「ワロス曲線」というネットスラングがあります。これは、リーマンブラザーズの経営破綻後の金融危機に際し、韓国が通貨防衛をするときに、ウォンが急激に売られ、それを当局が買い戻している姿が、素人目にもあからさまだったことで、チャートの形状が「w」に似ていたことから、匿名掲示板『2ちゃんねる』などで自然発生的に広まった表現です。こうしたなか、先ほどからチャートを眺めていると、本日も「プチ・ワロス曲線」のようなものが発生しているようです。
ワロス曲線
当ウェブサイトでは先月下旬ごろから、韓国の通貨・ウォンの対ドルレート(USDKRW)の下落に注目し始めました。というのも、どうもこの国の通貨の動きが不自然なのです。もっといえば、ネットスラングでいうところの「ワロス曲線」と呼ばれる形状が出ているのです。
この「ワロス曲線」とは、公式な用語ではありませんが、リーマンブラザーズの経営破綻(2008年9月)以降、韓国に通貨不安が生じ、韓国ウォンが売られる(USDKRWが上昇する)と、すかさず通貨当局(韓国銀行)が韓国ウォンを買い戻す(USDKRWが下落する)、という動きのことです。
この素人が見ても丸わかりの通貨防衛・為替介入の結果、アルファベットの「w」の字にそっくりなチャートが出来上がるため、匿名サイト『2ちゃんねる』でよく用いられていた「笑」のネットスラングである「ワロス」、転じて「w」とつなぎ合わせ、誰が言い出したのか、「ワロス曲線」という言い方が一般化したようなのです。
リーマンの経営破綻に端を発する金融危機のことを、英語では “Financial Crisis 2008” などと呼ぶことが一般的ですが、本稿では日本語の「リーマン・ショック」と呼びたいと思います。
このリーマン・ショックでは、アイスランドの通貨・クローナが対米ドルで3分の1近くにまで暴落するなど、さまざまな新興市場諸国(EM)通貨が売られ、アジアの多くのEM諸国通貨も同様に強い売り圧力にさらされました。
(例外は、当時、資本統制を行っていた中国人民元くらいなものでしょうか)。
そのあおりを喰らったのが韓国です。
しかも、韓国の通貨が大きく売られるたびに韓国銀行は為替介入を繰り返し、場中では一時、1ドル=2000ウォン台間際にまで売られる局面もありました。引けベースではなんとか1000ウォン台を維持しているものの、2008年11月24日では終値ベースでも1500ウォン台に達していたことがわかります。
- 2008年9月12日…1ドル=1106.0ウォン
- 2008年10月29日…1ドル=1478.5ウォン
- 2008年11月24日…1ドル=1509.0ウォン
(【出所】韓国銀行)
こうした動きは、韓国の通貨当局、政府、国民にとっては、自国経済が崩壊する、という危機を身近に感じた事件だったに違いありません。
ただし、こうした危機は、同年12月12日に韓国が米国などとの米ドルベースのスワップを締結したことに加え、日本銀行との間での円・ウォンスワップを30億ドルからいっきに200億ドルにまで拡大したことなどにより、ようやく収束に向かったのです。
もっとも、当時を知る人たちにとっては、現在の「ワロス曲線」では「物足りない」(?)と感じるかもしれません。というのも、1ドル=1100ウォン台だった韓国の通貨が、一気に2000ウォン台近く(つまり半値)にまで下落するという「ダイナミックさ」が見られたからです。
その意味では、現在の「ワロス曲線」っぽいものは、当時を知る人から見れば「プチ・ワロス曲線」のようなものといえるかもしれません。
民主党政権と財務省の罪
ただし、韓国はその後も為替相場を人為的に操作することが常態化していたようであり、実際、2008年以降の為替相場は、1ドル=1000~1200ウォン台前後で維持されていました。
