北朝鮮の核はモスクワと北京で炸裂する!

北朝鮮核問題は、無責任で愚鈍な中露指導者の責任も大きい――。これは私自身の持論です。そして、北朝鮮の核問題は、いずれ、中露両国にもそのまま跳ね返っていくことになります。本日は前半で中露両国プラスドイツについて、後半で米国、英国、日本について、私自身の所見を述べていきたいと思います。

改めて中露指導者の愚鈍さに思う

北朝鮮による核・ミサイル開発のインパクト

8月29日、北朝鮮の弾道ミサイルが日本列島上空を通過し、Jアラートがけたたましく鳴り響きました。そして、9月3日には、北朝鮮は通算6回目の核実験に踏み切りました。

日本から見れば、間違いなく安全保障上の脅威のレベルは格段に上昇しました。そして、左翼的勢力の皆さんが大好きな「平和憲法」(という名の、実態は「殺人憲法」)が、日本の平和に寄与していないことが、誰の目にも明らかになったとも言えるでしょう。

ただ、立て続けに発生したこの2つの事件をどう見るかについては、それぞれの立場によっても異なります。たとえば、米国の立場からすれば、米国本土にICBMが届かない限り、いままでも北朝鮮による核開発が、どこか「他人事」だったことも事実でしょう。

また、非常に残念な話ですが、韓国はこの件について、あまりにも意識が低すぎます。韓国といえば米国の同盟国でもありますが、それと同時に、日本政府が北朝鮮の核開発問題を巡り、「緊密に協力する」と公言している相手国でもあります。そんな国が、「どうせ北の核は韓国に落ちて来ない」などと考えているのだとしたら、「愚かだ」というヒトコトに尽きるでしょう。

中露は何をやっているのか?

ところで、9月3日(日曜日)の核実験を巡って、北朝鮮当局は「水爆開発に成功した」と公言しています。しかし、この爆弾が「水爆」なのか、それとも「強力な原爆」なのかについては、専門家らの間でも意見が割れているようです。

ただ、水爆を開発するならば、その前提条件として原爆(一般にはプルトニウム型原爆)の開発にはすでに成功しているということであり、また、北朝鮮で発生した地震の規模から想定される爆弾の威力は、前回の実験(2016年9月9日)で用いられた爆弾と比べ、10倍だともいわれています。

そうであれば、今回の実験で爆発したものが水爆なのか、原爆なのかという論点だけでなく、北朝鮮がこの1年弱の間に、随分と技術のレベルを上げている点についても見逃せません。

こうした中、私が注目しているのは、中国とロシアの動きです。

私自身が購読している複数のメルマガ、複数の識者らは、一様に、中国にしてもロシアにしても、北朝鮮の核開発を止めるどころか、むしろ積極的に後押ししている節があると指摘します。私もこの見方が正しいと思います。ただ、その理由に関しては、私としても十分に納得している訳ではありません。

これらの識者らが説明する「北朝鮮の核開発を中露両国が後押ししている理由」とは、中露両国がともに、北朝鮮に対して、日本や米国との「緩衝地帯」としての役割を期待している、というものです。ただ、中国とロシアも一枚岩ではないようですし、中国国内でも軍閥によって、北朝鮮を支援するのに積極的な勢力と、そうでない勢力が混在しているという話もあります。

つまり、中露両国が北朝鮮の核開発を積極的に後押ししてきた(あるいは少なくとも放置してきた)という点については間違いないと思いますが、私には中露両国によるこうした行動が、合理的なものとは全く思えないのです。

モンスターを育てた愚かな国

日本国内では、右派、左派を問わず、「中国もロシアも、外交では日本よりも一枚も二枚も上手だ」と述べる論者は多く存在します。しかし、これらの論者が主張する、「中露両国は外交上手だ」とする議論には、私は同意しません。

なぜならば、北朝鮮が開発した核兵器は、中露両国に対しても、テロ兵器などとして使われる恐れがあるからです。

実は、私自身は北朝鮮が「水爆を開発したのかどうか」ではなく、「原爆の小型化に成功したかどうか」の方が重要だと考えています。というのも、北朝鮮が大量破壊兵器を開発している理由は、日本や米国に対する牽制という意味以外に、開発した兵器を外国に売って儲けるという目的があるからです。

