AIIBは「コロナ特需」一巡し融資の伸びは再び鈍化
中国が主導するアジアインフラ投資銀行(AIIB)の最新レポート等によれば、どうやらコロナ特需は収まったようです。本業融資は伸びているものの、その金額は2022年9月末時点で196億ドルと、依然として1000億ドル近い出資約束額の5分の1程度に留まっています。「日本がAIIBに参加しなければ、日本企業がアジアのインフラビジネスから除け者にされてしまう」と主張していた人たちは、この現状をどう考えていらっしゃるのでしょうか。
目次
AIIB騒動
G20など主要国が参加するAIIB
新聞やテレビに「悪い癖」があるとしたら、一時的に大騒ぎするわりに、「喉元」を過ぎればその大騒ぎをコロッと忘れてしまうことではないかと思います。中国が主導するかたちで2015年12月に発足した国際開発銀行の「アジアインフラ投資銀行」(AIIB)など、その典型例でしょう。
このAIIB、習近平(しゅう・きんぺい)中国国家主席の提唱する「一帯一路」とも密接な関わりがあるとされていますが、当時から日本国内では「親中」的な論客を中心に、「このAIIBに参加しなければ、日本はアジアのインフラ金融から除け者にされてしまう」といった主張が聞こえて来ていました。
実際、このAIIBのメンバー国を調べてみると、昨日時点で合計91ヵ国が参加しており、上位には中国を筆頭に、インド、ロシア、ドイツ、韓国、豪州などが顔を出しているほか、フランス(7位)、英国(9位)などG7諸国の姿も見えます(図表1)。
図表1 AIIBの出資国一覧(2023年2月22日時点、上位10ヵ国)
出資国(出資年月) | 出資額 | 議決権 |
---|---|---|
1位:中国(15/12) | 297.80億ドル | 26.57% |
2位:インド(16/1) | 83.67億ドル | 7.60% |
3位:ロシア(15/12) | 65.36億ドル | 5.98% |
4位:ドイツ(15/12) | 44.84億ドル | 4.16% |
5位:韓国(15/12) | 37.39億ドル | 3.50% |
6位:豪州(15/12) | 36.91億ドル | 3.45% |
7位:フランス(16/6) | 33.76億ドル | 3.17% |
8位:インドネシア(16/1) | 33.61億ドル | 3.16% |
9位:英国(15/12) | 30.55億ドル | 2.89% |
10位:トルコ(16/1) | 26.10億ドル | 2.50% |
その他(81ヵ国) | 279.66億ドル | 37.02% |
合計(91ヵ国) | 969.65億ドル | 100.00% |
(【出所】AIIBウェブサイト “Members and Prospective Members of the Bank” より著者調べ)
G20で参加していないのは日米など4ヵ国に過ぎない
ちなみに図表1に登場する国はすべてG20であり、このほかにも16年7月に出資したイタリア(11位)、16年2月に出資したサウジアラビア(12位)、18年3月に出資したカナダ(19位)、さらに金額は少ないもののアルゼンチン(21年3月、73位)、ブラジル(20年11月、73位)の姿も確認できます。
つまり、G20諸国のうち15ヵ国がAIIBに参加しており、参加していないのは日本、米国、メキシコ、南アフリカの4ヵ国に過ぎません(※G20メンバーにはEUが含まれています)。
そして、すでに2015年12月の時点で出資を約束している(がまだ履行していない)南アフリカは別として、アジアを含めた発展途上国全体におけるインフラ金融で一日の長がある日本と米国の両国が、いまだにAIIBに参加していないのは、たしかに気になります。
こうした状況を踏まえ、当時の日本では、「なぜAIIBに参加しないのか?」、「日本がアジアのインフラ金融で置いてけぼりにされるぞ!」、といった警告が見られました。
たとえば日経電子版の2015年4月15日付の記事では、読者の70%超はAIIBに「参加すべきではない」と回答したとしつつも、「日本は、米国との関係とともに中国ともバランスをとりながら外交的な戦略を考えていく必要がある」として、「その文脈でAIIBへの参加を考えていくべき」と結論付けています。
アジア投資銀「日本は参加すべきではない」71%
―――2015年4月15日 6:00付 日本経済新聞電子版より
