「2回目の米朝首脳会談」、恐るるに足らず…だと良いのだが
私事ですが、当ウェブサイトの更新ができない状況が1日半ほど続いていましたが、本日以降、再びウェブサイトの更新を再開したいと思います。こうしたなか、本稿では土曜日の早朝に当ウェブサイトに「書き逃げ」状態となっていた、「2月下旬に米朝首脳会談が行われる」という報道について考えてみたいと思います。どうせ北朝鮮は核放棄しませんし、米国が「北朝鮮に軍事侵攻」するというのも難しいのではないかと思えてなりません。しかし、トランプ氏が賢明であれば、「北朝鮮に対する最大限の圧力を維持」しつつ、「北朝鮮の協力国に対する二次的制裁」をチラつかせるという方針を維持すると思いますし、もしそうであれば、1回や2回の米朝首脳会談ごときを心配する必要もありません。
目次
読者コメントが有益!
私事ですが、ウェブサイトを更新することができない状況が1日半ほど続きました。
その間、当ウェブサイトとしては異例なことではありますが、「どうせ時事的な話題は更新できない」という点を踏まえ、予定投稿機能を使って『本当の意味での「日韓関係正常化」を考えてみる』という記事をお届けしました。
この記事には、非常にたくさんの方からコメントをいただきました。当ウェブサイト『新宿会計士の政治経済評論』において、1つの記事に付いたコメント数としては、おそらく過去最大でした。
ただし、自分自身であとから読み返してみたら、やはり議論には拙い箇所も多々ありますし、私が常々申し上げている通り、読者の方々からのコメントを拝読していると、本当に参考になるコメントが多数あります。
むしろサイト執筆者である私の方が読者の皆さまに教えて頂いているのです。これこそ、ウェブサイトを運営する楽しみの1つだといえるでしょう。
週末報道のアップデート
米朝首脳会談、2回目
ところで、私が記事を更新することができないときに限って、重要なさまざまな動きが出てくるものです。
今週末にも非常に重要な報道がいくつか出て来ており、そのなかでも最も驚いたのが、金曜日の夜(日本時間の土曜日朝)に米ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が報じた、次の記事です。
Trump and Kim to Hold Second Summit in February(米国時間2019/01/18(金) 19:25付=日本時間2019/01/19(土) 09:25付 WSJより)
これは、ドナルド・J・トランプ米大統領が2月下旬に北朝鮮の独裁者・金正恩(きん・しょうおん)と2回目の首脳歓談を行うというものであり、日本語のメディアにも多数、続報が出ているので、すでにご存じの方も多いでしょう。
ただ、わざわざここでWSJの報道を取り上げたのには、理由があります。
それは、色々な意味で、米国が北朝鮮をどう見ているのかという点を見極めるのに役立つからです。
リンク先の記事は、単語数では1000語以下で、英文の記事としてはそれほど長いものではありません。しかし、独特の書き方から、米国のジャーナリズムが米朝会談をどのようなものだと位置付けているかがよく出ています。
(※ただし、WSJの記事は英語であり、かつ、契約者でなければ全文を読むことができないため、原文を読むためには少しハードルが高いという点についてはご理解ください。)
不思議なWSJの記事
といっても、WSJの記事には、いくつか不思議な下りがあります。
President Trump and North Korean leader Kim Jong Un will meet for a second time in late February, the White House announced Friday after a day of meetings between U.S. and North Korean officials in Washington.(意訳)ホワイトハウスは金曜日、トランプ大統領が2月下旬ごろ、北朝鮮のリーダーである金正恩と2回目の首脳会談を行うと発表した。
と報じていますが、現在のところ、肝心のホワイトハウスのホームページ上、本件については発見することができませんでした。もっとも、これは米議会における予算対立の影響なのかもしれませんし、後日、ホワイトハウスが公表するのかもしれません。
また、WSJは
The summit will be another face-to-face opportunity for the two leaders to resolve nearly 70 years of hostilities that date to the start of the Korean War and encompass North Korea’s development of nuclear weapons.(意訳)今回のサミットは、2ヵ国が朝鮮半島の開始以来、70年近くの敵対関係を終わらせて、北朝鮮の核兵器開発問題に道筋を付ける、もう1つの機会となるだろう。
と述べているのですが、まことに失礼ながら、WSJの記事のうち、ここの下りについては、完全な蛇足ではないかと思います。まことに失礼ながら、首脳会談をして核放棄できるほど北朝鮮は甘い国ではありませんし、この下りの分析の浅さに、私個人としてはやや呆れてしまいました。
ただし、いちおう、WSJは米国メディアです。
私自身、ホワイトハウスなどから何か重要な発表があったとされる際に、ホワイトハウスのホームページなどでその内容を確認することができない場合、まっさきに確認するメディアの1つが、WSJなのです(べつに「無条件に信頼している」、というわけではありませんが…)。
WSJは今回のサミットを巡り、「事情に詳しい関係者によると、ベトナムかスウェーデンで開かれるのではないか」と報じているのですが、仮にスウェーデンで開催するとなれば、金正恩は再び中国の航空機をチャーターするのでしょうか?
