安倍晋三総理大臣に対する菅直人元首相の「危機管理批判」

今日の「お前が言うな」の会場は、こちらです。「テロリストが危機管理を論じる」とは、「泥棒が防犯について論じる」ような違和感を抱いてしまいます。

「テロリストが危機管理を論じる」?

菅直人元首相が日本国民の神経を逆なで

菅直人(かん・なおと)元首相といえば、首相を退陣して以来、2012年と2014年の衆院選では小選挙区で落選し、比例復活した人物でもあります。この人物が大手ブログサービス『アメーバブログ』で情報発信を続けているということは、知る人ぞ知る話だと思います。

こうしたなか、なかなか痺れるブログ記事を発見しました。

安倍総理は危機管理ができるのか(2018-07-15付 アメーバブログ『菅直人オフィシャルブログ』より)
危機管理と自民党の良識(2018-07-14付 アメーバブログ『菅直人オフィシャルブログ』より)

1つは7月15日付で公表した『安倍総理は危機管理ができるのか』という記事であり、もう1つは『危機管理と自民党の良識』という記事です。いちおう、「こんなブログ」でも著作権はあるので、ブログの全文の引用は控えたいと思いますが、私が気になった部分を手短にコメントしておきたいと思います。

『安倍総理は危機管理ができるのか』

といっても、いずれの記事も「ブーメラン」のヒトコトに尽きます。

まず、7月15日付の記事について眺めていると、次のような記載が確認できます。

7月5日の「赤坂自民亭」の宴会も危機感のなさの表れです。3・11の時は地震発生直後からの1週間は危機管理にあたる担当者は私を含めほとんど寝る暇もありませんでした。安倍総理は気象庁が7月5日14時に厳重な警戒を呼び掛けているさなかに、危機管理にあたるべき責任者を集めて宴会を開いていたのです。

この点、確かに西日本豪雨は未曽有の災害であり、7月5日の「赤坂自民亭」が「軽率であった」という誹りを受けたとしても、これについては自民党側も甘受しなければならない面があることは間違いありません。しかし、「赤坂自民亭」は「宴会」というほどの飲み会ではありません。

しかも、7月5日の段階では、ここまでの災害になるという予想が付かなかったという点については見逃せません。最初から「これは大災害になりそうだ」という予測がついていた、未曽有の東日本大震災とそれに続く原発事故を、同列に扱うことは適切ではありません。

また、次の下りも意味不明です。

特に官房副長官という役は総理に対して現場の状況など重要な情報を伝達するキーマンです。その官房副長官が宴会の様子をツイッターで拡散し、オウム関係者の死刑を目前に控えた法務大臣が女将役を務めていたとのこと。その後も洪水の直接責任者である国交大臣をカジノ法案の審議に長時間出席を認めているのも安倍総理です。安倍政権は安倍総理を先頭に危機管理には全く適さない内閣だということを自ら証明してしまいました。

官房副長官という立場にある人物がツイッターで「宴会」の様子を流してしまった点については、たしかに「軽率」だったかもしれませんが、官邸側は7月5日の段階で、必要な指示は出しています。オウム関係者の死刑執行と法相の宴会参加も直接の関係はありません。

菅元首相は

野党攻撃には強い安倍総理ですが、危機管理には全く向きません。一日も早い退陣が望まれます。

と述べていますが、ここまで来ると「難癖」という表現がぴったり来ます。

「現場に委ねる」という鉄則を無視した菅元首相

では、その菅元首相自身は、ご自身の経験をどう認識されているのでしょうか?

これについては7月14日付の方の記事が参考になります。

東日本大震災とそれに伴う福島原発事故発生の時、総理であった私は原発事故に関する正確な情報が東電本店から入らないため、事故発生翌日の3月12日早朝に現場である福島第一原発に班目原子力安全委員長を伴ってヘリで飛び、吉田所長から直接正確な情報の報告を受け、続いて福島、宮城などの上空から津波被害の状況を自分の目で確認しました。

東電本社や福島第一原発など、原発事故を収束させようとしている現場レベルの作業が、官邸によって妨害されていたことは、事故調の報告書などから明らかになっています。また、ヘリで現場視察をしたことが、水蒸気爆発の直接の原因であることについて、菅元首相は完全に無視しています。また、

この時、総理が官邸を離れて現場に行ったことに対して自民党から強い批判が出ました。しかし私は今でも現場責任者から直接原発事故状況の正確な情報を得たことはその後の避難指示などに極めて役立ち、また自衛隊の早急な最大限の出動にとっても役立ったと考えています。

とありますが、菅元首相が行ったことは「現場視察」ではなく「現場妨害」です。その後の避難指示でも、原発と風向きを無視し、「半径20km以内は一律に退避」などと誤った指示を出した点についても、菅元首相は完全に「なかったこと」にしているのです。

しかも、麻生太郎政権下で実施された、原発災害を想定した訓練と、それに基づくマニュアルは、完全に無視されました。しかも、麻生総理は菅元首相よりも前に、南相馬市を訪問しています(ちなみに安倍総理もトラックで災害支援を行っています)。

私自身も、当時、「麻生太郎政権が続いていたならば、麻生総理ならばもう少しうまく対処できたのではないか?」と悔やまれて仕方がありませんでした。あるいは、安倍晋三政権の誕生があと2年早ければ、あそこまでの災害にはなっていなかったでしょう。

あるいは、私に言わせれば、「テロリスト」の名にふさわしい筆頭の人物は菅元首相ではないかとすら思うのです。その「テロリスト」こと菅元首相はブログ記事を

9月の自民党総裁選では、全てを政局優先で判断する安倍総裁を3選させるのかどうか、自民党の良識が問われます。

と締め括っていますが、「すべてを政局優先で判断」しているのは安倍総理ではなく、菅元首相ご自身が所属する、立憲民主党のことではないでしょうか?

