岸田首相ウクライナ訪問、メディアに「情報ダダ洩れ」

絶望的にインテリジェンスが欠如する外務省とオールドメディア

どうしてメディアに漏れていたのか――。岸田文雄首相のウクライナ訪問が21日、ようやく実現しました。それ自体は良かったと言えますが、問題はそこではありません。経由地のポーランドで、日テレなどのメディア関係者が待ち構え、まだウクライナに到着する前の時点で「岸田電撃訪宇」を堂々と報じたのです。完全隠密行動だったバイデン米大統領の訪宇とは対照的に、今回の「岸田訪宇」は日本の外務省とオールドメディアのインテリジェンスの絶望的なまでの欠如を象徴する事件だったようです。

WBCでの日本代表の活躍と礼儀正しさ

日本が春分の日の祝日だった21日、野球のWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)の試合で日本がメキシコに逆転勝ちを収めました。試合をネットでリアルタイムに追いかけていた人の多くは、思わず喜んだに違いありません。

しかも、試合後に勝った日本代表が客席と対戦相手であるメキシコ代表に向かってそれぞれ一礼をしている姿が米FOXスポーツで配信され、多くのユーザーから称賛を受けていたのが印象的です。

ウクライナ訪問がやっと実現したが…

こうした野球の試合における日本代表の大活躍の余韻を台無しにする話題がありました。

岸田総理大臣のウクライナ、ポーランド共和国訪問

3月21日、岸田文雄内閣総理大臣は、ヴォロディミル・ゼレンスキー・ウクライナ大統領(H.E. Mr. Volodymyr ZELENSKYY, President of Ukraine)の招待を受けて、ウクライナを訪問し、キーウにて同大統領と首脳会談を行います。続いて、22日にはポーランド共和国を訪問し、首脳会談を行い、23日朝に帰国します。

  1. 今次ウクライナ訪問においては、岸田総理大臣からゼレンスキー大統領に対し、ゼレンスキー大統領のリーダーシップの下で、祖国を守るために立ち上がっているウクライナ国民の勇気と忍耐に敬意を表し、日本及び日本が議長を務めるG7として、ウクライナへの連帯と揺るぎない支援を岸田総理大臣から直接伝える予定です。
  2. また、ゼレンスキー大統領との首脳会談において、ロシアによる侵略と力による一方的な現状変更を断固として拒否し、法の支配に基づく国際秩序を守り抜く決意を改めて確認する予定です。
  3. ポーランドでの首脳会談においては、ウクライナに対する軍事及び人道支援の拠点として最前線で対応するポーランドとの間で、戦略的パートナーシップに基づき、ロシアによるウクライナ侵略への対応を含め、二国間及び国際場裏での協力を強化することを確認する予定です。

―――2023/03/21付 外務省HPより

岸田文雄首相が21日、ウクライナの首都・キーウを訪問し、ウォロディミル・ゼレンスキー大統領と会談を行うとの発表が外務省からなされました。

違法な軍事侵略をうけるウクライナをG7首脳のなかで唯一まだ訪問していなかったのが岸田首相です。

また、日本は今年のG7議長国でもあり、「ルールに基づく国際法秩序」、「法の支配」を重視する日本としては、G7広島サミットを前にしたこのタイミングでウクライナを訪問しておくことは重要でした。G7としてウクライナと連帯するという意思を示すためです。

ここまで延び延びになったのは岸田首相のせいとは限らない

この点、「どうして今までウクライナ訪問が実現しなかったのか」と岸田首相を批判する人もいますが、これは岸田首相の問題というよりも、「ケンポーキュージョー教」ともかかわる戦後日本の在り方の問題というべきでしょう。戦地に日本の首相が赴く場合、警備などを含め、現行法制で解決が難しい問題が山積しているからです。

