令和に関する主要新聞各紙の反応と元号の意外な効果
新元号「令和」の公表から一夜明けました。昨日はインターネット上もこの元号で大いに盛り上がりましたが、私が見たところ、圧倒的に多くの反応は好意的なものでした(なかには、ごく一部に、そうでない反応もあったようですが…)。こうしたなか、私自身が「メディア・ウォッチャー」の1人として注目するのは、新聞各紙の社説や記事です。新聞によっては、世間の反応とまったく違うものもありました。いわば、年号の発表とは、「一部の新聞がいかに世間から遊離しているか」を嫌というほど見せつけた事件でもあったのかもしれません。
日経の残念な社説
カレーでもおでんでも、作った直後よりも、半日から1日寝かせた方が、味がしみて美味しいと思います。
世相を斬る社説もこれと同じで、何か大きな出来事が発生したときには、多くの新聞社は号外を配るなどしてニュース速報を配信し、その翌日に、社説でそれを取り上げる、というスタイルが一般的でしょう。
昨日、新元号「令和(れいわ)」が公表されました(『【速報】新元号は「令和」(れいわ) 新時代への希望とは?』参照)。予想通り、主要新聞各紙は社説でこの「令和」を取り上げているのですが、各紙のカラーが色濃く出ているように思えます。
次の日経電子版に掲載された社説は、一見すると無難にまとめているかのように感じられます。
[社説]新しい元号「令和」がひらく未来は(2019/4/1 19:00付 日本経済新聞電子版より)
日経は「入れかわる時代の空気を胸に、さわやかな心持ちで種々の課題の解決へ踏み出したいものだ」、「(『平成最後の』という冠詞を)自らの人生の一部となってきた元号を惜しむ気持ちの表れ」など、いかにも「マスコミ業界の優等生」の答案のような文章ですが、最後の行で論説が台無しになっています。
「あと、ひと月足らずで新天皇の即位と改元である。少子高齢化対策、財政再建、周辺諸国との関係など、難題は山積している」(※下線部は引用者による加工、以下同じ)
はて?
財政再建って必要なんでしたっけ、日経さん?
新元号の話題に、何をさりげなく財務省の増税プロパガンダを混ぜているのでしょうか?
『財務省のウソ「国の借金論」を暴露する複式簿記の導入は必須』などでも申し上げましたが、「財政再建が必要」と主張する人は、「グロスの公的債務残高GDP比率が高い」という点だけを問題視しているのですが、バランスシートで見ていただければ、日本の財政にはまったく問題がありません。
また、「周辺国との関係」と言われても、世界196ヵ国(※台湾を入れると197ヵ国)のうち日本と関係が悪いのは無法国家である韓国、北朝鮮、中国、ロシアくらいなものであり、それ以外の192ヵ国との関係は良好ではないでしょうか?
(※余談ですが、昨年9月の産経ニュースの報道によれば、日本政府は今年の秋に予定されている即位の礼で、世界195ヵ国の国家元首らに対して招待状を発送するのだそうです。なぜ「196ヵ国」ではなく「195ヵ国」なのかについては、北朝鮮が除外されているからだと思います。)
新元号に敬意払う読売、敵意ひた隠す朝日
一方、主要紙の社説の中で、この新元号に対する敬意が感じられたのが、次の読売新聞の社説です。
元号は令和 新時代を実感できるように(2019/04/02付 読売新聞オンラインより)
読売新聞はこの「令和」を巡り、「新たな時代を象徴する言葉として、多くの国民の間で、親しまれていくことを願いたい」としたうえで、「なじむまで時間はかかるかもしれないが、おおらかな情緒を感じさせる2字ではないか」と指摘します。この点については共感せざるを得ません。
また、わが国の248の元号のなかで、「日本の古典からの引用は初めて」という重要な点についても指摘しており、天皇陛下の御即位前に元号を定め、公表したこと、政府が閣議決定後に皇太子殿下に報告したことなどについても、「丁寧な手続きを心掛けた」と評しています。
また、「グローバル化が進み、西暦の利用が増大しているとはいえ、日本の伝統である元号を様々な場面で活用する方途を探りたい」とする一方で、改元に伴う社会的な影響についてもしっかりと言及しており、さらには
「代替わりに伴う儀式は来年まで続く。つつがなく執り行われるよう準備を尽くすべきである。」
と締めていますが、この点についても読売の指摘どおりでしょう。
もっとも、この読売の社説に残念な点があるとすれば、皇太子殿下のことを「皇太子さま」などと意味不明な敬称で呼称していたり、天皇陛下のご譲位を「退位」と書いたりするなど、皇室に対する敬語の使い方が完璧に間違っている点でしょうか。それだけで、説得力も半減してしまいます。
