「日本の誠意ある謝罪」繰り返す韓国紙に日本人は辟易
韓国メディアの日本語版に、またしても「日本の誠意ある謝罪を繰り返し要求すべき」、などと主張する記事が掲載されたようです。韓国メディアがわざわざコストをかけて日本語版ウェブサイトを運営し、こんな記事を掲載することで、日本人の韓国に対する敵愾心(てきがいしん)を煽っているのだとしたら、じつに皮肉な話です。日本人読者の間では「韓国が欲するなら、和解ではなく、韓国との対決を目指すのも仕方がない」、といった反応も出ているからです。
日本人的価値観の良さ
ヒトコトで「日本人的な価値観」といっても、さまざまなものがあるとは思いますが、著者自身、その最たるものは「謙遜と正直」だと考えています。良いか悪いかは別として、この「謙遜と正直」は、日本人的な考え方を凝縮したものだといえるからです。
もちろん、こうした日本人的な態度に対し、批判があることは事実です。多くの場合、「そんな日本人的な発想だと、海外では通用しないぞ」、「日本人は良いカモにされているぞ」といった具合に、「日本人的な態度・姿勢」が日本人自身に大きな不利益をもたらしている、といった指摘でしょう。
もっとも、日本人的な価値観、あるいは日本人的な行動は、外国でもおおむね好感されているようです。
著者自身の体験で恐縮ですが、学生時代や独身時代にはずいぶんとさまざまな国に出かけたものですが、行く先々で「日本のパスポート」はおおむね歓迎されていました。その理由は、多くの日本人が礼儀正しく、ゴミを捨てず、正直だからです。
たとえば、ポーランドのある店で食事をしたときには、「日本人は会計が間違っていたら必ず指摘する」、とポーランド人の店員に言われたことがあります。それは、店が日本人客に、間違って過小請求したときにも、その日本人が正しく申告したことに感銘を受けた、とするものです。
あるいは、アイスランドのバス観光ツアーでは、日本人の若い夫婦がバスを降りる際、自席のゴミをすべて回収しているのを見て、周囲にいた観光客が一様に驚きの声を上げていたことも印象的です。
さらには、ドイツに出かけたときには「ドイツ人はウソが嫌いだ、君たち日本人と同じくらいにな」、などと自慢されたことがありますが(※ちょうど欧州債務危機で多くのドイツ人がギリシャに辟易していたころの話です)、これも「日本人的な正直さ」が好感されている証拠なのかもしれません。
そういえば、以前の『W杯で日本人サポーターらがまたゴミ拾い=英メディア』などでも紹介したとおり、外国のサッカーの試合会場で日本人サポーターが自主的に掃除をする姿が外国メディアに大きく報じられた、という事例もあります。
このような事例を眺めると、著者人としては、わざわざ日本人的な良さをすべて捨て去る必要などないのではないかと思いますし、また、かつてBBCが実施していた「世界影響度調査」などによれば、日本は世界でもかなり好感されていた国でもあります。
なにより、こうした日本人の勤勉さ、正直さに対し、好きになってくれる外国人もいるわけですから、わざわざこうした愚直さ、謙虚さ、正直さを捨て去る必要などない、というのが著者自身の考えでもあるのです。
韓国紙「日本の誠意ある謝罪を繰り返し要求すべき」
もっとも、こうしたなかで、やはり世界には日本人の謙虚さを悪用しようとする国もあることは事実でしょう。
こうしたなかで、韓国メディア『中央日報』(日本語版)に本日、こんな記事が掲載されているのを発見しました。
【コラム】対日交渉、日本の誠意ある謝罪を繰り返し要求すべき(1)
―――2023.04.11 10:13付 中央日報日本語版より
【コラム】対日交渉、日本の誠意ある謝罪を繰り返し要求すべき(2)
―――2023.04.11 10:13付 中央日報日本語版より
記事タイトルでだいたい中身はわかると思います。長文のわりに中身はほとんどスッカスカですが、要するに「韓国は日本の誠意ある謝罪を繰り返し要求すべきだ」、とする主張でしょう。
韓国がなぜ、日本に繰り返し謝罪を求めるのかについては、諸説あると思います。
これについては「日本に対しマウントを取りたいだけのことだ」、「日本に謝罪をさせることで、韓国が精神的・道徳的に日本の上位に立ちたいからだ」、といった「精神論」からの説明などはわかりやすいかもしれませんし、あるいは「日本に道徳的優位に立つことで、日本を安く利用する」という、経済的な理由もあるのかもしれません。
日本人が贖罪意識を持つこと自体は日本人的な価値観だったが…