ロシア軍のミサイルが飛んで来たらどうするのか。

現地に潜入しているロシアの工作員に危害を加えられそうになったらどうするのか。

そして、誰がどう責任を分担して首相の身の安全を担保するのか――。

この点、「警護」の目的ならば自衛隊員が武器を携え、首相に随行すれば良いではないか、などと気軽に述べる人もいますが、PKO活動や海上警備などの場合とは異なり、現在戦争が行われている地点にわざわざ首相が赴いた場合、現行法制下でどこまでの活動ができるのかの整理もできていません。

これに加え、大きな難点のひとつが、国会対応にあります。

岸田首相の隠密外国訪問はゴーン式?クレオパトラ式?』でも議論したとおり、そもそも日本では国会会期中の首相・外相の外国訪問には大きな制約があります。憲法や国会法の規定上、首相や国務大臣らは出席を求められたら国会に出なければならないからです。

この点、議会制民主主義においては、「国権の最高機関」たる国会は、本来ならば大変に重要です。

しかし、正直、日本共産党や最大野党である立憲民主党などの大変に低レベルな国会質問を眺めていると、果たして首相や外相の行動を外国訪問の機会を阻害してまで国会日程を優先しなければならないものなのかと疑問に思わざるを得ないこともあります。

これらの制約をようやくクリアして、岸田首相がやっとウクライナを訪問したこと自体は、高く評価しても良いでしょう。

どうしてそれをメディアが報じているのです?

問題は、肝心のその情報がメディアに筒抜けだったことです。

【独自】岸田首相がウクライナ電撃訪問へ 経由地のポーランドでの姿をNNNのカメラが捉える

―――2023/03/21 11:31付 Yahoo!ニュースより【日テレNEWS配信】

日テレや「公共放送」を騙るNHKを含め、いくつかのメディアがこの岸田訪宇を大々的に報じたのです。

日本のオールドメディアという存在は、「報道の自由」、あるいは「国益を損ねてでも報道する自由」を完全に謳歌しています。

とくにいくつかのメディアだと、「岸田訪宇」を報じたのが日本時間の21日午前中だったりしますが、このように報じることで、たとえば「ロシアが岸田首相の車列を狙ってミサイル攻撃を仕掛ける」、「ゼレンスキー大統領との会談がなされていると思しき時間にキーウにミサイルを撃ち込む」などのリスクはなかったのでしょうか。

というよりも、日本のオールドメディア関係者に、自分たちで独自に情報を掴むだけのインテリジェンスがあるとも思えません。今回の報道、もしかして外務省が複数のメディアにいっせいにリークして報じさせたという可能性はないのでしょうか。

このあたり、外務省が韓国における自称元徴用工問題を巡る「岸田ディール」を直前まで完全に伏せていたこととは対照的です。

外務省が自称元徴用工問題に関する「解決策」を頑なに伏せていたのは、事前に公表すると、自民党の保守論客などからの強い反発により、ディールが破綻することを恐れたからではないかと思いますが、もしも国益に背くディールを公開せず、公開したらいけない情報を公開するのだとしたら、外務省はどうしようもない組織です。

上位ヤフコメはメディアに対する批判で一色

ちなみに先ほど紹介した情報源のうち、『Yahoo!ニュース』の読者コメント欄を見ると、上位コメントはメディアに対する批判で埋め尽くされています。文体を整えたうえでそれらのコメントの抜粋を紹介すると、こんな具合です(「いいね」の数は昨日深夜11時時点のものです)