一方、この読売の社説と対照的に、元号に対する敵意をうまく隠そうとして、隠しきれていないのが、次の朝日新聞の社説でしょう。
(社説)平成から令和 一人一人が時代を創る(2019年4月2日05時00分付 朝日新聞デジタル日本語版より)
朝日新聞の社説は、一見すると元号に対する敵意は剥き出しになっていませんが、文中、
「中国に起源を持つ元号は、「皇帝による時の支配」という考えに基づく」
「改元1カ月前という今回の政府の決定は、国民生活を最優先したものとは言い難い」
など、引っ掛かる箇所がいくつもあります。「天皇が時を支配するものである」、「元号は国民生活を無視するものだ」、とでも言いたいのでしょうか?まさに隠しきれない隠し味、といったところでしょう。ただ、さすがに元号を正面切って批判すれば、読者の朝日新聞に対する批判が殺到するとでも思ったのでしょうか、
「元号への向き合い方は人それぞれであることは言うまでもない」「もとより改元で社会のありようがただちに変わるものではない。社会をつくり歴史を刻んでいくのは、いまを生きる一人ひとりである」
と、何が言いたいのかさっぱり理解できない文章で社説を締め括っているのが印象的です。
支離滅裂な琉球新報
さて、私自身、日本で最も支離滅裂な新聞といえば、琉球新報か沖縄タイムスだと思いますが、いちおう、琉球新報の社説についても見てみましょう。
<社説>新元号「令和」発表 公文書の西暦併記推進を(2019年4月2日 06:01付 琉球新報より)
琉球新報は
「沖縄で日本の元号が一般に用いられるようになったのは140年前の琉球処分(琉球併合)以降のことである」
「復帰前の米国施政下では西暦が中心だった」
と述べ、あたかも元号は押し付けられたものであるかのような言いぐさをしています。また、
「戦争責任が天皇制に根差すものであるとの見方から、複雑な県民感情があり、元号法制化に対しても反発があった」
とする下りも、あまりにも一面的です。そして、
「「令和」には人々が美しく心を寄せ合う中で文化が生まれ育つという意味が込められているという。「厳しい寒さの後に見事に咲き誇る梅の花のように、一人一人の日本人が、明日への希望とともに、それぞれの花を大きく咲かせることができる。そうした日本でありたいとの願いを込めた」と安倍晋三首相は言う。/花を咲かせる以前に、戦争や災害のない時代であってほしい。新たな元号が平和の代名詞になればいい。」
という下りを読むと、「花を咲かせる」ことよりも「基地問題」で大騒ぎすることの方が大切だ、という宣言にしか見えません。
もっとも、琉球新報(や沖縄タイムス、北海道新聞など)には、朝日新聞がかわいく思えるくらいにぶっ飛んだ社説が堂々と掲載されているため、「ネタ」として読む分には面白いのかもしれません。
産経コラムは令和を歓迎
さて、産経新聞のウェブ版『産経ニュース』については、「社説」とは銘打っていないものの、次のような「主張」がありました。
【主張】新元号に「令和」 花咲かす日本を目指そう 万葉集からの採用を歓迎する(2019.4.2 05:00付 産経ニュースより)
産経ニュースの優れている点は、敬語の使い方が、主要メディアのなかでは丁寧である点であり、これについては敬語の使い方がメチャメチャな読売新聞にも見習っていただきたいところです。
それはさておき、産経ニュースは元号が「未来へ繋ぐ伝統文化」であり、また、令和の出展である万葉集は「天皇から庶民まで多彩な日本人が詠んだ和歌を集めた優れた古典」、「元号の典拠にふさわしい」などとしつつも、政府に対しては
「日本で暮らし、または旅を楽しむ外国人が、格段に増えた時代である。政府は195カ国の政府や国連などの国際機関に「令和」を通知した。国内にいる外国人にも元号を理解し、親しめるよう工夫をこらしてほしい」
とも注文を付けています。
また、今回の新元号公表に当たっても、
「正式な手続きは、新天皇の下でとるべきだった。政府が新元号を内定の形で発表し、改元の政令には、これからの時代を担われる新しい天皇が署名、押印されるのが自然である」
と指摘しているのですが、これは「保守メディア」である産経であればこその、非常に鋭い視点でしょう。
そのうえで産経は
「将来は制度を改め、閣議決定した元号を新天皇が詔書で公布されるようにしてもらいたい」
と苦言を呈しているのですが、安倍政権もこの産経の指摘にはしっかりと耳を傾けてほしいと思います。
米WSJ、元号に興味津々?
