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韓国経済に「突然死リスク」があるとすれば「資金ショート」

新日鐵住金に対する「徴用工判決問題」を巡り、韓国側の原告代理人らは昨日、差し押さえている資産の売却の「先送り」を発表しました。私自身が『【速報】まるで幼児の振る舞い 韓国で相次ぐ資産の差し押さえ』で予想したとおりの展開であり、思わず苦笑してしまいます。ただ、その一方で、この徴用工判決問題は思わぬ方面に飛び火する可能性が出て来ました。それは、日本企業が韓国企業と取引する際の「支払サイトの短縮」を通じて、韓国の企業や銀行の外貨資金繰りが逼迫し、資金不足(資金ショート)で「突然死」するリスクです。現在のところ、マーケットにそのような兆候は見られませんが、果たして安心して良いのでしょうか?

徴用工判決問題

なぜわざわざ換金し辛い資産を選ぶのか?

昨年、新日鐵住金や三菱重工業が韓国国内で自称元徴用工らに対して損害賠償を命じられたという、いわゆる「大法院徴用工判決」問題を巡って、韓国側でこれらの企業の資産差押えが相次いでいるとする話題は、数日前から当ウェブサイトでも複数回にわたって取り上げています。

三菱重工業の資産差し押さえ、放置しても差し支えない…のか?(2019/03/25 14:00付 当ウェブサイトより)
【速報】まるで幼児の振る舞い 韓国で相次ぐ資産の差し押さえ(2019/03/26 15:30付 当ウェブサイトより)
【速報】新日鐵住金巡る徴用工訴訟で原告側が資産売却へ?(2019/02/16 00:00付 当ウェブサイトより)

これらの話題を巡って、私自身が1つ疑問に感じている点があるとすれば、彼ら韓国側の原告側代理人らは、なぜか、換金が非常に難しい資産ばかりを狙って差押えをしている、という点です。

今年1月の段階で、『徴用工「差押え」の不思議 非上場株の換金処分は著しく困難』のなかでも申し上げましたが、もし本気で日本企業からカネを回収して原告らに配当しようと思うのならば、非上場株式だの、特許権だの、商標権だのといった資産ではなく、もっと回収しやすい資産があるはずです。

それは、「金銭債権」です。

「債権」は「さいけん」と読み、「債券(さいけん)」と発音が同じですが、両者は全くの別物です。簡単にいえば、金銭債権とは「カネを払ってくれ」と請求する権利のことであり、債券とは転々流通するように金銭債権を有価証券化したものです。

(※余談ですが、『「決壊したラオスのダムは日本の資金」記事の事実誤認が酷い』でも指摘したとおり、「債券」を「債権」と誤記しているジャーナリストの方々がいらっしゃいますが、これは非常に大きな誤用なので、お気を付けください。)

売掛金の差し押さえが手っ取り早い理由

それはさておき、「金銭債権」の代表例は、売掛金(うりかけきん)です。

一般にビジネスの世界では、製品を納品するたびに現金を受け渡す、ということは行われていません。一定のタイミングで(たとえば毎月1回)「締め」て金額を計算し、それを翌月末までに支払う、といった取引が一般的です。

この「締めてから支払が行われるまでのタイミング」のことを、「一覧払(いちらんばらい)期間」を意味する英語の “at sight” から転用して「サイト」と呼びます。たとえば「支払サイトは1ヵ月」と表現すれば、締めてから1ヵ月後にその売掛金の支払いが行われる、という意味です。

ある日本企業A社が韓国企業B社に対して、「支払サイト90日」という条件で製品を納品した場合、A社はB社に対して売掛金という金銭債権を保有し、B社はA社に対して買掛金(かいかけきん)という金銭債務を負っていて、B社は締日から90日以内にこの買掛金をA社に支払わねばなりません。

ここで、A社を自称元徴用工のCが訴え、韓国の裁判所から損害賠償命令を勝ち取ったとしましょう。この場合、A社は日本の会社であり、日本国内においては韓国の裁判所の命令など意味を成しません。CがA社からカネを回収するには、どうすれば良いのでしょうか?

