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読売「海自観艦式への韓国不参加が正式決定」

読売新聞は今朝、「政府関係者の話」として、日本政府が10月14日に開かれる国際観艦式で、韓国海軍が参加しないことが「正式に決まった」と報じています。この報道が事実だとすれば、これには大きく「旭日旗騒動」と「レーダー照射事件」が関わっているものと考えて良いでしょう。いずれも韓国側の常軌を逸した行動が日韓間の信頼を大きく傷つけた事件だからです。また、天皇陛下の即位礼正殿の儀を直前に控えたタイミングでもあるため、今回の日本政府の決定に対しては、国民の1人としては全面的に支持せざるを得ません。

国際観艦式で韓国を招待せず

今朝の読売新聞に、こんな記事が出ていました。

海自観艦式に韓国不参加…日韓関係悪化が影響か(2019/09/24 07:30付 読売新聞オンラインより)

読売新聞によると、来月14日に開かれる海自主催の国際観艦式で、韓国海軍が参加しないことが「正式に決ま」り、防衛省が近く発表することを、「政府関係者が明らかにした」のだそうです。

読売は「日韓関係の悪化が影響したとみられ」るとしつつ、いわゆる「旭日旗騒動」に加え、昨年12月に発生したレーダー照射事件なども踏まえたうえで、日本政府が「韓国軍を観艦式に参加させるのは適切ではないと判断した」、などと報じています。

といっても、これ自体、今年2月頃に産経新聞の2月25日付の『海自観艦式、韓国を招待せず レーダー照射で溝』という記事ですでに報じられたものとほぼ同じ内容であり、新味はありません(詳しくは『「観艦式に韓国招待せず」?儀礼面で距離を置くことを歓迎する』等もご参照ください)。

「観艦式への韓国の招待見送り」に関する第一報が産経から出て来たのが今年2月のことですが、あれから半年以上経過して、日韓関係は改善するどころかますます悪化しているのが現状です。

読売の記事は少しアッサリし過ぎているので、ここでもう少し事実関係を振り返っておきましょう。

旭日旗騒動

ことの発端は、旭日旗騒動です。

2011年1月25日のAFCアジアカップの日韓戦において、韓国の奇誠庸(き・せいよう)選手が日本を侮辱する猿真似パフォーマンスを行った際、奇誠庸選手が苦し紛れの言い訳として「スタジアムの旭日旗を見てカッとなった」と述べたことで、突然、韓国で「旭日旗は戦犯旗だ」という珍説が出始めます。

最近だと「旭日旗は欧州のナチスのカギ十字旗と同じ意味がある」、といったウソが韓国国民などの手によって全世界に拡散され始めていますし、韓国が旭日旗を嫌っているという事実も全世界で報じられ始めました(『絶対譲るな!旭日旗騒動は韓国のウソ崩壊の第一歩』参照)。

ただし、この旭日旗の意匠は、わが国では日常生活の様々な場面で使われている(外務省HP『旭日旗』参照)ほか、陸自、海自の旗としても採用されています(防衛省HP『防衛省・自衛隊の『ここが知りたい!』自衛隊の旗と海上自衛隊の満艦飾について』参照)。

このため、仮に旭日旗を「戦犯旗だ」などと決めつけて封殺しようとする韓国の主張を認めるならば、わが国の国民生活にも大きな影響が生じますし、また、自衛隊は旗を変更せざるを得なくなります。

わが国にとって、旭日旗を「戦犯旗だ」とする韓国側の主張は、とうてい受け入れられないものです。

それだけではありません。

韓国は「旭日旗は戦犯旗だ!」という主張を日本以外の第三国に対しても展開しており、米ロサンゼルスの小学校の壁画に描かれた模様が旭日旗に似ているとして、韓国人コミュニティが絵画の修正を求めたという事件もありました(『LAの学校の壁画が修正へ 被害者でなく加害者としての韓国』参照)。

ここまで来ると、韓国は「歴史の被害者」ではありません。「現時点の加害者」でしょう。

そして、韓国の「旭日旗ヘイト」は、私たち日本民族に対して向けられた民族ヘイトそのものであり、日本と関係のない第三者をも傷つけるという意味で、私たち人類に対する挑戦でもあります。

観艦式と旭日旗騒動

さて、この旭日旗騒動を巡っては、昨年、韓国の済州島(さいしゅうとう)海軍基地沖合で行われた国際観艦式でも、日本の海自が招待状を受け取っていたものの、観艦式直前になって「旭日旗を掲揚するな」という趣旨の要求を韓国政府から受け、結局、日本は観艦式参加を見送ったという経緯があります。