さて、社説ではありませんが、最後にこの記事についても取り上げておきましょう。
Japan Chooses Reiwa as Era Name for Next Emperor(米国夏時間2019/04/01(月) 02:28付=日本時間2019/04/01(月) 15:28付 WSJより)
米ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は昨日、「日本語で書かれた1300年近くも前のポエムをもとに、5月1日の徳仁皇太子の即位にともなう新時代の名称を選んだ」と速報しました。
しかも、記事の中ではわざわざ画像で “Heisei” “Reiwa” とそれに対応する漢字を紹介したうえで、 “New Era” (新時代)というキャプチャを付けて解説しているほどです。
そのうえでWSJは、
In Japan, the government and many people in ordinary life use the number of years in the current emperor’s reign in place of the Western system of counting years. Each emperor’s era has its own name, and the present year, 2019, is Heisei 31, the 31st year since Emperor Akihito assumed the throne. It will become Reiwa gannen, or the first year of Reiwa, when Naruhito becomes emperor on May 1.(仮訳)日本では政府や多くの人々が日常的に、西暦のかわりに現在の天皇の時代を象徴する時代名の年を使用している。各天皇の時代は固有の名称をもっており、たとえば今年、2019年は「Heisei 31」、すなわち明仁天皇が即位して以来31年目であることを意味する。5月1日に徳仁が天皇に即位すれば、「Reiwa gannen」、つまり令和の初年度となる。
など、元号になじみがない英米圏の読者にも元号をわかりやすく紹介しています。
さらには今回の令和については、「伝統的に中国の古典から採用されていた歴代の元号と異なり、日本の古典から採用されたこと」に意義があると指摘。文末には昭和天皇と第二次世界大戦について、
World War II ended in Showa 20, or 1945, the 20th year of Hirohito’s reign. He is known posthumously as Emperor Showa, while Akihito will be referred to as Emperor Heisei after his death.
などと述べています。
また、この記事の読者コメント欄には、
Not going to be “Nissan”, I guess.
や、
Sounds like a good name to me/I wish the new emperor good luck and prosperity to Japan
といったものに加え、日本語で
ご幸運を祈ります
などの書き込みもあり、おもに米国人と思しき読者もこの日本の習慣を楽しむとともに、日本に対してシンプルな好意を抱いてくれていることが伺われて興味深いところだと思います。
本文は以上です。
日韓関係が特殊なのではなく、韓国が特殊なのだ―――。
— 新宿会計士 (@shinjukuacc) September 22, 2024
そんな日韓関係論を巡って、素晴らしい書籍が出てきた。鈴置高史氏著『韓国消滅』(https://t.co/PKOiMb9a7T)。
日韓関係問題に関心がある人だけでなく、日本人全てに読んでほしい良著。