違和感だらけの協議
韓国はどこにいったのか?
私が土曜日にこの記事を確認したときに、まっさきに感じたのは、韓国の存在感のなさです。
前回、6月12日のシンガポールでの首脳会談会談が実現する直接のきっかけは、3月上旬に韓国大統領の特使がまず北朝鮮を訪問し、その特使が数日後に米国を訪れて、口頭で「北朝鮮の金正恩がトランプ大統領と首脳会談の実施をしたがっている」と伝えたことです(あくまでも表向きは、ですが…)。
しかし、今回の首脳会談については、韓国が調整に向けて動いたという話を、あまり聞きません。米朝両国はもともと、直接のコネクションを持っていて、今回の金英哲の訪米自体も、普通にこうしたコネクションを使って実現した、ということかもしれません。
いや、むしろ前回のシンガポール会談自体、その気になれば米朝両国は直接、水面下で接触して米朝首脳会談の実施について話し合うことはできたはずで、前回、韓国が調整に向けて動いたかのように見えたこと自体がそもそもの勘違いだった、という可能性もあると思います。
いずれにせよ、日本や米国との良好な関係を自らぶち壊していく韓国という国の存在感がないこと自体、自業自得という気がしてなりません。
トランプ氏との直談判?
ところで、トランプ氏は訪米中の金英哲(きん・えいてつ)との会談で、2月に米朝首脳会談を行うと決めたと報じられているのですが、この金英哲とは金正恩の側近で、2010年の延坪島砲撃事件を主張したとも言われる者です。
ちなみにWSJによると、金英哲は昨年6月12日のシンガポールでの米朝首脳会談直前にも訪米していますが、今回の訪米時には、まずポンペオ国務長官とワシントン市内のホテルで会って1時間弱会談し、その後、ホワイトハウスでトランプ氏とは、1時間半ほど会談したそうです。
もし、金英哲がポンペオ氏と同格の「外相」的な立場で訪米したのだとすれば、これは非常に異例であり、かつ、ポンペオ氏にも失礼な話ではないかと思います。
通常、外相クラスとしての訪米であれば、同じ外相クラスの国務長官とメインで協議をすべきなのに、金英哲はトランプ氏との協議時間が1時間半と、ポンペオ氏(1時間弱)を上回っているからです。
ただ、こうした事実自体、ポンペオ氏(あるいは国務省側)というよりも、ホワイトハウス側(つまり、トランプ大統領自身)が米朝首脳会談に「前のめり」になっているのではないか、という懸念を抱かざるを得ないようにも思えます。
トータルに考える
北朝鮮はどうせ核放棄しない
トランプ氏の意図がどこにあるのかは、正直、読み切れない部分です。
ただ、1つだけ間違いなく言えることがあるとすれば、「交渉によって北朝鮮のCVID(※)方式による非核化を実現する」ということは、「交渉によって北方領土がロシアから日本に返してもらえる」、というのとほぼ同じくらい、非現実的な願望に過ぎない、という点です。
(※「CVID」とは、「完全な、検証可能な、かつ不可逆な方法での廃棄」(Complete, Verifiable and Irreversible Dismantlement)のこと。)
北朝鮮があらゆる犠牲を払ってまで核武装を実現しようとしている目的は、おそらく2つあります。
1つ目は、北朝鮮のような世界の最貧国が米国から相手にしてもらえる、という点です。核武装することによって、北朝鮮にとっては世界最強の軍事・経済大国である米国をもブンブン振り回すことができるようになるのです。
2つ目は、完成させた核兵器を売却すれば儲かるからです。そもそも北朝鮮はNPT体制を無視して核武装していますし、中東の無法国家やテロリストらのなかには、北朝鮮の核技術、ミサイル技術を欲しがっている者はたくさんいると考えて間違いないでしょう。
こんなに「美味しい」ものを、北朝鮮が自ら手放すはずなどありません。
米軍による軍事侵攻?それも非現実的だ
ただし、北朝鮮が核開発を行っていれば、米国が軍事侵攻して来るのではないか、という懸念は持っているはずです。
この点については怖くないのでしょうか?