一番手っ取り早いのは、CはA社がB社に対して有しているこの売掛金を差し押さえれば良いのです。この場合、B社はA社から納品された製品の買掛金を、90日以内に、A社に対してではなく、Cに対して支払えば良い、ということになります。

つまり、A社としては本来ならばB社から受け取るべきだった売上代金を受け取ることができず、その売上代金はA社の原告であるCの手に渡るのです。この場合、結果的に、A社がCにおカネを支払ったのと同じ経済効果が生じることになります。

なぜ売掛金を差し押さえないのか?

このCを「徴用工判決」の原告、Aを新日鐵住金や三菱重工業などの日本企業と置き換えれば、まったく同じ議論が成り立ちます。

新日鐵住金や三菱重工くらいの企業であれば、仮に韓国国内に支店などを保有していなくても、韓国国内の企業と取引を行っていないはずはなく、差押えに適した金銭債権などもありそうなものです。

では、なぜCの代理人は、A社の売掛金を差し押さえないのでしょうか?

おそらくその理由は、それをやってしまったら最後、サイトが90日の売掛金であれば、90日後にその金銭が原告らに支払われてしまうからです。

これについて、以前から徴用工関連訴訟では、日本政府はこれまで、「日本企業に不当な不利益が生じない限りは静観する」という姿勢を貫いて来ました(例えば、河野太郎外相が昨年12月24日の臨時記者会見(モロッコ)で述べた、次の内容の発言がその典型例でしょう)。

韓国側は李洛淵総理を中心に対応策を検討していただいております。これは韓国側の中でも難しい問題というふうに理解をしておりますので、日本としては日本企業に不当な不利益が生じない限り静観をしたいというふうに思っております。」(※下線部は引用者による加工)

日本政府としては、仮に日本企業の資産が差し押さえられている状態であれば、ギリギリ「日本企業には不当な不利益が生じていない」とみなす、という意味なのかもしれませんが、言い換えれば、換金処分が行われてしまえば、日本政府は韓国に対する経済制裁に踏み切る(かもしれない)、ということです。

原告側の代理人である弁護士としては、日韓関係の崩壊のトリガーを自分たちが引くことはさすがに気が引ける、ということなのかもしれません。

だからこそ、わざと換金し辛い資産ばかりを狙って差押えを行い、日本企業と日本政府に対して「もし賠償に応じなければ本当にこれを換金するぞ!」と脅しているのでしょう。

もちろん、その目的は、「日本企業などが主体となって資金を拠出して設立する徴用工基金」による解決であり、また、そのような基金が作られて損害賠償が行われたあとで、その基金を解散して問題を蒸し返す、ということです。

いわば、2015年12月28日の「慰安婦合意」の二番煎じですね。

事実、昨日は、原告側が「現金化を先送りする」とわざわざ報道発表したそうです(複数メディアが報じていますが、ここでは時事通信の記事を紹介しておきます)。

原告、現金化先送り=対抗措置の動き批判-不二越資産も差し押さえ・韓国徴用工訴訟(2019年03月26日16時51分付 時事通信より)

時事通信は、原告側が「現金化するための売却命令の申請を先送りする方針も表明」したとしていますが、これなどは明らかに、韓国が国を挙げて徴用工問題の「慰安婦問題化」を狙っている証拠だと言えるでしょう。

有益な読者コメント

すでに影響は出ている!?