アドバンストマテリアルジャパン社長の中村繁夫氏のように、当時から「AIIBに無理に参加すべきではない」と主張していた人物もいましたが(東洋経済オンラインの下記記事参照)、どちらかといえば「欧州諸国や豪州、韓国も参加を表明した」、「日本はいったいどうするんだ」、といった反応も多く見受けられました。
中国主導のインフラ銀行に無理に参加するな
―――2015/04/08 6:00付 東洋経済ONLINEより
麻生太郎総理の「ガバナンスに疑義」発言がすべて
その日本は当時の安倍晋三政権が不参加を決断したのですが、故・安倍晋三総理大臣のもとで副総理兼財相を務めていた麻生太郎総理(※現・自民党副総裁)はAIIBを巡る日本のスタンスについて、2017年6月16日の記者会見で、AIIB自体にガバナンス上の問題点があると指摘しています。
記者会見では記者から「アジアでインフラ需要が高まっている」、「日本もAIIBに参加するメリットは少しはあるように思うが、大臣の考えはどうか」と尋ねられ、麻生総理は次のような趣旨のことを答えました。
- アジアで膨大なインフラ需要があり、それに対し融資が必要であることははっきりしている。そうした役割を果たす機関としてAIIBが頑張れば良い。しかし、日本が半世紀前にスタートさせたアジア開発銀行(ADB)という組織がある
- (本部が北京にあり理事たちが各自の国にいてメールでやり取りしているというAIIBでは)基本的にガバナンスはできない。また、カネを貸すということは、カネを返してもらうということ。世界銀行にしてもADBにしても、融資実行時にはその国の返済能力、返済計画等を考慮する
- AIIBが融資能力や審査能力を持っているのかどうかについては現段階で立証できていない
結局、AIIBに参加しなかったことは、間違っていたのでしょうか?それとも麻生総理のいうとおり、「AIIBにはガバナンスに問題がある」から参加しなかったことは正解だったのでしょうか?
AIIBのお寒い現状・2022年9月版
本業融資は出資約束額の「たった5分の1」
こうした問題意識から、当ウェブサイトでは最近、おおむね四半期に1度の割合で、AIIBの財務諸表やプロジェクト一覧などの基本データをチェック・集計し、AIIBの現状を「定点観測」することにしています。
結論からいえば、日本がAIIBに参加していないことで、日本に具体的な不利益が発生しているとは言い難いのが現状でしょう。というよりも、AIIB自体、融資活動が「鳴かず飛ばず」だからです。
AIIBは2020年以降、融資が大きく伸びてはいるのですが、これは「コロナ禍特需」という側面が大きく、最近ではこの「コロナ特需」の影響も落ちてしまっています。
図表2は、AIIBの四半期ごとの貸借対照表(※単体)をもとに作成した、AIIBの資産構成です。
図表2 AIIBの主な資産構成
(【出所】AIIBの四半期ごとの貸借対照表をもとに著者作成)
これで見ると資産総額はたしかに順調に伸びており、入手できる最新のデータである2022年9月末時点の貸借対照表上、総資産は469億ドルと、出資約束額(970億ドル)の半分近くにまで達しました。
ただ、その内訳を見ると、現金、現金同等物、定期預金、売買目的投資などのいわゆる「余資」(本業に有効活用されておらず、投資に回されている金額)が、総資産のうちの半額以上に相当する241億ドルに達していることがわかります。
その一方で、本業融資を構成しているであろう「償却原価法適用債権(Loan investments, at amortized cost)」と「償却原価法適用債券(Bond investments, at amortized cost)」の額は、2022年9月末で196億ドル(うち債権151億ドル、債券45億ドル)に過ぎません。
(※なお、「債権」と「債券」はいずれも日本語では「さいけん」と発音し、概念もよく似ているためか、両者の概念を混同する記事などをよく見かけますが、両者は微妙に異なる概念ですので、いちおうご注意ください。)
早い話が、出資約束額970億ドルのうち、本業融資に回っている金額は、約5分の1に過ぎないのです。
伸びた理由は2020年の「コロナ特需」
しかも、これでも融資は伸びた方です。
グラフでも何となくわかりますが、コロナ禍が本格化する直前の20年3月期における本業融資は29億ドル(うち債権24億ドル、債券5億ドル)に過ぎず、その後コロナ需要が牽引する格好となり、1年後の21年3月期には本業融資が99億ドルにまで伸びたのです。
- 20年3月期…29億ドル(うち債権24億ドル、債券5億ドル)
