宝くじで「絶対に負けない方法」を編み出しました

今年も「年末ジャンボ宝くじ」の季節になりました。当ウェブサイト『新宿会計士の政治経済評論』は経済や金融についても議論するという触れ込みのサイトですので、たまには「宝くじ必勝法」でも紹介しておきたいと思います。いや、「必勝法」というには少し語弊があるかもしれませんので、「宝くじで少なくとも絶対に負けない方法」とでも言えば良いでしょうか?宝くじを買おうと思っている人は、是非、今すぐに実践して頂きたいと思います。

今年も宝くじの季節?

まだまだ人気売り場は閑散

今年も「年末ジャンボ宝くじ」の季節がやってきました。1等は7億円で、前後賞(1.5億円)と合わせれば、実に10億円(!)だそうです。7億円といえば、NHK職員の生涯平均年収とほぼ同額であり(※著者による試算)、私にはとても手が届かない金額でもあります。

宝くじの公式ホームページも、黄金を基調としたギラギラとした背景にドギツイ黄金の扇子を持ったオッサンがニッコリ笑いかけることで、人間の物欲にダイレクトに訴えかけてくる感じがします。

もっとも、私は先日、所要で家族と東京都心の某所に出掛けたのですが、有名な宝くじ売り場には、現時点ではそれほどの列はできていませんでした。しかし、知り合いによると、「頻繁に1等賞が出ている売り場」には、例年、年末が近づけば、長蛇の列ができるようになるのだとか。

まじめに考えてみると、「頻繁に1等賞が出ている宝くじ売り場」とは、それだけたくさんの枚数を捌いているだけの話です。日本は「学歴社会」だと言われていますが、その割に、そんな小学校の算数レベルのことがわからない人が、それだけたくさんいるという事実に驚愕します。

余談ですが、着飾って貴重な休日を費やし、宝くじ売り場の行列に並ぶ善男善女のみなさんを眺めていると、日本の学校教育には深刻な問題があるような気がしてなりません。

「7億円」は大金ですか?

ところで、「7億円」と聞くと、思わず「大金だなぁ」、という感想を漏らす人が多いと思います(もちろん、よっぽどの大富豪であれば、7億円など「はしたカネだ」と思っている人もいないわけではないと思いますが…)。

そして、私など貧乏人ですから、「7億円欲しいですか、欲しくないですか?」と尋ねられたら、「欲しい」と即答します。今回の宝くじが「10億円」という当籤金を強調しているのも、「とにかく大金が欲しい!」と思っている人の心理に訴えかける目的があるのだと思います。

しかし、宝くじを買う前の前提知識として、是非、知っておいてほしいことがあります。

それは、「10億円当たるくじもあれば、1円も当たらないくじもある」、という事実です。

まずはきちんとデータで確認しておきましょう。今年の年末ジャンボ宝くじの発売総額は1440億円ですが、予定されている当籤金の総額は707億9760万円です。発売される宝くじの全量を買い占めたら、帰ってくるのは49.17%に過ぎない、という計算ですね。

当籤金と本数
  • 1等:7億円(24本)
  • 1等の前後賞:1.5億円(48本)
  • 1等の組違い賞:10万円(4776本)
  • 2等:1000万円(72本)
  • 3等:100万円(2400本)
  • 4等:10万円(9.6万本)
  • 5等:1万円(48万本)
  • 6等:3,000円(480万本)
  • 7等:300円(4800万本)

数学的にいえば、1枚300円の宝くじを買ったときに、その宝くじの当選確率と当籤額をかけあわせて求めた「当選期待値」は147.495円(=300円×49.165%)です。

逆に言えば、宝くじを売る方からしたら、今回の宝くじの全量を売り切れば、732億240万円の利益が生じることが最初から確定している、ということでもあります(※ただし、現実には売り場の係員などに対して支払われる経費を賄う必要がありますが…)。

また、今回発売される宝くじの枚数は、4.8億枚ですが、これに対して当籤する宝くじは53,383,320枚であり、買った宝くじが「当たりくじ」となる確率は11.12%です。逆に言えば、宝くじが全量売れた場合、その売れた宝くじの88.88%が「外れくじ」となるのです。

第770回全国自治宝くじ(年末ジャンボ宝くじ)について
  • 発売期間…2018年11月21日~12月21日
  • 発売予定額…1440億円(①)
  • 発売予定数…4.8億枚(②)
  • 当籤金総額…70,797,600,000円(③)
  • 当籤総枚数…53,383,320枚(④)
  • 当籤期待値…49.165%(③÷①)
  • 当籤枚数比…11.121525%(④÷②)

買えば確実に財産が50.835%減る投資があったとしたら、普通は誰も手を出さないと思うのですが、この手のインチキ金融商品を売り付ける宝くじのイメージ戦略は、大したものだと思います。

大金が当たれば幸せになる?