おそらくその答えは、米国が金正恩体制を破滅させるほどの軍事侵攻(いわゆる「斬首作戦」)を遂行しないと見透かしている、ということでしょう。
地図を広げてみるとわかりますが、北朝鮮は中国と1000km以上に及ぶ陸上での国境を接していますし、ロシアとも短いながらも国境を接しています。
米国が金正恩の「斬首」のために軍事侵攻しても、金正恩がロシアあたりに逃げ込み、ロシア領内から「影武者」に指示を出せば、米軍が金正恩の「本体」を探し出すことは至難の業でしょう。また、米軍が北朝鮮に展開すれば、場合によっては中国が介入してくるかもしれません。
ということは、米国としては、北朝鮮に軍事侵攻するなら、中国、ロシアの両方を味方に付けなければ効果は半減しますし、中露両国は現在、それぞれに米国とのいさかいを抱えているので、本件を巡って両国が協力してくれるとも思えません。
必然的に、軍事侵攻するにしても「ちょっと驚かせる戦法(鼻血作戦)」か、「局所的に攻撃する戦法(サージカルアタック)」しか取りようがありませんし、そんな攻撃をしたとしても、北朝鮮のCVID方式による抜本的な核放棄につながるものでもないのです。
逆に言えば、北朝鮮も「どうせ米国は攻撃を仕掛けて来ない」と見透かしているのではないでしょうか?
最大限の圧力維持+二次的制裁が正解
いずれにせよ、北朝鮮をCVID方式で核放棄させるためには、国際社会が一致団結して北朝鮮を締め上げねばなりませんし、可能ならばロシアや中国もこれに引き込まなければなりません。
また、公然と北朝鮮を支援している国があれば、それがたとえ米国の同盟国であったとしても、「見せしめ」のために、厳格な二次的制裁(セカンダリー・サンクション)の適用対象とすべきでしょう。
つまり、北朝鮮そのものに対する制裁と、北朝鮮を支援する者に対する二次的制裁、という2段階での制裁を続けていくことが重要なのです。
この点についてトランプ氏が理解しているのかどうか、そして、もしトランプ氏がその点を理解しているならば、2回目の米朝首脳会談の目的は何なのか、という点が、今後、当ウェブサイトとしても見極めていくべきポイントだと思うのです。
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
もっとも、トランプ氏は私たちが考えるほど愚かな人物ではないと思います。
昨年6月12日の米朝首脳会談の際も、一見すると北朝鮮に譲歩したかのような共同声明に署名しましたが、北朝鮮が強硬に求めていた「直ちに経済制裁を緩和する」という点については、共同声明中にはヒトコトも触れられていませんでしたし、今でも「制裁緩和は非核化と引き換え」です。
米朝間でどのような会話が繰り広げられるのかについて、私たちが知ることはできませんが、「経済制裁の緩和はCVID方式による非核化と交換だ」という点が変わらなければ、実はそれほど心配する必要もなければ、首脳会談の意味自体、大して存在しない、といえるのかもしれません。
本文は以上です。
日韓関係が特殊なのではなく、韓国が特殊なのだ―――。
— 新宿会計士 (@shinjukuacc) September 22, 2024
そんな日韓関係論を巡って、素晴らしい書籍が出てきた。鈴置高史氏著『韓国消滅』(https://t.co/PKOiMb9a7T)。
日韓関係問題に関心がある人だけでなく、日本人全てに読んでほしい良著。
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【おしらせ】人生で10冊目の出版をしました
自称元徴用工問題、自称元慰安婦問題、火器管制レーダー照射、天皇陛下侮辱、旭日旗侮辱…。韓国によるわが国に対する不法行為は留まるところを知りませんが、こうしたなか、「韓国の不法行為に基づく責任を、法的・経済的・政治的に追及する手段」を真面目に考察してみました。類書のない議論をお楽しみください。 |
【おしらせ】人生で9冊目の出版をしました
日本経済の姿について、客観的な数字で読んでみました。結論からいえば、日本は財政危機の状況にはありません。むしろ日本が必要としているのは大幅な減税と財政出動、そして国債の大幅な増発です。日本経済復活を考えるうえでの議論のたたき台として、ぜひとも本書をご活用賜りますと幸いです。 |
現時点での武力行使は、ないだろうとの予測には同意です。