- 20年6月期…39億ドル(うち債権35億ドル、債券5億ドル)
- 20年9月期…75億ドル(うち債権70億ドル、債券5億ドル)
- 20年12月期…87億ドル(うち債権83億ドル、債券5億ドル)
- 21年3月期…99億ドル(うち債権94億ドル、債券5億ドル)
これについて、財務諸表に関しては現時点で入手できるものは22年9月期までのものに限られていますが、これとは別にAIIBの「承認済みプロジェクト(approved projects)」のページから取得できる「AIIBが融資を承認したプロジェクト」については、2023年2月時点までのものが確認可能です。
これについて1件ずつプロジェクトの名称や金額を入力し、その時点までに承認されたプロジェクトの件数を右軸に、金額を左軸においてグラフ化してみると、興味深いことがわかります(図表3)。
図表3 AIIBのプロジェクト承認件数・金額
(【出所】AIIBウェブサイト “Our Projects” 上、ステータスが “approved” となっている案件をもとに著者作成)
厳密には2023年の承認件数、金額も表示できるのですが、23年に関してはまだ2ヵ月しか経過していないため、グラフ上は明示していません。これで見ると2022年においては件数、金額ともに21年と比べて落ち込んでいることがわかります。
また、グラフは「コロナ関連」と「コロナ以外」に分けて表示していますが、これは案件名に「COVID」などの文字が入っているものを「コロナ」と分類して表示したもので、とくに2020年においてはコロナ関連融資がAIIBの新規融資需要を牽引したことがわかります。
融資が伸びないから余資運用に頼る
ためしに図表3からコロナ関連のものを除外し、純粋にコロナ以外のものだけでプロジェクトの承認件数・金額をグラフ化してみると、過去最大だった2021年と比べ、22年は件数こそ増えているものの、金額は落ち込んでいることがわかります(図表4)。
図表4 AIIBのプロジェクト承認件数・金額(コロナ以外)
(【出所】AIIBウェブサイト “Our Projects” 上、ステータスが “approved” となっている案件をもとに著者作成。なお、集計に当たっては案件名に “COVID” の文字が入っているものを一律に除外した)
このあたり、2015年12月末のAIIB発足からすでに7年以上が経過しているため、事業を継続していればそれなりに融資が伸びてくることは当然の話ではあるものの、それにしても融資総額は、いまだに出資約束総額の20%少々に過ぎません。
しかも、AIIBは社債を発行し、借入を調達するなどのファンディングも行っているなど、資金が無駄に余っている状況にあり、現状では余った資金を使ってさまざまな金融商品で運用しているようであり、「日本企業をアジアのインフラビジネスから除け者にする」という状況にないことは間違いありません。
AIIBの規模自体とても小さい
実際にAIIBの融資案件を見ても、とくに大型案件についてはADBや世銀との協調融資案件(つまり平たく言えば「おこぼれ」)にあずかっているというケースも多く、「AIIBがADBから案件をかっさらっている」という状況は、あまり確認できません。
というよりも、そもそもAIIBの規模自体、大きくありません。
AIIBの出資約束額は970億ドルで、1ドル≒130円で換算するとせいぜい13兆円ほどです。また、AIIBはこれとは別に2022年9月末時点での240億ドル(≒3兆円)ほどの借入を行っているため、AIIBの潜在的な資産規模は最大でも16兆円に過ぎません。
実際にAIIBに払い込まれた資本は194億ドルですので、これと240億ドルの借入金やデリバティブ債務などと合わせた総資産規模は469億ドル、すなわち6兆円ほどに過ぎません。
これに対し、邦銀の2022年3月末時点の総資産は、最大手の銀行である三菱UFJ銀行で268兆円、みずほ銀行で209兆円、三井住友銀行で228兆円(※いずれも単体ベース)です。また、りそな銀行は43兆円、埼玉りそな銀行は20兆円で、信託最大手の三井住友信託銀行は63兆円です。
一方、地銀に関していえば、横浜銀行が22兆円、福岡銀行が21兆円で、以下千葉銀行(19兆円)、常陽銀行(15兆円)、静岡銀行(15兆円)、北洋銀行(14兆円)、八十二銀行(13兆円)などが続きます。
このように考えていくと、AIIBの「小ささ」がよくわかるでしょう。