ただ、ここで重要なことがあるとしたら、日本人はこれまでさんざん、韓国に対して贖罪意識を持ってきたという事実であり、また、国際社会の標準から見ても、日本は韓国に対し、十分に謝ったという事実です(「本来ならば謝らなくても良かった」、という指摘もあるかもしれませんが、その点は脇に置きます)。
韓国が主張する「日帝36年(※原文ママ)」の評価については諸説ありますし、国際社会の常識に照らせば、この35年間で朝鮮半島には一気に近代的なインフラ整備が進み、文明化したとの評価もある反面、朝鮮半島の人たちの間には、「外国に支配された」という悔しさもあったに違いありません。
このあたり、「外国に支配された国」に対しては、私たち日本人の側から「日本は良いこともしたぞ」、などと言いたい気持ちもぐっとこらえ、「あの時は済まなかった」と一言謝罪して済むならば、やはりそうすべきでしょう。それが日本人的な価値観でもあるからです。
ただ、韓国の場合は、正直、時代が下るごとに反日感情が強くなってきているという事実を忘れてはなりません。
「日帝植民地支配」とやらが終わってからもうすぐ80年が経過しますが、韓国ではいまだに日本に対して謝罪を求め続けています。「日帝植民地時代」を知る人は、社会にほとんどいなくなっているにもかかわらず、です。
これについて戦略家のエドワード・ルトワック氏は『中国4.0』(文春新書、2016年3月20日第1刷発行、翻訳者は奥山真司氏)という書籍の129ページ目で、こう指摘しています。
「日本の謝罪問題についても一言言っておきたい。日本は韓国に対してすでに十分すぎるほど謝罪したし、これからも謝罪しつづけなければならないだろうが、それらは結局、無駄である。なぜなら韓国がそもそも憎んでいるのは、日本人ではなく、日本の統治に抵抗せずに従った、自分たちの祖父たちだからだ」。
おそらく、これがすべてなのでしょう。
韓国メディア・日本語版ウェブサイトの効能
しかも、非常に間が悪いことに、現在はインターネットが存在します。
かつての日本社会では、新聞、テレビなどのメディアが韓国に忖度(そんたく)し、韓国にとって都合が悪い情報については敢えて流さない、といった「報道しない自由」を行使していたのですが、現代社会では新聞、テレビの情報支配力が極端に低下しています。
先ほど挙げた中央日報の記事を含め、韓国側で出て来る日本に対する異常な敵愾心(てきがいしん)も、今や私たち一般の日本国民の知るところとなっています。皮肉なことに、韓国メディアが日本語版でこうした記事を出せば出すほどに、日本人の間で「韓国への謝罪論」が薄まっていくのです。
それに、「竹島の不法占拠や漁民に危害を加えたこと」を筆頭に、戦後に韓国が日本に対して行ってきたことを思い起こすなら、「被害者」「加害者」フレームワークで見ると、韓国こそが「加害者」であり、日本こそが「被害者」です。むしろ謝罪しなければならないのは韓国の側である、という見方もできます。
ただ、それ以上に興味深いのは、日本人読者の間で、韓国に謝罪すべきと同調する意見が皆無である点でしょう。中央日報の記事は『Yahoo!ニュース』に転載されているのですが、高評価コメントのなかに、「私たちは韓国に謝罪すべき」とするものは、まず含まれていません。
それどころか、「いくら謝罪しても韓国が許してくれない」ということが分かっているならば、「もう私たちは韓国との対決を選ぶべきだ」、といった意見もちらほらと見かけます。
韓国メディアがわざわざコストをかけて日本語版ウェブサイトを開設し、運営し、韓国国内の記事を日本人に読ませることで、日本人読者の韓国に対する敵愾心を煽る結果になっているのだとしたら、なんだか皮肉でもあります。
いずれにせよ、「謙遜、正直」が美徳の日本人ですが、いったん怒らせれば、日本人はその相手に対し、「サイレント・クレーマー」に転じる、というのが著者自身の見立てでもあります。すでに日本人は韓国に対する一種の「サイレント・クレーマー」となりつつあるのかもしれません。
訪日韓国人が急増しているわりには訪韓日本人がほとんど増えていない(『「街の両替屋で日本円不足」は韓国の一方的求愛の証拠』等参照)のも、なんとなくこのあたりにも原因があるのかもしれません(といっても、単純に韓国の観光地としての魅力が足りないだけなのかもしれませんが)。
いずれにせよ、戦略論の立場からすれば、韓国が日本の謝罪を受け入れず、日本との和解を拒むのならば、いずれ日本は韓国との「対決」を選ぶという選択肢が出て来るのは、避けられません。