ある日7億円が当たりました!幸せになりますか?

ところで、宝くじは4.8億枚発売されますが、仮に全量売り切った場合、そのうちの約88.88%にあたる426,616,680枚は「外れくじ」となることが、最初から確定しています。

しかし、私に言わせれば、外れくじの方が幸せです。

世の中には、7億円の1等賞を獲得する人が24人いるということですが、7億円という、NHKの職員でなければ手にできないような高額の金銭を得た人が、果たして幸せになるのか、という論点は、別途考える必要があるでしょう。

私自身も公認会計士の端くれであり、また、(経緯について詳しくは申し上げられませんが、)仕事上、それなりに多くの「富裕層」と「貧困層」を間近で見て来ました。その経験上、結論から言えば、カネづかいが荒い人、カネの使い方が賢くない人は、かなりの確率で身を持ち崩すと思います。

わかりやすく、7億円という資産を持っている人に、3人、登場して頂きましょう。

  • Aさんは親から7億円の財産を相続した
  • Bさんは自分で事業を起こし、成功して7億円を獲得した
  • Cさんは宝くじで7億円を手にした

この3つのパターンで、10年後にAさん、Bさん、Cさんの資産総額は、いったいどうなっているのでしょうか?

どうやって獲得したかが大事

結論的にいえば、10年後の資産総額が7億円以上である確率が一番高いのはBさん、一番低いのはCさんでしょう。

たとえば、Aさんの場合は親の遺産をそのまま相続した、というケースで、一見すると宝くじに当たったのと状況はそっくりです。ただ、Aさんはもともと裕福な環境で生まれ育っている可能性もあり、自力でおカネを増やす能力があるかどうかはわかりませんが、「おカネの賢い使い方」をわきまえているのかもしれません。

もちろん、親がカネ持ちで子供が身代を持ち崩すという事例は、古今東西、枚挙にいとまがありません。しかし、何代にもわたって財産を維持し続けているという家もあります。Aさんが10年後、どうなっているかについては、一概に申し上げることはできません。

一方、Bさんの場合は、自力でおカネを稼いで来たという人物です。ビジネスの世界でそれなりに成功して来たのでしょうし、ビジネスセンスもあったからこそ、そこまでの財産を築き上げたのだと思います。

もちろん、一代で成り上がり、成功した人が、カネ遣いが荒くなり、豪遊して一代で落ちぶれていく、というケースもないわけではありません。しかし、成功するようなビジネスマンは一般的にとても忙しく、遊んでいる暇もありませんから、多くのケースでは、散財する余裕もないのではないかと思います。

宝くじで仕事辞めます?

ところが、Cさんのケースは、非常に微妙です。

おそらく、Cさんは宝くじでたまたま7億円を当てなければ、こんな大金を目にすることも、手にすることもなかったはずです。そうなると、いったい何が起きるのでしょうか?

もちろん、宝くじで高額当選する直前の、その人の仕事や年収にもよりますが、多くの場合、カネ遣いが派手になり、生活破綻まっしぐら、といったところではないかと思います。というのも、金銭感覚の尺度が狂ってしまうからです。

実は、私自身も数字で検証したわけではなく、あくまでも仮説なのですが、一定の年収を超えると、宝くじなど買わなくなるような気がします。その数字を、ここでは適当に「年収500万円」とでも置きましょうか(※あくまでも「仮定」ですよ)。

年収500万円の人にとって、7億円といえば、「年収140年分」(!)という、とてつもない金額です。一生かかっても稼ぐことはできません。そんな人が年収140年分のおカネを手にしてしまえば、もう一生、一切働かなくても生活できると勘違いしても仕方はないでしょう。

一方、年収2000万円の人にとって、7億円といえば、確かに巨額ではあるものの、年収にすれば35年分です。それだったら宝くじのようにわけのわからない仕組みの金融商品(?)に手を出すのではなく、まじめに今の仕事を続けた方が、確実に7億円を稼ぐことができます。

おカネとの付き合い方

悪銭身に付かず?

