【夕刊】衆院解散?ぜひお願いします!

以前から、立憲民主党の枝野代表が、「内閣不信任案」だの、「解散総選挙」だの、なにやら不穏当な発言を繰り返しているようです。

解散総選挙シナリオ

立憲民主党の不思議な自信

日経など複数のメディアの報道によると、立憲民主党の枝野幸男代表は木曜日、党内の会合で、「IR法案」(※)に反対し、安倍内閣に対する不信任決議案を提出する可能性に言及したそうです(※IRとは「統合型リゾート施設」のこと)。

枝野氏「内閣不信任案も」 カジノ法案に反対(2018/5/18付 日本経済新聞朝刊より)

そういえば、4月25日時点で自民党の森山裕国国対委員長が「不信任案が出されれば、衆院解散も一つの選択肢だ」と述べ、これに対して枝野代表が「いま解散してもらえれば間違いなく議席が増える」と応じた、という出来事がありました(『【昼刊】立憲民主党の思い上がり』参照)。

こうしたエピソードから判断する限り、立憲民主党としては、むしろ解散総選挙を求めているのかもしれません。その背景にあるのは、立憲民主党が「いま解散してもらえばむしろ議席は増える」という、謎の思い上がりなのかもしれません。

野党は軒並み支持率下げる

こうしたなかで、時事通信は昨日、「政党支持率」の最新データを公表しています。

【図解・政治】政党支持率の推移(2018年5月18日付 時事通信より)

時事通信の記事によると、政党支持率は自民党がトップで、それに立憲民主党、公明党が続くというものであり、この構図自体は前月から変わっていません(図表1)。

図表1 2018年6月時点の政党支持率(単位:%)
政党名6月前月比
自由民主党26.8+1.5
立憲民主党5.0▲0.1
国民民主党0.6
公明党4.4+0.5
日本共産党1.7▲0.7
日本維新の会0.7▲0.3
自由党0.2+0.2
希望の党0.2
社民党0.4▲0.3
支持政党なし57.7▲0.6

(【出所】時事通信より著者作成)

旧民進党と旧希望の党が合流して成立した「国民民主党」に対する支持率が1%に満たないという事実もさることながら、審議拒否を行った野党のうち、立憲民主党、日本共産党、社民党の3つの政党については、支持率が前月比で低下しています。

なお、自由党は前月比+0.2%ポイントと上昇していますが、これは前月が0%だったので、いわば誤差の範囲といえるかもしれません。もっとも、野党の中でも、審議拒否に応じていないはずの日本維新の会が0.3%ポイント下落しているのですが…。

これに対し、自民党は1.5%ポイント、公明党は0.5%ポイント、それぞれ支持率が上昇しています。あの左派色の強い時事通信の調査結果ですらこうなのですから、現実の政党支持率は、自民党に圧倒的に有利な状況にあるとしても不思議ではありません。

立民は伸びるかもしれないが…

ただ、立憲民主党が昨年秋の衆議院議員総選挙以来、マス・メディアの「ご寵愛」を一身に受け、政党支持率では反日野党の中で飛び抜けているのも事実です。これに加え、同党はおそらく、日本共産党との選挙協力もしていくのでしょう。

そう考えるならば、枝野氏の「立民は議席を伸ばす」とする発言も、あながち虚勢とは言い切れません。立憲民主党が現有勢力よりも議席を伸ばす可能性は、決して否定できないのです。

ただし、その代わり、旧民進党系の勢力、すなわち「希望の党」や「国民民主党」の議席数は、どうなるかわかりません。現在の衆議院の会派別勢力図は、次のとおりです(図表2)。

図表2 衆議院会派別所属議員数
会派名所属議員数備考
自由民主党283大島議長を含めると284議席
立憲民主党・市民クラブ55赤松副議長、青山雅幸議員を含めると57議席
国民民主党・無所属クラブ39旧希望の党の主力勢力
公明党29
無所属の会13中村喜四郎議員を除く12名は、民主党・民進党・みんなの党などの出身者
日本共産党12
日本維新の会11
自由党2
社会民主党・市民連合2
希望の党2中山成彬、井上一徳の両氏
無所属17大島理森議長を除くとほぼ全員が旧民進党などの出身者

(【出所】衆議院HP・2018年5月9日時点『会派名及び会派別所属議員数』より著者作成)

おそらく、いますぐ衆議院解散総選挙が行われた場合、立憲民主党は現有勢力の57議席(※赤松広隆副議長、およびセクハラで党員資格停止中の青山雅幸議員を含む)よりも多少の上積みが期待できるものの、有力議員が参加していない国民民主党は、ほぼ議席が半減するでしょう。

一方、「無所属の会」と無所属議員は、いずれも小選挙区を実力で勝ち上がる実力者ばかりです。国民民主党に参加しなかった理由は、自力で選挙を勝つ自信があるからでしょう。このように考えていくと、国民民主党が20議席ほど減らし、その分が自民党に行くだけの話ではないでしょうか?

選挙をしている場合ではない!