とくに、2009年9月以降は日本で民主党政権が成立し、この政権下での無為無策と円高、東日本大震災や増税などにより産業競争力が破壊されたのですが、まさに民主党と財務省は日本の産業を破壊することで韓国の輸出産業を支援したのではないかとの疑いは濃厚です。
そういえば、恒常的な外貨不足に悩む韓国を一方的に助ける役割がある国際協定が「日韓通貨スワップ協定」ですが、その日韓通貨スワップが「日本にもメリットがある」などと主張していたのが、財務省の山崎達雄元国際局長です。
この人物は2015年7月7日に退官後、現在は民間企業などに天下りしているそうですが、現役の国際局長時代だった2014年4月16日の「第186回国会・衆議院財務金融委員会」で答弁した内容を要約すると、
- 日韓スワップには相手国に進出している日本企業を助けるというメリットがある
- 日韓スワップには日韓間の為替相場やウォンを安定させるというメリットがある
という代物です。
余談ですが、当ウェブサイトでは普段から「消費増税をゴリ押しする財務省こそ国民の敵だ」と申し上げていますが、財務省が国益を堂々と毀損し続けていることを、もっと私たち日本国民が知るべきでしょう。
外貨準備高がおかしい
さて、韓国の外貨準備高の分析は、私自身にとっては当ウェブサイト『新宿会計士の政治経済評論』を通じた「ライフワーク」の1つとなっていますが、かねてより同国の外貨準備高にはかなり怪しい部分があると申し上げて来ました。
昨年12月の『総論:外貨準備の虚実 韓国の外貨準備の額は信頼できるのか』では、韓国の産業構造等に照らして、同国が保有する外貨準備高の7~8割は米ドル建てであると想定されるのに、米国側の統計と照合すると、「巨額の行方不明額」がある、と申し上げました。
韓国銀行が主張する同国の外貨準備高は約4000億ドルだそうですが、仮にこの7~8割が米ドル建て資産だったとすると、同国の外貨準備が保有する米国内の資産(大部分は有価証券)は2800~3200億ドル程度でなければおかしい計算です。
ところが、米国財務省の統計を読むと、韓国が国を挙げて米国内に保有している有価証券投資の残高は約3000億ドルですが、この3000億ドルのなかには韓国の民間投資家が投資している金額も含まれているはずです。ということは、
- (A)韓国の民間投資家は米ドルでまったく投資を行っていない(つまり、上記3000億ドルはすべて韓国銀行が保有する外貨準備である)
- (B)韓国の外貨準備に占める米ドル建て資産の割合は50%未満である(つまり、上記3000億ドルは韓国銀行が保有する外貨準備と民間投資家が投資している金額の合計である)
- (C)そもそも韓国が外貨準備統計でウソをついていて、保有している外貨準備高を大幅に水増し報告している
といった仮説が思い浮かぶのです。
仮説は正しかったのか?
こうした仮説を裏付ける可能性がある記事が、昨日、韓国メディア『朝鮮日報』に掲載されました。
韓国の外貨準備高、1カ月で12億ドル減(2019/05/08 08:32付 朝鮮日報日本語版より)
朝鮮日報によると、韓国の外貨準備高については、
「外貨準備高に占める有価証券の割合は92.6%で、うちドル建て以外の資産は約32%を占める」
とされています。
ということは、韓国の外貨準備に占める米ドル建有価証券の割合は63%であり、先ほどの仮説のうち、(B)は間違いだ、ということです。
ということは、残る可能性は(A)と(C)しかないのですが、このどちらが正しいかについては、本稿では申し上げません(もっとも、自然に考えて(A)はあり得ないでしょう)。
下落、再び?