これについて、詳しくは『旭日旗騒動と観艦式の振り返り「全世界に恥をさらした韓国」』でも紹介しましたが、日本と中国が参加を見送ったほか、観艦式に参加した9ヵ国のうち7ヵ国については、韓国政府の要請を無視して艦旗を掲揚するなど、結局、韓国が全世界に恥をさらす、という結果に終わりました。

ただし、日本が結局、「自衛艦旗(旭日旗)を掲揚した状態での韓国での国際イベント参加を見送った」という実績が出来てしまったことは、地味に日韓の防衛協力を阻害する状況が出現してしまった、ということでもあります。

外務省の『海外在留邦人数調査統計』によると、韓国に在住する日本人は、2017年10月1日時点で39,778人(うち、永住者11,957人、長期滞在者27,821人)であり、これに短期的な旅行者として訪韓している日本人は常時2~4万人に達すると考えられます。

ということは、朝鮮半島で有事が発生した際、6~8万人の日本人の救出が大きな問題になり得るのですが、万が一、海自艦が韓国の港湾に入港できない状態にあれば、これらの在韓邦人の救出も非常に困難です。

つまり、昨年10月の「観艦式事件」以降、韓国への滞在の危険度は飛躍的に高まったと見るのが正解ではないかと思えてならないのです。

レーダー照射事件と「ウソツキ」

こうしたなか、さらに大きな問題が、先ほどの読売の記事にもあった、昨年12月のレーダー照射事件です。

もともとは2018年12月20日午後3時頃、石川県能登半島沖の日本の排他的経済水域(EEZ)内で、韓国海軍所属の駆逐艦「広開土大王」が日本の海自所属P1哨戒機に対し、火器管制レーダーを照射したとされる事件です。

火器管制レーダーの照射は準戦闘行為でもあり、状況を間違えば、ただちに開戦しても不思議ではありません(実際、過去には火器管制レーダー照射が開戦の引き金を引いた事例もあるようです)。

こうした危険な行為であるにも関わらず、日本政府が翌・21日に「レーダー照射事件が発生した」と報道発表した直後から、韓国側は公式、非公式に、「悪天候のため艦に搭載していたすべてのレーダーを稼働していて、たまたまその1つが自衛隊機に当たっただけだ」といった説明を始めました。

しかし、日本側が12月28日になり、該当する哨戒機から撮影した映像を公表したことを受けて、こうした「悪天候」などの言い分がウソであることが判明。

その前後から、韓国側は「日本の方こそ低空威嚇飛行を仕掛けてきた」などと「逆ギレ」し、さらにこの問題に関する非公開の日韓協議の内容を(ウソを交えたうえで)勝手に公表するなどしたため、最終的に日本側は協議を打ち切った、という経緯があります。

なお、このときの韓国側の反論については、何ら具体的な内容がなく、日本側の映像を無断で流用したうえで、広告とおどろおどろしい音楽を付して公表したというオチまで付きました(『韓国、財務省、NHK、共産党の共通点は議論の拒否』等参照)。

いずれにせよ、「自国が何かいけないことをやってしまったときに、ウソをついて難を逃れようとする」、「自分に100%の非がある時でも、相手に少しでも責任をなすりつけるために逆ギレする」という意味で、レーダー照射事件は、まさに「韓国ウソツキ外交」の典型例といえるでしょう。

※ ※ ※ ※ ※ ※ ※

もちろん、今回、わが国が韓国を国際観艦式に招かないというのは「大人げない行動」かもしれませんし、国際社会からすれば「意趣返し」のように受け取られる可能性は十分にあります。

ただ、それと同時に、国際観艦式は友好親善の場であり、「国として信頼できない」ような相手をわざわざ招き、またわけのわからない旗を掲揚するなどの行動をされても困る、というのが、日本政府の実務担当者としての正直な気持ちなのかもしれません。

さらに、国際観艦式の約1週間後には、天皇陛下の即位礼正殿の儀も予定されています。正直、このようなおめでたいタイミングで、わけのわからないトラブルを起こされるのも困りものでしょう。

その意味で、今回の日本政府の決定は、ある意味では当然のことだといえるのです。

新宿会計士:

View Comments (25)

  • <私たち人類への挑戦でもあります
    私たち日本人が山葡萄猿人に優しくしてやったから、山葡萄猿人が人類くみやすしと勘違いしてしまったのでしょう。🐧
    しかし、これも考え様でダーウィンの進化論にある適者生存の法則に山葡萄猿人が飲み込まれて行く過程であるのではないでしょうか?🐧

    乾杯

    • 山葡萄猿人とは朝鮮人のことか?