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【おしらせ】人生で10冊目の出版をしました
自称元徴用工問題、自称元慰安婦問題、火器管制レーダー照射、天皇陛下侮辱、旭日旗侮辱…。韓国によるわが国に対する不法行為は留まるところを知りませんが、こうしたなか、「韓国の不法行為に基づく責任を、法的・経済的・政治的に追及する手段」を真面目に考察してみました。類書のない議論をお楽しみください。 |
【おしらせ】人生で9冊目の出版をしました
日本経済の姿について、客観的な数字で読んでみました。結論からいえば、日本は財政危機の状況にはありません。むしろ日本が必要としているのは大幅な減税と財政出動、そして国債の大幅な増発です。日本経済復活を考えるうえでの議論のたたき台として、ぜひとも本書をご活用賜りますと幸いです。 |
新元号「令和」の説明を聞いて「日出る処の天子、書を、日没する処の天子に致す。恙なきや」と言う話を何故か思い浮かべました。
石破氏は何故か「令」に違和感を覚えるそうで、説明する必要が~って言ってますが安倍総理は説明し終わってますし、尚且つ解らなければ自分で勉強しろよとも思います。
自分の感受性の問題を他人に解決させようと訳解らん論法で目立ちたいだけなのかと、批判するにしても遣り方のレベルが有るわけでして結局アベガ~族ですね石破氏は、自民党に居る事を説明して貰いたいですね。
石破某が自民党内に居るというのが不思議ですね。
なかなか面白い比較ですね。
日本経済新聞、
読売新聞、
琉球新報、
産経新聞、
WSJ・・・・・ですか。
まさに百花繚乱???・・・百家争鳴とは、この事でしょう(笑)
各々、面白い主張だったのですが、一番興味を引いたのは、ヤッパリ、日本経済新聞です(笑)
元号よりも、「財政再建」の方が、興味がある(笑)
主さま、「財政は健全だ!」と日銀バランスシートを持ち出して、丁寧に解説してくださって、大変ありがたいのですが・・・残念ながら・・・
・・・残念ながら、権威がありません。
・・・これが、せめて、港区会計士、でさえあれば、良かったのですが・・・
新宿では、ちと、力不足なのかもしれません。
主さま、論破せねばならない相手は、私などの、底辺の雑魚ではないのです。
まずは、【野口悠紀雄】一橋大学教授、東京大学教授、青山学院大学大学院教授、スタンフォード大学客員教授、早稲田大学教授を経て、早稲田大学ビジネス・ファイナンス研究センター顧問、一橋大学名誉教授。
コイツは、こんなこと言ってます。
「現在の国債発行が続くと、いずれ国内消化が不可能になると予想される・・・」
次に、【小林慶一郎】専門はマクロ経済学、経済動学、金融論。慶應義塾大学教授。シカゴ大学大学院博士課程修了。シカゴ大学での指導教官はロバート・ルーカス。
コイツ、こんなこと、言ってます。
「このまま財政再建をしなければ政府債務は増え続けるので、いつかは必ず財政破綻が起きる」
【土居丈朗】専門は財政学、公共経済学、政治経済学、経済政策論。慶應義塾大学経済学部教授。博士(経済学)(東京大学、1999年)
コヤツは、ロイターで、こんなこと言ってました。
「このまま緩和続けば、諭吉先生のお札が紙切れになる」
あと、【池田信夫】、経済学者、経済評論家、ブロガー。元NHK職員。SBI大学院大学客員教授、青山学院大学非常勤講師、株式会社アゴラ研究所代表取締役社長
このNHK崩れ、生意気にも、こんなこと言ってます。
「社会保障危機=財政危機は国を滅ぼす、憲法改正よりはるかに重大な問題だ」
あと、ここでも、よく国際暴落で話題に出る【藤巻健史】も、元モルガン銀行東京支店長、ジョージ・ソロスのアドバイザーです。
方や、主さまの味方も多いのですが、【情念司】【高橋洋一】【長谷川幸洋】・・・ちょっと笑える面子が揃ってしまうのは、仕方ないのでしょうか(笑)
この面子では、正直、心もとないです。