その一方で、将来的に米中経済戦争の決着がついて米国が勝ち、北朝鮮が言うことを聞かないようであれば、米大統領選挙キャンペーン前あるはその期間中ならば、あり得ると見ています。戦争は国内の支持率を上げるのに最も有効な政策の1つですからね。
トランプ&ポンペオと会談した後、金英哲が一目散に報告へ行った先が中国だったことを考えると、北朝鮮に対する中国の影響力は、相当に大きくなっていることが伺えます。
金正恩が北朝鮮を高く売り交渉を有利に運ぶために、米国と中国を天秤に掛けている側面もありますが、中国も保留中の米国との協議の期限が2月一杯に差し迫っている中で、何か北朝鮮を使って画策しようとしているのかもしれません。習近平は愚鈍ですから、画策したとしても妙手ではないように予想しますが。
韓国はとっくにプレーヤーではありませんから、この際どうでもいいですね。勝手に在韓米軍撤退に向けて、自滅の道を進めばいいと思います。
更新ありがとうございます。
何故この時期に米朝会談が行われるか、訝しんでおります。米国にすれば、今は対中がメインで、第2番目、3番目の懸案、特に急ぐ必要も無い。理由は、北朝鮮はまだ決してCVIDなど呑まないからです。というか、未来永劫、呑まないでしょう。
いや、寧ろ今の自由主義側のやり方なら、北は図に乗ってトコトンやりたい放題を韓国を使ってやる。北は韓国或いは中国からの補給線を断たれれば、条件も変わって来ます。それほど北朝鮮は逼迫している。
もし、行動思考不安定のトランプ大統領が、到達距離5,000km迄の中距離なら暫定的に許す、なら日本としては絶対受け入れられない。それは無いと思いたい。むしろ核開発研究所、生産施設、核爆弾貯蔵所、発射台を一つ一つ潰すしかありません。一つ終わったからいくらかの金、資産渡しもダメ。再開発不可能まで、北には一切何もやらない。
しかし、韓国は哀れですね。なんだかんだ言ってこの米朝会談には一切名前が出てこない(笑)。双方から信頼されてない証拠でしょう。メッセンジャーもクビになったのか(笑)。使えん奴だ。
本題を拝読することに加え、ハイレベルなコメントを閲覧するのも非常に楽しみになってきました。特に、コメントにコメントがついて議論している様、互いの意見が異なっていても決して感情論にならず、建設的な議論がなされていること、かの国にも見習って欲しいものです。
ところで、大前提の疑問になりますが、韓国との付き合い方を考えなければいけないのは「なぜ?」でしょうか。現状維持を続ける?日韓断行?もしくはそれに近い状態を検討することの意味について。
私見としては、隣国が日本を貶める下劣な情報を世界に垂れ流し続けることが我慢の限界であり、これを自分の世代で終止符を打ちたい。そう考えているので、虚構の慰安婦も認めた。にも関わらず、コリアは満足するどころか益々調子づくばかり。次から次へとやりたい放題、日本をナムなのか、最下層のウリなのか、都合の良い「なにをしても怒らない」隣国と位置づけられていることは間違いないでしょう。
私は感情的にこれが許せません。インターネットが台頭し、偏向報道に寄らない情報を得ることが可能になった今だからこそ、日本は毅然とした態度で世界に情報を発信していくべきだと考えています。
したがって、その障害となりえる韓国と対峙(胎児のようなお頭のコリアを退治?)し、未来志向型に帆を向けた先に、コリアは価値を共有する必要としない国であり、単なる隣国に各下げるべきだと考えています。
上記は私の単なる感情論です。
最近、プライベートでこの議論になった際に、9割方の日本人は、「観光とか日本にもメリットあるし、別に今のままで良いんじゃない?」と言われます。
確かに多くの日本企業も進出しており、1000万の往来があり、輸出・輸入においても関係が深い国を感情論だけで片付けていいはずはありません。
筆者も常々言われているように、中長期的視野で見た場合、単なる断行、断行を糾弾するのはあまりに浅はかであることに同意します。
何がデメリットか、メリットか、感情論を無視した実質経済の中で、韓国と距離をおくメリットについて、具体的な数値を以って教授いただければ幸甚に存じます。
いわゆる、生活保護費(2.3兆円、国家予算103兆円の2.2%、税収40兆円の5.75%)、これは大きいですね。でも断行したからといって強制退国できるんでしょうかね。あとは、在日犯罪の減少や技術流出(これはチチャイナの方が多いイメージ)減少でしょうか。
感情的にではない実質的な数字で、韓国をいつの時点でどの程度排除?距離を置く?ことが、国益の最大化を図ることにつながるのでしょうか。