      進化論の理論で劣等民族の朝鮮人種が今まさに淘汰されつつあるということ?

      それを言うなら日本民族も五十歩百歩。

    • > 日本から招待が無いのが、理由らしいですよ。

      これは韓国側が一方的に主張している話であって、真偽の程は現時点では不明です。

      来た招待状を受取拒否しても、「日本から招待が無い」というのは1000%の嘘ではない。(「招待状かどうか確認する前に返送したので、招待されたとは確定できない。」と言える。)

      日本側から正式に「韓国は招待していない。」という発表がある迄、評価を保留しましょう。

    • 海自観艦式に韓国軍招待なし=関係悪化を考慮か
      https://www.msn.com/ja-jp/news/world/海自観艦式に韓国軍招待なし%ef%bc%9d関係悪化を考慮か/ar-AAHJXfa?ocid=spartanntp

      別に、韓国の漫才におつきあいすることはありませんが、韓国は「日本が招待してくれるのであれば、考え直す。」とか言っているみたいです(笑)。
      旭日旗がお目ざわりのようですし、ムリをさせてまで日本は韓国の参加を要請することはありません。
      ついでを申し上げると、福島の放射能の(何年経っているとおもっているんですか)健康被害を気になさるようなら、オリンピックもそうですが、来月の新天皇陛下祝賀もご辞退下さい。

  • 更新ありがとうございます。

    相模湾での観艦式に韓国不参加。良き判断です。韓国への対応は、こうでなくっちゃ。不参加というよりも、日本から招待してないようですね。

    時事通信によると、「韓国国防省は24日、海上自衛隊が10月に相模湾で実施する観艦式に韓国軍は参加しないと発表した。日本からの参加要請がなかったという」ヨーシ!呼ばんでいい(笑)

    呼んだら、アイツラ又勘違いする。「日本が頭を下げて来た!」「日本に韓国は必要とされている!」「だから、断る事を仄めかして、対日カードにしよう!」なーんて(爆笑)。誰が呼ぶか阿呆ッ。

    即位礼正殿の儀も予定されているのに、この時期にややこしい事は避けねば。もちろん韓国はこの日本国の大切な皇室行事にも呼ばない。不逞人は前日から入国禁止と屋外外出禁止にせよ。

  • 『丁寧な無視』 日本政府の対韓政策の基本にのっとた措置を強く支持します。

  •  朝鮮日報の金大中主筆のコラムがあり、簡単に要約します。

     http://news.chosun.com/site/data/html_dir/2019/09/23/2019092302974.html

     文大統領はこれからも変わらない。だから国民が変わるしかない。来年の議員選挙は現政権に審判を下す事を期待する。
     現在の韓国党は曹国の件を追求すれば良いと考えているようだが、それでは何も変わらない。共に民主党の支持層が無党派層に移るだけで、韓国党の支持をするわけではない。
     共に民主党は次回の選挙で敗北すれば、次は自分たちが攻撃されることを知っているので、あらゆる手段を使って勝ちに来るだろう。
     韓国党は2年間の攻撃によく耐えて頑張ってきたと思う。しかし、通常のやり方では与党に勝てない。「髪の毛を剃り、言葉の爆弾を浴びせかけ、議員職を維持し、予算だけ取り立てて公認を取り付ければいい」という通常的かつ政派的なやり方では少数党に転落するだけだ。

     文在寅大統領と共に民主党は現在支持率をかなり落としていますが、それでも岩盤支持層がかなりいることは間違いないです。それに対抗できる韓国党はなんら対策もなく、朴槿恵という神輿を失ってからはどうしようもない状態です。実際に韓国党の支持率は上がりません。

     黄教安韓国党代表はもともと党員でもなく政治家でもありません。権威主義的な指導体制に慣れた韓国党としては黄教安韓国党代表のような人物は初体験です。権威主義体制が持ちこたえたのは資金、公認、国会議員の当選保障などが可能だったからであり、黄教安韓国党代表ではその全てが確約できません。

     結局、韓国党には神輿が必要ですが、担げる神輿がありません。余程の事が無い限り、韓国党は勝てないことになります。共に民主党も支持が低下すると考えられるため、中道や小規模政党が得票を伸ばすと考えられます。それを見越した選挙法改正も行われようとしています。

     結局、文在寅大統領の体制は任期を全うし、次の政権も左派となる可能性が高いです。

     小生はどんどん韓国に居られなくなるような気がします。

     駄文にて失礼します。

    • 韓国在住日本人様、ご紹介の記事、拝読いたしました。

      たしかに、対抗馬を立てることができない韓国党は、選挙に勝つことはできなさそうですよね。
      というより、そこまで韓国という国家、もちますの?