(※もっとも、そもそも国際開発銀行自体、民間のメガバンクなどと比べて資産規模が小さいという意味では、ADBも似たようなものかもしれませんが…。)
いずれにせよ、最大手の三菱UFJ銀行の45分の1という規模のAIIBが、どうやって邦銀勢をアジアのインフラ金融の世界から排除するというのでしょうか?その具体的な方法を知りたいものです。
人民元建て融資は今のところゼロ件
また、AIIBの融資案件の特徴は、ほとんどが米ドル建てである、という点にあります。
AIIB発足以来、現時点までの承認済み案件は202件ですが、そのうち199件が米ドル建てで、米ドル以外の案件は3件に過ぎず(※いずれもユーロ建て)、人民元建ての案件に至ってはゼロ件です。
当時、AIIBには「人民元建ての融資を行うことで人民元の国際化を推進する」といった狙いがある、といった報道もあったのですが、少なくとも承認された融資案件を確認する限り、人民元建てのものは皆無であるというのが事実でしょう。
いずれにせよ、AIIBがこのペースで融資を伸ばしたとしても、出資約束額である約1000億ドルまで融資が伸びるのはいったい何年後になるのか、よくわかりません。下手したらあと5年や10年、こうした中途半端な状況が続く可能性も否定できないのです。
このあたり、「もし日本がAIIBに参加すれば副総裁のポストも夢ではない」、「だから日本はAIIBに参加すべきだ」、などとする報道も見かけた記憶もありますが、もし日本がAIIBに参加したとして、財務官僚の天下りポストを確保する以上の意味はありません。
正直、あの「AIIB狂想曲」はいったい何だったのか、AIIBへの出資をさんざん煽った人たち(その多くは国際金融の素人)には、是非ともご説明をお願いしたいと思う次第です。
本文は以上です。
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【おしらせ】人生で9冊目の出版をしました
日本経済の姿について、客観的な数字で読んでみました。結論からいえば、日本は財政危機の状況にはありません。むしろ日本が必要としているのは大幅な減税と財政出動、そして国債の大幅な増発です。日本経済復活を考えるうえでの議論のたたき台として、ぜひとも本書をご活用賜りますと幸いです。 |
あのマスコミ報道は、もしかして中国様からの指令があったのではとの疑念が。
これは、マスコミを馬鹿にしてるのではありません。
何故なら、あの時 中国に公の心なく銀行の運営に不安のある事を見抜けない馬鹿よりも、中国様からの指令で無理くり言わされてた方がマシだからです。
G7の殆どがいっちょガミしたのも、中国とのキョリが遠く理解が深くなかったのが理由にありそうです。
米国は直近のライバルである中国に利する行為はしないでしょう。
その米国の同盟国の日本がしないのも当然。
韓国は知りません。
ちょっと調べれば簡単にわかるAIIBを推すのはバカでなければ、指令と思うのは当然だと思います。
ご意見に同意します。
当初から、AIIBは、日本のお金でインフラ輸出をして中国国内の失業者対策(海外棄民を兼ねる)をしようという(ついでにリベートもらっちゃおう!)、日本にとってはお金を吸い上げられるだけのスキームであることがネットでは指摘されてきました。
また、出資国もおこぼれに預かろうと群がったことでしょう(中国も日本が参加することをセールストークにしたことでしょう)。
中国の台頭に懸念を抱いた米国と日本は不参加でしたが、不参加を決断した安倍、麻生元総理の決断に一日本国民として本当に感謝します。
隊長様 同意して頂き有り難うございます。
ただ、残念なことに自分は半々の疑念でいっぱいです。
マスコミはそんなにバカじゃ無いから指令だろうと思う反面、いやそこまでバカなんじゃないかと。
日経新聞の中国投資推進記事などは、あからさまな指令のようでもあるので 指令かな?とも思います。
ハッキリとはわかりません。
ただ、自分もあの当時総理大臣が安倍さんだというのが 本当に幸運だったと思います。
sey g 様 隊長様
実にそういうちゃっかり小賢しい事を中華人民共和国は昔から細々やって来ているんです。
私はケニア・タンザニアの仕事で数年いたのですが、日本のODA等で小さな貯水地や橋が建設されると、その落成記念式典になぜか地元の華僑さんの知り合いと言う中国政府外交関係がその時だけ人民服着て挨拶でスピーチしたりするんです。
曰く
「アジアや中華人民共和国は皆さんと共にある。本日は大変喜ばしい!」
ちょっと待て…日本のODAで造ったんでアジアも中国も関係ないぞ?