今のまま、毅然とした状態を続けることが、国益の最大化に繋がるのでしょうか。
駄文、長文失礼致します。
個人的には韓国に懲りてもらわなければならないと思って居ます。その昔に韓国を日本の一部とするという、とてつもない苦渋を伴う決断をさせられてしまった日本は、今でもその重荷を背負わされて居て、これ以上、未来の世代に引き継
ぐ必要は無いと考えると、そろそろ行動で対処しても宜しいのでは無いでしょうか。
確かに、韓国の方全てが、反日とは、私の狭い交友関係の中ではありますが、断言できません。中には日本人以上に日本的な方もおられ、私も交際を続けて居ます。
しかし、根っこのところで異なり、その相違点を隠さないと交際が出来ないというのも、経験的に事実です。国対国と言うレベルで昨今の軍艦旗から始まり、レーダーまで続いている反日をみるにつけ、そろそろ我慢も限界かなと言うところ。
一部、ネットではフッ酸を抑えると言うアイデアが出て居まして、確かに半導体の洗浄工程に、今現在、日本が独占的に供給している純度のものを韓国が作る事は時間とコストをかけないと無理だと思いますが、例えばドイツから買うなり
コストの上昇をを厭わなければ、反日に火をつけてその負担増を企業に飲ませれば対応できてしまいます。
それに、フッ酸を北に輸出するわけでは無く、韓国への出荷ですから、法律の改正をしないで実行すると、その昔、中国が希土類の出荷を日本に対して恣意的に停止した時と同じレベルに日本が落ちる事になります。
ここは、物では無く人の対応で、どうでしょう。日本の最も巧みな分野は素材や製造装置そのもので、これは多く中国、台湾、韓国に輸出されて居ますが、装置というものは購入して設置すれば即、稼働して生産開始とは行きません。立ち上げにも人、稼働にも人、保守にも人が必要でその作業は日本の若い技術者たちの懸命な努力で支えられているのです。
既に購入された装置には保守契約がありますので、それを上手く使えば、装置の保守は出来ず、精密な機械ほど、そう簡単には学べない高度の保守作業を日常レベルで必要としますので、ほぼ確実に製造は停止します。
日本には珍しく、近々、韓国への反論を10か国語で発表されるそうですし、段階を踏んで法的手段への準備作業などを進めているようですから、私が心配しなくても良いのかもしれませんが、日本の評判をいたずらに落とさず、出来る対策としてどうでしょうか。
長期的に見て、北はどんな事があっても、どこかに核を隠蔽するでしょうし、韓国の反日が消える事は無いように思え、私は憲法の改正が必要だと考えて居ますが、それには国民全員の覚悟と、長い時間が必要ですので、その前に非核三原則の内、「持ち込ませず」の部分を変更して、日本の本気度を示してはどうかなと考えて居ます。
フッ化水素の輸出について、確かに反日を煽れば日本以外のチャネルから入手することもできそうですし、自爆しながらも相手(ここでは日本を指す)も道ズレにしてやろうと考えることは十分にありえそうですね。
ただ、私が問いただしたかったのは、
>個人的には韓国に懲りてもらわなければならないと思って居ます。
と考えられた理由です。
それは、
>とてつもない苦渋を伴う決断をさせられてしまった日本は、今でもその重荷を背負わされて居て、これ以上、未来の世代に引き継ぐ必要は無いと考える
と、ありますように、感情論に由るところが大きいのでしょうか。
誤解がなきよう申し上げると、私は感情論のみであれば、即断行を絶対的に支持します。個人的な付き合いもないので、明日にでも、、、と考えております。
ただ、何がデメリットであるのか、韓国と距離を置くことで、またはその置きかたによって影響してくる問題は何か、どの時点で、どのような距離関係を構築するのが最も国益最大化につながるのか、そこをご教授いただければと思いました。
それに則り、今出来うることは、毅然とした対応で「遺憾砲」連射することなのか、それとも、ビザ期間の短縮なのか、この辺りは18/12/14の筆者投稿を参考にさせて頂ければと思います。
感情論を一切挟まず、国益(国家によりそれぞれ異なり、又そのおかれた国際環境、国家の歴史的時代背景、政治社会体制、民族的、宗教的、文化的価値観、及び国民世論などによっても変化し、一様ではない)、国益の定義が曖昧なので、ここでは、「収益」と仮定します。日本という企業があったとすると、韓国はどうなのでしょう。日本にとってプラス?マイナス?なのでしょうか。
断行は短期的にはキャッシュフローマイナスを招くが、中長期的にはプラスに転じる?
