【速報】緊迫する朝鮮半島情勢

本日も2本目の記事(というよりも私の手元メモ)を公表します。本日予定されている「日米2+2会談」を前に、朝鮮半島情勢に関して、重要な記事を3つ、紹介しておこうと思います。

緊迫する朝鮮半島情勢

本日は、緊迫する朝鮮半島情勢を巡り、米国、中国、韓国のスタンスがわかる重要な記事を3本紹介します。ただし、このうち2本は英語の記事であり、また、契約・読者登録等をしていないと読めない場合もありますが、本日はそのエッセンス部分を日本語でしっかりと紹介しようと考えております。

国務・国防長官の「最後通牒」

以前『何事も自分に都合よく解釈する中央日報』の中で、私は次のWSJの記事を少しだけ紹介しました。

We’re Holding Pyongyang to Account(米国時間2017/08/13(日) 17:37付=日本時間2017/08/14(月) 06:37付 WSJオンラインより)

この記事は、レックス・ティラーソン米国務長官とジェームズ・マティス米国防長官の2名が連名で執筆したもので、いわば、北朝鮮に対する「最後通牒」のようなものです。

冷静に考えると、この記事をきちんと紹介していなかったので、本日、もういちど「メモ書き」として、この内容を紹介しておきたいと思います。

両長官はこの記事の末尾で、北朝鮮に対し、次のように呼びかけています。

North Korea now faces a choice. Take a new path toward peace, prosperity and international acceptance, or continue further down the dead alley of belligerence, poverty and isolation. The U.S. will aspire and work for the former, and will remain vigilant against the latter.

私の責任で日本語に意訳しておくと、次のような主張です。

北朝鮮は今、岐路に立っている。それは、国際社会と協調して平和と繁栄に向けた道を歩み始めるか、それとも今の敵対的な路線を継続し、貧困と孤立の果ての死を選ぶか、だ。わが国は貴国が前者の道を進むことを望み、その実現を目指しているが、貴国が後者の道を取る可能性についても警戒し続けている。

これが、米国の北朝鮮に対する姿勢だと見るべきでしょう。また、この記事の中では

  • トランプ政権は国際社会の協力を得て北朝鮮に対し、外交上・経済上の圧力を加えている。
  • 我々はすでに北朝鮮に対する「戦略的忍耐」を失敗だと認めた。
  • 我々の平和的圧力の目的は北朝鮮の非核化にあり、北朝鮮の体制変更や再統一などではない。
  • 我々はこの目標を、中国を含めた世界の多くの国と共有している。
  • 北の非核化のためには中国の協力が必要だ。
  • 我々はこの問題を巡り、国連、南朝鮮、日本と密接に協力して対処する。

などと述べており、いわば、国際社会と連携して、北朝鮮に核放棄を迫る意向を示している格好です。いわば、「現代版のハル・ノート」のようなものでしょうか?

ちなみに、以前紹介したとおり、中央日報(日本語版)は次の記事で、これを「米国が8月危機説の『火消し』に動いた」と報じました。

「韓半島8月危機説」の“火消し”に動く韓米(2017年08月15日08時48分付 中央日報日本語版より)

しかし、実態は「火消し」ではなく、その逆で、「宣戦布告」のようなものでしょう。

中国の「中立宣言」?

一方、中国共産党の事実上の「マウス・ピース」である環球時報の英語版「グローバル・タイムズ」に、こんな記事も出ています。

Reckless game over the Korean Peninsula runs risk of real war(2017/8/10 23:23:40付 環球時報英語版より)

先ほどのWSJの記事と比べて、有料契約がなくても全文を読むことができます。また、記事自体も長くなく、使われている英単語も平易なものですので、英語力に自信がある方は、是非、リンク先の記事を直接読んでみてください。

ここで簡単に内容を要約すると、

  • 北朝鮮がグアム近海に向けてミサイルを発射する可能性に言及し、グアムでは一部で軽いパニックも生じている
  • (しかし)冷静に考えるならば、現実に戦争が発生するリスクはそれほど高くないと見る人が多い
  • いったん戦争が発生すれば、米国側にも戦利品は乏しく、北朝鮮にもかつてないリスクに直面するからだ
  • ただ、向う見ずな挑発が続けば、判断ミスによる戦争が発生しかねない

そのうえで、環球時報は次のように主張します。

China should also make clear that if North Korea launches missiles that threaten US soil first and the US retaliates, China will stay neutral. If the US and South Korea carry out strikes and try to overthrow the North Korean regime and change the political pattern of the Korean Peninsula, China will prevent them from doing so.