  • こういうのは報道協定を結んで事後になるまで報道は控えないのか?一国の首脳が移動するのにセキュリティが甘すぎる。マスコミはロシアに攻撃させたくてわざとやってるのか?(👍37078)
  • この報道には倫理的な問題がある。総理は丸裸でウクライナに行かねばならない。つまり命懸けなんだよ。そんな時に報道するな!とくダネでも我慢しろ。せめて邪魔をするんじゃないよ。(👍22517)
  • 安全の点から考えても、報道規制がかかってもおかしくないが、なんでこんな記事を書くのかな?(👍18219)
  • 「NNN【独自】」?一国の首相が、この時期に危険をおかしてまでウクライナを訪問しなければならない意味を理解しているのか?ご丁寧に入国経路まで開示して、そこまで数字が欲しいのか?日本のメディアには偏向報道も多いが、そんなことが罷り通る時代は終わった。国民は気づいているぞ!(👍12642)
  • 岸田首相が極秘でウクライナ訪問する情報を、ウクライナに到着する前にNNNがネットで発信する必要があるのだろうか。ロシアが侵略し、攻撃を続けている戦場になっているウクライナに日本の岸田首相が極秘で訪問する情報を、ロシアが知って、どういう行動に出るか。(👍10692)

どれも、至極まっとうなコメントばかりで、Yahoo!ニュースのコメント欄のトップに掲載されている「有識者」のコメントについた「参考になった」を大きく上回る数の「いいね」が付いています。

報道することで国益を妨害する自由。

あるいは敵対国に岸田首相の動静を知らせる自由。

こんな自由が認められている以上、日本のオールドメディアは世界一の自由を謳歌していると断じざるを得ません。

バイデン氏の訪宇は隠密行動

ちなみに米国のジョー・バイデン大統領が2月20日にウクライナを訪問した際の情報統制と隠密行動ぶりについては、英メディア『BBC』に詳しく報じられています。

バイデン氏のキーウ訪問、どうやって極秘に実現 10時間の列車の旅

―――2023年2月21日付 BBC NEWS JAPANより

BBCによるとこの訪問については事前に公表されておらず、バイデン大統領のキーウ訪問が最終決定されたのは17日のことで、19日の時点でもホワイトハウスの公式スケジュールでは明らかにされていなかったのだそうです。

ところが、「20日午後7時にワルシャワに向けて出発する」という事前の公式スケジュールと異なり、バイデン大統領を乗せた米軍機が実際に離陸したのは19日の午前4時15分のことであり、「ごく少人数の側近と医療チーム、そして警備担当だけが搭乗した」のだそうです。

しかも、大統領に同行が許されたジャーナリストは秘密保持を誓約した2人に限られ、携帯電話を取り上げられたうえで、バイデン大統領がキーウに到着するまで、「訪問についての報道を禁じられた」としています。

ちなみにBBCは、大統領がワシントンを出発する数時間前に、「ロシア政府には大統領のキーウ訪問を知らせていた」ともしています。

いずれにせよ、今回の「岸田訪宇情報漏洩事件」は、日本の外務省やメディアのインテリジェンスの絶望的なまでの低さを象徴する事件だったことは間違いないでしょう。

本文は以上です。

読者コメント欄はこのあとに続きます。当ウェブサイトは読者コメントも読みごたえがありますので、ぜひ、ご一読ください。なお、現在、「ランキング」に参加しています。「知的好奇心を刺激される記事だ」と思った方はランキングバナーをクリックしてください。

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読者コメント一覧

  1. レッドバロン より:

    幸か不幸かウクライナ、ロシア、その他西側諸国にとって別に武器供与するわけでもない日本の動向なんてどうでもいい、毒にも薬にも、ならん国日本って認識だろうと思うので、岸田首相の安全には影響なさそう

  2. リバーサイドおじさん より:

     こういう問題こそ国会で議論すべきでは。
     今の国会の状況には、(ついでにマスメディアのあり方にも)絶望しか感じない。

  3. sqsq より:

    どこかの社のスクープではなく、いっせいにというのが気になるね。 

    1. 匿名 より:

      視聴率が特に高いWBC放送中にニュース速報が流れたようなので、国内のタイミングを計ってということですかね。

  4. パーヨクのエ作員 より:

    立民・原口氏「帰ったら総辞職を」 首相ウクライナ訪問で
    1099産経新聞3/21(火) 17:05

    https://www.iza.ne.jp/article/20230321-RM63RSKS7RLHHNL7QJ2VNKYTTA/?utm_source=yahoo%20news%20feed&utm_medium=referral&utm_campaign=related_link

