小西氏、今度は「謝罪ツイート」を印刷して相手に渡す
維新は立民との共闘凍結継続を表明
今度は「ツイッターに投稿したツイートをカラーでプリントアウトした紙を相手に渡して謝罪する」という事例が出てきました。問題の紙は、衆院憲法審査会が毎週開催されていることを念頭に「サルがやること」、「蛮族の行為」などと侮辱した問題で、立憲民主党の小西洋之・参議院議員が日本維新の会の馬場伸幸幹事長の事務所を訪れて、秘書に手渡したものだそうです。ここまで社会常識がないと、逆に感心します。
小西氏の「サル・蛮族」発言への謝罪は遅すぎた
立憲民主党の小西洋之・参議院議員が衆院憲法審査会が毎週開催されていることを巡り、「サル」、「蛮族」などの表現を交えて舌鋒鋭く批判した問題を受け、小西氏が11日にツイッター上で謝罪を行ったとする話題は、『遅すぎ・甘すぎ…立憲民主党・小西氏に幹事長注意処分』でも紹介したとおりです。
該当するツイートを再掲しておきます(ちなみにこのツイートは本稿後半でももう1回出てきます)。
本日の党幹事長からの注意措置を重く受け止め、深い反省の基に努めて参ります。
衆議院の憲法審査会の毎週開催に関する「憲法のことなんか考えないサルがやること」、「蛮族の行為」などの失礼かつ不適切な発言について、改めて、衆院憲法審査会の先生方を始めとする皆様に深くお詫びを申し上げます。
— 小西ひろゆき (参議院議員) (@konishihiroyuki) April 11, 2023
小西氏は「改めてお詫び」と述べていますが、小西氏が正面から発言を謝罪したのは、おそらくはこのツイートが初めてです。むしろ『産経「サル」「蛮族」報道を小西議員が改めて「釈明」』でも取り上げたとおり、小西氏は「謝罪会見」で、産経の記者と思しき人物に対し「法的措置」と威嚇しているほどです。
立憲民主党の処分も遅すぎ、軽すぎる:維新が協力凍結
正直、発言から謝罪まで2週間も経過しているという時点で驚きますが、それだけではありません。立憲民主党の対応にも大きな問題があるからです。立憲民主党が下した主な処分としては、参院憲法審の野党筆頭幹事などから小西氏を更迭した以外には、岡田克也幹事長による注意くらいしか見当たりません。
しかも、この処分は立憲民主党の党内手続のなかで最も軽いものです。
要するに、立憲民主党は「遅すぎ」「軽すぎ」「危機感なさすぎ」なのです。
もっとも、これで「サル」、「蛮族」などと侮辱された側が納得するとも思えません。実際、日本維新の会の馬場伸幸代表は先週、「信頼関係が戻るまでは」立憲民主党との協力を凍結する方針を示していたからです(『維新・馬場代表、立憲民主に「小西氏追及チーム」提案』等参照)。
正直、日本維新の会の「協力凍結」決定は、判断としては仕方がないものでしょう。というのも、統一地方選の真っただ中にあり、立憲民主党と「協力している」というだけでも、有権者に対する印象は悪くなるかもしれないからです。
(※枝野幸男・前代表時代には日本共産党と堂々と協力していて、一部保守派からは「立憲共産党」などと揶揄されていたほどの政党である立憲民主党との「協力関係」を模索していた日本維新の会の節操のなさについては、とりあえず本稿では触れないことにします。)
いずれにせよ、今回の立憲民主党の処分で他党がどう動くのかが興味深いところだ、などと言おうと思っていたところ、今度は代わりに参院憲法審・野党筆頭幹事に就任した杉尾秀哉氏が、小西氏の問題を巡る謝罪を「ご容赦いただきたい」と述べたのです(『立民・杉尾氏、小西氏の謝罪は「ご容赦いただきたい」』参照)。
まさに、「火に油」とは、このことでしょう。
今度は「ツイートを印刷した謝罪文を相手に渡す」
ただ、話はそこで終わりません。
昨日は産経新聞の阿比留瑠比が、大変に衝撃的な写真をツイートしていました。
維新の馬場伸幸事務所にて、超一級文書の撮影に成功した。ご本人が持参したとのことだから、捏造ではない。 pic.twitter.com/7QDNJrghWN
— 阿比留瑠比 (@YzypC4F02Tq5lo0) April 13, 2023
「超一級文書」とあるのは、先ほど引用した小西氏のツイートがカラー印刷された紙に「参議院議員 小西洋之」という名刺が添えられている、というものです。これを、馬場氏の事務所に小西氏ご自身が持参されたのだそうです。
なかなかに衝撃的です。一般社会常識に照らして、ちょっとにわかには信じられません。
私たち一般人であれば、「取引先に迷惑を掛けました」、「謝罪に向かいます」、という事態が発生したときには、多くの場合、直接出向いて頭を下げ、真摯に謝罪するはずであり、まかり間違っても、インターネット上に謝罪を投稿し、それを印刷して名刺と一緒に相手に渡したりすることは考えられません。
維新は共闘凍結を継続へ
ちなみにこの衝撃的な写真の内容については、阿比留氏のツイート以外にも情報源があります。時事通信の報道によると、維新の馬場代表は13日の会見で、は立憲民主党との国会での「共闘凍結」を継続する方針を表明したそうです。