私の責任で意訳すると、

仮に北朝鮮が史上初めて米国の本土を脅かすミサイルを発射し、これに対して米国が報復した場合、中国は中立を維持するということを明らかにすべきであろう。仮に米国と南朝鮮が攻撃を実行し、北朝鮮の政府を打倒し、政治体制を変更しようとするならば、中国はこれを防ごうとするであろう。

環球時報は、事実上の中国共産党の機関紙です。ということは、中国のスタンスは、

  • 仮に北朝鮮が暴発し、先制攻撃をして、これに対して米国が反撃するならば、中国は中立を維持する。
  • 仮に米国(やその同盟国)が先制攻撃をして、北朝鮮の体制を打破しようとするならば、中国はこれに介入する。

ということです。言い換えれば、北朝鮮が米国に先制攻撃すれば、中国は介入しない、という宣言です。これを、中国の「中立宣言」と見るべきでしょう。

このクオリティの記事が読めるとは!

本日紹介する記事の最後は、この記事です。

ついに「中立」を宣言した文在寅/北朝鮮の「グアム威嚇」でソウルが陥落した(2017年8月17日付 日経ビジネスオンラインより)

これは、日本経済新聞社の鈴置高史編集委員の手による大人気シリーズ『早読み深読み朝鮮半島』の最新記事で、簡単に要約すると、北朝鮮がグアムに向けてミサイルを発射すると宣言したことにより、事実上、韓国が中立を宣言してしまった、という指摘です。

言い換えれば、米韓同盟が事実上、無効となってしまったのです。

ちなみに、このレベルの分析記事は、WSJやFT、WPなどの外国メディアでも見られませんし、(当たり前ですが)中央日報や朝鮮日報などの韓国メディアにも存在しません。そして、この高レベルの分析記事が、日本語で、しかも無料で読めてしまうというのも、凄い話でしょう。

内容については敢えて私が要約することはしません。是非、リンク先の記事を直接、お読みください。

日米2+2はどうなる?

以上、現在の状況を取りまとめておくならば、

  • 米国「北朝鮮が誠意を見せるなら対話に応じるが、そうでなければ北朝鮮は破滅の道を歩むことになる」
  • 中国「米韓が北朝鮮攻撃をすることは容認しないが、北朝鮮が暴発した場合には中国は中立を保つ」
  • 韓国「韓国政府は何があっても朝鮮半島での戦争を容認しない」

という状況です。ただ、既に事態は北朝鮮の大量破壊兵器が韓国だけでなく、日本、そして米国自身にとっても脅威となっている状況です。このため、米国は、「韓国を守るため」ではなく、「日本と米国自身を守るため」に北朝鮮攻撃に踏み切る可能性もあります。

そうなってくれば、北朝鮮有事の際には、在韓米軍ではなく在日米軍が北朝鮮攻撃に踏み切る可能性が極めて高まった状況だといえます。

米国時間の8月17日、「日米2+2会談」が行われます。また、自民党参議院議員の青山繁晴氏によれば、この会談では米太平洋軍司令部(PACOM)から現場の責任者が参加するそうです。

これらの情報が正しければ、おそらく今回の会談では、日米両国が北朝鮮有事に際し、韓国抜きで何らかの作戦を承認する場になる可能性が極めて高いと見るべきでしょう。

明日の予告:訪日観光客4000万人目標を今すぐ撤回せよ

以上、緊迫する朝鮮半島情勢については、今後も当ウェブサイトで「緊急速報」的にアップロードしていくつもりですので、どうかご期待ください。

こうした中、明日の当ウェブサイトのコンテンツは、「観光統計」と「朝鮮半島情勢」という、一見すると無関係な2つの話題をつなげて、私自身の持論を述べてみたいと思います。

私は以前から、「観光客として日本を訪問してくれる外国人が増えることは良いことだ」と考えていましたが、その考え方を変更し、日本政府は今すぐ韓国人に対する観光ビザ免除プログラムを停止し、「観光客4000万人目標」を撤回すべきであると考えるようになりました。