さて、Aさん、Bさん、Cさんという設例は、非常にざっくりしていて、議論としてはやや乱暴ですが、「どうやってそのおカネを手にしたか」によって、おカネの使い方が変わるのではないか、という仮説については、多くの方に賛同して頂けると思います。

もう少し正確に言えば、カネの使い方には「賢い使い方」「賢くない使い方」があると思います。

実は、私自身は宝くじというものを1回も買ったことがなく、また、パチンコ、競馬の類いもやりませんし、身近にギャンブルをする人はほとんどいませんが、株式投資、不動産投資は続けています(保有している銘柄について申し上げることはありません)。

ギャンブルと投資には共通点があります。それは、「儲かるかもしれないし、損をするかもしれない」という特徴です。投資した金額がゼロになるかもしれないし、大きくなって帰ってくるかもしれない、という意味では、両者はよく似ているのかもしれません。

しかし、ギャンブルと投資には1つ、決定的に異なる点があります。それは、投資は何らかの形で自分や社会のためになる一方で、ギャンブルは典型的な「浪費」である、という点です。

もっと言えば、「ゼロサムゲーム」、つまり「自分が得をすれば、他のゲーム参加者が必ず同じだけ損をする」、というゲームです。宝くじもそうですが、パチンコなども典型的なギャンブルであり、社会に生きるおカネの使い方ではありません。

宝くじで絶対に負けない買い方

あるいは、初歩的な算数の計算ができる人は、最初から宝くじに目を向けないような気がする、という言い方をしても良いかもしれません。

ここで、簡単なことを考えてみましょう。

「宝くじで絶対に勝つ方法」というものはありませんが、少なくとも「宝くじで絶対に負けない方法」ならばあります。「宝くじで絶対に負けない」とは、いったいどういうことでしょうか?

ここで、「勝つ」「負ける」を、次のように定義します。

  • 宝くじを買うのにかかった費用>当籤金…負け
  • 宝くじを買うのにかかった費用=当籤金…引き分け
  • 宝くじを買うのにかかった費用<当籤金…勝ち

このようにきちんと定義しないと、以下の議論ができなくなってしまいます。

よくパチンコ、競馬のたぐいが大好きな人が、普段はコンスタントに負けているくせに、たまに大勝ちして、「厳密に記録していないけど、多分トータルで見て勝ってるよ」とうそぶく人がよくいますが(※経験あり)、そういう人はここでは無視しましょう。

ここでは「宝くじを買うのにかかった費用」が「当籤金」以下であれば「負けていない」と言えます。

ちなみに、先ほど計算したとおり、今回の年末ジャンボ宝くじでの当選期待値は49.165%です。普通に考えると、10万円分買えば、49,165円が帰ってくる(50,835円負ける)、という計算です。

ということは、負ける額を抑えたければ、購入額を減らせば良いのです。

10万円ではなく1万円にすれば、負ける額は5,084円です。

1万円ではなく1千円にすれば、負ける額は509円です。

そして、0円にすれば、負ける額は0円です。

つまり、「宝くじで間違いなく絶対に負けない買い方」とは、「0円買えば良い」、すなわち「買わなければ良い」、ということです。

おカネが大事だと思う人は、是非、この買い方を実践してみてください。少なくとも今後は「宝くじでは絶対に負けない」ことになります。

また、同じことは、パチンコ、競馬、競艇、競輪でも言えます。最初から買わなければ絶対に負けません。

夢は夢でも悪夢でしょう

もっとも、私がこう申し上げれば、「新宿会計士は夢のないことを言うな!」とお怒りになる方もいらっしゃると思います。

要するに、「確率論的には絶対に負けるとわかっているけれども、2000万本に1本の割合で含まれる7億円を当てたら幸せになれる。その夢を買うんだ。」という発想でしょうかね。

もちろん、人間、どのような夢を持つのも自由ですから、私はそれを否定しません。買いたければ買えば良いと思います。

例えば、年末ジャンボの話ではなく、もっと一般化して、「1本100円で、1000万本に1本、5億円もらえる宝くじ」が発売されたとしましょう(単純化のため、それ以外の賞はないものとします)。

この場合、発売総額は10億円で当籤金は5億円ですので、胴元が5億円受け取ります。

確かに、1枚だけ買ったら、当籤確率は1000万分の1です。しかし、10万円分(つまり1000枚)買ったら、当籤確率は1万分の1に上昇します。そして、人生で100回、10万円分の宝くじを買えば、当籤確率は100分の1(つまり1%)です。これだと、何となく1等賞を当てられそうな気がしますね。

ただし、人生で100回、10万円分の宝くじを買えば、この人は1000万円を宝くじに投じた計算になります。この1000万円で、この人はいったい何ができたのでしょうか?