正直、劣勢です。
頑張ってください。
いやそもそもからして天皇陛下と財政再建はまったく関係ないだろうとw
沖縄に至っては琉球処分以前はお前ら日本人じゃ無かったんだから、元号使わないのは当たり前だろとか、返還前はアメリカだったんだから使わなかったのはあたりめーだろ、さてはいかれポンチだなオメーってなもんです。
じゃあさ、米軍占領前はAランチは無かったとか、SPAM料理は沖縄の食文化を破壊したとか抗議してんのかよ・・・。
>皇太子殿下のことを「皇太子さま」などと意味不明な敬称
関西人、特に京都人は天皇陛下のことは「天皇さん」或いは「お天子さん」とお呼びします。
これは「今上陛下」と申し上げるよりは、「親戚の大きなオッチャン」みたいな感じがあって、親しみが籠っていて素敵な敬称だと思っています。
関東の人は祭り上げて敬うのがお好きなようで、関西人よりも皇室との(意識上の)距離は遠いようですね。
自分も関東生まれなので、皇室との距離感を縮める態度は不敬であると思う方です。
帝がながらく「みやこ」におわして、人々が身近に感していたのと、たかだか百五十年前にお迎えしたのと、風土の差ですかね。不思議な感じがします。
阿野煮鱒様へ
天皇が京に居られた間は皇族方(今より遥かに多い)も身近におられ、門跡や家元なども皇室と関わりをもっており、眷属たる公家方も居られた訳です。
商家の主や職人の棟梁でも下手な大名並みの官位を頂いていましたから、皇室は身近な存在だったのです。
しかし明治以降は、政治的要因から意図的に「菊のカーテン」で隔てられ、庶民と一線を画すような皇室にしてしまったと思います。
なので関東人にとってはもともと馴染みが薄く、東京に御移りになってからは意図的に遠ざけられて来たのですから、関西人とは違う感情が形成されてしまったのも頷けます。
戦時中でも兵隊や学生は、普通に「天ちゃん」(あまちゃんではない)て呼んでたそうですよ。仲間内ではという但し書きがつくらしいですけど。庶民もそうだったよねと、誰かは覚えてないけど、対談本でそんな話を読んだ記憶がある。
匿名様へ
流石に天ちゃんは尊称とは言えません。
共産党員やアサヒ社員辺りが好んで使う言葉だと思います。
敢えて権威を蔑んで見せて「俺って偉い!」と粋がっているようにしか見えませんね。
更新ありがとうございます。
今日は駅のコンビニ新聞スタンド、良く売れてましたね〜。記念号にするのか?昨日夕刊では飽きたらない人が(笑)、ワンサカと(笑)。
朝日は元号など辞めて欲しいんだろ。アカハタも。朝日、毎日、琉球などは見るのも腹立つから見ません。そー言わんと、タマには見た方がいいか(笑)。
令和。とても気に入りました。和は、昭和があるから無いかなと思ってましたが、令の下に来ると上手く合いますね。
WSJの論評がなかなか興味深いですね。エンペラーだって(笑)。確かにそうだけど、皇室の方がぴったり来ます。
CNNも「令和」について取り上げてますが結構ひどい内容です。
https://edition.cnn.com/2019/03/31/asia/japan-new-era-reiwa-intl/index.html
(令和という)名前を選択したのは日本の政治の右翼的傾向を反映している。
昭和と同じ「和」という文字を使ったのは過去の戦争の歴史を肯定的にとらえようとするアベの姿勢と一致する。
中国ではなく日本の古典から引用したのは明らかにアベの保守的な支持者に向けられた隠れたメッセージである。
こりゃあ、トランプがCNNにキレるも仕方ない
その理屈だと聖徳太子もネトウヨですなw>和
さすが、CNN(コミュニスト・ニュース・ネットワーク)その名に恥じない内容だ和ww
更新ありがとうございます。
元号とはまったく無関係なんですが、3月31日に琉球新報に出たこの記事。唖然としました。
https://ryukyushimpo.jp/news/entry-896730.html
