、これに関して疑問符が付くのは、鄭義溶氏の発言だけではありません。

共同通信の報道ぶりにも、大きな問題があります。というのも、共同通信は日本側が「規制強化(※原文ママ)の撤回」に応じる姿勢を示していない点などに触れつつ、「期限に向け日韓のせめぎ合いが続きそうだ」などと述べているからです。

「日韓のせめぎ合いが続きそう」?はて、そうですかね?

確かに日韓GSOMIAは「日米韓の軍事協力の円滑化」という意味がありますし、あればあったで便利な協定であることは間違いありません。しかし、当ウェブサイトとしては、3つの理由により、日本側はすでに日韓GSOMIAの破棄を織り込み済みだと考えています。

1つ目の理由は、そもそも日韓GSOMIAは輸出管理の適正化措置撤回と引き換えになどできないからです。

そもそも輸出管理適正化措置は、国際的な輸出管理レジームの要請に従ったものであり、これを撤回するとなれば、日本自身の輸出管理体制に対する国際的な疑問を招くことにつながりかねず、場合によっては日本が欧州連合(EU)などからホワイト国除外されるリスクもあります。

これに対して日韓GSOMIAは日韓間、あるいは日米韓3ヵ国間の軍事協力の話であり、仮に日韓GSOMIAが破棄されたとしても、そのことが即、日本の安全保障の屋台骨を揺るがすという話にはつながりません。

2つ目の理由は、日韓GSOMIA破棄をチラつかせていること自体、韓国による典型的な瀬戸際外交であり、これに応じること自体が不適切だからです。

もし韓国が今回の「日韓GSOMIA破棄と輸出管理適正化措置撤回」を両天秤にかけるような決断を日本に迫り、日本からの譲歩を引き出すことに成功すれば、今後、なにか気に入らないことがあれば、その都度、日韓GSOMIA破棄をチラつかせることになるはずです。

古今東西、「瀬戸際外交」には応じてはならないというのは鉄則ですが、これには「相手国が瀬戸際外交の成功に味を占めたりしないように躾ける」、という意味合いがあるのです。

そして3つ目の理由は、(これは後述の論点とも関わりますが、)すでに政権幹部は米韓同盟消滅の可能性を織り込み始めているのではないか、という点にあります。

そもそも日韓GSOMIAは日米同盟と米韓同盟の存在を前提とした協定であり、米韓同盟自体が消滅すれば、米韓同盟という土台の上に構築されてきた米韓関係と日韓関係が根底からガラガラ崩壊せざるを得ないでしょう。

「延長できない」発言は、米国に向けられたもの

この点について述べる前提として、鄭義溶氏の発言と思われる報道を、もうひとつだけ紹介しておきたいと思います。

次の『日テレNEWS24』によれば、「大統領府の高官」が1日、GSOMIAを巡っては「延長できない」と断言したそうです。

GSOMIA巡り韓国高官「延長できない」(2019/11/01 19:29付 日テレNEWS24より)

おそらくここでいう「韓国政府の高官」とは、先ほどの共同通信の記事と照らし合わせて考えるならば、鄭義溶氏のことだと思われます。

日テレNEWS24は、この「大統領府の高官」(つまり鄭義溶氏)が国会で、日韓GSOMIAについては「日本が我々に取った措置を考えると、絶対に延長できない」と述べたとしつつ、米国がGSOMIA延長を強く求めていることについても「我々が主権を持って決める問題」と述べたのだとか。

あれ?先ほどの共同通信の記事と、ずいぶんとニュアンスが違いますね。

鄭義溶氏の発言からは、

  • 文在寅政権としては日韓GSOMIAの破棄は決定事項
  • ただし日本が輸出管理適正化措置を撤回すれば話は別

などと考えていることは間違いないと見て良いのですが、この鄭義溶氏の発言、非常に引っ掛かります。

というのも、この「延長できない」という主張は、日本に対してというよりも、どちらかといえば米国に向けられたものと考えられるからです。

政権のスタンスはハンギョレ新聞への寄稿が参考に?

