年末の歳時記

12月を、昔の言葉で「師走(しわす)」と呼びます。1年間で一番忙しい季節、という意味でしょう。そして明日はクリスマス。それが終わるとあっという間に年末です。私もいろいろと年末の買い物などをしているのですが、本日はこうした中で、ちょっとした「雑感」について述べてみたいと思います。

カジュアルな「年末年始雑感」

本日はクリスマス・イブ、そして明日はクリスマスです。さらにあと1週間少々で、今年も終わってしまいます。年賀状を印刷して、年末の大掃除をして…、と、色々忙しい時期ではないでしょうか?

こうした中、本日は普段の「政治経済評論」から離れ、少し「カジュアルな」(?)話題をお届けしたいと思います。

歳時記その①クリスマス雑感

日本人とクリスマス

早いもので今年もクリスマス・イブを迎えます。

日本人の多くは、キリスト教徒でなくても、クリスマスと聞けば何となく嬉しくなるのではないでしょうか?私自身もキリスト教徒ではありませんが、この季節に街中で流れるクリスマス・ソングを聴くと、何となく楽しい気持ちになってきます。

そして、クリスマスにチキンとケーキを食べ、「炭酸ブドウジュース」を飲むというのは、最近の日本では、一種の「歳時記」のようになっています。

ただ、世の中には、「キリスト教徒でもない癖にクリスマスを祝うとは節操がない」などと怒る方もいらっしゃるようです。そのお気持ちは、私にもよくわかります。実際、クリスマスをお祝いして1週間後のお正月には近所の神社に初詣に出かける、という日本人も多いでしょう。

私などは宗教性を抜きにして、楽しめるものは楽しんでしまえば良いと考えてしまうのですが、「宗教をそのようにカジュアルに考えてはいけない」という考え方もあるようです。しかし、私が「非キリスト教徒であってもクリスマスを楽しんでしまえば良いではないか」と考えるのには、きちんとした根拠があります。

ギリシャ人とクリスマス

私には、その根拠となる「クリスマスの印象深い思い出」があります。大学生の頃(つまり今から20年以上前)、クリスマス期にギリシャ旅行をしたことがあるのですが、私の記憶では、当時のギリシャにクリスマスを祝うという習慣はありませんでした。これが私にとっては「新鮮な衝撃」だったのです。

某大学教授の話によると、ギリシャは「古代ギリシャ」の末裔であるという意識だけでなく、「ビザンツ帝国」(つまり東ローマ帝国)の末裔である、というプライドもあるのだそうです。宗教的にはキリスト教徒ですが、ローマ・カトリックとはいろいろな面で違いがあり、その大きな項目が「クリスマスを祝わない」、というものでした。

私自身を含めた多くの日本人は、クリスマスとは「キリストの生誕日だ」と思い込んでいるのではないかと思います。しかし、その後いろいろ自分なりに調べてみたところ、どうやらクリスマスの起源はゲルマン民族の「冬至の祭り」にあるようだと分かりました。

この「冬至の祭り」とは、大きなモミの木に飾りつけをして、大地の神様「オーディーン」を祀る、というものだそうです。これが現在のクリスマスの起源であり、いわば「キリストの誕生日だ」というのは、後年のローマ・カトリック教会の「こじつけ」なのだそうです。

したがって、東ローマ帝国の庇護下で発展した「東方正教会」では、こうした「ゲルマン神話」に基づく祭りの影響が発生せず、結果的にギリシャにはクリスマスが存在しない、ということだったようです。

もっとも、最近のギリシャに詳しい友人の説明によれば、近年のギリシャでは、西欧諸国の影響を受け、クリスマスを祝う習慣が根付き始めているのだとか。

クリスマスにはフライドチキン!

ところで、私には外国人(特に日本に滞在するアメリカ人)の知り合いがいるのですが、彼らからすれば、日本人がクリスマスにフライドチキンを食べるという習慣が、やや奇妙に映るのだそうです。

「バレンタインデー」に女性がチョコレートを買って男性に贈るという習慣や、「ホワイトデー」に男性が女性にギフトを贈り返す習慣と並んで、「3大理解不能習慣」というそうです。

複数のアメリカ人の友人によれば、感謝祭(米国の場合は11月末頃)にターキー(七面鳥)を焼いて食べる習慣があるのだそうですが、日本でクリスマスにチキンを食べる習慣は、この感謝祭を真似たのではないかと指摘しています。

調べてみると、日本で「クリスマスにフライドチキン」という習慣を根付かせたのは、某大手フライドチキンのチェーン店だそうですが、最近ではコンビニエンス・ストアやスーパーマーケットでも、クリスマス期にフライドチキンやローストチキンを販売するケースが増えています。今年のクリスマスは、自宅近所の某大手スーパーでも、チキンが店頭に並んでいました。

ちなみに「ホワイトデー」なる習慣は、欧米ショックには存在しません。さらに、アメリカ人の友人によれば、“White’s Day”を直訳すると「白人の日」というニュアンスに受け取られるらしいです。この習慣は、日本だけに留めておくのが良いでしょう(笑)

カジュアルに楽しんでしまえば良い!