      といいますのも、意図的とも見える文在寅政権の経済政策失敗。加えるように政権支持母体である労組のストライキ。反日を煽ることで、さらに経済冷え込みに追い打ちをかけているような気がいたします。
      韓国のメディアでも、IMF危機について、報道が出てきているみたいです。

      文在寅さんの意図が、北朝鮮による韓国併合であるなら(しつこいですが、私の持論です。笑)、韓国経済崩壊は痛痒を覚える問題ではなく、チェグク氏法相強硬任命で検察をつぶすことで、全ての国家機能を止めてしまうことができます。私からは、この記事をご紹介いたします。

      韓国でも話題 月刊「Hanada」が報じた“文在寅に朝鮮労働党秘密党員疑惑”
      https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190919-00583558-shincho-kr&pos=1

      •  心配性のおばさま 様

         >そこまで韓国という国家、もちますの?

         それは分かりませんが、一つ言えるのは韓国という国は結構しぶといと言うことです。2010年代に入って、「韓国は経済破城する」という言葉を何度も聞きましたが、未だに明確な兆候は見られず、一応は国家として生きております。

         少なくとも文在寅大統領の任期を考えますと、やはり来年4月の議員選挙は一つの山場となります。朝鮮日報のコラムもそこら辺を指摘しています。

         GDPランキングを見てみますと、韓国(12位)よりも下のランクでトルコ(19位)やアルゼンチン(25位)といった経済的にやばそうな国々もなんやかんやで生き残っています。

         韓国の情報は嘘が多いので、国家の状態を把握すのは大変です。特に外部から見ていると中々予測がつきません。小生の様に韓国の中から見ていると、確かに不況であり、失業率が上がり、企業の倒産も多くなっています。その割には新築マンションが出来たりしています。

         韓国は一部の富裕層と大多数の貧困層から構成されている社会であり、その格差は日本の比ではありません。その一部の金持ちが逃げ出さない限り、まだ韓国の経済は持つのではと思う今日この頃です。

         現在は企業が国外に流出している状態であり、次に富裕層が流出し始めたときが韓国経済の終焉だと思います。

         駄文にて失礼します。 

  • あああ、困りましたね。

    「韓国国防部は観艦式に参加しないと発表した同日午前の定例会見の内容を訂正」らしい

    何でだろう? 来なくていいのに。

    • なんなんでしょうね。

      韓国のいつものやり方でしょうか。

      一旦。アドバルーンを揚げてみて様子見。

      その後、これはまずいと判断したら、そんなこといっていないと言って訂正、若しくは逆ギレ。

      改変やねつ造は何せお家芸のお国柄ですので、いったい何が事実なのか、さっぱりわからない、それが彼の国。

      まともな敵だったら、対処法もあります。

      が、敵になったり味方の振りしたり、パラサイトしたりねだったりと、だっこを相手にするのは本当に疲れますわ。

      以下、余談です。
      私の地方では、疲れを癒す飲み会のことを「ダレやみ」(”やみ”の漢字は忘れました)と言いますが、実は、仲間内の「ダレやみ」で、私自身の韓国疲も癒されているところです。
      ※ 当地の方言ですが、疲れたことを”ダレた”と言います。とても疲れたことを”ひんダレた”、などと。

      • つたない上記文の訂正です。

        文中、だっこ → だだっ子 でした。m(_ _)m

  • 招待されれば参加すると言ったらしいですね。
    されなっかたら対話を拒んでいるのは日本というためでしょうね。

  •  独断と偏見かもしれないと、お断りしてコメントさせていただきます。

     韓国が観艦式への不参加を決定したことで、(日本マスゴミ村の)ATM
    の代弁者や「サンモニ」が、安倍総理批判をすることが予想されます。
    (もしかしたら、自衛隊哨戒機レーダ照射事件で、「恥をかかされた」と
    逆恨みしているのかも、しれません)
     個人的には、「日本が旭日旗を掲げて、観艦式を行うこと自体、けしか
    らん」と言い出してくれれば、面白い(?)と思いますが。

     駄文にて失礼しました。

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