そして、北朝鮮が武器を売る側であるということは、武器を買う側も存在するということであり、そのメインのターゲットは、おそらくイスラム圏の諸国、そしてそれに加え、イスラム圏の「テロ組織」です。

そのように考えていけば、世界の混乱は全て裏でつながっています。

テロ組織がここまで世界中に横行している責任は、米国や欧州と並び、サウジアラビアを初めとするイスラム圏諸国の責任も相当に大きいと言わざるを得ません。とえば、ソ連撤兵後のアフガニスタンで勢力を伸ばしたタリバーンという組織を支援してきたのもサウジアラビアと米国ですし、一時、イラクやシリアで猛威を振るったISILを成長させたのもイスラム圏です。さらに、ISILについてはシリアのアサド政権に対する牽制という観点から、欧米諸国が陰に陽に支援してきたという側面があります。

イスラム圏や欧米諸国が育てたイスラムテロ組織が、中国とロシアが育てた北朝鮮製の武器を購入し、戦闘を激化させる―。考えてみれば、それだけでも悪夢ですが、これに加えて、実に愚かしい話です。

シェンゲン協定とメルケルが欧州を混乱に叩き落とす

私が「小型核」を気にしているのも、実は、イスラムテロ組織の活動の激化にあります。数年前に欧州や英国でテロが相次いでいる背景には、アンゲラ・メルケル独首相を初めとする、愚かな欧州の指導者らが、移民政策を誤ったからです。具体的には、メルケル首相が2015年から16年に掛けて、中近東からの難民を無制限に受け入れる方針を打ち出すという、欧州全体にとっての致命的な政策ミスを犯した点が指摘できます。

欧州は英国などの一部の国を除き、欧州連合(EU)に参加している国の多くは、シェンゲン協定に加入しています(ちなみにシェンゲン協定には非EU国でもあるノルウェー、アイスランド、スイスも参加しています)。このため、難民(やテロリスト)にとってみれば、いったんEU域内に侵入すれば、そこから他の国に移動することは、実に容易いのです。

つまり、メルケル首相の致命的な判断ミスのために、今やドイツ1国に留まらず、シェンゲン協定加盟国の全体が、イスラムテロ組織の攻撃に対して一様に脆弱な状況となってしまっているのです。

当然、北朝鮮が核兵器の小型化に成功したとすれば、威力は弱くとも、テロリストにとっては格好の攻撃手段です。

たとえば、欧州のシェンゲン協定加盟国間では、自動車で自由に行き来できます。北朝鮮が自動車のトランクに積み込めるくらいの小型の核兵器の開発に成功していれば、国境警備が一番弱い国(たとえばイタリアあたり)からその小型核兵器を密輸し、自動車で運搬して、パリやフランクフルト、ベルリンで炸裂させることが、現実の脅威となります。

さらに、理論上は、総重量20~30kg程度の、アタッシュケースやキャリーバッグに入るくらいの小型核も製造できます。北朝鮮がこのような「超小型核」の開発に成功していれば、極端な話、大都市の地下鉄で炸裂させ、大参事を招くようなテロ攻撃も不可能ではありません。

テロリストの最大のターゲットは中露だ!

では、なぜ彼らイスラム圏のテロリストが、世界中でテロ活動を行っているのでしょうか?

これには諸説ありますが、一番わかりやすい理由としては、「イスラム帝国の再建」です。これはアッバース朝(西暦750年~1500年代)の最大領土の回復と称する、「自称イスラム国」(ISIL)が掲げている目的です。

調べてみると、ISILが復興を目指しているのは、現在のイラン、トルクメニスタン、ウズベキスタン、ロシア南部から始まり、イラク、アラビア半島全域、トルコ、アフリカ大陸北部、バルカン半島、イベリア半島全域にまで至る、非常に広大な領土を持つ帝国です。地図によっては、インド全域やチベット、中国西部までがイスラム国の「回復すべき領土」に含まれているケースもあります。

これを「夢物語」とバカにするのは簡単です。しかし、現実にISILはシリア、イラク周辺で根強く勢力を誇っており、また、ISILの壊滅を目指して拠点を攻撃すれば、ISILは欧州などに「拡散」します。

当然、その「拡散先」には、欧州だけでなく、同じユーラシア大陸内にある、ロシアや中国も含まれます。いや、この両国こそ、イスラム圏に直接的な圧迫を加えている当事者であり、まさに中露こそが潜在的なテロのターゲットと見るべきでしょう。