以上を踏まえて注目したい論点が、米国との関係です。

まず、日韓GSOMIAの破棄決定については、日本というよりも、米国を激怒させたことを思い出しましょう(『もう日本は関係ありません、今後は米韓間で直接どうぞ』参照)。

これを思い出せば、文在寅政権がいったいどういうつもりでGSOMIA破棄を決めたのか、何となく見えて来ます。

もちろん、GSOMIA破棄が日本の輸出管理適正化措置を撤回させるための「瀬戸際外交」という側面があることは間違いありません。しかし、それと同時に、文在寅政権には、「米韓同盟消滅」という「もうひとつの狙い」があるように思えてならないのです。

これについて考えるヒントが、先月中旬、文在寅政権に近いとされる韓国メディア『ハンギョレ新聞』に掲載された、次の寄稿記事です。

[寄稿]韓日GSOMIA終了、その先にある問題(2019-10-17 08:28付 ハンギョレ新聞日本語版より)

日本語表現を整えつつ、要約して箇条書きにしておきましょう。

  • 韓日GSOMIAを巡り、保守マスコミは韓米同盟亀裂を理由に、これを元に戻さねばならないとの世論を煽っているし、文在寅政権内にも条件付きで韓日GSOMIA終了を再検討しようとする意見が存在している
  • しかし、韓日GSOMIAの終了決定は、「果たして韓国にとって高度な韓日安保協力が必要なのか」という問いに対する返答でもある
  • 韓国または韓米同盟が米日同盟と結びつけば、韓国は中国の脅威に対応するための前哨基地に追い込まれてしまう。韓日安保協力が高度化すれば、日本は戦略基地、韓国は最前線の戦闘基地になることを意味する
  • 日本政府は米日同盟を「公共財」と位置付けているが、この米日同盟の利益を韓国が「無料」で享受することはできない。米日同盟は韓国の「無賃乗車」を拒否し対価を要求する。韓日GSOMIAはその最初の請求書であり、THAADは2番目の請求書だった
  • こうした「米日同盟公共財論」は、冷戦期に米国がアジアに構築しようとしていた反共同盟の延長線上にあり、中国牽制・中国封鎖という意味を持つ。韓国はそのような公共財を享受する必要がないので対価を支払う必要もない

…。

凄いことを書いていますね(笑)

早い話が、中国は韓国の脅威ではないから、韓国を日米同盟の枠組みに巻き込むな、と要求しているのです。もしこの寄稿文と同じような認識を文在寅氏が持っていたとしたら、文在寅政権は残り2年半の任期を使い、全力で米韓同盟の弱体化を図るはずです。

GSOMIA破棄の次はTHAAD撤去?

このハンギョレ新聞の記事に書かれている内容はハチャメチャですが、それでも「韓国の極左」が何を考えているかを知ることができるという意味では、非常に参考になります。

文在寅氏のよって立つ基盤であるところの「韓国の左派」とは、結局のところ、「親北」「親中」であり、中国や北朝鮮と連携して日本(や米国)に対峙しようとしている勢力のことではないか、という仮説が、この記事である程度裏付けられるからです。

そして、仮に文在寅政権がこのハンギョレ新聞の寄稿記事と同じようなスタンスを取るのであれば、

  • GSOMIA破棄期限までに日本が輸出管理適正化措置を撤回してくれれば儲けもの
  • 日本が輸出管理適正化措置を撤回せずにGSOMIA破棄が実現しても目的どおり

というわけです。

いや、もう少し厳密にいえば、文在寅氏にとっては、日韓GSOMIA破棄は韓国国内の保守派などに対して、「日本が輸出規制を適用して来たから、止むを得ず破棄した」という言い訳が成り立つものであり、その本質は反日ではなく反米です。

この仮説が正しければ、先ほど紹介した鄭義溶氏の発言も意味がスッと通ります。

すなわち、「日本が理不尽な輸出規制を適用して来たからこそ、韓国は仕方なしにGSOMIA破棄に踏み出した」とばかりに、GSOMIA破棄と日米韓3ヵ国連携体制の崩壊を日本に責任転嫁できる、という格好です。

その最終的な目標とは、ズバリ、米韓同盟破棄でしょう。

※ ※ ※ ※ ※ ※ ※

もちろん、韓国政府も「一枚岩」ではありませんので、文在寅政権内にも、「GSOMIA破棄」が日本に本気で輸出管理適正化措置を撤回させるためのカードになると信じている人がいてもおかしくありませんし、実際にそういう人がいることは間違いないでしょう。

しかし、GSOMIA破棄における文在寅氏の真の狙いが、輸出管理適正化措置ではなく、米韓同盟の破壊にあるのだとすれば、11月22日に日韓GSOMIAが終了して以降の焦点が、高高度ミサイル防衛システム(THAAD)撤収に向けられるのではないでしょうか。

こうしたなか、昨日の『米戦略家が韓国に「日韓同盟」を提唱 なんと迷惑な…』でも少しだけ触れましたが、在韓米軍の撤収はドナルド・J・トランプ米大統領にとっても「願ったりかなったり」でもあります。