とくに米中・日中対決という流れの中で、韓国が中国に立ち向かわずに日本との対立を欲し続けるなら、その可能性がさらに高くなることについては間違いないでしょう。
本文は以上です。
日韓関係が特殊なのではなく、韓国が特殊なのだ―――。
— 新宿会計士 (@shinjukuacc) September 22, 2024
そんな日韓関係論を巡って、素晴らしい書籍が出てきた。鈴置高史氏著『韓国消滅』(https://t.co/PKOiMb9a7T)。
日韓関係問題に関心がある人だけでなく、日本人全てに読んでほしい良著。
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【おしらせ】人生で10冊目の出版をしました
自称元徴用工問題、自称元慰安婦問題、火器管制レーダー照射、天皇陛下侮辱、旭日旗侮辱…。韓国によるわが国に対する不法行為は留まるところを知りませんが、こうしたなか、「韓国の不法行為に基づく責任を、法的・経済的・政治的に追及する手段」を真面目に考察してみました。類書のない議論をお楽しみください。 |
【おしらせ】人生で9冊目の出版をしました
日本経済の姿について、客観的な数字で読んでみました。結論からいえば、日本は財政危機の状況にはありません。むしろ日本が必要としているのは大幅な減税と財政出動、そして国債の大幅な増発です。日本経済復活を考えるうえでの議論のたたき台として、ぜひとも本書をご活用賜りますと幸いです。 |
> むしろ謝罪しなければならないのは韓国の側である、という見方もできます。
うーん、見方もできるのではなく、そういう事実しかないような。
領土不法占拠、国民惨殺や資産破壊、数々の有形無形の泥棒行為など、もはや北朝鮮よりもひどい国だという見方もできるのでは。
「謝罪」も交渉のひとつである。
状況として「謝罪」しないのも在り。
誠意のある相手にしか誠意のある謝罪は通用しない。
そんなことを教えてくれる事案ですね。
昔、どこかで日本人の特徴を説明する話として、、、
日本人は、だましやすいので簡単に騙せる。1回だましてみたが、なあなあで済んだ。
で、まただましてみたが今回もなあなあで済んだ。
幾らでも騙せる馬鹿だと思って、毎回だましていたら、ある日突然鬼ような形相になって「今までさんざん我慢してきたが、こんな理不尽な事ばかりする、お前たちとはもう付き合えない。絶交だ」といって激怒し、いくら謝っても許してくれることは無かった。
日本人は騙しやすい、しかし、ある一定の線を超えると急に鬼のように豹変するという話です。
二次大戦初頭にPOWを沈められたチャーチルが言ったとか言う話を見た気が、ホントかは知りませんが、、
観光業界から「妖精」と呼ばれる話など、日本人は相手に直接文句を言う事はまずない、のは間違いないのかもしれません
ただそれも最近の煽り運転やモンクレなどを見ていると、日本人の特性、特に良い方向のそれは消えつつあるのかと危惧します
多様性とか言う戯言の下、世界は下方平均化しているとしか思えません
>いったん怒らせれば、日本人はその相手に対し、「サイレント・クレーマー」 に転じる
お店やレストラン、ホテルなどで嫌な思いをしても、日本人客は大声で文句を言ったりはしないが、その代わり二度と来なくなる。後からネットのレビューサイトにボロクソ書かれる・・・欧米の旅行業界では有名らしいですね。「日本人客は、まるでミシュラン・ガイドの覆面調査員のようだ」 と言われている、という記事を読んだことがあります。
逆に東南アジアでは、「日本人客は文句を言わないから」 と、混雑時にはわざとハズレの席や部屋に案内されることも多い、と旅行系ユーチューバーの人が話しているのを見たこともあります。
最後3行の「東南アジア」を韓国・中国としていただいていれば、理路整然としていて100%うなずけたのですが。中国・韓国を東南アジアとしてくくるのは、彼らの好む使い古された反日のための常套手段ではないでしょうか。
20、30年という大昔では、(仕事で)旅行してひどい目にあったのは、むしろ米国でした。ですが米国は自由・民主の価値観を共有する社会ですので、口下手な日本でも今や良い関係を構築できています。で、やはり韓国とは無理でしょう。
私と思うところが一緒です。
>>>「日帝植民地支配」とやらが終わってからもうすぐ80年が経過しますが、韓国ではいまだに日本に対して謝罪を求め続けています。「日帝植民地時代」を知る人は、社会にほとんどいなくなっているにもかかわらず、です。