中国とロシアは、「北朝鮮のミサイルが自分たちに向けられることはない」とタカを括っている節がありますが、実際には、北朝鮮が製造した安価で危険な武器が、中国とロシアをターゲットにした無差別テロに使われる可能性にこそ、注意しなければなりません。

その意味で、私は中露両国の指導者こそ、先見性と想像力に欠如した、極めて愚かなリーダーだと断じざるを得ないのです。

日本の対応はパーフェクト

米国にも打つ手は限られている。

さて、北朝鮮に対峙する各国の対応を見ておきましょう。

まず、米国は、そもそも北朝鮮にどう対応するのか、少なくともホワイトハウスは迷走しています。

Trump opens door to attack on North Korea after nuclear threat(2017/09/04付 FTオンラインより)

英フィナンシャル・タイムス(FT)の電子版の記事によれば、トランプ大統領は北朝鮮に対する軍事攻撃の「ドアが開いた」と述べた、と報じています。この記事によると、マティス国防長官が米国時間日曜日、ホワイトハウスでトランプ大統領に対して「米国にはさまざまな軍事的オプションがある」と説明したところ、トランプ氏はそれらに強い興味を示したそうです。該当箇所は次の通りです。

“We have many military options, and the president wanted to be briefed on each one of them,” Mr Mattis said.

ただ、ここでいう「オプション」が何を指しているのか、マティス氏は明らかにしませんでした。

北朝鮮が今回の核実験を「成功」させたことを受けて、米国にとっては、いわば北朝鮮を事実上の「核保有国」とみなさなければならなくなりました。このため、「核保有国同士は戦争をしたことがない」という、1945年以来のジンクスが、ここに来てホワイトハウスの重しとなっている可能性はあります。

北朝鮮攻撃に前のめりなトランプ氏に対し、とくにティラーソン国務長官あたりは、軍事的作戦よりも「対話と圧力」を重視している節があります。勇ましいトランプ氏の発言と裏腹に、いまひとつ、米国の方針が見えてこないのです。

メルケルよ、いい加減にしろ!

一方、私が見ていて一番驚いた発言が、これです。

メルケル独首相、軍事手段に難色、「平和的解決に尽くす」(2017.9.4 08:42付 産経ニュースより)

移民・難民問題で欧州を混乱に陥れた「張本人」であるメルケル独首相は、今月24日に予定されている独議会選挙を前にしたテレビ討論会の中で、北朝鮮情勢については「平和的で外交的な解決しか考えられない」と述べたのだそうです。

呆れて物も言えないとは、このことを言うのでしょうか?

私は、おそらくこのメルケルという女が、来世紀の歴史教科書では、ヒトラーと並んで欧州を崩壊に導いた愚かな指導者として刻まれると考えています。それは、政治的にも経済的にも、完全に間違った選択を取り続けているからです。

余談ですが、私は欧州金融危機がいつまで経っても収束しない最大の理由について、IFRS9というインチキ会計基準で金融市場を騙し、経営危機を抱えたドイツ国内の銀行に粉飾決算を許しているからだと考えています。

メルケルさん、頼みますからアジアの事には口出しをしないでください。

今が安倍政権で、本当に良かった!

そして、今回の危機で、実は世界の注目が集まっているのが、わが日本の動きです。

実は、北朝鮮によるミサイル発射や核実験の裏で、日本政府は着々と布石を打っています。そのうちのひとつが、「第二次日英同盟」です。

メイ英首相が日本を公式訪問 EU離脱めぐる懸念の払拭目指す(2017年08月30日付 BBC日本語版より)

少し古いニュースですが、おなじ英国のメディアであるBBCは、テリーザ・メイ英首相の先月の訪日については、表向きは英国のEU離脱(BREXIT)に関する日本企業の懸念を払拭するのが狙いだと述べています。

しかし、私の見立てでは、メイ首相は、欧州から離脱する代わりに、安全保障上、「海洋国家同盟」の再構築を目指しているのではないかと考えています。

じつは、BBCのニュースに重要なくだりがあります。それは、次の文章です。

日本政府は現在、北朝鮮が29日に行った北海道の上空を通過したミサイルの発射を受けた対応に追われている。メイ首相はミサイル発射を「向こう見ずな挑発行為」だと強く非難している。/日本に向けて出発する前にメイ首相は、ミサイル発射について「違法な実験であり、我々は強く非難する。この違法行為をやめるよう北朝鮮に確実に圧力をかけるため、日本や海外のパートナーと協力していく」と語った。

