代表選より気がかりな立憲民主党の「最大野党の地位」
立憲民主党の枝野幸男代表が12日に代表を辞任することを公式に明らかにしたそうです。これに伴い、立憲民主党は近く、党代表選を「フルスペックで」実施するのだそうです。ただ、代表選への出馬が有力視されている方々にしてもそうですが、「誰が次期代表に就任するか」によっては、もしかしたら立憲民主党から所属衆議院議員が「集団脱党」するかもしれません。そうなると、意外と早く、立憲民主党が衆院での「最大野党」の地位を喪失するという椿事が見られるかもしれません。
「(党代表を、)変えよう。」
最大野党の立憲民主党が10月31日の衆議院議員総選挙を戦った際のキャッチフレーズは、「変えよう。」でした。
この、主語も目的語もない「変えよう。」というキャッチフレーズには、個人的には違和感しか抱かなかったのですが、いったい「誰に対し」、「何を」、「変えよう。」と提案したのかについては、皮肉なことに、選挙後に明らかになりました。
枝野幸男代表を「変えよう。」、だったのです。
当ウェブサイトでは『党代表を「変えよう」=立憲民主』でも「速報」的に取り上げましたが、枝野幸男氏は総選挙から2日が経過した11月2日の午後、党執行役員会で、「衆院選敗北の責任を取って辞任する」と述べました。
このあたり、責任を取るなら取るで良いのですが、総選挙の当日ではなく、そこから2日も経過した時点でやっと自身の進退を明らかにするという意思決定の遅さは、自民党と比べて際立った特徴でもあります。
2009年8月30日に行われた衆議院議員総選挙では、その日の夜の時点で、麻生太郎総理大臣が自民党大敗の責任を取り、自民党総裁を辞任すると明らかにしています。また、同じく自民党では、今回の総選挙で甘利明氏が小選挙区で落選したことを受け、その日のうちに幹事長職を辞任すると述べています。
立憲民主党は、普段は舌鋒鋭く自民党を批判し、また、自民党にはかなり高度な要求をするわりに、自身に同じことが降りかかった際の行動が決して迅速ともいえないということがわかったのは、個人的には非常に大きな成果のひとつだったと思っている次第です。
絶対責任を取らない志位和夫氏
もっとも、立憲民主党は枝野氏が代表を辞任すると述べているのに対し、同じく今回の総選挙で公示前の12議席から勢力を10議席に後退させた日本共産党では、志位和夫委員長自身、辞任するつもりがないことを明らかにしています。
共産・志位氏、辞任せず 衆院選退潮も責任論を否定
―――2021/11/1 19:57付 産経ニュースより
さすが、20年以上、党委員長として君臨されている方は、年季の入り方が違います。
そもそもその志位氏自身、小選挙区で勝ち上がったわけではなく、常に比例関東ブロックの1位に君臨していらっしゃるため、極端な話、「どんなことがあっても絶対に責任を取らない」という姿勢を貫き、それこそ「最後の1人」になるまで辞めなくて済む、というわけです。
もっとも、日本共産党自身、若年層からの支持基盤が弱いらしく、おそらく今後は選挙のたびに議席を減らしていくことでしょう。絶対に責任を取らない志位氏とともに日本共産党が沈んでいくのは、日本にとって悪いことではないのかもしれません。
村田蓮舫さんの思い出
さて、立憲民主党の後任代表選を巡って、産経ニュースには昨晩、こんな記事が出ていました。
蓮舫氏、森裕子氏…出るのか女性候補 立民代表選
―――2021/11/9 20:42付 産経ニュースより
記事本文に触れる前に、ちょっとだけ寄り道です。
記事タイトルに「蓮舫」とありますが、これは当ウェブサイトの用語で言うところの、参議院議員の「村田蓮舫」さんのことです。日本人の人名は「苗字+名前」が基本形であり、「蓮舫」(表記によっては「蓮」と「舫」のあいだにスペースを空けて「蓮 舫」とも)という名乗り方は、極めて不自然でもあります。
この点、村田参議院議員に関しては、本名が「謝蓮舫」であるという説(たとえば、彼女のツイッターのアカウント名は renho_sha です)に加え、参議院のウェブサイトに掲載されている「齊藤蓮舫」であるという説もありますが、当ウェブサイトとしては以前から「村田蓮舫」の表記で統一させていただいている次第です。
そして、村田氏自身は立憲民主党の事実上の前身政党である民進党の代表を務めていたこともあるのですが、ご自身が「もりかけ問題」で舌鋒鋭く安倍晋三総理らのことを追及していた際、ご自身の二重国籍問題について説明し切れず、2017年7月に突如として党代表を辞任されたという経歴もあります。
「ブーメラン使い」の名手という意味では、現在の立憲民主党の党代表に最もふさわしい方の1人ではないでしょうか。
立憲民主党・代表選の難しい事情
もっとも、産経ニュースの記事を読むと、物事はそこまで単純ではありません。
産経によれば、枝野氏は9日の両院議員総会で、衆院選の責任を取り、特別国会(10日召集、会期3日間)の期末の12日に辞任すると表明。福山哲郎幹事長は記者会見で、代表選を12月召集予定の臨時国会前に、党員・サポーターの投票を含む「フルスペック」で行う、などと述べたのだそうです。
ちなみに、産経ニュースが記事タイトルで村田氏と森裕子氏の両名の名前を出したのには、理由があります。現在、立候補が取りざたされているのが小川淳也・元総務政務官、大串博志役員室長、あるいは泉健太政調会長や玄葉光一郎元外相など、男性ばかりだからなのだそうです。
「一方、党内では女性候補が浮上していないことへの危機感も共有されている。立民は女性政策を重視してきただけに、先の総裁選で候補者4人のうち2人が女性だった自民党に後れをとるわけにはいかない」。
だからといって村田蓮舫さんや森裕子さんというのも、なかなか強烈なタイトルです。産経なりの皮肉でしょうか?