    今回だけは立憲民主党の意見が正しいですわ。
    指導的立場の価値が無い人は先ずゼレンスキー大統領に謝罪して内閣総辞職するべきです。

    1. kurisyu より:

      いえ、立憲民主党の意見は「ウクライナに降伏を進めなかったのはおかしい、辞任すべき」なので、結論がたまたま一致したとはいえ彼らの意見が正しいとは言えないです。

    2. パーヨクのエ作員 より:

      ⇧上記のコメントよりも大事な事が消えているようですので本コメントも削除願えませんか?

      国家の運命を左右する一国の要人を危険な目に遇わせた国の国民主権国家の国民が言論で岸田文雄やマスコミへ抗議の言論を伝えるためには議論の冒頭で日本人としてゼレンスキー大統領に謝罪する。

      もしこれ以外の方法があるならば次の記事で表明いただきたいです。

      ゼレンスキー大統領がアフガニスタンのガニ氏と同じならばこの世界線ではありません。

      その重要さがわからないですか?

  5. sqsq より:

    インドからポーランドへは当然政府専用機を使ったのだろう。
    インドまでは同行記者団を乗せているからバレて当たり前。

    1. はにわファクトリー より:

      ボンバルディア製チャーター機だったそうです。VistaJet 258 (VJT258) で、Flightrader24 でも Flightaware でも航跡を確認できます。 VistaJet 社とは、ググるによれば、
      『英語から翻訳-ビスタジェットは、2004 年に Thomas Flohr によって設立された世界的なビジネス航空会社です。同社は、「飛行時間に対して支払う」運賃体系の下で、任意の 2 地点間を飛行します』

  6. CRUSH より:

    一義的に外務省がダメですね。
    馬鹿なの?死ぬの?

    二次的に大手メディアもダメですね。
    電撃訪問なのに川口浩探検隊みたいにどこにでもカメラが先回りしとるやんか。
    カメラが写せるイコール狙撃できるということだし、ミサイルを撃ち込める訳なので、こんな間抜けとゼレンスキーが会うのかなあ。

    何億ドルも拠出するイベントなのに、国会で小西文書ばかりやってる野党もダメですね。
    仕事やる気あるのかな。
    防衛費増額反対ちゃうのかね?
    めっちゃ直線的に対ロシアの軍事支出なんすけど?
    お笑いやな~。

    トホホ

    1. asimov より:

      CRUSH様。

      >川口浩探検隊

      自分も思いました。w
      前人未踏の地に初めて行くのに、正面まらの映像がカメラに収められているという不思議。

      お笑いコンテンツならまだしも、政治的な行動に対しては過剰な「演出」だったと思います。

    2. 裏縦貫線 より:

      「こんな大会談をしながら 何故か国会には報告しない~♪」じゃないでしょうね(^_^;)

      1. オタク歴40年の会社員です、よろしくお願いいたします より:

        あ、あんまりだ~っ‼️
        皆さんっ、
        まるで川口さんがインチキだと言わんばかりに、
        あのバーゴンやナーガが嘘だというのですか‼️、
        今でも目を閉じればあの時の興奮が…、
        ん、ゲフンゲフン‼️
        ま、
        まだツチノコの方が近いかも…。

  7. 還暦6号 より:

    今回、ウクライナ訪問前に公表 及び マスコミ報道に至った経緯について明らかにするし、公表する必要があると思います。国の安全保障上の重要事項だと思います。

  8. 引きこもり中年 より:

    素朴な感想ですけど、立憲は、岸田総理のウクライナ訪問が、自分たちだけに先に知らされていなかったことに怒っているのでは。

    1. 引きこもり中年 より:

      すみません。追加です。
      (本日の朝日新聞朝刊の記事からですが)「(岸田総理の選挙区の広島の)平和活動家が、「岸田総理のウクライナ訪問は、日本がNATOと同じ側に立つことを表明したもので、平和国家日本を破壊するものだ」と批判している」とのことです。
      まあ、人それぞれですけど、(少なくとも仲間内では)この意見で盛り上がっているのでしょう。

  9. めがねのおやじ より:

    「岸田訪宇」は昨日の21日午前中です。こがちょうど中露首脳会談報道と被ってました。もちろん話題は中露に取られる。せっかく「電撃訪問」なら、極秘にやり、華々しくやればG7でビリケツでも、それなりに話題になったでしょう。バイデン氏は10時間の隠密行動で話題になった。しかし岸田首相、この人がやると、なんか曖昧、中途半端なタイミングに見えますネ。そういう星のもとで生まれたんだ(笑)。

    外務省が複数のメディアに流したんじゃないですか?「オタクだけですヨ」とか言って。岸田首相は操り人形ですな、外務省・オールドマスコミの(嘲笑)。

    1. 引きこもり中年 より:

      めがねのおやじ 様
      >外務省が複数のメディアに流したんじゃないですか?
      高橋洋一氏によると、「オールドメディアは、定期的に餌を撒かないと五月蠅い」のだそうです。

  10. はにわファクトリー より:

    今回の岸田首相ウクライナ訪問は、バッティングしたのはたまたま偶然ながら、習近平氏モスクワ滞在の存在感に凹みを作って見せるという優れた効果があったと考えます。行け行け岸田、振り付け通りに上手に振舞って欲しい。ところどころで目につく得意感は国恥ものですよ。

  11. カズ より:

    >日本の外務省やメディアのインテリジェンスの絶望的なまでの低さ
    *インテリジェンスの語訳は『痴政(ちせい)』ではないのに・・。

  12. asimov より:

    メディアの公表自体は、首相周辺かどこかのリークであった可能性が大きいと思います。

    その後逐一追いかけ報道もされ、それなりの話題提供も繰り返しました。

    事情をよく知らない人々が、ちらっとメディアを見たら「何かすごいことをやっているな」ぐらいの浸透力はあったように感じます。

    今回最初に懸念したのは、ゼレンスキー大統領の身の安全でした。これだけ情報の扱いが緩いと、万が一のことも十分あったかと思います。

    もちろん衆人環視のもと、ロシア領からミサイル攻撃をすることは、いくらプーチン大統領でも行わないと思います。

    とは言え、ウクライナに潜伏中の各勢力にゼレンスキー大統領の所在が明確になってしまいました。すぐに行動を起こさないにせよ、チームで後を付けることぐらいは行われていると思います。

    今のところゼレンスキー大統領は無事ですが、相当なリスクになったかと思います。これはしばらく続く可能性もあります。

    対して岸田首相自体は、世界的に見ると大した価値はありません。何かあったとしても「遺憾」で終わる国です。一応はバイデン大統領の非難もあるでしょう。それが終われば、すぐに次の原稿読み機に代わるだけだと思います。

    何事にも不測の事態は付きものですが、岸田首相自体は「価値のなさ」に守られていたかと思います。

    ともかく話題の提供を行いました。

    「G7の議長国として素晴らしい意思を表示した」「ウクライナの人々をおおいに勇気付けた」「西側諸国の連帯を明確に示した」「同時に行われていた中露会談の牽制にもなった」などの美辞麗句が流布されています。

    支持率が低迷する岸田政権にとっては追い風になってしまったかと思います。改めて宏池会のずる賢さを認識しました。

    かけたチップは代替可能な粗雑品ですが、そこから得たリターンは大きかったと愚考します。

  13. 元ジェネラリスト より:

    ある与党議員が「安保に関わる報道協定の仕組みがない」と言い訳をしていましたが・・・
    とは言っても官邸や外務省に多少のセキュリティ意識があれば要請はできたでしょうし、ましてやリークなどしないでしょう。
    いの一番に報道したのが岸田応援団の読売傘下の日テレですよ。支持率上昇への下心すら感じます。

