河野外相会見で勝手に国民の代表名乗るマスコミ記者の傲慢さ
昨日、『まだ早い?妥当?「河野太郎次期総理待望論」について考える』のなかで、河野太郎外相が記者会見で、4回連続して記者の質問をスルーした、という話題を取り上げました。私はこの河野外相の態度を高く評価していたつもりだったのですが、18日の会見では、ご本人が「『お答えできません』と答弁すべきだった」「あたかも無視したかのようなことになってしまったことについて、反省をし、お詫びを申し上げたい」と述べています。ただ、この河野外相が反省と謝罪を表明したならば、それはそれで河野外相のスタンスだと思いますが、これに噛み付いた共同通信の斎藤記者らには、日本国民の1人として、「口を慎みなさい」と申し上げたいと思います。
河野外相の「反省と謝罪」に思う
昨日、当ウェブサイト『新宿会計士の政治経済評論』では、『まだ早い?妥当?「河野太郎次期総理待望論」について考える』のなかで、河野太郎外相が記者会見で、4回連続して顔色1つ変えずに質問をスルーした、とする話題を取り上げました。
これは、時事通信、読売新聞、共同通信らの記者が発したロシアに関連した質問に対し、4回連続して「次の質問どうぞ」と反応したというものであり、マスコミ記者の普段の横暴ぶりを知っている私個人的には、動画を見て思わず快哉を叫んだほどです。
ただ、この「スルー事件」について、マスコミ関係者は相当根に持っていたのでしょうか、火曜日の記者会見では河野外相が謝罪をしています。
河野外務大臣会見記録(平成30年12月18日(火曜日)13時43分 於:本省会見室)(2018/12/18付 外務省HPより)
外務省ウェブサイトから、該当する部分をピックアップしておきましょう。
【河野外務大臣】前回の私(大臣)の記者会見で、ご質問に対して「お答えできません」と、お答えできない質問だったのですが、「お答えできません」と答弁すべきところを質問をあたかも無視したかのようなことになってしまったことについて、反省をし、お詫びを申し上げたいと思います。
日露の交渉がこれから加速化されていく中で、交渉に影響を及ぼしかねないことについて、今後もお答えは差し控えなければならないことについてはこれまで同様でございますので、ご理解をいただきたいと思います。これは政府の対応方針、あるいは政府の立場、あるいは先方のどなたかのコメントに対するコメントといったものは、交渉に影響を及ぼしかねないと考えられますので、引き続きお答えは差し控えたいと思います。それについてはご理解をいただきたいと思います。
私個人的には、別に河野外相が謝罪すべき話ではないと思います。
能力が決して高くない日本の新聞記者のような人たちに対し、迂闊な発言をするだけでも、日露交渉に奇妙な影響を及ぼしかねないことを考えるならば、顔色1つ変えずに質問をスルーしたという事実が大切だと思うからです。
記者らの傲慢さがにじみ出る
この発言の直後、記者らが河野外相に対し、さらに次のように噛み付きます。
【朝日新聞 清宮記者】前回の会見の関連でお伺いしたいのですけれども、冒頭発言がありましたが、ブログも拝読させていただきましたが、今回「お答えできません」と答弁すべきところとおっしゃられましたが、どうして前回、なぜ「次の質問どうぞ」と言われたのでしょうか。あと、「あたかも無視したかのように」と先ほどおっしゃられましたが、無視ではないというお考えなのでしょうか。
【河野外務大臣】もう日頃の懇談などを通じ、あるいは度々の記者会見、あるいは国会答弁をご覧をいただいて、日露に関して「お答えはできません」ということを累次申し上げてまいりました。この記者会見に来ていただいている記者の皆さんには、そのことがよくご理解をされていると思いましたので、日露に関する質問について「お答えはできないよ」ということをご理解の上に質問していただいたのだというように思います。
そこは、それであっても「お答えは差し控えます」と言うべきだったのだろうと反省をしているところでございます。
慰安婦問題を捏造した朝日新聞の記者が、のうのうと外務省に出入りしているという事実自体が信じられませんが、朝日新聞の清宮記者は、この質問をするより前に、まずは自社の報道姿勢について、真摯に国民の声を聞く努力をされた方がよいのではないでしょうか?