また、たかだか「夢」のために、1回10万円の宝くじを100回も買えるくらいの金銭感覚の人ですから、運良く5億円をもらったところで、どうせ浪費してしまうであろうことは容易に想像がつきます。もともとおかしい金銭感覚がさらにおかしくなり、生活破綻まっしぐら、といったところでしょうか。

※ ※ ※ ※ ※ ※ ※

もちろん、宝くじは現代の日本社会において、競馬、競輪、競艇と並び、合法的なギャンブルの一種ではあります。宝くじの収益金は地方自治体に入り、多くの場合、役人の皆さんの天下りを目的に作られた特殊法人の運営などにありがたく浪費されているようですので、いちおう、「社会貢献」にはなっています。

ただ、私が当ウェブサイトを運営することで、「宝くじがバカらしい」という当たり前の事実に気付く人が1人でも増えるならば、非常にうれしいと思うのも事実なのです。

本文は以上です。

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読者コメント一覧

  1. 匿名 より:

    パチンコは等価交換でない限り、買った時点で負けが確定。
    負けから入るギャンブル。

    負けたお金は、ギンギンに光る電飾と、一部は従業員へ、また、一部は迂回に迂回でミサイルへ。

  2. 韓国在住日本人 より:

     小生が聞いた話では宝くじに当たるとその情報が何処からか(恐らく銀行)漏れて家に慈善団体がわんさか押し寄せる、寄付しないと誹謗中傷等ひどい目に合うそうです。小生も当たったことがないのでどこまで本当かは分かりません。

     駄文にて失礼します

  3. パーヨクのエ作員 より:

    いつも知的好奇心を刺激する記事の配信有り難うございます。

    管理人様>買った宝くじが「当たりくじ」となる確率は11.12%です。

    文としては正しいですが、ギャンブルは利益が出てナンボです(笑)。
    上記文章の中で10%を占める末等の当選は購入額しか返らず利益を産みません。
    従って正しいと思える文章は以下の通りです(笑)。

    買った宝くじが「利益を産むくじ」となる確率は1.12%です。

    宝くじは買わない方がいいですね。

    以上です。駄文失礼しました。

  4. 匿名 より:

     年末ジャンボはバラで10枚だけ買う事にしています。大晦日まで、7億で出来る事の夢を家族団欒のネタにします。意外と使い道無いね、で終わってしまいますが。
     3000円程度であれば、夢に対するコスパは良いと思っています。

  5. ダルマさん より:

    今回は「夢」のあるお話でw
    個人的には、ジャンボバラ10枚、ミニ10枚という感じで、6千円から9千円位買ってますね。
    1万円でも当たればラッキー程度に楽しんでますw
    余裕のない時は買いませんしねw

    さて、Aさん、Bさん、Cさんの話を見ると、Cさんってよく会社の金を横領した人に似てますなw
    何億円何十億円と使い込み横領罪で捕まった話。
    最初はギャンブル等の借金を返す為に少額の使い込みから始まり、ばれない事で徐々に金額が大きくなっていくw
    身を持ちくずパターンがそっくりw

    しかし、いつも不思議に思うのは犯罪をする人のきっかけが借金を返す為というのが非常に多い事。
    借金を返すために重犯罪するなら、借金踏み倒せよって思うんだけどねw
    前者は日本人の生真面目さが出ており、後者は朝鮮人的発想なような気がするww

    1. ダルマさん より:

      そうそう、書き忘れましたが、10億円の当籤金を1名に出すより、100万円の当籤金を千人に出した方が
      日本経済的には回ると思うんだけどなぁw
      24本×千人=24000人だもんねww

  6. のぶくん より:

    毎日拝見しております、韓国の事はコメントするだけでも嫌なのですが
    今回の投稿の内容はわかっていても、どんどん売れる、景気が悪いほど売れる宝くじの事だったので
    少し書かせていただきました

    個人事業をしておりますが、業績が最悪でもう限界まで借り入れが増えた時に
    宝くじを続けて買っていました
    今から思えばそれは逃げでしかなく、余計に首が閉まることなのですが
    当選発表までもし当たればこの状態を一発で逆転できると心の逃げ道にしていました
    そのうち、こんなものに頼っていないでもっと違うことを考えていこう
    逃げていては何も切り替えていけないと、自分に対して厳しく逃げる事をやめて
    目の前の問題から順番に整理していきました。