ところで、いつも私が参照しているWSJの「ヒストリカル・プライス」のページによると、USDKRWの為替相場が再び下落しているようです。日本時間9:43時点で1ドル=1175.24ウォンで、その直後、日本時間の9:50時点で1ドル=1173.38に買い戻されています。
これではまるで、中央銀行である韓国銀行が外為市場で指値をしていて、相場を膠着させているようにも見えるのですが、私が分かるのはあくまでも為替相場の「動き」であり、「市場参加者」ではありません。
こうしたなか、今朝の韓国メディア『中央日報』(日本語版)に、韓国経済新聞が配信した、こんな記事もありました。
韓経:為替相場揺れる…一時1ドル=1172ウォンまでドル高進む(2019年05月09日08時37分付 中央日報日本語版より)
すでに現時点において一時、1ドル=1175ウォン台に入ってしまっているため、この記事は現時点でやや陳腐化してしまっていますが、韓国経済新聞の記事を私なりに解釈すると、米中貿易交渉への市場の不安によるリスク回避という動きがウォン安の原因らしいのです。
気になる下りを抜粋すると、次のような記述が目につきます。
「中国の劉鶴副首相が予定通りに9日から2日間にわたり米国を訪問し協議に入るとのニュースが伝えられ貿易対立緩和への期待が大きくなった。ここに金融当局が2日連続で外国為替市場に口先介入性の発言をした上に短期調整の可能性が大きくなったという分析がドル上昇幅を抑えた。/洪楠基(ホン・ナムギ)副首相兼企画財政部長官は「為替相場は市場需給により決定されるべきだが、市場以外の特別な動きに伴う傾きなど異常兆候にも常に備える体制を整えている」と話した。」(※下線部は引用者による加工)
要するに、ここ数日のウォン安は、市場のリスク回避選好と、1ドル=1170ウォン前後を心理的防衛線とする通貨当局との神経戦のようなものなのかもしれません。
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
いずれにせよ、今回のウォン安局面で、韓国の通貨当局が通貨防衛を行っているのだとしたら、日米からの通貨スワップなどによる協力が期待できない中での通貨防衛戦略がいつまで続くのか、そして戦略破綻するとしたらいつ、どう破綻するのかについては、非常に気になるところでもあります。
View Comments (31)
ウォン安に備えて最低賃金上げといて良かったですね。と、かの国の大統領を励ましておきたい。(笑)
毎日の更新ありがとうございます。
株価も同様のワロス曲線のようです。 恐らく年金ファンドが買い支えているのではと想像します。
サムスンの業績下落でもあまり下がっていません。
おばさんは、経済オンチです。と先にお断わりしておきます。
自国通貨の価値を買い支えるためには、準備した(貯蓄している)外貨を使う。と、こちらで教わりました。
韓国経済は、それでなくとも、数々の失政で危篤状態だったと理解しています。
ウォンを持っていた外国や韓国人が、ウォンを売って、基軸通貨を買うというのは、資産の安定化という理解でよろしいのかしら?
売られたウォンは価値が下がり、それを韓国の通貨当局が買い支えている。ということですよね。そうしないと、韓国がハイパーインフレに至り、経済破綻(ベネゼエラ化)となるから。
ここで、あたりまえの疑問、「買い支えるための、外貨準備は足りているの?底を就いたらどうなるの?」
自分も素人ですが、わかる範囲でお答えします。
間違ってたらご勘弁ください。
「韓国経済は、それでなくとも、数々の失政で危篤状態」
⇒ ざっくり言うと韓国は外国から金を引っ張り(投資、借金)、
その金を元手に商売して金を稼いでいます。当然、配当や
利息を払った上で黒字にならないといけません(経常収支)。
今年3月まで韓国の経常収支は連続して黒字ですので、危篤状態
とはまだ言えないと考えます。4月は未発表ですが赤字だったと
推定します。そのため外貨準備が12億ドル減っているのだと
思います。経常収支の赤字が継続する事態になったら、危篤状態
だと思います。
{ウォンを持っていた外国や韓国人が、ウォンを売って、基軸通貨
を買うというのは、資産の安定化という理解でよろしいのかしら?」
⇒ YES 一般にリスク回避と呼ばれます
「売られたウォンは価値が下がり、それを韓国の通貨当局が
買い支えている。ということですよね。」
⇒ YES 本当に介入してるかは不明です。それにまだ騒ぐほどの
Won安でもないですし。USD/KRW 1200越えあたりからが本番では。
「そうしないと、韓国がハイパーインフレに至り、経済破綻
(ベネゼエラ化)となるから。」
⇒ ドル建て借金の利息の支払いが増えて、下手すると資金ショート
するから。1997年はそれで破綻しました。USD/KRW 2000越え
だったかな、その時は。だから現状はまだまだ。