沖縄本島の二紙が偏向しているのは周知ですし個人の思想は自由ですが、まあ、思惑的に含むところがあるからこそ、こういう文章を新聞社として掲載するのでしょう。
元号どころではありません。
私は、年寄りながら、皇室にも元号にも思い入れはありませんが、日の丸がいいなあ思う程度には感ずるものがあります。
何かとややこしい時代なんですね。今は。
spaceman様
URL先を見てみましたが、酷い内容ですね・・・
主張が韓国かと思ってしまいましたよ。
>沖縄が味方に付けるべき相手は中国、ロシア、北朝鮮のうちの1国。または3国全て。
>韓国も沖縄のパートナーになり得る。
>植民地やチベット化になっていはいけない
>僕はここイタリアを引き払ってでも、故郷の島に移り住み闘いに参加しようと思う。
>(仲宗根雅則、在イタリア、TVディレクター)
この主張を見ていると、独裁締め付け国家に巻かれて
現在の沖縄の生活を捨てたいと言っている様にしか読めませんね。
日本から独立して一島国が生き残る道はあるのか
しっかり考えて頂きたいです。(戦争している訳でも無いのに・・・)
仲宗根雅則、早く沖縄に帰って故郷の現状を見た上で記事を書きなさいw
駄文にて失礼します。
spaceman 様
URL先を見ました。
酷い内容で、左派韓国人ジャーナリストが書いたのかと思いました。琉球王朝なんて持ち出されてもねえ。仲宗根雅則殿、沖縄に帰って来なくて結構。ややこしいのが一人増えるだけだ。イタリアにて客死を望む。
琉球王朝の始祖舜天王は鎮西八郎為朝の子孫とされていて、琉球王朝史にもそのようになっている由。
琉球王が江戸に来ても徳川と同じ源氏の一族として遇されていたそうで、独立して中国の属国に入るなんて、歴史的な根拠がありまませんww
米ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)の記事及び読者コメントにおいて注目は、
天皇 = Emperor としているところでしょうか。
現在、世界においてエンペラーとの称号は日本の天皇以外に居ないんじゃないかと思います。
英エリザベス女王でさえQween、その他欧州各国の皇室もみなKingです。
お隣の無礼な野蛮国家だけ日王などと言ってますが・・・
無知、無教養、無分別、無礼極まりない。
韓国が天皇を日王呼ばわりするのは、無知・無教養ゆえではなく、中華文明圏の優等生・小中華の矜恃の発露ですよ。
皇帝を名乗れるのは中華の覇者だけです。小日本ごときの王が「皇」の字を名乗るとはおこがましい、と彼らは思っています。彼らの序列では、中国>朝鮮>>>(超えられない壁)>>>日本ですから、天皇を名乗るなど言語道断です。
実際、明治維新後に日本政府が朝鮮に送った国書に「皇」とか「勅」とか書いてあったため、朝鮮側は礼に悖るとして受け取りを拒否しました。当時の朝鮮は清の属国、「皇」や「勅」は清の皇帝しか使えません。朝鮮の序列感では非常識極まる無礼なわけです。
で、その敬い慕う清皇帝は、中華様が革命をやって人民共和国になり、満州国皇帝を経てただの一般人となりました。朝鮮にいた朝鮮王→大韓帝国皇帝の末裔は、革命もしていないのに戦後のどさくさでうやむやになってしまい、もはや立てるべき忠義がないのだから、今さら日本が王でも天皇でもどうでもいいじゃんね、と私は思うわけですが、なぜかありもしない中華の秩序を頑なに守っているのです。
やっぱりアホかな。
日王呼称問題の本質は
「煬帝怒る洛陽編」
で検索して出てくる動画を見ると短時間で把握できます。
りょうちんさんへ
ねこねこ日本史かと思ったら、
ギャグマンガ日和だった
ナツ〰w
>日本の新元号「令和」についてしつこく聞かれた中国外交部報道官の答えとは
記者から「日本政府は本日、新元号を『令和』とすることを発表しました。中国政府のコメントは?」と問われた耿爽(グン・シュアン)報道官は、「あなたが挙げたことは日本の内政。われわれはコメントしない」と述べた。