その理由については、明日のコンテンツで説明申し上げたいと思います。どうかご期待ください。

読者コメント一覧

  1. spaceman より:

    鈴置さんの記事私も読みました。
    あれはいつ出るのかわからないのが難点ですね(笑)。

    韓国が中立宣言するのは、弱小国の戦略としてはありだと思います。まあ、文在寅がどこまで戦略的に考えているのかは不明ですが。鈴置さんも書かれているように、何よりも米韓離間を望む北朝鮮は手を出さないでしょうから、とりあえず韓国が自国を戦火から守る手としては有効だと思うのです。

    むしろ困るのは日本です。ことが起こったとき、北朝鮮は戦力を韓国に分散させることなく、もっとも攻撃しやすい日本を攻めようとするでしょう。米軍基地攻撃を口実にして。
    もし戦争にならず韓国が中立のままずるずるいけば、いずれ北朝鮮に核恫喝されて資金援助することになるか、あるいは逆に核技術を伝授してやるなどの甘言に尻尾を振るようになる可能性もあると思います。

    文在寅はトランプ大統領との電話会談では原潜に言及したそうですが、原潜に通常兵器を積んで運用するなど無意味にもほどがある。サッカーするのに野球のバットを誂えるようなものです。いくら文在寅が無思慮だとしても、そこまでひどくはないでょう。原潜を欲しがるのは、当然核搭載の目論見があるからだと思います。(自力でそれらを彼らが作りうるかどうかは別にして。買うという手もありますからね。)

    結局、彼らは北朝鮮をだしにして核保有にこぎつけ、日本の上に立って恫喝したいんだと思います。まあ、これも長らく鈴置さんの言ってこられたことですね。

    で、以下は私の思い付きにすぎませんが・・・・・・・

    アメリカが韓国軍と核シェアするようにもっていったらどうかと思うのです。韓国は北に対して核報復できる力を持ちますが、アメリカのにらみがあるのでそれを日本に向けることはできません。一応自分たちも核を持ったという彼らの自己満足を多少は満たせます。

    で、できればそのとき同時に日本も核シェアしてしまうというのがベストだと思います。日本側からの提案ではなく、あくまでもアメリカからの強い要請という形で。
    これは中国への牽制にもなると思います。

    まあ、そんなふうになかなかうまくはいかないのでしょうけれど。

  2. めがねのおやじ より:

    新宿会計士様、サイト閲覧の皆様
    いつも拝読しております。
    『南鮮は敵性チームだ』
    本題の前に山口とか言う法政大学教授のヘイトスピーチ、あれは酷いですね。あんなの飼ってるって学校も学校だ。
    暴言タレた時点で懲罰解雇しないと。私は東京の大学に疎いですが、あれでもいいのですかね。また東海大学の金女史、芦屋育ちとか言うのでどんな人かと思ったが、とんだ反日教授。さらに賢くない(笑)。他にも韓国人で日本語不自由な女子大教授とかいますが、それほど誰でもなれるのでしょうか、不思議です。また話は変わりますが、総連と群馬朝鮮学園が内紛起こしてます。本部の指揮系統が弱ってるみたいです。大手紙も2面、3面で扱ってますが、それほど重要なのかと。それなら広島、大阪の教育費給付判決の方をもっと大きく扱って欲しいですね。
    さて、とうとう韓国が、文が、旗色を表しました。結局、紅チームだ。北が米国にあるいは日本に挑発しても南鮮の在韓米国部隊は文が指揮権を持つと言い張る。指揮権は朝鮮戦争終結時より米国が持っているのに、今更なにを、、です。米国の指示にNOなら、北も南も敵かよ!何のために65年間、38度線でいがみ合ってたのか。半島はすべて敵性国、敵民族、全員拘束せよ!が今の私の気持ちです。文が
    在韓米軍動かさないなら、在日米軍と太平洋艦隊、海兵隊が主力で、支援が海空自衛隊。民間邦人、米国人の保護をお願い致します。今日、日米の2+2閣僚会議がありますが、最終打ち合わせとDデイ、終戦後の処理まで話し合うのではないでしょうか。勿論、南鮮には内緒。正直、当事国が呑気なだけに、我々は気になります。 失礼しました。