維新、立民との共闘凍結を継続 「サル発言」小西氏の謝罪要求
―――2023/04/13 18:19付 Yahoo!ニュースより【時事通信配信】
ちなみに共闘凍結継続の理由は小西氏の対応が不十分であることだとしつつ、馬場氏は会見で、「小西氏が馬場事務所を訪れ、謝罪の意を示したツイッターの印刷文を秘書に渡したことを明らかにし」、「『社会常識としておかしい』と批判した」、とあります。
これについては、社会人が100人いれば99人くらいは「社会常識としておかしい」という点に同意するような気がします。また、馬場氏は立憲民主党の「幹事長注意」という対応を「単なるパフォーマンス」と指摘したそうです。まさに小西氏本人だけでなく、立憲民主党という党組織そのものに対しても呆れているのでしょう。
あるいは小西氏はもしかして、本気で岸田文雄首相を応援しているのでしょうか?
いずれにせよ、ここまで「火に油を注ぐ」ことができるというのも、ある意味では「才能」のようなものなのかもしれませんし、立憲民主党の組織としての危機管理能力のなさには、逆に感心します。経営学の教科書に「初動を誤って収拾がつかなくなった事例」として掲載しても良いくらいでしょう。
いずれにせよ「小西問題」、まだまだ目が離せない展開が続きそうです。
本文は以上です。
日韓関係が特殊なのではなく、韓国が特殊なのだ―――。
— 新宿会計士 (@shinjukuacc) September 22, 2024
そんな日韓関係論を巡って、素晴らしい書籍が出てきた。鈴置高史氏著『韓国消滅』(https://t.co/PKOiMb9a7T)。
日韓関係問題に関心がある人だけでなく、日本人全てに読んでほしい良著。
読者コメント欄はこのあとに続きます。当ウェブサイトは読者コメントも読みごたえがありますので、ぜひ、ご一読ください。なお、現在、「ランキング」に参加しています。「知的好奇心を刺激される記事だ」と思った方はランキングバナーをクリックしてください。
ツイート @新宿会計士をフォロー
読者コメント一覧
※【重要】ご注意:他サイトの文章の転載は可能な限りお控えください。
やむを得ず他サイトの文章を引用する場合、引用率(引用する文字数の元サイトの文字数に対する比率)は10%以下にしてください。著作権侵害コメントにつきましては、発見次第、削除します。
※現在、ロシア語、中国語、韓国語などによる、ウィルスサイト・ポルノサイトなどへの誘導目的のスパムコメントが激増しており、その関係で、通常の読者コメントも誤って「スパム」に判定される事例が増えています。そのようなコメントは後刻、極力手作業で修正しています。コメントを入力後、反映されない場合でも、少し待ち頂けると幸いです。
※【重要】ご注意:人格攻撃等に関するコメントは禁止です。
当ウェブサイトのポリシーのページなどに再三示していますが、基本的に第三者の人格等を攻撃するようなコメントについては書き込まないでください。今後は警告なしに削除します。なお、コメントにつきましては、これらの注意点を踏まえたうえで、ご自由になさってください。また、コメントにあたって、メールアドレス、URLの入力は必要ありません(メールアドレスは開示されません)。ブログ、ツイッターアカウントなどをお持ちの方は、該当するURLを記載するなど、宣伝にもご活用ください。なお、原則として頂いたコメントには個別に返信いたしませんが、必ず目を通しておりますし、本文で取り上げることもございます。是非、お気軽なコメントを賜りますと幸いです。
コメントを残す
【おしらせ】人生で10冊目の出版をしました
自称元徴用工問題、自称元慰安婦問題、火器管制レーダー照射、天皇陛下侮辱、旭日旗侮辱…。韓国によるわが国に対する不法行為は留まるところを知りませんが、こうしたなか、「韓国の不法行為に基づく責任を、法的・経済的・政治的に追及する手段」を真面目に考察してみました。類書のない議論をお楽しみください。 |
【おしらせ】人生で9冊目の出版をしました
日本経済の姿について、客観的な数字で読んでみました。結論からいえば、日本は財政危機の状況にはありません。むしろ日本が必要としているのは大幅な減税と財政出動、そして国債の大幅な増発です。日本経済復活を考えるうえでの議論のたたき台として、ぜひとも本書をご活用賜りますと幸いです。 |
コニシなど国民の1%未満のあっち系人物(ノイジーマイノリティー)の共通項は、普通の社会人経験が全くないこと、公金チューチューしながら一般国民を啓蒙するのが仕事と思っていることで、立憲共産党議員だけではなく、NHKもあっち系ヒエラルキーのトップを占めていると思われます。
以下出典:IiyamaAkari
サムネにデカデカと「混乱」とか書くNHKは、ミサイルを撃った北朝鮮ではなく、国民に避難を呼びかけるJアラートを発出した政府を批判の標的にしている時点で、もう完全にあっち系なんだと思う。
—さらにあちら系の共通項は、「だからどうすんねん」がないことですね。上記のNHKの記事、「だから自民党政権を潰しましょう」と言いたいのでしょうが、潰してどうすんねん?
