緊張感を欠いた韓国メディア報道

本日2本目の配信では、久しぶりに、大好評をいただいている「韓国NEWSダイジェスト」をお送りします。

緊張感のない韓国メディア

本日は、韓国メディアの「緊張感のなさ」を示すニュースをいくつか発見しましたので、まとめて紹介しておきます。

同盟はタダだと勘違いする韓国人

私が「愛読」(?)している『中央日報』日本語版で、こんな記事を発見しました。

【社説】韓国国民に余韻を残したペンス副大統領の訪韓(2017年04月19日17時23分付 中央日報日本語版より)

「呆れるほかない記事」とは、このような記事を指すのでしょう。韓国を訪問したペンス米副大統領が、韓国に対して力強いメッセージを与えた、というものです。リンク先の記事自体はそれほど長くありませんが、その中でもとくに驚く下りを抽出すると、次のようなものです。

  • ペンス副大統領は「トランプ大統領に代わって韓国国民に伝えるメッセージ」として「米国は皆さんと100%共にするだろう」と強調した
  • 彼は「韓国に対する米国の意志は、鉄甲のように強固で絶対に変わらない」とし、「北朝鮮は韓米同盟の決議と力を試すことをやめよ」と決起を表わした
  • 血盟を結んで守ってきた同盟に貢献しようとする皆の決意にペンス副大統領は自信と安定を与えた

つまり、リンク先の記事は、ペンス氏が副大統領として、「北朝鮮から韓国を守る」というトランプ大統領の意思を代読した、とするものです。そして、なぜ私がこの記事を「救いようがない」と感じるかといえば、この記事から漂ってくるのは、「米国は一方的に韓国を守ってくれる」という、根拠のない自信のようなものが垣間見えるからなのです。

ただ、「同盟の対価」はタダではありません。当然、「朝鮮半島有事」の際には、韓国には最低限、自分たちが武器を取るという意思を示す必要があります。そして、中央日報の記事からは、こうした覚悟が一切見えてこないのです。

危機への備えを「危機を煽る」と批判するアサッテぶり

一方、同じ中央日報が掲載した次の「社説」では、「日本の安倍晋三総理大臣が朝鮮半島危機を煽っている」と批判しています(この記事については、詳しくは昨日の『この期に及んで配慮を求める韓国メディアの愚』でも取り上げています)。

【社説】韓半島の不安感あおる日本、自制するべき(2017年04月19日07時38分付 中央日報日本語版より)

私の目から見て、日本の安倍政権は、間違いなく朝鮮半島危機への備えを万全にしようとしています。もちろん、「パヨク」「マスゴミ」界隈からは、「朝鮮半島危機を奇貨として、アベ(※安倍晋三総理大臣のこと)が再軍備をしようとしている」といった批判が出ていることも事実でしょう。そして、今回の危機には、確かにそのような側面があることも否定できません。

これを私の言葉で言い換えるならば、今回の朝鮮半島危機は、「憲法第9条第2項は日本の平和を守るために全く役に立たない」という事実を、否が応でも日本国民一人ひとりに突きつけている、といえなくもありません。

いずれにせよ、安倍政権が朝鮮半島情勢に備えようとしていることを批判するのも自由ですが、こうした安倍政権の姿勢が「正しいかどうか」を決めるのは、「パヨク」や「マスゴミ」でもなく、ましてや韓国メディアですらありません。私たち日本国民です。

私も日本国民の一人として、安倍政権の政策を無条件に評価するつもりはありませんが、少なくとも朝鮮半島有事に対する安倍総理の姿勢については全面的に支持したいと考えています。

やっぱり同じ民族…

ついでにこのニュースも取り上げておきましょう。

北朝鮮「韓半島で戦争が起きれば、日本が最大の被害を受けるだろう」(2017年04月19日08時43分付 中央日報日本語版より)

北朝鮮外務省の宋日昊(そう・にっこう)日朝国交正常化担当大使が日本のメディア関係者との会見に応じ、

「朝鮮半島で戦争が起きれば、日本が最大の被害を受けるだろう」

と述べた、とするものです。このセリフ、「韓国の外交官が述べたものだ」と読み替えても全く不自然さを感じないのは私だけでしょうか?