  3. ムルムル より:

    少なくとも我々が次に戦うべき相手は中国という事には誰も異論を挟まないと思いますが主戦場を何処にするかが問題になります。これまでは朝鮮半島の南北国境線を中心に想定できたかもしれませんが韓国の中立宣言でパァです。何の為に緩衝地帯として国家を存続させてきたのか頭が痛くなるでしょうね米国は特に。

    次に中国の標的になり圧力を一身に受ける国はインドとベトナムです。この辺りが中国の影響下に落とされると東南アジアの国々はドミノ式で中国の影響下に入ります。それを阻止する為には核武装が必要になり東南アジアの国々では核武装の波が起きるでしょう。
    中国は韓米同盟に致命的な一撃を入れることが出来たと喜んでいる事でしょうが周辺諸国が中国に対抗するために核武装を一斉にし始めたらどう思うのでしょうね。

    ひょっとしたらCIAとかが北朝鮮工作員を装って韓国でテロをするかもしれませんね。

  4. 感じ悪いよね より:

    こうやって韓国に体する差別やデマを振りまくサイトってメーワクだよね。ハッキリ言って不快です。こーゆーヘイトサイトはさっさと閉じて下さい。

    1. 通行人 より:

      基本的にパヨクって頭が悪いよね。こーゆーとかメーワクとか、日本語くらいちゃんと書けよと(笑)ま、こんなのはスルー推奨で(笑)

      日経の鈴木さんの記事も読者コメントが優れてますよね。因みにブログ主さんもコメント打ってたでしょ?文体からすぐに判りましたよ(笑)あ、これ新宿会計士さんだってね。このブログ主さんも昔韓国の六つの未来って記事書いてたと思いますが、日経オンラインにも似たような読コメがあって、アメリカと日本が北朝鮮と和解したらどうなるってやつがありましたよ。日米2-2会談の話と絡めて、あの六つのシナリオについてまた書いて下さいよ。シナリオがどうなったのかも含めてブログ主さんの見解をご教授下さい。

  5. 通りすがり より:

    吉田清治氏の長男からの依頼で、韓国にある吉田清治氏が私費でたてた慰安婦謝罪碑書き換えて、韓国に拘束の中の奥茂治さんのインタビューが産経ニュースに載っていました。

    http://www.sankei.com/premium/news/170818/prm1708180006-n1.html

    記事では、奥氏曰く、韓国の捜査機関は誠実におこなわれているとのことです。

    ただ、韓国の捜査機関から『あなたに有利になりますから』と記事を取り消した記事を情状証拠として朝日新聞から出してもらうようにも言われて、証拠を提出する依頼に、朝日のソウルの支局を訪ねても、朝日新聞は『日本人スタッフが出払っている』と言われ、門前払いになるそうです。

    それに対して、朝日新聞社に奥氏の支援を呼びかけるための署名が始まったようです。

    https://www.change.org/p/%E6%A0%AA%E5%BC%8F%E4%BC%9A%E7%A4%BE%E6%9C%9D%E6%97%A5%E6%96%B0%E8%81%9E%E7%A4%BE-%E6%9C%9D%E6%97%A5%E6%96%B0%E8%81%9E%E3%82%BD%E3%82%A6%E3%83%AB%E6%94%AF%E5%B1%80%E3%81%AB%E5%A5%A5%E8%8C%82%E6%B2%BB%E3%81%95%E3%82%93%E3%81%AE%E6%94%AF%E6%8F%B4%E3%82%92%E8%A6%81%E8%AB%8B%E3%81%97%E3%82%88%E3%81%86

    私は趣旨に賛同したので署名しました。とは言え、署名が集まったとしても、実際に朝日新聞が動くとは思えませんが、賛同される方は署名をされてみては如何でしょうか?

※【重要】ご注意:他サイトの文章の全文引用はお控えください!発見次第、削除します。

コメントに際しては当ウェブサイトのポリシーのページなどの注意点を踏まえたうえで、ご自由になさってください。また、メールアドレス、URLの入力は必要ありません(メールアドレスは開示されません)。なお、原則として頂いたコメントには個別に返信いたしませんが、必ず目を通しておりますし、本文で取り上げることもございます。是非、お気軽なコメントを賜りますと幸いです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。