ですから、日帝から解放されて年月が2倍以上経過したのに未だに日帝の亡霊に支配されてる韓国なのです。
日本的には「問題解決が目的」で「謝罪が手段」だったわけで。
だから、かつては謝ってもみたわけで。
でもK国は、最初っから「謝罪させるのが目的」だったから、おかわりのネタを何度でも無から生成して、言いがかりの全ては謝罪させる手段に過ぎず。
最近は「嫌がらせ」も目的化して来たから始末が悪い。
謝罪は無意味。
いや、マイナスしかない。
一昨日、トルコ旅行から帰ってきました。
行く先々で、日本は素晴らしい、日本人を尊敬していると言われました。トルコは、親日と言われていますが、私のさほど多くない経験でも、ほんの数カ国を除く、大多数の国では、トルコほどではなくても好意的な反応が多いような気がします。
そう思うと、日本の悪口を言う国の方が、どこかおかしいのではないかという気がしてきます。
あと、日本の一部の知識人と言われる人々もおかしいですね。
韓国人は、こういう「日本に謝罪を要求し続けること」が、対日交渉において、有利な交渉材料になると、まだ勘違いしているんでしょうね。いまや却って日本人に「辟易感」を増幅させるだけなのに。松川るい議員だって「謝罪の時期は過ぎた、日本は植民地支配と関連してこれ以上謝罪する必要はない」と述べています。
今後、韓国は少子化の影響で国力が低下していきます、その過程で限られたパイの分配をめぐり左右の対立が一層激しくなるでしょう。これにこのような勘違い「日本に貸しがある感」が加わるのか、と思うと、ぞっとしますね。対韓外交は「原則放置、極力関わらない」を基本とすべきでしょう。
①日米韓②対北朝鮮③対中国(半導体のデカップリング)は協力やむをえませんが、その他のことは無視を決め込みましょう。
岸田内閣は、韓国が自ら発表した”徴用工解決策”の実行を、当面静かに見守ろうとしているように見えます(日韓首脳シャトル外交のお返しとしての岸田訪韓は、日中韓首脳会談に紛らせようとしているものと、推測)。
タイミングを見て、米国とも十分すりあわせた上で、「レーダー照射事件」の真相解明と再発防止策を、韓国に要求しましょう(これがないと真の軍事協力なんて出来っこない)。
日韓問題は、一面、日本の国内問題ともなり、日米問題の要素も孕んでいます。慎重な取り扱いが、外務省には望まれます。
日本人的価値観の良さ >
現在私は、昨年12月25日に逝去された渡辺京二氏の遺著である『逝きし世の面影』を読んでいる最中なのです。そこには江戸時代末期から明治の初期にかけて、日本を訪れた外国人(主に欧米人)の目に映った当時の日本人の生き方やその気質などが見事に活写されています。
著者に依れば、チェンバレン(『日本事物誌』平凡社東洋文庫)やウエストン(『ウエストンの明治見聞記』日本アルプスの命名者)、ヒュースケン(『日本日記』岩波文庫)並びにモースやイザベラ・バードなどの著書を引用する形で、当時の日本人達(身分の高下や貧富の差無く)が如何に高潔で高い道徳心を持った書き遺しています。実際に引用されている人物や著書はもっと膨大に多いのですが。
オランダ人医師のポンペなどは「私の思うところヨーロッパの殿国民より高い教養を持っているこの平和な国民に、我々の教養や宗教が押しつけられねばならないのだ。私は痛恨を持って、我々の侵略がこの国と国民にもたらす結果を思わずにはいられない。時がたてば、わかるだろう(『日本滞在見聞記』雄松堂出版)」とまで述べています。
またデイリー・テレグラフ紙の記者で、その後文学を通じて東洋学を研究したエドウィン・アーノルドは、明治22年(1889)に日本を訪れた際、日本人に講演を行いましたが、そのとき次のように述べています。
「私はこう言いたい。あなたがたの文明は隔離されたアジア的生活の落着いた雰囲気の中で育ったものなのです。その文明は、競い合う諸国家諸国家の衝突と騒動のただ中に住むわれわれに対して、命をよみがえらせるようなやすらぎと満足を授けてくれる美しい特質をはぐくんできたのです」
こう述べたとき、おそらくアーノルドは日本の文明及び文化が、ヨーロッパは言うに及ばず「支那やその他のアジア諸国」のいずれとも似ていないことを利解していたのだと思われます。
因みに彼はこの講演をきっかけに、福沢諭吉によって慶應義塾に招かれて客員講師となり、後に日本人女性を後妻に迎えています。
また彼はその講演の中で日本を「地上で天国あるいは極楽にもっとも近づいている国」とまで絶賛したのです。