ただ、昨日までに当ウェブサイトに複数の方々から寄せて頂いたコメントを眺めていると、徴用工判決問題を受けて、日本企業の側に微妙な変化が生じているのではないか、という証言が続々と集まりつつあります。

いつも当ウェブサイトに有益なコメントを寄せて下さる「韓国在住日本人」様からは、こんなコメントを頂きました。

小生が今困っている事の一つに日本の業者に何かを打診しても一向に返事が返ってこないことです。日本人の性格上、罵詈雑言や誹謗中傷などを送ることは殆どないと思います。ただ、担当者自身(あるいは会社命令か?)が関わりたくない思っているようで、全くレスポンスがありません。相手方がそのように思っているのであれば、こちらから強制的に連絡を取るのもどうかと思い悩んでいるところです。今まで日本の会社とお付き合いして無視されたことがほぼ無いものですからどうしたものかと・・・。/このような無視が数件ありまして、今までの9年間で無かったことが昨年から急に起こり始めました。連絡が無いものですから、無論相手方の真意は推し量るしかありません。しかし、昨今の日韓関係の影響が影を落としているように小生は感じます。それまでにも日本の会社は韓国の会社に煮え湯を飲まされています。また、日本の業界も横の繋がりがあり、一つでも悪いことが起こるとあっという間に業界全体に知れ渡ってしまいます。/ここ一年で連絡がつかない事が多くなったこと、日本人及び日本の業界の特徴、今までの韓国企業のやり方等から考えて、昨今の日韓関係の影響が全くないとは言い切れません。

なにやら気になる話ですね。

相手にコンタクトを取り、それに対して「罵倒」ではなく「無視」で返されることは、本当につらいことです。

しかし、私自身は現役の「日本のビジネスマン」でもありますので、「コンタクトを取ってきた相手を無視すること」が、日本の企業社会で意味する内容くらい、理解しているつもりです。それは、相手に「ハッキリと断ること」を嫌うという、日本の企業社会独特の文化です。

私自身も営業をかけた相手から「検討します」と言われてそれっきり、という経験を、これまでに何回もしてきています(※余談ですが、日本にやってきた外国人が戸惑うのは、こうした「ハッキリとモノを言わずにフェードアウトする」という企業文化なのかもしれません)。

ビジネス最前線の中堅日本人の心理

この「韓国在住日本人」様のコメントに続き、「日系メーカーの海外営業担当者」様からは、こんなコメントを頂きました。

自分は日本の製造業で海外営業として勤務しており、10%程度が韓国への販売になります。/自社が作る製品は過去から日系メーカーの牙城で、非日系メーカーが殆どいない高度な技術と専門性が要求される製品になっています。/4月から始まる新年度の価格交渉の結果、韓国の顧客には大きな値上げを要請し(理由はコミットした数字に3年間未達だったから)、方やその韓国の顧客にとっては天敵である中国の顧客には戦略的な価格を提示することにしました。/恐らく、これでこの韓国の顧客は早晩立ち行かなくなるでしょう。

また、この「日系メーカーの海外営業担当者」様は、コメントの中で、「韓国には煮え湯を飲まされてきた」という体験をしてきたと報告されているのですが、次の下りでは思わず苦笑してしまいました。

とにかく理が通じず、攻めには強いが守りには滅法弱い。データを揃えると、データの信憑性そのものに疑義を呈して論点を変える。ゼロサムゲームだけでは通用しない交渉事も、完全なる勝利を求めてしつこく粘ってくる。利に聡い中国やインドの取引先の方が遥かにビジネスでの共通言語が通じるという印象でした。

それはさておき、私がぞっとしたのは、次の下りです。

今回の一連の韓国の行為を受けて、見落としてはいけないことは、自分たちのような30-40代のビジネスの最前線で戦っており、かつ一定レベルの意思決定ができる権限がある人間が韓国に対して、強い不満を持ち、「韓国外し」ができるということです。

この点は、奇しくも当ウェブサイトで以前、『【再】日本人ビジネスマンの8割「韓国不要」ほか』や『再録:ビジネスマンの8割「韓国は不要」』で触れた論点とも重なるのですが、まさに日本企業の意思決定は、得てしてトップダウンではなくボトムアップで行われる、という点を知っていると、俄然、説得力が増します。

「日系メーカーの海外営業担当者」様と名乗られるコメント主様が本当に日系メーカーの海外営業担当者なのかどうかはよくわかりません。しかし、コメントの内容に照らして、日本の企業社会に生きている人ならではの息吹を感じるので、私はこのコメントの内容の信憑性が高いと考えているのです。