でも全否定するほど間違っていないし、現地の人は東アジアで中国人と日本人の区別わかる人滅多にいないし、人民服は記号化されてるし得意の満面の笑顔だし食べ物振る舞うし…
こうして日本の善意は背乗りされます。
AIIBはそれのでっかい版だと思ってました。
がみさまの、実際のご経験から
聞かせて頂いたお話は大変貴重で
ありがとうございます。
私も、スレ主sey gさまと隊長さまに
全く同意です。
中国の一帯一路、海外援助(?)
と称するものは
隊長さまご指摘のように
中国の余剰労働力のはけ口として
海外でガラクタインフラ作ってますが
当然払えなくなる高金利での融資上限は
担保として軍港などの価値の範囲内で
そろそろ焦げ付きはじめの時期でした。
そこで、AIIBなるキワモノ組織を作って
日本を騙した金で無担保融資で肩代わりさせ
そっちで焦げ付かせれば、
中国は空いた担保でさらなる
ウッシッシスキームの目論見だったと
露見した今ではとてもわかり易いものです。
朝日旧聞、田原の爺さん、鳩ポッポさんなど
口に泡飛ばしながらAIIB参加ゴリ押ししてた面々は
「あれは間違ってた」と反省の弁も述べず
だんまり決め込んでいることから
「なあんだ、AIIBのポン引きさんだったのね(笑)」
との評価で笑われているのも当然と感じます。
当時飛び交った(多分)与太話に、「AIIBはドルで資金を集め、人民元で貸し出しを行うことによって、人民元による国際金融制覇を狙っているのだ。え?集めたドルをどうするのかだって?そんなもん、中国が”美味しく活用する”に決まってるだろ」なんてのがありましたね。他人のフンドシで相撲を取るどころか、一粒で何倍も美味しい、驚くべき奇術という見方が当時でもあったわけです。そのような構図で、日本に期待される役割は、黙っておとなしく資金を提供し、融資に口を挟むことなく、名ばかりの副総裁というポストで満足するという予定だったはずです。
でも、似たような勧誘で韓国をまんまと引っかけることには成功したものの、日本を引っかけることには失敗しました。安倍-麻生ラインの政治判断もあったでしょうし、おそらくは財務省や日銀も乗り気ではなかったのでしょう。財務省が乗り気だったら、「お付き合い程度」の出資くらいはしたでしょうから。あくまでも想像ですが、中国側からヤイノヤイノ言われていたであろう外務省は、財務省に話を持っていくくらいのことはしたでしょうが、にべもなく断られたというところでしょうか。
しかし、現在に至るまで、人民元建ての融資件数がゼロというのはちょっと意外でした。上記の与太話が本当にただの与太に過ぎず、本当は貧困に苦しむアジア各国でのインフラ整備に貢献するという中国様の崇高な意図を見誤っていたのかもしれません。まあ、いずれにせよ、設立趣旨から考えて、現時点ではAIIBはとても成功しているとは言えないというのが実情なんだろうと思います。
もっとも、確認できてませんが、中国はAIIBを使わず、中国の国営銀行から人民元建てでパキスタンなどに巨額の融資をしているという噂があります。スリランカもその手でやられたとか。AIIBの迷走ぶりに、隠れ蓑としての利用価値もないと見切ったのかもしれませんね。
当時朝日新聞は「バスに乗り遅れるな」以外に「日本は中国にGDPで抜かれて悔しいから参加しないのだ」などという与太話を飛ばしていた。
現在のAIIBの職員数は350人だそうです。ADBの10分の1。これじゃあ仕事にならないよね。
言ったことに責任を負わないメディアの代表。
まあ、
町のチンピラさんのインネンツケで
肩を持っておこぼれに与ろうという了見の
涌いてくる輩というものは
インネンツケが失敗したら
なかったかのように
シラを決め込む、そんな人達です(笑)
朝日旧聞、田原の爺さん、
鳩ぽっぽさん主張の意味するところの
ならず者国家とは友愛結ぶようなひとたちというのは
所詮少数の そんなこんなの人たちに過ぎない
という正しい位置づけを与えて上げて
評価してあげることが肝要と感じます。
マスコミ関係者はいい加減にすべき
このままでは日本人がマスコミを見かけたら、石を投げる日も遠くない
石など野蛮な一時的行為で許さず、電通ともども社会から排除していくべきでしょう。
どうせならば、デジタル化以前の旧態依然な体制で職員数維持し無為な仕事している一部省もセットで
当時からAIIBは日米の「信用」が欲しいだけで参加はしないだろうと見られていたような気がする。
安倍政権の先見性かもしれないが、今米中が「半導体」で袂を分かつのが答えだと思う。
何れ、米中は「軍事」を含めて雌雄を決する時に、日本は「アメリカ」に付くのは当然のこと。
本論考とは殆ど関係ありませんが、御紹介の2015年4月15日 付日本経済新聞電子版記事の文末の、安倍内閣支持率76.9%で14.9ポイント上がった、という部分に目が行きました・・・。