また、あるベテラン議員は辻元清美氏(副代表)が衆院選で落選した状況が「痛い」などと嘆いているのだそうですが、個人的には村田蓮舫さんが立憲民主党の代表に選出されたうえ、来年夏の参院選でご自身が落選なさる、という状況が出現しても面白いと思ってしまう次第です。
さて、産経ニュースの記事では、代表選に出馬するためには国会議員20人の推薦人集めが必要だ、などとしつつ、「140人規模の政党にとっては推薦人集めも立候補を阻む壁」、などと述べています。
所属衆議院議員「4分の1の集団脱党」はあり得るのか?
ただ、もしも立憲民主党の党内でまともな危機意識があれば、後任代表次第では、このままジリ貧の道を歩むよりは、いっそのこと、思い切って日本維新の会や国民民主党などに移籍するという道を選ぶ人が続出する可能性もあるでしょう。
著者自身の手元計算に基づけば、日本維新の会と国民民主党が統一会派を形成し、立憲民主党から25人前後が離脱してその会派に参加すれば、条件次第では立憲民主党から「最大野党」としての地位を奪うこともできるかもしれません。
選挙後勢力が96議席となった立憲民主党にとって、所属する衆院議員の4分の1が離党するというのも考え辛いものではありますが、政界では「一寸先は闇」などといわれます。
代表選次第では立憲民主党からの集団脱党という動きもあり得なくはないでしょうし、万が一、立憲民主党が最大野党の地位を喪失すれば、野党への質問時間の配分権など、最大野党としての絶大な権限についても失う、ということです。
個人的に、日本維新の会や国民民主党のことを100%信頼しているわけではありませんが、それと同時に、これらの政党は現在の「スキャンダル追及専門政党」である立憲民主党と比べれば、ずいぶんとマシだと思うことも事実です。
意外と、「次の衆院選」を待たずに、特定野党の利権は崩壊するのかもしれないと思うと、ちょっと楽しみになる今日この頃、というわけです。
本文は以上です。
日韓関係が特殊なのではなく、韓国が特殊なのだ―――。
— 新宿会計士 (@shinjukuacc) September 22, 2024
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【おしらせ】人生で9冊目の出版をしました
日本経済の姿について、客観的な数字で読んでみました。結論からいえば、日本は財政危機の状況にはありません。むしろ日本が必要としているのは大幅な減税と財政出動、そして国債の大幅な増発です。日本経済復活を考えるうえでの議論のたたき台として、ぜひとも本書をご活用賜りますと幸いです。 |
無能というイメージが定着し、負け犬のイメージも付いた立憲を立て直すのは、
代表が誰になろうが、再浮揚はもう殆ど無理でしょう
ベネズエラ経済を立て直すのと同じぐらい難易度が高い
目端が利き、比較的にまともな議員は(あくまでも比較的にです。あしからず)
新宿氏も言われる様に、維新や国民民主に移って行くのではないでしょうか
で、上澄みが居なくなって、本当にどうしようも無いメンツ、
いかにも立憲議員だな、というメンツだけが残れば良い
共産は外様は取らんでしょうから、共産の属国、植民地状態になれば良い
維新と国民民主は、今こそ大きく舵を取るべき時です
政党支持率も内閣支持率も水物に過ぎません。注目され勢いがある時を活用しないと。
言っても詮無いですが、スガ首相だって、就任当初の御祝儀相場で解散総選挙をしてれば、
1年で辞任してはいなかったでしょう。それが国民にとって良いか悪いかは別として
ミナミ様
立憲の立て直しより、ベネゼエラの経済の立て直しは簡単です。
米国様に誤りに行きさえすればよいのです。(相手先はただ一つ)
単に米国とベネゼエラが張り合っているだけなんです。
立憲の場合は、宗主国様問題・共産党問題・マスコミ問題・連合問題等多くの問題を
抱え込みすぎて、アッチをたてれば、コッチが怒るという事になっていると
思います。 (相手先は無限)
ちょろんぼ様
何だか韓国みたいですね。
敵を作らないように八方美人を振る舞っていると、逆に敵を作りすぎて八方塞がりになるパターンです。
立憲は自民党のスキャンダル追及は熱心だが、自党のスキャンダルは無かったことにする
他党議員の二重国籍疑惑は叩くが、自分の二重国籍については知らんぷり
他人の失言には謝罪を要求するが、自分の失言には謝れんほうの人
>謝れんほうの人
上手いなあ(^^♪
座布団2枚‼︎
私は今までの立憲民主党の大ファンですので、今まで通り自民党の揚げ足取りに専念していただきたいです。
むしろ分裂して2つになれば大好きな党が2つできてうれしいです。