断行はそもそも中長期的にもプラスにならないので、適切な?距離を置いて付き合う。
毅然とした対応を続けることのリスクは?
極論として、
「ヘコヘコ外交をこれまで通り続ける」 VS 「毅然とした外交」 VS 「断行」
どれが最も日本という企業にとって得なのでしょうか。
私は経済学者ではありませんので、数字を挙げて国益を論じる程の物ではありません。一人の66歳の個人として、私が今まで見て経験して学んできたことを元に自分の意見を述べているだけです。その意味で、ご質問に的確に、お答えすることが可能なのか疑問を感じます。
ただ、国民の一人である事は確かなので、最近の韓国との問題について、私自身が感情から完全に離れて議論する事は無理だと思います。実際に国を代表して対応をされる方々に冷静な態度や偏りの無い行動、判断を望まれるのならともかく、このサイトは知的好奇心を喚起する語り合いの場だという会計士さんの、御趣旨に従って投稿するようになり、色々な考え方を自分と比較して楽しませてもらって居ます。
収益という言葉を使っておられますが、企業体としても国家としても、収益は常に黒字でなければならないという事は無いでしょう。それは願望であって、マイナスもイーブンもプラスもありうるのが事実だと思います。
私が韓国という国に感じるのは、たとえで恐縮ですが、「水」と「油」は外圧を加えて混ざったように見えても、時の経過と共に分離して完全に混ざる事は無いといったところでしょうか。
同じ価値観、考え方を共にできない相手とは、距離を置くしかないと思います。何をやっても自分たちは完全無欠で全て相手が悪いという対応に対し、即座に断交するとまでは考えませんが、今までの謝罪外交を繰り返すのでは無く、一つひとつ反論し、「身の程を知れ」というような言葉を大統領が平気で発する国に対し、対抗措置を効果的に実施する中で、少しずつ離れて行くという一連の行動を個人的に考えています。
米国の国内問題、特に年末に大暴落したダウ平均から推測すると、トランプの国内向けのパフォーマンスでしょ。
ポジティブニュースをとりあえず流して、市場が反転するのを狙ったんじゃないですか?