    韓国メディアのアホさ加減(世界を知らない田舎者とか)をいつもニヤニヤしてみてますが、日本のメディアも同レベルと思うこと多々です。あれもよくある劣化コピーのパターンなんでしょうかね。

    さ、決勝に集中しよ。

  14. 美濃屋篠兵衛 より:

    自民党に対して邪推してます。高市大臣に対する国会答弁の援護射撃無しと岸田首相の国会開催期間の訪ウクライナを取引したのではないかと。

  15. 攻撃型原潜#$%&〇X より:

    バイデン大統領の時は訪宇を事前にロシアに通告していたとの記事を見た記憶があります。岸田首相の場合もロシア側が知らないで誤爆してしまうことを防ぐため、外務省がロシアに通告してあったんとちゃいますか。だから安心したのかマスコミに恩を売るつもりで愚かにもリークしてしまったのかも。
    ロシア側も習近平主席の訪露に忙しい上に、世界情勢の中では大して重要でもない岸田首相が訪宇しても別に痛くも痒くもないし(いや、蚊に刺された程度の痒みかな)
    日本のマスコミにしても万一のことがあっても替わりはいくらでもいるからと報道したのでしょう。
    つまりは、本人は命懸けで訪宇したつもりかどうかは知りませんが、どいつもこいつも大したことではないと思った結果に思えます。因みに自分もその口です。

    1. 裏縦貫線 より:

      仮に裏で通告されていたとしても、報道が事後であればロシアは「してやられた(棒)」で済んだところ、
      ウクライナ到着前から”極秘”という名の大々的報道がされていながらゼレンスキー大統領(と他国の首相)が無事だったとあれば、
      ロシア大統領に対し「腰抜けプー○ン、勝てる日立日メ木几又を何故やらぬ」と
      焚き付ける向きも出てくるのでは。
      決して、結果オーライで済ませるような話ではないと思います。

      1. 攻撃型原潜#$%&〇X より:

        そうであるとも、そうでないとも分かりません。真相は藪の中なので、様々な憶測を呼ぶ「事件」でした。

  16. DEEPBLUE より:

    まあゼレンスキー大統領の「現在の」居場所を暴露していないなら、ロシアがハイリスクで日本の首脳どうこうする価値は岸田さんには全く無いからギリギリセーフかも?
    台湾有事とかも考え、その辺の法整備をして貰いたいですね。岸田内閣ではあり得ないので次の内閣に

  17. 匿名 より:

    岸田さんは元CIAのエージェントだからな。
    情報が漏洩しようとも自分の身くらい自分で守れるさ!

    1. 攻撃型原潜#$%&〇X より:

      元CIAのエージェント? KCIAだったのでは。

  18. 農民 より:

     中露会談と同時になったことによって「アジアにおいてロシア側につく者とウクライナ側につく者とで良い対比になった」とする外信記事がありました。これのみ単純に捉えれば、今回は岸田総理には珍しく「もっていた」かもしれません。

     あとあちら側で「福島の汚染水放出に深刻な懸念」とかいう寝言で一致し、国際機関から客観的で透明性のあるうんたらかんたらをーだそうで。自国の我を押し通し不透明性を強みに強引にやってきた国と違って、もうとっくにやってるのよそんなこと。
     大国が雁首揃えて韓国並みに堕ちていっているようです。

  19. ケツ より:

    「岸田のキーフ訪問でウクライナに負けフラグが立った!」

    これは今後永遠に語り継がれるし、このサイトでも反対者はいないでしょうw

    改めてロウ戦争でのロシア勝利が確定したと言えます。

    https://twitter.com/2019_yoshiko/status/1638066288286367744

    視聴率40%を超える放送中にテロップで電撃訪問を一報。
    これも「岸田カットイン」として伝説となりますw

    今回、日テレとNTTはポーランドで駅の網の向こうでカメラを構えていました。
    こんなことポーとウクの事前の了承、許可なしにはできませんね。

    すなわち、あらかじめ「見せ場」を用意しておいて得意になって報道したということです。
    日本には最初からインテリジェンスなど存在しないのでしょうw

    当然、お礼の代金は高くなります。

    https://twitter.com/c1dxz/status/1637999191153844226

    岸田のバラマキは圧巻過ぎますが、さらにポーとウクに金をまくでしょう。
    もちろん、原資は我々国民の税金ですw

    それにしても読売(日テレ)の動きはすごいですね。

    日韓歴史戦で読売がメディアから主導したのは記憶に新しいです。
    1月に岸田のキーフ訪問をリークして潰したのも読売でした。
    そして今回のキーフをカメラを待ち構えて報じたのだから開いた口がふさがりませんw

    安倍さんは読売本社にナベツネを訪ねていたことはよく知られています。
    岸田政権もナベツネをブレーンにしているのでしょうか?

    そうそう、キーフ訪問と広島G7でまた岸田政権の支持率が上昇しますね。
    来るべき国政選挙では非常に賢明な日本国民はやはり自民党に投票するでしょうw

    もちろん私は岸田大先生を全力で応援しています(^^♪

    1. 匿名 より:

      国政選挙て…
      まだ先のことなのに気が早すぎやろ。
      それとも近々解散すると予想?

    2. ケツ より:

      来年9月の自民党総裁選の前には解散しますよ。

      本当は5月の広島サミット後の解散がベストでした。
      ただ10増10減の調整に手間取っているのでしょう。

      こに目途がつけばしかるべきタイミングで解散します。

    3. 匿名 より:

      来年9月て…
      一年以上有りますやん。
      気が早すぎw

      1. 匿名 より:

        それよか地方統一選挙の予想が知りたいな

    4. ケツ より:

      10増10減がなければサミット解散で勝利は確実でした。

      ただこの10増10減が予想以上に難しく調整が難航しているようです。

      統一地方選挙はこの調整が変数として作用しますので予想は難しいと考えます。

  20. 匿名 より:

    アメリカのバイデン大統領が2月20日にウクライナを訪問した際の情報統制と隠密行動ぶりと、今回の岸田総理のウクライナ訪問とを比べてしまうと、どうしても日本側の情報管理が甘いなぁという感想になってしまいます。

    なんでウクライナに到着する前から、経由地のポーランドでカメラに撮られてるのか、いろいろ想像しているのですが、自分がある程度の悪意を込めて邪推するに、もしかしたら、岸田総理が指示して、外務省から特定の(岸田政権に好意的な日テレ系とかの)メディアに対し、岸田総理の訪宇情報をリークさせたんじゃないかと思っています。

    今回の訪宇は、岸田総理たっての強い希望だという話ですが、何でそんなにウクライナに行きたいかと言えば、G7の首脳で自分だけウクライナに行ってないからとかいうような話だったと思います。つまりは岸田総理のメンツの話であり、「俺はちゃんとウクライナに行ってゼレンスキー大統領と会って来たぞ」と言えることが、岸田総理にとっては何より重要だったということです。そのためには、中ロ首脳会談とかそういう他のネタに埋もれたりせずに、ちゃんと自分の訪宇が人の目に触れなければ話になりません。そしてそれが、自分の総理としての評価を上げることに繋がらなくては意味がないのです。

    だから、岸田総理にとっては、こうやって自分の訪宇の一部始終がしっかりとメディアの媒体に取り上げられたのは、まさに願ったり叶ったりだったと思います。

    岸田総理は、これまでも折に触れて、安倍元総理にもできなかったことを俺はやって見せたと吹聴したり、内閣支持率を異様に気にしたりといった、分かりやすく人から比較優位な評価をもらえそうな話に積極的に食いつく様子がメディアの記事になってたりします。韓国とのシャトル外交復活も、韓国との拗れた関係を修復した岸田さんスゲーという評価を狙っただけだと、自分は思っています。今回の訪宇も、岸田総理が自分の評価を上げることを最優先の目的として実施したものでしょう。