胸の奥がしんとなりました。
歳月の流れには、なんという残酷さがつきまとうものなのでしょうか。
しかしある意味、安倍晋三氏を喪った今も、私たちは安倍政権が敷いたレールの上を走り続けているではないか、との思いも新たに致しました。
現在の岸田政権の危うい動静には、常に厳しい視線を送り続ける必要があるでしょうが、とにもかくにも安倍晋三氏が遺してくれたレガシーは今も日本を守り続けてくれている、と思いを強くしたところであります。
「日本が参加したら私が副総裁か。クックックッ」の人達は、今頃何処で何をしてるでしょう。多分、懲りずに親中の暗躍をしているかと思います。それとAIIBの融資案件がほとんど米ドル建てというのは知りませんでした。人民元建ての案件はゼロ。元の国際化を図るつもりだったのにねー(笑)。
三菱UFJ一行より総資産が少ない、10%以下なんて、オハナシになりません。さて、5年後10年後にAIIBは存在しているでしょうか、解散しているでしょうか?(爆笑)ま、どちらにせよ日本には関係無い話です。そんなんどうでもええ。
私の想像ですが、財務省は当時自身の権益確保のためAIIB参加を歓迎していたのではないかと思います。
日経新聞などもバスに乗り遅れるなという論調でした。
ヨーロッパ諸国の参加は、アジアに無知なので致し方ないところはあると思います。
日本は、危うく世界的に恥をかくところでしたが、安倍さんのおかげで助かりました。
教訓としては、役人の口車に乗せられると碌なことにならないという事です。
役人の言いなりになりそうな宏池会政権は大変危うい政権です。
ネットの役割が大変大きいと思います。
更新ありがとうございます。
メディアはかなり蚕食されていると、常々思っていました。思考の方向とスポンサーが合致しているのでしょうか。
ところで、共同通信さんがまたやらかしたみたいです。続け様の三人目になります。
https://news.yahoo.co.jp/articles/a505eb97eb6ae9282c958707b88755fd65df6261?page=2
やはりこの際社名を
共同通信社から 挙-動不審社 に
変更したほうがしっくりきますなあ。
世相マンボウ様
コメントありがとうございます。
>挙-動不審
日頃の行いから名を考えれば、適切だと思います。
ただ、一社だけではおさまらなさそうなのが、問題ですが。w
たしかに他にも
爺爺通信社
というのもありますが
ジェンダー平等尊重するなら
爺爺婆婆通信社
と社名変更するべきでしょう
そうでないとフェミに
攻撃されますよ(笑)
日経新聞社の中華汚染といえば。当時日経ビジネスを購読していたのですが、中国の赤裸々な報告をしていた福島香織さん、山田泰司さん、そして同様に韓国は鈴置さん。彼ら彼女らは、都合が悪かったのでしょう。全て記事を書く場を奪われました。それ以降本誌購読を止めましたが、何があったのか? 中の人からの内部通報を知りたいです。
日経新聞社の中華汚染よりも韓国汚染のほうが深刻です。
紙面は韓国に譲歩せよの一点張りです。
既に在日朝鮮人に乗っ取られていると思われるレベルです。
伊大統領は日韓関係改善の千載一遇のチャンスで、何としてもこの機会に「元の関係」に戻すべきだと言っています。
「元の関係」ってどんな関係なのか分かりませんが。
中国に関しては、さすがに擁護しにくいのでしょうか、AIIBが上手くいっていないという記事が増えてきたようです。
岸田首相が日経新聞を読んでいなければ良いのですが。
危うい総理大臣です。
鈴置さんが日経を離れ、元ソウル支局長現論説委員某氏の論調を見れば、日経の内情など明らかと言えるでしょう。原因を詮索するつもりはありませんが、現在の日経が媚韓派の牙城と化しているのは明白です。
元々、現場レベルから見れば、日経の記事の「飛ばしっぷり」は有名(特に経済記事は酷い)だったので、全く信用してませんでしたが、その頃でも雲の上あたりでは日経を妄信しているお偉いさんが少なくなかったようなので、多分今でもあまり変わりはないのではないでしょうか。日本企業がその昔ほどの勢いがないのも、エライさんが日経を鵜吞みにしているせいかもしれないなどと思ったりもします。
日経の記者の立場になれば、記事は「ニュース」でなければいけませんので、誇張した表現になりがちなのは理解できます。
ただ、記者は記事を書いてなんぼなので質より量になりがちだと思います。
私が日経に対して感じている大きな疑問は、韓国やAIIBを評価するような立場を何故とっているのか、いたのかというところです。
少なくともクオリティーペーパーを自称しているなら、韓国や中国寄りになるのは慎重であるべきだと思うのですが。
それとも、日経の主張は天の声で、誰もが信用すると思っているのでしょうか?