余談ですが、次の下りについては、私のように「マクロ経済」という視点で物事を見ている経済評論家にとっては、非常に有益な指摘です。

朝日新聞などは、「韓国への貿易黒字が〇〇兆円だから」とか「国を跨るサプライチェーンの中で韓国は不可欠のプレイヤー」などと言いますが、実態はどうなのでしょうか?替えの聞かないサプライチェーンの中の不可欠なプレイヤーとしての韓国ってどの程度あるのでしょうか?/自分の感覚としては認証や規格などで守られている部分はあって変えにくい部分はあるでしょうが、大部分は技術的には中国や東南アジアで代替できるのではという感覚を持っています。

この部分については、機会があれば、ぜひ、別稿にて取り上げてみたいと思います。

ついに支払サイトの短縮が始まった!?

これらのコメントに続き、昨日、「ついに資産差押え3社目」様からは、こんなご指摘を頂きました。

私が勤めている会社の所属している部門はK国の企業とも取引があります。/私は技術屋なのですが2年ほど前までは時々K国へ出張で行っておりました(1回で3~4日程度)。/自社が扱う製品は単価がそこそこ高額でプラントというか設備というか出荷してお終いではなく/エンジニア達が現地へ赴き据付、調整、試運転、オペレーター教育まで完了させて一区切りとなります。/製品の支払いは一括清算ではなく、上記調整完了で50%清算、ドキュメント提出で+20%、/6ヵ月運転で起きたトラブル解消後+10%、といった具合に100%清算まで1年~1.5年ほどかかります。

この手の実務的な話は、非常に参考になりますね。

ところで、私が一番気になったのは、次の下りです。

先日、K国担当の営業マンにかの地の状況等雑談交じりで聞いてみたところ、他言無用として/今、かの地での販売売掛金の回収を急ピッチで進めるようトップダウンで指示が出ているようです。/K国への売掛金の合計は億を超える程度の金額ですがこの先万が一自称徴用工()訴訟等で自社の資産差し押さえ等に/遭えば売掛金を相殺で賠償金に充てられるかも知れないリスクを考慮しているのだそうです。/なんとな~く徐々にフェードアウトっぽい雰囲気になりつつあります。

なるほど。

おそらくのこの「回収を急ピッチで進める」という下りは、サイトの短縮のことを意味しているのではないでしょうか?

たとえば、先ほどの例で「支払サイト90日」といえば、A社はB社に対して製品を納品した際に、B社は締日から起算して90日以内にA社に対して売掛代金を支払えば良い、という話でした。

しかし、仮に日本企業が韓国企業向けの支払サイトを60日、30日、15日といった具合に短くしていけば、結果的に売掛金残高を少なくすることができます。

たとえば、A社が毎月100万ドルずつB社に製品を売り上げていて、販売時点からの平均サイトが3ヵ月だったとしましょう。この場合、A社のB社に対する売掛金平均残高は300万ドル(=100万円×3ヵ月)です。

しかし、A社がB社に対する売掛金の平均サイトを1ヵ月に短縮すれば、売上高を減らすことなく、売掛金平均残高を100万ドルにまで圧縮することができるのです。

そして、当然のことながらサイトの短縮はB社(つまり韓国の企業社会)にとって、資金繰りを厳しくすることに繋がります。そして、とくに外貨の資金繰りにおいて、短期資金の都合が付かなくなれば、韓国の企業のなかには資金繰り倒産する社も出てくるかもしれません。

その影響はいつわかるのか?