記者がさらに「報道によると、日本の年号はこれまで中国の古典から付けていましたが、『令和』は初めて日本の古典から選ばれたとのことです。中国政府は日本のこの変更をどう見ますか」と食い下がると、「先ほど言ったように、これは日本の内政なので、我々はコメントしない」と繰り返した。
【たぶん 朝日だ!】
https://www.recordchina.co.jp/b699572-s0-c10-d0052.html
令和が万葉集を典拠としていると言うのはそうなんですが、万葉集そのものが漢籍の影響を受けていることも確かなことです。
当時の貴族・高級官僚の教養の基礎が大陸の文化であることや、万葉集の序も漢文で表記されていることを考えれば、成句や熟語に漢籍由来の物を用いているのは当然と言えましょう。
或いは用いざるを得なかったということでしょうか。
現在の我々が、外来語を翻訳するのに適当な日本語が無ければ、カタカナ語として使うようなものでしょう。
中国のスポークスマンがそれを以て「令和は漢籍が起源だ」と主張しない所は、某隣国と違って、大人の対応だと思います。
レスありがとうございます。
追加です。
>「あなたが2回質問されたので、ついでに日中関係について話しましょう」とし、「現在、日中関係は改善・発展の良好な状態を保っている。われわれは日本側と、四つの政治原則の基礎の下で、積極的に時代の発展の流れに乗り、引き続き日中関係の健全で安定した発展を押し進め、両国人民に福をもたらし、地域と世界の平和と安定、発展に貢献したい」と続けた。
大人と対応であるとは思いますが、少し不気味です。
無名 様へ
言わば韜光養晦ですね。日本にも「能ある鷹は爪隠す」というのがあります。
建前は美しくとも本音は別という世界共通の外交手法です。
蝋燭点けて太鼓叩いて騒ぎまくるのが民主主義と勘違いしている国とは大違いですww
・元号法制定の折、読売は反対の論陣を張ったと記憶しておりますが、今回の改元については、好意的だったのはビックリしました。
・また、今回の改元について、元号反対を声高に叫ぶ学者(特に憲法学者)がマスコミに登場しなかったのが、不気味でした。
・共産党の志位は、元号強制反対と言いながら、赤旗の発行日付を西暦・和暦併用を続行のようです。元号を廃止して西暦一本化にした場合、信教の自由を侵し、政教分離違反になることが分かっているから、志位は、こうしか言えなかったのかも。
・知り合いの弁理士から聞いた話ですが、国際法規の条項で、西暦の扱いについて規定したものがあるとのことです。すなわち、特許協力条約という国際出願に関する条約の施行する「特許協力条約に基づく規則 においては、
「79.1 日付の表示 出願人、国内官庁、受理官庁、国際調査機関、国際予備審査機関及び国際事務局は、条約及びこの規則の適用 上、西暦紀元及びグレゴリー暦によつて日付を表示するものとし、他の紀元又は暦を用いる場合には、西暦紀元 及びグレゴリー暦による日付を併記する」
と規定されています。畢竟するに、西暦しか使ってはならないというのはNGということだそうです。西暦にみの使用を強制すると、国際的な宗教紛争にいたる可能性があるというのが、立法趣旨だそうです。
・ちなみに、あと3、40年すれば、イスラム教徒の数がキリスト教徒の数を上回りますから、西暦の優位性はどうなるのでしょうか?
団塊の世代の現役親父様へ
そうですよね。
西暦は「キリスト起源」ですから、これの使用を強制すれば憲法の言う政教分離に抵触しますね。
国際的にもそういう認識なんですね。新知識を得た思いです。ありがとうございます。
ここまでマスゴミを見極める良質なリトマス紙になるとはな
>>中国に起源を持つ元号は、「皇帝による時の支配」という考えに基づく
ならば、西暦はキリスト教に起源を持ち、キリスト教国であったヨーロッパ列強による植民地支配により世界中に普及したのだから、キリスト教(ローマ教皇)による時・世界の支配です。
中国皇帝の支配はダメだけどローマ教皇の支配ならいい?