メイ首相のこの発言は、メルケル首相と真逆であり、非常に心強いと思います。つまり、彼女は

  • ミサイル発射は向こう見ずな挑発行為だと強く批判した
  • ミサイル発射という違法行為をやめるよう北朝鮮に確実に圧力を掛けると明言した

のです。この期に及んで無責任にも対話による解決を呼び掛けるメルケル首相と、力強く圧力を掛けると明言したメイ首相。この2人の政治家には、世界の平和を守るという強い覚悟があるかどうかという、決定的に大きな違いが存在するようなのです。

私は、この安倍晋三総理という政治家が、北朝鮮による大量破壊兵器開発という未曽有の危機に際して、日本の総理大臣を務めていることが、天がもたらした奇跡ではないかと考えています。もちろん、私は安倍政権の政策の全てを無条件に肯定するつもりはありません。しかし、国にとって重要なことは、安全保障と経済政策、そしてしっかりとした国家観です。

経済政策にはやや疑問もありますが、少なくとも安全保障面では、安倍政権の対応は全面的に正しいと言わざるを得ません。

また、憲法第9条第2項という「悪魔の殺人憲法」が存在するため、日本が北朝鮮に軍事侵攻をすることはおろか、敵基地破壊能力を持つことさえ、国内の反日勢力に妨害されている状況にあります。こうした状況で、日本の安全を確保するために、国連常任理事国であり、核保有国でもある米国と英国を、うまく味方に引き入れたという安倍総理の功績は決して低くないでしょう。

ただ、まだまだ油断は禁物です。北朝鮮が何を仕掛けて来るかわかりませんし、米国の対応も迷走していて、何かと不安です。さらに、日本国内では「パヨク」と揶揄される勢力が、国内から日本の安全保障を脅かしている状態にあります。

この問題は、まだ予断を許さない状況が続きそうです。

韓国?そんな国あったっけ?

さて、北朝鮮の核危機に際し、私は中国、ロシア、ドイツ、米国、英国、そして日本の6ヵ国を、「カギを握る国」だと認識しています。ところで、今になって気付いたのですが、そういえば北朝鮮の隣国でありながら、今日の記事で全く出現しなかった国があります。それは韓国です。

無能な味方は有能な敵と同じくらい、脅威になると言われます。私は、韓国という国が「日米韓3ヵ国連携」という言葉に騙され、あたかも日本の「味方」であるかのように振る舞っている点については、いずれ整理が必要だと考えています。ただ、これについて議論するならば、少し違った視点から眺めることも必要です。

近々、この点についても議論したいと思いますので、どうかご期待ください。

本文は以上です。

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読者コメント一覧

  1. 激辛大好き より:

    相変わらずの寝ぼけたコメントです。
    北の核とミサイルの脅威を解決する道は戦争以外ない。世界では究極の解決策がいつも戦争であったし、世界のどこかでは必ず争いが繰り広げられ、戦闘行為の途絶えた時間はないのです。湾岸戦争、リビア攻撃、ロシアのクリミア奪取など強大国が力で押し切ったものばかり。昨日の毎日新聞の投稿欄に小学生女児の「北と対話できないの」というコメントがあった。子供に戦争でしか解決しなかった現実を突きつけろとは言わないが、せめて大人はその難しさを理解すべきだ。カーター元大統領が北を訪問して、米朝の緊張が解決したかと言えば、全くの失敗だった。ただ北の軍事強化の時間稼ぎをしただけに終わり、北の脅威を増す結果になった。対話では何一つ解決できなかったことにアメリカはいらだっており、トランプ大統領が強硬発言をしているのもその表れだ。
    今までアメリカが戦争による解決を逡巡していたのは、戦争になれば韓国や日本などに大きな被害が及ぶと考えたからだ。このことはキムヨンサン韓国元大統領の述懐からも見てとれる。また戦争になればアメリカ軍の相当な被害を想定したのもある。だが現在被る損害と将来の被害をアメリカが比較した時、アメリカは戦争に踏み切るだろう。このまま放置すれば、直接アメリカ本土への攻撃を北が持ってしまうことにアメリカは我慢できるだろうか。核ミサイルを持った北が、ソ連(ロシア)や中国などと同じように振る舞い(一応の国際協調)をしてくれるかどうか。アメリカ本土にまで核を打ち込めるようになった場合、北が更なる要求を国際社会に突き立てはしないか。何よりも、領土的な野心を出してこないか。これをトランプ大統領は良いほうには考えないだろう。北が核ミサイルに成功して、アメリカ本土にまで被害が生じることを考えれば、今、先制攻撃した方が被害ははるかに少ない。トランプ大統領ならそんな物騒なことを頭の中に置いてあっても不思議ではないし、アメリカ国民も支持するだろう。
    私はアメリカが北に戦争を仕掛けるのは必然と考えている。だからこそ、アメリカの前政権時代から強く韓国にTHAAD配備を求めたし、休戦ラインに近いソウルから離れた平沢に米軍司令部を移した。着々と戦争準備を整えてきた。
    問題は日本政府の対応だ。安倍政権が米軍との軍事訓練を強化し、アメリカの戦争準備に反対よりも容認していると見える。安倍政権はアメリカの北への攻撃を想定して、その際の北の反撃に備えてもいる。日本上空を北のミサイルが通過した時の、Jアラート発動したのはその一端だ。しかし、安倍政権と自衛隊に今準備できることは防衛網を強化するだけ。北のミサイルが飛んで来たら直ちに反撃して、北をせん滅したいところだが、憲法の制約でそれはできない。それどころか、安倍政権が戦争への備えを口走りでもしたら、野党やマスコミの反応は目に見えている。戦争に備えることは戦争を望むことではない。最悪の選択である戦争が起こりえると準備しておくことは、戦争の被害を少なくすることです。しかし、パヨクにはこの論理は冒頭の毎日新聞のように絶対に通じない。パヨクの論理は憲法を守れば平和は守れるの一点張りで、戦後終始変わらなかったし、北のミサイルがパヨクの頭に飛んでこない限り、今後も変わらないだろう。

  2. 清明 より:

    3日夕方の産経ニュースに
    >北朝鮮の朝鮮中央通信は3日、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が視察した、大陸間弾道ミサイル(ICBM)の核弾頭に搭載する新たな「水爆」について、電磁パルス(EMP)攻撃まで加えられると主張した。
    http://www.sankei.com/world/news/170903/wor1709030041-n1.html

    「電磁パルス(EMP)攻撃」これは絶対口にしてはいけないことではと思う。

    金正恩であろうと「電磁パルス(EMP)攻撃」を言い出せば、こいつはキチガイとアメリカは判断する。
    中国やロシアですら絶対口にしない言葉だ。
    「電磁パルス(EMP)」なんてアメリカは遠の昔から知っいようが、EMPをすればこれまで人類が営々と築き上げてきた科学技術の進化を、一瞬のうちに不能にし原始の世界へ逆戻りさせてしまうことを知っているから、世界はEMPを封印してきた。
    核兵器は小型化すれば兵器として使われる可能性は排除できないが、大気圏外での水爆は決して使用してはならないものだ。
    「電磁パルス(EMP)攻撃」を言い出したからには、アメリカはもう北朝鮮に容赦はしないだろう。
    こんなキチガイを野放しにしておいては、世界は落ち着いて暮らしていけなくなる。
    マティス国防長官の記者会見は、アメリカの本気度を言い表したものと受け取るべきだ。
    英語は弱い方なんだけど、マティス国防長官の会見で普段は使うことはしないMassive(巨大な)、Annihilation(皆殺し)などと、びっくりする言い方をしている。

  3. むるむる より:

    激辛大好きさんや清明さんの言い分は大変的確ですが現時点での戦争は私はあまり賛成しません。
    個人的には日米同盟の主導権を日本が握らなければアメリカの外交にただ左右されるだけだからです。
    なぜ我々が米国ごときのために血を流さなければいけないのか、基本的に今まで米国は北朝鮮を無視して来ましたがその間に既に北朝鮮は日本を攻撃できる能力を得ていました。今更米国が危機感を感じ北に攻撃をと言われても我々には北の核を容認し戦略兵器保持か武装のカードがまだ残っている筈です。(使えるカードとは言っていない)

    ただし北が水爆と電磁パルスの能力を得ているのであれば即開戦には賛成です。ここまで開戦に否定的でしたが私が容認出来ないのはこの二点が危険過ぎるからです。
    ともかく北の水爆と電磁パルスは確実に一線を超えたでしょう、備えだけはしておいたほうがいい筈です。