つまり、現時点において、新日鐵住金や三菱重工業、不二越などの日本企業の金銭債権に対しては差押えが行われていてませんが、日本企業のあいだでは、「もしかしたら差押えを喰らうかも」という危機意識から、サイトの短縮(あるいは現金決済化)を求める動きがこれから本格化するのかもしれません。

仮にこの仮説が正しければ、早い企業は昨年暮れの段階から対策を講じているはずですが、こうした動きはそろそろ本格化するかもしれません(あるいは本格化しないかもしれませんが…)。

そして、日本企業という組織は不思議なもので、「横一線」で動きますので、業界のある企業がサイト短縮化に踏み切れば、同じ業界内の他企業も一斉にサイトの短縮化に踏み切る可能性がありますし、そうなれば、韓国の企業や銀行の資金繰りが逼迫するはずです。

現時点で金融市場において韓国のCDSスプレッドなどが拡大しているという兆候はマーケットでは観測されていませんが、本当に怖いのは株価下落ではなく資金市場の逼迫です(『「韓国経済崩壊」論、本当の脅威は株価暴落ではなく外貨不足』参照)。

そして、韓国経済は外貨依存度が非常に大きく、オーバーナイト資金の調達ができなくなった瞬間、資金ショートを起こし、いくつかの韓国企業、銀行などは経営破綻の危機に瀕するリスクもあります。

現在、表面上、日本政府は韓国に対する制裁に踏み切っていませんし、企業社会はこれまでどおり韓国との取引を粛々と継続しています。しかし、私自身、韓国経済の「突然死」リスクがないとは断言できないように思えてならないのです。

新宿会計士:

View Comments (32)

  • そもそも論として、新日鐵住金や三菱重工業、不二越は実名を出されて「戦犯企業」と毀損されてる時点で
    資産売却されずとも日本企業の損失だろうにw
    韓国側の籠城的戦略に乗っていても、慰安婦ババア達が居なくなっても一向に問題解決はしない。
    居もしない遺族が詐欺行為として請求してくるだけだからなw

    裁判を起こされた時点で、対応させられたら損失が出てるという体で経済報復対応するのが真っ当な政府だろうよw

  • なんで売掛金など換金しやすい資産でなく非上場株式のようなしずらい資産を選ぶのか、一度日本のマスコミが応募工の原告団に取材してみて欲しいと思うのは自分だけでしょうか?
    やたらと無駄に、呼ばれても無いのに日本に来るんだから、新日鉄に突撃してる最中とかにちょっと声掛けて、それだけ聞いてきてもらいたいですね。プロパガンダほざかれても迷惑なんで長々と話す必要はないですが、その質問だけぜひ。

  • たぶんどこの会社も同じと思うが企業同士が契約を結ぶ場合、差し押さえどころか仮差し押さえでも契約解除となる条項が入っているはず。B社の売掛金債権を差し押さえた場合、三菱重工は2度とB社と取引はしなくなる。三菱重工が重要部品を供給している場合、B社は会社が倒産するリスクを負う。B社としては差し押さえられたとしても三菱重工への支払いを拒絶できない。結局、韓国企業であるB社が倒産するか、2重払いをするかのどちらかで、どちらにしても差し押さえた側に非難が行くのはかわりない。よって、簡単には売掛金債権を差し押さえるは難しいわけだ。

    • 非国民様 本当ですか?

      >たぶんどこの会社も同じと思うが企業同士が契約を結ぶ場合、差し押さえどころか仮差し押さえでも契約解除となる条項が入っているはず。
      >B社としては差し押さえられたとしても三菱重工への支払いを拒絶できない。

      Web主様、日本の売掛金を韓国が質にとれないのは、これが理由では?
      それはさておき、日本政府や企業が韓国崩壊のリスク回避を粛々と行ってくれることを願って止みません。

      • 新日鐵や三菱重工のような大手はともかく、普通の会社で差し押さえが入るときは経営状態が相当悪化しているケースが多い。経営状態の悪い会社とは取引はしたくないのが普通。差し押さえが入った段階で取引を停止できる条項が入っていないと経営状態の悪化した取引先といやでも取引しないといけなくなる。取引しないと債務不履行となることもありうる。取引しても損するし、取引しなくても損するという、まことに都合の悪い状態に陥る。そこで差し押さえが入ったら問答無用で契約解除できるようにして損失を防ぐのがたぶん普通。
        しかしここまでくると、関係のない会社まで「三菱の売掛金」とか言われて差し押さえられるかわからない。現金先払いでないとあぶなくて韓国の会社と取引できなくなりそうな雰囲気。