「買い支えるための、外貨準備は足りているの?底を就いたらどうなるの?」
⇒ 外貨準備公表値は4000億ドルなので十分ですが、中身が問題です。
相当部分がジャンク債など、使えないものではないかと疑われてます。
1997年に粉飾していて、いきなり破綻した前科もありますし。
底を抜いたら、破産です。売れる資産は処分して借金をできるだけ返して、
4畳半一間のアパートに引っ越すイメージ。中国あたりが買いたたくか。
残った借金は棒引きにしてくれとお願いするしかないのでは。
今回日米は助けないしね。
名無しA様 本当にありがとうございます。
前にも言いましたけど、だからこのコーナー大好きです。
そういえば韓国人はよく「心理的マジノ線」なんて表現を使うのですがマジノ線の歴史を知っていて使っていたんでしょうかw
カニ太郎さんが前のエントリでなんだかんだ言って輸出依存の韓国には通貨安は有利に働くんじゃないかとのコメントがありましたが、比較的安価な原材料を輸入して高付加価値を付けた製品に加工する産業構造なら、そうかもしれませんが、内製率が低く、多くの中間財・生産財を輸入しないといけない現状では、韓国が生存できる「ハビタブルゾーン」は非常に狭いという見方があります。
最近、他のエントリで調べた韓国の原発産業なんですが、大型の鋳鍛造部品である原子炉圧力容器を生産できる施設を持っていたのは、日本の日本製鋼所とロシアのみだったそうです。
そこに韓国の斗山重工業が参入してきたわけですが、話題によく出るUAEのバラカ原発に採用されているAPR-1400型原子炉は実証炉を作らず、いきなり商用炉を作っています。
ところが、参照器となる新古里3号機の部品は信頼と実績の日本製鋼所製の模様。
(はっきりと明記したものは見つからなかったのですが、斗山重工業が大型水圧プレス機を導入した経緯や時期を考えるとAPR-1400の初号機の大型部品を作成する能力が無さそうだったことからそう考えるのが妥当)バラカ原発に輸出した原子炉(あるいは最近建設した韓国のAPR-1400型)の部品からは斗山重工業製に変わったようです。
原子炉の設計寿命は当初40年がトレンドで、それになんだかんだと20年の延長をずるずるとする方向性に行っています。日本はさすがに懲りたのか40年で廃炉する方向です。
最初から60年の設計寿命を保証してバラカ原発の契約を勝ち取ったわけですが、60年の高温高圧・照射脆化などに耐えられる品質が韓国製の原子炉圧力容器にあるのか、経験も実績も足りないと思うのですが、UAEの中の人はそう思わなかったのでしょうかw(いやまあ韓国人がどう考えているのかはわかる)
話は、為替絡みに戻りますが、韓国的には莫大な設備投資をして、大型の鋳鍛造部品を作れるようにはなった・いくらか内製率を上げられるようにはなったものの、その設備投資コストを回収するには、原発建設の案件を積み上げないといけません。
世界の原子炉圧力容器の8割のシェアを誇る日本製鋼所は「原発ルネッサンス」を当て込んで室蘭工場に大きな水圧プレス機を要する施設を建設したのですが、福島原発事故とシェールガス革命により、受注残を消化したら、稼働率が低迷したというのは多くの資料があります。
いわんや斗山重工業をやw
しかも今でも配管関係の鍛造部品は日本製鋼所から輸入して原発プラントとして組み立てて輸出しているのは、おそらく今でも安定した高品質部品の生産ができないのではないかと。
造船と同じでダンピングしてまでも原発プラントを受注し続けないと斗山重工業あたりは死にます。
まあどうせ税金で生き延びさせようとするでしょうが、そしたらまたWTOに訴えるんでしょうかw
速報です。とはいっても、朝日新聞と同様の反日メディアである東京新聞の記事ですが
<北朝鮮、入国禁止解除を要求 関係筋 日朝会談へ条件>
https://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/201905/CK2019050802000151.html
いやぁ、参った参った。日本が無条件でお会いしますよ。と言って差し上げたら、北朝鮮はこちらの条件を呑んだら会ってやるといってきました。どうします?安倍さん。
まぁ、ハノイの米朝会談でも、制裁全解除を要求した国ですから、予想はしておかなくちゃ。ですけど。それにしても、図々しいのは南北とも民族性ですかね。
まさかとは思いますが、この条件を呑んだら、日本が北朝鮮制裁違反に問われますよ。拉致被害者のことは気になりますが、この条件を呑むことは日本の国益を大きく損ないます。ここは、一旦蹴る。いえ、無視(何も聞こえない)がよろしいかと。
心配性のおば様同様経済オンチです。
韓国が通貨危機になった場合、韓国とスワップを結んでいる国々(スイス・中国?)は、韓国を助けなくてはいけないのでしょうか?相手国から拒否されるってあり得るのでしょうか?