改元叩きのために準備する時間は充分すぎるほどあったはずなのに、この程度の粘着しかできない朝日新聞の“知性(痴性、恥性?)”は、詐称クオリティペーパーとして大いに反省すべきです(笑)。
朝日新聞の支持層であろう反日サヨクによる「令和」の「令」は「命令」の「令」という粘着も、同様に知性の欠片もなし。
脊髄反射の逆張りしかできないから、本件に限らず安倍政権批判の何もかもが薄っぺらい。その主張に論理性も一貫性もない。だから、毎日ブーメランが眉間に突き刺さり流血してる訳ですが。
学習効果のない連中です(笑)。
ちゃんと西暦にもポリコレ棒の暴力は振るわれておりますよ。
Anno Domini はけしからんからCommon Eraにしろとか。
昨日の朝鮮日報、すでにご覧になったことと思いますが、「安部による安倍のための新元号」~新元号選定に首相自ら介入。そう言う声もあると、引用する形で伝えてはいますが、いつものように悪意に満ちた反日記事であることは明らか。反日の行き過ぎを用日の観点から戒める記事を載せたかと思うと,またこういった煽り記事。このパターンの繰り返しは、彼らのバカさ、愚かさ表しており、ますます自分たちのクビを締め付けることになるでしょう。もう日本国民も許さなくなってきており、米国はじめ世界各国も彼らの心底を見て取るようになっている。
なお、本日アップされた夕刊フジの記事(フライングも多く多少差っ引く必要があるとは思いますが)、韓国系団体、永田町で暗躍、工作活動といった内容については、注目する必要があると思います、すでにわかっていることではありますが。有力な在日ロビイストが、文在寅等の意を受け、我が国与野党への接触している模様。やはりあの手この手の情報工作活動を仕掛けてきますね。対する日本は依然として正攻法。もう当、ぶれることはないと思いますが、このような警鐘を機会あるごとに鳴らすことは大切だと思います。
令和の元号にイチャモンつける人物と多分、おひさまは東から上がることにも文句つけますよ。相手にするのもうっとおしい。
ところで、定期的に読んでいるブログ記事ですが、Web主さんが興味を示されるかも。と思ってご紹介します。
<安倍総理が急ぐ日米首脳会談と迫る参院選>
https://s.webry.info/sp/kotobukibune.at.webry.info/201904/article_3.html
安倍総理の動きが活発になっています。4月末に、5月のトランプ大統領訪日を待たずに訪米し首脳会談を行うとか。お隣の韓国大統領とは違うので記念撮影の為とは考えられません(笑)。
ブログの論者さんは、安倍さんは、北朝鮮問題ももちろんですが、米中交渉の結果が中国経済の先行きにどう影響しているか、アメリカと意見交換し、それを見極めることで、消費税増税の判断をするのではないか。と分析しています。
ブログの論者さんは、安倍さんが、消費税増税を迷っている。と見ています。
>新聞によっては、世間の反応とまったく違うものもありました…「一部の新聞がいかに世間から遊離しているか」を嫌というほど見せつけた…
の下り。私なんかは、これ極めて健全な事象だと思うんですがね。象徴天皇制、国民に寄り添うことで広く支持される皇室、一世一元の制。改めて言うまでもないことだが、これらは長い日本の伝統に根ざしたというものではないし、理論的な必然性があるものでもない。一世一元の制が成立したのは明治以降だし、それに法的根拠があたえられたのは昭和になってから。象徴天皇制はマッカーサーの指示でいわば天から降ってきたようなもの。昭和から平成に切り替わった時期、これらに反感や疑問を持つ人の数は今では考えられないほど多かった。皇室に対して好印象・信頼感を抱く、代替わりに伴って改元することに何らの違和感ももたない、という人が大多数を占める現在の状況に変わったのは、それが本来のあり方だからというより、象徴天皇のあり方を常に心にかけてこられた今上陛下の姿勢と、雲の上の人として育たれた陛下を国民に身近な存在となるよう心を砕かれた皇后陛下の心配り、という要因抜きではありえなかったでしょう。この手の事柄に変なたとえ話をするのは問題かもしれないが、もし昭仁皇太子殿下にご成婚の折にすでに人妻の愛人がいて、妃殿下との仲は実は結婚当初から最悪、結局離婚に至るという、どこかの国のようなことが起こったとしたら、国民の皇室感は今とは全然違ったものになったでしょう。結局、この問題は西欧社会で重視される正統性だの、中国、韓国流の朱子学的名分だのの、白黒つけずにおくものかという頑なな態度とは逆の、おのおのの肌感覚で捉えた心地よさの総体が「世間知」として時々の流れを作っていくという、緩くてしなやかであるからこそ強靱な、日本人が大切にしてきた社会規範の現れなんじゃないかと思います。どんな事柄についても個々人の好悪と、その程度の濃淡はそれこそ多様。「十人十色でいいじゃない」という寛容性こそが、少なくとも日本のような国では、社会の安定性を保っていく要諦だと思うんですがね。
ついでながら、海外報道でも改元問題は好意的、批判的、様々に論評されているようだが、上のような観点からすればおおよそは的外れ。間違っていると指摘したところで、多分正確な意は伝わらないでしょう。まあそれだけ海外での注目度は高いんだと、よい風にとっておきましょう。元号が令和に変わって日本はますます魅力的な国になったねと後々評価されるように、我々がこれから頑張ればいい話なんですから。