著者の渡辺京二氏は江戸時代或いは徳川時代ともいえる「文明」はもはや滅んでしまったが、その時代に育まれた「文化」は、変容してきたものの、未だにこの日本にその精神を残している、と考えているのでしょう。
例えばイザベラ・バードは、かなり辛辣な観察眼を持っている女性探検家でしたが、それでも正直で外国人の客を騙そうなどと考えもしない日本の駕籠舁を賞賛していましたし、モースなどは「自分の国で人道の名において道徳的教訓の重荷になっている善徳や品性を、日本人は生まれながらにして持っている」ことに気づくと延べ、しかもそれを「恵まれた階級の人々ばかりでなく、最も貧しい人々も持っている特質」とまで強調しています。
あの東京オリンピックの開催中に、乗るバスを間違えたジャマイカの陸上アスリートに1万円札を渡しタクシーに乗ることを助けた、若き日本人女性大会スタッフの美談などは、海外からは日本人ならでは、という声を聞くことができました。この間のWBCでも大谷選手のホームランボールを拾った、これまた若い日本人女性が、周囲の見知らぬ人々にそのボールを仲良くシェアし、最後にはその正統な持ち主の元に無事返ったというエピソードもありました。またデッドボールを与えてしまった佐々木朗希投手が相手の宿泊していたホテルに赴き、お詫びのお菓子を手渡し改めて謝罪したことなども、相手国は無論のことアメリカを始めとする海外から絶賛の声が寄せられていました。
こうした日本人のさりげない、しかし心のこもった振る舞いというものは、もちろん一義的には家庭での躾けや学校教育のたまものではあるのでしょうが、もっと大きな視点で考えれば日本というこの国と社会が、永い時間をかけて醸成し育んできた「文化」そのものの表象なのだといえるのではないでしょうか。
もっと紹介したい事例やエピソードは沢山あるのですが、詳しくはこの書を読んでいただくしかありませんね。
私も大好きな本です
続編はまだ読んでませんが
失われて行った物を考えると
泪がこぼれそうになるほど胸に染み入ります
脇から失礼しました
江戸時代の中期ですが、旅人が川を渡るときに150両ある財布を落としてしまい、それを人夫(川越の労働者)が追いかけて渡した。そして謝礼も断った。
https://www.jinriki.info/kaidolist/tokaido/fuchu_mariko/abekawagifunohi.html
昨今、アメリカナイズされ、身も心も西洋文化の日本人になりましたが、東京で財布を落とした場合、財布が戻ってくる確率は63%とのこと。
海外に比べれば、まだまだ?「お天道様が見ている」が残っていますね。
韓国を嫌いな理由はいろいろあり過ぎますが、その大きな一つは日本には謝罪や賠償を何度も要求しておいてベトナムには謝罪・賠償はおろか事実さえ調査もせず「無し」として恥じないことです。ベトナムと言えばライダイハンのことが言われますが残虐な方法での虐殺も行ったと報告されているのに。もちろん日本人も大戦後、半島からの引き上げ時にレイプ等されています。
文中、若い人の反日度が増しているとの記載がありますが、最近のTV等では日本旅行の人気などを見て、逆に若い人は日本が好きな人が多く反日度も少なくなってると言ってました。しかし、以前は、若い人は反日の歴史だけ教えらて本当の日本時代を知らないので、昔のことを知っている人より、反日度が増していると言われていていました。今、逆のことが言われるのは韓国の印象を良くするための虚報のような気がします。
>逆に若い人は日本が好きな人が多く反日度も少なくなってると言ってました。
実際はおおおまかな韓国の「反日度」は弱まっているといえます。
「日韓関係修復が難しい本当の理由」
https://www.nippon.com/ja/in-depth/a02701/
上記記事にある通り、「反日デモ」はかなりマイナーになってきています。数も減っているし、かつては、日本大使館に銃弾が撃ち込まれていたころとは違って。
また同時にある方がおっしゃっていましたが、「韓国の反日は偏在化している」という見方もあります。小さいけどそこら中にある、という意味でしょうか。
韓国の私立高校で働くアメリカ人の友人が体験したことを言っていましたが、「韓国の文化祭で僕のクラスが、入場者が日本の偉人の写真に針を刺せる、というような出し物を出していた」ということは韓国社会で普通に行われています。まさにこれが偏在化しているということでしょう。教育の現場で平然とこう言うバカげた「ヘイト教育」をされているのですから、日韓友好などは夢また夢ですね。
文脈から判断すると、「偏在」 じゃなくて 「遍在」 ですかね?