お知らせ:アメブロ休止について

私は2010年7月以来、7年近くにわたって株式会社サイバーエージェントが運営する「アメーバブログ」に「ブログ」を運営して来ましたが、昨年7月に当ウェブサイトを開始したことを受け、更新も途切れがちとなっていました。

また、3月のアクセス数は、アメブロ側が1日100件弱でしたが、こちらの「独立系ビジネス評論サイト」側は1日3000~5000件に達しています。

そこで、アメブロについては更新を正式に休止したいと思います。過去に執筆した記事について参照可能にするため、ブログ自体を閉じてしまうことは考えていませんが、今後はこちらの「独立系ビジネス評論サイト」をメインにしていきたいと考えています。どうか末永くご愛読を頂きますようお願い申し上げます。

本文は以上です。

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読者コメント一覧

  1. unagimo3 より:

    新宿会計士様

    いつもながら的確で鋭い論評にはなるほどと為になります。最近では毎朝当ブログを読むのが楽しみです。
    メインの仕事を持ちながら、一体これほどの多岐に渡るデータや分析をどうして可能なのか私のような凡才な
    人間には及びもつきません。 
    最近の韓国を始め朝鮮人のずるさや卑怯さには本当に嫌悪感を感じます。
    福沢諭吉の脱亜入欧論を唱えたのも当然と思います。
    しかし一方で別の感慨も抱くのです。私は現役時代には韓国人とはビジネス上の付き合いがありました。個人的にもかなりの韓国人(在米)と仕事を通じた交流がありましたが、殆どいやな経験をしたことがないのです。寧ろ私のほうが最初は偏見を持って対応していたぐらいです。
    あの人たちと現在の韓国人が重ならないのです。
    私と付き合いのあった人たちは学歴も高く、一定以上の収入のある人たちでしたから、やはり現在の状況は貧困とそれに根ざしたルサンチマンの感情が、今の韓国を支配しているのでしょうか ?

  2. 123 より:

    なにこのブログ、嫌韓ネトウヨだらけじゃん?クソコメント打ってる暇があったら勉強でもしたら?韓国のことを悪口を言える権利が日本にあると思うなよ?世界中が日本が犯罪戦犯国だって知ってるんだからね。

    1. porter より:

      パヨク乙wwwクソコメントは君だよwwwそれに犯罪戦犯国ってなに?君たち朝鮮のこと?wwwこんなところでコメント荒らしているんじゃなくて巣にお帰りよwwwww

  3. めがねのおやじ より:

    「新宿会計士」様 肝心の南鮮が何もしない何も考えてない李氏王朝と同じなんで、今の状況を招く体たらく。自立したことのない国だし、もう滅びるしかないでしょう。国民の捌け口を日本に求め、侮辱、言われなき口撃、親切を仇で返す、他国に日本の悪口を言う、嘘つき、上から目線で
    本当は日本だけでなく、米国も半島に手を出したくないのが本心でしょう。ただ、このままでは北に飲み込まれるか親中の政権になる。防衛ラインが日本ー沖縄ー台湾ーフィリピンまで下がるので日本は目の前に赤旗が上る。これだ
    けは、日本も米国もなんとか避けたいということですね。動乱が始まっても韓国軍はアテに出来ない。逃げるか北と共闘するから(笑)。在韓米軍と後方支援の日本が出るしかありません。もう韓国の選挙なんて情勢に関係なしでは。さて、いつも複数回の掲載をされて、内容もお見事です。本当に楽しみです。半島情勢、ではなく「新宿会計士」様のブログが。本業の方は大丈夫ですか?お体お大切に。

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