先週(金)は米中貿易摩擦緩和の憶測ニュースも流れましたし、いきなりトランプの強硬姿勢が緩和するようなニュースが流れたのには、米国経済をにらんだ裏がありそうです。
戦略的な情報操作ですから、基本姿勢は変わらないはずだと思いたいですが、その基本姿勢すら怪しいもので、驚いたことにロイターによると、中国の去年の原油輸入量は前年比17%プラスなんだそうで、天然ガスも輸入量が増えてるそうです。
米中対立という構図じたい、疑ってかかる方がいいかもしれません。
>もっとも、トランプ氏は私たちが考えるほど愚かな人物ではないと思います。
私が心配するのは、トランプ氏が愚かな人物かどうかではなく、彼の置かれた状況と、彼自身の気質です。
去年の中間選挙で、下院はトランプ氏と対立する民主党が大きく議席を増やしました。
アメリカ社会の常であるという報道でしたが、それでも、トランプ氏がやり辛さにイライラしている様子は、他国の一般人である私にも分かります。
彼のスタッフには、いろいろありますが、それでも、それなりの賢明さと克己心があると思います。
ただ、彼らがボスとして頂くトランプ氏に、アメリカ大統領として事態に立ち向かう克己心があるということには疑問です。
我慢できなくなると、甘く安易な方法を選んでしまうのではないかと心配しています。
>ただ、こうした事実自体、ポンペオ氏(あるいは国務省側)というよりも、ホワイトハウス側(つまり、トランプ大統領自身)が米朝首脳会談に「前のめり」になっているのではないか、という懸念を抱かざるを得ないようにも思えます。
北朝鮮(金英哲氏)が、こうしたトランプ氏の気質を読んで動いている。不安でたまりません。
> トランプ氏に、アメリカ大統領として事態に立ち向かう克己心があるということには疑問です。
事実に基づいた客観的分析ではなく、主観のみの意見を申し上げます。私はトンランプという人物が大好きです。彼を信頼する、信用する、とは言いきれないのですが、破天荒で予測不能な点も含めて大好きです。
企業のトップには様々な経営者がいらっしゃいます。絵に描いたようなサラリーマン社長もいますが、強烈な個性を放つ方もいます。創業者には特に個性派が多いように思えます。本田宗一郎が典型例です。詳しくは言えませんが、私もそういう強烈な個性を持つ経営者と関わった経験があります。独特の動物的直感がある人で、朝令暮改は当たり前、人の強み弱みを瞬時に見抜き、意表を突く交渉術で相手を手玉に取ります。ウブな技術者だった私は振り回されて大変な思いをしましたが、なぜか憎めませんでした。むしろ益々惹かれていきました。
私にはトランプが、そういう動物的直感を持つ個性的ビジネスマンに見えます。四度の破産を乗り越えて億万長者でいられるしたたかさ、TVドラマ、映画、リアリティー番組に出て人気を博する人間的魅力、リベラル系メディアからの総攻撃にたじろがないどころか手玉にとって嘲笑する胆力。もの凄い能力です。彼の数々の失敗とそれを乗り越えた経験が、彼の自信の源泉になっていると思います。無知・無軌道では金持ちになれません。慎重すぎても金持ちになれません。彼は賢く有能でありながら破天荒なのです。
一般的に政治家は、票を集めるためには、いわゆる「政治的発言」に努めなければなりません。不用意に本音を漏らすと、有権者の怒りを買います。できるだけ敵を作らず、好感を持たれるような慎重な発言を行う知性が必要です。ところがトランプは、敵も味方も気にせずに、野生の勘で状況に立ち向かっているように見えます。風向きも周囲の状況も読み切っての野生の勘です。政治家としては不安定ですが、国の運営もディールだと割り切れば頼もしい存在だと思います。
一般的な政治家に求められる克己心はトランプにはないかもしれませんが、一般的な政治家にはない大胆な発想力と行動力があります。私は、トンランプは後世に称えられる名大統領になると信じています。(褒めすぎかな? ま、言うときははっきり言わないと。)
主さんの仰有る通り今、何を話し合うのかですよね、非核化プロセス行程の話ならトップが会う必要も無いでしょう。
では、合う事に依るメリットは?北にはアメリカ、中国を振り回して十分お釣りが来るでしょうが、トランプ氏にとっては?しか有りません、何かマル秘な取引でも煮詰まっていれば別ですが。
トランプ氏は北を弄んでるようにしか見えませんね、米朝会談はドタキャンの可能性の方が高いと思います
逢うですね
面白い記事が有りました、朝鮮日報の時は大して気にもしてませんでしたが
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/55254