日本の人口全体に占めるキリスト教徒の比率は欧米諸国と比べて明らかに低く、人口比では1%前後に過ぎない、といったデータもあるようです。しかし、それでも日本ではクリスマスを楽しむ人は多いようです。

そして、「キリスト教国であるはずのギリシャでクリスマスを祝う習慣がない」という、ある種「新鮮な体験」をしたことは、自分にとっても良い経験だったと思います。ここで、冷静に考えてみると、明治生まれの私の祖母(神戸生まれ、今世紀初頭に100歳で他界)が、クリスマスを祝っていたことを思い出します。

もちろん祖母は非キリスト教徒でしたが、クリスマスにはそれなりのご馳走を作っていました(といっても、クリスマスに「フライドチキン」を食べた記憶はありませんが…)。明治生まれの神戸人は、キリスト教徒でなくても、普通にクリスマスを楽しんでいたようです。

私は現在、東京・新宿の片隅で暮らしていますが、クリスマス時期になると、神戸のクリスマスを思い出し、自分なりに楽しもうと思いますし、宗教を抜きにしてカジュアルに楽しんでしまえば良いのではないかと思うのです。

歳時記その②宝くじ売り場

夢壊す(笑)宝くじシミュレーター

年末といえば、「年末ジャンボ宝くじ」の季節でもあります。この宝くじは全国的に派手に宣伝されるという事情もあり、多くの人が「夢」を求めて買い求めるとか。今年の「年末ジャンボ」の当籤金額は、1等と前後賞を合わせると10億円(!)です。そして、

「10億円が当籤したとしたら、一生遊んで暮らせる!」

そんな夢を抱いて、特に「過去に1等が出た売り場」には、毎年、長蛇の列ができます。

ただ、宝くじに夢を抱いている方には申し訳ないのですが、ここで、「夢をぶち壊すウェブサイト」を紹介したいと思います。それは、「宝くじシミュレーター」というウェブサイトです。

このウェブサイトで、たとえば『ジャンボ宝くじシミュレーター(2016年/グリーンジャンボ宝くじ版)』のページをクリックすると、過去の当籤実績を基に、猛烈な勢いで、ランダムにバラ買いを始めます。ちなみにスピードは三段階で調節可能です。そして、「購入金額」「当せん金額」「当選率」「回収率」などのパラメーターをシミュレートすることができるのですが、私は過去に何回もやっているものの、やはり「回収率」で30%を超えることは難しいと実感できるウェブサイトです。

つまり宝くじとは、「確率論」上、「当籤金額の期待値」が「購入金額」の26~27%程度になるように設定されているのです。世の中にギャンブルは様々ですが、やはり必ず「胴元」が勝つように設計されているのですね。

「1等売り場」のカラクリ

ところで、「過去に1等が何本も出た売り場」には、いつも長蛇の列ができます。メディアでも頻繁に取り上げられる売り場としては、「西銀座チャンスセンター」などが有名ではないでしょうか?

しかし、過去に少しでも確率論をかじった人であればだれでも知っている話があります。それは、宝くじを「1等が過去に何本も出た売り場」で買おうが、「1等が過去に1回も出たことがない売り場」で買おうが、「1等を引き当てる確率」は全く同じだ、ということです。

このように書くと、「でも実際にこれらの売り場では、過去に1等が何回も出ているじゃないか!」とお叱りを受けることがあると思います。しかし、「その売り場において、過去に1等が何回も出ている」ということは、「その売り場において、それだけたくさんの人がたくさんの宝くじを買っている」、ということでもあります。

何のことはありません。その売り場で1等などの高額当籤が頻繁に発生しているのは、その売り場でたくさんの宝くじが売れているだけの話です。

ただし、「1等売り場」で宝くじを買うことには、いくつかの特徴があります。それは、「わざわざたくさんの人が押し掛ける場所で並んで、時間を浪費する」、ということです。

私に言わせれば、期待値がたかだか30%にも満たない投資商品を、わざわざ並んでまで買う気にはなりませんが、しかもそれを「1等売り場」という「ゲンを担ぐ」ような買い方をするとは、お金だけでなく時間まで浪費するような行為ではないでしょうか?

宝くじで一番儲かるとしたら…?

きちんと「学」があればわかることがあります。それは、宝くじで「一番儲かる」方法とは、「最初から買わないこと」です。

ただ、「万が一」「億が一」にも1等賞を当てることができれば、(一時的には)大金持ちになることはできるかもしれません。そうした「夢」を買いたいという気持ちも、理解できないではありません。そうであれば、できるだけ時間を浪費しないために、自宅や職場などの最寄りの宝くじ売り場で、しかもできるだけ混雑していない場所で購入すれば良いのです。

そして、一番「愚かな」買い方が、「過去に1等を何本も出した売り場」に出掛け、長時間我慢して列に並び、そこで宝くじを買う、という方法ではないでしょうか?

ちなみに私自身の「宝くじシミュレーター」の戦績は、

  • 購入金額合計…23,125,800円
  • 当選金額合計…6,382,400円
  • 収支合計…-16,743,400円
  • 回収率…27.6%

でした。

年末年始を楽しもう!

以上、たまには軽~い話題をお届けしてみました。

そろそろ年末、そしてすぐに年始です。楽しいイベントが続く時期です。読者の皆様におかれましても、楽しいクリスマスと正月を過ごされるようお祈り申し上げます。また、お忙しい時期とは思いますが、季節の変わり目でもあります。くれぐれもお風邪など召されませぬよう、心よりお願い申し上げる次第です。

なお、「社長」には年末年始休暇など存在しません(涙)。当ウェブサイトも今のところは、年末年始もできるだけ更新し続けようと思いますが、もしかして休刊をいただくかもしれませんので、その節はどうかご了承ください。

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