的外れな質問で申し訳ございません。
ブリジット 様
いつもコメントありがとうございます。
>韓国とスワップを結んでいる国々(スイス・中国?)は、韓国を助けなくてはいけないのでしょうか?相手国から拒否されるってあり得るのでしょうか?
可能性はゼロではないでしょうね。
いちおう、協定上、相手がスワップを引き出すと宣言すれば応じなければならないはずですが、あくまでも「極度額」ですからね。
相手国中央銀行が韓国の信用状態を見てスワップの引出を拒否する可能性がゼロとはいえないと思います。
新宿会計士様。
ありがとうございました。
私のコメントは、ど素人の疑問として、お許しいただければ幸いです。
先ほど1176.00を超えていました。
2019/05/09 12:26 JST 1176.38
2019/05/09 12:30 JST 1176.23
2019/05/09 12:33 JST 1175.85
やっぱりこりゃワロス曲線ですかね?
自己コメント、大変失礼しました。
今 1176.5くらい。Kospiも▲2%の下げ。
何かにつけ敏感な日経が▲1%ですから、ちょっとめずらしい。
本日夜の米中協議に注目ですね。結果次第では更なる波乱が
ありそう。ていうか、日本も韓国どころではない。
消費増税延期+衆院解散(W選かどうかは別として)ありうるかも。
国によって外貨準備高の定義が異なるという話を読んだことがあります。(三橋さんのとこだっか、代表戸締役さんのところだったか) 日本と違って中国は政府機関だけでなく、政府系企業(民間も?)のも含んでいるとか。 韓国にしても、20年前の通貨危機のとき、政府(韓銀)の持っている外貨準備を民間に貸し付けていて、それが焦げ付いていて、対処できなかったという話もありましたし。まあ、どこまでホントか疑問をもってます。
ただ、USD建て=米国内有価証券ではないのでは。アメリカ以外の国であまり自国通貨の信頼のない国では、自国通貨建ての国債でなく、USD建ての国債を発行を発行したり、民間会社でもUSD建ての社債を発行したりしますから。(アルゼンチンとか、トルコとか)
海辺の仕事場 様
いつもコメントありがとうございます。
よくぞその点にお気付きになりましたね。米ドル建ての有価証券であっても、ユーロドル債であれば、確かにTICレポートには掲載されません。
一般に外貨準備に組み入れられている有価証券は、国債、地方債、高格付の社債・ABSですが、あの国のことですから、もっと高利回りの債券に投資している可能性は十分にあります。
ちなみに「高利回り」ということは「安全性が低い」という意味ですが、まさにEMのドル建てソブリン債などで構成されている可能性は十分にあるでしょう。
引き続き当ウェブサイトのご愛読ならびにお気軽なコメントを賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。
毎日の更新ありがとうございます。
韓国年金ファンドのGLOVAL FIXEDパーフォーマンスのウォン安効果で利回りが出ているのか
国別ポートフォリオの割に利回りが高すぎるように見えます。
http://fund.nps.or.kr/jsppage/fund/mcs_e/mcs_e_03_02.jsp
あわせてalternativeも高すぎるので、株のマイナスを少しでもカバーするために、ハイリスクの債権や仕組債を組み込んでいるのか、先食いしているのではしているのではと疑っています。
最近GIGAがネーというCMが脳みそをぐるぐるしていますが、
ドルがネー
円もネー
仕事もネー
年金もネー
オラー こんな国嫌だ! こんな国嫌だ―!
東京へ出るだー! は 勘弁して欲しい。
数日以内に何かが起きるということはないでしょうが結構危険な兆候ですね。一度マーケットの不安に火が付いたら取返しのつかない事態になりかねないですね。
すいません。途中で送信してしてしました。続きです。
しかし、外貨準備高が1月で12億ドル減ったということは興味がありますね。というのは、確か、1月から3月まで、韓国の経常収支は黒字だったはずです。4月は配当利子等の支払いがあるのでわかりませんが、KRWの買い支えをやっていた証拠ですね。(自国通貨安へもっていく為替介入は非難されますが、自国通貨の防衛のための買い支えはそれほど非難されませんからね。まあ、大抵は買い支えできなくなって、ボロボロになることが多いですが)