    そのおかげかどうか、まだまだ、余裕はありませんが最悪の事態を抜け出て、先に向かって
    挑んでいます

    現在は年一回くらいタイミングがあったとき運試しで少しだけ買うことがありますが
    買ってしまうと、当たったらもっと楽になるのにとどうしても思ってしまうのは人間の業ですね
    でもすぐに振り払って当たらないものと割り切れるようになりました

    当たったら楽になると厳しい状況を先延ばしにする、人の弱さにつけこむ物が宝くじと思っています
    年収500万以下の人からお金を搾り取るものですね

  7. ゲンじい より:

    「幸運」の宝くじに対して、「不幸」の宝くじが「生命保険」です。

    宝くじは1回の支出ですが、生命保険は支払い続けなければなりませんので、生命保険を考えているお客様に支払う保険料総額を提示しています。

    例えば、35歳の男性が5千円もらえる終身払いの医療保険に加入した場合、60歳までの支払い保険料総額は150万円前後になると思いますが、支払ったお金を全額回収できる方はいないと思います。

    日本の健康保険制度では3割が自己負担で、さらに高額療養費制度により実質の負担額は10万円ほどです。150万円支払うなら150万円÷10万円/回=15回も病気になって入院しなければお金を回収できないことになります。回収する前に亡くなっています。

    そのように考えると、支払い保険料以上の保険金がもらえることが必ず保証されている終身保険※以外はお金をムダにしていると思います。(※定期保険は一定期間だけもらえる死亡保険です)

    損得ではない、病気や万一の場合に不安だから生命保険に加入したい、と言う気持ちは否定しませんし、加入したいなら加入すれば良いと思っています。

    その時は、1万円もらえる医療保険に加入しようと思っていたら5千円で加入し、5千万円もらえる定期保険に加入しようと思っていたら、3千万円で加入して浮いたお金を貯金するか投信信託にすれば、何にでも使えるお金で残すことができますし、損を少なくできます。

    保険のプロと言われるFPが、生命保険は本当はムダですと言うお話でした。

    1. gommer より:

      同意します。
      私もFP資格を持っていますが、生命保険や医療保険に入る必要のある人はごく僅かだと思います。生命保険は犯罪を除けば儲けるためのものではありません。

      万が一の時に経済的に困る人には必要ですが、実際には掛け捨ての共済程度で十分です。資産でカバーできる人は別の方法で運用した方が正解でしょう。

      ほとんどの保険屋FPの言う事は信用してはいけないと思います。
      私は保険屋で働いた時期がありFPはその時に取得しましたが、上記のような考えで家計の見直しをしていたから成績はさっぱりでした(笑)
      人間関係は広くなり、それが今の財産になっています。

  8. ゲンじい より:

    語句の誤りがありましたので、訂正します。
    (×)終身払いの医療保険
    (○)終身保障の医療保険

  9. 匿名 より:

    確かに望みの低い事に賭ける事は馬鹿馬鹿しいですね。確率何百万分の一ならなおさらです。
    でも、負けると解ってるけど、それに賭ける(たい)時だって有るじゃないですか。
    これは一番被害の少ない方法の1つだと思います。負けた時の言い訳も「福祉に寄付した」で納得できるし。
    これでお金に纏わるうさが晴れるなら、それで良いと思います。

  10. たまご より:

    文章で宝くじ買うひとはパチンコで一山当てたい人に近いものを感じる。
    そんな鬼気迫るものじゃ無くて、もっと気軽にみんな買ってると思いますね…。自分の周りみてると。

    アプリの課金って手元に残らないデータなのに1万円使っちゃう人いるじゃないですか。
    でも手元に残る趣味、例えばガレージキットとかバイクなんか一万円以上かかるものもある。
    どれも興味ない人にとって無駄な金にしか見えませんが、それでも本人は掛ける価値があると思って使ってる。
    宝くじもそんな感じで趣味にかかる費用に近いものを感じてます。

  11. 鞍馬天狗 より:

    高額の当たり券を倍の値段で買う相手は、何時の時代にでも必ずいる
    問題は、売り手と買い手を安全に繋ぎ、安全に取引を完了する方法だ
    って手の話だろうと思って、興味津々で読んだら
    小学校の算数の話だった

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