偏在・・・一部の場所に偏って存在すること
遍在・・・どこにでも遍く存在すること
>漢字はおもしろいさま
>遍在・・・どこにでも遍く存在すること
サンキューです。
韓国では日本が言う反日が日常的な行為になっているので、差別だのヘイトだのという感覚すらないと考えています。
一般常識になっている事柄がわざわざ話題になることはないでしょう。
>>たまにレスする人さま
>韓国では日本が言う反日が日常的な行為になっているので、差別だのヘイトだのという
>感覚すらないと考えています
はい、たぶんおっしゃる通り、韓国は日本より「格上」なので、何をやってもいいと思っているので、自分たちが差別やヘイトを行っているという意識がないと思います。
逆に、いわれると「差別」だの「ヘイト」だの騒ぎますよね。
まともな感覚を持っていると、韓国社会では生きてゆけないでしょうから。
結局日本に対してマウントを取りたいだけ
叩き潰さないと終わらない
*和解も理解も進まぬ本当の理由。
韓国:和解とは、和(日本)を解(コワ)すこと
韓国:理解とは、理(コトワリ)を解(コワ)すこと
・・。
戦時中の徴用で働いていた日本人女性の話ですが、終戦になって、一緒に働いていた朝鮮人女性が「日本側に謝罪と賠償を要求したい、お姉さんも私を助けて」と言ってきたそうです。そう、昔からこうなんです、この民族は。
ですからやっぱり大統領が変わっても、何も変わらないようですね。この民族に何を期待しても無駄のようです。ここに来る読者の皆さんが日本人の大半ならいいのですが、日本のメディアが韓国側が主張する「日本は誠意ある謝罪をすべき」ということばを言葉をそのまま流してしまうので、人のいい日本人は「日本側は韓国に謝罪すべき」と思っちゃう人が一定数出てきちゃうのでしょう。
中央日報日本語版に、かつて東京特派員のパク・ソヨン(かな?)という女性記者が書き込みをしてました。彼女は正直に韓国の問題や在日の問題を書き込んでいて、ある日「日本語版の目的は、日本の弱点を探し出し日本を批判するネタを提供すること」と言っていました。目的は情報交錯ということです。決して友好の目的で日本語版を作っているわけじゃないんですね、まあなんとなくわかることですが。
最近彼女の書き込みや記事(韓国紙は署名式)を見かけませんが、このパク・ソヨンを名乗る方はプライベートのことや娘さんに難聴の障害があることも書き込んでいたので本当のことを言っていたと思います。
東京特派員在任中は、在日コリアンの記事も結構書いていたと思うので、コメントでは在日批判をしていたということはまともな韓国人なら在日コリアンのおかしい点にたくさん気が付けるのでしょう。中央日報以上に、彼女の書き込みは読むに値するものでした。まともな韓国人は口をふさがれてしまう、実に怖いことでもあります。
日本にどんなに証拠があやふやでも、過去の問題で日本に謝罪を要求する韓国という国。
そしてどんなに証拠があろうとも哨戒機事件で日本に謝罪する事を拒む韓国は明確に繋がっています。
日本がいくら謝罪しようとも、それを元に永遠に許さずマウントし続ける。
哨戒機事件で日本に謝罪を拒否するのは、自分が一度でも謝罪したら、それを元に許されず、永遠に、そして事あるごとに蒸し返される事を恐れており自分ならこうするという価値観から自縄自縛になっているのでしょう。
過去の問題で、韓国が日本に求めるのは、あいまいな真実と永遠の謝罪という過去からはなれない対応。
哨戒機事件で、日本が韓国に求めるのは、事件の真実と再発防止という未来の対応。
日本と韓国は合わせ鏡が反対になるように、それぞれが真逆に過去と未来を求めています。
>いずれにせよ、戦略論の立場からすれば、韓国が日本の謝罪を受け入れず、日本との和解を拒むのならば、いずれ日本は韓国との「対決」を選ぶという選択肢が出て来るのは、避けられません。
日本が韓国と対決するよりは、二等中国人名誉中国人にならんと中共の覇権下に降った韓国に対し、中共が周辺国への見せしめとしてサクッとポアしちゃった方が日本としては手を汚さずに済むしスマートなんですけどね。
日米と共に中国に立ち向かう事を拒否した韓国にどんな苦難が降り掛かろうと、日本としては「所詮は他人事」なんで。
途中の段落だけ後回しにして引用しますが,
>ヒトコトで「日本人的な価値観」といっても、さまざまなものがあるとは思いますが、著者自身、その最たるものは「謙遜と正直」だと考えています。良いか悪いかは別として、この「謙遜と正直」は、日本人的な考え方を凝縮したものだといえるからです。
(ここの段落の引用は後回し)
>もっとも、日本人的な価値観、あるいは日本人的な行動は、外国でもおおむね好感されているようです。
個人としての日本人的な価値観や行動がどうあるべきかという問題と,国家としての日本がどう行動すべきかは全く別問題です.