在韓米軍がただちに(たとえば年内に)韓国から全面撤退するという可能性は、現在のところ、極めて低いです。

しかし、すでに米韓合同軍事演習の多くは中止に追い込まれており、駐留費用負担交渉も難航しているなかで、THAAD撤収という話になれば、米国としてはますます、韓国に軍隊を駐留させておく意味を見いだせなくなるでしょう。

いずれにせよ、日韓GSOMIAの継続を巡り、「11月22日にかけて日韓の神経戦が続く」ということは考え辛く、むしろ日韓GSOMIAは11月22日をもって予定通り終了し、さらには駐留経費問題、THAAD撤去問題といった米韓同盟の屋台骨の議論につながっていくと予想します。

(※なお、当然のことですが、こうした議論を支えているのは、著書『米韓同盟消滅』に代表される、日本を代表する優れた韓国観察者である鈴置高史氏の知見であることにつきましては、御礼かたがた付記しておきたいと思います。)

新宿会計士:

View Comments (51)

  • 更新お疲れ様です!

    少し前までの韓国が「日本との歴史問題を隠蓑にした離米従中」であり、

    今現在の韓国は「日本との貿易問題を隠蓑にした離米従中」であるって事ですね。

    対北朝鮮融和姿勢は離米離日の一環として、

    従北親北が其処から更に離中を成し遂げる為の要素なのかどうか。

  • おはようございます。
    まあ、そうですよね。GSOMIAもTHAADも朴槿恵政権時に締結したものだから、もともと撤廃したくてたまらないものですよね。
    日本の輸出管理見直しのせいに出来れば、してやったり!でしょう、ムンムンは。
    後は、検察縮小がどこまで出来るのか、ですね。
    北朝鮮よりも貧しかった韓国が、どのようにして、先人たちがどんなに苦労して働いて今の韓国にしたのか、韓国の人たちはきれいサッパリ忘れているのでしょうね…。

  • > 早い話が、中国は韓国の脅威ではないから、韓国を日米同盟の枠組みに巻き込むな、と要求しているのです。

    他に、「三不の誓いがあるから」も関係していそう。

    31日のプライムニュースで、姜昌一韓日議連会長(共に民主党)が、「韓国は北朝鮮の脅威を感じない。この半世紀程、何も起こっていないでしょ。」という様な発言をしてました。

    併せると、「中国も北朝鮮も韓国の脅威ではないから、韓国を日米同盟の枠組みに巻き込むな。」と言う事かも知れません。

    > しかし、GSOMIA破棄における文在寅氏の真の狙いが、輸出管理適正化措置ではなく、米韓同盟の破壊にあるのだとすれば、11月22日に日韓GSOMIAが終了して以降の焦点が、高高度ミサイル防衛システム(THAAD)撤収に向けられるのではないでしょうか。

    その可能性増大していると思います。

  • 天声人語メーカー使ってみましたが、微妙な出来です。
    http://taisa.tm.land.to/tensei_load.php?id=396

    韓国は、地政学的な緩衝地帯としての役割は、果たすつもりは無いけど、アメリカは韓国を守らないといけないと考えているんじゃないですかね。
    また緩衝地帯としての、恩恵は受け続けないといけないと。食い逃げ外交に、分類されるんですかね。

    韓国が日米側で無く、中国側に付く事は、文大統領の就任初期に予想された事です。
    今までだって、アメリカの言う事を、聞いたことは無いんじゃない。ゴネたり、拒否したりばっかりで、アメリカに要求するばかり(物乞い外交ですかね)。

    これからも、韓国政権の離米、反米は、続きます。国民世論がどうなるかは、反日と違うから、韓国流にいうと「葛藤」が起こると思います。

    • ハンギョレ新聞の主張は、韓国は中国が怖くて、逆らえずに叩かれるのが、嫌だというのがベースですね。日米は、中国ほど韓国を叩きませんから。
      中国側の主張を丸呑みして三不の誓いそのまんまですね。
      中国は、米韓同盟が駄目だと韓国には、言いません。サードは、駄目だと言いますが、別の話。
      日米韓同盟が、駄目だと言います。その方が、韓国政府が言う事を聞きやすいですよね。

    • 天声人語メーカーの問題じゃなくて、そもそも天声人語にそこまで複雑な文章を書く能力が無いだけでは?

      • 匿名 さま

        >天声人語メーカーの問題じゃなくて、そもそも天声人語にそこまで複雑な文章を書く能力が無いだけでは?