【産経新聞 力武記者】交渉に影響が及ぶということでお答えを差し控えるというのは、分かるのですけれども、お答えをそのように控えても、あるいは前回のように、記者に対しての質問に答えないという、対応しないというようなことで対応されたとしても、ラヴロフ外相の方は、昨日も北方領土の実効支配は合法的だと認めることが交渉の不可欠な一歩と対外的に発信されています。日本も従来の立場と変わらないということであれば、同じように相応の発信をしても良いのではないかと、その方が国民の疑念を招かずに済むのではないかという考え方もあるかと思いますが、この点についてはいかがでしょうか。
【河野外務大臣】残念ながら発言の一部が切り取られて、それがロシアの世論に影響を及ぼすことは、これは好ましくないと考えております。発言を最初から最後までコンテキストの中できちっと報道していただければそういうことにはならないのかもしれませんが、残念ながらそれを100%確保することができないわけでございますので、そこについてはむしろロシア側が積極的に発言をしているからこそ、こちら側はより慎重にならなければならないと認識をしておりまして、我々の主張は交渉の中できちんと主張していきたいと思います。
立場が違うわけですから、この数十年にわたりこの平和条約を妥結することができなかった、それを双方が納得する形でまとめようとしているわけでございますので、そこについては今までの立場を繰り返し申し上げているだけでは、お互い納得するところにお互いが達することができないわけですので、そこについては引き続き、交渉の中できちんと申し上げ、合意したところについてきちんと対外的にご説明をする、そういうやり方を引き続きやってまいりたいと思います。
産経の力武記者は、記者の中では比較的まともな疑問を投げかけていますが、これに対する河野外相の回答を聞けば、おそらく大多数の国民はスッと納得できるのではないかと思います。
【NHK 奥住記者】先ほどの「無視したかのようなことになった」という発言ですが、無視をする意図ではなかったということでよろしいのでしょうか。
【河野外務大臣】質問された記者の方々も答えがないのは、多分、お分かりをいただいて質問をしていただいていたのだと思いますので、その意味でのコミュニケーションはあったんだと思いますが、そうしたことが分かっていない、YouTubeというか、動画をご覧になった方、あるいは議事録を読んだ方にしてみれば、あたかも質問を無視したように捉えられるということもあろうかと思いますので、そこについては不適切であったと思います。そこについてはお詫びをしたいと思います。
NHKの奥住記者、国民からの「受信料」という名目による実質的な血税で食わせてもらっている分際で、国民の代表者である河野外相に対し、何を偉そうに言っているのでしょうか?さすが年末ジャンボ宝くじ1等賞(7億円)に近い生涯年収を受け取っているエリート様は視点が違いますね。
余談ですが、奥住記者のような人間を見ていれば、やはりNHKは解体どころか廃局が妥当だと思わざるを得ないのです。
共同通信の斎藤記者、思い上がりも大概になさい
こうしたなか、質疑応答の最後の方で出てきた、次のやり取りについて、じっくりと読んでみてください。
【共同通信 斎藤記者】もう一度、前回の記者会見に話を戻させていただきたいと思います。先ほど、冒頭、大臣がお詫びを申し上げるとおっしゃられましたが、このお詫びというのは、誰に対するお詫びなのかと。つまり記者クラブなのか、そういう質問をした記者なのか、後ろにいる国民なのか、この点をはっきりさせていただきたいというのが一点と、二点目は、大臣は、この外務大臣の記者会見の果たすべき役割、ご自身がここで発言される、果たすべき役割、最も大事な役割は何だとお考えか、この点について説明願いたいと思います。(※下線部は引用者による加工)
斎藤記者には、僭越ながら日本国民の1人として、こう申し上げたいと思います。
「共同通信の斎藤記者よ、口を慎みなさい」、と。
斎藤記者よ、何を偉そうに思い上がっているのですか。
あなたがたマスコミ記者は、国民の代表者ではありませんよ?あくまでも新聞社、通信社、テレビ局など、民間企業(NHKを除く)の人間であり、私たち日本国民があなた方を「国民の代表者」として選挙で選んだという事実はありませんよ?