  • いわゆる価格交渉は一般的に年2回ですよね。交渉で、
    数量、価格、他取引条件を見直す。2018年度下期の
    交渉結果が反映されるのは、2019年4月1日から。
    本格的な影響が出てくるのは4月以降と推定してます。

  • さらに契約もウォン建てではなく円建て、米ドル建てにするなどの対策も必要でしょう。直接取引せずに、間にあえて中国の企業を挟むとかも有効そうです。でもそこまでして付き合う相手ではないな。
     世の中は半島のことなどどうでも良くてイギリスのことで頭がいっぱい。あれは結局もう一度国民投票してなかったことになる一番たちの悪いやつですよね。茶番。うーんぬるい、まずい。

  • 更新ありがとうございます。

    『日本企業は何かに付け横一線』確かにそういう面はあります。私が長年勤めた企業も支払いサイトは90日でしたが、売る場合、割と最近60日に短縮されました。

    ドライな企業なんで、今どき30日を提案しているかもしれない。動かせる金が潤沢に無いと厳しい。それについて来れないK企業とはお別れだな(笑)。

  • 毎日の更新ありがとうございます。
    読者の皆様の現場からのレポートよりも、個々の企業は自社防衛をはじめているようですね。
    以前紹介した、サムライ債の募集延期も、同様の動きで、本日の会計士様の突然死の前兆かもしれません。
    https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2019-01-29/PM0STN6JIJUP01
    円建てやドル建て債券や貸付の、ロールオーバーを実行するふりをギリギリまでしておき、
    満期の前日に、連絡を一切断つというのは、よい趣向かと思います。
    当然オーバーナイトにも一切対応しません。 これが一番効くと思います。
    高橋洋一先生も金融制裁が、現行法制で対応でき、一番有効な手法と説明されておりました。

  • 換金しにくい資産を差し押さえの対象にしているのは、財団設立とかに誘導したい意図があるのではないかという点は、なんとなく納得できるのですが、できれば早く現金を手にしたいはずの原告自身が、そんな遠回りの方法を何故望むのかがイマイチ腑に落ちないですね。
    弁護士たちは財団設立まで持っていけば、自分の実績をより大きく見せられるから、メリットはあると思いますが。

    財団にした方が、一回だけの賠償金ではなく、年金みたいな継続的な支払いが発生するとか、賠償金が増えるとかそういうメリットがあると説明されてるのかもしれません。

    あるいは、原告団自体が思想的に固まっていて、個人への賠償よりも財団設立を目的としてるのか。みんな北の工作員で、南と日本の関係を壊すために、話を複雑にしようとしてるのか。

    そんな疑問が湧く事案ではありますね。

    • 慰安婦少女像の通称を "statue of peace" から "statue of LaiDaiHan's grandmother" に上書きしよう says:

      慰安婦は、日本からお金を受け取ると韓国内で迫害されました。(以下参照)

      http://www.zephyr.dti.ne.jp/~kj8899/teitai_kai.html

      恐らく徴用工のケースでも、そのような流れになるのを韓国人はよくわかっているのだと思います。

      金銭そのものは重要ではないのですよ。

      • 慰安婦少女像の通称を "statue of peace" から "statue of LaiDaiHan's grandmother" に上書きしよう様 名前長いです。なんとかして。

        >恐らく徴用工のケースでも、そのような流れになるのを韓国人はよくわかっているのだと思います。
        >金銭そのものは重要ではないのですよ。

        ええ、韓国でのこの種の訴訟は、原告として引きずり出された人々の為にあるのではなく。彼らをネタにうまい汁を吸おうとする団体の為にあるということです。
        私は、これを韓国の人権問題にできないか。と考えています。ただし、こういう話をストレートに外からコントロールすると、問題が複雑化する恐れがあります。
        できれば、原告自身が彼らと戦ってくれるのが望ましいのですがね。

        • 韓国人が韓国内で戦うのは難しいと思いますよ。

          韓国人による慰安婦に対する迫害行為を国際的に広める、ぐらいが妥当なラインではないでしょうか?