        プッ、ご明察。朝日新聞の公然の秘密ですな。
        座布団1枚!

    • だんな様、天声人語メーカーのご紹介ありがとうございます。なかなかおもしろいですね。ちょっと遊んでみましたが、Bの主張に「一発なら誤射かもしれない」と入れるともっと朝日新聞らしくなった気がします(笑)

      先日、文房具店で「天声人語書き写しノート」なるものを見つけました。あの、だらだら長いだけで何を言いたいのかわからない、悪文の典型例とも言える天声人語を毎日書き写させるノートです。Amazonのレビューを読んでいると、このノートを般若心経の写経の如く、毎日無心に書き写している方も多々おられるようです。朝日新聞社のHPでは神奈川県内の高校の教諭がこの悪文をノートに書き写させる授業を行なっている事を紹介し、忍耐力が増したという生徒のコメントを嬉々として紹介してます。
      何の忍耐力でしょうねえ(笑)
      左派の言動や行動を見てると新興宗教の団体とそっくりに思えてくるのですが、まさか天声人語をお経に見立てて写経させるとは思いもしませんでした。朝日新聞の幹部はブッダやイエス・キリストと同格の存在を目指してるのでしょうかねえ。

  • 韓国の保守派と左派のスタンスの違いは主に親米(反米)と親北(反北)で、
    反日と従中(あくまで親中ではなく、恐中と言ってもいい)は共通しています。

    更に言えば、この反日と従中は実は根っこの部分で繋がってもいる。
    歴史を紐解けば、歴代朝鮮王朝にとって東アジアで最も関係が深かった国は
    中国で、簡単に超えられない海で隔たれていた日本との関係は大したこと無い。

    逆に日本にとっても、中国は古代のような先進国にして超大国では無くなっても
    依然として東アジアで常に注視すべき大国であったが、朝鮮はそのオマケ、
    通り道程度の認識しかなかった。
    日韓(朝)関係は、隣国としては、付き合いの長さの割に上っ面でスカスカの関係。

    朝鮮人にとって、中国が世界の中心だと信じていられた頃は、小中華思想を
    民族のアイデンティティーに出来たけど、今の時代それでは格好悪過ぎる。
    かと言って、反中は余りにも恐ろしくて絶対に無理。
    その「逃げ」から創った(捏造した)民族のアイデンティティーと神話が
    抗日・反日だと思われます。

  • 着々とシナリオどおりに進んでいる印象ですね。

    それにしても韓国は、日本がこういう態度だから悪いのだという、小学生並みの責任転嫁をしなければ物事を決められないのでしょうか。

    これほど稚拙な国が、今後生き残っていけるはずありませんね。

  • 更新ありがとうございます。

    親北怖中の文在寅大統領は、日韓問題は韓国民のガス抜き、日本より道徳的に優位との妄想、交渉は日本に譲歩させる事がまず第一。よってGSOMIAでカードを使えば、日本が折れると考えていたと思う。

    これは米韓同盟につながっているのは知ってて、破棄も辞さずの瀬戸際外交です。もうGSOMIA終了まで、日が無いし韓国から再度締結など言って来ないでしょう。日本の譲歩があれば別ですが。

    ところでハンギョレ新聞によると『米日同盟は韓国の「無賃乗車」を拒否し対価を要求する。韓日GSOMIAはその最初の請求書であり、THAADは2番目の請求書だった』。

    良くお分りで。そう、安保にタダは無いよ。当然、恩恵分は払ってもらう。さらに第3国に漏らすな。当たり前だろう。

    韓国は、GSOMIA、そして次はTHAADも破棄を考えている。米韓同盟をズタズタにして、『事の発端は日本が対韓輸出で規制を強めたからだ』という会計士さんの考えは当たっていると思います。

    ここまでやり切ると、日米も態度を硬化させます。多分、文大統領は任期を全う出来ないでしょう。

    最後に安倍総理との会談、会談、ばかり狙っているようですが、【会って何の話をするんですか?】(笑)。

    • めがねのおやじ様
      だから、文在寅大統領の米国への言い訳作りの為に、でしょう。
      これだけ首脳会議を呼びかけたのに、話し合いを拒否する安倍のせいだ。GSOMIAを破棄させたのは、頑なな日本のせいだ!という実績作り。
      別に、話しがしたいわけじゃありません。

      • ちかの様

        まったく無能な大統領と左派連中。更に全国民も、ここに至ってまで何ら発言、行動をしない。するのは罵詈雑言のデモだけです(笑)。やっぱ韓国人と日本人は合わないですね。関知しないが一番です。