    さすがに自分のものの見方がひねくれてるのかとも一瞬思いましたが、ネットを眺めていたら、ビートきよしさんが、自分と似たようなことを言ってて、少し心強く思いました。

    【東スポWEB】ビートきよし 岸田首相のウクライナ訪問に皮肉「デヴィさんの方が電撃だったね」
    https://news.yahoo.co.jp/articles/57b13e5dfb91355458795fec628594325129cc3a

    ビートきよしさんは、岸田総理の電撃訪宇について、「電撃の割にはカメラ待ち構えているし 僕行くから撮ってねみたいに見えちゃうよ」と指摘してました。

    岸田総理のふるまいに、「いいね」欲しさにSNSやってる承認欲求バリバリな人と同じような匂いを感じてる人が、自分のほかにもいるんだぁと思って、ちょっと嬉しくなりました。

    1. 赤ずきん より:

      他にもいますよ。自分も全く同じように感じました。

  21. 迷王星 より:

    西側G7諸国の首脳がゼレンスキー大統領との会談のためにキーウを訪問する場合,必ず極秘の隠密訪問という訳ではなく,何月何日にキーウを訪問してゼレンスキー大統領と会うということを予め公表して訪問するケースも実際に何件かありました.

    もちろん先日のバイデン大統領の訪問のように訪問が極秘裏に行われるケースも多いですが,G7首脳の訪問が公表された上で行われるケースもあるということです.(ついでに言えば,バイデン訪宇は米政府からロシア政府に対して通告されていたという話もあります)

    ですから,岸田訪宇の件をマスコミ各社が報じたことがマスコミによる重大な犯罪かのように批判するのは大袈裟に騒ぎすぎだと考えます.

    しかしながら,1社だけでなくマスコミ各社が一斉に報じたという事実から考えられることは,極秘の筈であった今回の訪問を岸田首相周辺の誰かか外務省の誰かがマスコミ各社にリークした可能性が極めて高いということです.

    これは情報管理の観点から極めて重大な問題であり規律違反です.

    この極秘のはずの訪問予定のマスコミへのリークに関しては,極秘情報をリークした犯人を情報管理ルールに関する違反行為として犯人を追及し,厳しく処分することが日本政府関係者に今一度,情報管理の重要性を徹底させる上で絶対に不可欠です.

    1. 赤ずきん より:

      2つ上の匿名さんの分析を推し進めると 総理がリークするよう指示したというふうに考えることも可能です。したがって この件が情報管理の見直しにつながることはないと考えます。

  22. CRUSH より:

    少し頭を冷やしてよく考えたら、今回のキエフ訪問は意外と悪くなかったかもしれませんね。

    高橋洋一チャンネルを見た上でのバイアスもかかっておりますが、思い出したのはヒゲ隊長ほかによる
    「ジブチ駐屯」

    砂漠の中で目立ちまくりな濃緑色の迷彩服。
    胸にでかく日の丸ワッペン。
    特段の武装も、戦車も無し。

    世界中からアホちゃうか?と業界は騒然としたものでしたが、結果的には見事に任務を達成して全員無事に帰国しています。

    詳細は省きますが、開き直って
    「あなた達を信じてます」
    「あなた達にコレコレを提供できます」
    を広く開示した上で、現地の人たちに混じって腕まくりしてインフラ整備に汗をかきました。

    有り得ない!
    でも植民地支配してた西欧諸国と違って、中東で日本は恨みを買ってませんから。

    面白くもおかしくもない地道な一手でしかありませんが、やれる範囲でやれることをやってるのは、ホメてあげてもよいのかな、と。

    それにしても野党の情けないこと。

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