一般国民を舐めるな

むろん、菅直人元首相も、今となっては私人です(※といっても一応は国会議員ですが…)。当時の回顧録を出すなり、自分自身の原発対応が正しかったと主張するなり、自由になされば良いと思います。

ただ、それと同時に、私たち日本国民も、菅元首相が首相時代に犯した罪については、徹底的に追及する権利を持っています。なぜなら日本は民主主義国家であり、政治家たるもの、結果責任を負わねばならないからです。

特に、菅元首相は東京工業大学という超一流大学を卒業しており、学歴だけで見ると非常に賢いはずなのに、どうして原発事故でここまで愚かな失態を犯したのかについては、私自身にとっても「高学歴は優秀さの証拠ではない」という仮説を補強する材料として興味深いテーマの1つでもあります。

それはさておき、菅元首相は、昨年の衆議院議員総選挙では「立憲民主党ブーム」に乗り、東京18区では小選挙区で自民党の土屋正忠(つちや・まさただ)候補に約1,000票あまりの差で競り勝ちました。しかし、それ以前の2回の選挙では、小選挙区で落選し、比例復活している人物でもあります。

私は正直、「原発爆破犯」を小選挙区で当選させてしまう東京18区の有権者の見識を疑いましたが、これなども、見方を変えれば自民党が猛省しなければならない点でしょう。

菅直人氏が所属している立憲民主党を眺めてみると、二重国籍者である村田蓮舫(中国名:「謝蓮舫」)氏や政治資金収支報告書の不正記載と不倫などで知られる山尾志桜里氏、「国会のクイズ王」こと小西洋之氏など、それこそ「人材」ではなく「人罪」の宝庫です。

そういえば、青山雅幸、初鹿明博(本人がセクハラ実施者)、小川勝也(息子が性犯罪者)の各氏のように、性犯罪、セクハラなどのモラルが低いのではないかと疑わしい人々もいますし、白真勲氏や福山哲郎氏のように、明らかに日本国の国益を考えていないと思しき議員もいます。

さらには森友学園隣接地「野田中央公園」の払い下げを巡り、真っ黒な疑惑を抱えた辻元清美議員を含め、立憲民主党はまさに「政界の掃き溜め」のような状況だと言って差し支えないでしょう。

「もりかけ・セクハラ・日報・カジノ法」などの印象操作によって政権攻撃をするのも結構ですが、いい加減、国民を舐め腐っていると、そのうち手ひどいしっぺ返しを食らうのではないかと思います。

本文は以上です。

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読者コメント一覧

  1. 人間失格 より:

    日本には謎の鳥がいる 
    立てば国難 座れば人災 歩く姿は風評被害
    市川房枝氏『自分の葬儀には菅だけは呼ぶな』

  2. とある東京都民 より:

    >>安倍総理は危機管理ができるのか? By 韓直人

    って、おまえが言うな~だね!原発爆破テロリストよ!
    そういう、おまえが、何も出来なかったじゃねええかよお~。危機管理以前に…。

    しかも、何も知らない、&出来もしないクセに、しゃしゃり出て来て、全部台無しにしたくせにさあ!何様のつもりなのか!能無しの空き缶君は!

    あ後、震災のドサクサ紛れに、『自身の外国人献金問題を隠蔽』に『証拠隠滅』した、
    日本国の政治家、いや、立候補の資格すら失う程の事をしでかしている。

    >立てば国難 座れば人災 歩く姿は風評被害
    …人間失格さん、それはそれは、お優しいですな!

    そこにいるだけで…、国と国民に災禍を降注がすだけの人…。

    原発の専門家を騙る詐欺師でよ~、彼奴は。
    真の姿は、エセ理系か、理系の社会運動コースか?

    最後に、そんな空き缶君に、耳の痛い言葉をプレゼントするよ!
    戦国時代の武将 太田道灌さんの言葉だけど。

    古人いわく、国に三不祥あり。
    賢人有るを知らず一不祥、知って用ひざる二不祥、用ふるも任ぜざる三不祥と。
    然らばただ徳失は任ずると任ぜざるとに、これあるべく候か。

    で。意味は、『上役がその賢人があることを知らないのがまず一つの不祥事であり、
    二番目は知っていても活用しないのが不祥事であり、三番目は用いても要職に任命しないことが不祥事だ。
    という事だ。

  3. じん より:

    菅直人首相がヘリコプターで現地に入ったから、作業が遅くなっただの、作業が妨害されただのが、事故調査報告に出てくるとか、水蒸気爆発が菅直人首相の責任だとか、非常に無責任な文章だと思います。事故調査報告書を真面目に読んでもいないんですね。水蒸気爆発が菅直人首相の責任だと、いったいぜんたいどこのどんな資料に出てくる話ですか? またいったいぜんたい誰が主張している内容でしょうか?

    もう少しまともな事実確認をしてほしいものですね。

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