トランプが正恩に会うのは意味が有りますよ。どうもマスコミは一般読者に媚びて即物的な記事しか掲載しないようですが、ちゃんと効果は現れています。北朝鮮は核実験や大陸間ミサイルの実験は中断しているではありませんか。経済制裁も効いていますよ。これ、アメリカの北朝鮮茹蛙化計画の一環なんですよ。北朝鮮は苦しいから早く湯船から出たい、でもそれを思いとどまらせているのがトランプです。この状態が続くなら、トランプは正恩と三回でも四回でも会いますよ。韓国と軍事訓練やるよりはるかに経済的です。
トランプ氏にとってのこの時期の米朝会談の目的は、外交上の得点を稼いで
内政の混乱から国民の目をそらすことでしょう。おそらく在韓米軍の
大幅削減と北朝鮮の核関連施設の部分的廃棄等のバーターが成立しそう
なのではないかと。経済制裁の緩和はしないと思います。
米国が米韓同盟見直しに傾いているのは、駐留費交渉や米国大使の
「米韓同盟がいつまでもあると思うな」発言を見れば明らかでしょう。
1回目の会談でも米韓合同訓練の中止というカードを切りましたし。
また北朝鮮も「今以上核弾頭は作らない」と言っているので受け入れ可能
な取引でしょう。中国はもちろん大賛成ですし、従北の韓国政府も歓迎でしょう。
日本ももう強く反対しないでしょう。
ただし不必要な譲歩と批判されるでしょうから、同盟見直しの正当性を示す
必要があるでしょう。よって韓国の国連制裁違反事例の喧伝なので、
韓国が同盟国たりえないことを示していくことになるでしょう。
米朝会談後、米韓同盟消失に向け加速していく流れになると思います。
同時に、経済的に韓国を無力化する方策が取られるでしょう。韓国に対する
日本の制裁もそこから本格的に始まると思います。
以上個人的妄想でした。
もう読めなくなってしまいましたが、鈴置さんが日経のコラムで、北朝鮮制裁は中国も割と真面目にやっていて、殊の外効いているのではないかという分析をされていましたよね。去年の10月か11月のコラムだったと記憶しています。
最近のニュースで、実は、金正恩の軍資金が枯渇し始めているのではないかとの憶測が流れています。半分、眉唾で読んでいますが、もし、米国が好条件を引き出して何某かの合意に至ったなら、北朝鮮の何時もの破る気満々の出まかせ口約束だったとしても、その辺が大きな要因になっていたと、後から振り返った時に考察できるかもしれませんね。
もし日本が核を持とうとしたら、旧敵国条項を持ち出して中露が騒ぎ出すのかなぁ。
騒いでも国連制裁が動くかどうか
アメリカが制裁に拒否権発動してくれたら持てますな。
戦勝国は決議なしで勝手にやれるんじゃなかったかなぁと。
たけさんへ
核兵器なんて、取り回しの利かない兵器を日本が持つ必要が有るんでしょうか?
レールガン等でミサイル追撃システムの完成度を
上げた方が有益だと思います
更新お疲れ様です
>米国が金正恩体制を破滅させるほどの軍事侵攻(いわゆる「斬首作戦」)を遂行しないと見透かしている
トランプの頭の中は、分かりませんが
米軍は、歩行型ドローンの”実践投入”を狙ってると思います
“実戦”の誤字では有りません、
建前では、核施設の”捜索”名目での投入だと思うからです
戦場での”実戦実験”を、何時かはする必要が有るAI兵器の投入の
絶好の機会を逃すとは思えません
米軍にとっては、斬首作戦より意味が有るコトです
世界が注目する準戦場で、”お披露目”をするツモリだと思います
北朝鮮の核を北京に向けたい米国の考えで会談が行われるのであって非核化ではまず無いでしょうね。
日本はアメリカの思惑に乗ることなく拉致事件とテロ事件を国際社会で訴え続けるだけで結構です。
韓国との国交正常化では米国による圧力で無理矢理やらされ現在の状態になったのですから阻止するために上記の例や弾圧者と言い続ければ財布にされずに済みます。
私は対馬海峡国境線論に賛成ですので朝鮮半島に関わらず栄光ある孤立を望みます。
無能な味方は有能な敵に勝る、日本は有事の場合でも独力でことに当たる覚悟をすべきです。
米朝首脳会談、韓国が蚊帳の外に追いやられたとなると、
いよいよ「韓国をどのようにして取り扱うか」という話しの可能性も…
会談決裂で武力攻撃による体制崩壊が一番望ましいと思うが
最悪は中距離ミサイル温存で妥協してしまうことだ。
「そうなったら日本はびた一文金は出さない」と言えない首相はいらない。
それにしても日本の国会は異様だな。米朝会談で中距離ミサイルが温存されて核開発が止められなくなる可能性大なのに 相変わらずトーケーがどうのこうのとちっちゃなことばかりやってるアホばかり。一人くらい「核開発を止められないなら我が国も核を持つ必要があるでしょ?」などと質問できる議員がいないのかね?