河野太郎外相ら政治家は、「国民に対して」説明する義務を負っていますが、「マスコミに対して」説明する義務など、一切ありませんし、そんな大事な役割を私たち日本国民がマスコミに与えたという事実など、一切存在しません。
正直、日本の本当の癌は、思い上がりのマスコミ産業関係者だということが、よくわかると思います。
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
インターネット上で「マスゴミ」という単語を見掛けない日はありません。
この「マスゴミ」とはもちろん、「ゴミのような情報しか発信しないマスコミ」に対する、私たち一般国民から自然発生したネットスラングの一種であり、この「マスゴミ」という単語が発せられるときには、マスコミに対する強い怒りを伴っていることが多いと思います。
もちろん、主要メディアの中には、わりとまともな意見を述べる会社もありますし、朝日新聞社やNHKのように「国民の敵」とも言うべき腐り切った組織の中にも、優れた記者、ジャーナリストらは存在しています。このため、一律にマスコミのことを「マスゴミ」などと蔑むのは正しい態度とはいえません。
しかし、マスコミ産業関係者は、なぜ自分たちが「マスゴミ」と呼ばれるのか、国民の代表者である河野太郎外相を舐めきったような、清宮記者、奥住記者、斎藤記者らによる取材態度をしっかりと読み返し、猛省することを強くお勧めしたいと思います。
こんなことを続けていれば、ごく近い将来、ウェブメディアがあなたがたマスコミを駆逐していくことになるのは間違いないと思います。
本文は以上です。
日韓関係が特殊なのではなく、韓国が特殊なのだ―――。
— 新宿会計士 (@shinjukuacc) September 22, 2024
そんな日韓関係論を巡って、素晴らしい書籍が出てきた。鈴置高史氏著『韓国消滅』(https://t.co/PKOiMb9a7T)。
日韓関係問題に関心がある人だけでなく、日本人全てに読んでほしい良著。
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< 更新ありがとうございます。
< マスゴミ各社の傲慢さ。
あなた方の後ろには国民は付いてないよ。何か自分らがステイタスが高い、平民とは違うとでもお思いか?内容の無い、屁理屈、曲解にリードする質問ばかりだから、河野外務大臣は、ああ言っただけ。再度声明など出す必要なし。
< また頭ん中空っぽの記者が鬼の首取ったように喜ぶ(笑)。
毎々の執筆、ありがとうございます。
年末に絡み、個人的に多忙となり記載を控えておりました。
(記事には目を通していましたが、考えを纏めるまでには至らず、結果、コメントの記載を控えていました)
さて、河野外務大臣の「次の質問どうぞ」の件、結果的に報道側のズルさが滲み出ていますね。
小生も謝る必要は無かったと考えています。
前日までの記者会見冒頭にて、露に関する質問には政府として回答しない旨を再三申し上げている状態で
あの質問です。記者側の怠慢(露以外の質問の準備不足、政府側意図の無視)でしかありません。
テレビのニュースに至っては、会見冒頭をバッサリと切り、「次の質問どうぞ」だけを放映する…
これは、騙されてしまいますよ。テレビ/新聞しか見ない方々は。
(時間の都合でカットしている可能性が高いのですが、それでもその部分は大事な前振りでもあります)
会見する側と受ける側、信頼関係が無いのだろうなぁと感じつつ、
その信頼関係をぶち壊したのは恐らく(ほぼ間違いなく)受ける側なんだろうな。と
容易に推察でき、その方々に報道を任せているのが、なんともやり切れません。
失礼いたしました。
興味深く記事を拝見させていただいております。
河野大臣の「次の質問どうぞ」は国民に与える印象として
よろしくないと思います。
やはり「お答えできません」が適切であったと思います。
河野大臣ご自身がマスコミが切り貼りして報道する事を懸念しています。
であるならば、「次の質問どうぞ」がどのように報じられるかを
考えるべきだったと思うのです。
しかし、共同通信の記者の思い上がりは腹立たしいですね。
国民の代表であると勝手に自任しているから故でしょうね。
マスゴミ村の住人は「国民の代表」などとは考えていません、「我々は愚民を導くエリート」だと考えています
ほんの数十年前にはその旨を諸々の場でポロッとこぼしていました
その傾向はその後も全く変わっておらず、ただそれを正面切って言ったら流石にやばい事くらいは理解したので、今は表立って言わないだけでしょう
共産党が天皇という存在や自衛隊という組織を廃止することを党是としながら、現在はそれを表には出さないのと同じです
どちらも国民を見下し馬鹿にしきっているが故に、適当に取り繕っていればばれっこないと思い、また内心では徹底的に他者を下に見ているので、その考え方が変わることは絶対にない点も共通でしょう
同時に万が一日本の世論が例えば完全に南朝鮮への敵対とはっきり決まれば、マスゴミはあっさり朝鮮批判に回るでしょう
アサヒがいとも簡単に北朝鮮を見捨てたのと同じです
ただこれもあくまで表面的な話でしかなく、その根底にある傲慢な思い上がりは決して治りません
少なくとも数年以上マスゴミに勤めた人間は99%ゴミだと認識しています
自分がそんな人間でもないことの証明は所属する個人が自分で証明すべきことで、それまではその組織の一員としてその組織の汚名も栄誉も(高額な給与など貰ってるじゃないですかw)受けた存在として、その組織に準ずる扱いをされるのが当たり前です
私ははっきりとマスゴミ関係者は売国奴または守銭奴であり、組織ごと叩き潰すべき敵だと認識しています
ジャーナりストwwというなら現在のマスゴミ解体後に、その培った手腕で自分で成り上がれるはずです
まずは組織として腐っている現状のマスゴミの、少なくとも全国紙1紙・キー局1局の完全解体が必要であり、これは憲法改正より優先度は高いと思っています
同時にそれは安倍首相が任期終了間際にその後の政界引退と引き換えにでもしない限り、絶対に不可能だとも思っています
ここ数年で南北朝鮮と中共は明確に敵対意志を持つ相いれない一種の敵国である事、マスゴミは所詮一民間企業でありその信用性には常に疑問符が付くこと、この二つを日本人の常識と出来るかどうかで今後の日本の姿が決まると思います
ただ最近の政治の動きなどをみていると甚だ不安であり、日本の将来に希望が持てなくなりつつあります