  • >早い話が、中国は韓国の脅威ではないから、韓国を日米同盟の枠組みに巻き込むな

    韓国の立場からだとそれなりに合理的な考えなんだと思うのです

    昨日の記事にあったみたいに、米国が内向きになって、日中の対立が激しくなるって未来を考えると、日本の生命線は海で中国の太平洋進出を止めようとするけど、大陸への進出はさほど考えないと思うのです

    今でもそうだけど、韓国の日本にとっての意味って、中国の日本海進出を防ぐ盾だから、日本側につくと確実に中国との最前線になってしまうと思うです

    中国から見ても、北京の目と鼻の先に敵がいるのは困るから韓国が日本側につくのは嫌うと思うです

    だったら韓国の生存を考えると、日中韓で中立を保つってのなら、日本からしたら一応の緩衝帯になるし、中国にしてもそうだから、互いに相手を叩き潰すまで考えなければ、最前線は南シナ海になると思うのです

    難点は、中立って聞こえは良いけどコウモリだから、両方からそれなりに小突かれることと、少なくとも今みたいな経済的な利益の享受はできなくなることなんだと思うのです

    そのへんは諦めて生き残ることを第一に考えると、あとはなんとか北朝鮮と統一できれば、北の核は脅威ではなくなるし・・・・

    そう思うと、米韓同盟廃棄は韓国にとっても良い手なのかもしれないですね♪

    昨日の記事で日韓同盟を勧めてるのって読んで、何となく違和感があったのですが、今日の記事を読んで、少しすっきりしたのです♪

    • 核兵器を持つと、小突かれるがしばき殺されるになるかもですけど、韓国人朝鮮人が選んだ運命ですし。

    • おっしゃる通り、地政学(地理)的要因で考えると、韓国は親中であることには理があるんですよね。
      ただ、忘れてはいけないのは、これまで資本主義/自由主義陣営に所属することで国力を発展させてきたことです。
      自由主義陣営からすれば、今韓国が持つ資産(技術や生産力)をそのまま持ち出されるわけにはいかない。
      なので、鞍替え自体が止められないなら資産を焼き払うのは当然で、それは必ずしも武力でなくても実現できる。
      と考えると、鞍替え=経済的に壊滅的な打撃=これまでの蓄積を失うことであり、それを覚悟してでも実行するかの決断ができるか次第です。(そこまでの覚悟があるとは思えませんが)
      正直、鞍替えするには遅すぎたんだと思います。もっとずっと前にしっかり考えるべきだった。
      のらくらとコウモリやってたツケが回ってきただけで自業自得ですが。

      また、中立という選択肢はもう存在しないです。
      中国は資本主義市場にただ乗りし果実を持ち逃げしました。またその果実を使いケンカを吹っ掛けた。
      すでに中国と資本主義陣営は戦争状態にあり、日本海や南シナ海はその最前線にすでになっています。
      そうなると、韓国の立地は緩衝地帯として成り立たず、中立としての価値はない(むしろ橋頭保としての価値が高い)ので両陣営から踏み絵を迫られるだけです。そしてすでにそうなってます。THAADの件とか。

  • 韓国側は、最初から破棄するつもりだったのをどうせなら日本が悪いことにして米国も困らせてやれという悪知恵が働いたのでしょう。当然日米はそういう見え透いたうそには騙されないし韓国側の意図もしっかりと把握していると思います。

    日本の態度いかんであたかも破棄が撤回されるかのように仕向けているマスコミが共同通信。こうやって時々露骨な印象操作や飛ばし記事をやるので、信用できない。

  • >公共財としての米日同盟という論理は、冷戦期に米国がアジアに構築しようとしていた反共軍事同盟の延長線上にあり、事実上中国牽制、ひいては対中国封鎖という顕在的含意を持つ。韓国はそのような米日同盟という公共財を享有する必要がないので、代価を支払う理由もない。

    キム・ペクチュ氏のハンギョレへの寄稿文ですが、日米同盟の公共財の利益を軍事面でしか捉えていないですよね。
    米韓同盟が無くても、米国経済圏の経済的利益は引き続き得られると思っているのか、敢えて無視しているのかわかりませんが、左派と保守の中間の人々をミスリードします。
    まあ、確信犯でしょうが。

    先にある正確な(不都合な)未来像を示さないズルい左派と、何かにつけて一つの選択肢にオールインする深く考えない大衆とは、とても相性がいいように思います。

    着実に、あっち側に行くような気がします。

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