朝日新聞化していますね。
驕りがあるように感じます。
バスの現在地を示して頂きありがとうございます。
バスが動き出して7年目、当初はのろのろと5キロくらいでやっと動き出したものが現在10キロ程度でしょうか。順調に加速していると聞き安堵しました。
融資能力、審査能力等の交通障害があり運転手は中国人とインド人、ガソリンをちょろまかしポケットに保管していないか、友人の為に私的にバスのルートを変えていないかなど疑念はごさいますが、ひとまず動いていることを確認できました。
ところで歩道でバスに乗り遅れるぞと騒いでいた人は一体、何者だったのでしょうね。夢か幽霊だったのでしょうか?
>正直、あの「AIIB狂想曲」はいったい何だったのか、AIIBへの出資をさんざん煽った人たち(その多くは国際金融の素人)には、是非ともご説明をお願いしたいと思う次第です。
誠にごもっともかつ当然の疑問提起ですが、この種の「親中派」人士やメディアに言っても何も堪えないかとかと・・・。大体、AIIBどころではない、中国に悲惨な爪痕を残した大躍進・文化大革命時だって「人民の目はイキイキしている」だの、例によって「これからは中国の時代」などとぶちあげて、毛沢東死去、4人組逮捕、文革批判となったら何事もなかったかのようにダンマリを決め込んだ連中がゴマンといましたし。
そんなのにくらべりゃAIIBの話なんて蚊に刺されたレベル。
個人的な偏見ですが、中国の近代史って「これからは中国」「中国はすごい」みたいな過大な期待、当の中国自身が発するハッタリと、それが外されて、期待外れ、それどころか想像以上に悲惨な実態があとで露見して・・の繰り返しなような。
18世紀、19世紀前半「眠れる獅子」→アヘン戦争とその敗北
19世紀後半「それでもアジア最強の大国」→日清戦争で世界のだれもが
予想だにしなかった大敗。
20世紀 大躍進・文化大革命「独自の社会主義を歩む大国、人民はイキイキと働いている」→想像を絶する悲惨な実情・・・etc
偏見と言われそうですが、こんな歴史から政治・経済に限らず、科学でも
文化でも「中国すげー」とか「大躍進」と聞くと「実態はどうなんだ?」と
ついつい眉につばつけて聞きたくなります。
AIIBの設立当初のマスコミ論調と今の現状、そして、こちらでのツッコミは
まさに中国近代史の典型的なパターン。
それでも、日本人にも欧米にも中国に多大な期待と夢を持つ人は後を絶ちません。やはり、中華4千年の歴史と文化には抗いがたい魅力があるんですかね?
日本のメディアや与野問わず多くの政治家、それに財界は、何故こんなに中国を応援するのか不思議でなりません。ハニーやマネーで籠絡されてるのでしょうか?領土を侵され、国富を奪われ、中国国内統治のガス抜きに反日侮辱を繰り返している。普通は怒る。防衛相は中国気球を黙認し、中国要人には最敬礼している。国賊としか思えない。
共同は桜ういろうとJAXAでようやく実態が一般人に知られるようになった。オールドメディアの権威の失墜がこの国の正常化の第一歩。ツイッターやユーチューブもおかしな規制があるけど、ネットで頑張る独立系メディアの活動を応援します。