>もちろん、こうした日本人的な態度に対し、批判があることは事実です。多くの場合、「そんな日本人的な発想だと、海外では通用しないぞ」、「日本人は良いカモにされているぞ」といった具合に、「日本人的な態度・姿勢」が日本人自身に大きな不利益をもたらしている、といった指摘でしょう。
会社の同期の1人が転職した先の社長が信条として社員に語っていたそうですが,「小事は情によってせよ,大事は理によってせよ」というのがあるそうです.
日本人の個々人が旅行などで外国人と個人的に行うやりとりは国家レベルで扱われるべき問題に比べれば所詮は小事に過ぎません.ですから,たとえこちらが悪くなくても“I’m sorry.”とこちらから謝罪することで,同じ人間である相手の情に訴えることで,その場を丸く収めて気持ち良く問題を終わらせるやり方が常に間違っているとは言えません.(それでも相手の外国人がそういう「情」を持つ人間ということを見極めてから使うべき手段ですが)
しかし国家レベルが扱わねばならない問題は,個人レベルとは全くスケールが違い,そのような大事は理つまり徹底的に情を廃して国際法や条約といった理屈のみによって対処せねばなりません.
第二次安倍政権より前の日本外交(必ずしも対韓だけに留まらない)の最大の問題は,国家間の外交問題の解決という大事を,自分が悪かろうが悪くなかろうが関係なしに簡単に「ごめんなさい」と言って相手に許して貰おうという情に基づく解決策をしばしば採用したことです.
その結果,本当は日本が悪くないことまで,「日本は悪いことをした」と相手国のみならず世界中から認識されてしまったことです.
従軍慰安婦の実態は,自己または親が娘を売った売春婦でしかも定期的な休暇もあり客の拒否権もあり高給を支給されそれを貯めていた者の場合には半島で家を何軒も買えるほどの高額の資金を貯められた売春婦であり,そのことは各地で日本陸軍が連合軍に敗戦した時の連合軍側による(日本軍の戦争犯罪を1つでも多く見つけ出して処罰材料にしようとした)徹底的な調査報告によって証明されている訳です.
ですから,謝罪しても許してもらえず謝罪の無限ループを韓国が求めているのが分かったから今になって「もはやこれ以上は謝罪しない」と韓国に対する対応を厳しい形に変えるのではなく,朝日新聞が従軍慰安婦問題をデッチ上げて韓国民が騒ぎ日本に対して賠償を求めて来たその時に,取り敢えず「ごめんなさい」と言ったことそのものが根本的な間違いであり,その最初の時点から,日本は韓国に対して上の連合軍による調査で従軍慰安婦は非人道的なものでなく実態は自発的応募や親によって売られた高給売春婦に過ぎないと反論すべきだったのです.
いつまでも相手が許してくれないから(ある意味では日本がブチ切れて)「もう謝らない!」というのは論理的でなく首尾一貫していないのですよ.本当は日本が間違ったことはしてないのであれば,最初から全く謝罪せず「それは違う!」と切り捨てるべきなのです.