もちろん、私自身は、少しでも反日野党の議席が減るのなら、それはそれで歓迎です。また、以前から「野党議員が『もりかけ・セクハラ・日報問題』で政府の足を引っ張るなら、憲法改正を後回しにしてでも、いっそのこと解散総選挙も良いかもしれない」と申し上げて来ました。

しかし、衆議院が会期末を迎える6月20日までの間に、カナダでのG7会談や、シンガポールでの米朝首脳会談などのイベントも控えています(※といっても、本当にシンガポールに金正恩が現れるのか、やや疑問ですが…)。

やはり、今のタイミングは選挙をしている場合ではありません。安倍政権には気を引き締めて、しっかりとこの国難に対処してほしいと思います。

余談ですが、仮に選挙が行われた場合には、日本国民の1人としては、すくなくとも審議拒否をしていた立民、国民、社民、自由、希望、共産などの政党が壊滅的に議席を落としてくれたら嬉しいな、という気持ちもあります。

その日に備えて、当ウェブサイトでは引き続き、「政治家としての仕事をしない政治家」のことを、厳しく糾弾していきたいと思います。

読者コメント一覧

  1. めがねのおやじ より:

    < 夕刊の発信ありがとうございます。
    < あの立憲民主党の枝野幸男氏、エラくハッタリか、次の選挙向けに吼えてましたね(笑)。 しかし立憲民主党はIR法案に反対か。なら、私は賛成に回ろうか(笑)。IRと言えばカムフラージュされた言い方だが、どうにもギャンブルの匂いがして、胡散臭いんです。
    < それも国内の競馬、競輪、競艇などがファン高齢化と射倖心を煽るあまり高配当が出るが、殆どの人はハズレ。年金支給日やナマポ支給日だけ、シワくちゃの現ナマ握った爺さんが無料バスに乗っているイメージが強いです。場所も汚ないし、不謹慎な言い方ですが、小の匂いがする(すみません)。
    < 負けたら真っ直ぐ帰ると思いきや、パチンコ、スロットで負けを取り戻そうとする。無理やって(笑)。一日中ギャンブル場に居て、良くてトントンなど体に悪いわ。絶対行きませんね(若い頃、経験はアリ)。
    < そういう落ち目の公営ギャンブルと、パチ・スロは出玉率を下げて潰れる所も出て、北朝鮮送金も減り〜の、結構な事だと思っていたのにIRだと。『総合型リゾート施設』といえば聞こえはいいが、のめり込みそうな予備軍がワンサカいるのに、正気の沙汰ではないと思ってました。
    < 施設の周りにはきっとサラ金や闇金が溢れる。綺麗なリゾートなんだろうが、生活に困る(大概すでに困っている人ほど嗜む)人を増やすだけと反感を持ってました。
    < しかし、立憲民主党がIR反対なら私にも考えがある(笑)。日本人は月5〜6日限定とか連続3日以内というシバリを、入場料UPともう少し日数削減してくれるなら、この施設もアリかな。外国人も大金を落とすだろう。
    < どうせ博打好きは治りません。社内にもいっぱい居ました。一定数はいます。自分の金をどう使おうが勝手だし、そういう人をかばっても仕方ない。ギャンブル場無くなったら、ストレスからそれ以外の犯罪増えても困る。また闇の博打場も増える。行きたいなら行けよ、但し借金は自分で返せ、という考え方に変わりました。
    < 結局何処からか税収を確保するのなら、アソビ代を徴収するのは悪くないだろうと。麻生副総理など、億単位で遊んで欲しい。またそれが似合う人です。
    < しかし枝野氏は「解散総選挙望むところ」とはどういう勝つ算段か。審議拒否ばかりで、出席したらモリカケニッポー。時事通信の支持率で5%です。それも先月よりダウン。国民民主は仇花で終わりそうだが、立憲民主は党勢伸びると思っているのか。それはハズレ馬券だよ、枝野クン。
    < 失礼します。

  2. 匿名 より:

    選挙をやれば自民圧勝でしょうね
    支持政党なし、以外の支持率は63.4%です
    投票率を考慮すると、比例でこのくらいはとり、小選挙区の得票数では全区一位で総ざらいとなりそうです
    自民350となりますね
    安倍総理が仕切るうちはよいですが、後継が頼りないので、15年後くらいが心配です

  3. きゃん より:

    いつも楽しみに拝読しております。無知で申し訳ないのですが、解散となった場合、連合はどちらを支持するのでしょうか。立憲民主党?国民民主党?連合票は年々纏められなくなっているという話も聞きます。また、安倍政権下で収益拡大を果たした企業(愛知県の大手自動車メーカー筆頭)が民主系を推す明確な理由も分かりません。

    1. 黄昏せんべい より:

      「2018年5月7日、民進党が希望の党と合併して国民民主党が設立されると、同盟系組合の自動車総連、電力総連、電機連合、UAゼンセンの組織内議員は「国民民主党」に参加。
      その一方自治労、日教組、JP労組、情報労連といった総評系組合の組織内議員は離党して「立憲民主党」に合流し股裂き状態となった(時事通信)」

      ということらしいです。当然
      「支持政党が複数にまたがれば、連合の組織票は分散し、比例議席の目減りにつながりかねない。選挙区でも、改選議席が2以上の「複数区」で立憲と新党が連合票を奪い合い、与党に「漁夫の利」を与える可能性がある」

      安倍政権下で企業は増益。賃金闘争すら安倍さんがしてる(笑)状況ですが、とはいえ労組の成り立ちと腐れ縁からしてみても自動車総連が自民全押しとはならないでしょう。安倍政権の実績もさることながら、民主系政権だったらもっと業績が上がったはずとか、国民の生活が豊かになったはずとか、しれっと屁理屈こねますよどうせ。

  4. きゃん より:

    黄昏せんべい様
    ありがとうございます。大変良く理解できました。「国民民主党と立憲民主党、比例統一名簿を画策」とも報じられています。将来的に合流し連合票が纏まるリスクを考えると、改憲是非を改めて問う形での解散も止む無しかも知れません。

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