総務省の課長補佐は、「普通の社会人」ではない特権階級かなんかでしょうか?
社会常識とかけ離れた感覚を持っている議員、官僚、弁護士などはかなりいそうですね。
>これについては、社会人が100人いれば99人くらいは「社会常識としておかしい」という点に同意するような気がします。
でも、立憲民主党の党員・支持者が100人居れば99人くらいは「社会常識として正しい」という点に同意するのではないでしょうか?
ここはひとつ、「多様な価値観を認め合う」という中身すっからかんの美辞麗句の下、然る小西議員の“謝罪”?を「然る小西にとっては謝罪である」として認めるのもアリかと。
もしも尹錫悦的徴用工解決案を維新の会が肯定的に評価したのであれば、なおさらそうすべきだと考えます。
クロワッサン様
多様性でもいいのですが、その考えの前提として今後他の党が何かをして立憲民主党に謝罪をするときに同様にツィッターを印刷したものでも文句を言わないことがあると思います
自分は人にするのに自分が同じことをやられると烈火の如く怒りちらしますから
人がやるのは不倫、自分がやるのはロマンスを地で行く党ですから
川崎の匿名 さん
うーん…脱糞顰蹙党のネロナムブルも「多様性」って事で。
都合の良い使い分けですけど、それをシレッとやるのが脱糞顰蹙党仕草なんじゃないかと。
ひろゆきくんが「謝ったら死んじゃう病」なら
代わりにお母さんに謝ってもらったらいい
小西本人が足を運んで手渡ししたそうですから、
「死んじゃう」
というよりは
「ドヤっ」
という心境だったのでは?
本人的には、謝罪とみせかけて相手を小馬鹿にしてポイントゲット!
なんかこう、
「クールでスマートな冴えた切り抜け」
で得意満面なような。
サディスティックな自己性愛というか、笑うより先にゾワゾワしてドン引きですわ。
「勘違いしてるだけの痛い奴」という括りで考えると
やっぱり中二病だよなあ
単なる知性が小学生にも劣る異常者でしょ
この手の定型文はインターネットを探せば沢山あるので、内容はそのコピペというのはあり得る話です。
でも、Twitterに投稿した謝罪文を印刷して謝罪の場に持って行くなんて話は初めて聞きました。
ChatGPTでも使った方がよほどましな文ができたのではないでしょうか。
小西氏の周りにはその程度の事も思いつく人はいないのでしょうか?
小西先生には「社会人一年生」の一読をお勧めします。公開されているそうですが、特に有名な設問を。
直してみよう。
部長っちへ
ういっすー!
朝から、完全に ぽんぽん ぺいんで、
つらみが 深いので、
1日 おふとんで スヤァしておきます。
明日は 行けたら 行くマンです!
…
そう大差はないでしょう。
今後 自民党他の議員が何かやらかしたら、立民への謝罪は同じで良いってことですね。
(立民以外には赴いて対面で謝罪すると、面白いかも)
人と人とのつき合いも、国と国とのつき合いも、相互主義でいいですよね。
毎度、ばかばかしいお話しを。
①小〇議員:「産経の阿比留記者が、謝罪文をTwitterで拡散したことに対して、法的措置を検討する」
②小〇議員:「Twitterで謝罪文を出しても、そのツイートを維新が見たかは分からない」
ありそうだな。
「サル」はともかく「蛮族」は人種差別発言ですよね。一体どんな人を典型的な蛮族だと思ってるんでしょうか?アフリカ原住民とかプーチンとかアイヌ?
この日本維新の会・馬場氏に渡した、小西氏の名刺付き謝罪文らしきモノは、逆に宣伝、ビラの類いではないですか?
心がこもってない(アレ?笑)ましてやご本人直接に手渡さず、秘書、事務所員に渡して去るとは、本当に謝る気なんて無いのでしょう。アポも取らず、維新の会事務所に突撃したように見えます。何でも無礼を承知で突撃するんですネ〜。まだ守るのか?立憲民主党!