左派が共産党と一緒になればさらに飛び上がるほどうれしいです。
ですが、好き嫌いと投票するしないは全く別問題ですが。
レンホーマンセー様。
空気を読まない、大胆なご意見で目がパチクリです。
批判が無いのが此処の住人のおとなっぷりを表しています。
当然ですが、ワタシは空気を読まない意見には大賛成です。
蛇足です。
ブラックジョークとして、お座布団を2枚です。
首班指名で造反者が出れば面白いのに。
二番手ではダメなのですか?野党の。
蓮舫さんにほ期待してします。
どんどん『変えよう』。
現在の立民党は、実質的に旧社会党左派とさほど変わらない気がします。先の総選挙での共産党との合作などかつての社共共闘を思い出します。その社会党が今どうなっているか、同じ道が待っているのでしょう。
政権をとる前の民主党は、旧民社党系の人材や保守色のある人たちまで混在しながらもどうにかまとまっていて多様性がありました。政見を異にするグループを排除する力学がいつまでも残っていて、これは左派の宿痾なのでしょうね。
全くの同感です。僅かに残ってる保守系議員も代表選後のゴタゴタで出ていけば、そのまんま社会党左派です。社会党の社会的存在価値は単なる自民党へのアンチテーゼだけでした。ですから、自民党との野合後、急速に消えていったのもむべなるかな、です。
立憲民主党も同じような道を歩んでますね。政権には二度と入ってほしくないですが。
思い出にするのは辻元清美氏でしょう。
ソーリ、ソーリ
セメントといてや
などなど。
セメント いてエや(笑)
もう議員資格失ったので
逮捕者89人出している
関西生コン関与疑惑の
強制捜査の日がくるのが楽しみです。
本格的な捜査が始まれば、辻元議員への対応で立憲民主党が割れるかもしれませんね。
セメントいてや
いいですねえ。
ついつい韓国がらみになってしまうのですが、韓国の国会議員の40%だったかは前科があるそうですが、日本の国会議員もいるはずです。
真っ先に思いつくのは1400万円余りの公金横領で有罪だった辻本さんですね。盗人たけだけしくて、案外に清濁併せ持つ大物の政治家の資質があるかも。
日本共産党に関しては、志位氏は共産党員の総意で選ばれた最高権力であって日本国民の総意で選ばれた訳ではないので、選挙で12議席ら10議席に減らしても居座り続けるのは納得です。
目先の事で一喜一憂せず、50年先100年先を見据えて行けば良い、という事で。
若者からの支持が薄い日本共産党が、今後の選挙で議席を減らして衰退していく傾向にある事、日本社会の健全化のひとつだと受け止めてます。
共産党は一度も党首選挙をしたことない
共産党の総意で選ばれたことはない
共産党は共産党らしく民主集中制を採用しているので没問題。
毎度、バカバカしいお話を。
①立憲民主党は解党して、新たに立憲共産党を立ち上げるんだって。そして、その初代党首に枝野幸男氏が就任するんだって。そうすれば、選挙で負けても党首が代わる必要がなくなるだって。
②立憲民主党は、枝野党首を永久名誉党首にするんだって。そして、その永久名誉党首が、党首を指導管理するんだって。
③立憲民主党は、党首を選ぶのに、投票数ではなく、党首立候補者の年齢で決めるんだって。そうすれば、年齢序列に漬かったおじさん社員が支持してくれるでしょう。
おあとがよろしいようで。
蛇足ですが、立憲民主党党首選で、どれだけのキャラ(?)の候補を何人、揃えることが出来るかで、将来性が分かるのではないでしょうか。
そーですねー
立憲民主党って山口公明党(なんか江戸時代あたりから漢方の座薬製造販売通販してる老舗っぽい)より議席多いから最大野党ですねー
スキャンダル追求政党でいいんだけどね。
性根を入れて、スキャンダルを追求しろよ! と言いたい。
証拠も無いのに、ずーっと引っ張って、無実を証明しろと、悪魔の証明を要求するし。
モリカケもこらだけ引っ張って、具体的なことは何にも出てこないからね。
コロナより、スキャンダル追求だからね。
まあ、試みに「影の内閣」でもつくって発表してほしいです。ドッと受けると思いますよ。票は入るかどうかわからないけど。
なろう系風に
「影の総理大臣になりたくて」
アニメ化決定!
謝蓮舫さんに期待してます。「青筋アゲハ、カレイに降臨!」
(華麗、加齢、下令、嘉例、、 お好みでどうぞ)
それにしても、小沢一郎氏は小選挙区で落選してしまって比例でゾンビ当選はしたけど、この混乱局面で声が聞こえないようですね。もはや神通力も無くなり、溜め込んだ政党資金も枯渇したんでしょうか。是非「女性党首の時代だ!」と画策して欲しいんですが。。。