          世界は韓国に対してほとんど興味を持っていないため、韓国人のこうした蛮行は全く知られていません。

          韓国外から圧力をかけるのが望ましいとは思いますが、近年の人権団体は、自分たちの利益を追求することに夢中で、大きな勢力をもつ慰安婦関連組織に抵抗するとは思えません。

          草の根レベルで世界に広げるしかないと思います。

        • 心配性のおばさん様へ

          >慰安婦少女像の通称を “statue of peace” から “statue of LaiDaiHan’s grandmother” に上書きしよう様 名前長いです。なんとかして。

          上のような個人批判は、ディズニー映画のダンボを旭日旗に似ているとクレームを入れた、韓国の旭日旗批判(下リンク)と同じですから止めた方がいいですよ。

          https://toyokeizai.net/articles/-/258906

          韓国人と同じ思考回路は見るだけでうんざりします。
          テーマに沿った投稿をしましょう。

  • >こうした「ハッキリとモノを言わずにフェードアウトする」という企業文化なのかもしれません

    これは、日本の企業文化なのですね。ちなみに、京都人の「考えときます。」という言葉は、「お断わりします。」と翻訳される。とのことです。

    日本だけではありません。韓国の国会議長がアメリカの下院議長を訪問して、自国の立場というより政権の立場を主張して、理解を求めたところ。
    彼女から「あなた方の希望通りになるといいですね。」と言われたことを、「(アメリカに)理解してもらえた。」と勘違いしたとのことです。
    これは「もう聞きたくないので、帰ってくれ。」と翻訳するのが正しいそうです。

    韓国人は、このような相手の外交文化やビジネス文化に根差す翻訳ができません。というより、相手の立場を考えることができません。
    だから、翻訳不要の韓国語で、ズバリそのものを言っても話の内容を理解しない。韓国の国会議員に「なぜ、われわれの南北融和を応援してくれないのだ?」と言われたドイツの外交官が「北朝鮮の核兵器は我が国も攻撃対象にできる。その危険を無視できない。」と言われた時ですら、「そんなことはないかもしれないじゃないか。」と言ったそうです。
    私が「彼らは言語を解さない」という皮肉(?)は、そこからきています。

    さて、このような国が、ここまで文明的な生活を享受できているのは、彼らの努力によるものではありません。アメリカの軍事力で国土が防衛され、日本の資本や技術で韓国経済の嵩上げをしているからでしょう。
    自らの力で築いたものでないものは、簡単に瓦解し、復元できません。彼らはその原因を理解できないまま、遠くない日にそれを体感すると思います。
    日本にとっても、アメリカにとっても、虚しい投資でしたが、この高い授業料をムダにしないことを希望します。

    • 慰安婦少女像の通称を "statue of peace" から "statue of LaiDaiHan's grandmother" に上書きしよう says:

      韓国はわかっていると思いますよ。

      韓国は自分が間違っているのをわかったうえで、自分が利益を得るために、相手の損失に構うことなく、を操りたいのですよ。(以下参照)

      https://japanese.joins.com/article/617/251617.html

      中国人は嘘がばれるとまずいと思っていますが、韓国人は嘘がばれるのを悪い事だと思っていません。

      中国人と韓国人の考え方は似ていますが、この辺が韓国人と中国人の違いだと思います。

  • >日本企業という組織は不思議なもので、「横一線」で動きますので

    更に不思議な事には、監督官庁の方針には逆らわないということです。
    監督官庁のご機嫌を損じると何かあった時の後ろ盾が無い訳で、「民間企業なんだからご随意に」なんて言われでもしたら業界で村八分に成りかねません。
    と言って護送船団方式でやっているので、管轄から脱落企業が出れば監督官庁の存在意義がなくなりますし、現場の担当官は自分の首に関わります。
    そこは持ちつ持たれつなんです。
    トップは「実害が発生しなければ静観」なんて言いながら、現場レベルではその日に備えて、それとなく依頼したり要望したりということが進んでいる筈です。

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