少なくとも国家の外交では.(個人レベルの問題では,自分が悪くなくても取り敢えず謝ってしまうべきか否かは,相手によりけりであり,ケース・バイ・ケースで一概に言えませんが,外交に情を挟むのは100%間違いであり悪手です)
昔は次のように思ってもいました。
韓国は「こんな嫌な国、こんな嫌な民族が住む国を支配しても大変なだけですよ!!」と周辺国にわざとアピールしているのではないかと。。わざとそのように振る舞っているのではないかと。。
しかし最近は、「わざと嫌な人間を演じているのではなく、素でそのような振る舞いをする民族なのだ」と思えて仕方ありません。
皆さんそれぞれに書かれてることはすべて正しいと思いますが、一点だけ気になっていることを書きます。
かの国においては「謝った=誤りを認めたということだから道徳的に劣位であり何をしても構わない」という文化があるということです。
謝ったのに許してくれない、と言って腹を立てる誹謗するのは(こちらの文化・道徳的には筋が通っていても、G7はじめ国際的な秩序に照らして筋が通っていても)、かの国の文化や道徳を否定することに他なりません。
一例として、岸田が譲歩したんだからお前らは文句を言わず日本的な道徳に従って矛をおさめろというのは、彼らに「文化を捨てろ」というようなものです。嘘も捏造も誣告も窃盗もレイプも掌返しも、彼らが先祖代々受け継いできた民族性であり文化であり精神的な支柱です。
侮辱しているように聞こえるかもしれませんが、それは「我々の文化」という色眼鏡による狭量な見方というものです。
隣国五千万(北も含めたら七千万)が連綿と築いてきた文化、根も葉もない根拠を捏造して譲歩を引き出す文化を尊重するなら、、、まあその、対等に付き合わない、そんなものを文化として認めないってあたりが妥当だと思うのですが。
読み返してみるとすげ〜自己矛盾ですけどね。
ご紹介いただいたコラムを読んでみたのです♪
>過去の歴史カードはすべての交渉で韓国の交渉力を高めることができる絶対的な条件であるからだ。
要するに過去をネタにゴネれば交渉を有利に進められるって思ってるってことなのかな?
新宿会計士様は「敵愾心」って言葉を使ってるけど、あたしはこのコラムからは「忌避感」を感じるのです♪
意味のわからないことを喚き散らす不気味な人って感じで、こんなことを考えてる人たちにはあんまし近づきたくないと思ったのです♪
「誠意ある」謝罪。誠意が伴わなくてはいけないのです。
ヤクザに「誠意を示せ」と言われたら、皆様は何を要求されたと感じるでしょうか。
謝罪させるのは手段で、目的は誠意なのでは。
しかも日本は繰り返し誠意を示さなくてはならないといっているようです。
> ヤクザに「誠意を示せ」と言われたら、皆様は何を要求されたと感じるでしょうか。
お金
スバリ正解!
というか、わかりきった話をフォロー頂いて感謝です。
正解賞金は出せませんが。
彼らへの謝意表明は、その都度具体的な「誠意」が伴わなくてはいけない、つーことです。
で、それを永遠に繰り返せと。
彼らが求めているのは「カネ」です。
民族的優位性とか歴史認識ガーとかは表面的な取り繕い。とにかくカネクレ。
そこは一度ギッチリとハッキリと日本人が認識すべきと思います。
>中央日報
>パク・テギュン
長々と書いているが「交渉成立が切実な」方が不利なのは当たり前(だからといって足元を見てゴネるようなやつと「友好」は普通続かないものだが)。
逆にさも当たり前のように
「国内構成員の…葛藤が生じれば、その交渉は決してうまくいかず、合意に成功してもまともに運営されない」
とか書いてるが、そんなことはお国の勝手であって交渉相手国の知ったこっちゃないし、言い訳にするなどもってのほか。
そういうわけで中央日報とパクが言いたいのは
「韓国は『交渉成立が切実』でないのだからユンはもっとゴネろ。我らは被害者さまだぞ。ついでに日本よ、韓国さまが『見守』っているぞ。どうだ怖いか?」
ってことなのね。
はいはい。お互い見守るだけの関係は望むところ。
家計債務もプロジェクト・ファイナンスもウォン相場も見守っておりますよ。
オールドマスコミの変わらないクズぶりに対してヤフコメがまともなことを言っている、ご指摘の通りですね。本日は、そのことがスポーツ紙にも浸透してきていることが分かりました。
「大谷さんがめずらしく打てなかったことに対する韓国の反応(意訳)」という12日付The Digestに対し、賛成多数のコメントです。
(1)韓国メディアはやっぱり日本下げをしたいんだなと呆れてる。
今日の結果、それ以上にチームの勝利に貢献している大谷翔平に、この言葉は失礼だし韓国に大谷レベルの選手は未だかつて一人もいない。
それにもう日本のメディアも韓国のメディアはこう言ったとかの記事はいらないと思う。ただいつも日本を下げることだけに躍起してる韓国メディアに価値はない。
(2)自国の選手を褒められないと反発し、日本の選手は機会を見つけて貶す。こうした捩じけた心が、スポーツに限らず世界から嫌われていることに気づかないのか、気づかないフリをしているのか知らないが、時代錯誤感は否めない。
—昔からサッカーと野球で日本語スポーツ記者がなぜ聞きたくもないライバルでもない「韓国」で記事を書くのか不思議に思ってましたが。