    北東アジアは今混沌の中にある。人類は一から秩序を築き上げる事になるだろう。どんなことでも可能だし、どんなことが起きても不思議じゃない。これまでの常識はもう通用しない
    とある二次小説のセリフです、今私達はこんな状態なのでしょう。

  4. unagimo3 より:

    ブログ主さんはご存知と思いますが、ルトワック氏という戦略家が “中国4.0” と言う本の中で 
    “ロシアは戦略を除いてすべて駄目だが、中国は戦略以外はすべてうまい” と至言を述べておりますが、
    それよりも外交戦略が巧みなのは英国だと思います。英国は既に Brexit を見据えて北の駐在大使を
    召還(後でわざわざロイターが召喚と訂正)させました。これは英国が欧州大陸より日米関係により
    重点を移すプロセスではないかと愚考します。既にポスト金体制を日米と検討を始めたのだと思います。

    米国の挑発に乗った金は9月9日にミサイルを撃たざるを得ない状況に自らを追い込んでしまいました。
    伝家の宝刀は抜かないから脅しが効くのであって、下手なミサイルを撃てば撃つだけ相手に実力を見切ら
    れるだけです。北は通常ミサイルすら1発も撃てずに機能不全に陥る運命だと思います。
    習金平は10月の会議の為にとても大軍を指揮するゆとりも権力掌握も終わっていません。
    今まで強かに恫喝外交を繰り広げた北が何故急にこんな悪手を打つのか私には不思議でなりません。

  5. めがねのおやじ より:

    いつも更新ありがとうございます。
    報道によると、北朝鮮は9月9日前後にICBM発射の動きと出ています。また日本上空を通過するのでしょうか?腹立たしいし、堪ったもんじゃないですね。北は核弾頭の小型化に成功しています。水爆かどうかは別にして、長射程可能の弾頭小型化により、米国にも届くでしょう。「核保持国」--もう悪夢です。食物を人道的支援として調達したり、太陽政策で(他にもあろうが)5億ドルという金を韓国は渡したり、いったいこれまでのおよそ30年間、我々周辺国の努力は何だったんでしょう。責任は一に韓国の(同族だからという)軟弱交渉、二に中国の秘密裡の支援、三に遠く離れていて実害はないだろうとタカをくくっていた米国、そして四に「平和憲法」を持ち、足枷をはめられ何も効果的対応が取れない日本。一と二が主因なのは明白です。もちろん、順番は違うと言われる方もいると思います。
     しかし、日本が今我々のできることは、間抜けた憲法第9条第2項を撤廃し、第3項を作り、暴力を持って威圧しようとする海外勢力との戦闘行動を認めることです。もっと前に改正されていれば、北朝鮮に拉致された方々の救出もとっくに終わってます。竹島も日本の猛攻により取り返すことはできた。グレン隊の南鮮もイチャモン付けてこなかった、あと北東アジ4カ国の悪行は取り締まれた。繰り言になるのでもうやめますが、安倍首相にはぜひまともな国として海外に認められるよう、お願いしたい。いえ、今のところ安倍さんしかできる方は、いません。
     中国はこの事態になっても、年間50万トンといわれる北とのパイプラインを閉めようとしない。自国に災難が来るのを防ぐためでしょうが、止めると技術的に古いのか、パラフィンが詰まって再稼働できないとか。でももっとも大きい不都合は、大量の難民が押し寄せること。しかし、中国の国防力からしたら、無抵抗のあるいは貧弱な国境警備隊など、取り締まり、収容、監禁、制圧など十分できるはずです。正直押し寄せる難民問題など、中東の欧州への難民とは訳が違う。多少、手荒いことがあっても、国際社会を敵に回すことはない。あと、北朝鮮は、中国の警告を無視している。ロシアもこの問題には後ろ向き、無関係を貫いていて、非協力的だ。
     会計士様のお見立ての通り、北が超小型化に成功した今、中東諸国、ISILなどにディスカウント販売されたら、地球の秩序、平和、安定は根底から揺さぶられます。水爆でなくとも原爆でも70キロトンなら十分すぎる殺傷力。話は変わりますが、ドイツのメルケル首相はやはり「偽善者」「世界が見えない指導者」「最悪の欧州チャンプ」です。国民性なのか、ドイツ人はこういう人を総統に選ぶ傾向にある。だから周辺国にずっと心底、仮想敵、嫌独の方が増えるのでしょう。逆に先週訪日されたイギリスのメイ首相、やはりEU脱退と海洋国同士(といっても何の影響力も無い世界150位ぐらいなら来ないだろうが)の連携を確認に来られたのですね。いや、嬉しい頼もしい。日英同盟、来年決まれば116年ぶり。前は20年続いた!結構長い。今回は条約等なしでも、覚書程度でも良いと思います。
     さて、北朝鮮の問題について、3日記者会見した米国は、マティス国防長官、ダンフォード統合参謀本部議長の顔はありましたが、対話を重視していたティラーソン国務長官がいませんでした。トランプ大統領も腹をくくったのかな。