♪ 仕事ができるってこうゆうこと
たった今当方の液晶画面にそんな Youtube CM が再生されてしまいました。近ごろ PC はくーきを読むのがうまいです。
小西さんと言う人は、朝昼晩毎日毎日頑張って勉強して、東京大学に入学し、(末席あたりで?)国家公務員試験に合格して官僚となり、課長補佐程度には出世し、許認可権が本人の実力と誤認して、関連団体、企業のそれなりの立場の人々の『よいしょ』に『小西すごいぞ』と勘違いしつつも、これ以上の出世は無理と悟り、それじゃ政治屋にと、多くの役人上がり同様に議員に天下りして、今度は『先生、先生』と周りの人に言われ酔いしれて『やっぱり小西すごいぜ』っていうような人生を送ってきた方ではないでしょうかね?多くの一般の方々の会社生活とか商売とか、所謂普通の生活をなされていないようですので、世間一般の社会人としての常識を『全然わっていない』と思いますよ。今回の『ツイート印刷して謝罪に来てやったぜ』は、ご本人としては誠意ある対応だと思っておられるんでしょうね。本人への批判は当然ですが、それよりもこのような人物を国政に送っていた有権者はなんなん?次は無いよね。と私は思いますけれども。
ははは、「サルがやること」を自ら実践してみせましたね。
コニタンが馬場事務所に持って行ったものは謝罪文ではなくて、「ツイッター上で謝罪した」ことの事実を示す証拠資料なのでしょう。
「ほら、ちゃんと謝罪してたでしょう?これが証拠です。」
つまり、何が何でも直接謝罪したくないんでしょう。
なぜなら、謝罪したら死んじゃうからです。
彼(彼ら)の「社会常識としておかしい」振舞いこそが『蛮族の行為』ですね。
履歴書の写真にプリクラを使うことと同じと
認識していいですかね?、
いずれにしても
恥ずかしいことには変わりありません。
丸様
民進党を潰した党首様の他国国籍破棄の証明として出してきた「文書」の写真も加工しまくった選挙ポスターの使い回しだと発覚し、国籍に関わる様な証明写真で斜めに構えて笑顔の写真は使わないって台湾の人に否定されてましたね。
なんだか台湾の公印でもなかったようですし。
党の存在と党員と議員の全てがインチキ捏造だと思うしかありません。
おおおお〜 (^^)
まさに超一級文書ですなあ
これでTHE小西議員(以下、略称:ザコニシ)は
人呼んでTHE小西川五右衛門さんとして
歴史に名を残すことを確かなものに
なさったなあと感じます。
そろそろ、三条河原でお湯沸かす
準備しなくっちゃ。(^^);
それにしても、
きちんと謝罪して議員辞職していれば
寛容な日本では
自ずから墓穴掘った人を憐れみはしてあげても、
水に落ちた犬は棒で叩いて喰ってしまえ?
的にはならないものです。
それなのに、
「まともに謝ったら負け」的な
韓流劣化儒教風の対応?
をしてしまったことは
ザコニシさんの位置付けを
決定づけるだけでなく
ザコニシさん匿う立憲民主党の
党風への世間の認識に
大きく寄与することでしょう。
もはやここまで、
党風と支持者のありようを体現した
立憲民主党の象徴的存在になっザコニシさんなのですから
ここはやはり、
ザコニシさんを党首に推し立て
党風と支持者のありようを広く知らしめ
撃って出るべきと考えます。
#ザコニシ立民党党首実現を応援します!
(^^)/
「かぼ天事件」「国民の敵事件」「共謀罪成立による亡命表明事件」「議事進行票強奪目的のダイブ事件」「嘘でもいいから事件」「女性官僚へのパワハラ事件」「政治資金で自著爆買い事件」「杉尾秀哉とつるんで国土交通省官僚へのパワハラ事件」…
その奇行の数々たるや枚挙に暇がないド変態。それが小西洋之。
今更一つや二つ奇行の実績を積み重ねたとて、驚くに値しない。
「REALアンドリュー・フォーク系、THEコニシです」
高度な柔軟性を維持しつつ、
臨機応変に対応するんですね、見事に
当てはまってるから恐ろしい(笑)。
百合子さんに倣って維新の馬場さん辺りが一言「小西議員を排除致します」と言えば、東の小池、西の馬場とポピュリストの歴史に名を残せますので
百合子ファンしては感無量なのですが。
百合子、座右の本「失敗の本質」には空気を読むことの危険性が述べられていますので、空気を読まない小西議員と読む維新がガチンコバトルをしたら楽しい展開になることでしょう。
小西氏は、なぜ衆議院に鞍替えしないの?
千葉5区の補選に出馬して、それで当選して衆議院憲法審査会の委員になって、正々堂々持論を展開すればいいのに。