  6. 非国民 より:

    日本は経済制裁一本やりで当面よいのでは。北朝鮮の経済制裁効果が限定的といっても、それなりに効果はある。今回の核実験で北朝鮮には水爆があることはわかった。大きさもそんなに大きくない。だから世界中のテロリストが水爆を買いにくる可能性が高い。それで狙われるのはアメリカとロシア。どちらも覇権国なので敵がいっぱいいる。アメリカにしろロシアにしろ、核でやられればどこの国の核かはすぐにわかる。出所が北朝鮮となれば、どちらの国も北朝鮮をほおってはおかないだろう。アメリカだったら通常兵器での攻撃だろうが、ロシアだったら、数百発の核爆弾で北朝鮮全土を焼野原にするくらいのことはやりかねない。日本には放射能が降ってきてえらい迷惑だけどね。

    1. むるむる より:

      日本が自由に使える武器が経済力だけなのもあって制裁自体は正しいでしょうが、過信し過ぎるのも問題じゃないでしょうか非国民さん。
      朝鮮半島の問題は我々の問題でもあります、米中露に任せ過ぎるのは危険です、韓国の二の舞は嫌でしょう。それに喧嘩を売って来たのは北朝鮮です、せいぜい高く買ってやるのが我々の義務な筈です。滅びるのが望みなら叶えてやらなければいけません、まぁ今なら大日本帝国が防衛ラインを朝鮮半島にしたのか痛いほど良く分かりますがね……
      フィンランド建国の父マンネルヘイムさんも「大国に頼り切ることは大国を敵に回す事と同じ位危険なことだ」って言いソ連相手に全力で闘い独立を護ったじゃないですか。(ナチスドイツもペテンにかけたけど)

      1. 非国民 より:

        日本は憲法9条があるから先制攻撃は無理。それと金正恩は生き延びるために核やミサイルをやっているわけで、殺されたくないというのがよくわかる。基本的に先に手はださない。日本は経済制裁にとどめ、それで万が一、北朝鮮が軍事力で日本を攻撃すれば憲法9条廃止の理由がでる。日本が軍事力を使わないのに相手国から軍事力でやられたら憲法9条は殺人条項に成り下がる。軍事力で対抗したらお互い様だけど、こちらは軍事力を全く使っていなのに軍事力でやられたら、話し合いというのは全く無駄な相手がいて、それから守るには軍事力が必要と証明されるからね。憲法9条に3項を追加するより、憲法9条そのものを全廃して、そのかわりに軍を置く規定を設定したらよい。そして防衛目的ではなく、任意に他国を攻撃できるような条文にしたらよい。

  7. 宇宙戦士バルディオス より:

     この期に及んで、未だに上から目線のお説教↓
    『核実験、過剰反応は相手の思うツボ 小田嶋隆さん』
    http://www.asahi.com/articles/ASK935FT6K93UTIL01B.html
     全く理解できない主張である。
     過剰反応の結果、日本が遂にミサイル防衛の枠を超えて、敵基地攻撃能力の保有に踏み切り、B-1爆撃機やトマホーク巡航ミサイルの導入に至ったら、それこそ北朝鮮にとっては悪夢そのもの。アメリカ一国でも十分北朝鮮全主要都市を焼き払えるのに、その上日本まで加わったら、もはやジョンウンには撃つ手なしになる。
     要するに、日本は何もせずに北朝鮮に命乞いをしろと言いたいのだろう。朝日の本音が、実に分かり易い形で表現されていると言うべきか。

    1. 愛国保守 より:

      宇宙戦士バルディオス殿

      この小田嶋隆なる人物はNBOでも極左ブンブンの記事を書いてるが、

      http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/opinion/15/174784/083100108/

      >全く理解できない主張である。

      という主張に全面的に同意する。こう言った左翼(というかパヨク)に対してまともに反論するのも馬鹿らしいが、それよりも腹が立つのは、こうしたバカげた主張を未だに垂れ流す朝日新聞が未だにのうのうと刊行され続けている点だ。(まぁNBOの場合はネタ枠で掲載されているのだと思いたいが・・・。)

      そういえばそれに関連してここのブログ主のツイートが面白いと思った。
      「ふと思い出した。 ナチスドイツが台頭していた頃、イギリスやフランスで「ナチスに対抗するために武装したらナチスを刺激することになるから武装するな」と主張する勢力がいたなぁ…。」
      https://twitter.com/shinjukuacc/status/903039445808463872

      unagimo3殿
      >小田島某氏が言っていることは、百田さんのかえるの楽園の住人とそっくりですね

      鋭い!

      1. 神田友紀 より:

        >愛国保守 様
        日経ビジネスの記事の件に関連して、“関東大震災時に(無辜だったかもしれない)朝鮮人が殺された”ことは事実ですが、これは民族差別によるものではなく、この事件の前に震災の混乱に伴う朝鮮人による暴動・略奪があったことが背景にあるのです。
        (ここをご覧の皆様には釈迦に説法でしょうが、詳細は下記リンクを参照下さい。なお、下記リンク先のブログ主様も会計士様同様、客観的な事実による主張を重要視されており、いつも参考にさせて頂いています)
        http://ooguchib.blog.fc2.com/blog-entry-190.html

        しかしマスゴミはこの背景については一切触れません。小田嶋隆氏の論調のように、とにかく差別意識が原因、という論調一辺倒です。
        本当に事実を知らず調べればすぐに調べられる内容すら検索できないほどの情弱なのか、はたまた分かっていて都合が悪いから敢えて無視しているのか。いずれにせよ、半ば独占的に情報を発信する立場に値しません。

        地理的に敵国に囲まれた日本の安全保障のためには、日本国憲法(特に9条2項)を改正し、防衛力を強化することは(その手段・方向性に議論はあれ)急務です。そして、そのためには、未だに情報弱者に影響力の高いマスゴミをどうにかして排除する(マスコミの浄化を期待する段階は半世紀以上前に過ぎました)べきだというのが持論です。
        勿論、それと同時に、情報弱者の目を覚まさせるために、インターネット等を活用することは有効だと思います。ここのように理論派の論客が増え、またその論旨が多くの人の目に留まることを願って、私も積極的にコメントを残していきたいと思います。

  8. unagimo3 より:

    宇宙戦士バルディオス さん

    小田島某氏が言っていることは、百田さんのかえるの楽園の住人とそっくりですね。 仮令日本に
    ミサイルが落ちても ”慌てるな!これは誤射かもしれない。もっと状況を見極めないと却って
    危険なことになる” とツイートするのでしょうね。 ヤフーサイトによると、石破茂が
    来年の総選挙の争点は消費税にするそうです。
    平時のときには注目されたくて安保論を振り翳していましたが、今の時期にのんびり
    消費税談義をするときでしょうか ?? 
    朝日だけでなく自民党内にもこんな輩はごろごろます。
    こんな男が次期総理候補の一番手に挙げられる現況は悪夢としか思えません。
    あの東北大震災のときに歌人の長谷川櫂さんが詠んだ詩がふっと心を過ぎります。
    ”かかるとき、かかる首相をいただきて、かかる目に遭ふ 日本の不幸 ”

    こんな事態が再び起きないように、安倍さんには当分頑張っていただきたいです。

  9. コメント主の皆様

    いつも感じるのですが、ここのウェブサイトの本源的価値は、管理人(PN「新宿会計士」)が執筆する記事の内容にあるのではなく、皆様からのコメントの秀逸さにあります。
    本日も皆様から頂いたコメントからさまざまな貴重な示唆を頂き、心より御礼申し上げます。
    とくにここ数日、緊迫したニュースが続いていますが、これらに対する皆様方からのコメントが極めて秀逸です。本来、ここのコメント欄は読者の皆様のためのものですが、御礼方々、書き逃げをしていきます(笑)

    新宿会計士

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